JPH0664023A - ブロー成形方法 - Google Patents

ブロー成形方法

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JPH0664023A
JPH0664023A JP4242632A JP24263292A JPH0664023A JP H0664023 A JPH0664023 A JP H0664023A JP 4242632 A JP4242632 A JP 4242632A JP 24263292 A JP24263292 A JP 24263292A JP H0664023 A JPH0664023 A JP H0664023A
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JP
Japan
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parison
predetermined
expander
blow molding
thickness
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Pending
Application number
JP4242632A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Nakamori
和伸 中森
Takeyuki Uchida
武行 内田
Masao Hara
正雄 原
Kazuhisa Fuji
和久 藤
Terumi Akazawa
輝美 赤澤
Takafumi Yamane
孝文 山根
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TOYO SHEET KK
Mazda Motor Corp
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
TOYO SHEET KK
Mazda Motor Corp
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Nishikawa Kasei Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/4242Means for deforming the parison prior to the blowing operation
    • B29C49/4247Means for deforming the parison prior to the blowing operation using spreading or extending means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C49/4247Means for deforming the parison prior to the blowing operation using spreading or extending means
    • B29C49/425Means for deforming the parison prior to the blowing operation using spreading or extending means rods or bars entering the preform

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】強化繊維含有熱可塑性樹脂材料から特定部分が
厚肉化された成形品をブロー成形するに際して、成形品
に所定の板厚比を確実に付与することができるブロー成
形方法を提供する。 【構成】金型17,18間に垂下された強化繊維含有熱
可塑性樹脂組成物のパリソン7の所定部位7a,7aに
エキスパンダ部材5,5を当接させ、該所定部位7a,
7aの冷却を伴いつつ、該エキスパンダ部材5,5を移
動させてパリソン7の上記所定部位7a,7a以外の部
分7b,7bを薄肉化した後、金型17,18を閉じ合
わせてブロー成形を行うようにしたブロー成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、強化繊維含有熱可塑
性樹脂組成物のブロー成形方法、特に、周方向について
偏肉化された成形品を得るためのブロー成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、中空の樹脂成形品を効率良く
生産することができる成形方法の一つとして、所謂ブロ
ー成形法は一般に良く知られている(例えば特公昭58
−23212号公報参照)。このブロー成形法は、熱可
塑性樹脂材料を押し出し又は射出によって例えばチュー
ブ状に予備成形し、この軟化状態にある予備成形体(パ
リソン)を金型で挟んだままでパリソン内部に圧縮エア
を吹き込むことにより、該パリソンを金型成形面に沿っ
て膨らませるとともに冷却・固化させて中空の樹脂成形
品を成形する成形法で、特に量産時などにおいて高い生
産性の下で安定した品質の成形品を得ることでできる。
【0003】上記ブロー成形法は、従来、特に高い強度
が要求されることのない容器類、例えば自動車等の車両
用のものについていえば燃料タンク等の容器類の成形な
どに適用されるのが一般的であり、このような容器類の
場合には、各部の肉厚ができるだけ均一になるように成
形することが望ましく、このための工夫・改良が種々な
されてきた。
【0004】これに対して、近年では、ある程度以上の
強度が必要とされるいわゆる構造部材等、例えば自動車
等の車両用のものについていえばシートのフレーム材な
どにおいても、より一層の軽量化あるいは低コスト化等
を達成するために、ブロー成形による樹脂成形品の採用
が広がりつつある。この場合、熱可塑性樹脂材料にガラ
ス繊維等の強化繊維を含有せしめて剛性を賦与すると共
に、通常、使用時に所定値以上の荷重が作用することが
想定される特定の部分についてのみ他の部分に比べて肉
厚を厚く設定し、全体としての重量増加をできるだけ抑
制しつつ、上記特定部分については所要の強度を確保す
るようにしている。
【0005】すなわち、例えば図5に示すような自動車
用シートの合成樹脂製シートバックフレーム19を成形
する場合、一般に、その両側部19a,19bの肉厚が
中央部分19cに比べて厚くなるように設定することが
必要とされる。そして、このような成形品を、全体とし
ての重量増加を抑制しつつ、ブロー成形法によって成形
するためには、パリソンを、シートバックフレーム19
の両側部19a,19bに対応する部分が他の部分(中
央部分19c)に比べて厚肉となるように、周方向につ
いて偏肉化して形成することが求められる。
【0006】このように一部が他に比べて厚肉となるよ
うに偏肉化されたパリソンを得る場合、従来では、パリ
ソン押出機のアキュムレータヘッドに対しダイシェービ
ングあるいはコアシェービングを施すことが行われてい
る。すなわち、例えばコアシェービングの場合を例にと
って説明すれば、図17に示すように、パリソンは、鉛
直方向の軸線を有するコア31と該コア31を囲むリン
グ状のダイ32との間に形成された略リング状のギャッ
プ33から下方へ押し出しされるようになっている。そ
して、上記コア31の外周面には、パリソンの厚肉化す
べき領域に対応してシェービングが施され、その部分の
ギャップ33aが他に比べて大きくなっている。従っ
て、パリソンは上記ギャップ33aに対応する部分が厚
肉となり、かかるパリソンに対してブロー成形を行った
場合、この部分が他の部分に比べて厚肉化されて高い強
度を有する部分となって形成され、これにより成形品の
特定部分について所望の強度を確保することができるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、上記のようにコアシェービングが施されたアキュム
レータヘッド34からパリソンを押し出す場合、コアシ
ェービングが施された箇所のギャップ部分33aと他の
ギャップ部分33とでは、パリソンの押出速度に差が生
じるため、偏肉度合が所定限度を越えると、図18に示
すように、パリソン37の表面に波打ち部37cが生じ
たり、あるいはパリソン37が曲がって押し出される等
の不具合を招くことがある。特に、強化繊維含有材料に
おいてこの傾向が大きい。このため、偏肉化の度合、つ
まり成形品の厚肉部と薄肉部との板厚の比が所定の範囲
内(一般に1.2程度)に限定され、それ以上の板厚
比、例えば1.5以上、特に2.0以上を有する成形品
を得ることは、特に、強化繊維含有材料において、なか
なかに難しいものとなっている。
【0008】本願発明は、かかる従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、強化繊維含有熱可塑性樹脂材料か
ら特定部分が厚肉化された成形品をブロー成形するに際
して、成形品に所定の板厚比を確実に付与することがで
きるブロー成形方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本願発明に係るブロー成形方法は、熱可塑性樹脂5
5〜95%重量%と強化繊維45〜5重量%からなる樹
脂組成物のブロー成形方法であって、開閉可能な一対の
金型間に上記樹脂組成物のパリソンを垂下させ、該パリ
ソンの所定部位に該所定部位以外の部分が延伸される方
向に移動し得るエキスパンダ部材を当接させ、該エキス
パンダ部材による上記パリソンの上記所定部位の冷却を
伴いつつ、上記エキスパンダ部材を上記パリソンの上記
所定部位以外の部分が延伸される方向に移動させて該所
定部位以外の部分を薄肉化した後、上記一対の金型を閉
じ合わせ、その後、上記パリソンの内側に加圧気体を吹
き込んでブロー成形を行うようにしたことを特徴とする
ものである。
【0010】
【発明の効果】本願発明によれば、エキスパンダ部材が
当接させられたパリソンの所定部位は、該所定部位以外
の部分に比べて相対的により冷却・固化が促進されるこ
ととなり、該所定部位以外の部分が延伸されて薄肉化さ
れる際には、上記所定部位における材料樹脂の流動がよ
り強く抑制され、この部分の肉厚は元の厚さにより近い
状態に維持される。これにより、パリソンの表面に波打
ち部が生じたり、あるいはパリソンが曲がって押し出さ
れる等の不都合が生じることを防止した上で、広範囲の
偏肉度合(板厚比)を有する成形品を得ることができ
る。
【0011】また、パリソンを、その肉厚が周方向につ
いて略均等に形成された、所謂、均厚パリソンとして垂
下させた場合でも、所定部分が厚肉に成形された成形品
を得ることが可能になる。すなわち、この場合には、パ
リソン表面の波打ちやパリソンの変形等の不具合発生を
招来するおそれなしにパリソンを垂下させることがで
き、しかも、成形品にかなり広範囲の板厚比を付与する
ことができる。すなわち、パリソンの上記所定部位とそ
れ以外の部分との肉厚差を大きくすることができ、強化
繊維含有熱可塑性樹脂組成物から、例えば構造部材など
大きい板厚比、例えば1.5以上、特に2.0以上が必
要とされる成形品を成形する場合にでも、容易かつ確実
に所望の板厚比を付与することができるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本願発明の実施例を、例えば、自動車
用シートのシートバックフレームのブロー成形に適用し
た場合について、添付図面を参照しながら説明する。図
1は、本実施例に係るブロー成形方法を実施するための
成形装置の全体構成を概略的に表した全体構成図である
が、この図に示すように、本実施例に係るブロー成形装
置1は、所定の強化繊維含有熱可塑性樹脂組成物をチュ
ーブ状に予備成形して軟化状態のパリソン7として下方
に押し出すパリソン押出機2と、該パリソン押出機2の
アキュムレータヘッド8から垂下した上記パリソン7を
所定の形状に型付ける成形型3と、該成形型3で挾持さ
れたパリソン7の内部に圧縮エアを吹き込むブロー装置
4と、後で詳しく説明するように、上記パリソン7を周
方向について偏肉化させるためのエキスパンダ部材とし
てのエキスパンダパネル5,5と、該エキスパンダパネ
ル5,5を駆動するエキスパンダ部材駆動装置6とを主
要部として構成されている。
【0013】上記パリソン押出機2のアキュムレータヘ
ッド8には、図2に示すように、その本体部9の下端側
にパリソン7の外周側を成形するリング状のダイ10が
設けられ、該ダイ10のセンタ位置にはパリソン7の内
周側を成形するコア11が配置されており、該コア11
は、アキュムレータヘッド8の上方に設置されたシリン
ダ装置12で、コアロッド11aを上下方向に駆動する
ことにより、上記ダイ10との間隔(つまりパリソン7
の肉厚)を調整・設定し得るようになっている。上記本
体部9におけるコアロッド11aの外周部には環状の材
料貯留部13が形成され、該材料貯留部13の上側には
シリンダ14,14で上下方向に駆動されるリングプラ
ンジャ15が配置されている。上記材料貯留部13に
は、図3に示すように、溶融した樹脂組成物をスクリュ
によって材料貯留部13に供給する複数(例えば4個)
の材料供給機16a〜16dが接続されている。これら
材料供給機16a〜16dは円周等分状に配置され、図
示しないホッパ等から供給された樹脂組成物を材料貯留
部13に対して前後左右から均等に供給し得るようにな
っている。
【0014】上記成形型3は、図4に示すように、開閉
可能な一対の割り金型、例えば固定型17と可動型18
とで構成され、これら両金型17,18を互いに閉じ合
わせることにより、ブロー成形で成形すべき所定の成形
品の外形形状に対応したキャビティが形成される。本実
施例は、例えば自動車用シートのシートバックフレーム
をブロー成形するもので、上記両金型17,18を閉じ
合わせることにより、図5に示すようなシートバックフ
レーム19の外形形状に対応したキャビティが形成され
る。
【0015】本実施例では、上記シートバックフレーム
19は、その両側部19a,19bの肉厚が中央部分1
9cの肉厚に比べて所定の板厚比で厚くなるように設定
されている。尚、上記シートバックフレーム19の左右
の下部側面には、該シートバックフレーム19を例えば
シートクッション側のフレーム部材(不図示)等に連結
するために、鋼板製のブラケット20,20′が一体に
取り付けられている。これらブラケット20,20′
は、ブロー成形時に、インサート金具として成形型3内
にインサートすることにより、シートバックフレーム1
9の所定箇所に一体に固着することができる。
【0016】上記エキスパンダパネル5は、図6及び図
7に示すように、外周側にパリソン7の内周面に略対応
した曲率の曲面部22を有するとともに、内部に温調さ
れた流体(冷水又は温水)を通過させる一連の溝部23
が設けられた温調ユニット21と、上記溝部23の流体
を給排させる供給管25と排出管26とを備えた背面パ
ネル24とで構成され、該背面パネル24を上記温調ユ
ニット21の背面側に所定のシール部材(不図示)を介
装した上で重ね合わせ、例えばネジ部材等(不図示)に
より締結固定して組み立てられる。尚、具体的には図示
しなかったが、上記供給管25及び排出管26の上流側
には切換バルブを解して温水ポンプ及び冷却水ポンプが
接続されており、上記切換バルブの切換状態に応じて上
記温水ポンプ又は冷却水ポンプから所定温度に設定され
た温水又は冷却水が上記温調ユニット21内に送給さ
れ、これが該温調ユニット21の溝部23を含む一連の
流路を循環させられることにより、温調ユニット21の
曲面部22の表面温度を所望の温度に保つことができる
ようになっている。本実施例では、上記エキスパンダパ
ネル5によってパリソン7の所定部位の内周側を冷却す
ることができるように、上記切換バルブは、通常時、冷
却水ポンプを流路に接続させる側に切り換えて使用され
る。
【0017】上記エキスパンダパネル5を駆動するエキ
スパンダ部材駆動装置6は、例えば左右一対に配置され
た2個のエキスパンダパネル5,5を一組として、この
一組のエキスパンダパネル5,5を同時に駆動するもの
で、パリソン7の中心軸に略直交する方向(横方向)に
おいて互いに離間又は接近するように各エキスパンダパ
ネル5を駆動する左右一対の横方向シリンダ27と、こ
れら2個の横方向シリンダ27を上下方向に移動させる
上下方向シリンダ28とを備え、上記各エキスパンダパ
ネル5は、略L字形のアーム部材29を介して上記各横
方向シリンダ27のピストンロッド27aに連結されて
いる。
【0018】次に、以上のような構成を備えた上記ブロ
ー成形装置1を用いて行うブロー成形方法の具体例につ
いて説明する。まず、パリソン押出機2のアキュムレー
タヘッド8からパリソン7を垂下させるとともに、上記
エキスパンダ部材駆動装置6を作動させて、図8及び図
9に示すように、エキスパンダパネル5,5をパリソン
7の所定部位の内方に位置させる。尚、上記エキスパン
ダパネル5,5を上記所定のセット位置にセットした後
に、パリソン7を垂下させるようにしてもよい。
【0019】上記パリソン7としては、その厚さが周方
向について略均等に形成されたいわゆる均厚パリソン、
あるいは周方向について偏肉化されたいわゆる偏肉パリ
ソンのいずれのタイプのものでも良いが、本具体例で
は、パリソン7が上記均厚パリソンである場合を例にと
って説明する。すなわち、本具体例では、上記パリソン
7は、例えば、その厚さToが円周方向について略均等
に形成された状態で垂下されるように設定されている。
このようにパリソン7を均厚パリソンとすることによ
り、パリソンを偏肉化させて垂下させる場合のように、
パリソン表面の波打ちやパリソンの変形の発生を招来す
るおそれなしにパリソンを垂下させることができる。
【0020】次に、上記両エキスパンダパネル5を互い
に離間する方向(パリソン外方)に向かって所定速度で
駆動し、図10及び図11に示すように、パリソン7に
おける左右の所定部位7aについて、その内周面に各エ
キスパンダパネル5の温調ユニット21の曲面部22を
当接させて押し当てる。この状態は図1及び図4で示さ
れたものと同様の状態で、パソリン7の各所定部位7a
は、上記温調ユニット21の曲面部22が押し当てられ
ることにより、温調ユニット21内の溝部23を流れる
冷却水で熱交換され、その内周面側から直ちに冷却され
固化させられる。
【0021】次に、上記のようにパリソン7の各所定部
位7aの内周面に各々エキスパンダパネル5を当接させ
た状態のままで、図12及び図13に示すように、該エ
キスパンダパネル5,5を、同時に、水平面内において
パリソン外方に向かって所定量だけ所定速度で駆動し、
パリソン7の上記所定部位7a,7a以外の部分7b,
7bを延伸させて薄肉化する。このとき、上記パリソン
7の各所定部位7aは十分に固化した状態にあり、ま
た、上記所定部位以外の部分7b,7bの延伸工程中も
冷却・固化されるので、上記各所定部位7aはその材料
樹脂の流動が抑制され、この延伸工程中においても元の
肉厚Toにほぼ等しい厚さに保たれる。
【0022】次にエキスパンダパネル5,5が所定位置
に達して上記パリソン7の所定部位以外の部分7b,7
bが所定量だけ延伸されると、上記エキスパンダパネル
5,5のパリソン外方への移動(エキスパンド)が停止
され、その後、上記エキスパンダ部材駆動装置6を作動
させてエキスパンダパネル5,5をパリソン7の下端部
よりも下方位置まで下降させる。そして、図14及び図
15に示すように、成形型3(固定型17及び可動型1
8)を閉じ合わせた後、ブロー装置4によってパリソン
7内に所定圧力の圧縮エアを吹き込み、ブロー成形を行
う。
【0023】このブロー成形により、所定部位7a,7
aが一定の肉厚に維持され、かつ、該所定部位7a,7
a以外の部分7b,7bが延伸されて薄肉化されたパリ
ソン7が成形型3の型面に沿って膨らまされ、パリソン
7の元の肉厚Toにほとんど等しい肉厚Taを有する厚
肉部7a′,7a′と、厚さTbまで薄肉化された薄肉
部7b′,7b′とで構成された成形品(シートバック
フレーム19)が得られる。その後、上記成形型3の型
面に沿って膨らまされたパリソン7を型3内で冷却し、
所定時間経過後、該成形型3を開いて成形品19を取り
出すようになっている。
【0024】尚、上記具体例は、パリソン7がいわゆる
均厚パリソンである場合についてのものであったが、本
発明に係るブロー成形方法は、かかる場合に限定される
ものではなく、パリソン7がいわゆる偏肉パリソンであ
る場合にも同様に適用することができる。
【0025】本発明において用いられる熱可塑性樹脂と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、
ポリアミド等が代表的なものとして挙げられ、又、強化
繊維としては、熱可塑性樹脂の強化材として一般に用い
られているものであって、例えば、ガラス繊維、炭素繊
維、金属繊維等が挙げられ、その平均径が5〜15μ
m、平均長さが3〜50mm程度のものである。本発明
における熱可塑性樹脂と強化繊維との組成比は、前者5
5〜95重量%、後者45〜5重量%とすることがで
き、特に、前者55〜75重量%、後者45〜25重量
%のとき、均厚パリソンでも成形品に所定の板厚比を確
実に付与することができることから有効である。強化繊
維の含有率が45重量%超過では安定したブロー成形を
行なうことができず、一方、5重量%未満では剛性に優
れた成形品が得られない。
【0026】次に、パリソンの伸長倍率と成形品の板厚
比との関係を調べた実験結果について説明する。上記実
験は、パリソンが均厚パリソン及び偏肉パリソンのそれ
ぞれの場合について行い、その条件は以下の通りであっ
た。 伸長倍率: 1.5倍〜3.0倍 伸長時間: 6秒 材料樹脂: ガラス繊維5〜45重量%含有ポリプ
ロピレン 材料温度: 240℃ 成形型の温度: 80℃ パリソンの板厚: 6mm(ただし偏肉パリソンの場
合には、基準板厚が6mmでコアシェーブを1mmとした) 垂下時のパリソンの直径: 60mm エキスパンダパネルの寸法: 曲面部のR(曲率半
径):30mm、幅:40mm、長さ:150mm エキスパンダパネルの表面温度: 5℃
【0027】尚、上記伸長倍率とは、エキスパンドによ
り、パリソンが元の直径に対してどの程度延伸させられ
たかを倍率で示したもので、この伸長倍率と板厚比との
関係は、パリソンのタイプ(均厚タイプあるいは偏肉タ
イプ)及び材料樹脂の種類、(例えばガラス繊維が充填
されているか否か)等によって異なる傾向を示す。上記
伸長倍率と板厚比γとの関係を図16のグラフに示す。
このグラフにおいて、斜線が施された各領域A,Bは、
それぞれ、以下の条件下でのデータを示している。 ・領域A: 材料がガラス強化繊維入りのポリプロピレ
ンで偏肉パリソンの場合 ・領域B: 材料がガラス強化繊維入りのポリプロピレ
ンで均厚パリソンの場合 上記図16のグラフから良く分かるように、強度・剛性
が必要とされる構造部材等を成形する場合など、強化繊
維が充填された樹脂材料を用いた場合には、同じ板厚比
γに対して伸長倍率を小さくすることができる。又、偏
肉パリソンの場合には均厚パリソンの場合に比べて伸長
倍率を小さくすることができる。
【0028】尚、上記実施例は、自動車用シートのシー
トバックフレーム19のブロー成形についてのものであ
ったが、本発明は、上記の場合に限らず、他の種々の製
品について、強化繊維含有熱可塑性樹脂組成物から特定
部分が厚肉になるように偏肉化されたブロー成形品を製
造する場合に適用することができるのは勿論のことであ
る。又、上記実施例では、エキスパンダ部材5はパリソ
ン7の内側に配置されていたが、例えば、吸引作用を有
するエキスパンダ部材を採用するなどして、該エキスパ
ンダ部材をパリソンの外側に配置することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るブロー成形装置の概略を
示す全体構成図である。
【図2】上記ブロー成形装置のパリソン押出機の縦断面
説明図である。
【図3】図2のB−B線方向における断面説明図であ
る。
【図4】図1のA−A線方向における断面説明図であ
る。
【図5】 上記実施例に係る自動車用シートのシートバ
ックフレームの斜視図である。
【図6】上記ブロー成形装置のエキスパンダパネルの分
解斜視図である。
【図7】上記エキスパンダパネルの全体斜視図である。
【図8】上記実施例に係るブロー成形方法においてパリ
ソンにエキスパンダパネルが当接させられる前の状態を
示す工程説明図である。
【図9】図8のD−D線方向における断面説明図であ
る。
【図10】上記ブロー成形方法においてパリソンの所定
部位にエキスパンダパネルが当接させられた状態を示す
工程説明図である。
【図11】図10のE−E線方向における断面説明図で
ある。
【図12】上記ブロー成形方法においてパリソンがエキ
スパンドされた状態を示す工程説明図である。
【図13】図12のF−F線方向における断面説明図で
ある。
【図14】上記ブロー成形方法においてパリソンがエア
ブローされた状態を示す工程説明図である。
【図15】図14のG−G線方向における断面説明図で
ある。
【図16】パリソンの伸長倍率と板厚比との関係の一例
を示すグラフである。
【図17】シェービングされた従来のアキュムレータヘ
ッドの横断面説明図である。
【図18】波打ちが生じた従来のパリソンを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…ブロー成形装置 3…成形型 4…ブロー装置 5…エキスパンダパネル 6…エキスパンダ部材駆動装置 7…パリソン 7a…パリソンの所定部位 7b…パリソンの所定部位以外の部分 17…固定型 18…可動型 19…シートバックフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00 4F (71)出願人 390026538 西川化成株式会社 広島県広島市安佐北区可部南2丁目25番31 号 (72)発明者 中森 和伸 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 内田 武行 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 原 正雄 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 藤 和久 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 赤澤 輝美 広島県安芸郡海田町国信1丁目6番25号 株式会社東洋シート広島工場内 (72)発明者 山根 孝文 広島県広島市安佐北区可部南2丁目25番31 号 西川化成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂55〜95重量%と強化繊
    維45〜5重量%からなる樹脂組成物のブロー成形方法
    であって、開閉可能な一対の金型間に上記樹脂組成物の
    パリソンを垂下させ、該パリソンの所定部位に該所定部
    位以外の部分が延伸される方向に移動し得るエキスパン
    ダ部材を当接させ、該エキスパンダ部材による上記パリ
    ソンの上記所定部位の冷却を伴いつつ、上記エキスパン
    ダ部材を上記パリソンの上記所定部位以外の部分が延伸
    される方向に移動させて該所定部位以外の部分を薄肉化
    した後、上記一対の金型を閉じ合わせ、その後、上記パ
    リソンの内側に加圧気体を吹き込んでブロー成形を行う
    ようにしたことを特徴とするブロー成形方法。
JP4242632A 1992-08-19 1992-08-19 ブロー成形方法 Pending JPH0664023A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001000385A1 (fr) * 1999-06-28 2001-01-04 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Procede de moulage par soufflage et produit moule par soufflage

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