JPH0663762A - 異種金属接合用材料 - Google Patents

異種金属接合用材料

Info

Publication number
JPH0663762A
JPH0663762A JP4234146A JP23414692A JPH0663762A JP H0663762 A JPH0663762 A JP H0663762A JP 4234146 A JP4234146 A JP 4234146A JP 23414692 A JP23414692 A JP 23414692A JP H0663762 A JPH0663762 A JP H0663762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
plate
iron
layer
joining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4234146A
Other languages
English (en)
Inventor
Hatsuhiko Oikawa
初彦 及川
Yasuo Takahashi
靖雄 高橋
Toru Saito
亨 斉藤
Takashi Yoshimura
尚 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP4234146A priority Critical patent/JPH0663762A/ja
Publication of JPH0663762A publication Critical patent/JPH0663762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板とアルミニウムの同時スポット溶接に用
いる2層複層鋼板を提供すること。 【構成】 0.4mmの冷延鋼板(鉄層)1と、0.4
mmのアルミニウム板(アルミニウム層)2からなる3
0×30×0.8mmのFe/Al2層複層鋼板(異種
金属接合用材料)3の鉄側に30×60×0.8mmの
冷延鋼板4を配置し、また、アルミニウム層側に30×
60×1.0mmのアルミニウム5を配置してスポット
溶接を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、鉄道車両、船
舶、建築構造物等における異種金属材料の接合時に用い
られる鉄系材料とアルミニウム系材料の異種金属接合用
材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、鋼とアルミニウム、鋼とチタン
のような異種金属同士を溶接すると、接合部には入熱に
より金属間化合物が形成されて脆化相を生じることがあ
る。従って、満足な溶接部強度を得ることができない。
そこで、従来は、このような材料を組み合わせて使用す
る場合には、ボルト等による機械的締結によっていた。
【0003】一方、近年に至り、このような異種金属の
結合についてあらたな提案がなされている。すなわち、
第1の方法として鉄系材料とアルミニウム系材料との間
に、鉄系材料とアルミニウム系材料から成る2層のクラ
ッド材をインサートし、それぞれの材料の入熱にあわせ
た2ステップの通電を行うことにより、鉄系材料とアル
ミニウム系材料を接合する方法が特公平4−55066
号公報に開示されている。これは、鉄系材料とアルミニ
ウム系材料とでは熱伝導度及び電気伝導度が異なるた
め、アルミニウム側でナゲットが形成されにくいからで
ある。(低電流だとアルミニウム側でナゲットが形成さ
れない。) また、第2の方法として特公平4−127973号公報
には、鉄系材料とアルミニウム系材料との間に、鉄系材
料とアルミニウム系材料から成る2層のクラッド材をイ
ンサートし、10ms以下の時間で通電を行うことによ
り、鉄系材料とアルミニウム系材料を接合する方法が開
示されている。
【0004】さらに、第3の方法としては、特公平4−
143083号に開示されているように、鉄系材料とア
ルミニウム系材料との間に、マグネシウムまたはマグネ
シウム合金をインサートし、通電によってマグネシウム
を飛散させることにより、鉄系材料とアルミニウム系材
料を接合する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のインサート材を用いて接合する前記第1の
方法においては、鉄系材料同士とアルミニウム系材料同
士を同時にスポット溶接するため、入熱量の異なる2ス
テップの通電を必要とすると共に、2ステップの通電に
おいて通電方向を変化させなくてはならないという問題
があり、また、前記第2の方法においては、短時間通電
であるため、大電流を必要とすると共に、板の表面状態
によって、接合状態が左右されるという問題がある。さ
らに、前記第3の方法においては、複層鋼板を挿入する
ものではなくて、単に溶接方法を述べているに過ぎず、
原理的にも不自然な点がある。
【0006】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、熱伝導度と電気伝導度のバランスをとるた
め、Fe/Al複層鋼板の鉄層とアルミニウム層の厚さ
を規定し、鋼板とアルミニウム板の同時スポット溶接に
適した複層鋼板を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の異種金属接合用材料は厚さ0.1〜3.
0mmの鉄系材料の板と、厚さ0.1〜5.0mmのア
ルミニウム系材料の板とが積層接合され、かつ、鉄系材
料とアルミニウム系材料の板厚比が10:1〜1:20
である2層の複層鋼板からなるものである。鉄系材料の
板とアルミニウム系材料の板とを接合する方法は、爆
着,圧延,ろう付け等いずれの方法であってもよい。
【0008】
【作用】上記の異種金属接合用材料を用いることにより
通常通りのスポット溶接法、溶接条件で安定した異種金
属接合ができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例である異種金属接合
用材料を用いて、被溶接材料である鉄系材料とアルミニ
ウム系材料とを接合する状態を示した図である。
【0010】図1において、1は鉄層、2はアルミニウ
ム層からなる異種金属接合用材料3を示しており、4,
5はそれぞれ被溶接材としての鉄系材料である冷延鋼板
及びアルミニウム板であり、6は溶接用の電極である。 〈試験例1〉図1において、0.4mmの冷延鋼板(鉄
層)1と0.4mmのアルミニウム板(A1050)
(アルミニウム層)2からなる、30×30×0.8m
mのFe/Al2層複層鋼板(異種金属接合用材料)3
の鉄側に30×60×0.8mmの冷延鋼板4を配置
し、また、アルミニウム側に30×60×1.0mmの
アルミニウム板5を配置して、図2の条件(試験No.
1〜6)でスポット溶接を行うと、いずれの場合もスポ
ット溶接が可能であった。
【0011】溶接部の断面組織を観察すると、いずれの
場合も鉄側及びアルミニウム側でそれぞれナゲットが形
成されていたが、16KA以上の高い電流値になると、
金属間化合物が形成され、散り,割れ,継手部の変形能
の低下が起こった。溶接された継手の引張剪断荷重を測
定すると、最大値が430kgfとなり、0.8mmの
冷延鋼板同士を溶接した場合の最大荷重(456kg
f)と同等の強度を示し、1.0mmのアルミニウム板
(A5052)同士を溶接した場合(最大値312kg
f)より高い値を示した。なお引張試験時の破断はすべ
てアルミニウム側で起こっていた。 〈試験例2〉試験例1において、Fe/Al2層複層鋼
板の構成素材である冷延鋼板(鉄層)1をステンレス
(SUS304,SUS430)板に変えても、また同
様に、複層鋼板の構成素材であるアルミニウム板(アル
ミニウム層)2の材質をA3004,A5052に変え
ても、図2(試験No.7〜10)に示すように、スポ
ット溶接は可能であった。また、複層鋼板と組み合わせ
る冷延鋼板をステンレス(SUS304,SUS43
0)板に変えても、アルミニウム板の材質をA300
4,A5052等に変えても、図2(試験No.11〜
14)に示すように結果は同様であった。 〈試験例3〉試験例1において、Fe/Al2層複層鋼
板の構成素材である冷延鋼板(鉄層)1及びアルミニウ
ム板(アルミニウム層)2の厚さを、それぞれ、2.0
/0.4、0.8/0.4、0.8/0.8、0.4/
1.2、0.4/2.0、0.2/2.0(但し、Fe
/Alの厚さ単位:mm)と変えても、試験例1と同
様、スポット溶接が可能であった。しかし、冷延鋼板
(鉄層)1及びアルミニウム板(アルミニウム層)2の
厚さを、それぞれ2.4/0.2または0.1/2.4
のように10:1または1:20を越えた組み合わせに
すると、アルミニウム側が溶接されなかったり、あるい
はアルミニウム側が溶接されるために、15KA以上の
高い電流値を必要とするため、散り,割れ,継手部の変
形能の低下,金属間化合物の形成、強度の低下等が起こ
っていた。
【0012】なお、本発明の異種金属接合用材料は、被
溶接材として、板厚3.0mm以下の鋼板と5.0mm
以下のアルミニウム板との接合に用いられるのに適して
いる。
【0013】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は熱伝導度と
電気伝導度のバランスをとるため、鉄層とアルミニウム
層の厚さを規定したFe/Al2層複層鋼板をインサー
ト材に用いることにより、大電流を必要とせず、従来の
スポット溶接と同様な方法・同様な条件(アルミニウム
同士に比べ低電流値で溶接可)で、しかも、大電流通電
用の大掛かりな設備を用いることなく、鋼板とアルミニ
ウム板とをスポット溶接することが可能である。
【0014】また、Fe/Al2層複層鋼板をインサー
ト材に用いることにより、Fe/Alの金属間化合物を
生成させることなく、鋼板とアルミニウム板とをスポッ
ト溶接することができる。
【0015】さらに、Fe/Al2層複層鋼板をインサ
ート材に用いた、鋼板とアルミニウム板との異種金属接
合用材料は、アルミニウム板同士の接合体より強度が高
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である異種金属接合用材料を
用いて、被溶接材料である鉄系材料とアルミニウム系材
料とを接合する状態を示した図である。
【図2】本発明の実施例の具体例を示す表である。
【符号の説明】
1 鉄層 2 アルミニウム層 3 Fe/Al複層鋼板からなる異種金属接合用材料 4 冷延鋼板 5 アルミニウム板 6 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 尚 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ0.1〜3.0mmの鉄系材料の板
    と、厚さ0.1〜5.0mmのアルミニウム系材料の板
    とが積層接合され、かつ、鉄系材料とアルミニウム系材
    料の板厚比が10:1〜1:20である2層の複層鋼板
    からなる異種金属接合用材料が、鉄系材料の板とアルミ
    ニウム系材料の板との間に、互いに同種材同士が向かい
    合うようにインサートされ、一回の通電によって、鉄系
    材料同士あるいはアルミニウム系材料同士でナゲットを
    同時に形成させ、鉄系材料の板とアルミニウム系材料の
    板とをスポット溶接することを特徴とする異種金属接合
    用材料。
JP4234146A 1992-08-11 1992-08-11 異種金属接合用材料 Pending JPH0663762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4234146A JPH0663762A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 異種金属接合用材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4234146A JPH0663762A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 異種金属接合用材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0663762A true JPH0663762A (ja) 1994-03-08

Family

ID=16966370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4234146A Pending JPH0663762A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 異種金属接合用材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0663762A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7700198B2 (en) 2004-06-11 2010-04-20 Kobe Steel, Ltd. Dissimilar material weld joint formed by joining iron type material and aluminum type material, and weld joining method
US9682446B2 (en) 2006-02-17 2017-06-20 Kobe Steel, Ltd. Flux-cored wire for different-material bonding and method of bonding different materials
CN110270750A (zh) * 2018-03-14 2019-09-24 通用汽车环球科技运作有限责任公司 包括具有钢板的钢工件和铝工件的电阻点焊工件堆叠

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7700198B2 (en) 2004-06-11 2010-04-20 Kobe Steel, Ltd. Dissimilar material weld joint formed by joining iron type material and aluminum type material, and weld joining method
US9682446B2 (en) 2006-02-17 2017-06-20 Kobe Steel, Ltd. Flux-cored wire for different-material bonding and method of bonding different materials
CN110270750A (zh) * 2018-03-14 2019-09-24 通用汽车环球科技运作有限责任公司 包括具有钢板的钢工件和铝工件的电阻点焊工件堆叠
US11065710B2 (en) 2018-03-14 2021-07-20 GM Global Technology Operations LLC Resistance spot welding workpiece stack-ups having a steel workpiece and an aluminum workpiece with a steel plate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2954476B2 (ja) 鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料との接合方法
JPH07328774A (ja) アルミニウム系材と鋼系材との異材接合方法
JPH07178563A (ja) 圧接を併用したスポット溶接による接合方法および接合構造体
EP0659517B1 (en) Method of resistance-welding workpieces of metal and resistance-welded weldment of metal
JPH11197846A (ja) 異種金属板のシーム溶接方法
JPH07132389A (ja) 複層鋼板のレーザ溶接方法
JPH0811302B2 (ja) 異種金属の接合方法
JPH0663762A (ja) 異種金属接合用材料
JP3504790B2 (ja) アルミニウム系材と鋼系材との異材接合方法
JP3323299B2 (ja) 複層鋼板のスポット溶接方法およびスポット溶接用複層鋼板
JP2861819B2 (ja) 異種金属の抵抗溶接方法
JPH0724581A (ja) アルミニウムと鋼の抵抗溶接方法
JP2531052B2 (ja) 異種金属の抵抗溶接方法
JPH0663764A (ja) 異種金属接合方法及び溶接電極
JP2011125889A (ja) 異材接合継手および異材接合方法
JPH07155964A (ja) 表面処理鋼板とアルミニウム板の抵抗溶接に適したクラッドインサート材
JP3144504B2 (ja) 自動車用閉断面構造体
JP3118823B2 (ja) 樹脂複合型金属板の抵抗溶接方法
JPH0663763A (ja) 異種金属接合方法及び接合用材料
JPS63230271A (ja) アルミニウム系材と鉄系材との重ね抵抗溶接方法
JPH067952A (ja) 複層鋼板の溶接方法
JP3117053B2 (ja) 異種金属の抵抗溶接方法および抵抗溶接用材料
JPH067951A (ja) 複層鋼板の溶接方法
JPH0796380A (ja) 複層鋼板のレーザ溶接方法及びレーザ溶接用複層鋼板
JPS5970481A (ja) 点溶接方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990803