JPH0662203A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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Publication number
JPH0662203A
JPH0662203A JP4211582A JP21158292A JPH0662203A JP H0662203 A JPH0662203 A JP H0662203A JP 4211582 A JP4211582 A JP 4211582A JP 21158292 A JP21158292 A JP 21158292A JP H0662203 A JPH0662203 A JP H0662203A
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JP
Japan
Prior art keywords
recording
temperature
correction table
correction
thermal head
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Pending
Application number
JP4211582A
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English (en)
Inventor
Shogo Kimura
照吾 木村
Yasuo Kariya
泰生 狩谷
Norihiro Kuma
紀博 熊
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4211582A priority Critical patent/JPH0662203A/ja
Publication of JPH0662203A publication Critical patent/JPH0662203A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温環境から高温環境まで、異なる記録密度
モードにおいて最適な感熱記録を行う。 【構成】 制御回路6は、サーマルヘッド16を駆動す
る信号の情報量と選択される記録密度モードと環境温度
とに対応して、ドット補正テーブル20、周期補正テー
ブル21および温度補正テーブル22から設定される各
補正値を読出す。各補正値を用いて数1の式によってス
トローブ幅を演算する。 【数1】ストローブ幅=ドット補正値+周期補正値−温
度補正値求められたストローブ幅を有するストローブ信
号を駆動回路17から発生し、サーマルヘッド16の発
熱素子を駆動する時間を制限し、感熱記録紙への安定し
た画像情報の記録印字を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データを電気信号
に変換して送受信するファクシミリ装置などの感熱記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置は、公衆電話回線を介
して、文字や図形などの画像データを送信/受信して情
報の交換を行うために広く用いられている。このような
ファクシミリ装置などの記録装置においては、走査線方
向に発熱素子が配列されたサーマルヘッドを感熱記録紙
に接触させながら、画像データに応じて各発熱素子を駆
動し、記録紙を熱的に変色させることによって走査線毎
の画像を記録する。感熱記録紙は、走査線の方向と垂直
な副走査線方向に搬送され、走査線毎の記録を繰り返す
ことによって、記録紙上に画像データが画像情報として
記録印字される。
【0003】サーマルヘッドには、走査線方向に予め定
める記録密度で画像情報を記録することができるよう
に、複数の発熱素子が形成されている。各発熱素子を駆
動すると、電流によって発熱し、接触している感熱記録
紙を変色させる。感熱記録紙が変色する濃度は、発熱素
子の温度や、周囲の環境温度によって影響される。サー
マルヘッドは、一走査線毎に複数の発熱素子を同時に駆
動して記録印字を行うので、駆動する発熱素子の数が多
くなると駆動用電源の電圧が低下し、各発熱素子毎に供
給される電力が減少する。このため、同時に駆動する発
熱素子の数、すなわちドットの数が多くなると、各発熱
素子を駆動する電力を供給する時間を増加させる必要が
ある。また、ファクシミリ装置などにおいて受信する画
像情報は、原稿などの空白部分が多い画像であるので、
サーマルヘッドの各発熱素子が駆動されない走査線も存
在する。各発熱素子は、駆動される頻度が大きくなると
高温になり、頻度が小さくなると低温になる。このた
め、サーマルヘッドを駆動する周期が長くなると、各発
熱素子を駆動する電力を与える時間が長くなるように補
正する必要がある。すなわち、記録印字すべき画像情報
量に応じて、各発熱素子を駆動する電力を供給する時間
を補正する必要がある。
【0004】各発熱素子を駆動する時間は、さらに環境
温度によって補正する必要がある。環境温度が高いとき
は各発熱素子の駆動時間を短くし、環境温度が低いとき
は長くするように補正する。駆動時間の調整は、パルス
状のストローブ信号のパルス幅を変えて行う。
【0005】感熱記録装置においては、走査線方向の記
録密度は感熱素子の配列密度によって一定となる。しか
しながら、副走査線方向の記録密度は、感熱記録紙を各
走査線毎に搬送するときの変位量によって定められる。
したがって、副走査線方向に搬送する変位量を切換える
ことによって、副走査線方向の記録密度を切換えること
ができる。
【0006】たとえばファクシミリ装置においては、ス
タンダードモード、ファインモードおよびスーパーファ
インモードの3種類の記録モードを有することが多い。
ファインモードは、副走査線方向に対する走査線の密度
が、走査線方向に配列される発熱素子の密度とほぼ等し
い。スーパーファインモード時には、副走査線方向につ
いての走査線間の間隔がファインモード時の約半分にな
るので、副走査線方向に連続して記録印字を行うときに
は、隣接する走査線への記録印字の影響を受けやすい。
このため、スーパーファインモード時においては、各発
熱素子を駆動する時間を制限するストローブ信号の幅
を、ファインモード時の値に基づいてさらに補正する。
【0007】たとえば、ファインモード時には、感熱素
子を駆動する時間を制限するストローブ信号の持続時間
である印加ストローブ幅は、次の数1の式で表される。
【0008】
【数1】 印加ストローブ幅=ドット補正値+周期補正値−温度補
正値 スーパーファインモード時の印加ストローブ幅は、たと
えば次の数2の式で表される。
【0009】
【数2】 印加ストローブ幅=(ファインモード時印加ストローブ
幅)×0.85 ここで0.85というのは、実験結果から求められる補
正値の一例である。このように、スーパーファインモー
ド時には、ファインモード時について求めた印加ストロ
ーブ幅に一定の定数を掛算して求めている。スーパーフ
ァインモード時には、ファインモード時の値から一定数
を引算して求めることも行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来からのファクシミ
リ装置におけるスタンダードモード時およびスーパーフ
ァインモード時のストローブ幅は、ファインモード時の
ストローブ幅に対してそれぞれ一定の補正を施して定め
ている。この補正は、常温付近で最適となるように定め
られる。このため、外気の温度が低く、ファクシミリな
どが設置される環境温度が低下するときには、ストロー
ブ幅を小さくしすぎて、感熱記録紙への記録濃度が出に
くいといった現象が起こる。これに対して、環境温度が
低温のときに最適となるように補正を行うと、常温や高
温時にストローブの幅が大きくなりすぎて、印字つぶ
れ、またサーマルプロテクトといった逆の不具合が起こ
る。
【0011】本発明の目的は、サーマルヘッドの発熱素
子を駆動する時間を制限する信号の持続時間を副走査線
方向の記録密度の変更および環境温度の変化に対して最
適に補正することができる感熱記録装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の発熱素
子が直線状に配置されたサーマルヘッドを記録紙に接触
させながら、入力される画像情報に対応して発熱素子を
駆動することによって走査線毎の感熱記録を行い、記録
紙を搬送手段によって走査線方向に垂直な副走査線方向
に、選択可能な記録密度に対応する変位量だけ順次的に
搬送して画像情報を再生する感熱記録装置において、入
力される画像情報に応答し、ドット数と周期を要素とす
る情報量を検出する情報量検出手段と、搬送手段におい
て選択される記録密度毎に、サーマルヘッドの各発熱素
子を駆動する駆動信号の持続時間値に対する補正値が、
入力される画像情報のドット数に対応して予め設定され
ているドット補正テーブル手段と、搬送手段において選
択される記録密度毎に、前記駆動信号の持続時間値に対
する補正値が、入力される画像情報の周期に対応して予
め設定されている周期補正テーブル手段と、サーマルヘ
ッド近傍の環境温度を検出する温度検出手段と、搬送手
段において選択される記録密度毎に、前記駆動信号の持
続時間値に対する補正値が環境温度に対して予め設定さ
れている温度補正テーブル手段と、情報量検出手段およ
び温度検出手段からの検出出力に応答し、ドット補正テ
ーブル手段および周期補正テーブル手段からドット数、
周期に従って、搬送手段において選択される記録密度に
対応する各補正値を読出し、温度補正テーブル手段から
環境温度に従って、前記記録密度に対応する補正値を読
出し、ドット補正テーブル手段および周期補正テーブル
手段から読出した各補正値によって決まる持続時間値
を、温度補正テーブル手段から読出した補正値を用いて
補正した時間だけ持続する駆動信号によって、サーマル
ヘッドの各発熱素子を駆動する制御手段とを含むことを
特徴とする感熱記録装置である。
【0013】
【作用】本発明に従えば、入力される画像情報に対応し
てサーマルヘッドの発熱素子が駆動信号によって駆動さ
れ、走査線毎の感熱記録が行われる記録紙は走査線方向
と垂直な副走査線方向に、選択可能な記録密度に対応す
る変位量だけ順次的に搬送手段によって搬送され、記録
紙上に画像情報が再生される。情報量検出手段は、入力
される画像情報の情報量をドット数と周期とを要素とし
て検出する。前記駆動信号の持続時間値は、ドット補正
テーブル手段、周期補正テーブル手段および温度補正テ
ーブル手段において、搬送手段によって選択される記録
密度毎に補正値がドット数、周期および環境温度に対し
て予めそれぞれ設定されている。一方、サーマルヘッド
近傍の環境温度は、温度検出手段によって検出される。
制御手段は、ドット補正テーブル手段、周期テーブル手
段および温度補正手段から、前記記録密度に対応してド
ット数、周期および温度に従って各補正値を読出し、こ
の各補正値に基づいて接続時間値が補正される。この補
正した時間だけ持続する駆動信号によって、サーマルヘ
ッドの各発熱素子への駆動時間を制御する。したがっ
て、記録密度毎に、温度に対する適切な発熱素子の駆動
時間を定めることができ、特に、記録密度が大きく、精
細な記録印字を好適に行うことができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のファクシミリ装
置1の電気的構成を示すブロック図である。ファクシミ
リ装置1には、公衆電話回線L1に接続される回線網制
御回路2が設けられている。この回線網制御回路2は、
電話回線L1と、ファクシミリ装置1との間の回線制御
動作を行う。この回線網制御回路2には、ハンドセット
3が設けられている電話手段4が接続される。ハンドセ
ット3には、送話器および受話器が含まれる。電話手段
4には、フック状態検出回路5が設けられる。フック状
態検出回路5は、マイクロコンピュータなどで構成され
る制御回路6に接続される。制御回路6と回線網制御回
路2との間には、モデム7が設けられる。モデム7は、
電話回線L1を介してファクシミリ装置1が送信/受信
する伝送信号の変調/復調を行う。また制御回路6に
は、操作手段8と、読取手段9と、記録手段10とがそ
れぞれ接続されている。操作手段8には、ダイヤルキー
およびスタートキーなどが含まれる。読取手段9は、フ
ァクシミリ装置1に装填された原稿の画像を光学的に読
取る。記録手段10は、電話回線L1を介して受信され
た画像情報を記録する。ホトインタラプタなどで実現さ
れる記録紙検出手段11は、感熱記録紙の有無を検出し
て、検出信号を制御回路6に与える。
【0015】送信時に制御回路6は、送信モータ制御回
路12を介してモータ13を駆動し、原稿を搬送しなが
ら読取手段9によって画像情報の読取りを行う。読取ら
れた画像情報は、モデム7および回線網制御回路2を介
して電話回線L1に送信する。
【0016】受信時に制御回路6は、電話回線L1から
受信した画像情報を記録手段10に与え、受信モータ制
御回路14を介してモータ15を駆動し、感熱記録紙を
搬送しながら画像情報の記録印字を行う。記録手段10
には、サーマルヘッド16が含まれ、駆動回路17によ
って駆動される。
【0017】サーマルヘッド16の表面には、直線状に
配置される複数の発熱素子が、たとえば1mm当たり8
個の線密度で形成されている。各発熱素子は微小であ
り、熱容量が小さい。そのため、駆動回路17によって
電力付勢されると、直ちに温度が上昇し、電力付勢が停
止されると、直ちに冷却する。発熱素子が加熱されると
きの温度は、電力付勢される時間に応じて変化するけれ
ども、発熱素子を駆動する頻度や環境温度などによって
も影響される。サーマルヘッド16の発熱素子の加熱温
度が変動すると、感熱記録紙への記録濃度が変化し、記
録される画像情報に濃度むらなどが生じる。
【0018】制御回路6には、システムバス18を介し
て読出し専用メモリ(以下「ROM」と略称する)19
が接続される。ROM19は、発熱素子を駆動する信号
の持続時間に対する情報が格納される。このROM19
には、ドット補正テーブル20と、周期補正テーブル2
1と、温度補正テーブル22とが含まれる。システムバ
ス18には、さらにランダムアクセスメモリ(以下「R
AM」と略称する)24等が接続される。
【0019】ファクシミリ装置1は、モータ15の回転
速度を制御することによって、副走査線方向に、3種類
の記録密度を実現することができる。スタンダードモー
ドでは、3.85本/mmの走査線密度で記録し、普通
字の記録印字に適する。ファインモード時には、7.7
本/mmの走査線密度で記録印字を行い、小さい字や階
調表示などに適する。スーパーファインモードでは、1
5.4本/mmの走査線密度で記録することができ、高
い精細度の記録を行うことができる。
【0020】ドット補正テーブル20は、上記3種のモ
ード毎に、同時に駆動される発熱素子の数(ドット数)
に対応する前記駆動信号の持続時間値が格納される。周
期補正テーブル21は、上記3種のモード毎に、発熱素
子を駆動する周期に対応する前記接続時間値が格納され
る。温度補正テーブル22は、上記3種のモード毎に、
サーマルヘッド16周辺の環境温度に対応する前記接続
時間値が格納される。前記環境温度は、温度検出手段2
5によって検出される。温度検出手段25は、たとえば
サーマルヘッド16上で発熱素子が形成されている表面
の反対側の裏面の中央付近に取付けられる。制御回路6
は、温度検出手段25からの検出温度を表す信号、モー
タ15の回転速度信号に応答して、温度補正テーブル2
2から温度補正値を読み出す。また、ドット補正テーブ
ル20および周期補正テーブル21から同様に補正値を
読み出す。その場合、ドット数と周期とを求めるため
に、入力される画像情報量に基づいて、RAM24を用
いて演算を行う。
【0021】図2は、サーマルヘッド16に関連する機
構の概略的な構成を示す。感熱記録紙30は、巻芯31
に巻かれたコイル30Aとして供給される。コイル30
Aから引出された感熱記録紙の部分30Bは、サーマル
ヘッド16によって部分的に加熱され、画像情報は記録
された状態30Cとなる。感熱記録紙30は、たとえば
その表面に2成分の微粒子が分散して塗布され、加熱さ
れることによって溶融すると、不可逆的に着色状態とな
る。サーマルヘッド16の発熱素子が加熱されると、感
熱記録紙30の表面は、ドット状に変色する。
【0022】引出された感熱記録紙の部分30Bは、案
内部材33,34間に導かれる。上側の案内部材34の
上方に臨んで、ホトインタラプタなどで実現される記録
紙検出手段11が設けられる。上側の案内部材34に
は、ホトインタラプタの発光素子の光軸35上に、透孔
36が設けられる。記録紙の部分30Bが光軸35上に
達すると、記録紙検出手段11から検出信号が制御回路
6に与えられる。記録紙検出手段11は、取付部材37
によって上側の案内部材34に固定される。
【0023】案内部材33,34によって案内された感
熱記録紙は、サーマルヘッド16とプラテンロール40
との間41に挟持される。プラテンロール40は、回転
軸42のまわりに耐熱ゴム層が設けられており、回転軸
42が回転駆動されて感熱記録紙を搬送する。サーマル
ヘッド16上には、記録紙30を介してプラテンロール
40と接触する部分に発熱素子が形成される。サーマル
ヘッド16の発熱素子が形成されていない側の表面に
は、放熱板43が設けられてサーマルヘッド16の放熱
を行う。サーマルヘッド16が装着されていない側の放
熱板43の表面上には、温度検出手段25が取付けられ
る。温度検出手段25は、サーマルヘッド16の中央付
近に対応する放熱板43の表面温度を検出する。
【0024】図3は、記録手段10の電気的構成を示す
ブロック図である。サーマルヘッド16の表面には、発
熱素子61,62,63,…,6nが直線状に形成され
る。各発熱素子61,62,63,…,6nは、駆動回
路17に含まれる出力トランジスタ71,72,73,
…,7nによって駆動される。各出力トランジスタ7
1,72,73,…,7nは、ANDゲート81,8
2,83,…,8nによってそれぞれスイッチング制御
される。各出力トランジスタ71,72,73,…,7
nが導通すると、対応する発熱素子61,62,63,
…,6nが、駆動電源90からの電力によって付勢され
加熱される。各発熱素子61,62,63,…,6nに
対する制御は、データラッチ91にラッチされているデ
ータに従って行われる。データラッチ91は、シフトレ
ジスタ92からの出力をロード信号発生回路93から与
えられるロード信号によってラッチする。ロード信号発
生回路93は、クロック信号発生回路94からのクロッ
ク信号によってロード信号を発生する。クロック信号
は、シフトレジスタ92にも与えられ、制御回路6から
ラインL2を介して与えられるドット毎の画像データを
シフトする。制御回路6からは、ラインL3を介して、
ストローブ信号発生回路95に、ストローブ信号の持続
時間が与えられる。ストローブ信号発生回路95は、与
えられた持続時間のパルス幅を有するパルス信号を発生
し、各ANDゲート81,82,83,…,8nの一方
の端子に共通に与える。ストローブ信号は、各発熱素子
61,62,63,…,6nを駆動する時間を制限す
る。
【0025】図4は、図1図示の各補正テーブル20,
21,22の内容を示す。ドット補正カーブ(イ)は、
同時に駆動されるドットの数が大きくなるほど補正値が
大きくなることを示す。これは図3図示の駆動電源90
からの出力が、ドット数が多くなると低下するためであ
る。駆動電源90の出力電圧は、たとえば24Vであ
り、ドット数が多くなると、負荷電流による電圧降下が
多くなり、24Vが少し下がる。これにより、同じスト
ローブ幅のストローブ信号を印加しても、結果として発
色する濃度が異なることになる。また、ドット補正カー
ブ(イ)は記録密度がスタンダード(A),ファイン
(B),スーパーファイン(C)と大きくなるほど補正
値が大きくなることを示す。これは記録密度が大きくな
るほど発熱素子に印加される時間が短くなり、結果とし
て発色する濃度が薄くなることによる。
【0026】周期補正カーブ(ロ)は、各発熱素子6
1,62,63,…,6nが駆動される周期が長くなり
加熱の頻度が小さくなるほど発熱素子を駆動するときの
温度が低くて、発色濃度が薄くなるため、ストローブ幅
を長くするように補正する。スタンダードモード用の温
度補正カーブ(A)、ファインモード用の温度補正カー
ブ(B)およびスーパーファインモード用の温度補正カ
ーブ(C)は、それぞれのモードで最適な補正が得られ
る補正値に設定される。
【0027】温度補正カーブ(ハ)は、環境温度が大き
いほど、発熱素子の温度が高くなり、これにより発色す
る濃度が濃くなるので、持続時間値を減らせる必要があ
り、したがって減少すべき補正値を次第に大きくするよ
うに設定される。なお、スタンダードモード用(A)、
ファインモード用(B)、スーパーファインモード用
(C)の各カーブは、それぞれのモードで最適な補正が
得られる補正値に設定される。
【0028】以上の補正値を元に、図3図示のストロー
ブ信号発生回路95から発生されるストローブ信号のパ
ルス幅である印加ストローブ幅は、各記録モードにおい
て次の数3の式で演算される。
【0029】
【数3】 スタンダードモード時の印加ストローブ幅=[イ(A)]+[ロ
(A)]-[ハ(A)] ファインモード時の印加ストローブ幅=[イ(B)]+[ロ(B)]-
[ハ(B)] スーパーファインモード時の印加ストローブ幅=[イ(C)]
+[ロ(C)]-[ハ(C)] 以上の動作は図5図示のフローチャートに示される。ス
テップs1からスタートして、ステップs2において記
録モードがスタンダードモード、ファインモード、スー
パーファインモードのいずれであるかが判断される。た
とえばスタンダードモードであれば、ステップs3にお
いてドット補正値(A)がドット補正テーブル20が読
出され、ステップs6において周期補正値(A)が周期
補正テーブル21から読出され、ステップs9において
温度補正値(A)が温度補正テーブル22から読出さ
れ、次のステップs12において数3の式に基づき、情
報量に対応したストローブ幅の演算が行われる。
【0030】ファインモードまたはスーパーファインモ
ードの場合も、ステップs4,s7,s10またはステ
ップs5,s8,s11の順序で同要領の下に補正値が
読出されてステップs12に移行する。
【0031】それらの演算結果は、ステップs13にお
いて図3図示のストローブ信号発生回路95に与えら
れ、結果のストローブ幅をパルス幅として有するストロ
ーブ信号が発生され、ステップs14において1つの走
査線を記録するための処理を終了する。
【0032】以上の実施例においては、ファクシミリ装
置1における感熱記録について説明しているけれども、
各種計測装置などにおける感熱記録に対しても本発明を
好適に実施することができるのは勿論である。また、感
熱記録紙自身の変色による感熱記録ばかりでなく、熱転
写方式による感熱記録であってもよいことは勿論であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サーマル
ヘッドの各発熱素子を駆動する信号の持続時間値は、選
択可能な副走査線方向の記録密度毎に、ドット補正テー
ブル手段、周期補正テーブル手段および温度補正テーブ
ル手段から読出すことができる。それらの各補正テーブ
ル手段から読出された各補正値によって、駆動信号の持
続時間が補正されるので、選択可能な各記録密度におい
て、低温環境から高温環境まで最適な記録濃度制御を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1図示のサーマルヘッド16に関連する部分
の概略的な構成を示す側面図である。
【図3】図1図示の記録手段10の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図1図示の補正テーブル20,21,22の設
定内容を示すグラフである。
【図5】図1図示の制御回路6によるストローブ幅を演
算する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 6 制御回路 8 操作手段 10 記録手段 14 受信モータ制御回路 15 モータ 16 サーマルヘッド 17 駆動回路 19 ROM 20 ドット補正テーブル 21 周期補正テーブル 22 温度補正テーブル 24 RAM 25 温度検出手段 30 感熱記録紙 40 プラテンロール 61,62,63,…,6n 発熱素子 90 駆動電源 95 ストローブ信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/032 D 9070−5C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が直線状に配置されたサ
    ーマルヘッドを記録紙に接触させながら、入力される画
    像情報に対応して発熱素子を駆動することによって走査
    線毎の感熱記録を行い、記録紙を搬送手段によって走査
    線方向に垂直な副走査線方向に、選択可能な記録密度に
    対応する変位量だけ順次的に搬送して画像情報を再生す
    る感熱記録装置において、 入力される画像情報に応答し、ドット数と周期を要素と
    する情報量を検出する情報量検出手段と、 搬送手段において選択される記録密度毎に、サーマルヘ
    ッドの各発熱素子を駆動する駆動信号の持続時間値に対
    する補正値が、入力される画像情報のドット数に対応し
    て予め設定されているドット補正テーブル手段と、 搬送手段において選択される記録密度毎に、前記駆動信
    号の持続時間値に対する補正値が、入力される画像情報
    の周期に対応して予め設定されている周期補正テーブル
    手段と、 サーマルヘッド近傍の環境温度を検出する温度検出手段
    と、 搬送手段において選択される記録密度毎に、前記駆動信
    号の持続時間値に対する補正値が環境温度に対して予め
    設定されている温度補正テーブル手段と、 情報量検出手段および温度検出手段からの検出出力に応
    答し、ドット補正テーブル手段および周期補正テーブル
    手段からドット数、周期に従って、搬送手段において選
    択される記録密度に対応する各補正値を読出し、温度補
    正テーブル手段から環境温度に従って、前記記録密度に
    対応する補正値を読出し、ドット補正テーブル手段およ
    び周期補正テーブル手段から読出した各補正値によって
    決まる持続時間値を、温度補正テーブル手段から読出し
    た補正値を用いて補正した時間だけ持続する駆動信号に
    よって、サーマルヘッドの各発熱素子を駆動する制御手
    段とを含むことを特徴とする感熱記録装置。
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