JPH0664640U - 気泡浴槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】吸込口への身体の吸付きや頭髪のからみ付きが
なく安全で安心して使用出来る気泡浴槽を提供する。 【構成】浴槽１の吸込口２を覆うストレ−ナ８の外周に
フイルタ−部１２を備え、更にこのフイルタ−部１２端
部と浴槽１内壁との間はパッキン材１３で密閉したの
で、極力吸引力を抑えることが出来ると共に頭髪等の侵
入によるからみ付きを防止出来、更に吸込口２のストレ
−ナ８内方には吸付き防止手段１４を備えたので、スト
レ−ナ８取り外し時外方に突出して吸込口２への身体の
吸付きが防止され、ストレ−ナ８の装着忘れに対しても
極めて安全であり、二重の安全機構で入浴者の安全を確
実に確保出来るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は気泡噴流によるマッサ−ジ入浴で健康促進を計ることが出来る気泡浴 槽に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりこの種のものに於いては、浴槽内壁に形成した吸込口より浴槽水をポ ンプで吸引し、途中でこの浴槽水中に空気を混合した後、浴槽に形成した噴出口 より気泡として噴出させることで気泡浴を可能とし、気泡の破裂時の刺激による マッサ−ジ効果で体に良い健康入浴が出来るようにしているものであり、吸込口 には浴槽水中に混入している毛髪やゴミの循環路特にポンプへの侵入を防止する 為に、フイルタ−部を備えたストレ−ナが装着されているものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところでこの従来のものでは、吸込口に連続し同程度の大きさのフイルタ−部 が構成され、しかもストレ−ナには吸込口に連通する隙間が形成されていたので 、気泡噴出用に強力なポンプを使用している為に比較的吸引力が強く、フイルタ −部や上記隙間から入浴者の頭髪が吸い込まれてからみ付き、溺れてしまう等の 事故が発生する危険を有するものであった。

【０００４】 又フイルタ−部に付着した毛髪やゴミを除去する為にストレ−ナは容易に取り 外されるものであるが、取り外された状態で運転されると、上記のように強力な ポンプ使用の為に、平面となった吸込口に身体が吸引されて吸付いてしまいなか なか離れず、怪我をしてしまうと言う危険も有するものであった。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この考案はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、ストレ− ナは吸込口を覆う筒状で、該吸込口より離れた外周部にフイルタ−部を設け、更 にフイルタ−部の浴槽内壁側には、この内壁との間を密閉するパッキン材を備え たものである。 又吸込口にはストレ−ナ内方で該ストレ−ナ取り外し時、吸込口より突出して 吸付きを防止する吸付き防止手段を備えたものである。

【０００６】

【作用】

通常の使用状態では、フイルタ−部１２がストレ−ナ８外周にあるので吸引力 は弱められると共に、浴槽１内壁との間にはパッキン材１３が介在し密閉されて いるので、頭髪等の隙間侵入によるからみ付きが発生することがなく、危険のな い良好な入浴を常に行うことが出来るものである。

【０００７】 更にフイルタ−部１２に付着した毛髪やゴミを除去する為にストレ−ナ８を取 り外した後、このストレ−ナ８を戻すのを忘れて作動させた場合、吸込口２には 浴槽１内に突出した吸付き防止手段１４が備えられているので、ポンプ６の駆動 による浴槽水の吸引でもこの吸付き防止手段１４が邪魔となって、入浴者の身体 が吸込口２に吸付くことが防止され、安全であり常に安心して使用出来るもので ある。

【０００８】 又この吸付き防止手段１４は後端部に形成された弾性片１５によって、吸込口 ２に嵌着されるものであるから、既存の器具ですでに設置されているものにも容 易に取り付け、その安全性を向上させることが出来、吸付き防止手段１４を取り 付けるだけの極めて簡単な構成で、危険を未然に防止することが出来るものであ る。

【０００９】

【実施例】

次にこの考案に係る気泡浴槽を図面に示された好適な一実施例で説明する。 １は気泡噴出機能を備えた浴槽で、内壁には浴槽水を吸引する吸込口２と気泡 噴出用の噴出ノズル３を有した噴出口４とが形成されている。 ５は途中にポンプ６を備えた循環路で、吸込口２より吸引した浴槽水を噴出口 ４より噴出させるものであり、この時空気路７を介して吸引された空気を噴出水 中に取り込み気泡を発生させるものである。

【００１０】 ８は吸込口２に着脱自在に装着されるストレ−ナで、正面の平板部に内・外周 二重のパンチング筒を備えて構成し、内方のパンチング筒を補助フイルタ−部９ とすると共に、該補助フイルタ−部９の端部には２つのＯリング１０を有した嵌 合部１１を備え、この嵌合部１１を吸込口２内に嵌合することで装着されるもの であり、更に外周のパンチング筒をフイルタ−部１２とし吸込口２を覆い、この 端部には浴槽１内壁とフイルタ−部１２との隙間を密閉するパッキン材１３を備 えている。

【００１１】 １４は山形に折り曲げた２本のロットを交差して形成した吸付き防止手段で、 後端部に備えた複数個の弾性片１５によって吸込口２内に装着され、その先端部 を上記ストレ−ナ８の補助フイルタ−部９内方で、ストレ−ナ８取り外し時浴槽 １内方に突出した状態となるものである。

【００１２】 次にこの一実施例の作動について説明する。 浴槽水は吸込口２から吸引され循環路５を介して噴出口４より勢い良く噴出さ れるものであるが、この時噴出力によって空気路７より空気を吸引しこれを取り 込んで気泡となって噴流し、気泡によるマッサ−ジ効果で良好な入浴が行えるも のである。 又この時吸込口２より循環路５に流入する浴槽水は、ストレ−ナ８のフイルタ −部１２で先ず混入している毛髪やゴミ等を除去されると共に、補助フイルタ− 部９でも更に除去されるので、きれいな浴槽水のみが循環路５に流入することと なり、該循環路５の詰まりやポンプ６の破損等を確実に防止することが出来るも のである。

【００１３】 更にフイルタ−部１２はストレ−ナ８の外周部で吸込口２からは出来るだけ離 れた位置に備えられているので、吸引力も極力弱められると共に、フイルタ−部 １２と浴槽１内壁との間にはパッキン材１３が設けられているので、この隙間か ら頭髪が吸引されてからまり頭が浴槽１中に引っ張られると言う危険も確実に防 止することが出来るものである。

【００１４】 次に万一ストレ−ナ８を掃除などの為に取り外したまま吸込口２に装着するの を忘れて作動させた場合には、ポンプ６の駆動による吸引力で平面となった吸込 口２に身体が吸付き特に子供ではなかなか離れないものであるが、この考案では ストレ−ナ８の取り外し時には、吸付き防止手段１４が吸込口２より突出して露 呈し、吸込口２の平面状態を阻止するものであるから、身体の吸付きは確実に防 止され命の危険もなく、安心して入浴することが出来るものである。

【００１５】 又上記吸付き防止手段１４は弾性片１５によって吸込口２に装着されているの で、既存の器具にも容易に装着出来、この吸付き防止手段１４がないことによる 危険状態を、極めて簡単な構成でありながら確実に防止出来、安全性の向上を計 ることが出来るものである。

【００１６】

【考案の効果】

要するにこの考案は、浴槽１の内壁に形成した吸込口２を介して、ポンプ６の 吸引力で浴槽水を吸引し、ここに空気を混入した後、再び浴槽１内に噴出する気 泡浴槽に於いて、前記吸込口２には毛髪やゴミを除去するストレ−ナ８を着脱自 在に備えると共に、該ストレ−ナ８は吸込口２を覆う筒状で、該吸込口２より離 れた外周部にフイルタ−部１２を設け、更にフイルタ−部１２の浴槽１内壁側に は、この内壁との間を密閉するパッキン材１３を備えたものであるから、ポンプ の吸引力が極力抑えられストレ−ナの隙間から入浴者の頭髪が吸引され、これが からみ付くことで発生していた危険を確実に防止することが出来るものである。

【００１７】 更に吸込口のストレ−ナ内方には該ストレ−ナ取り外し時外方に突出する吸付 き防止手段を備えたので、ストレ−ナを取り外したまま作動させても吸込口は平 面とはならないので身体が吸付きなかなか離れないと言う不具合も阻止出来、し かもこの吸付き防止手段は弾性片を利用して吸込口に備えられるので、既存の器 具にも容易に取り付けることが可能で、すぐにも上記のような危険を回避するこ とが出来、常に安心して使用出来る気泡浴槽を提供出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案一実施例を付した気泡浴槽の概略構成
図。

【図２】同要部断面図。

【図３】同要部分解斜視図。

【符号の説明】

１ 浴槽 ２ 吸込口 ８ ストレ−ナ １２ フイルタ−部 １３ パッキン材 １４ 吸付き防止手段 １５ 弾性片

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽１の内壁に形成した吸込口２を介し
   て、ポンプ６の吸引力で浴槽水を吸引し、ここに空気を
   混入した後、再び浴槽１内に噴出する気泡浴槽に於い
   て、前記吸込口２には毛髪やゴミを除去するストレ−ナ
   ８を着脱自在に備えると共に、該ストレ−ナ８は吸込口
   ２を覆う筒状で、該吸込口２より離れた外周部にフイル
   タ−部１２を設け、更にフイルタ−部１２の浴槽１内壁
   側には、この内壁との間を密閉するパッキン材１３を備
   えた事を特徴とする気泡浴槽。
2. 【請求項２】 浴槽１の内壁に形成した吸込口２を介し
   て、ポンプ６の吸引力で浴槽水を吸引し、ここに空気を
   混入した後、再び浴槽１内に噴出する気泡浴槽に於い
   て、前記吸込口２には毛髪やゴミを除去するストレ−ナ
   ８を着脱自在に備えると共に、該ストレ−ナ８取り外し
   時吸込口２より突出して吸付きを防止する吸付き防止手
   段１４を備えた事を特徴とする気泡浴槽。
3. 【請求項３】 上記吸付き防止手段１４は、後端部に形
   成した弾性片１５によって吸込口２内に嵌着された事を
   特徴とする請求項２記載の気泡浴槽。