JPH0663023A - 鼓膜体温計 - Google Patents

鼓膜体温計

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JPH0663023A
JPH0663023A JP4238889A JP23888992A JPH0663023A JP H0663023 A JPH0663023 A JP H0663023A JP 4238889 A JP4238889 A JP 4238889A JP 23888992 A JP23888992 A JP 23888992A JP H0663023 A JPH0663023 A JP H0663023A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
probe
resin film
eardrum
retainer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4238889A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nomura
俊行 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 別途、検鏡カバーを用意する必要がなく、使
い勝手のよい衛生的な鼓膜体温計を得る。 【構成】 ロール巻きにされた樹脂フィルム9を収納す
るためのフィルム収納部10と、そのフィルム収納部10か
ら引き出された樹脂フィルム9をプローブ5に外被させ
るためのプローブ挿通孔6を有するフィルム押え7とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳孔内にプローブを挿
入させて体温を計測する鼓膜体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】人体の体温を測る手段として、従来より
広く用いられてきた所謂接触型の体温計に代るものとし
て、赤外線温度計を利用した鼓膜体温計が用いられるよ
うになった。この鼓膜体温計は、検鏡を備えたプローブ
を耳孔内に挿入して鼓膜や外耳道からの赤外線をセンサ
ーで検出し、この赤外線の量に基づいて体温を測定する
もので、3秒程度で体温を測定することができる。
【0003】この種の体温計では、プローブを耳孔内に
挿入するため、そのプローブ内に設けられている検鏡が
耳垢などで汚されることのないようにすることが望まし
い。それは検鏡に耳垢などが付着すると、赤外線の透過
量が低下したり変動したりして、正確な温度測定が困難
になるからである。
【0004】そこで、従来より、検鏡を保護するため
に、使い捨ての検鏡カバーをプローブに被着させるよう
にしている。その検鏡カバーとしては、例えば、図5
(A)に示すように、ポリエチレン製のカバー体31の先
端にPEフィルム32を熱融着してなるもの(特開昭61
−263438号公報参照)や、図5(B)に示すよう
に、ポリエチレン製の枠体41に、先端部ができるだけ平
坦になるように袋状に形成されたPEフィルム42を熱融
着したもの(特開平3−133425号公報参照)等が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
に、別体の検鏡カバーを使用する場合、別途、その保管
場所を必要とするのみならず、使用の度毎に測定器とは
別に検鏡カバーを持参する必要があり、例えば大病院で
各病室を検温して回る際には不便なことがあった。ま
た、不用意に検鏡カバーを持参するのを失念した場合に
は、たとえ測定器を持参していても測定することができ
なかった。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
別途、検鏡カバーを用意する必要がなく、使い勝手のよ
い衛生的な鼓膜体温計を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、ロール巻きにされた樹脂フィルムを収納するための
フィルム収納部と、そのフィルム収納部から引き出され
た樹脂フィルムをプローブに外被させるためのプローブ
挿通孔を有するフィルム押えとを備え、前記プローブに
前記樹脂フィルムを外被させて耳孔内に挿入し、体温を
測定するようにしたことを特徴としている。
【0008】
【作用】フィルム収納部分に収納されたロール巻きの樹
脂フィルムを引き出して、フィルム押えのプローブ挿通
孔に対応させてそのプローブ挿通孔をプローブに被嵌さ
せることによって樹脂フィルムをプローブに外被させ、
その状態でこれを耳孔内に挿入し、体温を測定すること
ができる。その樹脂フィルムを順次繰り出すことによっ
て清潔度を保ち衛生的な測定を繰り返し連続的におこな
うことができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の鼓膜体温計の好ましい実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は鼓膜体温計
1の斜視図で、本体2の把持部3の上部に前後方向に延
設形成された上設部4の前端には、先細りの円筒状に形
成されたプローブ5が突設固定されており、そのプロー
ブ5に嵌脱自在に被嵌する挿通孔(プローブ挿通孔)6
を前面に有するフィルム押え7が摺動部分8の上に着脱
自在に設けられ、その摺動部分8が上設部4の上に前後
方向にスライド自在に設けられている。そのフィルム押
え7は略逆L字状に成形された帯板よりなり、挿通孔6
が開設された前垂れ部分7aの下端にはフィルム切断用
の歯状部cが刻設形成される一方、その上端から後方に
延びる天井部分7bの両側部に、摺動部分8の基体8a
に掛脱自在に掛止させるための掛合部d,dが突設され
ている。その掛止状態では、図2に示されるように、基
体8aの後部には、ロール巻きされた樹脂フィルム9を
収納するためのフィルム収納部10が画成されるととも
に、そのフィルム押え7の天井部分7bの下面に沿っ
て、フィルム収納部10から挿通孔6に向けて樹脂フィル
ム9を案内するためのガイドすき間11が形成されるよう
になっている。
【0010】摺動部分8の基体8aの底部は、上設部4
に前後方向に向けて形成された案内溝(図示省略)にス
ライド自在に遊嵌状態で跨乗しており、その底部の前方
部位に突設されたバネ受突起12と、上設部4の中央部位
に突設されたバネ受突起13との間に引張スプリング14が
張設され、自由状態では、挿通孔6にプローブ5が挿通
された状態で摺動部分8が後方に付勢されて実線の位置
に停止し、その基体8aの後部を上設部4よりも若干後
方に突出させている。
【0011】一方、プローブ5内には赤外線を透過させ
る窓と導波管が設けられ、上設部4内に設けたセンサ15
に赤外線を導入させてその赤外線量を検出し、その検出
信号に基づいて把持部3内に収納したマイコン(図示省
略)によって体温を算出し、表示部16(図1参照)にそ
の値を表示できるように構成されている。なお、図1
中、符号17は入力・計測スイッチ、18はオフスイッチ
で、供給電源としては単3電池2本を把持部3内に収納
している。
【0012】以上のように構成される鼓膜体温計1の取
り扱い方について以下に説明する。 (1) 樹脂フィルム9がフィルム収納部10内に収納さ
れていない場合には、まず、フィルム押え7を基体8a
から取り外して樹脂フィルム9をフィルム収納部10に収
納し、一方の手で把持部3を把持して親指で基体8aの
後部を前方に押し、摺動部分8を図2の二点鎖線で示す
位置まで移動させて樹脂フィルム9の先端をプローブ5
を越える程度まで充分前方に引き出してからフィルム押
え7を基体8aに被せて掛止させて後、親指を離すと、
引張スプリング14の張力でフィルム押え7が摺動部分8
とともに後退して図2の実線で示すように元の位置に戻
る。このとき、プローブ5に樹脂フィルム9が外被され
測定可能な状態となる。 (2) プローブ5を耳孔内に挿入し、親指で入力・計
測スイッチ17を二度押える。そうすると、一度目の押え
動作で入力が開始された後、二度目の押え動作で計測が
開始され、約3秒後に体温が表示部16に表示される。 (3) 次いで、次回の計測をおこなう場合、まず、親
指で基体8aの後部を前方に押し、摺動部分8を図2の
二点鎖線で示す位置まで移動させる。 (4) そして、樹脂フィルム9をプローブ5の先端か
ら外し、新しい部分が挿通孔6に被さるように樹脂フィ
ルム9を引き出す。 (5) 親指を離して摺動部分8を元の位置に戻す。そ
うすると、プローブ5が挿通孔6に挿入される際に新し
い樹脂フィルム9によって覆われ前回と同様の測定可能
な状態となる。なお、前回の測定でプローブ5を覆って
いた部分の樹脂フィルム9は挿通孔6の下方の歯状部c
で切り離して捨てればよい。あるいは、予め樹脂フィル
ム9に所定間隔でミシン目等を施して切り離しやすくし
ておいてもよい。
【0013】このように、鼓膜体温計1を一方の手で把
持したままで、連続して複数回の体温測定をきわめて容
易に能率よく衛生的におこなうことができ、学童の集団
検診や病院での使用等に好適なものとなった。
【0014】図3および図4は異なる実施例を示し、樹
脂フィルム9を本体2の上設部4の側面に沿わせるよう
に案内させ、そのロール巻き部分をフィルム収納部10に
縦置き状に収納させるようにして薄型・コンパクト化を
図り、かつフィルム押え7を二段階に動作させるように
構成することによって、フィルム離れ時の作動をより円
滑ならしめ清潔度をより一層向上させるようにしたもの
である。ちなみに、樹脂フィルム9は数cmの幅寸法があ
るため、前実施例のように樹脂フィルム9を横置きに収
納した場合には、摺動部分8の幅寸法は60mm程度とな
るが、この実施例の場合、40mm程度となり机上に横置
きしても嵩張ることなく、かつより一層取り扱い易いも
のとなった。
【0015】より詳しく説明すると、上設部4の後部に
設けられたフィルム収納部10の背部にヒンジhを介して
横方向に開閉自在に設けられた蓋体21と上設部4の側板
4aとの間に、フィルム収納部10からプローブ5に向け
て樹脂フィルム9を案内するためのガイドすき間11が形
成されており、挿通孔6を有する円環状のフィルム押え
7の一側部が、蓋体21の上部と下部に前後方向に向けて
設けられた案内部材22,22によって案内される摺動板23
の前部にヒンジjによって回動自在に枢支され、操作レ
バー24の操作によって、図4の二点鎖線で示すプローブ
5に被嵌する位置から実線で示す遊嵌位置に、さらにそ
の遊嵌位置から、一点鎖線で示すように外方に転回した
位置へと移動操作できるように構成されている。
【0016】すなわち、上述の操作レバー24は摺動板23
の内側に抜け止めが施されて前後方向に摺動自在に嵌挿
され、外方に突出した一端にはノブ24aが固着される一
方、その他端はフィルム押え7の裏側に突設されたバネ
受突起7cとヒンジjとの間に当接し、そのバネ受突起
7cと、蓋体21に突設されたストッパー兼用のバネ受突
起21cとの間に引張スプリング14が張設されており、自
由状態では、フィルム押え7が図4の二点鎖線で示す位
置に付勢設定されている。
【0017】このような状態では、フィルム押え7の挿
通孔6がプローブ5に被嵌して樹脂フィルム9をプロー
ブ5に外被させ、測定可能な状態となっており、耳孔内
にそのプローブ5を挿入させることにより、前実施例と
同様に約3秒程で体温の測定ができる。
【0018】測定終了後は、ノブ24aを押すことによっ
てフィルム押え7を一旦実線で示す位置まで移動させた
後、さらにノブ24aを押すことによって一点鎖線で示す
位置までフィルム押え7を転回させることができる。よ
り詳しくは、ノブ24aの前進によってフィルム押え7が
引張スプリング14を引張りつつ摺動板23とともに前進す
るが、フィルム押え7が実線の位置にくると、摺動板23
がバネ受突起21aによって前進を阻止されるため、さら
なる操作レバー24の前進によってフィルム押え7のみが
一点鎖線で示すように、外方に転回することになるので
ある。
【0019】このように、まず、フィルム押え7を実線
の位置に平行移動させることによって樹脂フィルム9の
プローブ5に対する外被状態を解除した後、さらに、そ
の位置でフィルム押え7を外方に転回させることによ
り、フィルム押え7と樹脂フィルム9との擦れを少なく
することができ、これにより、その樹脂フィルム9に付
着した耳垢等の異物をフィルム押え7に付着させること
なく清潔度を保つことができるのである。なお、図4
中、符号25はマイコン、26はプリント基板である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鼓膜体温
計によれば、ロール巻きにされた樹脂フィルムを収納す
るためのフィルム収納部と、そのフィルム収納部から引
き出された樹脂フィルムをプローブに外被させるための
フィルム押えとを備え、前記プローブに前記樹脂フィル
ムを外被させて耳孔内に挿入し、体温を測定するように
したので、別途、検鏡カバーを用意する必要がなく、使
い勝手がよく清潔で、集団検診や病院等での使用に好適
な鼓膜体温計を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鼓膜体温計の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】同要部縦断面図である。
【図3】本発明の鼓膜体温計の異なる実施例を示す斜視
図である。
【図4】同要部横断面図である。
【図5】(A)は従来の検鏡カバーの一例を示す断面
図、(B)は他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…鼓膜体温計、5…プローブ、6…プローブ挿通孔、
7…フィルム押え、9…樹脂フィルム、10…フィルム収
納部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール巻きにされた樹脂フィルムを収納
    するためのフィルム収納部と、そのフィルム収納部から
    引き出された樹脂フィルムをプローブに外被させるため
    のプローブ挿通孔を有するフィルム押えとを備え、前記
    プローブに前記樹脂フィルムを外被させて耳孔内に挿入
    し、体温を測定するようにしたことを特徴とする鼓膜体
    温計。
JP4238889A 1992-08-15 1992-08-15 鼓膜体温計 Pending JPH0663023A (ja)

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JP4238889A JPH0663023A (ja) 1992-08-15 1992-08-15 鼓膜体温計

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JP4238889A JPH0663023A (ja) 1992-08-15 1992-08-15 鼓膜体温計

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JPH0663023A true JPH0663023A (ja) 1994-03-08

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ID=17036778

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JP4238889A Pending JPH0663023A (ja) 1992-08-15 1992-08-15 鼓膜体温計

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997001083A1 (en) * 1995-06-23 1997-01-09 Thermoscan, Inc. Durable tympanic probe and thermometer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997001083A1 (en) * 1995-06-23 1997-01-09 Thermoscan, Inc. Durable tympanic probe and thermometer
US5871279A (en) * 1995-06-23 1999-02-16 Thermoscan, Inc. Durable tympanic probe and thermometer

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