JP3062084B2 - 照射角可変ストロボ装置 - Google Patents

照射角可変ストロボ装置

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JP3062084B2
JP3062084B2 JP8138097A JP13809796A JP3062084B2 JP 3062084 B2 JP3062084 B2 JP 3062084B2 JP 8138097 A JP8138097 A JP 8138097A JP 13809796 A JP13809796 A JP 13809796A JP 3062084 B2 JP3062084 B2 JP 3062084B2
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和義 竹内
光男 福家
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ウエスト電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射傘に対する光
源の位置を可変することにより発光照射角を可変する照
射角可変ストロボ装置に関し、特に、写真用カメラ内
に、その発光部が写真用カメラの本体に対して起立自在
となるように内蔵する場合に有利となる照射角可変スト
ロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真用カメラなどの撮影装置
により被写体を撮影する場合における上記被写体照明用
の人工光源として、使用する撮影レンズの撮影画角に応
じて発光照射角を可変制御できる照射角可変ストロボ装
置が有用されていることは周知であり、また上記照射角
可変ストロボ装置として冒頭に述べたような反射傘に対
する光源の位置を可変することにより発光照射角を制御
する装置についても種々提案されている。
【0003】例えば特開昭55−129326号公報に
は、図6(a)の略断面図に示すように、矩形開口に連
なる略放物反射面1aを備えた周知形状を有する周知の
反射傘1の光軸L上において当該反射傘1の底部から距
離Laに位置する例えば棒形状の閃光放電管である光源
2を、使用する撮影レンズの撮影画角に応じて同図
(b)の略断面図に示すように、光軸L上において反射
傘1から距離Lbである位置までの間で移動させること
により光源2と反射傘1との位置関係を変化させて発光
照射角を制御する照射角可変ストロボ装置が開示されて
いる。
【0004】また、特開平2−291538号公報に
は、図7の略斜視図に示すように、広角撮影を行ういわ
ゆるワイド時には反射傘1の光軸L上において当該反射
傘1の底部から距離Lcに位置する例えば棒形状の閃光
放電管である光源2と反射傘1の開口面に位置するフレ
ネルレンズ3とを、望遠撮影を行ういわゆるテレ時にお
いては、光源2を光軸L上において反射傘1から距離L
dの位置に、またフレネルレンズ3を反射傘1の開口面
から距離Leの位置に、夫々移動させることにより、上
記光源2と反射傘1とフレネルレンズ3との位置関係を
変化させて発光照射角を制御する照射角可変ストロボ装
置が開示されている。
【0005】一方、写真用カメラ内に、その発光部が写
真用カメラの本体に対して起立自在となるように内蔵さ
れたストロボ装置についても、例えば被写体に対して発
光を供給できない収納位置にある発光部を適宜の点を支
点として回動させることにより被写体に発光を供給でき
る作動位置に起立させるような構造の装置が、撮影レン
ズを交換できないいわゆるコンパクトカメラや、撮影レ
ンズを交換できるいわゆる一眼レフカメラにおいて種々
実用化されていることは周知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、反射
傘に対する光源の位置を可変することにより発光照射角
を制御する照射角可変ストロボ装置およびその発光部が
写真用カメラの本体に対して起立自在となるように内蔵
されたストロボ装置は、夫々周知である。しかしなが
ら、前者の提案装置は、反射傘1の光軸L上での光源2
と反射傘1との位置関係を距離Laから距離Lbまで単
に変化させているだけであるため、上記位置関係の変化
という反射条件の変化による水平方向、すなわち光源2
の長手方向の発光照射角の変化が少なく、よって、照射
角可変ストロボ装置として光源2からの発光の利用効率
が良いとはいえない不都合点を有している。
【0007】また、後者の提案装置も、反射傘1の光軸
L上での光源2と反射傘1との距離を縮める方向に光源
2と反射傘1のいずれか一方を移動させると共にフレネ
ルレンズ3を前方へ移動させることにより発光照射角を
変化させているため、装置の全体形状が少なくとも上記
フレネルレンズ3の移動距離Le分による体積分は大き
くなり、よって、照射角可変ストロボ装置としてその全
体形状を大型化させてしまうことになるという不都合点
を有している。
【0008】さらに、上述したような照射角可変ストロ
ボ装置を写真用カメラ内に、その発光部が写真用カメラ
本体に対して起立自在となるように内蔵しようとする場
合、上記起立する発光部自体の大きさや他の構成の配置
も含めた全体構成の一層の小型化が望まれることはもち
ろんであり、かかる場合、上述した両提案装置の照射角
可変ストロボ装置としての不都合点に対する配慮に加
え、実際の製造に際し、特に上記小型化に対するより一
層の配慮が必要となる煩わしさを有している。
【0009】本発明は上記のような点を考慮してなした
もので、棒状光源からの発光の利用効率を向上させるこ
とができ、かつ装置の全体形状を小型化できる、特に、
写真用カメラ内に、その発光部が写真用カメラに対して
起立自在となるように内蔵させる場合に好適な照射角可
変ストロボ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、棒状光源と、弧状断面を有する固定中央板
と該固定中央板の両側端部に対向して配置され回動して
棒状光源の長手方向の開口寸法を可変する側方反射板と
からなる反射傘と、モータと、該モータの回転駆動力を
直線駆動力に変換して出力する駆動部材と、棒状光源
保持すると共に駆動部材と連結される第1伝達部材と、
側方反射板と連結されると共に第1伝達部材と当接する
第2伝達部材と、第1伝達部材と第2伝達部材とを弾性
力を介して連結する連結部材とを備え、第1伝達部材を
介して棒状光源に直線駆動力を伝達すると共に第1伝達
部材と第2伝達部材および連結部材を介して側方反射板
に直線駆動力を伝達することにより、反射傘に対する
状光源の位置を可変すると同時に反射傘の側方反射板を
移動させて反射傘における棒状光源の長手方向の開口寸
法を可変するように照射角可変ストロボ装置を構成した
ものである。
【0011】これにより、反射傘に対する棒状光源の位
置のみを可変して発光照射角を可変する場合に生じてい
た水平方向での発光照射角の変化不足が、棒状光源の位
置可変と同時に行われる側方反射板の移動による反射傘
における棒状光源の長手方向の開口寸法の可変により補
われることになり、よって、棒状光源からの発光の利用
効率が良い照射角可変ストロボ装置を得られることにな
る。
【0012】また、フレネルレンズの移動思想を必要と
せず、さらに棒状光源と側方反射板とを連動移動させる
駆動力の伝達が、互いに当接し、かつ連結部材により互
いに弾性連結された第1伝達部材と第2伝達部材を介し
て行われることになり、よって上記棒状光源と側方反射
板の連動移動をガタの無いスムーズな移動動作にできる
ことはもちろん、例えば上記伝達を互いに弾性連結され
ていない夫々独立した伝達部材を介して行う場合に比し
て、当然のことながらその構造を小型・簡素化でき、こ
の結果、照射角可変ストロボ装置の全体形状を小型化で
き、特に、写真用カメラ内に、その発光部が写真用カメ
ラの本体に対して起立自在となるように内蔵させる場合
に好適となる照射角可変ストロボ装置を得られることに
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、棒状光源と、弧状断面を有する固定中央板と該固定
中央板の両側端部に対向して配置され回動して棒状光源
の長手方向の開口寸法を可変する側方反射板とからなる
反射傘と、モータと、該モータの回転駆動力を直線駆動
力に変換して出力する駆動部材と、棒状光源を保持する
と共に駆動部材と連結される第1伝達部材と、側方反射
板と連結されると共に第1伝達部材と当接する第2伝達
部材と、第1伝達部材と第2伝達部材とを弾性力を介し
て連結する連結部材とを備え、第1伝達部材を介して
状光源に直線駆動力を伝達すると共に第1伝達部材と第
2伝達部材および連結部材を介して側方反射板に直線駆
動力を伝達することにより、反射傘に対する棒状光源
位置を可変すると同時に反射傘の側方反射板を移動させ
て反射傘における棒状光源の長手方向の開口寸法を可変
するように照射角可変ストロボ装置を構成したものであ
り、水平方向での発光照射角の変化不足を補い、棒状光
からの発光の利用効率を向上させることができると共
に装置の全体形状を小型化できるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、棒状光
源と、弧状断面を有する固定中央板とその両側端部に、
固定中央板の底部側の適宜位置を回動支点として回動す
ることにより棒状光源の長手方向の開口寸法を可変する
ように対向して配されると共に棒状光源の移動溝が形成
された一対の側方反射板とからなる反射傘と、一対の側
方反射板を回動できるように保持すると共に棒状光源の
移動空間を有する一対の側方反射板保持部材と、駆動源
であるモータと、モータの駆動出力が供給されることに
より直線運動を行いモータの回転駆動力を直線駆動力に
変換する駆動部材と、棒状光源の端部部分が挿通されて
摺動する摺動溝が形成されると共に側方反射板保持部材
と回動できるように連結されて回動支点を形成する一対
のガイド部を含み、自身は移動できないように固定され
るガイド部材と、一対のガイド部の摺動溝を介して突出
した棒状光源の両端部と連結されると共に駆動部材とも
回動できるように連結され、さらに側方反射板保持部材
と当接する当接部を有し、駆動部材の直線運動に同期し
て駆動部材の直線駆動力を棒状光源に摺動駆動力として
伝達する光源保持部材と、光源保持部材と側方反射板保
持部材とを、当接部を介して側方反射板保持部材に伝達
される駆動力よりは弱く、かつ常時当接部と側方反射板
保持部材との当接を維持する方向に作用する弾性力を介
して弾性連結する連結部材とを備え、モータの回転駆動
力を駆動部材と光源保持部材を介して棒状光源に伝達す
ると共に駆動部材と光源保持部材および連結部材を介し
て側方反射板保持部材に伝達することにより、棒状光源
を摺動させて反射傘との位置関係を可変すると同時に側
方反射板を回動させて反射傘における棒状光源の長手方
向の開口寸法を可変するように照射角可変ストロボ装置
を構成したものであり、上記請求項1に記載の発明と同
様の作用を有する。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1および2に記載の照射角可変ストロボ装置におけるモ
ータを、写真用カメラ内にその発光部を写真用カメラの
本体に対して起立自在に内蔵する時、発光部の支持脚と
して機能する外部筐体内に固定配置したものであり、上
記請求項1および2に記載の発明と同様の作用はもちろ
ん、上記内蔵時にカメラを含めた全体形状をよりコンパ
クトに構成できるという作用を有する。
【0016】(実施の形態)図1は本発明による照射角
可変ストロボ装置の一実施の形態の要部略側面図、図2
は後述する外部筐体Mおよびモータ9を省略した図1の
A−A線における略断面図を示し、図中、図6と同符号
のものは同一機能のものを示している。なお、本実施の
形態は、図3に示した写真用カメラの参考概略図からも
明らかなように、写真用カメラ内に、その発光部Fが写
真用カメラの本体4に対して起立自在となるように内蔵
される型式の照射角可変ストロボ装置の一例を示してお
り、また図1は上記発光部Fが図3中に破線で示したよ
うに、写真用カメラの上部に起立した状態に対応してい
る。
【0017】図1、図2に示したように、本発明による
照射角可変ストロボ装置の光源2は棒形状を有する閃光
放電管が採用され、また該光源2は、弧状断面を有する
固定中央板6と、その両側端部に固定中央板6の底部側
の適宜位置を回動支点Oとして回動することにより光源
2の長手方向の開口寸法を可変するように対向して配さ
れる一対の側方反射板7,7とからなる反射傘5内にそ
の長手方向の大部分が位置せしめられている。
【0018】すなわち、一対の側方反射板7,7には、
反射傘5の光軸Lに沿った光源2の移動溝7a,7aが
形成されており、この移動溝7a,7aを介して光源2
は反射傘5内に配置されている。一対の側方反射板7,
7は、反射傘5の光軸Lに沿った先の移動溝7a,7a
に対応している光源2の移動空間8a,8aを有すると
共に、後述するガイド部材14の一対のガイド部14
a,14aと回動支点O,O位置にて回動できるように
連結される一対の側方反射板保持部材8,8にて保持さ
れている。
【0019】逆に言えば、側方反射板保持部材8,8は
側方反射板7,7を回動できるように保持し、よって、
側方反射板7,7は、側方反射板保持部材8,8が回動
支点Oを中心として回動すると同回動支点Oを中心にし
て回動することになる。なお、個々の側方反射板保持部
材8とガイド部14aとの回動連結は、本実施の形態に
おいては、ガイド部材14の個々のガイド部14aに設
けた軸ピン14cを、該軸ピン14cの径より大きい径
を有する個々の側方反射板保持部材8に設けた挿通孔8
b内に嵌挿させることにより行っている。
【0020】本発明による照射角可変ストロボ装置にお
ける駆動源であるモータ9は、例えばステッピングモー
タや直流モータが採用され、また本実施の形態において
は、写真用カメラを含めた全体形状を、不用意に大型化
することなく、よりコンパクトに構成できるように、そ
の発光部Fを写真用カメラの本体4に対して起立させる
時に発光部Fの支持脚としても機能する外部筐体M内
に、反射傘5の光軸Lに対して傾きを持って固定配置さ
れている。
【0021】モータ9の出力軸9aには、該モータ9の
回転駆動力を取出すと共に駆動部材11のギヤ部11a
と噛み合っているウォームギヤ10が取付けられ、した
がって、モータ9が駆動されると、駆動部材11にはモ
ータ9の回転駆動力がウォームギヤ10を介して伝達さ
れることになり、これにより駆動部材11は図1中に矢
印Y1,Y2で示した反射傘5の光軸Lに対して傾きを
持った方向に直線運動を行うことに、すなわち駆動部材
11は上記回転駆動力を上記矢印Y1,Y2方向への直
線駆動力に変換することになる。
【0022】駆動部材11は、図2からも明らかなよう
に一対の駆動腕11b,11bを備え、さらに夫々の駆
動腕11bには、後述する一対の光源保持部材12,1
2の夫々に形成された駆動孔12bに回動できるように
嵌挿される駆動ピン11cが形成されている。個々の光
源保持部材12は、後述するガイド部材14の個々のガ
イド部14aに反射傘5の光軸Lに沿って設けられてい
る摺動溝14bを介して突出した光源2の端部を保持す
る保持孔12aと、個々の駆動腕11bの駆動ピン11
cが嵌挿されて当該光源保持部材12を駆動部材11に
対して回動できるように連結する駆動孔12bと、個々
の側方反射板保持部材8に設けられた第1連結突起8c
と後述する連結部材13を介して連結される第2連結突
起12cと、個々の側方反射板保持部材8の当接壁8d
と当接する当接部12dを備えている。
【0023】したがって、個々の光源保持部材12に
は、駆動部材11の直線運動に同期して当該駆動部材1
1が生じている直線駆動力が、駆動部材11の駆動ピン
11cと自身に設けられた駆動孔12cとの連結を介し
て伝達されることになり、もちろんこの直線駆動力は光
源2にも伝達されることになる。ガイド部材14は、光
源2の端部部分が挿通されて摺動する反射傘5の光軸L
に沿った摺動溝14b,14b、および個々の側方反射
板保持部材8に設けられた挿通孔8cに嵌挿される上記
挿通孔8cの径より小さい径を有する軸ピン14cが形
成され、個々の側方反射板保持部材8の回動支点Oを形
成する一対のガイド部14a,14aを含み、自身は移
動できないように固定されている。
【0024】連結部材13,13は、例えばシリコンゴ
ム等の合成ゴムにて形成され、個々の側方反射板保持部
材8と個々の光源保持部材12の両者を、夫々における
当接部12dと当接壁8dとの当接を介して光源保持部
材12から側方反射板保持部材8に伝達される駆動力よ
りは弱く、かつ常時上記両者の当接を維持する方向に作
用する弾性力を介して弾性連結し、これにより、個々の
光源保持部材12に駆動部材11を介して直線駆動力と
して伝達されたモータ9の回転駆動力が、駆動部材11
と光源保持部材12および連結部材13の弾性力を介し
て個々の側方反射板保持部材8に伝達されることにな
る。
【0025】なお、光源2を保持すると共に駆動部材1
1と連結されてモータ9の回転駆動力を光源2に伝達す
る機能から光源保持部材12を第1伝達部材と考える
と、側方反射板7と連結されると共に光源保持部材12
である第1伝達部材と当接し、モータ9の回転駆動力を
側方反射板7に伝達する機能から側方反射板保持部材8
を第2伝達部材と考えることができる。
【0026】以下、上記のような構成からなる本発明の
実施の形態の動作を、夫々が先の図1、図2に対応した
動作説明用の図である図4、図5に示した要部略側面図
と略断面図を参照して説明する。電源部(図示せず)か
らモータ9に給電してモータ9を動作させると、モータ
9はその出力軸9aが回転し、よってこの出力軸9aに
取り付けられているウォームギヤ10が回転してモータ
9の回転駆動力を出力することになる。
【0027】ウォームギヤ10は、駆動部材11のギヤ
部11aと噛み合っており、よって上記回転駆動力は上
記駆動部材11に伝達され、したがって駆動部材11は
先にも述べたように反射傘5の光軸Lに対して傾きを持
った方向である図1中で矢印Y1,Y2で示した方向の
直線運動を行うことになる。ここで、光源2が固定中央
板6の最も底部側の摺動溝14b内に位置し、かつ側方
反射板7,7による光源2の長手方向の開口寸法がH1
であり、光源2から発せられる光を被写体側に向けて集
光した狭い発光照射角度で射出できる、すなわち長焦点
の撮影レンズを使用したいわゆるテレ(望遠)撮影に対
応できる発光照射角を設定できることになる図1、図2
に示したような状態において、モータ9の駆動による駆
動部材11の直線運動が矢印Y1方向に行われたとす
る。
【0028】この場合、駆動部材11の直線運動により
生じる直線駆動力は当該駆動部材11の個々の駆動腕1
1bに設けられた駆動ピン11cと個々の光源保持部材
12の駆動孔12bとの連結を介して光源保持部材12
に伝達されることになる。ところで、個々の光源保持部
材12を含む周辺構成部材の関係を詳細に見てみると、
光源保持部材12はガイド部材14のガイド部14aに
形成された摺動溝14bに嵌挿されている光源2と連結
されると共に、その当接部12dが側方反射板保持部材
8の当接壁8dと当接した状態で側方反射板保持部材8
とも連結部材13を介して弾性連結されている。
【0029】したがって、モータ9の回転駆動力が駆動
部材11を介して直線駆動力に変換されて光源保持部材
12に伝達されると、該光源保持部材12は、光源2と
摺動溝14bとの関係によって規制されながら回動移動
することになり、すなわち具体的には、保持している光
源2を摺動溝14b内において、図1、図2中に矢印X
1で示した反射傘5の光軸L方向である固定中央板6の
開口側に摺動させると同時にこの摺動する光源2を中心
として回動し、さらに同時に、その当接部12dにて側
方反射板保持部材8の当接壁8dを押圧し、この側方反
射板保持部材8を、連結部材13の弾性力に逆らい、か
つ該連結部材13を伸長させつつ、回動支点Oを中心と
して図2中に矢印Z1で示した方向に回動させることに
なる。
【0030】側方反射板保持部材8が図2中に矢印Z1
で示した方向に回動すると、この側方反射板保持部材8
に保持されている側方反射板7も当然のことながら同方
向に回動支点Oを中心に回動し、これにより光源2の長
手方向の開口寸法が図2に示した開口寸法H1から徐々
に狭くなる方向に可変されることになる。以上のような
動作により光源2と側方反射板7とが夫々さらに摺動あ
るいは回動してゆくと、遂には光源2がガイド部14a
の摺動溝14b内において固定中央板6の最も開口部側
に位置した状態が得られることになる。
【0031】図4、図5は、上記のようにして得られた
状態を図1、図2に対応して示した要部略側面図と略断
面図であり、かかる図からも明らかなように、光源2は
ガイド部14aの摺動溝14b内において固定中央板6
の最も開口部側に位置し、また側方反射板7は、光源2
の長手方向の開口寸法が、図1、図2に示した状態にお
ける開口寸法H1より狭い開口寸法H2に可変され、さ
らに連結部材13も大きく伸長されている。
【0032】なお、図4、図5に示した光源2の反射傘
5に対する位置関係と側方反射板7の開口寸法H2は、
光源2から発せられる光を被写体側に向けて広い発光照
射角度で射出できる、すなわち短焦点の撮影レンズを使
用したいわゆるワイド(広角)撮影に対応できる発光照
射角を設定できることになる。さて、図4、図5に示し
たような状態から図1、図2に示したような状態に発光
照射角度を制御するには、モータ9を先の場合とは逆方
向に駆動すれば良く、今、図4、図5に示したような状
態においてモータ9が逆方向に駆動されると、駆動部材
11は先の矢印Y1方向とは逆の図1、図4中に矢印Y
2で示した方向の直線運動を行うことになる。
【0033】駆動部材11が矢印Y2方向直線運動を行
うと、それにより生じる直線駆動力は先に説明した駆動
ピン11cと駆動孔12bとの関係により光源保持部材
12に伝達されることになり、よって該光源保持部材1
2は光源2と摺動溝14bとの関係によって規制されな
がら先の場合とは逆方向に回動移動し、具体的には、光
源2を摺動溝14b内において、図1、図4、図5中に
矢印X2で示した反射傘5の光軸L方向である固定中央
板6の底部側に摺動させると同時にこの摺動する光源2
を中心として先の場合とは逆方向に回動することにな
る。
【0034】同時に、この光源保持部材12の回動移動
は、先に説明した場合とは異なり、その当接部12dと
側方反射板保持部材8の当接壁8dとの当接を解除する
方向への回動移動となるが、上記両部材は、光源保持部
材12と側方反射板保持部材8とを、夫々の当接部12
dと当接壁8dとの当接を介して光源保持部材12から
側方反射板保持部材8に伝達される駆動力よりは弱く、
かつ常時上記両部材の当接を維持する方向に作用する弾
性力を有し、夫々の第2連結突起12cと第1連結突起
8cとの間において伸長されている連結部材13を介し
て弾性連結されており、したがって上記光源保持部材1
2の回動移動は連結部材13の弾性力を介して側方反射
板保持部材8を引張する動作となり、この結果、側方反
射板保持部材8は回動支点Oを中心として先の場合とは
逆方向である図5中に矢印Z2で示した方向に回動する
ことになる。
【0035】側方反射板保持部材8が図5中に矢印Z2
で示した方向に回動すると、この側方反射板保持部材8
に保持されている側方反射板7も同方向に回動支点Oを
中心に回動し、これにより光源2の長手方向の開口寸法
が図5に示した開口寸法H2から徐々に広くなる方向に
可変されることになる。光源2と側方反射板7とが夫々
さらに摺動あるいは回動してゆくと、遂には光源2がガ
イド部14aの摺動溝14b内において固定中央板6の
最も底部側に到達、位置し、また側方反射板7が図4、
図5に示した状態における開口寸法H2よりも広い光源
2の長手方向の開口寸法H1を設定し、さらに連結部材
13も縮小した状態である図1、図2に示した状態を設
定することになる。
【0036】なお、駆動源であるモータ9の駆動を、例
えば使用撮影レンズの焦点距離に応答して制御すること
により、摺動溝14b内における光源2の位置と側方反
射板7の開口寸法H1とH2の間における光源2の長手
方向の開口寸法を、上記焦点距離に対応できる発光照射
角を設定できる適宜の位置、寸法に連動制御できること
はもちろんである。
【0037】以上述べたように、本発明の実施の形態に
よれば、反射傘に対する棒状光源の位置可変と側方反射
板の移動による反射傘における棒状光源の長手方向の開
口寸法可変とが同時に行われ、よって反射傘に対する
状光源の位置のみを可変して発光照射角を可変する場合
に生じていた棒状光源の長手方向に対応する水平方向で
の発光照射角の変化不足が、棒状光源の位置可変と同時
に行われる反射傘における棒状光源の長手方向の開口寸
法の可変により補われることになり、これにより、棒状
光源からの発光の利用効率が良い照射角可変ストロボ装
置を得られることになる。
【0038】また、棒状光源と側方反射板とを連動移動
させる駆動力の伝達を、互いに当接し、かつ連結部材に
より互いに弾性連結された第1伝達部材と第2伝達部材
を介して行っていることから、上記連動移動をガタの無
いスムーズな移動動作にできると共に、例えば上記伝達
と互いに弾性連結されていない夫々独立した伝達部材を
介して行う場合に比してその構造を小型・簡素化でき、
この結果、照射角可変ストロボ装置の全体形状を小型化
でき、特に、写真用カメラ内に、その発光部が写真用カ
メラの本体に対して起立自在となるように内蔵させる場
合に好適となる照射角可変ストロボ装置を得られること
になる。
【0039】
【発明の効果】本発明による照射角可変ストロボ装置
は、反射傘に対する棒状光源の位置可変と側方反射板の
移動による反射傘における棒状光源の長手方向の開口寸
法可変とを同時に行うことから、棒状光源の長手方向に
対応する水平方向での発光照射角の変化不足を補えるこ
とになると共に、上記棒状光源と側方反射板の連動可変
を、互いに当接し、かつ連結部材により互いに弾性連結
された第1伝達部材と第2伝達部材を介して行うことか
ら、その可変動作をガタ無くスムーズに行うことがで
き、またその構造を、例えば上記可変を互いに弾性連結
されていない夫々独立した伝達部材を介して行う場合に
比して、小型・簡素化できることになる。
【0040】したがって、棒状光源からの発光の利用効
率を向上させることができ、かつ装置の全体形状を小型
化できる、特に、写真用カメラ内に、その発光部が写真
用カメラの本体に対して起立自在となるように内蔵させ
る場合に好適な照射角可変ストロボ装置を提供できるこ
とになる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による照射角可変ストロボ装置の一実施
の形態を示す要部略側面図
【図2】同一実施の形態のA−A線における略断面図
【図3】同一実施の形態を内蔵した写真用カメラの参考
概略図
【図4】同一実施の形態の動作説明用の図1に対応した
要部略側面図
【図5】同一実施の形態の動作説明用の図2に対応した
略断面図
【図6】(a)従来の照射角可変ストロボ装置を説明す
るための略断面図 (b)従来の照射角可変ストロボ装置を説明するための
略断面図
【図7】従来の照射角可変ストロボ装置を説明するため
の略斜視図
【符号の説明】
2 光源 4 本体 5 反射傘 6 固定中央板 7 側方反射板 8 側方反射板保持部材 8a 移動空間 8b 挿通孔 8c 第1連結突起 8d 当接壁 9 モータ 10 ウォームギヤ 11 駆動部材 11a ギヤ部 11b 駆動腕 11c 駆動ピン 12 光源保持部材 12a 保持孔 12b 駆動孔 12c 第2連結突起 12d 当接部 13 連結部材 14 ガイド部材 14a ガイド部 14b 摺動溝 14c 軸ピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状光源と、弧状断面を有する固定中央板
    と該固定中央板の両側端部に対向して配置され回動して
    棒状光源の長手方向の開口寸法を可変する側方反射板と
    からなる反射傘と、モータと、該モータの回転駆動力を
    直線駆動力に変換して出力する駆動部材と、棒状光源
    保持すると共に駆動部材と連結される第1伝達部材と、
    側方反射板と連結されると共に第1伝達部材と当接する
    第2伝達部材と、第1伝達部材と第2伝達部材とを弾性
    力を介して連結する連結部材とを備え、第1伝達部材を
    介して棒状光源に直線駆動力を伝達すると共に第1伝達
    部材と第2伝達部材および連結部材を介して側方反射板
    に直線駆動力を伝達することにより、反射傘に対する
    状光源の位置を可変すると同時に反射傘の側方反射板を
    移動させて反射傘における棒状光源の長手方向の開口寸
    法を可変する照射角可変ストロボ装置。
  2. 【請求項2】棒状光源と、弧状断面を有する固定中央板
    とその両側端部に、固定中央板の底部側の適宜位置を回
    動支点として回動することにより棒状光源の長手方向の
    開口寸法を可変するように対向して配されると共に棒状
    光源の移動溝が形成された一対の側方反射板とからなる
    反射傘と、一対の側方反射板を回動できるように保持す
    ると共に棒状光源の移動空間を有する一対の側方反射板
    保持部材と、駆動源であるモータと、モータの駆動出力
    が供給されることにより直線運動を行いモータの回転駆
    動力を直線駆動力に変換する駆動部材と、棒状光源の端
    部部分が挿通されて摺動する摺動溝が形成されると共に
    側方反射板保持部材と回動できるように連結されて回動
    支点を形成する一対のガイド部を含み、自身は移動でき
    ないように固定されるガイド部材と、一対のガイド部の
    摺動溝を介して突出した棒状光源の両端部と連結される
    と共に駆動部材とも回動できるように連結され、さらに
    側方反射板保持部材と当接する当接部を有し、駆動部材
    の直線運動に同期して駆動部材の直線駆動力を棒状光源
    に摺動駆動力として伝達する光源保持部材と、光源保持
    部材と側方反射板保持部材とを、当接部を介して側方反
    射板保持部材に伝達される駆動力よりは弱く、かつ常時
    当接部と側方反射板保持部材との当接を維持する方向に
    作用する弾性力を介して弾性連結する連結部材とを備
    え、モータの回転駆動力を駆動部材と光源保持部材を介
    して棒状光源に伝達すると共に駆動部材と光源保持部材
    および連結部材を介して側方反射板保持部材に伝達する
    ことにより、棒状光源を摺動させて反射傘との位置関係
    を可変すると同時に側方反射板を回動させて反射傘にお
    ける棒状光源の長手方向の開口寸法を可変する照射角可
    変ストロボ装置。
  3. 【請求項3】モータは、写真用カメラ内にその発光部を
    写真用カメラの本体に対して起立自在に内蔵する時、発
    光部の支持脚として機能する外部筐体内に固定配置され
    る請求項1および2に記載の照射角可変ストロボ装置。
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