JPH0663012U - 移動形ｘ線装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】蓄電池を電源として使用する移動形Ｘ線装置に
おいて、蓄電池の消費量を応じて自動的に充電を行う充
電器を備える。 【構成】電流検出器２と積分器３で蓄電池１の消費量を
検出し、充電が必要な値に達すると継電器６を動作させ
て充電回路の電源を閉じて充電を行う。 【効果】充電器の電源を接続しておけば、充電が必要な
場合のみ充電が行われるので、過充電が防げる。また、
操作者が充電が必要になったかどうかを判断する必要が
なく、電源プラグを常に接続しておくだけで良いので、
充電忘れによる充電不足も防ぐことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は移動形Ｘ線装置に関し、特に内部電源として使用する蓄電池の充電器 に適用して有効な技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より病院内にて専用のＸ線室でＸ線撮影を行うＸ線装置の他に、被検者の 病室等へ移動してＸ線撮影ができる移動形Ｘ線装置が知られている。移動形Ｘ線 装置に、Ｘ線撮影及び装置移動の電源を蓄電池としたものがある。この蓄電池式 移動形Ｘ線装置は病室などに特別の電源を設ける必要がないメリットがあるが、 蓄電池の充電をタイミング良く行わなければならない。そして、この充電は装置 の使用者が判断して適宜行うようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来の装置の蓄電池充電器では、蓄電池の消費量が少ない 場合でも充電操作を行うと充電が可能であるため、過充電になるという問題があ った。また、蓄電池の充電が必要になったことを使用者が判断して充電操作を行 うため、蓄電池の消費が進むまで気が付かずに使用を続けた場合、蓄電池は過放 電になって充電時間も長時間を要し、蓄電池の寿命も短くなるという問題があっ た。

【０００４】 本考案の目的は、前記の問題を解決するためになされたものであり、蓄電池の 消費量が充電が必要となる値に達すると自動的に充電を行う機能を備えた充電器 を備えることにより、蓄電池が過充電や過放電になることを防ぐことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、蓄電池の消費量を検出する回路と、蓄 電池の消費量が所定値を超えると自動的に蓄電池を充電する回路を設けたもので ある。

【０００６】

【作用】

前述の構成によれば、蓄電池の消費量の多少にかかわらず、常に充電器の電源 を接続しておくことにより、蓄電池の消費量が充電が必要となる値に達している と充電を行い、そうでない場合は充電を行わないという、蓄電池の消費量に応じ た自動充電が行える。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を用いて具体的に説明する。 図１は本考案の一実施例の蓄電池式Ｘ線発生装置の構成を示すブロック図であ る。１はＸ線発生装置１０のＸ線撮影用及び電動走行用の電源として使用する蓄 電池、２は蓄電池１をＸ線発生装置の電源として使用した時に蓄電池１よりＸ線 発生装置１０へ流れ出る負荷電流を測定する電流検出器、３は電流検出器２で検 出した電流値を積分し電流時間積の値に変換する積分器、４は後述の比較器５の 比較電圧を設定する比較電圧設定器、５は積分器３からの出力と比較電圧設定器 ４の出力とを比較する比較器（コンパレータ）、６は比較器５の出力により動作 する継電器（リレー）、７は充電器８の電源接続用プラグである。

【０００８】 蓄電池１をＸ線発生装置１０の電源として使用した場合の電力消費量は、電流 検出器２で検出した負荷電流値を積分器３で積分した電流時間積の値として比較 器５へ入力される。あらかじめ、比較電圧設定器４で、充電が必要となる蓄電池 消費量に相当する電流時間積の値（比較電圧）が設定されており、前述の電流検 出器２で検出した実際の蓄電池消費量の値、即ち、積分器３の出力電圧値が比較 電圧設定器４の設定値を超えると、比較器５の出力が切り替わり、継電器６が動 作して蓄電池充電回路の電源回路が閉じる。したがって、電源プラグ７が電源に 接続されていると、蓄電池１の充電が行われる。積分器３の出力電圧値、即ち蓄 電池１の消費量が充電が必要となる消費量に達していない場合は、継電器６が動 作しないので、蓄電池充電回路の電源回路が開いており、電源プラグ７を電源に 接続していても充電は行われない。

【０００９】 本実施例によれば、移動形Ｘ線装置において、装置を使用しない時は常に電源 プラグを電源に接続しておくと、蓄電池の消費量に応じて充電器を自動的に充電 を行う。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、常に装置を電源に接続していても、充 電が必要な場合のみ充電が行われるので、過充電を防止することができる。また 、操作者が充電が必要かどうかを判断して充電操作を行う必要がなく、常に装置 を電源に接続しておくだけで充電が必要な場合には自動的に充電が行われるので 、充電忘れによる充電不足も防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の移動形Ｘ線装置の蓄電池充
電回路の構成を示すブロック図。

【符号の説明】

１ 蓄電池 ２ 電流検出器 ３ 積分器 ４ 比較電圧設定器 ５ 比較器 ６ 継電器（リレー） ７ 電源プラグ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電動走行及びＸ線撮影用の電源として蓄電
   池を内蔵した移動形Ｘ線装置において、蓄電池の消費量
   に応じて自動的に充電を行う充電器を備えたことを特徴
   とする移動形Ｘ線装置。