JPH0662075U - 石材パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防音効果を有する石材パネルを提供する。 【構成】 ハニカムコア１の一方の面にスキン層２を接
着する。該ハニカムコア１の他方の面に防音部材を４接
着する。該防音部材４に石材３を接着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建物の壁面や天井面若しくは床面に化粧板として使用される石材パ ネルに関し、特に防音効果を有するる石材パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、石材パネルは、意匠的価値が高く、建築物の内装・外装材、床等に広く 利用されている。また、天然石からなる石材自体が重いため、１〜３ｃｍ程度の 厚みにスライスして薄肉な板状に形成した石材の背面に補強材としてハニカムコ アが配設されている（特開平３−５１４５７号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、薄肉に成形された天然石の防音効果は低くハニカムコアにおい ても防音効果がない。そのため、防音効果が要求される壁面や床面等にかかる石 材パネルを取り付ける場合、該石材パネルを取り付ける建築物の壁等に予め防音 材を配設する工程が必要であったという課題がある。この課題は、昨今の施工業 者の高齢化と人数の減少により工期の遅れの原因となり、解決しなければならな い重要な課題であった。なお、薄肉の石材自体には、その薄さと硬さゆえに、音 を響かせてしまうという課題がある。

【０００４】 そこで、本考案者は、鋭意研究の結果、石材パネル内に防音部材を予め配設さ せることにより上記課題を解決できることを見出だし、本考案を完成した。

【０００５】 したがって、本考案の目的は、上記従来品の欠点を解消すべく考案されたもの であって、防音効果を有する石材パネルを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決する手段】

本考案は、上記に鑑み考案されたものであって、ハニカムコアと、該ハニカム コアの一面又は両面に接着されたスキン層と、該スキン層に接着された石材から なる石材パネルにおいて、上記スキン層と上記石材若しくは上記ハニカムコアの 間、又は上記スキン層が他の部材と接着されていない面の少なくとも一箇所に防 音部材を配設したことを特徴とする石材パネルである。

【０００７】 本考案において、上記防音部材としては、遮音材、吸音材、防振材若しくは制 振材があり、各周波数において１０〜４０ｄＢ程度の防音効果を有する素材を適 宜選択してしようできるものであり、例えば、ゴム、鉛、ポリ塩化ビニル、ポリ カーボネート、ウレタンフォーム、グラスウール若しくはナイロンなどの素材か らなるシート、不織布又は板等があり、さらに、これらを結合したものであって もよいのは勿論である。

【０００８】 また、これらの防音部材を上記スキン層と置き換えることにより、構成部材の 数が増加することなく石材パネルに防音効果を与えることができる。

【０００９】

【作用】

本考案は、石材パネルに防音部材を構成させ、これにより該石材パネルを敷設 しただけで、敷設された天井、壁若しくは床などの面に防音効果を与えることが できる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。図１は本考案に 係る石材パネルの一実施例を模式的に示した斜視図である。

【００１１】 本実施例の石材パネルは、ハニカムコア１と、該ハニカムコア１の一方の面に 接着されたスキン層２と、該ハニカムコア１の他方の面に接着された防音部材４ と、該防音部材４に接着された石材３とから主要部が構成されるものである。

【００１２】 上記防音部材４は厚さ６ｍｍのケイカル板と厚さ０．３ｍｍの鉛シートからな る鉛シート複合板（ケイカル板）（東京鉛社製）を使用した。ここで、本実施例 の石材パネルの防音効果は以下の表１の如き結果であった。なお、ハニカムコア １はアルミニウム箔で形成され全体の厚さを１．５ｃｍ、スキン層２は厚さ３ｍ ｍのステンレス板、石材３は厚さ２ｃｍの大理石で形成されている。

【００１３】

【表１】 ＋−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−＋ ｜中心周波数（Ｈｚ）｜音響透過損失（ｄＢ）｜ ＋−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−＋ ｜ １２５ ｜ ２０ ｜ ｜ ２５０ ｜ ２３ ｜ ｜ ５００ ｜ ３０ ｜ ｜ １０００ ｜ ３３ ｜ ｜ ２０００ ｜ ３５ ｜ ｜ ４０００ ｜ ３８ ｜ ＋−−−−−−−−−＋−−−−−−−−−−＋

【００１４】 本実施例は、表１に示すように、各中心周波数において格段な防音効果を得る ことができた。

【００１５】

【考案の効果】

本考案にあっては、ハニカムコアと、該ハニカムコアの一面又は両面に接着さ れたスキン層と、該スキン層に接着された石材からなる石材パネルにおいて、上 記スキン層と上記石材若しくは上記ハニカムコアの間、又は上記スキン層が他の 部材と接着されていない面の少なくとも一箇所に防音部材を配設し、これにより 該石材パネルを通る音の量が少なくさせることができるという効果を有する。ま た、本考案は、ハニカムコアと、該ハニカムコアの一面又は両面に接着されたス キン層と、該スキン層に接着された石材からなる石材パネルにおいて、上記スキ ン層の少なくとも一枚を防音部材とし、これにより構成部材の数を増加させずに 該石材パネルを通る音の量が少なくさせることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る石材パネルの実施例を模式的に示
した斜視図である。

【符号の説明】

１ ハニカムコア ２ スキン層 ３ 石材 ４ 防音部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハニカムコア（１）と、該ハニカムコア
   （１）の一面又は両面に接着されたスキン層（２）と、
   該スキン層（２）に接着された石材（３）からなる石材
   パネルにおいて、上記スキン層（２）と上記石材（３）
   若しくは上記ハニカムコア（１）の間、又は上記スキン
   層（２）が他の部材と接着されていない面の少なくとも
   一箇所に防音部材（４）を配設したことを特徴とする石
   材パネル。
2. 【請求項２】 ハニカムコア（１）と、該ハニカムコア
   （１）の一面又は両面に接着されたスキン層（２）と、
   該スキン層（２）に接着された石材（３）からなる石材
   パネルにおいて、上記スキン層（２）の少なくとも一枚
   を防音部材としたことを特徴とする石材パネル。