JPH0663118U - ガス乾燥装置 - Google Patents

ガス乾燥装置

Info

Publication number
JPH0663118U
JPH0663118U JP388593U JP388593U JPH0663118U JP H0663118 U JPH0663118 U JP H0663118U JP 388593 U JP388593 U JP 388593U JP 388593 U JP388593 U JP 388593U JP H0663118 U JPH0663118 U JP H0663118U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
semipermeable membrane
membrane dryer
dryer
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP388593U
Other languages
English (en)
Inventor
明興 中森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP388593U priority Critical patent/JPH0663118U/ja
Publication of JPH0663118U publication Critical patent/JPH0663118U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】半透膜ドライヤを用いたガス乾燥装置におい
て、半透膜ドライヤでの乾燥が不十分なガスが後段のガ
ス分析計などに導入されないようにする。 【構成】半透膜ドライヤ1からのガスをそれが乾燥不十
分なときは流路切換弁7によってガス分析計4を介さず
にパージ用ガスとして半透膜ドライヤ1に帰還させ、ま
た、乾燥が必要程度にまでなったときはガス分析計4を
介してパージ用ガスとして半透膜ドライヤ1に帰還させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、半透膜ドライヤを用いたガス乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3を参照して従来例のガス乾燥装置に使用される半透膜ドライヤについて説 明すると、この半透膜ドライヤ1は、複数の中空糸2が金属容器3に収納されて 構成されている。この中空糸2は例えば図4に示すようにフッ素系高分子などの 材料を用いて半透膜の機能を有する中空ファイバであって500〜600μm程 の外径を有する。
【0003】 半透膜ドライヤ1では、水分を含んだ湿潤ガスを乾燥させるためこれを図示し ていないコンプレッサで加圧してのち一端側にある開口3aから中空糸2の内側 に供給する。そして、透過側の水蒸気分圧を下げるために、他端側近くの上部に ある開口3cからパージ用ガスを導入しながら、供給した湿潤ガスを中空糸2の 内側に流すことにより、乾燥パージ用ガスと湿潤ガスとを中空糸2を介して接触 させる。これによって、湿潤ガスに含まれている水分は、湿潤ガスが中空糸2の 内側を通過して他端側の開口3bに達する際に、中空糸2内面と外面との水蒸気 分圧差によって図4の矢印に示されるように、中空糸2内側から膜を通って中空 糸2外側へと透過していく。その結果、中空糸2内側の湿潤ガスに含まれている 水分が減少していくことで湿潤ガスは開口3bから水分の無い乾燥ガスとして得 られるものである。
【0004】 このようにして従来例の半透膜ドライヤ1は湿潤ガスから水分を除いて乾燥ガ スとして得ることを目的として構成されており、例えば、大気中や煙道排ガスな どに含まれる一酸化炭素、窒素酸化物あるいはイオウ酸化物といったガスの濃度 を分析する赤外分光光度計などのガス分析計の前段において、前記ガス分析計に 導入される試料ガスを乾燥させるのに用いられている。
【0005】 ガス分析計に、水分を多く含んだ試料ガスが流れ込んでしまうと、試料ガスに 含まれるガス成分の濃度を精度よく分析することができなくなることはよく知ら れており、このガス分析計でも特に赤外分光光度計では、一酸化炭素といったガ ス成分の赤外吸収の波長領域が、水の赤外吸収の波長領域と重なり合っているこ とから、試料ガスに水分が含まれているとその分析を精度高く行うことが困難と なってくる。
【0006】 このため、従来では、図5あるいは図6の分析システムに示されるように、ガ ス分析計4の前段に、上述の構成を有する半透膜ドライヤ1を設けて試料ガスを 乾燥させてガス分析計4に導入するように構成している。
【0007】 図5の分析システムでは、試料ガスはコンプレッサ5で加圧されてのち半透膜 ドライヤ1に導入されるとともにこの半透膜ドライヤ1で乾燥させられ、ついで この半透膜ドライヤ1で乾燥させられた試料ガスのうち、一部はパージ用ガスと してパージ用ガス入口から半透膜ドライヤ1内に直接帰還導入されるとともに、 パージ用ガスとして使用された試料ガスはパージ用ガス出口からガス出口へと排 出されていく。また、残りの試料ガスは分析のために試料ガス出口から赤外分光 光度計などのガス分析計4に導入されていくことになる。
【0008】 図6の分析システムでは、図5と同様に試料ガスはコンプレッサ5で加圧され てのち半透膜ドライヤ1に導入されるとともに、この半透膜ドライヤ1で乾燥さ せられるのであるが、図5の場合とは異なって、半透膜ドライヤ1からの試料ガ スは、その全量がガス分析計4に導入されていく。そして、ここで分析を受けて ガス分析計4から排出された試料ガスは、パージ用ガスとして半透膜ドライヤ1 のパージ用ガス入口を介して半透膜ドライヤ1内に導入させられる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
図5に示す分析システムにあっては半透膜ドライヤ1からの試料ガスの一部が 直接パージ用ガスとして半透膜ドライヤ1内で利用されており,また図6に示す 分析システムにあっては一旦ガス分析計4で分析を受けたのちのガスがパージ用 ガスとして半透膜ドライヤ1内で利用されているから、このような分析システム ではパージ用ガスとして例えば乾燥空気や窒素ガスといったパージ専用のガスを 使用する必要はないこととなる。
【0010】 しかしながら、このような分析システムではその立ち上がり当初においては、 上述の理由からパージ用ガスが半透膜ドライヤ1に導入されていないことになる から、その立ち上がり当初では試料ガスが半透膜ドライヤ1を通過してしまうこ とになり、水分を多く含んだ乾燥不十分な状態にある試料ガスがガス分析計4に そのまま導入されてしまう結果となり、ガス分析計では試料ガスを精度高く分析 することが困難になる。
【0011】 したがって、本考案においては、湿潤ガスが乾燥程度が不十分な状態のままガ ス分析計などの後段側に流れ込んでいくことがないようにしたガス乾燥装置を提 供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案においては、パージ用ガスに対して半透膜を介して接触する湿潤ガスに 含まれる水分を該半透膜を通過させてパージ用ガス側へ透過させる半透膜ドライ ヤと、前記半透膜ドライヤからのガスをパージ用ガスとして当該半透膜ドライヤ に帰還させる流路を切換える流路切換弁とでその課題を解決する手段を構成して いる。
【0013】
【作用】
上記構成によれば、半透膜ドライヤからのガスを、パージ用ガスとして半透膜 ドライヤに帰還させるに際してそのガスの乾燥の程度が不十分なときには、流路 切換弁によって半透膜ドライヤからのガスを、例えば後段側の装置を介すること なくパージ用ガスとして半透膜ドライヤに導入させ、また、半透膜ドライヤから のガスが必要程度にまで乾燥されているときには、流路切換弁によって半透膜ド ライヤからのガスを、後段側装置を介してパージ用ガスとして半透膜ドライヤに 導入することができる。
【0014】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。
【0015】 図1は本考案の一実施例に係るガス乾燥装置を備えた分析システムの全体の概 略構成図であって、従来例に対応する部分には同一の参照符号が付されている。 ガス乾燥装置6は、従来例と同様に半透膜ドライヤ1を備えているとともに、こ の実施例の特徴としての流路切換弁7を有している。半透膜ドライヤ1は図3お よび図4に示された構成を有するものであって、その構成については既に上述し ているからその説明は省略される。
【0016】 流路切換弁7は、半透膜ドライヤ1の試料ガス出口から出てくる試料ガスを、 ガス分析計4を介することなく直接的に半透膜ドライヤ1に帰還させてパージ用 ガスとして導入する第1の流路と、ガス分析計4を介して半透膜ドライヤ1に帰 還させてパージ用ガスとして導入する第2の流路とのいずれかに切換える動作を 行う。
【0017】 この試料ガスの流路切換のタイミングについて図2を参照して説明する。
【0018】 分析の立ち上がり当初においては、流路切換弁7によって前記第1の流路、 すなわち半透膜ドライヤ1の試料ガス出口からの試料ガスを図1の実線で示され るように、ポートAとポートBとを接続するとともに、ポートCとポートDとを 接続した第1の切換状態とする(n1)。この第1の切換状態においては、分析 すべき試料ガスは、コンプレッサ5で加圧されてのち半透膜ドライヤ1に導入さ れ、この半透膜ドライヤ1からの乾燥が不十分な試料ガスは、流路切換弁7によ って第1の流路を介してパージ用ガスとして直接半透膜ドライヤ1に導入される 。したがって、立ち上がり当初における乾燥の不十分な試料ガスは、後段のガス 分析計4に導入されることがない。
【0019】 立ち上がり当初から予め定められた一定の時間が経過して半透膜ドライヤ1 から十分に乾燥した試料ガスが導出されるようになると(n2)、流路切換弁7 によって第2の流路、すなわち図1の破線で示される第2の切換状態に切換え、 ポートAとポートCとを接続するとともに、ポートBとポートDとを接続し、半 透膜ドライヤ1から導出される乾燥された試料ガスを、流路切換弁7を介してガ ス分析計4に導入してここで分析させたのち、分析が終了してガス分析計4から 排出されてくる試料ガスを、再び流路切換弁7を介して半透膜ドライヤ1にパー ジ用ガスとして導入する(n3)。
【0020】 このように、半透膜ドライヤ1による乾燥が不十分な立ち上がり当初において は、前記のようにガス分析計4に試料ガスを導入せずにパージ用ガスとし、次 いで半透膜ドライヤ1による乾燥が十分に行えるようになった後は、前記のよ うにガス分析計4に試料ガスを導入するようにしたから、ガス分析計4には水分 を多く含んだ試料ガスが流れ込んでしまうような不都合がなくなり、この結果、 ガス分析計4での試料ガスの高い精度での分析が可能となっている。
【0021】 なお、上記したような流路切換弁7のような切換制御は手動であろうと、マイ クロコンピュータ制御による自動であってもよいことは勿論である。
【0022】 また、上述の実施例のような分析システムにおけるガスの乾燥はガス分析計4 の分析精度の向上のために行われたが、ガスを乾燥させる必要がある他の装置に も同様に適用できることは勿論である。
【0023】 また、本実施例では流路切換弁7の個数は1つであったが、半透膜ドライヤ1 に接続されるガス分析計の必要に応じてその個数を複数にしてもよく、さらに、 流路切換弁7もそのガス分析計の個数に応じて設置し、その設置の個数に応じて その流路も種々に変更し得ることは勿論である。
【0024】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、流路切換弁によって半透膜ドライヤからのガス を、その乾燥が不十分なときには後段側を介することなく半透膜ドライヤに直接 帰還させてパージ用ガスとして帰還導入させ、必要程度にまで乾燥されていると きには後段側を介して半透膜ドライヤにパージ用ガスとして帰還導入させること ができることになり、このガス乾燥装置を例えば分析シテスムに組み込み、その システムの立ち上がり当初などでガスの乾燥が不十分なままのときには、かかる ガスがそのシステム内でガス乾燥装置よりも後段側のガス分析計などに流れ込ん でしまうようなことがなくなり、結果、ガス分析計などがその分析動作を高い精 度で行なうことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るガス乾燥装置が組み込
まれて分析シテスムの全体の概略構成図である。
【図2】図1のガス乾燥装置の動作説明に供するフロー
チャートである。
【図3】ガス乾燥装置内の半透膜ドライヤの構造を示す
縦断面図である。
【図4】図3の半透膜ドライヤ内の中空糸の一部を切り
欠いて示す断面図である。
【図5】従来例に係る分析シテスムの全体の概略構成図
である。
【図6】他の従来例に係る分析シテスムの全体の概略構
成図である。
【符号の説明】
1 半透膜ドライヤ 2 中空糸 4 ガス分析計 6 ガス乾燥装置 7 流路切換弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パージ用ガスに対して半透膜を介して接
    触する湿潤ガスに含まれる水分を該半透膜を通過させて
    パージ用ガス側へ透過させる半透膜ドライヤと、前記半
    透膜ドライヤからのガスをパージ用ガスとして当該半透
    膜ドライヤに帰還させる流路を切換える流路切換弁とを
    備えたことを特徴とするガス乾燥装置。
JP388593U 1993-02-10 1993-02-10 ガス乾燥装置 Pending JPH0663118U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP388593U JPH0663118U (ja) 1993-02-10 1993-02-10 ガス乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP388593U JPH0663118U (ja) 1993-02-10 1993-02-10 ガス乾燥装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0663118U true JPH0663118U (ja) 1994-09-06

Family

ID=11569645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP388593U Pending JPH0663118U (ja) 1993-02-10 1993-02-10 ガス乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0663118U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090270A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 New Cosmos Electric Corp 吸引式ガス検出システム
JP2003075307A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nikkiso Co Ltd 放射性物質を含む排ガスのサンプリングガス用サンプリングシステム
JP2017104797A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 Agcエンジニアリング株式会社 除湿モジュール及び該除湿モジュールを搭載したガス分析装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090270A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 New Cosmos Electric Corp 吸引式ガス検出システム
JP4690530B2 (ja) * 2000-09-18 2011-06-01 新コスモス電機株式会社 吸引式ガス検出システム
JP2003075307A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nikkiso Co Ltd 放射性物質を含む排ガスのサンプリングガス用サンプリングシステム
JP2017104797A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 Agcエンジニアリング株式会社 除湿モジュール及び該除湿モジュールを搭載したガス分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2005071395A1 (en) Gas chromatograph
CN111337598B (zh) 痕量探测设备
CN103364484A (zh) 一种卷烟主流烟气在线分析装置及方法
US4030887A (en) Carbon monoxide detection apparatus and method
JPH0663118U (ja) ガス乾燥装置
WO2007013562A1 (ja) 分析用具
KR20190141021A (ko) 향상된 안정도의 필터 완전성 시험
US5233876A (en) Apparatus and methods for on-line analysis of one or more process streams
JPH03186315A (ja) 除湿装置
JPH10300640A (ja) 環境大気用二酸化硫黄測定装置の校正方法
US7537018B1 (en) Method and apparatus for controlling partial vapor pressure in a sorption analyzer
JP2002168737A (ja) 通気処理器具及び通気処理機構機構並びにパージアンドトラップシステム
JP2002071536A (ja) 連続ガス分析計
CN203772613U (zh) 一种大气除湿装置
JP4690530B2 (ja) 吸引式ガス検出システム
JP3261272B2 (ja) 流体変調型分析計の校正装置とその校正方法
JP3340775B2 (ja) スラリー組成の連続分析法
JPS6035871Y2 (ja) ガス分析装置
JP3152164B2 (ja) ガスサンプリングプローブ
JP7461951B2 (ja) 排ガス分析装置、ガス供給方法、及び排ガスサンプリング装置
JPH022917A (ja) 液体分析用検出装置及び方法
JPH0994425A (ja) 水分除去装置
JPH09126999A (ja) 硫黄成分測定装置
JPS6140059B2 (ja)
JP2500912Y2 (ja) 除湿装置