JPH0664005U

JPH0664005U - 電子レンジ

Info

Publication number: JPH0664005U
Application number: JP455193U
Authority: JP
Inventors: 隆夫西野; 國明築地; 通彰植田
Original assignee: 株式会社日立ホームテック
Priority date: 1993-02-16
Filing date: 1993-02-16
Publication date: 1994-09-09

Abstract

(57)【要約】【目的】ヒーターの出力を上げて調理時間の短縮を可
能にする。【構成】加熱室２と、ヒーター３と、マグネトロン４
と、マグネトロン４を冷却する送風装置５と、排気孔６
を有する排気路７と、前記排気孔６に設けられた上部を
開口した排気カバー８とからなり、前記排気カバー８は
排気孔６と対向する側壁に耐熱樹脂製のカバー１０を取
付けて構成したので、カバー１０からの輻射熱が少なく
後壁の温度上昇が低減されるので、ヒーター３の出力を
上げることができ、調理時間短縮が可能な電子レンジを
提供するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ヒーター加熱機能とマグネトロンによるマイクロ波加熱機能とを有するヒーター付き電子レンジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の電子レンジは、ヒーター加熱調理を行うとき発生する熱気を本体とオーブンとの間に設けた複雑な排気路を経て温度を低くして本体上壁または背面に排出させ、本体外壁が高温とならないようにしたもの（例えば実公昭６２− １２１６３号、実開昭５３−５２０５８号公報参照）が供されている。

【０００３】また、本体が設置されるスペースの後壁が熱気によって高温とならないように本体背面の上部に排気孔を設け、この排気孔に突出して断熱用の排気カバーを設けたものもある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例では、前者においては排気路が複雑でコスト的にも高くなるという問題があり、後者においてはヒーターの出力を上げて調理すると排気カバーが火災につながる高温となってしまうという問題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたもので、本体内に設けられた加熱室と、ヒーターと、マグネトロンと、マグネトロンを冷却する送風装置と、排気孔を有する排気路と、前記排気孔に設けられた上部を開口した排気カバーとからなり、前記排気カバーは排気孔と対向する側壁に耐熱樹脂製のカバーを取付けて構成した。

【０００６】

【作用】上記構成により、排気カバーの側壁は排気孔から排出された熱風が当たって高温となるが、耐熱樹脂製のカバーは熱伝導性が悪いので本体後方の壁面の温度上昇が低減される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１を用いて説明する。

【０００８】１は本体、２は本体内部に設けられた加熱室、３は前記加熱室２の上部に設けられたヒーターである。４はマグネトロンで、加熱室２外側部に設けられ高周波を発生し加熱室２内に供給する。５は送風装置、６は本体１後面上部に穿設された排気孔、７は本体１と加熱室２上面で形成された排気路で、前記排気孔６と連通されている。８は前記排気孔６の外側に設けられた排気カバーで、その側壁９は前記排気孔６と対向し、その上部は開口するように形成されている。１０は耐熱樹脂製のカバーで、側壁９の外側に着脱自在に取付けられている。

【０００９】次に本実施例の作用について説明する。

【００１０】本体１内の加熱室２に調理物を収容しマグネトロン４を作動させると、加熱室２内に高周波が供給され調理物が加熱される。マグネトロン４の作動と同時に作動する送風装置５はマグネトロン４を冷却し、その冷却した空気を加熱室２内に送り、加熱室２内の熱気とともに排気路７へ導出させ、熱風として排気孔６から排出させる。

【００１１】排気孔６から排出された熱風は排気カバー８の側壁９に当たり側壁９の温度を高温にするが、本体１が設置されたスペースの後壁の温度は側壁９の外側に取付けられたカバー１０からの輻射熱が少なく温度上昇が低減されるので、ヒーター３の出力を上げて調理をすることができ、調理時間を短縮することができる。

【００１２】

【考案の効果】以上本考案によれば、本体内に設けられた加熱室と、ヒーターと、マグネトロンと、マグネトロンを冷却する送風装置と、排気孔を有する排気路と、前記排気孔に設けられた上部を開口した排気カバーとからなり、前記排気カバーは排気孔と対向する側壁に耐熱樹脂製のカバーを取付けて構成したので、カバーからの輻射熱が少なく後壁の温度上昇が低減されるので、ヒーターの出力を上げることができ、調理時間短縮が可能な電子レンジを提供するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す電子レンジの概略破断
構造図である。

【符号の説明】

２加熱室３ヒーター４マグネトロン６排気孔８排気カバー１０カバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】本体（１）内に設けられた加熱室（２）
と、ヒーター（３）と、マグネトロン（４）と、マグネ
トロン（４）を冷却する送風装置（５）と、排気孔
（６）を有する排気路（７）と、前記排気孔（６）に設
けられた上部を開口した排気カバー（８）とからなり、
前記排気カバー（８）は排気孔（６）と対向する側壁に
耐熱樹脂製のカバー（１０）を取付けて構成したことを
特徴とする電子レンジ。