JPH0664376U - Ｉｃカード用コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続された２枚のＩＣカードをコンタクトか
ら離脱する操作ロッドを有するＩＣカード用コネクタに
おいて、構造が簡単で部品点数及び組立工数が少なく、
製造コストが低廉なコネクタを得る。 【構成】 ２枚のＩＣカードのコネクタ部と夫々接続す
る２組のコンタクト４₁、４₂が上下に配列されたコネク
タ本体１と、コネクタ本体１の上面及び下面に夫々摺動
自在に配設された２枚のエジェクト板９₁（上面のみを
示す）と、コネクタ本体１に装着され２枚のエジェクト
板９₁を夫々摺動させる上下２段の操作ロッド６₁（上段
のみ示す）とを具備している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子情報機器等に組込まれるＩＣカード用コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、２枚のＩＣカードと接続するものであって、ＩＣカードをコンタクトか ら離脱させる操作ロッドを有するコネクタとして、図８に示すように、２枚のＩ Ｃカードのコネクタ部と夫々接続するコンタクトａを具備する２個のコネクタ本 体ｂに、夫々前記コンタクトａと接続したＩＣカードのコネクタ部をコンタクト ａから離脱するエジェクト板ｃとこれにアームｄを介して連結された操作ロッド ｅとを具備するエジェクト部ｆを設け、このエジェクト部ｆを有する２個のコネ クタ本体ｂを上下に重ねて連結具ｇで連結して構成したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のＩＣカード用コネクタによれば、部品点数及び組立工数が多く 、コストが高価になるという課題があった。

【０００４】 本考案は、従来のこのような課題を解決するためになされたもので、部品点数 及び組立工数が少なく、製造コストが低廉な２個のＩＣカード用コネクタを提供 することをその目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するために、２枚のＩＣカードのコネクタ部と接 続するＩＣカード用コネクタにおいて、２枚のＩＣカードのコネクタ部と夫々接 続する２組のコンタクトが上下に配設されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の 上面及び下面に夫々摺動自在に配設された２枚のエジェクト板と、該コネクタ本 体に装着され該２枚のエジェクト板を夫々摺動させる２個の操作ロッドとを具備 し、前記エジェクト板には、前記コンタクトと接続したＩＣカードの先端縁と係 合し、前記操作ロッドを操作したときＩＣカードのコネクタ部をコンタクトから 離脱させる係合部を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

１個のコネクタ本体の上下に配設された２組のコンタクトに夫々接続された２ 個のＩＣカードは、前記コネクタ本体に装着された対応する操作ロッドを操作し 、エジェクト板を摺動させることにより夫々コンタクトから離脱される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面につき説明する。

【０００８】 図１乃至図７は、本考案の一実施例を示す。

【０００９】 同図において、１は絶縁材料例えば合成樹脂から成るコネクタ本体で、該コネ クタ本体１は、コンタクト装着部２とその左右一対のガイド部３ａ、３ｂとから 成る。コンタクト装着部２には、上下２組のコンタクト４₁、４₂が装着され、左 右一対のガイド部３ａ、３ｂには、夫々ＩＣカードの上下２段のガイド溝５₁、 ５₂が形成され、右のガイド部３ａには、上下一対の操作ロッド６₁、６₂を摺動 自在に嵌合するための貫通孔７を有する操作ロッド装着部８が一体に設けられて いる。コネクタ本体１の上面及び下面には、夫々エジェクト板９₁、９₂が配置さ れ、このエジェクト板９₁、９₂は、図６に示すようにコ字状に折曲されたその両 端部がコネクタ本体１の両側面に形成された溝１０に嵌合し、コネクタ本体１の 上下面に沿って夫々摺動自在になっており、配列されたコンタクト４₁、４₂の両 側に対応する位置に下方に突出する係合部１１が設けられている。この係合部１ １は、コネクタ本体１のコンタクト装着部２に設けられた透孔１２に嵌合し、コ ンタクト４₁、４₂に接続したＩＣカードのコネクタ部の端縁に接触するようにな っている。

【００１０】 このエジェクト板９₁、９₂と前記貫通孔７に挿着された操作ロッド６₁、６₂と を連結するアーム部材１３₁、１３₂は、コネクタ本体１の上下面に植設されたピ ン１４に回動自在に嵌合し、図５に示すように、その一端に形成された孔１５に エジェクト板９₁（９₂）の中央部に切り起されて形成された突起１６が嵌合する ことにより一端においてエジェクト板９₁（９₂）に連結され、他端において操作 ロッド６₁（６₂）に軸着され、その中間部がエジェクト板９₁、９₂の主面から隆 起した舌片１７にその下面において摺接し、ピン１４から脱出しないようになっ ている。

【００１１】 かくて、図７に示すように、上の操作ロッド６₁を押し込むと、これに連結さ れたアーム部材１３₁は回動し、この一端に連結されたエジェクト板９₁は前方に 摺動し、その係合部１１がコンタクト４₁に接続されたＩＣカード１８のコネク タ部がコンタクト４₁から離脱する。下の操作ロッド６₂を押し込んだときも下の ＩＣカード１８が同様に作動する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上述のように構成されているので、２枚のＩＣカードと接続するも のであって、２枚のＩＣカードを夫々コンタクトから離脱させる操作ロッドを有 するコネクタの構成が簡単であり、部品点数及び組立工数が少なく、製造コスト が低廉であるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例の平面図

【図２】 上記実施例の正面図

【図３】 上記実施例の側面図

【図４】 上記実施例の裏面図

【図５】 上記実施例の要部の斜視図

【図６】 図１のVI-VI線断面図

【図７】 操作ロッド６₁を押し込んだときの上記実施
例のコネクタ本体の平面図

【図８】 （Ａ）（Ｂ）及び（Ｃ）は従来のＩＣカード
用コネクタの平面図、正面図及び側面図

【符号の説明】

１ コネクタ本体 ２ コンタクト装着
部 ４₁、４₂ コンタクト ６₁、６₂ 操作ロッ
ド ９₁、９₂ エジェクト板 １１ 係合部 １２ 透孔 １３₁、１３₂ アーム部材 １４ ピン １８ ＩＣカード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２枚のＩＣカードのコネクタ部と接続す
   るＩＣカード用コネクタにおいて、２枚のＩＣカードの
   コネクタ部と夫々接続する２組のコンタクトが上下に配
   設されたコネクタ本体と、該コネクタ本体の上面及び下
   面に夫々摺動自在に配設された２枚のエジェクト板と、
   該コネクタ本体に装着され該２枚のエジェクト板を夫々
   摺動させる２個の操作ロッドとを具備し、前記エジェク
   ト板には、前記コンタクトと接続したＩＣカードの先端
   縁と係合し、前記操作ロッドを操作したときＩＣカード
   のコネクタ部をコンタクトから離脱させる係合部を設け
   たことを特徴とするＩＣカード用コネクタ。
2. 【請求項２】 前記エジェクト板は、前記コネクタ本体
   に枢着された回動自在のアーム部材を介して摺動自在の
   操作ロッドに連結されて成る請求項１記載のＩＣカード
   用コネクタ。