JPH0661788B2 - 木質様感触を有する中発泡成形品の成形方法 - Google Patents

木質様感触を有する中発泡成形品の成形方法

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JPH0661788B2
JPH0661788B2 JP2034492A JP3449290A JPH0661788B2 JP H0661788 B2 JPH0661788 B2 JP H0661788B2 JP 2034492 A JP2034492 A JP 2034492A JP 3449290 A JP3449290 A JP 3449290A JP H0661788 B2 JPH0661788 B2 JP H0661788B2
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光夫 菊地
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菊池 光夫
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、低沸点脂肪炭化水素を含浸させた発泡性熱
可塑性樹脂を原料として射出成形によって発泡倍率10
〜30倍程度の中発泡体を成形するに際し、特に木材と
同じ様な温か味のある感触(木質様感触)を有する中発
泡成形品を得ることができる方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ポリスチレン、ABS、ポリエチレンなどの熱可塑性樹
脂に低沸点脂肪族炭化水素を含浸させたいわゆる発泡性
樹脂を用いて、発泡倍率10〜30倍程度の中発泡体を
射出成形により成形する方法は、本願と同じ出願人によ
り提案され、既に特許されている(特公昭53-7191,特
許第930364号)。
この先願に係る中発泡体の成形方法を添付図面を参照し
て以下に説明する。添付図面は代表的な射出成形機を示
すもので、インラインスクリュー式射出機構1と型締機
構2からなっている。3および4は1組の金型を示し、
突き出しピン7が金型3の貫通孔の中を動くようになっ
ている。先願の中発泡体の成形方法においては、金型の
キャビティ5内面に開口するガス抜き孔の面積を従来の
金型に比べて極めて大きくしたことを特徴としている。
すなわち、1組の金型3,4の間の間隙に多数のガス抜
き孔6を設け、さらに突き出しピン7がその中を動く貫
通孔も通常より径を大きくして、ピン7との間に形成さ
せる環状の間隙をガス抜き孔8として用いている。具体
的には、キャビティ容積のcm3数の1〜2倍に相当するm
m2数のガス抜き孔面積となるように、ガス抜き孔を設け
る。
図中、10はホッパー、11はシリンダー、12,1
3,14,15はヒーター、16はスクリューを表わ
す。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記したような先願の方法により得られた中発泡成形品
は、表面スキン層により内部中発泡体が包囲された構造
を有し、木材と同様の性質を有するため釘打ちやカンナ
がけといった加工も可能となる。
しかしながら、成形品表面は天然の木材表面に比べると
温か味に乏しく、肌触りや感触の点で必ずしも満足すべ
きものではない。
そこでこの発明は、木材と同じ様な温か味やぬくもりと
いった表面感触を持つ中発泡成形品を得ることができる
成形方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
〔問題点を解決するための手段・作用〕
本発明者は、上記した先願の中発泡体成形方法を用いて
原料樹脂に種々の添加材を配合して成形品をつくり、そ
の成形品の表面感触を調べたところ、添加材としてパー
ライト微粉末を原料樹脂に配合した場合に、天然の木質
と同様の温か味を有する中発泡成形品が得られることを
見出した。
すなわちこの発明による木質様感触を有する中発泡成形
品の成形方法は、低沸点脂肪族炭化水素を含浸させた発
泡性熱可塑性樹脂を原料とし、金型のキャビティ内面に
開口するガス抜き孔面積(mm2)の総和をキャビティ容
積(mm3)の1〜2倍とした金型を用いて射出成形によ
り中発泡成形品を成形する方法において、原料樹脂中に
パーライト微粉末を原料樹脂重量に対して1〜4重量%
含有させることを特徴とするものである。
パーライトは、真珠岩を乾燥解砕し焼成炉で加熱して膨
張させたものであり、プラスチック工業分野でも充填材
や増量材として使用されてはいるが、中発泡体の成形に
際して原料樹脂に配合することにより木質様感触を有す
る成形品が得られることは、従来のパーライトの用途か
らは予想もつかなかったことである。
この発明においてはパーライトを原料樹脂重量に対して
1〜4重量%、好ましくは2〜3重量%となるように添
加する。1%より少ないと添加効果がなく、成形品に木
質様感触を与えることができない。一方、4%より多く
添加した場合には得られた成形品の強度が十分でなく、
また成形後に成形物が収縮する傾向がみられる。
パーライト微粉末としては、平均粒子径2〜10μ程度
のものが好ましく使用できる。
この発明で用いる発泡性熱可塑性樹脂は、低沸点脂肪族
炭化水素、例えばプロパン、ブタン、石油エーテルなど
を熱可塑性樹脂、例えばポリスチレン、ABS、ポリエ
チレンなどに含浸させたもので、一般に発泡性ビーズと
して知られており、市販品も多数ある。かような発泡性
ビーズに必要に応じて種々の添加剤、例えば核剤、滑
剤、安定剤、充填剤などを添加した樹脂組成物を原料と
して用いることができるのは勿論である。
この発明を実施するに際しては、発泡性ビーズに所定量
のパーライト微粉末を添加し、必要により各種の添加剤
を配合して樹脂配合物を先ず調製する。この樹脂配合物
を、添付図面に示したような慣用的な射出成形機のホッ
パーに入れて、常法に従って射出成形する。このとき用
いる金型は、上述した先願の中発泡体成形方法で使用し
たような、金型のキャビティ内面に開口するガス抜き孔
面積(mm2)の総和をキャビティ容積(mm3)の1〜2倍
とした、ガス抜き孔面積の大きい金型を用いる。なお、
樹脂配合物にパーライト微粉末を添加することにより、
射出に際して流動性が若干悪くなる傾向があるため、パ
ーライト微粉末の添加量を増やした場合には射出圧力を
やや高くすること、あるいはメルトアップ剤を原料樹脂
に添加してメルトインデックスを高めたりすることが好
ましい。
〔実施例〕
原料樹脂として、LPガスを含浸させたGPポリスチレ
ンおよびHIポリスチレンの等量混合物にメルトアップ
剤を添加したものを用い、キャビティ容積が250mm3、ガ
ス抜き孔面積の総和が367mm2の金型を用いて、添付図面
に示したようなインラインスクリュー式射出成形機で中
発泡体の成形を行った。
使用したパーライト微粉末は平均粒子径4.6μのもので
ある。
パーライト添加量、射出成形機(添付図面中のヒーター
番号別)の加熱温度、射出圧力、冷却時間を下表に示
す。
得られた成形品はいずれも表面は比較的低発泡のスキン
層を有し、内部は発泡倍率約10〜20倍の均質な気泡
からなる中発泡製品であった。
また、実施例1〜3の成形品は表面が木材と同様な温か
味あるいはぬくもりのある感触を有していた。これに対
して比較例1の成形品の表面は温か味がなく、木材表面
とは感触が相違し、また比較例2の成形品は表面に木質
様の温か味はあるが、強度が実施例のものに比べて劣っ
ていた。
〔発明の効果〕 以上説明したようにこの発明によれば、木材と同様な性
質を有するため釘打ちやカンナがけといった加工が可能
であるとともに、その表面が温か味のある木質様感触を
備えた中発泡体を射出成形によって用意に成形すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの発明で用いる金型をセットした型締機構
および射出機構からなる代表的な射出成形機の説明図で
ある。 3,4……金型、5……キャビティ、 6,8……ガス抜き孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低沸点脂肪族炭化水素を含浸させた発泡性
    熱可塑性樹脂を原料とし、金型のキャビティ内面に開口
    するガス抜き孔面積(mm2)の総和をキャビティ容積(c
    m3)の1〜2倍とした金型を用いて射出成形により中発
    泡成形品を成形する方法において、原料樹脂中にパーラ
    イト微粉末を原料樹脂重量に対して1〜4重量%含有さ
    せることを特徴とする木質様感触を有する中発泡成形品
    の成形方法。
JP2034492A 1990-02-15 1990-02-15 木質様感触を有する中発泡成形品の成形方法 Expired - Lifetime JPH0661788B2 (ja)

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JPH03239513A JPH03239513A (ja) 1991-10-25
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