JPH0663735B2 - 記録紙の位置のズレ量測定装置 - Google Patents

記録紙の位置のズレ量測定装置

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JPH0663735B2
JPH0663735B2 JP2171919A JP17191990A JPH0663735B2 JP H0663735 B2 JPH0663735 B2 JP H0663735B2 JP 2171919 A JP2171919 A JP 2171919A JP 17191990 A JP17191990 A JP 17191990A JP H0663735 B2 JPH0663735 B2 JP H0663735B2
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温子 三好
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は複写機又はプリント装置などによりプリント
される記録用紙のプリント時の用紙搬送における印画の
ズレ量を測定するもので、とくにカラー印画のズレ量測
定装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第14図に例えば特開昭60−242343号公報に記載された記
録用紙のずれ量測定装置の構成を示す。図において、台
2の上を矢印Yで示す方向へ移動するテーブル2Aの上に
十字形のマーク1Aを記録した記録用紙1が固定されてい
る。テーブル2Aの上方に設けられた門型の構造部材5に
は矢印X方向に移動可能な移動装置5Aが設けられ、移動
装置5Aにはレーザーユニット3が設けられている。レー
ザーユニット3の下端には測定ユニット4が取付けられ
ている。第15図に測定ユニット4の詳細な構成を示す。
図において、レーザー光源3Aは例えばHe−Neレーザーで
あり光学系6によって平行光になされ記録用紙1の表面
に照射される。記録用紙1の表面で反射されたレーザー
光は光学系6Aを経て光電変換素子7によって検出され
る。制御装置8はテーブル2A及び移動装置5Aをコンピュ
ーター9によってあらかじめ設定されたデータに従って
それぞれX及びY方向に移動させるための装置であり、
テーブル2A及びレーザーユニット3の位置を表すデータ
をコンピューター9に入力する手段(図示省略)を有し
ている。制御装置8はさらにレーザー光源3Aの作動を制
御するとともに、光電変換素子7の出力をA/D変換し
コンピューター9に入力する。
このように構成された従来の記録紙の位置ずれ検出器に
おいて、第16図に示す十字形のマーク1Aがプリントされ
た記録用紙1をテーブル2Aの上に固定し、検出ユニット
4によって十字形マーク1Aの位置を検出する。検出され
た十字形マーク1Aのデータはコンピューター9に入力さ
れ、あらかじめ入力されている正しい位置のデータと比
較される。そして正しい位置とのずれ量が検出される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の記録紙のズレ量測定装置においては、記録紙はそ
の表面の状態により凹凸があり、それ故記録紙に記録し
たインク部分と記録紙地色部分との境界は直線でなく約
50μの凹凸をもつ曲線となる。その結果検出ユニット4
によってその位置を計測する時、検出される位置の誤差
が大きくなり正確な位置ずれ量を測定することができな
い。
また、測定位置へいちいち測定ユニットを移動させなけ
ればならず、この移動系の機械的誤差が加わるといった
課題があった。
〔課題を解決するための手段〕
第1の発明の記録紙の位置のズレ量を測定する装置は、
照明光の色の選択手段により選択された光により照明さ
れた所定位置に少なくとも2つのパターンがプリントさ
れた記録紙のビデオ画像を生成し、 そのビデオ画像を2値化信号に変換した画像データを画
像メモリに記憶する、そして前記画像データにおいて信
号レベルが大きく変化する境界の座標を表す境界座標デ
ータを求め、各境界を連ねる線にそれぞれ近似する近似
直線を設定するとともに、前記近似直線と境界座標デー
タとの偏差の第1の2乗和を求める、さらに前記近似直
線の定数を変数とする前記2乗和を求める式を前記変数
について解き直線の式を求めることにより、少なくとも
2本の近似直線の交点によって示される前記のパターン
の位置を検出するとともに、前記少なくとも2つの各位
置を通る3次曲線を設定し、記録紙の端部を基準とする
前記少なくとも2つのパターンの各位置と前記3次曲線
との偏差の第2の2乗和を求め、前記近似曲線の定数を
変数とする前記2乗和を求める式を前記変数につき解い
て曲線の式を求める手段を備えている。
第2の発明の記録紙の位置のズレ量を測定する装置は、 少なくとも2種類の色により構成された2組のパターン
が所定の位置にプリントされた記録紙のビデオ画像を生
成し、そのビデオ画像を2値化信号のデータに変換した
画像データを画像メモリに記憶する、そして画像データ
において信号レベルの大きく変化する境界の座標を表す
境界座標データを求め、各境界を連ねた線にそれぞれ近
似する近似直線を設定するとともに、前記直線と境界座
標データとの偏差の2乗和を求める、さらに前記近似直
線の定数を変数とする前記2乗和を求める式を前記変数
について解き直線の式を求めることにより、 少なくとも2本の近似直線の交点によって示される前記
パターンの位置を検出するとともに、所定の距離を隔て
て設けられた少なくとも2種類のパターン間の距離の前
記所定の距離からのずれ量を演算する手段を備えてい
る。
第3の発明の記録紙の位置ズレ測定装置は、上記第1の
発明及び第2の発明におけるビデオ撮像手段を各々の位
置関係が正確な複数のビデオ撮像装置としたものであ
る。
第4の発明の記録紙の位置ズレ測定装置は、上記第1の
発明及び第2の発明におけるビデオ撮像手段を、照明光
の照射、反射を制御する駆動ミラーとビデオ画像を電気
信号に変える光電変換素子としたものである。
〔作 用〕
第1の発明においては、ビデオ画像によるパターンの境
界座標データとパターンの境界に近似する近似直線との
偏差の2乗和を求める式を近似直線の各定数について解
くことにより前記境界を最も正しく表す直線が設定さ
れ、少なくとも2本の直線からパターンの位置が特定さ
れる、さらに少なくとも2個のパターンの位置を通る3
次曲線を設定し、記録紙の端部を基準とする位置と3次
曲線との偏差の2乗和を表す式を近似曲線の各定数につ
いて解くことにより3次曲線の式が得られ、この3次式
によって記録紙の送り方向のずれが表される。
第2の発明においては、所定の間隔で配置された色の異
なる複数パターンの位置を前記第1の発明と同様にして
検出し、各パターンの所定の間隔と各パターンの位置と
の比較により色ずれを検出する。
第3の発明においては、離れた位置にある複数の図形パ
ターンが複数のビデオ撮像装置により同時にビデオ画像
化される。
第4の発明においては、記録紙上の図形パターンを照射
制御する機構が走査して、光電変換素子が、これをビデ
オ画像化する。
〔発明の実施例〕
第1図にこの発明の実施例の方法を適用する装置の構成
を示す。図において、台座13上を矢印X及びY方向に移
動可能なX−Yテーブル12が設けられており、X−Yテ
ーブル12上にカラープリンターによってプリントされた
記録紙11が固定されている。X−Yテーブル12の表面は
光の反射を防ぐために黒色の塗装がなされている。台座
13上に設けられた支柱14には矢印Zで示す図において上
下方向に移動可能な微動台15が取付けられている。微動
台15には光学系16を有するビデオカメラ17が取付けられ
ている。台座13には他の支柱14が設けられており、その
支柱14には照明装置18が取付けられている。照明装置18
は光源18Aとフィルターディスク19及びフィルターディ
スク19を回転させるためのモータ26により構成されてい
る。
図示していないが、モータ26はCPU22Aの制御のもとにフ
ィルターディスク19の必要なフィルターを光源18Aと光
ファイバー20の間に停める。このフィルターディスク19
の一実施例を第11図に示す。
光源18Aの出射光は光ファイバー20を経て被測定記録紙1
1上に導かれその表面を照明する。光源18Aは白色光源で
あり、多数のフィルターを設けたフィルターディスク19
を所定位置に回転することによって赤、緑、青の各色の
いずれかを有する光を選択切換して出射させることがで
きる。
画像メモリ21はビデオカメラ17によって検出された画像
をデジタル信号に変換して記憶するメモリである。コン
ピューターシステム22はCPU22A及びメモリ23により構成
され、画像メモリ21のデータを処理してその結果をメモ
リ23にメモリする。またモニターテレビ29は画像メモリ
21に記憶された画像をモニターするための表示装置であ
る。CPU22Aはテーブル位置制御回路24を介してステッピ
ングモータードライブ回路25に信号を与え、3個のステ
ッピングモーター26、27及び28がその信号により駆動さ
れる。
第2図に測定に供する記録紙を示す。図において、記録
紙の表面に9個の正方形のパターンがプリントされてい
る。パターン31、32及び33はイエローのプリントであ
り、パターン34、35及び36はマゼンタのプリンタであ
る。またパターン37、38及び39はシアンのプリントであ
る。
次にこの実施例における測定方法について第9図を参照
しつつ説明する。以後の各工程の説明において、文末に
付記されたかっこ内の数字は第9図のフローチャートの
ステップ番号を示す。まずX−Yテーブル12を移動させ
てパターン31をビデオカメラ16の視野の中央に位置決め
する。コンピューターシステム22の制御によってフィル
ターディスク19内のステッピングモーター26を回転さ
せ、白色光源18と光ファイバー20とを結ぶ光軸間に青色
フィルターがセットされる。その結果青色光が記録紙11
の表面に照射される。青色光は白色の記録紙30の表面で
は反射されるが、イエローのインクがプリントされたパ
ターン31においては吸収される。その結果記録紙表面と
パターン31との境界では光の反射強度が急激に変化しそ
の状態がビデオカメラ17によって検出される(101)。
検出された画像は所定のしきい値により「1」と「0」
に2値化した画像データとして画像メモリ21に記憶され
る(102)。この画像メモリ21の容量は例えば512ワード
×512ワードである。この画像データの「1」と「0」
の間を変化する点が境界であり、第3図に示す画像によ
って示される(103)。図において斜線をほどこした部
分はデータ「0」の部分であり、斜線をほどこしてない
部分はデータ「1」の部分である。両データの境界は一
般に紙面の凹凸によりジグザグになっている。
第3図において、点50から点51までの境界の範囲を範囲
1とし、点51から点52までの境界の範囲を範囲2とする
と、図に示すX−Y座標において、範囲1は第1式、範
囲2は第2式に示す境界座標データ群によって表され
る。
(x,y),(x,y) ・・・(xn ,yn ),(xn,yn) ……(1) (xn,yn),(xn ),(yn ) ・・・(xm,ym) ……(2) これらのデータ群をX−Y座標における近似直線で表す
と第4図に示すように2本の直線46,47となり、それぞ
れ第3式及び第4式により表される(104)。
y=ax+b ……(3) y=dx+c ……(4) 両直線は供試パターンが正方形であるので直交第5式が
成り立つ。
a・d=−1 ……(5) 次にこの2直線と範囲1及び2の境界座標データとの間
の偏差eの二乗和はZを求める(105)。偏差eは境界
座標データ(x,y)と近似直線間の距離に等しい。X−
Y座標に対して境界45の傾きが小さい場合には範囲1及
び2のそれぞれの偏差ei,ejは次の式6及び7により求
められる。
ei=yi−(axi+b) ……(6) ej=xj−(ayj+c) ……(7) 従って偏差の2乗和Zは第8式により表される(10
5)。
第8式は定数a,b,c,nを変数とする関数、すなわちf
(a,b,c,n)である(以下簡単のためこの関数を単にf
と記す)。従って境界座標データ(x,y)…(xm,y
m)を近似する2直線は、関数fの変数a,b,c,nによる偏
微分を表す下記の第9式の四元連立方程式を解くことに
よって得られる(106)。
第4図によって表されるこのようにして求めた2直線46
及び47の交点40の座標(xc,yc)をパターンの位置と定
義することによりプリントされたパターンの境界を特定
することができる(107)。このようにして他のパター
ン32及び33の位置も検出することができる。第9式では
各偏微分を0とする条件を与えたが他の値とする条件を
与えることもできる。また他の色のパターンである、マ
ゼンタのパターン34、35、36、又はシアンのパターン3
7、38、39については、それぞれフィルターディスク19
を回転して適当なフィルタを選定し、照射光の色を変え
て測定する。
次に記録用紙のエッジの位置41を求める方法について述
べる。X−Yテーブルを移動させて、記録用紙のエッジ
41をビデオカメラの視野中央に入れる。X−Yテーブル
は黒色の板を用いており、青色、緑色、赤色光の照射光
を吸収する。従って、記録用紙のみが光を反射する。照
明装置18によって照射された光は記録用紙エッジ部とX
−Yテーブルの境界で反射強度が急峻に変化するので所
定のしきい値によって画像データを2値化する。次にこ
の記録用紙の境界を示す座標データ群を前記のパターン
の場合と同様に直線によって近似するとその直線は第10
式で表される。
x=ay+b ……(10) この直線と、境界座標データとの偏差eiは式10から ei=xi−(ayi+b) ……(11) となり、偏差の2乗和Zは となる。2乗和Zはa,bを変数とする関数g(a,b)であ
り(以下簡単のためこの関数を単にgと記す)、各変数
によって偏微分をとった第13式の方程式を解くことによ
り得られる。
次に前記のステップにより求められたパターン位置座標
(xc,yc)と記録紙のエッジ41の近似直線(x=ax+
b)間の距離を求める。上記の距離を記録紙に対して数
箇所測定する。例えば第5図(a)に示すものにおいて
は、3箇所のパターン31、32、33について測定を行って
いる。第5図(a)において、パターン31の位置を(x
,y)、パターン32の位置の(x,y)、パターン
33の位置を(x,y)で表すと、各位置と、記録紙エ
ッジ間の距離は距離L1、距離L2、距離L3で表される。こ
れらの3点の位置とそれぞれの距離データから、記録紙
の搬送状態を曲線近似する。
近似する曲線を、3次曲線として、第14式を仮定する
(108)。
x=ay+by+cy+d ……(14) 記録紙のエッジをx座標の基準にとると、パターンの記
録位置は、 パターン(31)・・・・・(L,y) パターン(32)・・・・・(L,y) パターン(33)・・・・・(L,y) と表される。これに基づいて最小2乗法により曲線近似
を行い、この曲線と記録位置との間の偏差の2乗和Zを
求める(103)。偏差eiは第15式により表される。
ei=xi−(ayi+byi+cyi+d) ……(15) 従って、偏差の2乗和Zは第16式により求められる。
第16式はa,b,c,dを変数とする関数h(a,b,c,d)であり
(以下簡単のためこの関数を単にhと記す)、各変数に
よって偏微分をとった第17式の方程式を解くことにより
a,b,c,dの各値を求めることができる(110)。
その結果この仮定した3次式が3次、2次の項を含んで
いれば、第5図(b)に示すように記録紙の搬送におい
て蛇行が生じており、1次の項のみならば(a≒0,b≒
0)第5図(c)に示すように記録紙が単に斜めに送ら
れていることを表す。また定数dの値から記録紙の片寄
り量を知ることができる(111)。第17式では各偏微分
を0とする条件を与えたが他の値とする条件でもよい。
以上の測定は白色又はイエローの記録紙について行われ
たが、マゼンタ記録用紙に対する記録状態を測定するた
めには、緑色フィルターを用いて、第2図のパターン34
〜36により、イエローの場合と同じ処理を行う。またシ
アンの記録用紙に対する記録状態を測定するためには、
赤色フィルターを用いて、パターン37〜39により上記と
同じ処理を行うことにより同様の結果が得られる。
次に本発明の第2の発明の実施例について説明する。
第2の発明においては第6図に示すように、被試験体の
記録紙上にイエローのマーク31Aが設けられており、そ
れに重ねてやや小さい正方形のマゼンタのマーク32Aが
設けられている。またマゼンタのマーク32Aに重ねてそ
れより更に小さい正方形のシアンのマーク33Aが設けら
れている。そして前記イエロー、マゼンタ、シアンの3
色のマークの組合せと同様のマーク31B、32B、33Bの組
が所定距離隔てて設けられている。
第10図に示すように、第1の発明と同様の工程によって
各マークの位置を表す点37、38、39、40、41及び42の位
置を求める。第10図において、ステップ201〜207の工程
は実質的に第9図のステップ101〜107と同等である。上
記各点の位置は第6図に示すようにX−Y座標により表
され、例えば点(xy,yy)はイエローの第1の特定
点の位置を表す。次に各点間の距離をあらかじめ定めら
れている基準記録距離と比較する。基準記録距離は図の
X方向はプリントヘッド(例えばサーマルヘッド)のド
ット数で表される。すなわち第7図に示すように、イエ
ローマーク31Aの点37とマゼンタマーク32Aの点38間のx
方向の距離のずれ量Δxymは第18式により表される。
Δxym=(xm−xy)−d・h ……(18) 但しxm及びxyはそれぞれマゼンタ及びイエローの第
1の特定点1の座標である。またマゼンタマーク32Aの
点38とシアンマーク33Aの点39間の距離のずれ量Δxmcは
第19式により表される(208)。
Δxmc=(xc+xm)−d・h ……(19) 但しここにdは点37と点38間のドット数、dは点38
と点39間のドット数であり、hは各ドット間の基準ピッ
チを表す。
一方Y方向のシフト量は用紙の送り距離であり、プリン
タのプラテンの直径等の機構要素によって定まる。しか
しプラテンの直径は製作誤差によって各プリンタ毎に異
なるのでシフト量は個々のプリンタ毎にばらつきがあ
る。上記の誤差を含んだイエロー、マゼンタ及びシアン
の各パターンの境界のY座標はそれぞれ第20、21及び22
式により表される。
y′y=ly(L+ΔLy) ……(20) y′m=lm(L+ΔLm) ……(21) y′c=lc(L+ΔLc) ……(22) ここにlyはイエローのパターンの所定の原点からのラ
イン数、lm及びlcはそれぞれマゼンタのパターン及
びシアンのパターンの所定の原点からのライン数を表
す。またLは1ラインの標準送り距離であり、ΔLy、Δ
Lm、ΔLcはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンのライ
ン間距離の偏差である。イエローのパターンとマゼンタ
のパターン間のずれ量Δyymは第23式により表される。
Δyym=(ym−yy)−(y′m−y′y) ……(2
3) 第23式において、右辺の第1項はイエローパターン31A
とマゼンタパターン32A間の実際の距離であり、第2項
は色ずれが生じていない時のイエローパターン31Aとマ
ゼンタパターン32A間の距離である。
第23式に第20、21式を代入すると第24式になる。
Δyym=(ym−yy) −{lm(L+ΔLm)−ly(L+ΔLy)} =(ym−yy)−(lm−ly)・L −lm・ΔLm+ly・ΔLy =(ym−yy)−(lm・L−ly・L) −(lm・ΔLm−ly・ΔLy) ……(24) 式24において機構上の誤差Eは第25式によって表され
る。
E=ly・ΔLy−lm・ΔLm ……(25) 記録ライン数を一定とすると、各色のライン間の距離の
偏差を第26式に示す。
ここにl はパターン31Aと32B間の距離である。従っ
てイエローパターンとマゼンタパターン間の色ずれ量Δ
yymは第23式に第26式を代入して第27式により表され
る。
またマゼンタパターンとシアンパターン間の色ずれ量Δ
ymcは第28式により表される。
従来の測定装置では機構上の誤差Eがずれ量に包含され
て測定され、これを分離して測定することができなかっ
たが、本実施例においては誤差Eが除かれたずれ量(Δ
yym)が得られる。
上記実施例では、パターン境界情報を得るためフィルタ
デイスク19上の青色、緑色、赤色フィルタによって青色
光、緑色光、赤色光を順次記録紙11上に照射したが、白
色光で照明してカラービデオカメラを用いれば同時に3
色分の画像処理を行うことができる。
また、白色光から青色、緑色、赤色への分光はフィルタ
ディスク上のフィルタによって行っているが、プリズム
を用いてもよく、特定の波長の光を発振するHe−Neレー
ザーなどを光源として用いてもよい。また記録紙上のパ
ターンとしてイエロー、マゼンタ、シアンを所定距離ず
らして重ねたパターンを用いたが、第8図(a)に示す
ようにイエロー、マゼンタ、シアンを個別にプリントし
た方形パターン、第8図(b)に示すように三角形など
の幾何学的形状のパターンでもよい。また第8図(c)
及び第8図(d)に示すようにイエロー、マゼンタ、シ
アンの正方形、三角形等のパターンを一定の距離ずらし
つつ重ねたものでもよい。
第12図はこの発明の第3の発明における一実施例を示す
図であり、図において1A,11,13〜29は上記第1の発明及
び第2の発明にて説明したものと同様である。ビデオカ
メラ17、光学系16を支持する微動台15からなる撮像手段
が複数台設けられており、各々は記録紙11の別々の場所
を撮像するが、その関係位置は画像メモリ21を介してCP
U22Aで正確に把握される。そして、各ビデオカメラ17に
よって検出された画像を上記第1の発明及び第2の発明
での説明と同様にコンピュータ処理して画像の境界部を
算出し、各ビデオカメラ17の画像間の距離を算出する。
この様な構成の記録紙の位置のズレ量測定装置では上記
第1の発明及び第2の発明のものに較べ、被測定物の平
面的な移動が不用であり、測定が迅速に行え、またステ
ッピングモータ26,27による機械的駆動系での移動誤差
がないため、精度の高い測定が可能となる。
第13図はこの発明の第4の発明における撮像手段の構成
要素を示す図である。図において、11,18,21,22A,25は
上記において説明したものと同様である。51は光電変換
素子、52は半透鏡、53は駆動ミラー、53Aは駆動ミラー5
3の駆動モータ、54は光学レンズである。これ等のう
ち、光電変換素子51、半透鏡52、駆動ミラー53、光学レ
ンズ54は第1図の装置の光学系16、ビデオカメラ17に代
えて微動台15に取付けられる。この第4の発明の撮像手
段においては、光源18から出る特定の光を半透鏡52を通
して駆動ミラー53で反射させ光学レンズ54で絞り測定面
を照射する。これの反射光は光学レンズ54、駆動ミラー
53を通り、半透鏡52で反射され光電変換素子51に入る。
これにより得られる画像情報は点情報であるが、駆動ミ
ラー53の反射角度を除々に変えることにより、照射部分
の走査を行うことができる。この際、駆動ミラー53の角
度変化速度を適切に選択し、光電変換素子51の画像情報
を2値化信号に変換するためのクロック周波数を高くす
ることにより、信号レベルが大きく変化する境界座標検
出単位が細分され測定精度を高めることができる。
〔発明の効果〕
この発明の第1の発明によれば、記録紙及びパターンの
色に適した光によって記録紙を照射し、記録された所定
のパターンをビデオカメラにより電気信号に変換して画
像メモリに記憶する。そして画像メモリに記憶された画
像データから境界座標データを得るとともに、近似直線
とパターンの各座標データ間の偏差を求めその偏差の2
乗和を表す式を解くことにより境界を表す式が得られ、
その式から境界が求められる。従って記録紙の表面の凹
凸の影響をうけることなく正しいパターンの境界を検出
することができる。また記録紙及びパターンの色に応じ
て照明光を変えることができるので、どのような色の場
合でも測定することができる。
この発明の第2の発明によれば、各色間の色ずれ量をプ
リンタのプラテン等の機構上の誤差を除いて測定するこ
とができる。
この発明の第3の発明によれば、ビデオ撮像手段の複数
個備えることにより、ビデオ撮像部を測定位置へいちい
ち移動させる必要がなくなり、測定が迅速に行なえ、ま
たビデオ撮像手段の移動機械系の誤差が発生せず精度高
く測定することができる。
この発明の第4の発明によれば、駆動ミラーと光電変換
素子からなるビデオ撮像手段とすることにより、測定精
度単位を細分でき精度の高い測定をすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用される装置の構成図、 第2図は供試用記録紙の平面図、 第3図は画像データによって表されるパターンの境界を
示す図、 第4図は境界を近似する直線を示す図、 第5図(a)はパターンの位置の測定の詳細を示す記録
紙の平面図、 第5図(b)及び第5図(c)は近似曲線とパターンの
位置を示す記録紙の平面図、 第6図はカラーパターンの配置を示す記録紙の平面図、 第7図はカラーパターンの詳細な配置を示す記録紙の平
面図、 第8図(a)、第8図(b)、第8図(c)及び第8図
(d)はカラーパターンの配置を示す記録紙の平面図、 第9図は第1の発明の工程を示すフローチャート、 第10図は第2の発明の工程を示すフローチャート、 第11図はフィルターディスクの一実施例を示す図、 第12図はこの発明の第3の発明の一実施例を示す図、 第13図はこの発明の第4の発明の撮像手段の構成概要を
示す図、 第14図は従来の技術による記録紙の位置のズレ量を測定
する装置の構成図、 第15図は第14図に示す装置に用いられるレーザーユニッ
トの詳細図、 第16図は従来の技術における供試用記録紙の平面図であ
る。 図において、1,11,30,41は記録紙、6,16は光学系、17は
ビデオカメラ、18は光源、19はフィルターディスク、21
は画像メモリ、22はコンピュータシステム、7,51は光電
変換素子、53は駆動ミラー、54は光学レンズである。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙の所定の図形パターンの色に応じた
    色の照明光を選択する照明光選択手段、複数の図形パタ
    ーンがプリントされた記録紙のビデオ画像を生成するビ
    デオ撮像の手段、このビデオ画像を2値化信号データに
    変換しその画像データを画像メモリに記憶する手段、画
    像データにおいて信号レベルが大きく変化する境界の座
    標を表す境界座標データ発生手段、各境界を連ねた線に
    それぞれ近似する近似直線のデータを設定する手段、上
    記近似直線と境界座標データとの偏差の2乗和を求める
    手段、上記近似直線の定数を変数とする上記2乗和を求
    める関数を上記変数について解き直線の式を求める手
    段、少なくとも上記2本の近似直線の交点によって示さ
    れる上記図形パターンの代表位置を算出する手段、上記
    複数の図形パターンの各代表位置を通る曲線関数を設定
    する手段、記録紙の端部を基準とする上記複数の図形パ
    ターンの各代表位置と上記曲線関数との偏差の第2の2
    乗和を求める手段、及び上記曲線関数の定数を変数とす
    る上記第2の2乗和を求める式を上記変数について解い
    て曲線関数の式を求める手段を備えたことを特徴とする
    記録紙の位置のズレ量測定装置。
  2. 【請求項2】記録紙の所定の図形パターンの色に応じた
    色の照明光を選択する照明光選択手段、少なくとも2種
    類の色により構成された複数の図形パターンが所定の位
    置にプリントされた記録紙のビデオ画像を生成するビデ
    オ撮像の手段、このビデオ画像を2値化信号データに変
    換しその画像データを画像メモリに記憶する手段、画像
    データにおいて信号レベルが大きく変化する境界の座標
    を表す境界座標データ発生手段、各境界を連ねた線にそ
    れぞれ近似する近似直線のデータを設定する手段、上記
    近似直線と境界座標データとの偏差の第一の2乗和を求
    める手段、上記近似直線の定数を変数とする上記2乗和
    を求める関数を上記変数について解き直線の式を求める
    手段、少なくとも上記2本の近似直線の交点によって示
    される上記各図形パターンの位置を特定する手段、予め
    所定距離を隔てるよう設定された図形パターン間の所定
    値と上記特定された図形パターンとからズレ量を演算す
    る手段、を備えたことを特徴とする記録紙の位置のズレ
    量測定装置。
  3. 【請求項3】各々の位置関係が正確に把握できる複数個
    のビデオ撮像手段を備えたことを特徴とする請求項
    (1)および請求項(2)の記録紙の位置のズレ量測定
    装置。
  4. 【請求項4】ビデオ撮像手段は照明光の照明および反射
    を制御する機構と光電変換素子とから構成されたことを
    特徴とする請求項(1)および請求項(2)の記録紙の
    位置のズレ量測定装置。
JP2171919A 1989-07-10 1990-06-27 記録紙の位置のズレ量測定装置 Expired - Lifetime JPH0663735B2 (ja)

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