JPH0662361B2 - 臓器潅流装置 - Google Patents

臓器潅流装置

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JPH0662361B2
JPH0662361B2 JP60057611A JP5761185A JPH0662361B2 JP H0662361 B2 JPH0662361 B2 JP H0662361B2 JP 60057611 A JP60057611 A JP 60057611A JP 5761185 A JP5761185 A JP 5761185A JP H0662361 B2 JPH0662361 B2 JP H0662361B2
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JP
Japan
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organ
perfusion
container body
perfusate
lid
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JP60057611A
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JPS61218501A (ja
Inventor
弘章 石塚
正明 沼澤
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泉工医料工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、移植用の腎臓などの臓器を所定期間新鮮な
状態で保存しておくことができ、しかも搬送容易な臓器
潅流装置に関する。
「従来の技術」 従来、臓器潅流装置として、第4図に示す構造のものが
知られている。図中符号1は保存容器を示すものであ
る。この保存容器1は、容器本体2と、この容器本体2
上部に着脱自在に取りつけられている蓋体3とから構成
されている。
容器本体2は隔壁4によつて上下2室に分割されてい
る。そして、上室5のほぼ中央には水平に多孔板6が設
けられており、この多孔板6上に保存用の臓器7を載置
するようになつている。また、下室8は所要量の潅流液
(血漿に類似の成分)9を貯えておくためのもので、底
部には潅流液排出口10と、潅流用出口11が形成され
ている。前記潅流用流出口11には潅流回路12の一端
(吸引口)が連結されており、この潅流回路12の他端
(流出口)は前記容器本体2の上側部に形成した潅流液
注入口13に連結されている。この潅流回路12には前
記流出口11から注入口13にかけて順次フイルター1
4、潅流ポンプ15、熱交換器16、pH計17、圧力・
温度モニター18が介装されている。前記熱交換器16
には恒温槽19から一定温度(4℃前後)の熱交換液が
循環されるようになつている。前記注入口13には前記
臓器7に接続するカニユーレ20が連結されている。従
つて、潅流回路12によつて臓器7に供給された潅流液
は、臓器7から排出され、多孔板6を通過して、上室5
の底(隔壁)にたまる。隔壁4には流下口4a,4bが
形成され、この流下口4a,4bは前記下室8上部に設
けた人工肺21に導入されるようになつており、人工肺
21によつて酸素加された潅流液は下室8底部に一時貯
えられるようになつている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、上記従来の臓器潅流装置には下記のような問
題点があり、それらの解決が望まれている。
(イ) 前記したように臓器7を保存に最適な温度(4℃
前後)に維持するには、熱交換器16により4℃前後に
調整された潅流液を臓器7内に潅流させることによつて
行なつているが、この方法であると、臓器表面からの放
熱によつて恒温維持効率が悪い。
(ロ) 搬送中、容器1の下室8内の潅流液9がその性質
上振動により泡立ち、その泡が潅流回路12を介して臓
器7内へ潅流され、臓器7の血管が閉塞されてしまう場
合がある。
(ハ) 保存中、臓器7は多孔板6への当接部分が臓器7
の自重により損傷を受けてしまう。
(ニ) 同上の理由により臓器7は、搬送中の振動を受け
て、動揺しやすく、損傷を受けやすい。
(ホ) 保存容器1は、上室5と下室8を有する2重構造
であり、複雑な金型を必要とするため、成形コストが嵩
み、製造コストの低減化が図れない。
「問題点を解決するための手段」 この発明の臓器潅流装置は、その保存容器の隔壁をなく
すとともに、内部の人工肺を外部の潅流回路中に介装
し、この保存容器を液密で、かつ上部にエアー抜き口を
有する構造とし、さらにこの保存容器の中央部にほぼ水
平に臓器を潅流液中に保持するためのキャップ状の受部
と蓋部とを備えた網状保持部材を設けたものである。
「作用」 上記構成によれば、容器の全空間に潅流液を満たし、こ
の潅流液中に臓器を浸漬した状態で潅流を実施すること
ができるので、 (a) 臓器の内部および外部に潅流液を存在させること
ができ、恒温効率を高めることができる。
(b) 潅流液は容器の全空間に充たされており、容器中
にはエアーが存在しないので、振動を受けても泡立た
ず、臓器の血管を閉塞させる心配がない。
(c) 臓器は、いわば潅流液中に浮遊した状態に置か
れ、しかも、臓器は、臓器の下面を包み込むようにほぼ
均一に保持するキャップ状の受部と、この受部との協働
により臓器の上面を包み込むように保持するキャップ状
の蓋部とが形成された網状保持部材により、ほぼ均一に
保持されているので、臓器の自重および振動による損傷
を受けにくく、かつ、網状保持部材から放出されること
が防止され、放出により損傷を受けることが防止され
る。
(d) 容器を2重構造としなくてよいので、金型コスト
が安価となり、製造コストの低減化が可能となる。
以下、この発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
「実施例」 第1図はこの発明の一実施例を示すもので、図中第4図
と共通する部分には同一符号を付して説明を簡略化す
る。図中、符号30は保存容器を示すもので、この保存
容器30は容器本体31とこの容器本体30にo−リン
グ32によつて液密に螺着されている蓋体33とから構
成されている。
前記容器本体31の下端一側部には潅流液充填兼排出口
34が形成され、同下端他側部には潅流用流出口35が
形成されている。また、この容器本体31の中央部には
ほぼ水平に臓器7を保持するための網状保持部材36が
設けられている。この網状保持部材36は、第2図およ
び第3図に示すように、受部37と蓋部38とから構成
されている。この受部37および蓋部38は、例えばプ
ラスチツクを用い網状で、かつキヤツプ状に成形されて
おり、各々の外周部には取付用の鍔状フランジ39,4
0が形成されている。そして、例えば、受部37は容器
本体31に固定されている。受部37の鍔状フランジ3
9の蓋部38対面側にはフツク39a,39bが設けら
れており、蓋部38の鍔状フランジ40には前記フツク
39a,39bと嵌合する嵌合孔40a,40bが形成
されている。従つて、受部37に蓋部38を連結させる
ことにより、内部に臓器7を保持することができる。ま
た、容器本体31の側部の前記網状保持部材36の上方
には臓器7に接続されるカニユーレ20および潅流回路
41の他端を連結するための潅流用注入口42が形成さ
れている。前記潅流回路41には流出口35から注入口
42にかけて順次フイルター14、潅流ポンプ15、熱
交換器16、人工肺43が介装されており、人工肺43
と注入口42との間には圧力計44が取りつけられてい
る。
一方、前記蓋体33は、第1図に示すように、円錐形を
なし、その上端にはキヤツプ45によつて気密、液密に
閉栓されるエアー抜き口33aが形成されている。
なお、第1図中において、符号46は温度計とpH計を示
すものである。
上記構造の臓器潅流装置は、次のようにして使用する。
(1) 蓋体33を取りはずし、臓器7を網状保持部材3
6の受部37に収める。
(2) 充填口兼排出口34より潅流液を容器30に満た
しながら、潅流ポンプ15をゆつくり回し、潅流回路4
1のプライミングを行なう。
(3) 容器本体31の底と受部37の中間まで潅流液を
プライミングしたら臓器7の血管と注入口42とをカニ
ユーレ20で接続し、蓋部38を取りつけ固定し、蓋体
33を螺着する。
(4) 蓋体33上部のエアーをエアー抜き口33aより
抜きながら、充填口兼排出口34より潅流液を満し、充
填が完了したならキヤツプ45を取りつけると同時に充
填口兼排出口34を閉じる。
(5) 潅流ポンプ15を通常回転数で回し、潅流を開始
する。
そして、この臓器潅流装置によれば、次のような作用効
果が得られる。
(i) 臓器7は潅流液中に浸漬されるとともに、その血
管内にも潅流液が潅流されるので、臓器7の温度を容
易、確実に、一定かつ均一に保つことができる。
(ii) 容器30中の全空間には潅流液が満たされてお
り、エアーは存在しないので、潅流液が泡立つことな
く、臓器7の血管を閉塞させることもない。
(iii) 臓器7は潅流液中に浮遊した状態におかれて保
存されるので、臓器7の自重による損傷を防止すること
ができる。
(iv) 臓器7は潅流液中に浮遊状態におかれるととも
に、網状保持部材36のキャップ状の受部37及び蓋部
38により全周に亘つて囲まれているので、搬送中に容
器30に振動を受けても、臓器7に損傷を与えることが
ない。
(v) 容器30は単純な構造の容器本体31と蓋体33
とから構成されているので、金型コストが安価で済み、
かつ成形が容易となり、製造コストの低減化を図ること
が可能となる。
なお、上記実施例において、蓋体33を円錐形とした
が、円錐形に限定されるものでなく、エアーを容易に抜
くことができるならば、他の形状を採用してもよい。ま
た、蓋体33の容器本体31への取付は、螺着手段によ
り行なうようにしたが、気密、液密を保つことができ、
着脱自在ならば、他の取付手段を用いてもよい。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明に係る臓器潅流装置によ
れば、臓器の保存適温を容易、確実に維持することがで
き、臓器の自重および外部振動から確実に臓器を保護す
ることができ、潅流液の泡立ちを生ずることなく、しか
も装置の製造コストの低減化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図(a),(b)はこの発明の一実施例を示
すもので、第1図はこの発明の臓器潅流装置の構成図、
第2図(a),(b)および第3図(a),(b)は、網状保持部材
を示すもので、第2図(a)は同網状保持部材の受部の正
面図、第2図(b)は同受部の側断面図、第3図(a)は網状
保持部材の蓋部の正面図、第3図(b)は同蓋部の側断面
図、第4図は従来の臓器潅流装置構成図である。 7……臓器、15……潅流ポンプ、16……熱交換器、
31……容器本体、33……蓋体、33a……エアー抜
き口、41……潅流回路、42……注入口(流出口連結
部)、43……人工肺。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潅流ポンプ、人工肺および熱交換器が介装
    されている潅流回路の流出口が潅流液を満たす容器本体
    の下部に連結されるとともに、同潅流回路の注入口が容
    器本体の上側部に連結され、 前記容器本体内の上部の前記潅流回路の注入口連結部下
    方に臓器を保持するための網状保持部材がほぼ水平に取
    り付けられ、 前記容器本体に上部にエアー抜き口が設けられている蓋
    体が液密かつ着脱自在に取り付けられ、 前記網状保持部材には、臓器の下面を包み込むようにほ
    ぼ均一に保持するキャップ状の受部と、この受部との協
    働により臓器の上面を包み込むように保持するキャップ
    状の蓋部とが形成されていることを特徴とする臓器潅流
    装置。
JP60057611A 1985-03-22 1985-03-22 臓器潅流装置 Expired - Lifetime JPH0662361B2 (ja)

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