JPH0663166U - 植物育成ハウス用液体散布装置 - Google Patents

植物育成ハウス用液体散布装置

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JPH0663166U
JPH0663166U JP957493U JP957493U JPH0663166U JP H0663166 U JPH0663166 U JP H0663166U JP 957493 U JP957493 U JP 957493U JP 957493 U JP957493 U JP 957493U JP H0663166 U JPH0663166 U JP H0663166U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウス内に導液チューブが垂れ下がらない状
態で作業台車を走行させることのできる薬液散布装置を
提供する。 【構成】 植物育成用ハウス内の上部に走行ガイドレー
ル1とレール体33とを平行に配置する。走行ガイドレ
ール1に自走式の液体散布器5を、またレール体33に
自走式のテンション台車34をそれぞれ往復走行可能に
配置する。両台車の駆動系のうち少なくともテンション
台車34の駆動系を駆動モータ37に連動連結するスプ
ロケットホイール48とレール体33に透設した窓孔4
9とで構成する。走行ガイドレール1の基端側に配置し
た薬液供給源から導出した導液チューブ6の端部を薬液
散布器5に接続し、この導液チューブ6の中間部をテン
ション台車34のプーリ35に巻きかける。テンション
台車34の走行速度を薬液散布器5の走行速度の約半分
に設定するとともにその走行方向を逆方向に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、園芸用ハウスなどの植物育成ハウス内を自動走行して薬液散布、散 水などを行う液体散布装置に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、植物育成ハウスによる栽培方法は著しい進歩発展を見せているが、市場 の要求により、より形の整ったもの、傷や虫喰の後のないものを得るため、ある いは病害虫に備えて、高い頻度で薬液散布、散水等を行う必要がある。ところが 高温度のハウス内での薬液散布作業は環境が極めて悪く、また密閉されているた め薬液を作業者が吸い込んでしまう等、健康に直接的な害悪を与える虞れがある 。また、人力で行った薬液散布作業では、どうしても作業ムラが生じ、完全な作 業を行うことができない。
【0003】 そこで、従来、ハウス内を自動走行して各種液体の散布作業を自動的に行える 装置として、例えば、ハウスの天井部に走行レールを配置し、この走行レールを 自動走行する作業台車に液体散布器を配置して、作業台車の走行中に液体散布器 から薬液を散布するようにしたものが提案されている。そして、この種の自動薬 液散布装置では、作業台車に接続した導液チューブを一定間隔で走行レールに走 行自在に配置した複数のホース支持具に固定して、導液チューブをハウス内でル ープ状に垂下させて配置し、このループ状に垂下している導液チューブを延伸し ながらハウス内を走行するようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の自動薬液散布装置では、ハウス内にループ状に垂れ下がって いる導液チューブを延伸しながら走行するものであるから、その延伸時に栽培植 物を引っかけて栽培植物を傷つけるという問題があった。 本考案は、このような点に着目してなされたもので、ハウス内に導液チューブ が垂れ下がらない状態で作業台車を走行させることのできる薬液散布装置を提供 できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、植物育成用ハウス内の上部に走行ガイド レールと平行にレール体を配置し、走行ガイドレールを走行する作業台車に正逆 回転可能な作業台車駆動モータを配置して作業台車を往復走行可能に構成し、走 行ガイドレールと平行に配置したレール体にホース巻かけプーリを枢支したテン ション台車を配置し、このテンション台車に正逆回転可能な駆動モータを配置し 、両台車駆動モータのうち少なくともテンション台車駆動モータにスプロケット ホイールを連動連結し、このスプロケットホイールをレール体に透設した窓孔に 係合させることによりテンション台車を往復走行可能に形成し、走行ガイドレー ルの基端側に配置した薬液供給源から導出した導液チューブの端部を作業台車に 固定した薬液散布器に接続し、この導液チューブの中間部をテンション台車のプ ーリに巻かけ、駆動モータ支持台車の走行速度を作業台車の走行速度の約半分に 設定するとともにその走行方向を逆方向に設定したことを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案では、植物育成用ハウス内の上部に走行ガイドレールと平行にレール体 を配置し、走行ガイドレールを走行する作業台車に正逆回転可能な作業台車駆動 モータを配置して作業台車を往復走行可能に構成し、走行ガイドレールと平行に 配置したレール体にホース巻かけプーリを枢支したテンション台車を配置し、こ のテンション台車に正逆回転可能な駆動モータを配置し、両台車駆動モータのう ち少なくともテンション台車駆動モータにスプロケットホイールを連動連結し、 このテンション台車駆動モータと連動連結するスプロケットホイールをレール体 に透設した窓孔に係合させることによりテンション台車を往復走行可能に形成し 、走行ガイドレールの基端側に配置した薬液供給源から導出した導液チューブの 端部を作業台車に固定した薬液散布器に接続し、この導液チューブの中間部をテ ンション台車のプーリに巻かけ、駆動モータ支持台車の走行速度を作業台車の走 行速度の約半分に設定するとともにその走行方向を逆方向に設定してあるので、 作業台車の走行に伴い変化する導液チューブの必要長さの変化を、走行ガイドレ ールと平行に配置したレール体を走行するテンション台車の移動で調節すること になり、導液チューブがハウス内に垂れ下がることがなくなる。しかも、この場 合、テンション台車はスプロケット係合により移動することから、その移動量を 正確に制御することができ、テンション台車の走行駆動部で駆動輪が滑って導液 チューブに過大な張力をかけたり、張力が不足して導液チューブが垂れ下がった りすることを確実に防止することかできることになる。
【0007】
【実施例】
図面は本考案の実施例を示し、図1は要部の取り出し斜視図、図2は液体散布 装置全体の概略斜視図、図3は走行ガイドレールと連絡走行路との連絡部の側面 図である。 この液体散布装置は温室等の植物育成ハウスの天井部に配置されるものであっ て、ハウス内の畝間の上側でその長手方向に走る状態で等間隔で平行に配置した 4本の走行ガイドレール(1)と、走行ガイドレール(1)の一端部で隣合う走行ガ イドレール(1)同士を連絡する連絡走行路(2)と、走行ガイドレール(1)で案内 されて走行する作業台車(3)と、連絡走行路(2)を往復移動する横移動台車(4) と、作業台車(3)に吊り持ち支持されている液体散布器(5)と、前記液体散布器 (5)に散布する液体を供給するための導液チューブ(6)と、導液チユーブ(6)の テンション装置(7)とで構成してある。
【0008】 走行ガイドレール(1)は略ハット型形状の軽合金製条材で構成してあり、その 鍔部(8)が下側に位置する状態でハウスの天井から吊持されている。また、連絡 走行路(2)は、走行ガイドレール(1)と同型に形成した軽合金製条材で構成した 一対の横移動用ガイドレール(9)を各走行ガイドレール(1)の一方の端部にその 鍔部(10)が下側に位置する状態で、かつ平面視で各走行ガイドレール(1)と直交 する状態に配置し、この横移動用ガイドレール(9)に案内されて横移動台車(4) が左右に移動するように構成してある。
【0009】 作業台車(3)は図3及び図4に示すように、液体散布器(5)を固定する支持基 板(11)に走行駆動モータ(12)を吊持固定するとともに、支持基板(11)の上面に走 行ローラ(13)を配置して構成してある。この走行ローラ(13)は走行ガイドレール (1)の鍔部(8)には嵌まりあって回転自在に転動する左右一対の転動ローラ(14) と、作業台車(3)を走行駆動する左右一対の駆動ローラ(15)とを前後に配置して 構成してある。駆動ローラ(15)は駆動モータ(12)に連動連結された回転軸(16)に 回転自在に組み付けたフリーローラ(17)と回転軸(16)の上端部に固定した動力伝 達ローラ(18)とで構成してあり、フリーローラ(17)は走行ガイドレール(1)の鍔 部(8)には嵌まりあって回転自在に転動し、動力伝達ローラ(18)はその周面が走 行ガイドレール(1)の側壁部(19)に接触しながら転動するように構成してある。
【0010】 横移動用ガイドレール(9)を走行移動する横移動台車(4)は、図3及び図5に 示すように、各横移動用ガイドレール(9)に案内されて走行する走行台板(20)の 下面に横移動台車駆動モータ(21)を固定し、走行台板(20)の下面から走行ガイド レール配設側に作業台車受入レール(22)を突出するとともに、この作業台車受入 レール(22)に連続する状態でホース支持具(23)の収容部(24)を配置し、走行台板 (20)の上面に2対の走行ローラ(25)を前後に配置して構成してある。
【0011】 各走行ローラ(25)は横移動用ガイドレール(19)の鍔部(10)に嵌まりあって回転 自在に転動する前後一対の転動ローラ(27)と、横移動台車(4)を走行駆動する前 後一対の駆動ローラ(28)とを左右に配置することにより構成してある。各駆動ロ ーラ(28)は横移動台車駆動モータ(21)に連動連結されている回転軸に回転自在に 組み付けたフリーローラ(29)と回転軸の上端部に固定した動力伝達ローラ(30)と で構成してあり、フリーローラ(29)は横移動用ガイドレール(9)の鍔部(10)に嵌 まりあって回転自在に転動し、動力伝達ローラ(30)はその周面が横移動用ガイド レール(9)の側壁部(32)に接触しながら転動するように構成してある。
【0012】 導液チユーブ(6)のテンション装置(7)は、図1、図6及び図7に示すように 最外側の走行ガイドレール(1)に沿わせて配置したレール体(33)と、このレール 体(33)を走行するテンション台車(34)とで構成してあり、テンション台車(34)は 図6及び図7に示すように、ホース巻かけプーリ(35)を支持した台車(36)と駆動 モータ(37)を支持した台車(38)とで構成してあり、作業台車(3)の走行速度の約 半分の走行速度で作業台車(3)の走行方向と逆方向に走行するように構成してあ る。
【0013】 そして、駆動モータ支持台車(38)には2個のリミットスイッチ(39)(40)が配置 してあり、両リミットスイッチ(39)(40)を作動させるドッグ(41)(42)をプーリ台 車(36)から突出したロッドで構成してある。このリミットスイッチのドッグ(41) (42)を形成するロッドの外周に駆動モータ支持台車(38)とプーリ台車(36)とを離 隔方向に付勢する圧縮バネ(44)が装着してある。
【0014】 プーリ台車(36)には、その上面にレール体(33)の鍔部(45)に嵌まりあって回転 自在に転動する前後二対の転動ローラ(46)が左右に配置してある。また、駆動モ ータ支持台車(38)には、その上面にレール体(33)の鍔部(45)に嵌まりあって回転 自在に転動する前後三対の転動ローラ(47)を左右に配置するとともに、駆動モー タ(37)に連動連結された駆動輪が配置してある。
【0015】 この駆動輪は、レール体(33)に薬液等が付着しても滑ることなく、導液チュー ブ(6)に対して確実にテンションを付与することができるように、スプロケット ホイール(48)で形成してあり、このスプロケットホイール(48)の歯はレール体(3 3)の側面に透設した窓孔(49)に係合するようになっている。
【0016】 そして、この窓孔(49)は図8示すように、レール体(33)の側壁(50)を一定間隔 置きに内側に観音開き状に折り返し形成することにより形成し、摩耗や孔側壁の 変形に対して強くなるように形成してある。
【0017】 横移動台車(4)に形成したホース支持具(23)の収容部(24)は、走行ガイドレー ル(1)と同形状の軽金属製条材で形成した収容レール(51)を上方が作業台車受入 レール(22)側に近づく状態の前だおれ状に配置し、この上端部と作業台車受入レ ール(22)の基端部とを鍔部と同幅、同厚に形成した湾曲連結板(52)で接続するこ とにより構成してあり、走行レール(1)を走行するトロリー型ホース支持具(23) を積層収容するように構成してある。
【0018】 ホース支持具(23)は図9に示すように左右両端部を斜め上向きに折り曲げたホ ース受板(53)の上面に、走行レール(1)の鍔部(8)を両側から挟持しながら走行 する一対の転動ローラ(54)を回転自在に配置し、ホース受板(53)の底面に前後の 板体同士を接続するための玉鎖(55)を止付け固定したもので、この玉鎖(55)の一 端を作業台車(3)に、またその他端はホース支持具収容部(24)に配置した収容レ ール(51)の下端部に止め付けてある。
【0019】 そして、ホース支持具(23)の収容部(24)には、ホース支持具(23)に固着した玉 鎖(54)を秩序良く整列収納させるための鎖整列ガイド(56)と、ホース支持具(23) の出退移動時に玉鎖(55)が絡み合わないようにするための鎖受板(57)とが配置し てある。鎖整列ガイド(56)は、収容レール(51)を横移動台車(4)に固定するため の支柱(58)に平面視略コ字型の受枠(59)をその開口部が走行レール配設側に向く 状態で、かつその内部を収容レール(51)が挿通する状態で固定し、収容レール(5 1)の挿通部よりも走行レール配設側での受枠(59)の側枠(60)(60)同士間に受桟(6 1)を水平面に対して傾斜させて配置してある。また、鎖受板(57)は収容レール(5 1)の外側面に平面視略コ字型の受枠(62)をその開口部が走行レール配設側に向く 状態で固定し、この受枠(62)の開口先端部に揺動板(63)がその上端部を揺動支点 として垂下する状態に配置してある。
【0020】 作業台車(3)には、液体散布器(5)へ消毒液や肥料等の薬液を供給する導液チ ューブ(6)と走行駆動モータ(12)の給電線(64)とが接続してあり、この導液チュ ーブ(6)及び給電線(64)は走行レール(1)及び横走行路(2)の横移動ガイドレー ル(9)に沿って配置され、かつ、ホーステンション装置(7)を介して、薬液供給 源及び電源に接続されている。そして、作業台車(3)が走行レール(1)に案内さ れて進出移動することに伴い、導液チューブ(6)と給電線(64)も引き出されるが 、ホース支持具(23)が作業台車(1)の移動に伴って一定間隔おきに追随移動する ことになるから、導液チューブ(6)及び給電線(64)は一定間隔おきに支持される ことになり、導液チューブ(6)及び給電線(64)が垂れ下がることはない。
【0021】 なお、横移動ガイドレール(9)及びホーステンション装置(7)のレール体(33) には一定間隔おきにホース受け腕(65)が配置してあり、このホース受け腕(65)で 横移動ガイドレール(9)及びテンション装置(7)のレール体(33)に沿って配設さ れる導液チューブ(6)及び給電線(64)が垂れ下がるのを防止している。また、横 移動台車(4)に配置した横移動台車駆動用モータ(21)及びテンション装置(7)の 駆動モータ(37)への給電線は一定間隔おきにケーブルホルダーに連結固定してあ り、このケーブルホルダーは横移動ガイドレール(9)及びレール体(33)にそれぞ れ走行移動可能な状態で配置してある。
【0022】 さらに、横移動台車(4)には横移動制御用リミットスイッチが配置してあり、 横移動台車(4)の作業台車受入レール(22)が走行レール(1)に一致した際にリミ ットスイッチを作動できるように、そのドッグが各走行レール(1)に対応させて 配置してある。また、作業台車(3)にも往復移動制御用リミットスイッチが配置 してあり、このリミットスイッチを作動させるドッグは走行レール(1)の先端部 に配設してある。
【0023】 また、作業台車(3)が走行レール(1)を走行している間に、導液チューブ(6) 及び走行駆動モータ(12)への給電線(64)に作用している張力が横移動台車(4)に 作用して横移動台車(4)を移動させるおそれがあることから、横移動台車(4)に 付設した作業台車受入レール(22)の先端部には走行レール(1)に係合するレール 係合具を付設し、このレール係合具を走行レール(1)側に突出する方向に弾圧付 勢している。そして、走行レール(1)を走行して戻ってきた作業台車(3)によっ て、レール係合具を弾圧バネに抗して作業台車受入レール(22)内に退入させるこ とにより、作業台車受入レール(22)と走行レール(1)の係合を解除するように構 成してある。
【0024】 さらに、作業台車(3)が作業台車受入レール(22)に受け入れられた状態で横移 動する際に、導液チューブ(6)及び走行駆動モータ(12)への給電線(64)に作用し ている張力の変化でがたつくのを防止するために、横移動台車(4)と作業台車( 3)とにローラキャッチが配置してある。
【0025】 このように構成した液体散布装置では、作業台車(3)を作業台車受入レール(2 2)に受け入れた横移動用台車(4)は待機位置で待機している。そして、電源が投 入されると、横移動用台車(4)は待機位置に最も近い走行レール(1)の位置まで 移動する。そして、横移動用台車(4)が走行ガイドレール(1)の配設個所に達す るとリミットスイッチが作動して横移動用台車(4)の走行を停止する。横移動用 台車(4)が停止すると、作業台車駆動用の走行駆動モータ(12)を正転作動させる とともに、薬液散布器(5)の電磁弁が開弁作動して、薬液散布ノズルから薬液を 噴霧しながら走行ガイドレール(1)に案内されて往行移動する。このとき、ホー ステンション装置(7)の駆動モータ(37)は逆転駆動してテンション台車(34)を連 絡走行路(2)に近づくように移動させて導液チューブ(6)及び走行駆動モータ(1 2)の給電線(64)を送り出す。この場合、テンション台車(34)に配置した2つのリ ミットスイッチ(39)(40)のうちの一方のリミットスイッチ(39)の作動で駆動モー タ(37)の作動を断続制御することにより、導液チューブ(6)と給電線(64)の張力 を一定に維持するようにしてある。
【0026】 走行ガイドレール(1)で案内されて移動する作業台車(3)がハウスの端部ま で達すると、作業台車(3)に付設したリミットスイッチが作動して走行駆動モー タ(12)を逆転作動させ、作業台車(3)を復行移動させる。このとき、ホーステン ション装置(7)の駆動モータ(37)は正転駆動してテンション台車(34)を連絡走行 路(2)から遠ざかるように移動させて導液チューブ(6)及び走行駆動モータ(12) の給電線(64)を引き込む。そしてこの場合、テンション台車(34)に配置した2つ のリミットスイッチ(39)(40)のうちの他方のリミットスイッチ(40)の作動で駆動 モータ(37)の作動を断続制御することにより、導液チューブ(6)と給電線(64)の 張力を一定に維持するようにしてある。
【0027】 作業台車(3)が連絡走行路(2)配設側の端部まで移動して来て、横移動台車( 4)の受入レール(22)に入り込むと、作業台車(3)に付設したリミットスイッチ が作動して走行駆動モータ(12)を停止させる。一方、横移動台車(4)では、作業 台車(3)を作業台車受入レール(22)に受け入れたことを検知して横移動台車駆動 モータ(21)を正転作動させて次の走行ガイドレール(1)対応位置まで移動させて 停止する。このとき、ホーステンション装置(7)の駆動モータ(37)は正転駆動し てテンション台車(34)を連絡走行路(2)から遠ざかるように移動させて導液チュ ーブ(6)及び走行駆動モータ(12)の給電線(64)を引き込む。
【0028】 そして、作業台車(3)とホース支持具(23)及びホース支持具(23)同士が玉鎖(5 5)で連結されていることから、作業台車(3)が走行レール(1)を往行する際、作 業台車(3)の走行に追随してホース支持具(23)が次々と引きだされ、ホース支持 具(23)のホース受板(53)で走行レール(1)に沿って延設される導液チューブ(6) 及び走行駆動モータ(12)の給電線(64)を一定間隔ごとに支持することになり、導 液チューブ(6)や給電線(64)がハウス内に垂れ下がることがなくなる。
【0029】 また、作業台車(3)の復行時には、テンション装置(7)の作用で導液チューブ (6)及び給電線(64)が引き込まれることから、この引き込み時にホース支持具(2 3)は導液チューブ(6)及び給電線(64)との摩擦により収容部(24)側に移動して、 順次収容部(24)内に下降積層される。
【0030】 以上の作動を繰り返して、作業台車(3)はすべての走行ガイドレール(1)を往 復走行したのち、横移動台車(4)に保持された状態で待機位置に戻る。 なお、ハウス内で育成する植物が背の高い植物である場合や蔓性植物の場合に は、作業台車(3)の走行方向での前後面に植物排除板を配置して、作業台車の走 行時に植物の葉や茎を咬み込まないようにすることもある。
【0031】 上記実施例では、作業台車(3)に配置した一対の動力伝達ローラ(18)を走行ガ イドレール(1)の側壁部(19)に接触して転動させることにより、作業台車(3)を 移動させるようにしたが、一方の動力伝達ローラにのみ駆動モータから回転力を 伝動し、他方のローラを従動ローラとするようにしてもよい。また、走行ガイド レール(1)の側壁に係合穴を形成し、スプロケットで形成した駆動輪を係合させ るようにしてもよい。
【0032】 さらに、上記実施例では、ハウス内に複数の走行レール(1)を並設し、1台の 作業台車(3)が各レールを順次走行する薬液散布装置について説明したが、走行 レール(1)を1本だけ配置した薬液散布装置に適用することもできる。また、上 記実施例では、ホース支持具(23)同士を玉鎖(55)で接続したが、ホース支持具(2 3)同士を通常の細い鎖や細いワイヤで接続するように形成してもよい。
【0033】
【考案の効果】
本考案では、植物育成用ハウス内の上部に走行ガイドレールと平行にレール体 を配置し、走行ガイドレールを走行する作業台車に正逆回転可能な作業台車駆動 モータを配置して作業台車を往復走行可能に構成し、走行ガイドレールと平行に 配置したレール体にホース巻かけプーリを枢支したテンション台車を配置し、こ のテンション台車に正逆回転可能な駆動モータを配置し、両台車駆動モータのう ち少なくともテンション台車駆動モータにスプロケットホイールを連動連結し、 このスプロケットホイールをレール体に透設した窓孔に係合させることによりテ ンション台車を往復走行可能に形成し、走行ガイドレールの基端側に配置した薬 液供給源から導出した導液チューブの端部を作業台車に固定した薬液散布器に接 続し、この導液チューブの中間部をテンション台車のプーリに巻かけ、駆動モー タ支持台車の走行速度を作業台車の走行速度の約半分に設定するとともにその走 行方向を逆方向に設定してあるので、作業台車の走行に伴い変化する導液チュー ブの必要長さの変化を、走行ガイドレールと平行に配置したレール体を走行する テンション台車の移動で調節することになり、導液チューブがハウス内に垂れ下 がることがなくなる。
【0034】 しかも、この場合、テンション台車はスプロケット係合により移動することか ら、その移動量を正確に制御することができ、テンション台車の走行駆動部で駆 動輪が滑って導液チューブに過大な張力をかけたり、張力が不足して導液チュー ブが垂れ下がったりすることを確実に防止することかできることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の取り出し斜視図である。
【図2】液体散布装置全体の概略斜視図である。
【図3】走行ガイドレールと連絡走行路との連絡部の側
面図である。
【図4】作業台車の斜視図である。
【図5】横移動台車の斜視図である。
【図6】テンション装置の正面図である。
【図7】テンション装置の底面図である。
【図8】テンション装置の要部横断平面図である。
【図9】ホース支持具の斜視図である。
【符号の説明】
1…走行ガイドレール、2…連絡走行路、3…作業台
車、4…横移動台車、5…液体散布器、6…導液チュー
ブ、12…作業台車駆動モータ、33…レール体、34…テン
ション台車、35…ホース巻かけプーリ、37…テンション
台車駆動モータ、48…スプロケットホイール、49…窓
孔。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物育成用ハウスの上部に走行ガイドレ
    ール(1)を配置し、この走行ガイドレール(1)に案内さ
    れて走行する作業台車(3)に液体散布器(5)を支持さ
    せ、この作業台車(3)を移送機構で走行駆動可能に構成
    してなる植物育成ハウスでの液体散布装置において、 植物育成用ハウス内の上部に走行ガイドレール(1)と平
    行にレール体(33)を配置し、走行ガイドレール(1)を走
    行する作業台車(3)に正逆回転可能な作業台車駆動モー
    タ(12)を配置して作業台車(3)を往復走行可能に構成
    し、走行ガイドレール(1)と平行に配置したレール体(3
    3)にホース巻かけプーリ(35)を枢支したテンション台車
    (34)を配置し、このテンション台車(34)に正逆回転可能
    な駆動モータ(37)を配置し、走行台車駆動モータ(12)と
    テンション台車駆動モータ(37)の少なくともテンション
    台車駆動モータ(37)にスプロケットホイール(48)を連動
    連結し、このスプロケットホイール(48)をレール体(33)
    に透設した窓孔(49)に係合させることによりテンション
    台車(34)を往復走行可能に形成し、走行ガイドレール
    (1)の基端側に配置した薬液供給源から導出した導液チ
    ューブ(6)の端部を作業台車(1)に固定した薬液散布器
    (5)に接続し、この導液チューブ(6)の中間部をテンシ
    ョン台車(34)のプーリ(35)に巻かけ、テンション台車(3
    7)の走行速度を作業台車(3)の走行速度の約半分に設定
    するとともにその走行方向を逆方向に設定した植物育成
    ハウス用液体散布装置。
  2. 【請求項2】 ハウス内に複数の走行レール(1)を平行
    に配置し、各走行レールの一端部に走行レール(1)と直
    交する状態で連絡走行路(2)を配置し、この連絡走行路
    (2)に横移動台車(4)を往復移動可能に配置し、最外側
    に位置する走行レール(1)の外側に沿ってテンション台
    車(34)が走行するレール体(33)を配置した請求項1に記
    載の植物育成ハウス用液体散布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0448846U (ja) * 1990-08-31 1992-04-24

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