JPH0664461A - 定速走行制御装置 - Google Patents

定速走行制御装置

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Publication number
JPH0664461A
JPH0664461A JP4219338A JP21933892A JPH0664461A JP H0664461 A JPH0664461 A JP H0664461A JP 4219338 A JP4219338 A JP 4219338A JP 21933892 A JP21933892 A JP 21933892A JP H0664461 A JPH0664461 A JP H0664461A
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JP
Japan
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vehicle speed
detecting
speed
throttle
target
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Application number
JP4219338A
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English (en)
Inventor
Shigeki Morita
茂樹 森田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Priority to US08/105,122 priority patent/US5392215A/en
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Priority to DE4327654A priority patent/DE4327654C2/de
Publication of JPH0664461A publication Critical patent/JPH0664461A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D2011/101Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
    • F02D2011/102Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being moved only by an electric actuator

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、定速走行の制御特性が改善し、
制御遅れやハンチングの発生を抑制した定速走行制御装
置を得る。 【構成】 各種のエンジン設定状態を検出するエンジン
設定状態検出手段と、エンジントルクT、加速度α及び
エンジン設定状態に基づいて車両の走行抵抗Rを検出す
る走行抵抗演算手段18と、目標車速Voに追従するた
めに必要なスロットル弁の開度の制御ゲインGEを走行
抵抗に基づいて最適に求める制御ゲイン演算手段M6
と、車速Vと目標車速との偏差並びに制御ゲインに基づ
いて定速走行に必要な目標スロットル開度Aoを求める
目標スロットル開度演算手段21と、スロットル弁のス
ロットル開度Aを目標スロットル開度と一致するように
制御するスロットル制御手段23とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セットアップスイッ
チ及びリジュームスイッチ等の制御スイッチの操作に応
答して車両速度(車速)を目標速度に自動制御(オートク
ルーズ)する定速走行制御装置に関し、特に走行抵抗の
違いによるハンチングや制御遅れを抑制した定速走行制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定車速以上の高速運転中に
セットアップスイッチを操作して目標車速を設定し、
又、加減速運転直後にリジュームスイッチを操作するこ
とにより、車速を目標車速と一致するように自動制御す
る定速走行制御装置は良く知られている。
【0003】例えば、特開昭62−299436号公報には、車
両の走行速度を一定に保持するために、車速センサ信号
並びに目標車速設定スイッチ等の制御スイッチに基づい
て、アクセルとは別にスロットル弁にリンクされたスロ
ットルアクチュエータを駆動する車速制御装置が開示さ
れている。
【0004】しかしながら、上記のような従来装置で
は、車速と目標車速との偏差又は加速度変化に基づい
て、平地走行を仮定した一定の制御ゲインによりスロッ
トルアクチュエータを駆動しているので、登坂路や降坂
路において制御遅れやハンチング等が発生する。
【0005】即ち、登坂路では制御ゲインが最適値より
も低くなるため制御遅れが生じ、降坂路では逆に制御ゲ
インが最適値よりも高くなるためハンチングが発生し、
いずれの場合も運転者に不快感を与えることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の定速走行制御装
置は以上のように、車速と目標車速との偏差又は加速度
変化に基づいて、一定の制御ゲインによりスロットル弁
の目標スロットル開度を設定していたので、走行抵抗の
違いにより制御遅れやハンチング等が発生し、運転者に
不快感を与えるという問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、定速走行に必要な目標スロット
ル開度を決定する制御ゲインを車両の走行抵抗に基づい
て求めることにより、定速走行の制御特性を改善し、制
御遅れやハンチングの発生を抑制した定速走行制御装置
を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る定速走行
制御装置は、エンジントルクを検出するエンジントルク
検出手段と、現在の車速を検出する速度検出手段と、車
速に基づいて加速度を検出する加速度検出手段と、セッ
トアップスイッチ及びリジュームスイッチを含む制御ス
イッチに応答して定速走行のための目標車速を設定する
目標車速設定手段と、スロットル弁の開度を検出するス
ロットル検出手段と、各種のエンジン設定状態を検出す
るエンジン設定状態検出手段と、エンジントルク、加速
度及びエンジン設定状態に基づいて車両の走行抵抗を検
出する走行抵抗演算手段と、目標車速に追従するために
必要なスロットル弁の開度の制御ゲインを走行抵抗に基
づいて求める制御ゲイン演算手段と、車速と目標車速と
の偏差並びに制御ゲインに基づいて定速走行に必要な目
標スロットル開度を求める目標スロットル開度演算手段
と、スロットル弁のスロットル開度を目標スロットル開
度と一致するように制御するスロットル制御手段とを備
えたものである。
【0009】
【作用】この発明においては、現在のエンジン出力トル
ク及び加速度等に基づいて車両の走行抵抗を検出し、走
行抵抗に応じた最適な制御ゲインを求め、この制御ゲイ
ンに基づく目標スロットル開度でスロットル弁を制御
し、円滑で良好な定速走行制御を実現する。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示す構成図であり、
1は変速機(トランスミッション)の出力軸即ちタイヤ
回転軸に設けられて現在の車速Vを検出する車速セン
サ、2はトランスミッションに設けられてニュートラル
状態を検出するインヒビタスイッチ、3はトルクコンバ
ータの出力軸(車両の走行トルクを発生するタービン)
の回転数Rtを検出するタービン回転数センサ、4はト
ルクコンバータの入力軸(タービンを駆動するエンジ
ン)の回転数Reを検出するエンジン回転数センサ、5
は車両の重量Wを検出する重量センサ、6はブレーキ状
態を検出するブレーキスイッチである。
【0011】トルクコンバータは回転数をスリップ伝達
し、トランスミッションは所定変速比で回転数を伝達す
る。トランスミッション及びトルクコンバータに設けら
れて車速V、タービン回転数Rt及びエンジン回転数R
eを検出する各センサ1、3及び4は、例えばパルスジ
ェネレ−タからなり、検出変動を抑制するために適当な
フィルタがかけられていても良い。
【0012】7は運転者により操作されるアクセルペダ
ル、8はアクセルペダル7に連動して駆動されるスロッ
トル弁、9はスロットル弁8の開度Aを検出するスロッ
トルセンサ、10は定速走行コントロールユニット(後述
する)の制御下でスロットル弁8を駆動するためのスロ
ットルアクチュエータ、11はスロットル弁8の開度Aに
応じた吸気通路内の吸気量Bを検出するエアフローセン
サである。
【0013】12はエンジン気筒の燃焼室に設けられた点
火プラグ、13は気筒燃焼室の上流側の吸気通路に設けら
れた燃料噴射用のインジェクタ、14は気筒燃焼室の圧力
Pを検出する圧力センサ、15は気筒冷却用の水温Fを検
出する水温センサ、16はエンジン回転に同期したクラン
ク角信号θを生成するクランク角センサである。
【0014】17はスロットル開度A、気筒内圧力P、吸
気量B、水温F及びクランク角信号θに基づいてエンジ
ンを制御するエンジンコントロールユニットであり、エ
ンジンの出力トルクTを検出するエンジントルク検出手
段(後述する)を含んでいる。
【0015】18はエンジントルクT、車速Vに基づく加
速度α及び種々のエンジン設定状態等に基づいて車両の
走行抵抗Rを検出する走行抵抗検出ユニット、19はスロ
ットルアクチュエータ10を駆動してスロットル開度Aを
制御するための定速走行コントロールユニット、20は目
標車速設定手段となるセットアップスイッチ及びリジュ
ームスイッチ並びにキャンセルスイッチ等を含む制御ス
イッチである。
【0016】定速走行コントロールユニット19は、走行
抵抗検出ユニット18からの走行抵抗R並びに制御スイッ
チ20からの目標車速設定信号等に基づいて、スロットル
アクチュエータ10に対するスロットル制御信号Cを生成
すると共に、ブレーキスイッチ6に応答して、緊急ブレ
ーキ時に定速走行制御を解除する。定速走行コントロー
ルユニット19は、スロットル弁8をオープン制御するの
で実際のスロットル開度Aをフィードバックする必要は
ないが、スロットルセンサ9からのスロットル開度Aが
フィードバックされても良い。
【0017】図2は走行抵抗検出ユニット18及び定速走
行コントロールユニット19の機能を詳細に示すブロック
図であり、速度検出手段1、ニュートラル検出手段2、
車両重量検出手段5、ブレーキ検出手段6、スロットル
検出手段9、走行抵抗演算手段18及び目標車速設定手段
20は、それぞれ、図1内の車速センサ1、インヒビタス
イッチ2、重量センサ5、ブレーキスイッチ6、スロッ
トルセンサ9、走行抵抗検出ユニット18、並びに、制御
スイッチ20に対応している。
【0018】M1は例えばスロットル検出手段9からの
スロットル開度Aに基づいてエンジントルクTを演算し
て検出するエンジントルク検出手段であり、エンジンコ
ントロールユニット17内に含まれ得る。エンジントルク
検出手段M1によるトルクTの具体的な演算構成は、例
えば図3に示すように、(a)〜(d)の4通りが考えられ
る。
【0019】即ち、(a)圧力センサ14からの気筒内圧力
P及びクランク角センサ16からのクランク角信号θに基
づいて求める構成と、(b)吸入空気量検出手段(エアフ
ローセンサ)11からの吸気量B及びエンジン回転数検出
手段4からのエンジン回転数Reに基づいて求める構成
と、(c)のように、スロットル開度検出手段9からのス
ロットル開度A及びエンジン回転数検出手段4からのエ
ンジン回転数Reに基づいて求める構成と、(d)吸気通
路内のインテークマニホールドの圧力(マニホールド圧)
を検出するマニホールド圧検出手段Mからのマニホール
ド圧PM及びエンジン回転数検出手段4からのエンジン回
転数Reに基づいて求める構成と、がある。
【0020】図3(a)のように気筒内圧力Pからトルク
Tを求める場合、クランク角信号θ及び気筒内圧力Pに
基づき、各クランク角毎の圧力をPn、行程容積をY、
クランク角が所定角度(例えば、2°)変化する毎の行程
容積の変化分をΔYとすると、図示平均有効圧力Pi及
び図示トルクTiは、以下の(1)式及び(2)式からそれ
ぞれ求められる。
【0021】 Pi=Σ(Pn×ΔY)/Y …(1) Ti=10×Y×Pi/(4π) …(2)
【0022】ここで、図示平均有効圧力Pi及び図示ト
ルクTiとは、圧力P及びトルクTをグラフ化した場合
の面積に相当する値であり、図示トルク(indicated mea
n torque)Tiは、気筒燃焼室の爆発で発生する全トル
クに相当する。(2)式で求められた図示トルクTiか
ら、実際に出力される正味トルクTeは、摩擦トルクT
fとの差として以下の(3)式により求められる。
【0023】Te=Ti−Tf …(3)
【0024】図3(b)のように吸気量BからトルクTを
求める場合は、吸気量B及びエンジン回転数Reに基づ
き、以下の(4)式より充填効率CEを求める。
【0025】CE=B/Re …(4)
【0026】(4)式から得られた充填効率CEをパラメ
−タとして、充填効率CEとエンジントルクTとの関係
を示す図4の特性図に対応したテーブルを参照し、エン
ジントルクTを求める。
【0027】図3(c)のようにスロットル開度Aからエ
ンジントルクTを求める場合は、スロットル開度A(エ
ンジン回転数Re)をパラメ−タとして、エンジン回転
数ReとエンジントルクTとの関係を示す図5の特性図
に対応したマップを参照し、エンジントルクTを求め
る。
【0028】図3(d)のようにインテークマニホールド
圧PMからエンジントルクTを求める場合は、マニホール
ド圧PMをパラメータとして、マニホ−ルド圧PMとエン
ジン回転数Reとの関係を示す図6の特性図に対応した
マップを参照し、エンジントルクTを求める。
【0029】又、上記(a)〜(d)のエンジントルク検出
法は、オイル粘性や摩擦トルクTf等がエンジン温度
(水温)Fの影響を受けるので、水温Fをパラメータとし
て、水温Fと補正率との関係を示す図7の特性図に対応
したテーブルを参照し、水温Fに応じた補正率により補
正する必要がある。
【0030】図2に戻り、M2は車速Vに基づいて加速
度αを検出する加速度検出手段であり、走行抵抗検出ユ
ニット即ち走行抵抗演算手段18に含まれ得る。加速度検
出手段M2は、一定周期での前回の車速V(i−1)と今回
の車速V(i)との偏差より加速度αを求める。例えば、
0.1秒間〜2秒間程度の一定時間の速度偏差を加速度
αとする。このとき、検出加速度αの変動を小さくする
ために適当なフィルタをかけても良い。
【0031】目標車速設定手段20は、定速走行コントロ
ールユニット19の機能に含まれてもよく、制御スイッチ
20の操作に応答して、定速走行のための目標車速Voを
設定する。
【0032】自動変速機車両に必要なトルクコンバータ
スリップ検出手段M3は、図1内のタービン回転数セン
サ3及びエンジン回転数センサ4に対応しており、トル
クコンバータの入出力回転数比からトルク伝達率Kを演
算するトルク伝達率検出手段としても機能する。
【0033】トルク伝達率検出手段M3は、トルクコン
バータの入力回転数即ちエンジン回転数Reと、トルク
コンバータの出力回転数即ちタービン回転数Rtとの比
(Rt/Re)をパラメータとして、図8の特性図に対
応したテーブルよりトルク伝達率K(0〜190%)を求め
る。
【0034】例えば、トルクコンバータがロックアップ
されている場合には、トルク伝達効率(入出力回転数比)
が1であり、トルク伝達率Kは0%である。又、ロック
アップクラッチがスリップ状態で使用されている場合に
は、そのスリップを考慮した入出力回転数比(0〜1)に
対応したトルク伝達率Kを演算する。
【0035】ギア比即ち変速比Gを検出する変速比検出
手段M4は、速度センサ1及びタービン回転数センサ3
に対応している。手動変速機の場合、変速比Gは、クラ
ッチ出力軸の回転数(又はクラッチ接続時のエンジン回
転数Re)と、トランスミッションの出力軸の回転数(車
速Vに相当)との比より求められる。一方、自動変速機
の場合の変速比Gは、トルクコンバータのタービン回転
数Rtとトランスミッションの出力軸の回転数との比か
ら求めるか、自動変速機の制御装置内で使用しているギ
アポジションのデータから求められる。
【0036】ニュートラル状態を検出するインヒビタス
イッチ即ちニュートラル検出手段2は、例えば、ニュー
トラルスイッチ等からなっていても良い。M5は手動変
速機車両に必要なクラッチ結合を検出するためのクラッ
チ検出手段であり、例えばクラッチスイッチ等からな
る。
【0037】車両重量Wを検出する車両重量検出手段5
は、トラックなど車両重量Wが大きく変化する場合に必
要となり、例えばサスペンションに取付けられたロード
セル等からなる。ブレーキランプ用のブレーキスイッチ
からなるブレーキ検出手段6は、ブレ−キペダルが踏ま
れているか否かを検出する。
【0038】トルクコンバータスリップ検出手段M3、
変速比検出手段M4、ニュートラル検出手段2、クラッ
チ検出手段M5、車両重量検出手段5、ブレーキ検出手
段6及びスロットル検出手段9は、変速比G等のエンジ
ン設定状態を検出するためのエンジン設定状態検出手段
を構成している。
【0039】走行抵抗演算手段18は、上記変速比検出手
段M4を含むエンジン設定状態検出手段から得られる種
々のエンジン設定状態並びにエンジントルクT等に基づ
いて走行抵抗Rを演算する。
【0040】M6は走行抵抗Rに応じた制御ゲインGE
を演算する制御ゲイン演算手段であり、図9の特性図に
対応したテーブルを参照して制御ゲインGEを決定す
る。制御ゲインGEには、積分誤差(目標車速Voとの
誤差量)に対する積分制御ゲインGEIと、比例分誤差
(車速変動量)に対する比例分制御ゲインGEPとがあ
り、両方共ほぼ同様傾向の特性関数に従って設定され
る。これらの関数テーブルは、走行抵抗Rをパラメータ
として予めROMに格納されている。図9の関数特性か
ら明らかなように、走行抵抗Rが大きいときには、制御
ゲインGEを大きく設定すると良好な制御性が得られる
ことが分かる。
【0041】21は定速走行に必要な目標スロットル開度
Aoを求める目標スロットル開度演算手段であり、車速
V及び目標車速Voと制御ゲインGEとに基づいて目標
スロットル開度Aoを演算する。まず、車速Vと目標車
速Voとの偏差ΔV(即ち、積分誤差εI)を以下の(5)
式から求めると共に、所定周期の1回分だけ前の前回速
度V(i−1)と現在速度V(i)との偏差ΔV(i)(即
ち、比例分誤差εP)を以下の(6)式から求める。
【0042】 ΔV=εI=Vo−V …(5) ΔV(i)=εP=V(i−1)−V(i) …(6)
【0043】次に、(5)式及び(6)式から得られた積分
誤差εI及び比例分誤差εPと、制御ゲイン演算手段M
6で求められた制御ゲイン定数GEI及びGEPとによ
り、スロットル開度の変化量ΔAを以下の(7)式から求
める。
【0044】 ΔA=GEI×εI+GEP×εP …(7)
【0045】(7)式から得られたスロットル開度変化量
ΔAを現在のスロットル開度Aに加算することにより、
今回の目標スロットル開度Aoを決定することができ
る。
【0046】図2に戻り、23は例えば電気式スロットル
アクチュエータからなるスロットル制御手段であり、ス
ロットル弁8の開度Aを目標スロットル開度Aoと一致
するように制御し、ブレーキ検出手段6からのブレーキ
信号に応答してスロットル弁8の定速走行制御を解除す
る。スロットル制御手段23にはスロットル開度Aがフィ
ードバックされても良い。又、スロットル制御手段23
は、制御ゲイン演算手段M6、目標スロットル開度演算
手段21と共に図1内の定速走行コントロールユニット19
を構成している。
【0047】図10及び図11はこの発明の実施例1の動作
を示すフローチャートであり、この制御ルーチンは、イ
グニションスイッチ(IG)のオンに応答してスタートす
る。即ち、初期設定(ステップS1)により、演算に使用す
るRAMのクリアや平地での走行抵抗R(リセット値)等
の設定を行い、その後、ステップS2以下の処理を繰返
す。
【0048】まず、ステップS2において、圧力センサ1
4、スロットルセンサ9、吸入空気量センサ(エアフロー
センサ)11、水温センサ15及び重量センサ5等のアナロ
グ入力と、エンジン回転数センサ4、クランク角センサ
16、タービン回転数センサ3及び車速センサ1等のパル
ス入力とを処理すると共に、クラッチスイッチM5、ブレ
ーキスイッチ6、セットアップスイッチ及びリジューム
スイッチ20並びにコーストスイッチ等のデジタル入力や
その他の外部情報を読込む。
【0049】続いて、図3(a)〜(d)のいずれかの演算
構成に基づいてエンジントルクTを検出し(ステップS
3)、又、エンジン回転数Re、タービン回転数Rt(ト
ランスミッションの入力軸)及び車速V(トランスミッ
ションの出力軸)等、並びに図8に基づいて、変速比G
及びトルク伝達率Kを演算する(ステップS4)。
【0050】次に、インヒビタスイッチ2に基づいて、
ニュートラル状態即ちクラッチが接続されていない状態
か否かを判定し(ステップS5)、ニュートラル状態の場合
はステップS10に進み、ニュートラル状態でない場合は
ステップS6に進む。
【0051】ステップS6においては、ブレーキスイッチ
6からのブレーキ動作信号に基づいて、ブレーキが踏ま
れているか否かを判定する。もし、ブレーキが踏まれて
いない場合にはステップS7に進み、ブレーキが踏まれて
いる場合は、ブレーキの抵抗により正常に走行抵抗Rが
検出できないため、ステップS10に進む。
【0052】ステップS7においては、現在の車速Vが所
定車速Vr(例えば、40km/h)以上か否かを判定し、
車速Vが所定車速Vr以上の場合はステップS8に進み、
車速Vが所定車速Vr未満のときはステップS10に進
む。これにより、所定車速Vr未満の低速走行時には、
その時点の車速Vが目標車速Voとして設定されないよ
うにして、定速走行を行わないようにする。
【0053】ステップS8においては、一定周期前の車速
V(i−1)と現在の車速V(i)との偏差より加速度αを
計算する。続いて、ステップS9において、エンジンの発
生トルクT、変速比G、加速度α、車両重量W(車両の
回転部分のモーメントに相当する回転重量を含む)等に
基づいて、以下の式に従い走行抵抗Rを計算する。
【0054】 R=T・G・(1/r)−α・W …(8)
【0055】(8)式において、Gは最終減速比を含めた
変速比、rはタイヤの半径、αは加速度、Wは車両重量
である。又、車両重量Wは回転部分のモーメント分の回
転重量W′を含み、以下の(9)式のように表わされる。
【0056】W=Wo+W′ …(9)
【0057】(9)式において、回転重量W′は、正確に
は変速比Gごとに異なるので、変速比Gに応じて変更さ
れることが望ましい。又、トルクコンバータを備えた自
動変速機車両においては、変速比Gの代わりに、以下の
(10)式のようにトルク伝達率Kを考慮した変速比G′を
使用する。
【0058】G′=G×K …(10)
【0059】(10)式において、変速比G′は、トルクコ
ンバ−タ及び変速比Gを考慮したトータルのトルク比で
あり、Kはトルクコンバータのトルク伝達率である。
【0060】走行抵抗Rを検出することができない場合
に実行されるステップS10においては、走行抵抗Rをホ
ールドしたり平地状態の値にリセットする。このステッ
プS10に続いて、定速走行状態を解除して、スロットル
弁8を戻すための制御を行う(ステップS11)。例えば、
スロットルアクチュエータ10のクラッチをオフにした
り、スロットル開度Aが0の状態まで戻す。
【0061】次に、走行抵抗計算ステップS9に続いて実
行されるステップS12以降(図11)の定速走行制御部のプ
ログラムについて説明する。まず、定速走行の待機中か
否かを判定し(ステップS12)、もし待機中でなく定速走
行中であればステップS13に進み、定速走行待機中であ
れば、ステップS16に進む。
【0062】定速走行中の制御ステップS13において
は、制御ゲイン演算手段M6により、図9を参照して走
行抵抗Rに応じた制御ゲインGEを計算する。続いて、
目標スロットル開度演算手段21により、設定された目標
車速Voと検出された車速Vとの偏差、並びに制御ゲイ
ンGEに基づいて、目標スロットル開度Aoを求める
(ステップS14)。そして、スロットル制御手段23によ
り、スロットル開度Aが目標スロットル開度Aoとなる
ようにスロットルアクチュエータ10を制御し(ステップ
S15)、ステップS2(図10)に戻る。
【0063】一方、待機中の処理ステップS16において
は、待機中での制御スイッチ20の状態を検出するため、
セットアップスイッチが押されているか否かを判定し、
押されている場合はステップS17に進み、押されていな
い場合はステップS18に進む。セットアップスイッチオ
ン時の処理ステップS17においては、現在の車速を目標
車速Voとしてセットし、ステップS2に戻る。
【0064】又、ステップS18においては、リジューム
スイッチが押されているか否かを判定し、押されている
場合はステップS19に進み、押されていない場合はステ
ップS2に戻る。リジュームスイッチオン時の処理ステッ
プS19においては、前回設定してあった車速を目標車速
Voとして再びセットし、ステップS2に戻る。
【0065】こうして車速設定ステップS17又はS19が実
行されると、次の待機中判定ステップS12においてNO
と判定され、スロットルアクチュエータ10の動作処理ス
テップS15が実行される。その後、ステップS2(図10)に
戻り、以上の一連の動作を繰返し行うことにより定速走
行制御が行われる。
【0066】このように、走行抵抗Rに応じた最適な制
御ゲインGEを算出しておき、この制御ゲインGEに基
づいて目標スロットル開度Aoを求めることができる。
従って、走行状態に応じた目標スロットル開度Aoを設
定することができ、登坂路における制御遅れや、降坂路
おけるハンチング等の従来の定速走行装置の問題点を改
善することができる。
【0067】例えば、走行抵抗Rの大きい登坂路におい
ては、制御ゲインGEが大きい値に選択されるので、或
る車速偏差ΔVに対して大きい目標スロットル開度Ao
が設定され、応答性の良い定速走行制御を実現すること
ができる。又、走行抵抗Rの小さい降坂路においては、
制御ゲインGEが小さい値に選択されるので、同じ車速
偏差ΔVに対して小さい目標スロットル開度Aoが選択
され、ハンチングを発生することのない定速走行制御を
実現することができる。従って、いずれの場合も運転者
の乗心地を損なうことはない。
【0068】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、各種の
エンジン設定状態を検出するエンジン設定状態検出手段
と、エンジントルク、加速度及びエンジン設定状態に基
づいて車両の走行抵抗を検出する走行抵抗演算手段と、
目標車速に追従するために必要なスロットル弁の開度の
制御ゲインを走行抵抗に基づいて求める制御ゲイン演算
手段と、車速と目標車速との偏差並びに制御ゲインに基
づいて定速走行に必要な目標スロットル開度を求める目
標スロットル開度演算手段と、スロットル弁のスロット
ル開度を目標スロットル開度と一致するように制御する
スロットル制御手段とを設け、走行抵抗に応じた最適な
制御ゲインに基づいて目標スロットル開度を設定するよ
うにしたので、定速走行の制御特性が改善し、制御遅れ
やハンチングの発生を抑制した定速走行制御装置が得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1を機能的に示すブロック図
である。
【図3】図2内のエンジントルク検出手段の演算構成を
示すブロック図である。
【図4】図3内の(b)によるトルク検出例を示す充填効
率に対する特性図である。
【図5】図3内の(c)によるトルク検出例を示す回転数
に対する特性図である。
【図6】図3内の(d)によるトルク検出例を示すインテ
ークマニホールド圧に対する特性図である。
【図7】図2内のエンジントルク検出手段のトルク補正
例を示す温度に対する特性図である。
【図8】図2内のトルクコンバータスリップ手段の動作
を示す入出力回転数に対するトルク伝達率の特性図であ
る。
【図9】図2内の制御ゲイン演算手段の動作を示す走行
抵抗に対する制御ゲインの特性図である。
【図10】この発明の実施例1の走行抵抗演算動作を示
すフローチャートである。
【図11】この発明の実施例1の制御ゲイン設定動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車速センサ(車速検出手段) 8 スロットル弁 9 スロットルセンサ(スロットル検出手段) 10 スロットルアクチュエータ 17 エンジンコントロールユニット 18 走行抵抗検出ユニット(走行抵抗演算手段) 20 制御スイッチ(目標車速設定手段) 21 目標スロットル開度演算手段 23 スロットル制御手段 M1 エンジントルク検出手段 M2 加速度検出手段 M6 制御ゲイン演算手段 A スロットル開度 Ao 目標スロットル開度 α 加速度 R 走行抵抗 T エンジントルク GE 制御ゲイン V 車速 Vo 目標車速
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】例えば、トルクコンバータがロックアップ
されている場合トルク伝達効率は1であり、ロックア
ップクラッチがスリップ状態で使用されている場合に
は、そのスリップを考慮した入出力回転数比(0〜1)に
対応したトルク伝達率Kを演算する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 29/02 301 C 9248−3G 41/14 320 D 8011−3G 45/00 310 M 7536−3G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジントルクを検出するエンジントル
    ク検出手段と、 現在の車速を検出する速度検出手段と、 前記車速に基づいて加速度を検出する加速度検出手段
    と、 セットアップスイッチ及びリジュームスイッチを含む制
    御スイッチに応答して定速走行のための目標車速を設定
    する目標車速設定手段と、 スロットル弁の開度を検出するスロットル検出手段と、 各種のエンジン設定状態を検出するエンジン設定状態検
    出手段と、 前記エンジントルク、前記加速度及び前記エンジン設定
    状態に基づいて車両の走行抵抗を検出する走行抵抗演算
    手段と、 前記目標車速に追従するために必要な前記スロットル弁
    の開度の制御ゲインを前記走行抵抗に基づいて求める制
    御ゲイン演算手段と、 前記車速と前記目標車速との偏差並びに前記制御ゲイン
    に基づいて定速走行に必要な目標スロットル開度を求め
    る目標スロットル開度演算手段と、 前記スロットル弁のスロットル開度を前記目標スロット
    ル開度と一致するように制御するスロットル制御手段と
    を備えた定速走行制御装置。
JP4219338A 1992-08-17 1992-08-18 定速走行制御装置 Pending JPH0664461A (ja)

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