JPH0661592B2 - 熱間スラブの幅圧下プレス金型の冷却方法 - Google Patents

熱間スラブの幅圧下プレス金型の冷却方法

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JPH0661592B2 JP14680786A JP14680786A JPH0661592B2 JP H0661592 B2 JPH0661592 B2 JP H0661592B2 JP 14680786 A JP14680786 A JP 14680786A JP 14680786 A JP14680786 A JP 14680786A JP H0661592 B2 JPH0661592 B2 JP H0661592B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B15/00Arrangements for performing additional metal-working operations specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B15/0035Forging or pressing devices as units
    • B21B15/005Lubricating, cooling or heating means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ホットストリップミルに供給するスラブは通常連続鋳造
により製造されたものが使用されるが、この連続鋳造ス
ラブは幅が制約されるため、従来はエッヂャ−ロールに
より幅調整を行い、要求される製品幅に対応させてい
た。ところでこのようなエッヂャ−ロールによる幅調整
には限界があるために近年、プレス金型により幅圧下す
る技術が開発される傾向にある。
この発明は、熱間スラブの幅をプレスにより大幅圧下す
る際のプレス金型の冷却方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、熱間スラブの幅圧下プレスは、一定の振幅で相互
接近・離隔(開閉動作)する左右で一対になるプレス金
型に熱間スラブを連続的に搬送してその閉動作により所
定の幅にプレスするものであるが、プレス中における1
サイクル当りの圧下時間、すなわち、プレス金型とスラ
ブの接触時間が長いために、プレス金型の温度上昇が著
しく、このため、幅圧下工程中は、プレス金型の開放時
にその加工面に向けて冷却剤を噴射する強制冷却を行っ
ていた(特開昭61-33703号公報参照)。しかしながら、
プレス金型開放時のスラブとプレス金型とのギャップは
設備構成上の制約などから大きくとることができないた
めに冷却剤がどうしてもスラブの幅方向端部(以下,こ
れを単にスラブコーナ部という)にかかるのが避けられ
なかった。ここに、プレス金型の強制冷却が強冷却であ
る場合にはスラブコーナ部が過冷されて他の部分との間
で温度差が生じ、その部位に割れが発生したり、局部的
な材質劣化等により製品品質を著しく低下させる一方、
スラブコーナ部の過冷を防止すべくプレス金型に対して
緩冷却を施した場合には、スラブコーナ部の過冷は抑制
できたけれどもプレス金型の冷却不足によってその寿命
が非常に短くなる難点があり、スラブコーナ部を過冷す
ることなくプレス金型を効率よく冷却できる冷却方法の
実現が強く望まれていた。
(発明が解決しようとする問題点) 熱間スラブの幅圧下プレスにおいて従来問題となる上述
したような不具合を解決し、熱間スラブの品質劣化を極
力防止した上でプレス金型の大幅な寿命延長を図るのに
有利な冷却方法を提案することがこの発明の目的であ
る。
(問題点を解決するための手段) この発明は、熱間スラブの搬送パスラインを挟んで互い
に対をなすと共に加工面に該搬送パスラインに沿う平行
部と少なくともその入側に外開きの傾斜部を備える幅圧
下プレス金型を相互に接近・離隔させる振動の繰返しに
て順次搬送される熱間スラブを幅圧下プレスするに際
し、同一形状の上金型および下金型を重ね合わせた上下
二段よりなるプレス金型を上下にシフトしてそれぞれの
金型を交互に使用する熱間スラブの幅圧下プレス中は、
プレス金型と共に振動を繰り返す冷却ノズルにて該プレ
ス金型の加工面を緩冷却し、次に処理すべき熱間スラブ
が該プレス金型に到達するまでの待機中は該プレス金型
の加工面を強冷却することを特徴とする熱間スラブの幅
圧下プレス金型の冷却方法である。
ここでこの冷却方法は緩冷却時の該プレス金型の加工面
における平均熱伝達係数を200kcal/m2・hr・℃以上、900k
cal/m2・hr・℃以下、また強冷却時のプレス金型の加工面
における平均熱伝達係数を少なくとも1000kcal/m2・hr・
℃とする冷媒の圧力、流量に設定して冷却することが望
ましい。
ここに、熱伝達係数とは固体とそれに接する流体との間
に単位の温度差がある時、その境界面を通って単位時間
に単位面積当りに流れる熱量である。
以下この発明による冷却方法につき第1図および第2図
に基づき説明する。
第1図は、この発明を実施するのに用いて好適な幅圧下
プレス装置の要部斜視図であって、ここではプレス金型
のとくに上金型で熱間スラブの幅圧下プレスを行ってい
る場合(下金型は非圧下の状態)を例にして示してあ
る。
図において1は熱間スラブ、2は幅圧下プレス金型であ
り、この幅圧下プレス金型2は同一形状の上金型2aと下
金型2bを重ね合わせた上下2段からなり、これらの金型
の加工面には搬送パスラインPに沿う平行部hとその入
側及び出側に外開きの傾斜部kを有する。3はプレス金
型2を固定するホルダー、4は油圧シリンダーであっ
て、この油圧シリンダー4は熱間スラブ1を処理する毎
にプレス金型2をホルダー3とともに上または下にシフ
トして上金型2aと下金型2bを交互に使用する機能を有す
る。また、5はプレス金型2を一定の振幅で振動させる
スライダーそして6はプレス金型2を冷却する冷却ノズ
ル(以下これを金型上ノズル6と記す)である。
また、第2図は第1図のA−A断面を示したものであ
り、図において7は座屈防止装置、8はプレス金型2を
冷却するためのノズルであり、このノズル8は座屈防止
装置7に取付けた例で示してある。なお、同図中、実線
はプレス金型2が相互に離隔している状態を、破線はプ
レス金型2が相互に接近している状態を示しており、ま
た、二点鎖線はプレス金型2が相互に離隔した状態で上
方へシフトした場合を示している。
上掲第1図および第2図に示したように、この幅圧下プ
レス装置には、プレス金型2(2a,2b)を冷却するためのノ
ズルを設けてあり、熱間スラブの幅圧下プレス中、例え
ば上金型2aにより幅圧下プレスを行っている場合には、
金型上ノズル6により上金型2a,下金型2bの加工面を緩
冷却するとともに、該下金型2bについてはこれに加えて
座屈防止装置7に取付けてあるノズル8により緩冷却し
て次に搬送されてくる熱間スラブの幅圧下プレスに備え
ているのである。
この発明では、熱間スラブの幅圧下プレスを終え、次に
処理すべきスラブがプレス金型2に搬送されてくるまで
の待機中に、該プレス金型2をその全面にわたって強冷
却するのであるが、そのためには、例えば前記冷却ノズ
ル(金型上ノズル6、ノズル8)の水圧を2段に切換可
能にすればよく、また冷却ノズルの取付スペースに余裕
があれば別系統の配管を用意して緩冷却、強冷却を行う
ようにしてもよい。
第3図は冷媒の圧力及び流量を制御する装置の一例を示
したものである。図において例えばA系統を強冷却、B
系統を緩冷却とすると、これらの系統の上流に電磁切換
弁9,9′を設けるとともにA系統、B系統にそれぞれ
流量調節弁10,10′、圧力調節弁11,11′を設けて必要な
冷却能が得られるようにあらかじめ調節しておく。そし
て強冷却する場合には電磁弁9によりA系統に切換え、
高圧の冷媒(冷却水)をノズルに導く。逆に緩冷却する
場合には電磁弁9′によりB系統に切換えて低圧の冷媒
をノズルに導く。
次に、幅圧下プレス中および待機中におけるプレス金型
2の冷却要領を説明する。
まず上金型2aで熱間スラブ1を幅圧下プレスしている場
合は、下金型2bは非圧下の状態(空圧下)になってい
て、このとき上金型2aの加工面は金型上ノズル6にて、
下金型2bの加工面は上ノズル6に加え、ノズル8により
それぞれ緩冷却される。
上金型2aによる熱間スラブの幅圧下プレスが終了し、次
のスラブがプレス金型2に搬送されてくるまでの待機中
(プレス金型2の間にスラブが存在しない状態)はノズ
ル6,8によりプレス金型2の加工面を全面にわたって
強冷却する。
次にプレス金型2を上方にシフト(第2図中二点鎖線)
して下金型2bにより幅圧下プレスを行うが、この状態に
おいてはノズル8の前面には下金型2bは存在しないの
で、幅圧下プレス中における上金型2aおよび下金型2bの
緩冷却は金型上ノズル6のみにより行う。
下金型2bによる幅圧下プレスを終えた場合には、プレス
金型2を直ちに下方にシフトして、各ノズル6,8によ
り上金型2a,下金型2bに対して強冷却を施す。
表−1に、上述した熱間スラブの幅圧下プレスにおける
プレス金型2の冷却要領を、熱間スラブを処理する毎に
上下にシフトして上金型2aおよび下金型2bをそれぞれ交
互に使用する場合について示す。
以上のようにこの発明は、熱間スラブの幅圧下中はスラ
ブコーナ部を極力冷却しないようにプレス金型2を緩冷
却し、次のスラブが搬送されてくるまでの待機中には、
幅圧下プレス中の緩冷却によるプレス金型2の冷却不足
を解消すべく、強冷却しようとするものである。
(作用) この発明は、熱間スラブの幅圧下プレス工程中に、プレ
ス金型の加工面を緩冷却し、スラブの処理を終えて次に
処理すべきスラブが搬送されてくるまでの待機中は幅圧
下プレス中の冷却不足を解消すべくプレス金型を強冷却
するようにしたので、プレス金型の上下のシフトによる
冷却効果と相俟ってその温度上昇を効果的に抑制するこ
とができる。従ってプレス金型の寿命を熱間スラブのス
ラブコーナ部を過冷却することなしに大幅に延長するこ
とができるのである。
次にこの発明におけるプレス金型2の冷却につきプレス
金型表面(加工面)の温度と熱伝達係数の関係について
以下述べる。
第4図(a)(b)は熱間スラブを1本幅圧下プレスする場合
のプレス金型2のうちの上金型2a又は下金型2bの一方に
ついての入抜熱パターンとそれに対応するプレス金型の
表面温度の変化状況を模式的に示したものである。
ここで、プレス金型2とスラブとの接触による該金型2
の加工面における熱伝達係数(α)は第4図(a)のよ
うに約0.9秒おきに0.5秒間の入熱が繰り返して行われた
場合におよそ1600Kcal/m2・hr・℃であることが種々の実
験結果から判明している。また、熱間スラブの幅圧下プ
レス中にプレス金型2を冷却する場合における熱伝達係
数(α)(α)(α)は冷却ノズルの流量を各領
域a,cおよびb,b′毎に一定にした場合にプレス金
型の温度に対応して変化するが、上掲第4図(a)におけ
るパターンは簡略化のためプレス金型の表面温度の平均
値と平均的なスラブ温度および常温の冷却水の間におけ
る平均熱伝達係数(以下、この平均熱伝達係数を単に熱
伝達係数と記す)を代表して示してある。
上金型2aにて幅圧下プレスする場合を例にとれば、それ
による幅圧下プレス中は第4図(a)に示すように、プレ
ス金型2の相互接近・離隔の振動に伴いスラブからの入
熱と緩冷却による抜熱とが繰り返される。第4図(b)の
領域aは上金型2aにおけるスラブからの入熱と緩冷却に
よる抜熱を繰り返している領域に対応するものであっ
て、この領域では実際にはプレス時間の経過とともにそ
の表面温度が上昇していき幅圧下プレスの終了時点では
最大温度Tmaxに達する。上金型2aによる幅圧下プレス
を終え次のスラブが搬送されてくるまでの待機中は第4
図(a)に示すように、プレス金型2に強制冷却を行って
いる状態(この状態では上金型2a,下金型2bともに強冷
却される)であり、第4図(b)の領域bがそれに対応す
る。プレス金型2に搬送されてきた次のスラブはプレス
金型2を上方へシフトしたのち下金型2bによって処理
(上金型2aは空圧下の状態)されることになり、第4図
(b)の領域cがそれに対応する。
下金型2bによる幅圧下プレスを終えると直ちに金型2を
下方へシフトするとともに、金型上ノズル6およびノズ
ル8による強冷却を行いながら次の熱間スラブが搬送さ
れてくるまで待機する。第4図(b)の領域b′がそれに
対応する。なお、この段階では上金型2aは下金型2bによ
る幅圧下プレスの終了後の強冷却によって同時に冷却さ
れることになるが、上金型2aは図中b領域,c領域にお
いてすでに冷却されているためb′領域での抜熱量すな
わち温度勾配は極めて小さいものとなる。
第5図は、複数本の熱間スラブを連続的に幅圧下プレス
した場合におけるプレス金型2の上金型2a又は下金型2b
の一方についての表面温度の変化を示したものであり、
もう一方の金型で幅圧下プレスを行う場合も同様の変化
を示すこととなるが、ここではもう一方の金型について
の表面温度の変化は図示していない。
上掲第5図から、スラブの幅圧下プレスにおいて、プレ
ス金型2の最高表面温度Tmaxはある程度上昇すれば熱
間スラブ1からの入熱と強制冷却による抜熱がバランス
し最高表面温度Tmaxが421℃程度に、最低表面温度T
minが99℃程度になり、熱間スラブの処理本数の増加、
すなわちプレス時間の経過にかかわらず平衡に達するこ
とがわかる。
第6図は、プレス金型2の熱伝達係数、すなわち第4図
(a)において示したようなα(α)をX軸(紙面
に対し右に進むほどその値は大)、αをZ軸(紙面に
対し右上に進むほどその値は大)に、そのときのプレス
金型表面温度(℃)をY軸(上にいくほどその温度は高
くなる)にとって、スラブの幅圧下プレス中にスラブコ
ーナ部が過冷されずしかもプレス金型2を効率よく冷却
できる条件を求めたグラフである。
プレス金型2に適合する工具鋼の最高使用温度は、普通
550〜600℃程度であるが、上掲第6図において、プレス
金型2の最高使用温度Hを550℃とした場合、α
α)が200Kcal/m2・hr・℃未満またはαが1000Kcal/m
2・hr・℃未満の場合には冷却不足となりプレス金型2の
温度が上昇し該金型表面の摩耗が著しくなり、α
α)が900Kcal/m2・hr・℃を越える場合にはスラブコー
ナ部が過冷されることとなり製品の品質に悪影響を及ぼ
すことが懸念されるので熱間スラブの幅圧下プレスにお
いてプレス金型2を冷却するには幅圧下プレス工程中の
緩冷却時に該プレス金型の加工面における熱伝達係数を
200Kcal/m2・hr・℃以上、900Kcal/m2・hr・℃以下となるよ
うに、また強冷却時における該プレス金型の加工面にお
ける熱伝達係数を少なくとも1000Kcal/m2・hr・℃となる
ように冷媒の圧力、流量を設定して冷却するのが望まし
いことになる。
なお、上掲第6図におけるα(α:900Kcal/m2h
℃)は、熱間スラブ1(一般的な鋼種,品質からなるも
ので、かつ長さが最も長いものを対象)の幅圧下プレス
中(第4図(b)の領域a)の緩冷却で熱間スラブ1のス
ラブコーナ部に冷却剤がかかり他の部分(スラブ本体部
分)との間で温度差が生じてもスラブの品質上許容でき
る程度に維持できる最大の値(α2maxα4max)として
種々の実験から得たものである。また、スラブコーナ部
の過冷却は幅圧下プレス中の冷却のみに依存するもの
で、図中のHはα(α)を900Kcal/m2h℃とし
て金型上ノズル6とノズル8により冷却剤の噴射圧力を
最大にして強冷却(第4図(b)の領域b及びb′に相当
しこのときのαは実験で使用した冷却装置の持つ最大
限の能力を発揮したときの値)した場合におけるプレス
金型2の最高表面温度Tmaxである。
曲線Jは上記Hを起点にしα(α)を900Kca
l/m2h℃のままにしてαを順次小さく変化させてプレ
ス金型の最高表面温度の変化を求めたものであり、曲線
はHを起点としてαを一定としてα
α)を順次小さく変化させてプレス金型2の最高表面
温度の変化を求めたものである。
ここで、曲線Gに交差するようにしてαを変化させ
て曲線J…Jを求めるとともに曲線Jに交差する
ようにα(α)を変化させて曲線G…Gを求
め、プレス金型2の最大表面温度Tmax=550℃で交差す
る点Hがα2min(α4min),α3minを示す位置とな
る。そしてこの点Hをとおり曲線Jと交差する曲線G
がα(=α)の変化を、また、この点Hをとおり
曲線Gと交差する曲線Jがαの変化を示すもので
あり、よって、α(α)の好適範囲は200〜900kc
al/m2h℃となり、αは1000kcal/m2h℃以上となる。な
お、上記の熱伝達係数α(α,α,α)は平均熱
伝達係数を意味するものである。
(実施例) 厚さ180〜260mm、長さ8500〜10500mm、幅1200〜1600m
m、温度1000〜1250℃になるスラブをランダムに取り出
して第5図に示した入抜熱パターンで1日(≒21時
間)連続的にプレスを行った。
この実施例に用いた幅圧下プレス装置は第1図、第2図
に示したような冷却ノズルを取付けたものを用い、幅圧
下量は100〜300mm、緩冷却時および強冷却時の冷媒(冷
却水)の圧力はそれぞれ3kgf/cm2,16kgf/cm2とし、待
機中(金型の空圧下状態)の期間は第4図(a)に示すよ
うに約10秒とした。
プレス金型の加工面における熱伝達係数αは表−2に示
すとおりに設定した。
熱間スラブの幅圧下プレスの終了後のプレス金型の状況
を表−2に併せて示す。
なおケース3については寿命試験を行ったがその結果約
3ケ月の使用後でもプレス金型の加工面に微細なヒート
クラックは見られたが塑性流動やへたりの発生はなかっ
た。
(発明の効果) この発明によればプレス金型の寿命を熱間スラブの品質
劣化なしに大幅に延長することが可能であり、圧延能率
の向上、保全作業の省力化、設備補修経費などを大幅に
低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はプレス金型の取付状態を示す要部の斜視図、 第2図はプレス金型の側面図、 第3図は冷却ノズルの制御系統図、 第4図(a)(b)はプレス金型の入抜熱パターン及びプレス
金型の表面温度の変化を示す図、 第5図はプレス金型の温度変化を示すグラフ、 第6図はプレス金型の温度と熱伝達係数の関係を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 浩一 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 二瓶 充雄 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 小毛利 敦 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 白岩 弘行 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−166101(JP,A) 特開 昭61−33730(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱間スラブの搬送パスラインを挟んで互い
    に対をなすと共に加工面に該搬送パスラインに沿う平行
    部と少なくともその入側に外開きの傾斜部を備える幅圧
    下プレス金型を相互に接近・離隔させる振動の繰り返し
    にて順次搬送される熱間スラブを幅圧下するに際し、 同一形状の上金型(2a)および下金型(2b)を重ね合わせた
    上下二段よりなるプレス金型(2)を上下にシフトしてそ
    れぞれの金型を交互に使用する熱間スラブの幅圧下プレ
    ス中は、プレス金型(2)と共に振動を繰り返す冷却ノズ
    ル(6)にて該プレス金型(2)の加工面を緩冷却し、次に処
    理すべき熱間スラブ(1)が該プレス金型(2)に到達するま
    での待機中は、該プレス金型(2)の加工面を強冷却する
    ことを特徴とする熱間スラブの幅圧下プレス金型の冷却
    方法。
  2. 【請求項2】緩冷却時の幅圧下プレス金型(2)の加工面
    における平均熱伝達係数を200kcal/m2・hr・℃以上、900k
    cal/m2・hr・℃以下とし、強冷却時の幅圧下プレス金型
    (2)の加工面における平均熱伝達係数を少なくとも1000k
    cal/m2・hr・℃とする冷媒の圧力、流量に設定して冷却す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の冷却方
    法。
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