JPH0662532U - アルミニウム電解コンデンサ - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ

Info

Publication number
JPH0662532U
JPH0662532U JP934093U JP934093U JPH0662532U JP H0662532 U JPH0662532 U JP H0662532U JP 934093 U JP934093 U JP 934093U JP 934093 U JP934093 U JP 934093U JP H0662532 U JPH0662532 U JP H0662532U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
sealing member
aluminum
electrolytic capacitor
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP934093U
Other languages
English (en)
Inventor
清 松田
雄司 矢口
真一郎 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Capacitor Ltd
Original Assignee
Nichicon Capacitor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Capacitor Ltd filed Critical Nichicon Capacitor Ltd
Priority to JP934093U priority Critical patent/JPH0662532U/ja
Publication of JPH0662532U publication Critical patent/JPH0662532U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム電解コンデンサにおいて、ケー
ス内部の圧力が上昇した際に自動的にオープンとなる保
安機構を小型で安価に構成する。 【構成】 封口部材24をリード引き止め部材1と封口
部材2とで構成し、封口部材2は、ケース23内の圧力
が上昇すると、リベット30の接続端31と共に外側に
変形可能であり、該接続端31と接続されたリード2
7,28は、リード引き止め部材1のターミナル挿通孔
3a,3bへ進入しないように構成し、接続端31がタ
ーミナル挿通孔3a,3bの内部で外方に移動するとそ
れらの接続が絶たれ、オープンモードとなるよう構成し
たことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はアルミニウム電解コンデンサに関し、特に、オープンモードの保安機 構に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム電解コンデンサは、その単位CV積に対する体積が小さく、また 価格的にも有利であることから、民生用機器はもちろんのこと、産業用機器にま で使用されており、その代表的な構造を図6に示す。この図に示すアルミニウム 電解コンデンサ21は、陰極箔、電解紙および陽極箔が巻回されたコンデンサ素 子22が、電解液の含浸された状態でアルミニウムケース23に収容されており 、その開放端側にはアルミニウムケース23の内部を密封状態とするための封口 板24がアルミニウムケース23のカール部によって固定されている。この封口 板24には、その外側に外部端子25a,25bがアルミニウムリベット26a ,26bによって固着されており、これらのアルミニウムリベット26a,26 bの下方端には、コンデンサ素子22の陽極箔および陰極箔から引き出された陽 極用リード27および陰極用リード28が接続されている。また、封口板24は 、アルミニウムケース23と同様にコンデンサの外側を規定する表面側のラバー 層24aと、このラバー層24aの内側にあるフェノール樹脂板24bの2層構 造となっている。図6に例示する構成を含めてアルミニウム電解コンデンサは、 漏れ電流などによって水素ガスが発生した場合にアルミニウムケース23の内部 の圧力が上昇してしまうという問題がある。そして、内部圧力の上昇により、例 えば、封口板24が爆音と共に飛び出すなどの不具合が生ずる。このため通常は アルミニウムケース23の底面側等に形成された肉薄部23aや、フェノール樹 脂板24bに形成された孔24cなどによって、アルミニウムケース23の内部 の圧力が異常に高くなる前に、内部のガスを放出する保安機構、すなわち、防爆 構造が採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような防爆構造は、内部のガスを放出させる構造が採用さ れているため、弁の作動と共にコンデンサ素子22に含浸されていた電解液がミ スト状となって吹き出してしまうという問題が発生する。ここで、電解液として は、導電性のものが使用されており、しかも、可燃性のものが殆どであることか ら、噴出した電解液が回路パターン等に付着すると、パターンの間をショートさ せたり、場合によっては、発火の原因となる危険もある。
【0004】 このような事態に対処するため、アルミニウム電解コンデンサが寿命に達した とき、あるいは異常が発生したときには、コンデンサ自身がオープン状態となり 、ショートあるいは発火等の不具合の発生を防止できるものが、種々検討、考案 されている。しかしながら、従来検討されているものは、いずれもコンデンサ内 部に大きなスペースを必要とするもの、あるいは、極めて構成が複雑なものであ り、アルミニウム電解コンデンサの小型で安価であるという長所を減ずるもので しかなかった。
【0005】 そこで、本考案においては、上記の問題点に鑑みて、小型で安価なアルミニウ ム電解コンデンサでありながら、オープンモードの保安機構を有するものを提供 することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案においては、封口部材の少なくとも1部 をコンデンサケース内の圧力上昇によって変形可能として、この変形に伴いター ミナル部を移動させる一方、リード部材をコンデンサ素子側に引き止めることに よって、内圧が上昇してターミナル部が移動した際に自動的にターミナル部とリ ード部材との接続が絶たれるようにしている。 すなわち、本考案のアルミニウム電解コンデンサにおいては、コンデンサケー スの開放端側に固定され、コンデンサケース内の圧力上昇によって外側に向かっ て変形可能な封口部材と、この封口部材に固定されて封口部材の変形によって外 側に向かって変位可能であって、下端側にコンデンサ素子から延びるリード部材 が接続されたターミナル部と、封口部材とコンデンサ素子との間において、ター ミナル部が外側に向けて変位したときに、リード部材を引き止めてターミナル部 とリード部材との接続を遮断するリード引き止め部材とを設けてある。
【0007】 ここで、リード引き止め部材には、ターミナル部の下端側をコンデンサ素子側 に露出させてその露出部分にリード部材を接続可能とするターミナル挿通部が形 成されており、このターミナル挿通部は、リード部材の侵入が不能に形成されて ターミナル部が外側に向けて変位したときに、リード部材をコンデンサ素子側に 引き止めてターミナル部とリード部材との接続を遮断するようになっている。
【0008】 また、封口部材は、コンデンサケースのカール部によって固定された金属製の 薄肉の封口板であって、この封口板は、その外周側でコンデンサケースとの絶縁 性を確保する絶縁部を介してリード引き止め部材とともにカール部に保持されて いる一方、封口板には、コンデンサケース内の内圧をシール可能に固定された絶 縁性のシール部を介してターミナル部が固定されている。
【0009】 さらに、リード引き止め部材には、それ自身の変形を防止する補強突起部を設 けることが好ましい。
【0010】
【作用】
本考案に係るアルミニウム電解コンデンサにおいて、コンデンサケース内の圧 力が上昇すると、封口部材が外側に向かって変形すると共に、ターミナル部も外 側に移動する。ここで、ターミナル部にはコンデンサ素子から延びるリード部材 が接続され、このリード部材は、リード引き止め部材によって外側に向けての移 動が規制されているため、ターミナル部が外側に向けて変位しても、リード部材 は、コンデンサ素子側に引き止められてターミナル部との接続が絶たれ、アルミ ニウム電解コンデンサは自動的にオープン状態となる。このように、本考案に係 るアルミニウム電解コンデンサにおいては、保安機構の構成が簡素であるため、 アルミニウム電解コンデンサの特徴である小型で安価であることを減ずることが ない。
【0011】 ここで、リード引き止め部材として、ターミナル部の下端側をコンデンサ素子 側に露出させてその露出部分にリード部材を接続可能とするターミナル挿通部が 形成されたものであって、このターミナル挿通部は、リード部材の侵入が不能に 形成されている場合には、ターミナル部が外側に移動しても、リード部材を容易 にコンデンサ素子側に引き止めることができるので、リード部材の長さ寸法など を規定する必要がなく、コンデンサの組立てなどが容易である。従って、オープ ンモードの保安機構を組み込んだアルミニウム電解コンデンサをより安価に提供 することができる
【0012】 なお、リード引き止め部材を内蓋状のもので構成した場合には、内部からの圧 力は、リード引き止め部材に孔、ベロー、薄膜等の圧力伝達部を設けることによ って封口部材側に伝達することができる。
【0013】
【実施例】
図1に、本考案の実施例に係るアルミニウム電解コンデンサの構造を示す。
【0014】 本実施例のアルミニウム電解コンデンサ21も、コンデンサ素子22が収容さ れたアルミニウムケース23、このアルミニウムケース23の内部を密封状態と するための封口部材2を備える封口部側40、封口部側40の外側の外部端子2 5a,25b、コンデンサ素子22の陽極箔および陰極箔から引き出されたリー ド27,28を備えており、その主な構造は先に説明した従来のコンデンサと同 様である。従って、共通する部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0015】 本実施例のアルミニウム電解コンデンサ21において、着目すべき点は、封口 部側40の構成と、リード27,28と外部端子25a,25bとを接続するリ ベット30(ターミナル部)の構成である。
【0016】 まず、本実施例のアルミニウム電解コンデンサ21の封口部側40は、アルミ ニウムケース23の内部に向いたリード引き止め部材1と、アルミニウムケース 23の外部に向いた封口部材2とによって構成されている。リード引き止め部材 1は樹脂製で、図1および図2に示すように、アルミニウムケース23の内面と 略接触するようなディスク状である。リード引き止め部材1には、その中心を対 称の中心とするターミナル挿通孔3a,3bおよび孔4a,4bが形成されてお り、これらのターミナル挿通孔3a,3bおよび孔4a,4bは、対峙するター ミナル挿通孔3a,3bの並んだ線と、孔4a,4bの並んだ線が略直角に交わ るように配置されている。
【0017】 ここで、ターミナル挿通孔3a,3bには、図1にも示すように、リベット3 0(30a,30b)の下端がコンデンサ素子22の側に露出しており、この露 出した部分が接続端31(31a,31b)としてそれぞれのリード27,28 に接続している。また、ターミナル挿通孔3a,3bは、接続端31a,31b を通すには十分な大きさであるが、リード27,28は進入できない大きさの孔 となるように設定されている。従って、後述するように、ケース23内の圧力の 上昇により、封口部材2が外側に向かって変形して、リベット30a,30bが ケース2の開放端から外側に移動し、接続端31a,31bがターミナル挿通孔 3a,3b内に引っ込んだ場合であっても、リード27,28は、ターミナル挿 通孔3a,3bの内部に進入することはなく、コンデンサ素子22の側に引き止 められ、接続端31a,31bとリード27,28との接続が破壊される。すな わち、接続端31a,31bとリード27,28との接続は、その強度がこのよ うな際に破壊されるように、弱点部分として形成されている。また、孔4a,4 bは、リード引き止め部材1の両側を貫通する構造に形成されて、圧力伝達孔と して機能するとともに、リード引き止め部材1の強度を高める機能も担っている 。
【0018】 なお、本実施例においては、ターミナル挿通孔3a,3bおよび孔4a,4b が形成されているが、これらの孔の数量は、端子の数、圧力の伝達量等によって 自由に選択することができ、孔の形状も円形のものに限られない。また、それぞ れの孔の位置も、本実施例の配置に限られず種々の配置を採用することが可能で ある。さらに、孔4a,4bにはベロー等の圧力のみが伝達でき、蒸気等は遮断 されるもの等の圧力伝達手段であってもよい。
【0019】 さらに、本実施例においては、リード引き止め部材1のアルミニウムケース2 3の内部に面した側1aに、1対の補強用突起5a,5bが形成されている。こ の補強用突起5a,5bは、梁状の突状部分であり、ターミナル挿通孔3a,3 bの外側に配置されて、アルミニウムケース23内の圧力の上昇により、リード 引き止め部材1の変形を最小限に止める機能を有する。また、補強用突起5a, 5bは、リード27,28を接続端31a,31bに導き、所定の位置に保持す る役割も果たすようになっている。従って、補強用突起5a,5bは、これらの 役割を果たすことが可能なように、その数、突起の強度を定める断面、配置、組 み合わせ等が定められる。また、補強用突起5a,5bは、リード引き止め部材 1の強度を高める目的であれば、内面1aではなく、リード引き止め部材1の外 面等に設置してもよい。なお、リード引き止め部材1は、絶縁対策が施された金 属製であってももちろん良いが、ショートや腐食等の問題を考慮すると、樹脂製 であることが望ましい。
【0020】 一方、本実施例のアルミニウム電解コンデンサ21に用いられている封口部材 2は、アルミニウムケース23の内周に合致した略ディスク状である。そして、 その外周部には立ち上がった形状のつば11が形成されており、このつば11の 内側には、外周に沿って溝12が構成されている。従って、リード引き止め部材 1とともに、封口部材2をアルミニウムケース23の開放端に配置する一方、溝 12にシリコンゴム等のパッキン9を挿着した状態で、アルミニウムケース23 の開放端をパッキン9に向かって折り返し、カール部を形成することにより、封 口部材2の外周部は密封され、耐圧性のあるシール構造が構成される。ここで、 図1および図3に示すように、封口部材2にも1対のリベット端子装着孔34a ,34bが形成されている。これらのリベット端子装着孔34a,34bには、 そこを通って、アルミニウムケース23内の電解液が蒸気としてケース外にリー クすることを防止するとともに、リベット30a,30bと封口部材2との間の 絶縁性を確保する目的に、シリコンゴム製等のブッシュ8a,8bが配置されて おり、これらのブッシュ8a,8bを介して、リベット30a,30bは封口部 材2に固定されている。
【0021】 ここで、封口部材2は金属製の薄板で形成されているが、その形状および強度 は、アルミニウムケース23の内部で通常発生する圧力に対しては十分な強度を 備えている一方、内圧が異常に高くなった場合には、外側に膨らんだ形状に変形 可能である。なお、封口部材2には、その略中央にリベット端子装着孔13a, 13bを分断するように、薄肉部14を設けて、アルミニウムケース23内の圧 力が上昇すると、薄肉部14を頂点とした山形に変形するようにしてもよい。
【0022】 なお、封口部材2の外面2bには、樹脂製の絶縁体であるスペーサー15が設 定されており、このスペーサー15から、リベット30a,30bは突出した状 態にあって、外部端子25a,25bと接続されている。また、スペーサー15 は、外部端子25a,25bに対し一体に成形されたものであり、その連結部、 すなわち、中心には封口部材2の変形を阻害しないように薄肉部16が形成され ている。従って、封口部材2が内圧上昇によって外側に膨らむように変形すると 、これに応じてスペーサー15も山形に変形する。
【0023】 図4には、本実施例のアルミニウム電解コンデンサ21のアルミニウムケース 23内の圧力が上昇した場合の様子を模式的に示してある。
【0024】 アルミニウム電解コンデンサ21は、電解液を使用していることもあって、印 加状態において発生する漏れ電流などにより、寿命時間に到達するに連れて内部 圧力が上昇する。また、アルミニウム電解コンデンサ21に対して、逆電圧が印 加されたり、過電圧が印加された場合には、短時間で内部圧力が上昇する。
【0025】 そこで、本実施例のアルミニウム電解コンデンサ21には、オープンモードの 保安機構が構成されている。すなわち、アルミニウム電解コンデンサ21におい て、アルミニウムケース23内の圧力が上昇すると、矢印41に示すように、そ の圧力がターミナル挿通孔3a,3bおよび孔4a,4bを介して封口部材2の 側に伝達される。そして、封口部材2は、伝達された圧力の上昇に呼応して、矢 印42のように変形する。ここで、封口部材2の中心に薄肉部14を設けた場合 には、その薄肉部14に沿って変形する。従って、封口部材2に固定されたリベ ット30a,30bも、矢印43に示すように、封口部材2の変形に引っ張られ てアルミニウムケース23に対して外側へ移動する。ここで、封口部材2の変形 が進むと、リード27,28に接続しているリベット30a,30bの接続端3 1a,31bは、リード引き止め部材1のターミナル挿通孔3a,3bの内部に 引き込まれる。このとき、リベット30a,30bは、ターミナル挿通孔3a, 3b内をスムーズに移動するが、リード27,28は、ターミナル挿通孔3a, 3bの内部に進入できないため、リード27,28と接続端31a,31bとの 接続が絶たれ、オープン状態となる。
【0026】 なお、本実施例において、封口部材2の外周部は、つば11、パッキン12お よびケース23のカール部によって確実にシールされているので、封口部材2の 変形によって圧力、あるいはケース23内の蒸気等が漏れることはない。また、 スペーサー15には薄肉部16が設けられているので、スペーサー15が封口部 材2の変形を阻害することはなく、確実にオープン状態にすることが可能である 。また、ターミナル挿通孔3a,3bの大きさは、リベット30a,30bの移 動が、封口部材2の変形に伴って若干の角度を有した移動であることを考慮して 決定されており、封口部材2が変形した時にリベット30a,30bが引っ掛か るようなことはなく、スムーズである。
【0027】 このように、本実施例においては、アルミニウム電解コンデンサ21が寿命ま たは異常な使用態様により内部圧力が高まることを利用して、リード27,28 とリベット30a,30bとの接続が遮断されるようにしている。このため、遮 断された以降は、コンデンサはオープン状態になって、内部圧力の上昇はこの状 態で停止する。従って、内部圧力が高まりすぎて電解液が噴出する等の不具合を 防止でき、配線基板上などに電解液が付着することに起因する機器の異常動作あ るいは発火などの危険を防止することができる。すなわち、オープンモードの保 安機構を備えたアルミニウム電解コンデンサを実現することができる。
【0028】 また、本実施例のアルミニウム電解コンデンサ21において、オープンモード の保安機構は、内部圧力の上昇によって変形してリベット30a,30bの接続 端31a,31bを移動させる封口部材2と、リード27,28の侵入が不能な ターミナル挿通孔3a,3bが形成されているリード引き止め部材1とによって 実現されている。従って、保安機構の実現のために、余分な部材、空間等を用い る必要はなく、アルミニウム電解コンデンサの小型で安価である長所を減ずるこ とがない。また、保安機構の構成が簡単で、動作が確実であることから、保安機 構の信頼性は高く、確実にオープン状態とすることが可能である。
【0029】 また、本実施例においては、図5に示すように、鉄−アルミニウム製のリベッ ト30が用いられている。このリベット30は、封口部材2の内面1a側のアル ミニウム製の内部リベット32と、封口部材2の外面2b側で外部ターミナル2 5に接続した鉄製の外部リベット33とによって構成されている。その理由は、 非アルミニウム素材にとって腐食雰囲気となる封口部材2の内側には、アルミニ ウム製の内部リベット32のみを露出させて腐食などを防止する一方、強度の要 求される外部ターミナル25との接続は、強度等の面で優れている鉄製の外部リ ベット33を用いており、ターミナルとしての要求も満足させている。
【0030】 このような鉄−アルミニウム製のリベット30は、内部リベット32の内部に 設けられた円筒状の中空部35に外部リベット33の円柱状の挿入部36を挿入 して組み立てられ、組み立てに際しては圧入、溶接、補止め等が用いられる。そ して、これらの効果を増すために、挿入部36の外面には、ローレット状の加工 、半田メッキ、あるいは半田メッキの下層に銅メッキを施したものが用いられる 。それ故、リベット30の電気的特性も良好である。
【0031】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案に係るアルミニウム電解コンデンサにおいては 、コンデンサケース内の圧力が上昇すると封口部材がターミナル部と共に外側に 向かって変形する一方、リード引き止め部材は、リード部材を引き止めることに 特徴を有する。従って、内部の圧力が上昇すると、リード部材とターミナル部と の接続が自動的に絶たれるため、アルミニウム電解コンデンサの特徴である小型 で安価であることを減ずることなく、保安機構を組み込んだアルミニウム電解コ ンデンサを提供することができ、さらに、保安機構の構成が簡単であるので、そ の信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るアルミニウム電解コンデ
ンサの構造を示す断面図である。
【図2】図1に示すアルミニウム電解コンデンサの封口
部側の裏面を示す裏面図である。
【図3】図1に示すアルミニウム電解コンデンサの封口
部側の表面を示す表面図である。
【図4】図1に示すアルミニウム電解コンデンサ内の圧
力が異常に上昇した場合において、封口部材側での動作
を示す説明図である。
【図5】図1に示すアルミニウム電解コンデンサに用い
られているリベットを一部欠いて示す説明図である。
【図6】従来のアルミニウム電解コンデンサの構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
1・・リード引き止め部材 2・・封口部材 3a,3b・・ターミナル挿通孔 5a,5b・・補強用突起 8・・ブッシュ 9・・パッキン 14,16・・薄肉部 15・・スペーサー 21・・アルミニウム電解コンデンサ 22・・コンデンサ素子 23・・アルミニウムケース 24・・封口部材 25・・外部ターミナル 26・・アルミニウムリベット 27,28・・リード 30,30a,30b・・・リベット 31,31a,31b・・接続端 32・・内部リベット 33・・外部リベット 35・・中空部 36・・挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 南 真一郎 京都市中京区御池通烏丸東入一筋目仲保利 町191番地の4 上原ビル3階 ニチコン 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサケースの開放端側に固定さ
    れ、前記コンデンサケース内の圧力上昇によって外側に
    向かって変形可能な封口部材と、この封口部材に固定さ
    れて前記封口部材の変形によって外側に向かって変位可
    能であって、下端側に前記コンデンサ素子から延びるリ
    ード部材が接続されたターミナル部と、前記封口部材と
    前記コンデンサ素子との間において、前記ターミナル部
    が外側に向けて変位したときに、前記リード部材を引き
    止めて前記ターミナル部と前記リード部材との接続を遮
    断するリード引き止め部材とを有することを特徴とする
    アルミニウム電解コンデンサ。
JP934093U 1993-02-09 1993-02-09 アルミニウム電解コンデンサ Pending JPH0662532U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP934093U JPH0662532U (ja) 1993-02-09 1993-02-09 アルミニウム電解コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP934093U JPH0662532U (ja) 1993-02-09 1993-02-09 アルミニウム電解コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0662532U true JPH0662532U (ja) 1994-09-02

Family

ID=11717749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP934093U Pending JPH0662532U (ja) 1993-02-09 1993-02-09 アルミニウム電解コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0662532U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002280273A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Kyocera Corp 電気化学素子

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5388153A (en) * 1977-01-13 1978-08-03 Mallory & Co Inc P R Electric appliance
JPS6221525B2 (ja) * 1979-04-17 1987-05-13 Naka Gijutsu Kenkyusho
JPH0611341B2 (ja) * 1985-05-05 1994-02-16 博 福場 電子歯ブラシ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5388153A (en) * 1977-01-13 1978-08-03 Mallory & Co Inc P R Electric appliance
JPS6221525B2 (ja) * 1979-04-17 1987-05-13 Naka Gijutsu Kenkyusho
JPH0611341B2 (ja) * 1985-05-05 1994-02-16 博 福場 電子歯ブラシ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002280273A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Kyocera Corp 電気化学素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5665483A (en) Sealed storage battery
US6064563A (en) Electrolytic capacitor with open circuit mode mechanism
EP2104122A1 (en) Capacitor
CN102544396A (zh) 电存储装置
EP3675237B1 (en) Secondary battery comrpsising a top clamping plate
EP2793294B1 (en) Rechargeable battery
CA1264803A (en) Explosion-proof, hermetically sealed galvanic cell
CN111129365A (zh) 电池装置
JPH0662532U (ja) アルミニウム電解コンデンサ
WO2014084203A1 (ja) 正極リード、アルカリ二次電池
WO2023030237A1 (zh) 储能装置及电子设备
GB1577904A (en) Electrical devices
JP3683344B2 (ja) 電解コンデンサ
JP3949791B2 (ja) 保安装置付電解コンデンサ
CA1179026A (en) Capacitor
JPH0869785A (ja) 防爆安全装置を備えた電池とその製造方法
JPH0620890A (ja) アルミ電解コンデンサ
JP3841471B2 (ja) 電解コンデンサ
KR100858806B1 (ko) 전지
TWI624846B (zh) 具有非等寬導電箔片的捲繞型電容器封裝結構及其捲繞式組件
JPH0741147Y2 (ja) 電解コンデンサ
KR100450183B1 (ko) 누액 방지 기능이 향상된 이차 전지
US20240162585A1 (en) Power storage cell
CN118017104A (en) Power storage unit
JPH0614464Y2 (ja) 横置型電解コンデンサ