JPH066338Y2 - 閃光放電発光器の照射角切換装置 - Google Patents

閃光放電発光器の照射角切換装置

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JPH066338Y2
JPH066338Y2 JP1988098010U JP9801088U JPH066338Y2 JP H066338 Y2 JPH066338 Y2 JP H066338Y2 JP 1988098010 U JP1988098010 U JP 1988098010U JP 9801088 U JP9801088 U JP 9801088U JP H066338 Y2 JPH066338 Y2 JP H066338Y2
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英明 山中
立夫 宮高
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株式会社トーカド
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、写真撮影に使用する閃光放電発光器に利用
するところの照射角切換装置に関する。
「従来の技術」 写真撮影の照明器として使用される閃光放電発光器とし
ては、望遠、標準、広角の各々照射角に手動切換えでき
るものがある他、最近では照射角が無段階に変わる構成
のものが開発されている。照射角を切換える構成として
は、発光窓を形成するフレネルレンズに対して閃光放電
管及び反射鏡などからなる発光ユニットを遠近させるよ
うに移動させるか、或は、この逆に発光ユニットを固定
しフレネルレンズを移動させるようになっている。ま
た、照射角を無段階に変える構成の閃光放電発光器は、
カメラからの指令信号にしたがって上記発光ユニットを
モータ駆動させる照射角切換装置を備えたものが多い。
「考案が解決しようとする課題」 上記したモータ駆動の照射角切換装置は、マイクロモー
タ、複数の連動ギヤ、ウォーム及びウォームホイールな
どを備える関係で、部品点数が多く、その構成も可成り
複雑となっているため、高級機としての閃光放電発光器
に備える上で実益があるが、簡易な閃光放電発光器に組
み入れるには組み込みスペースとコストなどの点で必ず
しも好ましくない。
本考案は上記した実情にかんがみ、可能なるかぎり備品
点数を少なくし、ローコストで生産し得る簡素化した電
動タイプの照射角切換装置を開発することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 上記した目的を達成するために、本考案は、閃光放電管
及び反射鏡等からなる発光ユニットをレンズ光学系の光
軸方向に沿って移動させて照射角を変化させる構成の閃
光放電発光器における照射角切換装置において、上記発
光ユニットを所定の第1位置に常時復動させるように移
動勢力を与えるばね部材と、一時的に給電し、この発光
ユニットをばね部材の移動勢力に抗して第2位置に向か
って移動駆動する電磁アクチュエータを含む駆動機構
と、第2位置に移動した上記発光ユニットを係止して保
持すると共に、発光ユニットが第2位置で再度一時的に
給電された上記駆動機構の駆動力を受けることによりそ
の係止を解除するカム係止機構とを備え、発光ユニット
を第1、第2位置に移動させて望遠照射角、広角照射角
の2段階に変化させることを特徴とする閃光放電発光器
の照射角切換装置を提案する。
「作用」 発光ユニットをばね部材によって復動させて第1位置に
移動させると、望遠照射角となり、発光ユニットを駆動
機構によって移動して第2位置に係止させれば、広角照
射角となる。
また、本考案では、標準照射角については特に設定する
ことなく、望遠照射角と標準照射角とを兼用する構成と
する。
駆動機構の駆動によって移動し、第2位置で係止保持さ
れた発光ユニットは、この第2位置で駆動機構の駆動力
を受けることによって係止解除され、ばね部材の復動力
によって第1位置に移動して広角照射角から望遠照射角
に切換わる。
なお、本考案は、発光ユニットが第1位置に移動して広
角照射角、第2位置に移動して望遠照射角となるように
構成することができる。
「実施例」 次に、本考案の実施例について図面に沿って説明する。
第1図は照射角切換装置の斜視図を示し、この図におい
て、11は閃光放電管、12は閃光放電管11を組み付
けた反射鏡、13は反射鏡12を支持する支持枠で、こ
れらが発光ユニットを形成している。
この発光ユニットは閃光放電発光器地板(以下、単に地
板という)に設けたガイドレール14a,14bに沿っ
て移動する構成としてある。つまり、地板に固定したフ
レネルレンズ15に対し、その光軸方向に進退移動する
ようにしてある。
また、上記した支持枠13の下部にはカム係止機構部1
6が設けてあり、この係止機構部16によって発光ユニ
ットの前進位置、つまり、広角照射位置を係止保持す
る。
さらに、上記発光ユニットは係止機構部16に係架した
スプリング17の縮圧作用によって常時後退方向への移
動勢力が与えてあり、発光ユニットが所定位置まで後退
したときストッパー(図面省略)に突き当って静止し、
その後退位置で望遠照射位置を保持する。
図示する電磁アクチュエータ18は地板に固着すると共
に、これには地板に設けた支軸19を支点に旋回するレ
バー20の一方腕が連結し、また、このレバー20の他
方腕はカム係止機構部16に設けた突出ピン21押動す
るように張出させてある。すなわち、これら電磁アクチ
ュエータ18とレバー20が発光ユニットの駆動機構を
構成している。
また、上記発光ユニットが前進移動し、広角照射位置に
移ったことを検出するマイクロスイッチが位置検出スイ
ッチ22として設けてある。このスイッチ22は支持枠
13に設けた突出ピン23が作動部に当接することによっ
てONからOFFに変化する。
一方、上記したカム係止機構部16は第2図に示すよう
に、ハート形カム24と先端部を直角に折り曲げた細径
の係止杆25とより構成してある。図示する如く、ハー
ト形カム24はカム係止機構部16に設けた凹部底に一
体に形成してあるが、係止杆25はその基部が地板に固
定してある支持部26に旋回自在に支持してあり、ま
た、この係止杆25には地板に固着した板ばね27によ
る弾性力が与えてある。
上記したカム係止機構部16は、発光ユニットが後退し
て望遠照射位置にあるときには第2図(a)の動作状態と
なっている。発光ユニットが前進駆動されると、第2図
(b)に示すように係止杆25の先端部がハート形カム2
4の側部を通り、発光ユニットがさらに前進することに
よって、その先端部がカム係止機構部16の壁面16a
に突き当る。この動作状態で発光ユニットに対する前進
駆動力を解放させると、第2図(c)の如く、係止杆25
の先端部によってハート形カム24が係止され、発光ユ
ニットの前進した広角照射位置に保持される。
発光ユニットに再度前進駆動力を加えると、係止杆25
の先端部がカム係止機構部16の壁面16bに突き当
り、その後、前進駆動力を解放させれば、係止杆25の
先端部がハート形カム24の側部を通るようになって係
止解除され、発光ユニットがスプリング17の縮圧作用
を受けて後退し、第2図(a)に示す動作状態に戻る。
次に、上記した照射角切換装置の動作について説明す
る。
第3図は発光ユニットが後退した望遠照射位置にある状
態を示している。この望遠照射状態から広角照射状態に
切換える場合には、電磁アクチュエータ18を一時的に
給電し、レバー20を反時計方向(第1図上)に旋回さ
せる。
レバー20の旋回に連動されて突出ピン21が押動さ
れ、発光ユニットが前進移動する。したがって、既に述
べたように、発光ユニットが前進した位置でカム係止機
構部16によって係止され、第4図に示す広角照射位置
に保たれる。
なお、この広角照射位置では突出ピン23が位置検出ス
イッチ22の作動部に当接してこのスイッチ22がON
からOFFに変化し、広角照射状態にあることを検出す
る。
広角照射状態から望遠照射状態に切換える場合は、電磁
アクチュエータ18を再度一時的に給電し、レバー20
を反時計方向に旋回させる。これより、発光ユニットが
第4図に示す状態で僅か前進駆動され、上記したように
カム係止機構部16による係止が解除される。
係止解除された発光ユニットはスプリング17の縮圧作
用にしたがいストッパー(図示省略)に突き当るまで後
退し、第3図に示す望遠照射位置に移る。この場合、位
置検出スイッチ22がOFFからONに変化し望遠照射
状態となったことを検出する。
上記した照射角切換装置は、閃光放電発光器単体として
動作させる構成としてもよく、また、カメラと連動させ
て動作させるようにしてもよい。カメラとの連動に際し
ては、例えば、第5図に示すような制御回路を付加構成
する。
第5図に示す制御回路は、上記した位置検出スイッチ2
2からの位置検出信号と、カメラからのズーム命令信号
Zsとを入力するエクスクルシブオア28、ワンショッ
ト回路29、上記した電磁アクチュエータ18を給電制
御するトランジスタ30とより構成してある。
この制御回路は、発光ユニットが第3図に示すように望
遠照射位置にあるとき、位置検出スイッチ22のON
(Low)信号と、ズーム命令信号Zsとしてカメラか
ら望遠照射のHigh信号とを入力し、エクスクルシブ
オア28がHigh出力となっている。
この状態で、ズーム命令信号Zsとしてカメラから広角
照射のLow信号が送られると、エクスクルシブオア2
8の出力がHighからLowに変化し、ワンショット
回路29が出力する。この結果、トランジスタ30が一
時的にONし電磁アクチュエータ18を給電し、上記し
たように発光ユニットを広角照射位置まで前進させる。
発光ユニットが第4図に示す広角照射位置にある場合に
は、位置検出スイッチ22のOFF(High)信号
と、ズーム命令信号Zsとして広角照射のLow信号と
を入力しエクスクルシブオア28がHigh出力となっ
ている。
この状態で、ズーム命令信号Zsとして望遠照射のHi
gh信号が送られると、エクスクルシブオア28の出力
がHighからLowに変化し、上記同様にワンショッ
ト回路29の出力によってトランジスタ30が一時的に
ONし、電磁アクチュエータ18が給電される。
この結果、既に述べたように、カム係止機構部16の係
止が解除し、発光ユニットがスプリング17の縮圧作用
を受けて望遠照射位置まで後退移動する。
第6図は交互に給電するソレノイド31,32を有する
電磁アクチュエータを備えた本考案の応用例を示し、電
磁アクチュエータによってレバー33を一方向に、ま
た、他方向に旋回させて発光ユニットを進退移動させる
構成としてある。この応用例によれば、カム係止機構部
16及びスプリング17については省略することができ
る。
第7図は電磁アクチュエータ34によって駆動されて歩
進回転する回転体35を利用して発光ユニットを移動さ
せる本考案の他の応用例を示し、回転体35に設けた連
動ピン36,37が1/4回転する毎に発光ユニットが望
遠照射位置と広角照射位置とに交互に移動する。
「考案の効果」 上記した通り、本考案に係る照射角切換装置は、電磁ア
クチュエータの駆動力と、ばね部材の復動力とを利用し
て発光ユニットを進退させ、望遠と広角の照射角切換を
行なう構成としたので、部品点数の少ない装置構成の簡
単な照射角切換装置となり、ローコストの生産にする適
する簡易なこの種の切換装置として実用的効果が大き
い。
また、駆動機構を一時的に給電することによって発光ユ
ニットを第1位置と第2位置とに移動させることができ
るので、電源電力の消費が少なく有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す照射角切換装置の斜視
図、第2図(a)は上記照射角切換装置に備えたカム係止
機構部を下方から見た斜視図、第2図(b),(c)は当該カ
ム係止機構部の動作を示した第2図(a)同様の斜視図、
第3図及び第4図は上記した照射角切換装置の動作を示
す簡略的な縦断側面図、第5図は上記した照射角切換装
置の制御回路を示す図、第6図は2つのソレノイドを有
する電磁アクチュエータによって発光ユニットを駆動す
る本考案の応用例を示す機構図、第7図は電磁アクチュ
エータにより歩進駆動する回転体により発光ユニットを
駆動する本考案の他の応用例を示す機構図である。 11……閃光放電管 12……反射鏡 13……支持枠 14a,14b……ガイドレール 15……フレネルレンズ 16……カム係止機構部 17……スプリング 18……電磁アクチュエータ 20……レバー 21……突出ピン 22……位置検出スイッチ 23……突出ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】閃光放電管及び反射鏡等からなる発光ユニ
    ットをレンズ光学系の光軸方向に沿って移動させて照射
    角を変化させる構成の閃光放電発光器における照射角切
    換装置において、上記発光ユニットを所定の第1位置に
    常時復動させるように移動勢力を与えるばね部材と、一
    時的に給電し、この発光ユニットをばね部材の移動勢力
    に抗して第2位置に向かって移動駆動する電磁アクチュ
    エータを含む駆動機構と、第2位置に移動した上記発光
    ユニットを係止して保持すると共に、発光ユニットが第
    2位置で再度一時的に給電された上記駆動機構の駆動力
    を受けることによりその係止を解除するカム係止機構と
    を備え、発光ユニットを第1、第2位置に移動させて望
    遠照射角、広角照射角の2段階に変化させることを特徴
    とする閃光放電発光器の照射角切換装置。
JP1988098010U 1988-07-26 1988-07-26 閃光放電発光器の照射角切換装置 Expired - Lifetime JPH066338Y2 (ja)

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JP6303078B1 (ja) * 2017-06-19 2018-03-28 日清工業有限公司 ストロボ装置

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