JPH0671205A - 植物育成ハウスでの液体散布装置 - Google Patents

植物育成ハウスでの液体散布装置

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JPH0671205A
JPH0671205A JP3360703A JP36070391A JPH0671205A JP H0671205 A JPH0671205 A JP H0671205A JP 3360703 A JP3360703 A JP 3360703A JP 36070391 A JP36070391 A JP 36070391A JP H0671205 A JPH0671205 A JP H0671205A
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work carriage
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満夫 山中
Osamu Kurogoe
治 黒越
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造の液体散布装置で広い栽培面積の
ハウス全体を処理できるようにする。 【構成】 植物育成用ハウス内での畝同士間の上側に複
数の走行ガイドレール(1)を並設する。隣合う走行ガイ
ドレール(1)の一方の端部に走行ガイドレール(1)と直
交する連絡走行路(2)を配置する。走行ガイドレール
(1)を走行する作業台車(3)に正逆回転可能な作業台車
駆動モータ(12)を配置し、この作業台車駆動モータ(12)
の作動で作業台車(3)を往復走行可能に構成する。連絡
走行路(2)に配置した横移動台車(4)に正逆回転可能な
横移動台車駆動モータ(21)を配置し、この横移動台車駆
動モータ(21)の作動で横移動台車(4)を往復走行可能に
構成する。横移動台車(4)に作業台車受入レール(22)を
固定し、作業台車(3)を作業台車受入レール(22)に退避
させた状態で横移動台車(4)を横移動させるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、園芸用ハウスなどの植
物育成ハウス内を自動走行して薬液散布、散水などを行
う液体散布装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、植物育成ハウスによる栽培方法は著
しい進歩発展を見せているが、市場の要求により、より
形の整ったもの、傷や虫喰の後のないものを得るため、
あるいは病害虫に備えて、高い頻度で薬液散布、散水等
を行う必要がある。ところが高温度のハウス内での薬液
散布作業は環境が極めて悪く、また密閉されているため
薬液を作業者が吸い込んでしまう等、健康に直接的な害
悪を与える。また、人力で行った薬液散布作業では、ど
うしても作業ムラが生じ、完全な作業を行うことができ
ない。
【0003】そこで、従来、ハウス内を自動走行して各
種液体の散布作業を自動的に行える装置として、例えば
実開昭62−59158号公報や実開平2ー13346
3号公報に示されたものが提案されている。実開昭62
−59158号公報に示されたものは、植物育成ハウス
の上部に、その長手方向に沿ってガイドレールを配置
し、このガイドレール内にガイドレールと略同長の可撓
性導液チューブを環状に接続して収納し、このチューブ
の接続部に液体の供給口を設けてこれをレールの長手方
向ほぼ中央部に固定するとともに、供給口と対向してチ
ューブの長手方向略中央部に液体散布器を取り付け、環
状のチューブを巻回してレール内を走行する一対の走行
台車を設け、各走行台車に無端ワイヤ式移送機構の牽引
索を固定した構成になっている。
【0004】また、実開平2−133463号公報に示
されたものは、植物育成ハウスの上部に、その長手方向
に沿ってガイドレールを配置し、このガイドレールに液
体散布器を配置した散布台車と、可撓性導液チユーブを
巻かけるプーリ台車とを走行自在に配置し、一端部をレ
ールの長手方向ほぼ中央部に固定した供給口に接続した
導液チユーブをプーリ台車のホースプーリに巻かけたの
ち、散布台車に固定した液体散布器に接続し、プーリ台
車に一対の牽引ローププーリを搭載し、一端を固定した
第1牽引ロープを一方のローププーリ、駆動モータ、方
向変換プーリに順に巻かけたのち第1牽引ロープの他端
を散布台車の一端に固定するとともに、散布台車の他端
に固定した第2牽引ロープをプーリ台車に固定したロー
ププーリ、方向変換プーリに巻かけ、この第2牽引ロー
プの他端にテンション機構を配置した構成になってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の従来
技術では、無端状に形成した環状の導液チューブを一対
の走行台車に巻き掛け、この一対の走行台車に無端ワイ
ヤ式移送機構の牽引索を固定することにより、導液チュ
ーブに張力を与えて一対の走行台車の間隔を保持したま
まガイドレール内を往復移動させて液体散布器をレール
全長に亘って移動させるようにしていたことから、一つ
の液体散布器でカバーできる作業領域が狭く、広い栽培
面積を有するハウスでは、複数の液体散布装置を並設し
なければならなかった。複数の液体散布装置を並設した
場合には、個々の液体散布装置に走行台車の駆動用モー
タをそれぞれ配置しておかなければならず、コストアッ
プの原因となるうえ、ハウスの天井部で支持する重量が
増大することから、ハウス自体の構造を強固にしなけれ
ばならないという問題があった。
【0006】一方、後者の液体散布装置では、走行方向
と直交する状態で水平の散水管を支持させた散布台車を
植物育成ハウスの長手方向に沿って配置したレールの範
囲内だけで移動させるようにして、広い範囲で液体散布
するようにしているが、この場合には、広い栽培地の全
面をカバーするためには、散布台車から導出した散水管
の幅方向の長さを長くしなければならず、その散水管内
での流路始端部と終端部とで液圧に差が生じ、均一な液
体散布ができにくいという問題があるうえ、ガイドレー
ルが支持する重量が大きくなり、ハウス自体の構造を強
固にしなければならないという問題がある。さらに、背
丈が高くなる栽培植物等では、散水管が栽培植物を傷つ
けたり、上方への成長を抑制したりする問題もある。本
発明は、このような点に着目してなされたもので、簡単
な構造の液体散布装置で広い栽培面積のハウス全体を処
理できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、植物育成用ハウス内での畝同士間の上側に
複数の走行ガイドレールを並設し、この隣合う走行ガイ
ドレールの一方の端部に走行ガイドレールと直交する連
絡走行路を配置し、走行ガイドレールを走行する作業台
車に正逆回転可能な作業台車駆動モータを配置し、この
作業台車駆動モータの作動で作業台車を往復走行可能に
構成し、連絡走行路に配置した横移動台車に正逆回転可
能な横移動台車駆動モータを配置し、この横移動台車駆
動モータの作動で横移動台車を往復走行可能に構成し、
横移動台車に作業台車受入レールを固定し、作業台車を
作業台車受入レールに退避させた状態で横移動台車を横
移動させることにより、作業台車を各走行レールに送り
込み可能に構成したことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明では、植物育成用ハウス内での畝同士間
の上側に複数の走行ガイドレールを並設し、この隣合う
走行ガイドレールの一方の端部に走行ガイドレールと直
交する連絡走行路を配置し、走行ガイドレールを走行す
る作業台車に正逆回転可能な作業台車駆動モータを配置
し、この作業台車駆動モータの作動で作業台車を往復走
行可能に構成し、連絡走行路に配置した横移動台車に正
逆回転可能な横移動台車駆動モータを配置し、この横移
動台車駆動モータの作動で横移動台車を往復走行可能に
構成し、横移動台車に作業台車受入レールを固定し、作
業台車を作業台車受入レールに退避させた状態で横移動
台車を横移動させることにより、作業台車を各走行レー
ルに送り込み可能に構成してあるので、一台の作業台車
を異なる走行ガイドレールに順次送り込むことが可能と
なり、一台の作業台車でハウス内全体に薬液等の液体を
満遍なく散布することができる。しかも、平行に配置さ
れている走行ガイドレール間での作業台車の移動は、走
行ガイドレールの端部で走行ガイドレールと直交する状
態に配置した連絡走行路に案内されて横移動する横移動
台車に作業台車を退避させて行うようにしているので、
作業台車の走行ガイドレール間の移動を簡単な機構で行
うことができる。
【0009】
【実施例】図面は本発明の実施例を示し、図1は液体散
布装置全体の概略斜視図、図2は要部の取り出し側面図
である。この液体散布装置は温室等の植物育成ハウスの
天井部に配置されるものであって、ハウス内の畝間の上
側でその長手方向に走る状態で等間隔で平行に配置した
4本の走行ガイドレール(1)と、走行ガイドレール(1)
の一端部で隣合う走行ガイドレール(1)同士を連絡する
連絡走行路(2)と、走行ガイドレール(1)で案内されて
走行する作業台車(3)と、連絡走行路(2)を往復移動す
る横移動台車(4)と、作業台車(3)に吊り持ち支持され
ている液体散布器(5)と、前記液体散布器(5)に散布す
る液体を供給するための導液チューブ(6)と、導液チユ
ーブ(6)のテンション装置(7)とで構成してある。
【0010】走行ガイドレール(1)は略ハット型形状の
軽合金製条材で構成してあり、その鍔部(8)が下側に位
置する状態でハウスの天井から吊持されている。また、
連絡走行路(2)は、走行ガイドレール(1)と同型に形成
した軽合金製条材で構成した一対の横移動用ガイドレー
ル(9)を各走行ガイドレール(1)の一方の端部にその鍔
部(10)が下側に位置する状態で、かつ平面視で各走行ガ
イドレール(1)と直交する状態に配置し、この横移動用
ガイドレール(9)に案内されて横移動台車(4)が左右に
移動するように構成してある。
【0011】作業台車(3)は図2及び図3に示すよう
に、液体散布器(5)を固定する支持基板(11)に走行駆動
モータ(12)を吊持固定するとともに、支持基板(11)の上
面に走行ローラ(13)を配置して構成してある。この走行
ローラ(13)は走行ガイドレール(1)の鍔部(8)には嵌ま
りあって回転自在に転動する左右一対の転動ローラ(14)
と、作業台車(3)を走行駆動する左右一対の駆動ローラ
(15)とを前後に配置して構成してある。駆動ローラ(15)
は駆動モータ(12)に連動連結された回転軸(16)に回転自
在に組み付けたフリーローラ(17)と回転軸(16)の上端部
に固定した動力伝達ローラ(18)とで構成してあり、フリ
ーローラ(17)は走行ガイドレール(1)の鍔部(8)には嵌
まりあって回転自在に転動し、動力伝達ローラ(18)はそ
の周面が走行ガイドレール(1)の側壁部(19)に接触しな
がら転動するように構成してある。
【0012】横移動用ガイドレール(9)を走行移動する
横移動台車(4)は、図2及び図4に示すように、各横移
動用ガイドレール(9)に案内されて走行する走行台板(2
0)の下面に横移動台車駆動モータ(21)を固定し、走行台
板(20)の下面から走行ガイドレール配設側に作業台車受
入レール(22)を突出するとともに、この作業台車受入レ
ール(22)に連続する状態でホース支持具(23)の収容部(2
4)を配置し、走行台板(20)の上面に2対の走行ローラ(2
5)を前後に配置して構成してある。
【0013】各走行ローラ(25)は横移動用ガイドレール
(19)の鍔部(10)に嵌まりあって回転自在に転動する前後
一対の転動ローラ(27)と、横移動台車(4)を走行駆動す
る前後一対の駆動ローラ(28)とを左右に配置することに
より構成してある。各駆動ローラ(28)は横移動台車駆動
モータ(21)に連動連結されている回転軸に回転自在に組
み付けたフリーローラ(29)と回転軸の上端部に固定した
動力伝達ローラ(30)とで構成してあり、フリーローラ(2
9)は横移動用ガイドレール(9)の鍔部(10)に嵌まりあっ
て回転自在に転動し、動力伝達ローラ(30)はその周面が
横移動用ガイドレール(9)の側壁部(32)に接触しながら
転動するように構成してある。
【0014】導液チユーブ(6)のテンション装置(7)
は、最外側の走行ガイドレール(1)に沿わせて配置した
レール体(33)と、このレール体(33)を走行するテンショ
ン台車(34)とで構成してあり、テンション台車(34)は図
5及び図6に示すように、ホース巻かけプーリ(35)を支
持した台車(36)と駆動モータ(37)を支持した台車(38)と
で構成してあり、作業台車(3)の走行速度の約半分の走
行速度で作業台車(3)の走行方向と逆方向に走行するよ
うに構成してある。
【0015】そして、駆動モータ支持台車(38)には2個
のリミットスイッチ(39)(40)が配置してあり、両リミッ
トスイッチ(39)(40)を作動させるドッグ(41)(42)をプー
リ台車(36)から突出したロッドで構成してある。このリ
ミットスイッチのドッグ(41)(42)を形成するロッドの外
周に駆動モータ支持台車(38)とプーリ台車(36)とを離隔
方向に付勢する圧縮バネ(44)が装着してある。
【0016】横移動台車(4)に形成したホース支持具(2
3)の収容部(24)は、走行ガイドレール(1)と同形状の軽
金属製条材で形成した収容レール(45)を上方が作業台車
受入レール(22)側に近づく状態の前だおれ状に配置し、
この上端部と作業台車受入レール(22)の基端部とを鍔部
と同幅、同厚に形成した湾曲連結板(46)で接続すること
により構成してあり、走行レール(1)を走行するトロリ
ー型ホース支持具(23)を積層収容するように構成してあ
る。
【0017】ホース支持具(23)は図7に示すように左右
両端部を斜め上向きに折り曲げたホース受板(47)の上面
に、走行レール(1)の鍔部(8)を両側から挟持しながら
走行する一対の転動ローラ(48)を回転自在に配置し、ホ
ース受板(47)の底面に前後の板体(47)同士を接続するた
めの玉鎖(49)を止付け固定したもので、この玉鎖(49)の
一端を作業台車(3)に、またその他端はホース支持具収
容部(24)に配置した収容レール(45)の下端部に止め付け
てある。
【0018】そして、ホース支持具(23)の収容部(24)に
は、ホース支持具(23)に固着した玉鎖(49)を秩序良く整
列収納させるための鎖整列ガイド(50)と、ホース支持具
(23)の出退移動時に玉鎖(49)が絡み合わないようにする
ための鎖受板(51)とが配置してある。鎖整列ガイド(50)
は、収容レール(45)を横移動台車(4)に固定するための
支柱(52)に平面視略コ字型の受枠(53)をその開口部が走
行レール配設側に向く状態で、かつその内部を収容レー
ル(45)が挿通する状態で固定し、収容レール(45)の挿通
部よりも走行レール配設側での受枠(53)の側枠(54)(54)
同士間に受桟(55)を水平面に対して傾斜させて配置して
ある。また、鎖受板(51)は収容レール(45)の外側面に面
視略コ字型の受枠(56)をその開口部が走行レール配設側
に向く状態で固定し、この受枠(56)の開口先端部に揺動
板(57)がその上端部を揺動支点として垂下する状態に配
置してある。
【0019】作業台車(3)には、液体散布器(5)へ消毒
液や肥料等の薬液を供給する導液チューブ(6)と走行駆
動モータ(12)の給電線(58)とが接続してあり、この導液
チューブ(6)及び給電線(58)は走行レール(1)及び横走
行路(2)の横移動ガイドレール(9)に沿って配置され、
かつ、ホーステンション装置(7)を介して、薬液供給源
及び電源に接続されている。そして、作業台車(3)が走
行レール(1)に案内されて進出移動することに伴い、導
液チューブ(6)と給電線(58)も引き出されるが、ホース
支持具(23)が作業台車(1)の移動に伴って一定間隔おき
に追随移動することになるから、導液チューブ(6)及び
給電線(58)は一定間隔おきに支持されることになり、導
液チューブ(6)及び給電線(58)が垂れ下がることはな
い。
【0020】なお、横移動ガイドレール(9)及びホース
テンション装置(7)のレール体(33)には一定間隔おきに
ホース受け腕(59)が配置してあり、このホース受け腕(5
9)で横移動ガイドレール(9)及びテンション装置(7)の
レール体(53)に沿って配設される導液チューブ(6)及び
給電線(58)が垂れ下がるのを防止している。また、横移
動台車(4)に配置した横移動台車駆動用モータ(21)及び
テンション装置(7)の駆動モータ(37)への給電線は一定
間隔おきにケーブルホルダーに連結固定してあり、この
ケーブルホルダーは横移動ガイドレール(9)及びレール
体(33)にそれぞれ走行移動可能な状態で配置してある。
【0021】さらに、横移動台車(4)には横移動制御用
リミットスイッチが配置してあり、横移動台車(4)の作
業台車受入レール(22)が走行レール(1)に一致した際に
リミットスイッチを作動できるように、そのドッグが各
走行レール(1)に対応させて配置してある。また、作業
台車(3)にも往復移動制御用リミットスイッチが配置し
てあり、このリミットスイッチを作動させるドッグは走
行レール(1)の先端部に配設してある。
【0022】また、作業台車(3)が走行レール(1)を走
行している間に、導液チューブ(6)及び走行駆動モータ
(12)への給電線(58)に作用している張力が横移動台車
(4)に作用して横移動台車(4)を移動させるおそれがあ
ることから、横移動台車(4)に付設した作業台車受入レ
ール(22)の先端部には走行レール(1)に係合するレール
係合具を付設し、このレール係合具を走行レール(1)側
に突出する方向に弾圧付勢している。そして、走行レー
ル(1)を走行して戻ってきた作業台車(3)によって、レ
ール係合具を弾圧バネに抗して作業台車受入レール(22)
内に退入させることにより、作業台車受入レール(22)と
走行レール(1)の係合を解除するように構成してある。
【0023】さらに、作業台車(3)が作業台車受入レー
ル(22)に受け入れられた状態で横移動する際に、導液チ
ューブ(6)及び走行駆動モータ(12)への給電線(58)に作
用している張力の変化でがたつくのを防止するために、
横移動台車(4)と作業台車(3)とにローラキャッチが配
置してある。
【0024】このように構成した液体散布装置では、作
業台車(3)を作業台車受入レール(22)に受け入れた横移
動用台車(4)は待機位置で待機している。そして、電源
が投入されると、横移動用台車(4)は待機位置に最も近
い走行レール(1)の位置まで移動する。そして、横移動
用台車(4)が走行ガイドレール(1)の配設個所に達する
とリミットスイッチが作動して横移動用台車(4)の走行
を停止する。横移動用台車(4)が停止すると、作業台車
駆動用の走行駆動モータ(12)を正転作動させるととも
に、薬液散布器(5)の電磁弁が開弁作動して、薬液散布
ノズルから薬液を噴霧しながら走行ガイドレール(1)に
案内されて往行移動する。このとき、ホーステンション
装置(7)の駆動モータ(37)は逆転駆動してテンション台
車(34)を連絡走行路(2)に近づくように移動させて導液
チューブ(6)及び走行駆動モータ(12)の給電線(58)を送
り出す。この場合、テンション台車(34)に配置した2つ
のリミットスイッチ(39)(40)のうちの一方のリミットス
イッチ(39)の作動で駆動モータ(37)の作動を断続制御す
ることにより、導液チューブ(6)と給電線(58)の張力を
一定に維持するようにしてある。
【0025】走行ガイドレール(1)で案内されて移動
する作業台車(3)がハウスの端部まで達すると、作業台
車(3)に付設したリミットスイッチが作動して走行駆動
モータ(12)を逆転作動させ、作業台車(3)を復行移動さ
せる。このとき、ホーステンション装置(7)の駆動モー
タ(37)は正転駆動してテンション台車(34)を連絡走行路
(2)から遠ざかるように移動させて導液チューブ(6)及
び走行駆動モータ(12)の給電線(58)を引き込む。そして
この場合、テンション台車(34)に配置した2つのリミッ
トスイッチ(39)(40)のうちの他方のリミットスイッチ(4
0)の作動で駆動モータ(37)の作動を断続制御することに
より、導液チューブ(6)と給電線(58)の張力を一定に維
持するようにしてある。
【0026】作業台車(3)が連絡走行路(2)配設側の端
部まで移動して来て、横移動台車(4)の受入レール(22)
に入り込むと、作業台車(3)に付設したリミットスイッ
チが作動して走行駆動モータ(12)を停止させる。一方、
横移動台車(4)では、作業台車(3)を作業台車受入レー
ル(22)に受け入れたことを検知して横移動台車駆動モー
タ(21)を正転作動させて次の走行ガイドレール(1)対応
位置まで移動させて停止する。このとき、ホーステンシ
ョン装置(7)の駆動モータ(37)は正転駆動してテンショ
ン台車(34)を連絡走行路(2)から遠ざかるように移動さ
せて導液チューブ(6)及び走行駆動モータ(10)の給電線
(58)を引き込む。
【0027】そして、作業台車(3)とホース支持具(23)
及びホース支持具(23)同士が玉鎖(49)で連結されている
ことから、作業台車(3)が走行レール(1)を往行する
際、作業台車(3)の走行に追随してホース支持具(23)が
次々と引きだされ、ホース支持具(23)のホース受板(47)
で走行レール(1)に沿って延設される導液チューブ(6)
及び走行駆動モータ(12)の給電線(58)を一定間隔後とに
支持されることになり、導液チューブ(6)や給電線(58)
がハウス内に垂れ下がることがなくなる。
【0028】また、作業台車(3)の復行時には、テンシ
ョン装置(7)の作用で導液チューブ(6)及び給電線(58)
が引き込まれることから、この引き込み時にホース支持
具(23)は導液チューブ(6)及び給電線(58)との摩擦によ
り収容部(24)側に移動して、順次収容部(24)内に下降積
層される。
【0029】以上の作動を繰り返して、作業台車(3)は
すべての走行ガイドレール(1)を往復走行したのち、横
移動台車(4)に保持された状態で待機位置に戻る。な
お、ハウス内で育成する植物が背の高い植物である場合
や蔓性植物の場合には、作業台車(3)の走行方向での前
後面に植物排除板を配置して、作業台車の走行時に植物
の葉や茎を咬み込まないようにすることもある。
【0030】上記実施例では、作業台車(3)に配置した
一対の動力伝達ローラ(18)を走行ガイドレール(1)の側
壁部(19)に接触して転動させることにより、作業台車
(3)を移動させるようにしたが、一方の動力伝達ローラ
にのみ駆動モータから回転力を伝動し、他方のローラを
従動ローラとするようにしてもよい。また、走行ガイド
レール(1)の鍔部に係合穴を形成し、スプロケットで形
成した駆動輪を上からはめ合わせるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明では、植物育成用ハウス内での畝
同士間の上側に複数の走行ガイドレールを並設し、この
隣合う走行ガイドレールの一方の端部に走行ガイドレー
ルと直交する連絡走行路を配置し、走行ガイドレールを
走行する作業台車を正逆回転可能な作業台車駆動モータ
で往復走行可能に構成し、連絡走行路に配置した横移動
台車に正逆回転可能な横移動台車駆動モータを配置し、
この横移動台車駆動モータの作動で横移動台車を往復走
行可能に構成し、横移動台車に作業台車受入レールを固
定し、作業台車を作業台車受入レールに退避させた状態
で横移動台車を横移動させることにより、作業台車を各
走行レールに送り込み可能に構成してあるので、一台の
作業台車を異なる走行ガイドレールに順次送り込むこと
が可能となり、一台の作業台車でハウス内全体に薬液等
の液体を満遍なく散布することができる。
【0032】しかも、平行に配置されている走行ガイド
レール間での作業台車の移動は、走行ガイドレールの端
部で走行ガイドレールと直交する状態に配置した連絡走
行路に案内されて横移動する横移動台車に作業台車を退
避させて行うようにしているので、作業台車の走行ガイ
ドレール間の移動を簡単な機構で行うことができる。
【0033】これにより、ハウス内の全体にわたって、
自動的に薬液等の液体を効率よく散布することができ、
ハウス栽培での省力化を図ることが出来るうえ、装置全
体としての重量も軽量に構成して安価に実施することが
できる。
【0034】また、作業台車駆動モータを作業台車の下
側に立て向きに配置した場合には、作業台車駆動モータ
が作業台車の側方に突出することがなく、成長した栽培
作物を作業台車駆動モータが引っかけて栽培作物を傷つ
けることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体散布装置全体の概略斜視図である。
【図2】要部の取り出し側面図である。
【図3】作業台車の斜視図である。
【図4】横移動台車の斜視図である。
【図5】テンション装置の正面図である。
【図6】テンション装置の底面図である。
【図7】ホース支持具の斜視図である。
【符号の説明】
1…走行ガイドレール、 2…連絡走行
路、3…作業台車、 4…横移
動台車、5…液体散布器、 12…
作業台車駆動モータ、21…横移動台車駆動モータ、
22…作業台車受入レール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物育成用ハウスの上部に走行ガイドレ
    ール(1)を配置し、この走行ガイドレール(1)に案内さ
    れて走行する作業台車(3)に液体散布器(5)を支持さ
    せ、この作業台車(3)を移送機構で走行駆動可能に構成
    してなる植物育成ハウスでの液体散布装置において、 植物育成用ハウス内での畝同士間の上側に複数の走行ガ
    イドレール(1)を並設し、この隣合う走行ガイドレール
    (1)の一方の端部に走行ガイドレール(1)と直交する連
    絡走行路(2)を配置し、走行ガイドレール(1)を走行す
    る作業台車(3)に正逆回転可能な作業台車駆動モータ(1
    2)を配置し、この作業台車駆動モータ(10)の作動で作業
    台車(3)を往復走行可能に構成し、連絡走行路(2)に配
    置した横移動台車(4)に正逆回転可能な横移動台車駆動
    モータ(21)を配置し、この横移動台車駆動モータ(21)の
    作動で横移動台車(4)を往復走行可能に構成し、横移動
    台車(4)に作業台車受入レール(22)を固定し、作業台車
    (3)を作業台車受入レール(22)に退避させた状態で横移
    動台車(4)を横移動させることにより、作業台車(3)を
    各走行レール(1)に送り込み可能に構成したことを特徴
    とする植物育成ハウスでの液体散布装置。
  2. 【請求項2】 作業台車駆動モータ(12)を作業台車(3)
    の下面に立て向き配置した請求項1に記載の植物育成ハ
    ウスでの液体散布装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011167141A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Fulta Electric Machinery Co Ltd ハウスの散水、又は防除装置のホースハンガーの構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52661A (en) * 1975-06-21 1977-01-06 Miyazakiken Automatic medicine sprinkling device in a large vinyl house, which con sists of a number of vertical rails set up perpendicularly from a hori zontal rail which enables free movement of a truck
JPH03284370A (ja) * 1990-03-30 1991-12-16 Hiroshi Kojima 自動液体散布装置

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