JPH0662854U

JPH0662854U - 家具の支脚折りたたみ装置

Info

Publication number: JPH0662854U
Application number: JP10068991U
Authority: JP
Original assignee: 日本装備株式会社
Priority date: 1991-11-11
Filing date: 1991-11-11
Publication date: 1994-09-06

Abstract

(57)【要約】【目的】テ−ブル天板や椅子座部の底面に設けたフレ
−ム(２)の隅角部下面より、横方向の両遊端が内方側に
屈曲し得る横断面Ｕ状をする支持板(１)を垂設し、この
支持板(１)の内面に上部を嵌入させる様にした支脚(３)
の上方部には長孔(４)を形成しこれに支持板(１)に設け
た支軸(５)を嵌挿させ、さらに上記支脚(３）の側面に
突設するピン(６)と前記支持板(１)における支軸(５)の
外側突出部との間に引張ばね(７)を連繋架設してなる家
具に於ける支脚折りたたみ装置であって、この様な構造
としたことにより支脚を折りたたむ際には一旦支脚を下
方に引き下げたうえ内側方に向かって回動すれば支持板
が横断面Ｕ状をするのでこのＵ状切欠間に支脚上端部は
嵌入し更に両側面は該支持板によって挾持されると共に
引張ばね(７)によって依然として引張られているから良
好に下面に牽引添着される。一方支脚を立てる際には脚
を下方に回動し垂下する状態となった時再び引張ばね
(７)により支脚上端部は支持板体内に引っ張られ支脚を
安定した状態に立脚出来るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、机、椅子、可搬式の寝台などの支脚を折りたたむことができるようにした家具の支脚折りたたみ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の支脚では、支点中心に回動させて引張ばねの支点越えにより折りりたたんだり、あるいは屈折杆を介装してその屈折により支脚を回動させて折りたたんだり、また、ストッパ−の抜き差しにより折りたたんで係止するような構造になっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、そのような従来の構造では、折りたたみやすいものは、展開した状態で折れやすくなって不安定であり、展開した状態で安定するようなものは、折りたたみ操作が面倒となったり、また、折りたたんだり展開させる場合に、手を挾んだりする危険性がある、といった問題点を有していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、そのような課題を解決し、スム−ズにしかも確実容易に支脚を折りたたんだり展開させることができるようにしたものであり、そのため、横方向の両遊端が内方側に屈曲する横断面Ｕ状の支持板を枠体から垂設し、前記支持板の内方に嵌入する支脚の上部に形成した長手方向の長孔には前記支持板に挿着した支軸を嵌合し、前記支脚の側面に突設したピンと前記支軸の外端には引張ばねを連繋して構成したものである。

【０００５】

【作用】

したがって、展開状態では、引張ばねによって上方に引かれる状態で支脚の上部は支持板内に折れないように嵌合して支持されることになり、その状態から、支脚を引張ばねに抗張して少しく下方に引きながら、そのまま支軸中心に回動させると、支脚は支持板の両遊間に挿入して固定される状態となり、そのように折りたたんだ状態から再び展開させる場合には、逆に支脚を回動させるだけで前記の展開状態となる。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案の実施例について説明する。図８は実施例としての椅子の側面図を示し、起伏自在の背体(Ｂ)を後部に有する座体(Ａ)の下部には丸パイプ製の枠体(２)を配備し、座体(Ａ)の前後側左右の４ケ所となる枠体(２)の各部位からそれぞれ支持板(１)を垂設するが、各支持板(１)は横断面がＵ状となるように形成するとともに、一方の端面(1b)の反対側となる横方向の両遊端(1a)が図２に示すように内方側にそれぞれ屈曲して幅狭となるように形成し、各支持板(１)は上下方向に傾斜させてその上部を枠体(２)の下面に固着して構成する。各支持板(１)には各支脚(３)の上部を嵌合するが、各支脚(３)の上端面(3a)は彎曲面に形成するとともに、各支脚(３)の上部中央には長手方向に少しく延長する長孔(４)を形成し、支持板(１)に挿着した支軸(５)を前記長孔(４)に嵌挿し、支持板(１)の外側方に突出した支軸(５)の外端と、支脚(３)の側方に突設したピン(６)には引張ばね(７)を連繋して構成する。

【０００７】したがって、図８に示すように各支脚(３)を展開させている状態では、図１および図３に示すように、引張ばね(７)により引張されて長孔(４)の下部に支軸( ５)が嵌合するとともに支脚(３)の上部側面が支持板(１)の端面(1b)に平行に近接する状態となって、支脚(３)は外力が負荷されても折れ曲がることなく安定良く展開されることになる。各支脚(３)を折りたたんで図９に示すように全体を小形に折りたたむ場合には、展開した状態の支脚(３)を矢印(イ)で示すように下方に引張ばね(７)に抗張して引き、図４に示すように長孔(４)の上部に支軸(５)が嵌合して、支脚(３)の上端面(3a)が支持板(１)の端面(1b)に当たらない状態で、支脚(３)を図５に示すように矢印(ロ)方向に支軸(５)中心に回動させながら、支脚(３)の両側面が支持板 (１)の両遊端(1a)に圧接するよう挾入させて、図６に示すように横方向にしておくと、そのまま固く折りたたんでおくことができることになる。また、各支脚(３)を展開させる場合には、各支脚(３)を支軸(５)中心に下方側に回動させると、前記操作の逆作動により、図１および図３に示すように展開させることができることになる。なお、実施例の１つとして折畳式脚を用いた椅子を図示説明したが本願の場合、折畳み脚を用いて調法なものに広く用いられるもので、テ−ブル、デスク、各種台、棚、ボックスの折畳脚、或は折畳み脚とした可搬ベッド、其の他家具類、日用品等に極めて広く用いられるものである。

【０００８】

【考案の効果】

このように本考案は、支脚を展開させた状態では、引張ばねにより引張される状態で支脚の上部が支持板の内方で回動しないようにして安定良く展開させて支持できることになり、その支脚を引張ばねに抗張して下方に引きながらそのまま支軸中心に回動させて支持板の両遊端間に圧入するように操作すると、外れたりガタを生じることなく良好に折りたたんでおくことができることになり、手を挾んだりすることなく迅速容易にかつスム−ズに折りたたんだり展開させることができることになり、簡単な構造にして好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例である要部の側面図

【図２】図１のII−II線における断面図

【図３】図１の断面図

【図４】図３の作動説明図を示す。

【図５】図３の作動説明図を示す。

【図６】図３の作動説明図を示す。

【図７】図１の作動説明図を示す。

【図８】椅子の側面図を示す。

【図９】作動説明図である。

【符号の説明】

(1a)遊端 (１)支持板 (２)枠体 (３)支脚 (４)長孔 (５)支軸 (６)ピン (７)引張ばね

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】テ−ブル天板や椅子座部の底面に設けたフ
レ−ム(２)の隅角部下面に、横方向の両遊端が内方側に
屈曲し得る横断面Ｕ状をする支持板(１)を垂設し、この
支持板(１)の内面に上部(3a)を嵌入させるようにした支
脚(３)の上方部には長孔(４)を形成しこれに上記支持板
(１)に設けた支軸(５)を嵌挿させ、さらに前記支脚
(３）の側面に突設するピン(６)と前記支持板(１)にお
ける支軸(５)の外側突出部との間に引張ばね(７)を連繋
架設してなる椅子に於ける支脚折りたたみ装置。