JPH0662716B2 - 共重合体の製造方法 - Google Patents
共重合体の製造方法Info
- Publication number
- JPH0662716B2 JPH0662716B2 JP15217685A JP15217685A JPH0662716B2 JP H0662716 B2 JPH0662716 B2 JP H0662716B2 JP 15217685 A JP15217685 A JP 15217685A JP 15217685 A JP15217685 A JP 15217685A JP H0662716 B2 JPH0662716 B2 JP H0662716B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerization
- copolymer
- polymerization initiator
- life
- methylstyrene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Polymerization Catalysts (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はαメチルスチレンとアクリロニトリル共重合
体、特に熱変形温度が高く強度に優れた該共重合体の製
造方法に関するものである。
体、特に熱変形温度が高く強度に優れた該共重合体の製
造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来からαメチルスチレンとアクリロニトリル共重合体
の熱変形温度を高めるため、2,5−ジメチルヘキサン
2,5−ビス(パープロピオネート)、または2,5−
ジメチルヘキサン2,5−ビス(パーラウレート)等の
パーオキサイド系(特公昭45−1825号公報)、パ
ーカーボネート系(特開昭56−167711号公報)
ラジカル重合開始剤を用いる方法が検討されている。か
かる方法においては得られる重合体の重合度は高いが、
熱変形温度は充分ではなかつた。
の熱変形温度を高めるため、2,5−ジメチルヘキサン
2,5−ビス(パープロピオネート)、または2,5−
ジメチルヘキサン2,5−ビス(パーラウレート)等の
パーオキサイド系(特公昭45−1825号公報)、パ
ーカーボネート系(特開昭56−167711号公報)
ラジカル重合開始剤を用いる方法が検討されている。か
かる方法においては得られる重合体の重合度は高いが、
熱変形温度は充分ではなかつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者は、特に熱変形温度が高く強度に優れたαメチ
ルスチレンとアクリロニトリル共重合体を得る事を目的
にこれを達成すべく、鋭意研究を行つた結果、αメチル
スチレンとアクリロニトリル単量体混合物を特定の組み
合わせのアルキルパーエステル系重合開始剤の存在下で
懸濁重合することにより製造された共重合体は、従来の
αメチルスチレンとアクリロニトリル共重合体に比べ、
特に熱変形温度が高く強度に優れている事を見い出し、
本発明を完成するに至つた。
ルスチレンとアクリロニトリル共重合体を得る事を目的
にこれを達成すべく、鋭意研究を行つた結果、αメチル
スチレンとアクリロニトリル単量体混合物を特定の組み
合わせのアルキルパーエステル系重合開始剤の存在下で
懸濁重合することにより製造された共重合体は、従来の
αメチルスチレンとアクリロニトリル共重合体に比べ、
特に熱変形温度が高く強度に優れている事を見い出し、
本発明を完成するに至つた。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明はαメチルスチレン65−75重量%とア
クリロニトリル25−35重量%の混合物を共重合する
にあたり、10時間半減期(ベンゼン中0.1モル/)
が70℃以上80℃未満のアルキルパーエステル系重合
開始剤と10時間半減期が100℃以上110℃未満の
アルキルパーエステル系重合開始剤の存在下で懸濁重合
することを特徴とするαメチルスチレンとアクリロニト
リル共重合体の製造方法である。
クリロニトリル25−35重量%の混合物を共重合する
にあたり、10時間半減期(ベンゼン中0.1モル/)
が70℃以上80℃未満のアルキルパーエステル系重合
開始剤と10時間半減期が100℃以上110℃未満の
アルキルパーエステル系重合開始剤の存在下で懸濁重合
することを特徴とするαメチルスチレンとアクリロニト
リル共重合体の製造方法である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の単量体混合物の組成はαメチルスチレン65〜
75重量%、アクリロニトリル25〜35重量%であ
る。αメチルスチレンの量が65重量%より少ないと得
られる共重合体の熱変形温度が低くなり、この共重合体
の特徴が失われ、さらに着色を起こし易くなり好ましく
ない。75重量%より多いと重合速度が極端に低下し残
存単量体量が多く、得られる共重合体の熱変形温度が低
くなる。
75重量%、アクリロニトリル25〜35重量%であ
る。αメチルスチレンの量が65重量%より少ないと得
られる共重合体の熱変形温度が低くなり、この共重合体
の特徴が失われ、さらに着色を起こし易くなり好ましく
ない。75重量%より多いと重合速度が極端に低下し残
存単量体量が多く、得られる共重合体の熱変形温度が低
くなる。
本発明において最も特徴とする所は、特に特定の組み合
わせのアルキルパーエステル系重合開始剤の存在下で懸
濁重合を行う事である。すなわち、10時間半減期(ベ
ンゼン中0.1モル/)が70℃以上80℃未満のアル
キルパーエステル系重合開始剤と10時間半減期が10
0℃以上110℃未満のアルキルパーエステル系重合開
始剤の存在下で重合を行うことが必須である。
わせのアルキルパーエステル系重合開始剤の存在下で懸
濁重合を行う事である。すなわち、10時間半減期(ベ
ンゼン中0.1モル/)が70℃以上80℃未満のアル
キルパーエステル系重合開始剤と10時間半減期が10
0℃以上110℃未満のアルキルパーエステル系重合開
始剤の存在下で重合を行うことが必須である。
10時間半減期が70℃未満のアルキルパーエステル系
重合開始剤を用いた場合、重合速度が遅く、極度に長い
重合時間が必要である。また10時間半減期が80℃以
上のアルキルパーエステル系重合開始剤を用いた場合、
得られる重合体の重合度は高いが、熱変形温度は充分で
はなかつた。10時間半減期が70℃以上80℃未満の
アルキルパーエステル系重合開始剤を単独で用いた場合
は、重合率を99%以上にする事は困難である。すなわ
ち、重合率を充分アツプし、高い熱変形温度を有する共
重合体を得るには、10時間半減期が70℃以上80℃
未満のアルキルパーエステル系重合開始剤と10時間半
減期が100℃以上110℃未満のアルキルパーエステ
ル系重合開始剤を共存させて重合を行う必要がある。
重合開始剤を用いた場合、重合速度が遅く、極度に長い
重合時間が必要である。また10時間半減期が80℃以
上のアルキルパーエステル系重合開始剤を用いた場合、
得られる重合体の重合度は高いが、熱変形温度は充分で
はなかつた。10時間半減期が70℃以上80℃未満の
アルキルパーエステル系重合開始剤を単独で用いた場合
は、重合率を99%以上にする事は困難である。すなわ
ち、重合率を充分アツプし、高い熱変形温度を有する共
重合体を得るには、10時間半減期が70℃以上80℃
未満のアルキルパーエステル系重合開始剤と10時間半
減期が100℃以上110℃未満のアルキルパーエステ
ル系重合開始剤を共存させて重合を行う必要がある。
本発明で使用可能な70℃以上80℃未満のアルキルパ
ーエステル系重合開始剤の例としては、t−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ
シイソブチレートベンゾイルパーオキサイドなどが挙げ
られ、10時間半減期が100℃以上110℃未満のア
ルキルパーエステル系重合開始剤の例としては、t−ブ
チルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエー
ト、2,5ジメチル2,5ジ(ベンゾイルパーオキシ)
ヘキサンなどが挙げられるがこれに限定されるものでは
ない。
ーエステル系重合開始剤の例としては、t−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキ
シイソブチレートベンゾイルパーオキサイドなどが挙げ
られ、10時間半減期が100℃以上110℃未満のア
ルキルパーエステル系重合開始剤の例としては、t−ブ
チルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエー
ト、2,5ジメチル2,5ジ(ベンゾイルパーオキシ)
ヘキサンなどが挙げられるがこれに限定されるものでは
ない。
重合は通常10〜40時間で完遂することができる。ま
た懸濁重合は水性媒体中で通常知られている懸濁安定剤
を使用して行うことができる。
た懸濁重合は水性媒体中で通常知られている懸濁安定剤
を使用して行うことができる。
(実施例) 以下、実施例、比較例を挙げて本発明を説明する。
実施例及び比較例 攪拌機付き5オートクレーブに純水2kgと第三リン酸
カルシウム20gを添加し、窒素ガスを吹き込みながら
充分攪拌した。次のαメチルスチレン1.4kg、アクリロ
ニトリル0.6kg及び有機過酸化物重合開始剤(表1、表
2)を添加した後、系内を窒素ガス雰囲気とした。オー
トクレーブを加熱し、内容物を所定の温度(表1)まで
昇温し、表に示す温度サイクルで重合を行なつた。この
様にして得られた懸濁重合液を、塩酸にて中和、脱水し
た後、80℃にて乾燥し粒状重合物を得た。この重合物
を通常の押出機によりペレツト化した。諸性質を測定し
た。結果を表1に示す。
カルシウム20gを添加し、窒素ガスを吹き込みながら
充分攪拌した。次のαメチルスチレン1.4kg、アクリロ
ニトリル0.6kg及び有機過酸化物重合開始剤(表1、表
2)を添加した後、系内を窒素ガス雰囲気とした。オー
トクレーブを加熱し、内容物を所定の温度(表1)まで
昇温し、表に示す温度サイクルで重合を行なつた。この
様にして得られた懸濁重合液を、塩酸にて中和、脱水し
た後、80℃にて乾燥し粒状重合物を得た。この重合物
を通常の押出機によりペレツト化した。諸性質を測定し
た。結果を表1に示す。
なお、共重合体の数平均連鎖長(n:ポリスチレン基
準)は粒状重合物とペレツトの両サンプルをGPC〔東洋
曹達工業(株)製HLC−802A〕を用いて以下の条件
で測定した。
準)は粒状重合物とペレツトの両サンプルをGPC〔東洋
曹達工業(株)製HLC−802A〕を用いて以下の条件
で測定した。
溶媒:テトラヒドロフラン(THF) カラム:東洋曹達製GMH−6 2Feet2本 カラム恒温槽温度:38℃ 溶媒流量:1.5m/min 試料濃度:0.1重量% 試料注入量:0.5m 検出器:示差屈析計 データ処理装置:東洋曹達製CP−8000 また、共重合体の熱変形温度はASTM-D-648、衝撃強
度はASTM−D−256によつて測定した。
度はASTM−D−256によつて測定した。
(発明の効果) 以上のとおり本発明により得られる共重合体は従来のも
のに比較して極めて高い熱変形温度を有し、しかも優れ
た機械的性質、成形性、透明性を有しており成形材料と
して有用である。特にポリスチレン樹脂、アクリル樹
脂、AS樹脂では耐熱性が満足されない用途に適してい
る。またABS樹脂等の他樹脂の改質材としても使用する
ことも可能である。
のに比較して極めて高い熱変形温度を有し、しかも優れ
た機械的性質、成形性、透明性を有しており成形材料と
して有用である。特にポリスチレン樹脂、アクリル樹
脂、AS樹脂では耐熱性が満足されない用途に適してい
る。またABS樹脂等の他樹脂の改質材としても使用する
ことも可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】αメチルスチレン65−75重量%とアク
リロニトリル25−35重量%の混合物を共重合するに
あたり、10時間半減期(ベンゼン中0.1モル/)が
70℃以上80℃未満のアルキルパーエステル系重合開
始剤と10時間半減期が100℃以上110℃未満のア
ルキルパーエステル系重合開始剤との存在下で懸濁重合
することを特徴とするαメチルスチレンとアクリロニト
リル共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15217685A JPH0662716B2 (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | 共重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15217685A JPH0662716B2 (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | 共重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6213413A JPS6213413A (ja) | 1987-01-22 |
JPH0662716B2 true JPH0662716B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=15534707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15217685A Expired - Fee Related JPH0662716B2 (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | 共重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662716B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2800314B2 (ja) * | 1989-10-24 | 1998-09-21 | 日本油脂株式会社 | スケール生成の少ないスチレン系樹脂の懸濁重合方法 |
-
1985
- 1985-07-12 JP JP15217685A patent/JPH0662716B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6213413A (ja) | 1987-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3954913A (en) | Stabilized nitrile polymers | |
US4814387A (en) | Low inherent viscosity-high glass transition temperature enhancing agents produced by suspension polymerization as an overpolymer on polyvinyl chloride resins | |
US4408010A (en) | Polyblend of styrene copolymers and molded article produced therefrom | |
JPS6045642B2 (ja) | 熱可塑性樹脂の製法 | |
CA1071798A (en) | Thermally stable high nitrile resins and method for producing the same | |
US4145375A (en) | Making styrene/maleic anhydride copolymers by suspension polymerization | |
JPS6149325B2 (ja) | ||
EP0154058B1 (en) | Miscible polyblend and molded article produced therefrom | |
US4074038A (en) | Acrylonitrile-styrene-indene interpolymers | |
JPH0662716B2 (ja) | 共重合体の製造方法 | |
JPS58455B2 (ja) | 耐溶剤性アクリル樹脂の製造方法 | |
JPH0723415B2 (ja) | 共重合体の製造方法 | |
JPS6225700B2 (ja) | ||
JPH07216009A (ja) | 共重合体の製造方法 | |
JPH0813922B2 (ja) | アクリル系変性n−アリ−ルマレイミド共重合体成形性組成物 | |
JPS614709A (ja) | 共重合体の製造方法 | |
US4764558A (en) | Alkyl vinyl ether/N-arylmaleimide copolymer containing polymer alloy | |
KR100576322B1 (ko) | 내열성이 우수한 as 수지를 낮은 비용으로 제조하는 방법 | |
JP3549601B2 (ja) | メタクリル樹脂およびその製造方法 | |
JPS59155410A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH08134117A (ja) | スチレン系樹脂の製造方法 | |
JP3138334B2 (ja) | マレイミド系耐熱性共重合体の製造方法 | |
JPS63165413A (ja) | 耐衝撃性スチレン系樹脂の製造方法 | |
JPS6315286B2 (ja) | ||
JPS6239649A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |