JPH0664347A - 感熱転写記録方法、感熱転写記録装置及び感熱転写記録用インクシート - Google Patents

感熱転写記録方法、感熱転写記録装置及び感熱転写記録用インクシート

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JPH0664347A
JPH0664347A JP4216105A JP21610592A JPH0664347A JP H0664347 A JPH0664347 A JP H0664347A JP 4216105 A JP4216105 A JP 4216105A JP 21610592 A JP21610592 A JP 21610592A JP H0664347 A JPH0664347 A JP H0664347A
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JP4216105A
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Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録速度が早く、位置ずれを起こさない感熱
転写記録方法及び装置、併せてその装置に用いられるの
に適した感熱転写記録用インクシートを提供する。 【構成】 2領域以上の面順次に塗分けられた感熱転写
記録用インクシートを用いて、感熱転写記録用受像シー
トを複数回往復させ受像シート上に画像を記録する感熱
転写記録方法において、少なくとも2個以上の発熱体に
より、複数回往復させ受像シート上に画像を記録する少
なくとも1回以上の画像記録の際に前記記載の発熱体の
複数個を同時に発熱させ画像を記録する感熱転写記録方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写記録方法及びそ
れに適した感熱転写記録装置に関し、更に詳しくは記録
速度が速く、搬送トラブルを生じない、走行安定性に優
れる感熱転写記録方法及びそれに適した感熱転写記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラーハードコピーを得る方
法としては、インクジェット方式、電子写真方式、感熱
転写方式等によるカラー記録技術が検討されており、中
でも感熱転写方式は、操作や保守の容易性や、装置の小
型化等の利点を有している。この感熱転写方式には、支
持体上に熱溶融性インク層を有する感熱転写記録用イン
クシート(以下インクシートと略す場合がある)を感熱
ヘッドにより加熱して、熱溶融性インク層からインクを
感熱転写記録用受像シート(以下受像シートと略す場合
がある)上に溶融転写する方式と、支持体上に熱拡散性
色素(昇華性色素)を含有するインク層を有するインク
シートを感熱ヘッドにより加熱して、インク層から熱拡
散性色素を受像シート上に拡散転写する方式(昇華転写
方式)との2種類がある。
【0003】これらの方法において、例えばイエロー、
マゼンタ、シアン及び必要に応じて黒色のシートを順次
取り換えて、各色に応じた熱転写を行うと、各色の掛け
合せからなるカラー写真調のカラー画像を得ることもで
きる。又、前記のように各色のインクシートを用いる代
わりに、面順次に塗分けられたインクシート(予め各色
に塗り分けて形成した区域を有するインクシート)を用
いてもカラー写真調のカラー画像を得ることが可能であ
るが、更に好都合なことに前記のような熱転写記録用イ
ンクシートの交換が不要になるという利点がある。この
ような利点があるために、面順次に塗分けられたインク
シートを用いた感熱転写記録方法は盛んに利用されてい
る。
【0004】又、従来のイエロー、マゼンタ、シアン及
び必要に応じて黒色に塗分けられたインクシートを用い
る方法の他に、特開昭64-87390号、特開平4-142985号等
に記載の受像層を転写する層を設けたもの、特開平2-15
5793号、同2-235692号等に記載の画像表面に樹脂層を転
写する層を設けたもの、特開平2-178090号等に記載の染
料吸収性バインダー層を設けたものなどが提案されてい
る。
【0005】これらの画像を記録するための方法及び装
置として、特開昭59-152888号、同60-132779号等に記載
されるようにドラムの外周(プラテンロールと称す場合
がある)に受像シートを巻き付けて記録する方法や、特
開昭61-163877号等に記載されるように各色毎印字する
度にプラテンロールを逆回転させ受像シートを元の位置
に戻す方法や装置が提案されている。前者では、受像シ
ートを戻すなどの行程がないために位置ずれなどを生じ
難いという利点がある反面、大画面の受像シートの場合
にプラテンロールが大型になり装置が大きくなるという
欠点を有していた。又、後者は、装置は小型化できる
が、一色毎に受像シートを戻す行程が入るため場合によ
っては位置ずれを生じることがあった。更に、前記の方
法では一色毎に印字を行うため記録時間が非常に長いと
いう欠点を有していた。
【0006】
【発明の目的】本発明は上記事情を改善するために為さ
れたものであり、本発明の目的は、記録速度が早く、位
置ずれを起こさない感熱転写記録方法及び装置を提供す
ることにあり、併せてその装置に用いられるのに好適な
感熱転写記録用インクシートを提供することにある。
【0007】
【発明の構成】本発明者らは鋭意検討の結果、2領域以
上の面順次に塗分けられた感熱転写記録用インクシート
を用いて、感熱転写記録用受像シートを複数回往復させ
受像シート上に画像を記録する感熱転写記録方法におい
て、少なくとも2個以上の発熱体により、複数回往復さ
せ受像シート上に画像を記録する少なくとも1回以上の
画像記録の際に前記記載の発熱体の複数個を同時に発熱
させ画像を記録することにより、記録速度の高速化を図
ると共に、それに適した感熱転写記録装置を考案し、そ
れにより位置ずれを起こさせないことも見い出した。更
に、この感熱転写記録装置に好適な感熱転写記録用イン
クシートをも併せて検討した。
【0008】なお、請求項2〜8に記載される感熱転写
記録方法、感熱転写記録装置、感熱転写記録用インクシ
ートは本発明の効果をより発揮する好ましい態様であ
る。
【0009】以下、本発明に係るインクシートについて
説明する。なお、本発明に用いられるインクシートは溶
融型、昇華型の何れであっても構わない。
【0010】本発明においては、従来のイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
k)の順に面順次に塗分けられたインクシートではな
く、例えば図4(a)に示されるようなM、Y、Bk、Cの
順に塗分けられたインクシートを用いる。図4(a)から
Bkを抜いた図4(b)、図4(b)に受像層が加わった図4
(c)及び未塗布領域、画像保護層を含む6領域からなる
図4(d)等も勿論、本願発明の範疇である。
【0011】インクシートは、基本的に支持体上にイン
ク層を積層してなる。
【0012】支持体としては、寸法安定性が良く、感熱
ヘッドでの記録の際の熱に耐えるものならば何でもよい
が、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスル
ホン、ポリビニルアルコール、セロファン、ポリスチレ
ンのような耐熱性のプラスチックフィルムを用いること
ができる。支持体の厚さは、2〜10μmが好ましい。
【0013】インク層は、必須成分として少なくとも昇
華型の場合は色素とバインダー、溶融型の場合は色素及
び/又は顔料とワックスを含有する。
【0014】昇華型における色素としては、従来から用
いられているシアン色素、マゼンタ色素、イエロー色素
をそのまま用いることができる。そのようなシアン色素
としては、従来から公知のナフトキノン系、アントラキ
ノン系、アゾメチン系、インドアニリン系色素など、マ
ゼンタ色素としては、アントラキノン系、アゾ系、アゾ
メチン系色素など、イエロー色素としては、メチン系、
アゾ系、キノフタロン系、アントライソチアゾール系色
素などが挙げられる。
【0015】又、特開昭59-78893号等に記載されたキレ
ート化された色素で定着性等に優れる画像を形成する画
像形成方法に用いられるキレート化可能な色素、特開平
3-83685号等に記載のフェノール性水酸基を有する色素
を用いて、受像層中に含有される媒染剤と該色素との反
応により形成される色素による画像を形成する方法に用
いられる色素、更に特願平3-258005号等に記載の含窒素
有機塩基と塩を形成してなる色素を用い、受像層中に含
有される媒染剤と該色素との塩交換反応により画像を形
成する方法に用いられる色素なども、それぞれの方法に
適した形で適宜用いることができる。
【0016】これら色素は、インク層形成組成物中、通
常10〜80重量%、より好ましくは30〜70重量%で用いら
れる。
【0017】インク層のバインダーとしてはセルロース
付加化合物、セルロースエステル、セルロースエーテル
等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビ
ニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂、ポリビ
ニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミ
ド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸共重
合体などのビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹
脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ
る。
【0018】上記バインダーは、インク層形成組成物
中、通常20〜90重量%、より好ましくは70〜30重量%で
用いられる。
【0019】更に前記インク層には各種の添加剤を添加
することができる。
【0020】添加剤としては、例えばシリコン(変性)
樹脂、弗素樹脂、界面活性剤及びワックス類等の剥離性
化合物、金属微粉末、金属酸化物、カーボンブラック及
び樹脂粉末等のフィラー、バインダー成分と反応可能な
硬化剤(例えばイソシアナート類、アクリル類あるいは
エポキシ類等の放射線活性化合物)、帯電防止剤、更に
は転写を促進するための熱溶融性物質、例えばワックス
や高級脂肪酸エステルなど特開昭59-106997号等に記載
の化合物などを挙げることができる。
【0021】なお、添加剤の使用量は、インク層形成組
成物中、通常0〜30重量%、より好ましくは0〜20重量
%である。
【0022】インクシートは、支持体とインク層とから
なる2層構成に限られず、その他の層が形成されていて
もよい。例えば、受像シートとの融着や色素の裏移り
(ブロッキング)を防止する目的で、特開昭59-48188
号、同60-224590号等に記載されているように、インク
層の表面にオーバーコート層を設けてもよい。
【0023】又、支持体には、インク層との接着性の改
良や色素の支持体側への転写、染着を防止する目的で、
特開昭59-124890号、同60-232996号、同61-261090号等
に記載されているような下引層を有してもよい。更に支
持体の裏面(インク層と反対側)には、走行安定性、耐
熱性、帯電防止などの目的で、特開昭60-82387号、同60
-94390号、同60-115486号、同60-184883号、同60-21909
4号等に記載されているようなバッキング層を設けても
よい。このオーバーコート層、下引層及びバッキング層
の厚みは通常0.1〜1μmである。
【0024】又、受像層を普通紙や葉書等の被転写体の
場合には、支持体と受像層との間に剥離を良くするため
の剥離層を設けてもよい。
【0025】インクシートは、インク層を形成する前記
各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してなるインク層形
成用塗工液を調製し、これを支持体の表面に塗布・乾燥
することにより製造できる。なお、前記バインダーは、
1種又は2種以上を溶媒に溶解もしくはラテックス状に
分散させて用いる。
【0026】溶媒としては、水、エタノール、テトラヒ
ドロフラン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、ジオキサン、アセトン、シクロヘキ
サン、酢酸ブチル等を挙げることができる。
【0027】塗工には、従来から公知のグラビアロール
による面順次塗り別け塗布法、押出し塗布法、ワイヤー
塗布法、ロール塗布法等を採用することができる。
【0028】かくして形成されたインク層の膜厚は、通
常0.2〜10μmであり、好ましくは0.3〜3μmである。
【0029】インク層は、イエローインク層、マゼンタ
インク層及びシアンインク層が、本発明の記録方法に適
した繰り返し単位で平面方向に沿って一定の繰り返しで
支持体の表面に形成される。又、平面方向に沿って配列
された前記3層のインク層に加えて、黒色画像形成物質
を含む黒色インク層、被転写体上に受像層を転写する受
層転写層、画像を保護する目的の画像保護層転写層、受
像層上の表面色素を取るための染料吸収性バインダー層
等が介在してもよい。
【0030】なお、黒インク層については、上述した色
素を混合して黒色にした黒色インクでも、ワックス、熱
軟化性樹脂等の熱溶融性物質とカーボンブラックで構成
された溶融転写型でも鮮明な画像が得られる。
【0031】熱溶融型インク層は、熱溶融性化合物、熱
可塑性樹脂及び着色剤等から構成される。
【0032】熱溶融性化合物としては、通常この種の熱
溶融型インクシートの熱溶融型インク層に使用されるも
のを任意に使用することができ、例えばポリスチレン樹
脂、アクリル樹脂、スチレン-アクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂の低分子
量物、特開昭63-193886号4頁左上欄8行〜同頁右上欄1
2行に例示の物質を挙げることができ、更にこれらの他
に、ロジン、水添ロジン、重合ロジン、ロジン変性グリ
セリン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性ポリエ
ステル樹脂、ロジン変性フェノール樹脂及びエステルガ
ム等のロジン誘導体ならびにフェノール樹脂、テルペン
樹脂、ケトン樹脂、シクロペンタジエン樹脂及び芳香族
炭化水素樹脂などを挙げることができる。これらの熱溶
融性化合物は、分子量が通常10,000以下、特に5,000以
下で、融点もしくは軟化点が30〜150℃の範囲にあるも
のが好ましい。
【0033】熱溶融性化合物は1種単独で使用してもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0034】又、熱可塑性樹脂としては、通常この種の
熱溶融型インク層に使用されるものなど各種のものが使
用可能であり、例えば特開昭63-193886号4頁右上欄〜
5頁左上欄18行に例示の物質を挙げることができる。
【0035】熱溶融型インク層の成分として使用される
着色剤としては、通常この種の熱溶融型インク層に使用
されるものを制限なく使用することができ、例えば特開
昭63-193886号,5頁右上欄3行〜15行に記載の無機顔
料、有機顔料等の顔料ならびに有機染料等の染料を挙げ
ることができる。これら各種の着色剤は、1種単独で使
用してもよいし、必要に応じて2種以上を併用してもよ
い。
【0036】熱溶融型インク層には、必要に応じて本発
明の目的を阻害しない範囲で、上記以外の他の添加成分
を適宜添加することができる。例えば、弗素系界面活性
剤を含有させてもよく、これにより、インク層のブロッ
キング現象を防止することができる。又、転写した文字
情報画像の鮮鋭性すなわち文字境界部の切れを良くする
ために有機微粒子、無機微粒子、非相溶性樹脂を添加す
るのも効果的である。
【0037】熱溶融型インク層の膜厚は、通常0.6〜5.0
μmであり、特に1.0〜4.0μmであるのが好ましい。
【0038】熱溶融型インク層は、形成成分を有機溶媒
に分散あるいは溶解して塗布する方法(有機溶剤法)、
加熱により熱可塑性樹脂などを軟化あるいは溶融状態に
して塗布する方法(ホットメルト塗布法)などを採用し
て塗設されてもよいが、形成成分を水や有機溶媒に分散
もしくは溶解させたエマルジョン又は溶液などを用いて
塗工されるのが好ましい。
【0039】熱溶融型インク層の塗設に用いる塗工液中
の層形成成分の合計の含有率は、通常は5〜50重量%の
範囲内に設定される。
【0040】塗布方法は通常の方法を利用して行うこと
ができる。塗布方法の例としては、ワイヤーバーを用い
た方法、スクイズコート法及びグラビアコート法などを
挙げることができる。
【0041】又、熱溶融型インク層は、少なくとも1層
で設けられていることが必要であるが、例えば着色剤の
種類及び含有率、あるいは熱可塑性樹脂と熱溶融性化合
物との配合比率などの異なる2層以上の熱溶融型インク
層を積層して構成してもよい。
【0042】その他、特開昭58-138684号3頁右下欄18
行〜4頁右下欄16行に記載の顔料、染料、ワックス、添
加剤及び形成法も本発明では適宜組み合わせて用いるこ
とができる。
【0043】なお、感熱転写記録用インクシートに、色
相の異なる区域の位置を検出するための検知マークが設
けられる。
【0044】これらの具体的な構成の一例として図4、
図5に記載したものを挙げることができる。
【0045】
【実施例】本発明の記録方法に係る装置の一例につい
て、図面を参照して詳細に説明するが、本発明の実施態
様がこれに限定されるものではない。
【0046】2個の発熱体を用いた場合は図1に示され
る様な感熱転写記録装置を用いて画像を受像シート上に
形成することができる。図4(a)のインクシートを用い
た場合の記録方法及び装置の動作は、インクシートのM
の前の物理的に検知可能な検知マークをセンサー5bで
検知するまでインクシート巻取りロール2を回転させ、
インクシート巻出しロール1からインクシート15を送り
出し、画像記録準備を行う。この際のインクシートの塗
分けられた位置は、発熱体3bがM、発熱体3aがYの先
頭になるように位置合せされる。次いで受像シート16が
受像シートの位置を検知するためのセンサー6aを通過
すると同時に発熱体(例えばサーマルヘッドや通電ヘッ
ドなど)3aと3bに信号入力の準備がなされ、11の送り
ローラーにより送られた受像シート16に発熱体3aとプ
ラテンロール4aにより挟まれたインクシート15から受
像シートの受像層表面にYの画像記録がなされる。次い
で3aで画像記録された受像シート16は送りローラー12
を通って搬送され発熱体3bとプラテンロール4bにより
挟まれたインクシート15から受像シートの受像層表面に
Mの画像で記録される。ここでXを発熱体3aと3bの距
離(mm)、Zを受像シート16の搬送速度(mm/秒)とし
た場合に、3aに信号が送られてからX/Z秒後に発熱
体3bに信号が入力される。なおインクシート15の巻取
りロール2に巻き取られる速度、プラテンロール4a、
4b及び受像シートの送りローラー11〜13の搬送速度は
受像シート16の搬送速度と同じで、このようにして受像
シート上に1回目の搬送時にYとMの画像記録が受像シ
ート上になされる。1回目のYとMの画像記録が終了し
た時、図2に示されるように送りロール11〜13によって
受像シート16がセンサー6bで受像シートの先端が検知
されるまで搬送される。センサー6bで受像シート16の
先端が検知されるとインクシートのガイドロール7〜1
0、発熱体3a、3bが上昇し送りローラー11〜13、プラ
テンロール4a、4bが逆回転し受像シート16がY、Mを
印字する前の状態まで受像シート16が戻され、受像シー
トの後端部がセンサー6aで検知されると送りロール11
〜13及びプラテンロール4a、4bの回転が停止されると
ともに発熱体3a、3b及びガイドロール7〜10が下降し
図1と同じ状態になる。ところでインクシート15は1回
目の搬送、言い換えればYとMの画像記録が終了した
時、発熱体3aと3bの間に印字されたYの領域が存在す
る。そこで受像シートが送りロールおよびプラテンロー
ルの逆回転により印字前の状態に戻る間にインクシート
15は巻取りロール2に巻き取られ、センサー5bでYと
Bkの間の検知マークを検知する位置まで巻き取り停止
する。以下、同様にC、Bkが印字され受像シート16上
にY、M、C、Bkと順に印字される。印字が終了した
時点で受像シート16は送りロール13によってセンサー6
bで検知されることなく排出され、インクシート15はイ
ンクシートのMの前の物理的に検知可能な検知マークを
センサー5bで検知するまでインクシートの巻出し側1
から送り出され、次の画像記録の準備を行う。3個の発
熱体を用いた場合は図3に示される様な感熱転写記録装
置を用いて2個の発熱体を用いた場合と同様に画像を受
像シート上に形成することができる。
【0047】本発明の画像記録方法は、受像シートの往
復回数をn、面順次に塗分けられたインクシートの一組
の繰り返し単位を構成する中に含まれる画像記録を行う
際に必要とされる面順次に塗分けられた領域数をm、発
熱体の数をkとした場合にk≧m/n>1の関係を満足
する。つまり図4(a)に示されるインクシートを用いた
場合、上述の方法ではm=4、k=2、n=2というよ
うになる。従来の発熱体1個の場合には面順次に塗分け
られた領域の数だけ受像シートを往復させて印字記録を
行う必要があり、領域数が増える毎に位置合せがずれる
場合があったが、本発明では往復させる回数が印字させ
る領域数よりも少ないことから、そのような問題点を改
善することができると同時に、記録時間を短縮させるこ
とができる。図4(b)に示されたようなM、Y、Cの3
色に塗分けられた場合には、発熱体が2個の場合1回目
の搬送時にM、Yの2色がY、Mの順に同時に印字さ
れ、2回目の搬送時にCが印字される。この場合Cが印
字される発熱体は3a、3bの何れであってもよい。3a
の場合には1回目の搬送終了時にセンサー5aがインク
シートのCの前の検知マークを検知するまでインクシー
トを巻取りロール2に巻取り停止する。又、図4(c)の
ようにY、受像層、C、Mの様に四つの領域を有する場
合は、図4(a)のインクシートの記録方法で画像を記録
することができる。更に、図4(d)に示されるように
M、Y、未塗布領域(加熱定着層領域)、C、画像保護
層(画像保護透明層転写領域)、溶融Bk(溶融Bk印字
領域)の6領域を有する場合には、3回の印字記録によ
ってY、M、C、未塗布領域、溶融Bk、画像保護層の
順に受像シート上に6領域の重ね印字が可能となる。発
熱体が3個の場合は図5(a)のようにC、M、Y、Bkの
様に四つの領域に塗り分けられている場合には1回目の
搬送時にC、M、Yの3領域がY、M、Cの順に印字さ
れ、2回目の搬送時にBkが発熱体3a〜3cの何れかに
よって印字記録される。図5(b)の様にC、M、Y、画
像保護層、溶融Bk、未塗布領域の6領域にインクシー
トが塗り分けられている場合には1回目の搬送でY、
M、C、2回目の搬送で未塗布領域、溶融Bk、画像保
護層の順で画像が記録される。
【0048】実施例では、インクシートガイドロールを
上昇させて受像シートを往復させたが、ガイドロールの
位置が十分高い位置にあるならば、可変ではなく固定で
もよい。又、インクシート検知センサーを発熱体の直後
に設けたが、インクシートの検知マークの位置及び/又
は配置により発熱体の前でもよいし、どちらか一方に2
箇所以上設けてもよい。更に、実施例ではインクシート
が印字前にMとYの先頭になるように面順次に塗分けら
れていたが、Mの方がXmmだけ長くなるために、必要な
部分のみの長さ(Yと同じ長さの領域)とし、検知マー
クのみXmmだけ長くして不必要部分を省いたものでもよ
い。インクシートのインク層面に接するインクシートガ
イドロール14、20を固定ではなく他のインクシートガイ
ドロール7〜10、17、18よりも低くして、インクシート
の巻出しロール1と巻取りロール2をカセット化して一
体化したものをセットした後、インクシートガイドロー
ル14、20を上昇させ図1のような位置になるようにして
もよい。更に、受像シート送りロール発熱体の間にも設
けたが発熱体の前後にある受像シート送りロール間の距
離が受像シート長さよりも短い場合には、発熱体の間の
受像シート送りロールはなくても構わないし、ロールで
はなく位置ずれ防止ガイド板のような物でもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明の感熱転写記録方法及び記録装置
により、記録速度の高速化を図ると共に、位置ずれを起
こすことなくフルカラーの印字記録を行うことが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】2個の発熱体を有する感熱転写記録装置の印字
直前の図
【図2】2個の発熱体を有する感熱転写記録装置の1回
目の印字が終了した時の図
【図3】3個の発熱体を有する感熱転写記録装置の印字
直前の図
【図4】(a),(b),(c),(d)は、いずれも2個の発熱体を
有する感熱転写記録装置に用いられる感熱転写記録用イ
ンクシートの構成の一例を示す平面図
【図5】(a),(b)共に3個の発熱体を有する感熱転写記
録装置に用いられる感熱転写記録用インクシートの構成
の一例を示す平面図
【符号の説明】
1 感熱転写記録用インクシート巻出しロール 2 感熱転写記録用インクシート巻取りロール 3a、3b 発熱体 4a、4b プラテンロール 5a、5b 感熱転写記録用インクシート検知センサー 6a、6b 感熱転写記録用受像シート検知センサー 7〜10、14、17、18、20 感熱転写記録用インクシート
ガイドロール 11〜13、19 感熱転写記録用受像シート送りロール 15 感熱転写記録用インクシート 16 感熱転写記録用受像シート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2領域以上の面順次に塗分けられた感熱
    転写記録用インクシートを用いて、感熱転写記録用受像
    シートを複数回往復させ受像シート上に画像を記録する
    感熱転写記録方法において、少なくとも2個以上の発熱
    体により、複数回往復させ受像シート上に画像を記録す
    る少なくとも1回以上の画像記録の際に前記発熱体の複
    数個を同時に発熱させ画像を記録することを特徴とする
    感熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】 2領域以上の面順次に塗分けられた感熱
    転写記録用インクシートを用いて、感熱転写記録用受像
    シートを複数回往復させ受像シート上に画像を記録する
    感熱転写記録方法において、面順次に塗分けられた感熱
    転写記録用インクシートの一組の繰り返し単位を構成す
    る中に含まれる画像記録を行う際に必要とされる面順次
    に塗分けられた領域数をm、往復回数をn、発熱体の数
    をkとした場合にk≧m/n>1の関係を満足すること
    を特徴とする請求項1記載の感熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】 2領域以上の面順次に塗分けられた感熱
    転写記録用インクシートを用いて、感熱転写記録用受像
    シートを複数回往復させ受像シート上に画像を記録する
    感熱転写記録装置において、少なくとも2個以上の発熱
    体を有し、複数回往復させ受像シート上に画像を記録す
    る少なくとも1回以上の画像記録の際に前記発熱体の複
    数個を同時に発熱させることを特徴とする感熱転写記録
    装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも2個以上の発熱体が並列に設
    けられ、少なくともいずれかの発熱体の前及び/又は後
    に2領域以上の面順次に塗分けられた感熱転写記録用イ
    ンクシートの塗分けられた部分を検知するためのセンサ
    ーを設けたことを特徴とする請求項3記載の感熱転写記
    録装置。
  5. 【請求項5】 画像を記録する際の搬送方向に対して並
    列に設けられた2個以上の発熱体の隣接する発熱体間の
    距離をXmm、感熱転写記録用受像シートの搬送速度をZ
    mm/秒とした場合に、前の発熱体に信号が入力された後
    X/Z秒後に次の発熱体に信号を入力するようにしたこ
    とを特徴とする請求項3又は4記載の感熱転写記録装
    置。
  6. 【請求項6】 往復回数をn、現在の往復回数をn′
    (n>n′)とした場合に最後の発熱体で(n−n′)
    回目の画像を記録し終わった後に、感熱転写記録用受像
    シートを所定の位置まで戻すのと同時に、面順次に塗分
    けられた感熱転写記録用インクシートの画像を記録し終
    わった部分を所定の位置まで巻き取ることを特徴とする
    請求項3〜5のいずれかに記載の感熱転写記録装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも2個以上の発熱体を有し、感
    熱転写記録用受像シートを複数回往復させ受像シート上
    に画像を記録する感熱転写記録装置に用いられる感熱転
    写記録用インクシートにおいて、該感熱転写記録用イン
    クシートが2領域以上の面順次に塗分けられたものであ
    ることを特徴とする感熱転写記録用インクシート。
  8. 【請求項8】 感熱転写記録用インクシートの一組の繰
    り返し単位を構成する中に含まれる画像記録を行う際に
    必要とされる面順次に塗分けられた領域の中に、少なく
    とも2個以上の物理的に検知可能なマークを設けたこと
    を特徴とする請求項7記載の感熱転写記録用インクシー
    ト。
JP4216105A 1992-08-13 1992-08-13 感熱転写記録方法、感熱転写記録装置及び感熱転写記録用インクシート Pending JPH0664347A (ja)

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