JPH0663404B2 - 改装出窓の取付方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は既設サッシ枠を取外さないで新設出窓枠を取
付ける改装出窓の取付方法に関するものである。

〔従来技術とこの発明の解決しようとする問題点〕

改装出窓の取付けに関しては従来多くの発明、考案が開
発されてきた。その中に既設サッシ枠を取外さないで出
窓を取付ける方法があるが、その場合、既設サッシ枠に
出窓枠を連結して取付ける手段を採用している。そして
この方法では特定寸法の既設サッシ枠にしか取付けがで
きず、また既設サッシが老朽している場合はこれに取付
けることは好ましくない。

また既設サッシの下枠と既設サッシとの間に固定ボルト
を配し、この固定ボルトで突張らせることにより既設サ
ッシ枠内に既設サッシを密着固定させる方法もあるが既
設サッシの高さの調整が確実でない。

この発明は前記従来の問題点を解消し、汎用性のある改
装出窓の取付方法を開発したものである。

〔発明の構成〕

この発明は新設出窓枠の内側部下面に取付けてあるＬ形
連結金具の水平フランジに挿通し、上下自在に螺合する
ナットに水平フランジを載置して連結支柱を取付けてお
き、既設サッシ枠を取付けてある窓開口部に前記新設出
窓枠を既設サッシに当接させて取付け、連結支柱の下端
を窓開口部の基台に載置した後、新設出窓枠の高さを微
調整して新設出窓枠を支承するとともに、新設出窓枠の
上部は鴨居と新設出窓枠に取付けた取付金具を連結金具
で連結してあり、開口部と新設出窓との間に生ずる間隙
はカバーで被覆してある改装出窓の取付方法である。

〔実施例〕

この発明は既設サッシ枠Ａを取付けてある開口部に新設
出窓Ｂを嵌入する取付方法である。そして新設出窓枠Ｂ
の内側部下面にはＬ形の連結金具１が取付けてあり、こ
の連結金具１の水平フランジ２に連結支柱３が挿通して
あり、上下自在に螺合するナット４に水平フランジ２を
載置して連結支柱３を取付けておき、ナット４または連
結支柱３を回転して上下自在に調整しうるようになって
いる。なお連結金具１は新設出窓枠Ｂの縦枠６に取付け
られる。

取付けに際しては窓開口部に新設出窓枠Ｂを、新設出窓
枠Ｂと窓開口部の基台７との間に既設サッシ枠Ａを収納
して嵌入し、連結支柱３を基台７上に載置した後上下の
ナット４または連結支柱５を回転して新設出窓枠の高さ
を微調節して位置決めする。

なお必要により両側の連結支柱３間に所要数の支承支柱
８を基台７と新設出窓Ｂ間に配置して新設出窓枠Ｂの中
間を支承する。この支承支柱８の柱脚は基台７に釘止め
した雌ねじ９に螺合し、支承支柱８の柱頭はナット10,1
0間に挟持される取付プレート11に挿通し、取付プレー
ト11の一端は新設出窓枠Ｂの下面にビス12によって固定
される。

新設出窓枠Ｂの上部は鴨居13、新設出窓枠Ｂのそれぞれ
に取付けた取付金具14を連結金具15で連結するようにビ
ス止めして固定する。

新設出窓枠Ｂの両側は縦枠等に連結されたＬ型の枠取付
金具16を設け、窓開口部にはＬ型の躯体取付金具17を取
付けておき、枠取付金具16と躯体取付金具17を重ね、横
長孔18の範囲で左右の位置を調整してビス19で固定す
る。

開口部と新設出窓枠Ｂとの間に生ずる間隙は最後に額縁
等のカバー20で被覆することにより既設サッシ枠Ａを完
全にみえなくする。

第４図は他の実施例を示したもので新設出窓枠Ｂの下部
枠材21に連結金具１を取付ける。この連結金具１の水平
部に複数の連結支柱３の挿通しうる雌ねじ22が穿設して
あり、この雌ねじ孔22を選択することにより、新設出窓
枠Ｂの出入を調整しうるようにしてあり、また連結支柱
３を回転することにより高さの微調整をする。また連結
支柱３の下端は雌ねじ23を溶接して固着した座板24に螺
合してあり、座板24は基台７にビス25で固定してある。
なお26は結露受板、27は補助連結金具である。

〔発明の効果〕

この発明は以上の構成からなり、既設サッシ枠をそのま
まにしておいて内側部下面に取付けてあるＬ形連結金具
のフランジに挿通し、上下自在に螺合するナットに水平
フランジを載置して連結支柱を取付けておき上下自在に
連結支柱を取付けた新設出窓枠を、既設サッシに当接さ
せて取付け、それに取付けてある連結支柱の下端を窓開
口部基台に載置した後、かつ高さの微調整をして位置決
めし、かつ新設出窓枠の上部は鴨居と新設出窓枠に取付
けた取付金具を連結金具で連結し、開口部と新設出窓枠
との間隙はバーで被覆するので簡単に取付けができかつ
既設サッシを完全に覆って仕上体裁よく汎用性が大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施状態の支持支柱部分の縦断面
図、第２図は支承支柱部分の縦断面図、第３図は支持支
柱部分の横断面図、第４図は他の実施例の縦断面図であ
る。 Ａ……既設サッシ枠、Ｂ……新設出窓枠 １……連結金具、２……フランジ、３……連結支柱、４
……ナット、５……フランジ、６……縦枠、７……基
台、８……支承支柱、９……雌ねじ、10……ナット、11
……取付プレート、12……ビス、13……鴨居、14……取
付金具、15……連結金具、16……枠取付金具、17……躯
体取付金具、18……横長孔、19……ビス、20……カバ
ー、21……下部枠材、22……雌ねじ孔、23……雌ねじ、
24……座板、25……ビス、26……結露受板、27……補助
連結金具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】新設出窓枠の内側部下面に取付けてあるＬ
   形連結金具の水平フランジに挿通し、上下自在に螺合す
   るナットに水平フランジを載置して連結支柱を取付けて
   おき、既設サッシ枠を取付けてある窓開口部に前記新設
   出窓枠を既設サッシに当接させて取付け、連結支柱の下
   端を窓開口部の基台に載置した後、新設出窓枠の高さを
   微調整して新設出窓枠を支承するとともに、新設出窓枠
   の上部は鴨居と新設出窓枠に取付けた取付金具を連結金
   具で連結してあり、開口部と新設出窓枠との間に生ずる
   間隙はカバーで被覆してあることを特徴とする改装出窓
   の取付方法。