JPH0663307U - タイルの乾式プレス成形装置 - Google Patents
タイルの乾式プレス成形装置Info
- Publication number
- JPH0663307U JPH0663307U JP842693U JP842693U JPH0663307U JP H0663307 U JPH0663307 U JP H0663307U JP 842693 U JP842693 U JP 842693U JP 842693 U JP842693 U JP 842693U JP H0663307 U JPH0663307 U JP H0663307U
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- JP
- Japan
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- convex portion
- molding
- tile
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形空間内部に充填した粉体原料を成形面に
より加圧して所定形状に成形するとともに成形面上に突
出状に設けた弾性材からなる凸型部によってタイル裏面
の蟻溝状の裏足を形成するに際し、モゲの発生を抑制し
つつ裏溝を良好な蟻溝形状に成形する。 【構成】 凸型部18を構成する弾性材として硬度70
〜90度のものを用いるとともに、凸型部18の側面2
0を、その基端側から先端側に進むにつれて基端を通る
プレス方向と平行方向の面22から離れる方向の且つ該
面22に対して0度より大きく3.2度以下の角度で傾
斜する傾斜面となす。
より加圧して所定形状に成形するとともに成形面上に突
出状に設けた弾性材からなる凸型部によってタイル裏面
の蟻溝状の裏足を形成するに際し、モゲの発生を抑制し
つつ裏溝を良好な蟻溝形状に成形する。 【構成】 凸型部18を構成する弾性材として硬度70
〜90度のものを用いるとともに、凸型部18の側面2
0を、その基端側から先端側に進むにつれて基端を通る
プレス方向と平行方向の面22から離れる方向の且つ該
面22に対して0度より大きく3.2度以下の角度で傾
斜する傾斜面となす。
Description
【0001】
この考案は粉体原料を所定形状に成形するタイルの乾式プレス成形装置に関す る。
【0002】
タイルの成形装置として、粉体原料を加圧して所定形状に成形する乾式プレス 成形装置が広く用いられている。ここでタイル成形に際してタイル裏面に裏溝を 成形することが必要であり、そこで従来の乾式プレス成形装置にあっては、図6 に示しているように金属製の成形型100に溝102を設けてそこにゴムブロッ ク104を埋め込むことにより、或いは(B)に示しているように突条部を有す るゴムシート106を成形型100上に張り付けることによって、成形面107 上にゴム材から成る凸型部108を設け、成形面107にてタイル110の裏面 を成形すると同時に凸型部108によって裏溝112を成形するようにしている 。
【0003】 ここで凸型部108をゴム材にて構成しているのは、その弾性変形作用に基づ いて裏溝112を蟻溝形状に成形するためである。即ち凸型部108をゴム材に て構成しておくと、図7(A),(B)に示しているように粉体原料の加圧時に凸型 部108が弾性変形する結果、裏溝112が蟻溝形状に成形されるのである。
【0004】 而してタイル110裏面の裏溝112を蟻溝形状としておくと、タイル110 をモルタル等接着剤にて被施工面に張付施工したときの接着力が高まり、タイル 110を強固に固着することが出来る。
【0005】
ところでこのようなゴム材から成る凸型部108によってタイル110裏面の 蟻溝形状の裏溝112を成形するに際して、従来プレス圧を解除して脱型する時 に裏溝112の開口縁部(図7(C)中113で示す部分)、つまり裏足の先端 側面部がもぎとられてしまう、いわゆるモゲが発生し易い問題が生じていた。
【0006】 その主たる理由は、加圧解除によってタイル成形体が図7(C)中矢印方向( 或いは逆方向)に脱型膨張し、脱型時に同部分が凸型部108に干渉することに よるものと考えられている。
【0007】 これを防止するには、図7(D)に示しているように凸型部108の側面11 4をプレス方向(ここでは垂直方向)と平行方向の面120に対して所定角度傾 斜した傾斜形状、具体的には凸型部108の側面114の基端を通るプレス方向 (垂直方向)と平行方向の面120に対して傾斜した形状となすことが考えられ る。
【0008】 而して側面114の傾斜角度を大きくすれば、上記モゲの発生を良好に防止で きるが、一方において凸型部108の側面114をこのような形状にすると裏溝 112を良好な蟻溝形状に成形出来なくなってしまう。
【0009】
本考案はこのような相反する問題を解決し、モゲの発生を抑制しつつ良好な蟻 溝形状の裏溝を形成し得るタイルの乾式プレス成形装置を提供すべくなされたも ので、その要旨は、成形空間内部に充填した粉体原料を成形面により加圧して所 定形状に成形するとともに、該成形面上に突出状に設けた弾性材からなる凸型部 によってタイル裏面の蟻溝状の裏溝を成形するようになしたタイルの乾式プレス 成形装置において、前記凸型部を構成する弾性材として硬度70〜90度のもの を用いるとともに、該凸型部の側面を、その基端側から先端側に進むにつれて該 基端を通るプレス方向と平行方向の面から離れる方向の且つ該面に対して0度よ り大きく3.2度以下の角度で傾斜する傾斜面となしたことにある。
【0010】
【作用及び考案の効果】 ここで弾性材の硬度とは、JIS K 6301に規定するスプリング式硬さ試 験(A形)による硬度を言う。
【0011】 本考案は、上記モゲの発生,裏溝の形状は何れもゴム等弾性材から成る凸型部 の側面の傾斜角度に依存すること、更にこれらモゲの発生,裏溝の形状は凸型部 の硬度によっても大きく影響されること等の知見の下になされたものである。
【0012】 即ち本考案者はこれら凸型部の側面の傾斜角度,凸型部の硬度を夫々変えて試 験を行ったところ、凸型部側面の傾斜角度,凸型部の硬度をある特定の範囲内に 抑えるならばモゲの発生を抑制しつつ良好な蟻溝形状の裏溝を形成し得る知見を 得た。
【0013】 即ち本考案に従って凸型部の側面をプレス方向と平行方向の面に対して最大3 .2度までの範囲で傾斜させても、凸型部の硬度との関係で良好な蟻溝形状の裏 溝を成形できること、またこの凸型部の硬度については、これを90度以下の硬 度とするのが良いことが判明した。凸型部の硬度を所定以下にすることでプレス 時に凸型部の変形量を大きく出来、上記側面を傾斜形状とすることの不利を補っ て裏溝を蟻溝形状に成形できるのである。
【0014】 但しその凸型部の硬度は70度以上とすることが必要である。これは凸型部の 硬度を70度よりも低く(軟かく)すると、凸型部の変形量が大きくなり過ぎ、 プレス成形を繰り返すうちに凸型部が劣化し、使用寿命が著しく短くなって実際 上使用に耐え得なくなることによる。
【0015】
次に本考案の特徴を更に明確にすべく、以下にその実施例を詳述する。 図2において10,12は夫々金属製の上型,枠型であり、14は底型である 。底型14の表面にはゴムシート16が張り付けてあり、そのゴムシート16の 表面が成形面を形成している。
【0016】 ゴムシート16には複数の突条部が設けてあり、これら突条部が成形面から突 出する凸型部18を構成している。 凸型部18は、図1(A)に示しているようにその側面20が基端を通るプレ ス方向と平行方向の面22に対して所定角度θで傾斜させられている。
【0017】 図3及び図4は凸型部18の高さhを2.7mmに固定し、そして凸型部18 を構成するゴムの硬度及び側面20の傾斜角度θを種々変化させて粉体原料24 (図2参照)を乾式プレス成形し、タイル26を成形したときの裏溝28の形状 と傾斜角度θ及びゴム硬度との関係を示したものである。
【0018】 但し図中縦軸は、裏溝28における最小幅となる開口部寸法b(図1(B)参 照)と最大幅部の寸法aとの差を取ったものである。 また図中には傾斜角度θと併せて図1(A)中の寸法c、即ち凸型部18の基 端と上端との間の距離cも示してある。
【0019】 図3及び図4の結果から、側面20の傾斜角度が3.2度よりも大きくなると 裏溝28の形状が急激に悪くなること、即ち良好な蟻溝形状が得られ難くなるこ と、また側面20の形状との関係でゴム硬度を90〜70度の範囲とすることで 、良好な蟻溝形状が得られることが分る。
【0020】 図5は凸型部18の側面20の傾斜角度及びゴム硬度とモゲとの関係を示して いる。 この図から、傾斜角度を0度よりも大且つ3.2度以下とし、またゴム硬度を 90〜70度とした場合においてモゲの発生が良好に抑制されていることが分る 。
【0021】 尚凸型部18を上記のように弾性材で構成した場合、図2(B)に示している ように得られるタイル26の裏溝28の底面が湾曲形状の面となり、従ってタイ ル26をモルタル等接着剤で被施工面に張付施工したとき、湾曲形状効果によっ て接着剤との接着面積が広くなり、接着力が高まる利点が得られる。
【0022】 以上本考案の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本考案は図6 (A)に示すようにゴムブロックを成形型の溝に嵌込固定して凸型部を形成する 場合においても適用可能なものであり、また上型によりタイル裏面を成形する場 合において、凸型部を上型に形成することも可能であるなど、その主旨を逸脱し ない範囲において、当業者の知識に基づき種々変更を加えた態様で実施可能であ る。
【図1】本考案の一実施例である乾式プレス成形装置の
凸型部の要部と得られるタイルの裏溝の形状とを示す図
である。
凸型部の要部と得られるタイルの裏溝の形状とを示す図
である。
【図2】同装置の側面断面構成と得られるタイル成形体
の断面図である。
の断面図である。
【図3】同実施例装置の効果の確認試験の結果としての
凸型部側面の傾斜形状と裏溝形状との関係を示す図であ
る。
凸型部側面の傾斜形状と裏溝形状との関係を示す図であ
る。
【図4】同実施例装置の効果の確認試験の結果としての
ゴム硬度と得られる裏溝形状との関係を示す図である。
ゴム硬度と得られる裏溝形状との関係を示す図である。
【図5】同実施例の効果確認試験としての凸型部側面の
傾斜角度及びゴム硬度とモゲとの関係を示す図である。
傾斜角度及びゴム硬度とモゲとの関係を示す図である。
【図6】従来の乾式プレス成形装置の要部断面構成と得
られるタイル成形体の断面図である。
られるタイル成形体の断面図である。
【図7】本考案の背景説明のための説明図である。
10 上型 12 枠型 14 底型 16 ゴムシート 18 凸型部 20 側面 22 面 24 粉体原料 26 タイル 28 裏溝
Claims (1)
- 【請求項1】 成形空間内部に充填した粉体原料を成形
面により加圧して所定形状に成形するとともに、該成形
面上に突出状に設けた弾性材からなる凸型部によってタ
イル裏面の蟻溝状の裏溝を成形するようになしたタイル
の乾式プレス成形装置において前記凸型部を構成する弾
性材として硬度70〜90度のものを用いるとともに、
該凸型部の側面を、その基端側から先端側に進むにつれ
て該基端を通るプレス方向と平行方向の面から離れる方
向の且つ該面に対して0度より大きく3.2度以下の角
度で傾斜する傾斜面となしたことを特徴とするタイルの
乾式プレス成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP842693U JP2561646Y2 (ja) | 1993-02-06 | 1993-02-06 | タイルの乾式プレス成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP842693U JP2561646Y2 (ja) | 1993-02-06 | 1993-02-06 | タイルの乾式プレス成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663307U true JPH0663307U (ja) | 1994-09-06 |
JP2561646Y2 JP2561646Y2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=11692803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP842693U Expired - Lifetime JP2561646Y2 (ja) | 1993-02-06 | 1993-02-06 | タイルの乾式プレス成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561646Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-06 JP JP842693U patent/JP2561646Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2561646Y2 (ja) | 1998-02-04 |
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