JPH066294U - 海中に係留される粉流体の備蓄タンク装置、又は海中に係留される粉流体の小型備蓄タンク装置 - Google Patents

海中に係留される粉流体の備蓄タンク装置、又は海中に係留される粉流体の小型備蓄タンク装置

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JPH066294U
JPH066294U JP10072791U JP10072791U JPH066294U JP H066294 U JPH066294 U JP H066294U JP 10072791 U JP10072791 U JP 10072791U JP 10072791 U JP10072791 U JP 10072791U JP H066294 U JPH066294 U JP H066294U
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JP
Japan
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fence
sea
moored
small
storage tank
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JP10072791U
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房夫 坂野
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房夫 坂野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 重畳状態の多数の小型タンクを自由に増減
し、簡易に在庫管理でき、海上エリアーを有効利用し
て、粉流体を海中備蓄する。 【構成】 海中に係留される伸縮可能な防錆性網体の外
郭フェンス1を設け、それとの間に適宜の間隔を置いて
防錆性弾性体の内郭フェンス5を設け、内郭フェンス内
に収納される開閉自在の口部11、及びロープ係止凹部
12、並びに連繋手段を有する多数の小型タンク10を
積層又は嵌合状態に重畳し、小型タンクの増減を介して
外郭フェンス及び内郭フェンスを伸縮自在とする。ま
た、内郭フェンス内に開閉自在の口部、及び大きい容積
エリアーを備えた大型タンクを配備してもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、大型のタンク、又は重畳状態の多数の小型タンクを自由に増減し、 簡易に在庫管理すること、及び一部のみ使用されている海上エリアーを有効利用 し、粉体、粒体、液体物(以下、粉流体とする。)を、海中係留する備蓄タンク 装置、又は小型備蓄タンク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、海中備蓄タンク装置としては、石油類の海上備蓄タンク、海中係留貯油 タンク等が知られている。
【0003】 しかし、これらの装置は、その取り扱いの簡便性、安全性、経済性等の、商品 学上の見地から、大型タンク構造を採用する。
【0004】 前述の大型タンク構造では、簡易に在庫管理をしたり、小規模構造を採用する 場合等にとっては、不向きなものである。
【0005】 殊に、民間企業ベースにおいて、最適に維持管理ができること、又は取り扱い の容易な、小型タンク構造の海中備蓄タンク装置が要望される処である。
【0006】 そこで、本出願人は、既に、実公平3―3517号で、海中に係留される石油 備蓄タンクを考案している。
【0007】 更に、前述の如く、石油備蓄以外のものについての備蓄装置は、現在商品化さ れていないのが、現況である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
以上で、詳述した先行技術は、いずれも石油関連の備蓄タンク又はその装置で あり、本考案が、目的とする粉流体の備蓄タンク装置とは、その目的を異にする 。
【0009】 したがって、国土の狭い、我が国では、石油備蓄以外のものについての備蓄装 置の商品化が、要望される処である。
【0010】 また従来の大型タンク構造では、自ずから構造が複雑化すること、又はその取 扱い、危険度も倍加するものであり、その備蓄には、大変に神経及び警備を必要 とする。
【0011】 尚小型タンク構造を目的とする前記先行技術の中で、実公平3―3517号は 、多くの有利な面を有する反面、石油備蓄タンクとしては、機構上、材質面、コ スト面等の商品学上の面より改良点が見出される処である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案は、石油備蓄以外のものについての備蓄で、かつ大型の備蓄装 置の商品化に、途を開くために、下記の構成を採用した。
【0013】 即ち、本考案の海中に係留される粉流体の備蓄タンク装置は、 海中に係留される防錆性網体の外郭フェンスを設け、 この外郭フェンス内で、かつ当該外郭フェンスとの間に適宜の間隔を置いて、 海中に係留される防錆性弾性体の内郭フェンスを設け、 この内郭フェンス内に開閉自在の口部、及び大きい容積エリアーを備えた大型 タンクを配備する構成である。
【0014】 更に、本考案は、小型タンク構造に、最適な利用分野を開拓し、この小型タン ク構造を商品化すること、また国土の狭い我が国の将来を鑑み、海上の有効、有 益利用を図ること、等を目的として、下記の構成を採用する。
【0015】 即ち、本考案の海中に係留される粉流体の小型備蓄タンク装置は、 海中に係留される伸縮可能な防錆性網体の外郭フェンスを設け、 この外郭フェンス内で、かつ当該外郭フェンスとの間に適宜の間隔を置いて、 海中に係留される伸縮可能な防錆性弾性体の内郭フェンスを設け、 この内郭フェンス内に収納される開閉自在の口部、及びロープ係止凹部、並び に連繋手段を有する多数の小型タンクを積層又は嵌合状態に重畳し、 この重畳した小型タンクの個数の増減を介して、前記外郭フェンス及び内郭フ ェンスを伸縮する構成にした。
【0016】
【作用】
外郭フェンスは、合成樹脂繊維、ガラス繊維、動物性繊維又は金属線等線条の 防錆性網体にて構成されているため安価であり、海中に簡単に設置することがで き設置時間も僅かでよい。
【0017】 しかも、この外郭フェンスにより流木等の大型浮遊物を遮断することができる 。
【0018】 又、外郭フェンスにより区画される海水空間には、適宜間隙を置いてポリウレ タンゴム等のゴムよりなる防錆性弾性体の内郭フェンスが設置されるため、小形 の浮遊物をもこの内郭フェンスより遮断することができ、内郭フェンスの内部に 収納される小型タンクを十分に保護することができる。
【0019】 さらにこの内郭フェンスは、フェンス片を連設して構成されているため、フェ ンス片の連設個数を増減し、内郭フェンスで区画する海水空間を調整することが 容易であり、又フェンス片の連設個数を増減すれば、内郭フェンスを長短させる ことが可能となり、その内部に重畳状態で多数収納する小型タンクの収納個数を 、簡易かつスムーズに増減させることができる。
【0020】 そして、収納される小型タンクは、ロープ係止凹部を介してロープ等により容 易に複数個を連結することができ、各小型タンクを相互に強固に連結することが でき、その取り外し等も容易である。
【0021】 即ち、1個の小型タンクを取り外す場合は、先ず、所望する小型タンク、例え ば、上面に位置する小型タンクのロープ係止凹部(限定されず。以下同じ)に設 けた係止突起等の係止部に、クレーン等の吊上げ具の把持爪を掛け止めする。
【0022】 次いで、吊上げ具を介して、当該小型タンクを吊り上げ、集合体の小型タンク 群から、当該1個の小型タンクを、離脱することにより、当該1個の小型タンク の取り出し作業が、終了する。
【0023】 このようにして、集合体の小型タンク群から、1個ずつの小型タンクを、容易 かつスムーズに、外部に取り出すことができる。
【0024】 そして、この取り出された各小型タンクには、開閉自在な口部が設けられてい るため、開封、又は解錠した後、1個ずつの各小型タンク内に貯蔵(収納)され ている粉流体を、必要量だけ取り出すことができる。
【0025】 勿論、最上部に位置する各小型タンクより内容物を取り出す場合は、そのまま 状態で(係留状態で)、各口部より取り出すことも可能である。
【0026】 以上の取り出し手順又は操作は、一例であり、この説明に限定されないことは 、勿論である。
【0027】 同様な方法により係留される大型タンクの係留状態の一例を、図7に示すが、 その取扱いは、前述の説明を参照されたい。
【0028】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0029】 図1は本例の粉流体を貯蔵する小型備蓄タンク装置の全体平面図を示し、図2 はその側面図を示す。また図3は内郭フェンスの側面図であり、図4は内郭フェ ンス内に収納される小型タンクの連結状態を示す。尚図5は内郭フェンスを構成 するフェンス片の連結状態を示す。更にまた図6は大型タンク又は小型タンクの 拡大斜視図を示している。また図7は本例の粉流体を貯蔵する大型備蓄タンク装 置の全体平面図を示す。
【0030】 図において1は外郭フェンスであって、合成樹脂繊維、ガラス繊維、動物性繊 維又は金属線等により構成された線条の防錆性網体よりなり、方形枠状に枠組み されて、その枠内に海水空間Kを形成するとともに、海洋中にチェーン2等を介 して海底と連結した状態で係留される。
【0031】 図中3は、前記外郭フェンス1の上縁に均等間隔に配設された防錆性の浮子で あって、外郭フェンス1の上縁を海水面に浮上させるものである。
【0032】 図中4は前記浮子3に設けられ、かつ海水面上に立設された指標旗である。
【0033】 図中5は前記外郭フェンスl内の海水空間Kに、外郭フェンス1とは間隙を置 いてチェーン6を介して、海底と連結した状態で係留された内郭フェンスであっ て、上部が開口した箱枠状に枠組みされ、その枠内に海水空間Yを形成している 。
【0034】 この内郭フェンス5は、ポリウレタンゴム等の強化ゴム、その他のゴムよりな る例えば方形板状の防錆性のフェンス片7には、隣接する他のフェンス片7との 連結を容易化するため、例えば突出片8及び嵌合凹部9が設けられ、嵌合凹部9 に突出片8が嵌合されることにより、各フェンス片7が順次連設され全体として 壁状になる(図5参照)。 前記内郭フェンス5により形成されている海水空間Yには、多数の方形箱状の 小型タンク10が重層され収納されている。
【0035】 この各小型タンク10には、開閉自在な口部11が設けられ、この口部11よ り小型タンク10内に粉流体を充填したり、又は同タンク10内に貯蔵されてい る粉流体を外部に取り出したりすることができる。
【0036】 また前記口部11は封印することも、可能である。
【0037】 又、各小型タンク10の側面外壁中央部には、ロープ係止凹部12が、溝状に 縦設されている。
【0038】 このロープ係止凹部12は、小型タンク10の壁面強度を増大させることがで きるとともに、その溝内にロープ等(図示せず)が巻着係止されることにより、 積層又は嵌合して重畳した状態の各小型タンク10が、相互にロープ等により連 結される。
【0039】 また小型タンク10のロープ係止凹部12には、吊下げ具(図示せず)の把持 爪掛け止め用の係止突起等の係止部13が設けられている。
【0040】 尚図示しないが、小型タンク10の連繋又は重畳状態の確保を目的として、嵌 合凹凸を形成する場合もあり得る。
【0041】 このように構成された本例粉流体の小型備蓄タンク装置は、容易に入手し得る 安価な防錆性網体により外郭フェンス1を構成することができ、外郭フェンス1 によって海洋中を浮遊する流木等の比較的大形の浮遊物を遮断することができる 。
【0042】 又、内郭フェンス5は、多数のフェンス片7を連設して構成されたものである ため、フェンス片7の連設を長短することにより容易に海水空間Yを増減するこ とができ、その内部に収納し得る小型タンク10の個数を増減することができる 。
【0043】 しかもこの内郭フェンス5は、容易に入手し得る防錆性ゴムよりなるため製作 が容易であるとともに、その弾性により十分に内部に収納される小型タンク10 を保護し得ること。
【0044】 又海中より漫りに浮上することがなく係留の容易化が達成されると思われる。 尚小型タンク10は、流体等の内容物の場合は、その寸法が比較的大寸法とな り得ることも可能と思われる。
【0045】 さらに小型タンク10については、1個ずつを容易に取り外して持ち運ぶこと ができ、その口部11を介して粉流体等の内容物を取り出し又は充填することが でき、比較的少量ずつ、しかも頻繁に出し入れが可能となる。
【0046】 したがって、本例粉流体の小型備蓄タンク装置は、例えば海上の有効、有益利 用、又は安全面、交通障害等の面からも、今後大きな発展が期待できる。
【0047】 尚、本例粉流体の小型備蓄タンク装置は、海中に係留されるため、前述の如く 、特別な土地を必要とせず、大変に有益であることと、地震に対しても安全であ ると共に、防火上においても安全性に優れていることは云うまでもない。
【0048】 また図7は、大型タンク101の係留状態を示しており、原則として、外郭フ ェンス1、内郭フェンス5等の形態は、同様とするが、場合により寸法の一体を 図ることも有り得る。
【0049】 そして、前記大型タンク101の場合は、原則として、単独の大型タンク10 1とするが、この例に限定されないこと、また内部に、間仕切りを設けることも あり得る。
【0050】
【考案の効果】
本考案は海中に係留される合成樹脂繊維、ガラス繊維、動物性繊維又は金属線 等線条の防錆性網体よりなる外郭フェンスと、この外郭フェンス内に適宜間隙を 置いて係留されるポリウレタンゴム等強化ゴム、その他ゴムよりなる防錆性フェ ンス片を適宜連設してなる内郭フェンスと、この内郭フェンス内に収納される開 閉自在の口部及びロープ係止凹部を有する多数の小型タンクとからなり、粉流体 の備蓄量に対応して小型タンクの個数を増減すると共に、フェンス片の連設を長 短して内郭フェンスを伸縮可能に構成した故、簡易、安価に構築し得ること、及 び必要に応じ小型タンクの設置数量を簡易に増減することができ、比較的小規模 な海中粉流体の小型備蓄タンク装置として、非常に実用性の高い効果を有する。
【0051】 また、本考案の粉流体の小型備蓄タンク装置は、海中に係留されるため、前述 の如く、特別な土地を必要とせず、大変に有益であることと、地震に対しても安 全であると共に、防火上においても安全性に優れていることは云うまでもなく、 よって商品化に途が開かれている。
【0052】 また内外郭フェンスを介して、大型タンクを係留することにより、粉流体を簡 便に、かつ大量に備蓄できる。
【0053】 更には、本考案の粉流体の小型備蓄タンク装置は、例えば海上の有効、有益利 用、又は安全面、交通障害等の面からも、今後大きな発展が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粉流体の小型備蓄タンク装置の全体平
面図である。
【図2】本考案の粉流体の小型備蓄タンク装置の側面図
である。
【図3】内部フェンスの側面図である。
【図4】内郭フェンス内に収納される小型タンクの連結
状態を示す1部を切り欠いた拡大平面図である。
【図5】内郭フェンスを構成するフェンス片の連結状態
を示す拡大断面図である。
【図6】1個のタンクの拡大斜視図を示す。
【図7】本考案の粉流体の大型備蓄タンク装置の全体平
面図である。
【符号の説明】
1 外郭フェンス 2 チェーン 3 浮子 5 内郭フェンス 7 フェンス片 10 小型タンク 101 大型タンク 11 口部 12 ロープ係止凹部 13 係止部 K 海水空間 Y 海水空間

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海中に係留される防錆性網体の外郭フェ
    ンスを設け、 この外郭フェンス内で、かつ当該外郭フェンスとの間に
    適宜の間隔を置いて、海中に係留される防錆性弾性体の
    内郭フェンスを設け、 この内郭フェンス内に開閉自在の口部、及び大きい容積
    エリアーを備えた大型タンクを配備する構成とした、 海中に係留される粉流体の備蓄タンク装置。
  2. 【請求項2】 海中に係留される伸縮可能な防錆性網体
    の外郭フェンスを設け、 この外郭フェンス内で、かつ当該外郭フェンスとの間に
    適宜の間隔を置いて、海中に係留される伸縮可能な防錆
    性弾性体の内郭フェンスを設け、 この内郭フェンス内に収納される開閉自在の口部、及び
    ロープ係止凹部を有する多数の小型タンクを積層又は嵌
    合状態に重畳し、 この重畳した小型タンクの個数の増減を介して、前記外
    郭フェンス及び内郭フェンスを伸縮する構成とした、 海中に係留される粉流体の小型備蓄タンク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の小型タンクの側面部に、凹凸
    嵌合でなる連繋手段を設けた請求項2の海中に係留され
    る粉流体の小型備蓄タンク装置。
JP10072791U 1991-12-06 1991-12-06 海中に係留される粉流体の備蓄タンク装置、又は海中に係留される粉流体の小型備蓄タンク装置 Pending JPH066294U (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5184415A (ja) * 1975-01-20 1976-07-23 Hitachi Shipbuilding Eng Co
JPS61203344A (ja) * 1985-02-23 1986-09-09 神山 輝夫 ブロツク型容器
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JPH033517U (ja) * 1989-05-30 1991-01-14

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