JP2003103304A - Ni含有条鋼の製造方法 - Google Patents

Ni含有条鋼の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルクロムモリブデン鋼、ニッケルクロ
ム鋼等に代表されるNi含有条鋼に発生しやすいスケー
ル疵を容易かつ確実に防止することができるNi含有条
鋼の製造方法の提供を目的とするものである。 【解決手段】 Ni含有鋼からなるビレットを形成する
前処理工程(STP1)、このビレット表面のスケール
層及びNi濃化層を除去する表層除去工程(STP
2)、ビレットを熱間加工温度に加熱する加熱工程(S
TP3)、ビレット表面のスケール層を高圧水ジェット
の噴射により除去するデスケーリング工程(STP4)
及びビレットに対して熱間圧延を施す圧延工程(STP
5)をこの順に有するNi含有条鋼の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニッケルクロムモ
リブデン鋼(SNCM)、ニッケルクロム鋼(SNC)
等に代表されるNi含有鋼からなる棒鋼、鋼製線材、型
鋼等の条鋼の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】条鋼の製造方法としては、従来、例えば
特開平10−263602号公報、特開2000−42
619公報等に開示される熱間圧延による方法が広く知
られている。かかる条鋼の製造方法は、基本的には前処
理工程、加熱工程、デスケーリング工程、圧延工程から
なる。具体的には、まず精錬、造塊、分塊圧延等の前処
理工程を経てビレット(圧延素材)が形成される。次
に、加熱工程において、形成されたビレットが加熱炉等
によって加熱される。その後、デスケーリング工程にお
いて、ビレット表面に形成されたスケール層が高圧水ジ
ェットの噴射によって除去される。このデスケーリング
工程は、ビレット表面のスケールがその後の圧延工程で
圧延ロールに押え込まれ、製品表面に肌荒れ(以下、ス
ケール疵という)が発生してしまうことを低減してい
る。最後に、圧延工程において、このビレットに多段の
圧延機による熱間圧延が施される。かかる各工程を経る
ことで、細径化かつ長尺化した条鋼が製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Ni含
有鋼からなる条鋼を製造する場合、加熱工程及び前処理
工程においてビレット表面に形成されるスケール層の密
着性が高く、デスケーリング工程における高圧水ジェッ
トの噴射では完全にスケール層を除去することが困難で
あることから、残存したスケールによって条鋼表面にス
ケール疵が発生するおそれがある。
【0004】一方、特開平9−52110号公報には、
スケール層と地金との界面の凹凸を定量化するL/Aな
るパラメータ(A;上記界面の直線長さ、L;上記界面
の凹凸に沿った曲線長さ)を導入し、加熱工程後にL/
Aが1.4以下となるよう制御することで、デスケーリ
ング工程でのスケール層の除去を容易にし、スケール疵
の発生を低減する方法が開示されている。この方法で
は、使用する鋼材の成分組成や、加熱工程での温度、時
間、雰囲気、加熱パターン等の加熱処理条件を総合的に
制御する必要があるため、温度や時間等の加熱処理条件
が制約され、さらに鋼種によっては他の圧延キズ(例え
ばしわ疵等)が発生してしまうという不都合がある。
【0005】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、ニッケルクロムモリブデン鋼、ニッケルク
ロム鋼等のNi含有鋼に発生しやすいスケール疵を容易
かつ確実に防止することができるNi含有条鋼の製造方
法の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはNi含有条
鋼のスケール疵を低減するために鋼組成、加熱工程にお
ける加熱処理条件、デスケーリング工程における高圧水
ジェットの噴射水圧等を変えてNi含有条鋼の製造実験
を重ね、鋭意検討した結果、デスケーリング工程でのス
ケール層除去の困難性は加熱工程後におけるビレットの
Ni濃化層に起因し、Ni濃化層が薄くなるほどデスケ
ーリング工程でのスケール層の除去が容易になることを
見出した。
【0007】その結果得られた上記課題を解決するため
になされた発明は、(a)Ni含有鋼からなるビレット
を形成する前処理工程と、(b)このビレット表面に形
成されたのスケール層及びNi濃化層を除去する表層除
去工程と、(c)ビレットを熱間加工温度に加熱する加
熱工程と、(d)ビレット表面に形成されたスケール層
を高圧水ジェットの噴射により除去するデスケーリング
工程と、(e)ビレットに対して熱間圧延を施す圧延工
程とをこの順に有するNi含有条鋼の製造方法である。
【0008】当該Ni含有条鋼の製造方法によれば、前
処理工程後に行われる表層除去工程によってビレット表
面のスケール層及びNi濃化層を一旦除去することか
ら、その後の加熱工程でビレット表面に形成されるNi
濃化層厚さを低減することができる。そのため、デスケ
ーリング工程において、高圧水ジェットの噴射によるス
ケール層の除去が容易になり、その結果、スケールの残
存によるスケール疵の発生を容易かつ確実に低減するこ
とができる。
【0009】上記デスケーリング工程直前におけるビレ
ットのNi濃化層厚さを0.2mm以下とするとよい。
上記表層除去工程でのビレット表面のスケール層及びN
i濃化層の除去及び加熱工程での加熱処理条件によって
Ni濃化層厚さを0.2mm以下に制御することで、デ
スケーリング工程におけるスケール層の除去の完全性を
促進することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係るNi含有条鋼の製造方法を実施するための製造設
備を示すブロック図、図2は図1の製造設備によるNi
含有条鋼の製造方法を示すフローチャート、図3は図2
の前処理工程で作製されたニッケルクロムモリブデン鋼
(JIS−G−4103に規定するSNCM220)製
のビレット30個のスケール層厚さ分布を示すグラフ、
図4はビレットのNi濃化層厚さとデスケーリング工程
後のスケール残存率との関係を示すグラフである。
【0011】図1のNi含有条鋼の製造設備は、Ni含
有鋼からなる棒鋼、鋼製線材等の条鋼を製造するための
ものであり、溶解精錬部1、鋳造部2、分塊圧延部3、
表層削除部4、加熱炉5、デスケーリング部6、熱間圧
延部7及び二次加工部11を製造過程の上流側からこの
順に備えている。
【0012】上記溶解精錬部1は、目的の組成に調整さ
れたNi含有鋼の溶湯を製造するための電気炉、取鍋、
RH脱ガス装置等を備えている。鋳造部2は、溶解精錬
部1で得られた溶湯から鋼塊又はブルームAを製造する
ための鋳造装置又は連続鋳造装置を備えている。分塊圧
延部3は、鋼塊又はブルームAからビレットBを製造す
るための分塊圧延装置を備え、その他必要に応じて鋼片
圧延装置又は大形棒鋼圧延装置を備えている。
【0013】また、表層削除部4は、ビレットBの表層
を除去するためのピーリング装置、ベルト研磨装置、タ
ーニング装置又はグラインディング装置を備えている。
加熱炉5は、ビレットBを熱間加工温度にまで加熱する
例えばウォーキングビーム方式等の装置を備えている。
【0014】さらに、デスケーリング部6は、ビレット
B表面に形成されたスケール層を除去するための高圧水
ジェット噴射装置を備えている。熱間圧延部7は、ビレ
ットBに対して熱間圧延を施すための粗列圧延機8、中
間列圧延機9及び仕上列圧延機10を備え、各圧延機
8、9、10は多段連続圧延装置を形成している。二次
加工部11は、条鋼に対して仕上げ加工を施すものであ
り、裁断装置、熱処理装置、矯正装置等を適宜備えてい
る。
【0015】図2のNi含有条鋼の製造方法は、図1の
製造設備により実施されるものであり、前処理工程(S
TP1)、表層除去工程(STP2)、加熱工程(ST
P3)、デスケーリング工程(STP4)、圧延工程
(STP5)及び二次加工工程(STP6)をこの順に
有している。
【0016】前処理工程(STP1)は、Ni含有鋼か
らなるビレットBを形成する工程である。この前処理工
程は、詳細には、溶解精錬部1により目的の組成に調整
されたNi含有鋼の溶湯を製造する工程と、鋳造部2に
よりこの溶湯から鋼塊又はブルームAを製造する工程
と、分塊圧延部3により鋼塊又はブルームAからビレッ
トBを製造する工程とからなる。このビレットBは、後
述する圧延工程に好適な形状、一般的には円柱状に形成
されている。
【0017】表層除去工程(STP2)は、ビレットB
の表面に形成されたスケール層及びNi濃化層を表層削
除部4により除去する工程である。この表層除去工程に
おいて、ビレットBの表層を除去する手段としては、特
に限定されるものではなく、例えばピーリング、ベルト
研磨(その表面に砥粒を備えたベルトによる研磨)、タ
ーニング、グラインディング等の手段が用いられる。こ
の表層除去工程により一旦スケール層及びNi濃化層を
除去することで、後の加熱工程でビレットBに形成され
るNi濃化層を低減することができる。
【0018】この表層除去工程において、除去する表層
の厚さとしては1mm以上が好ましい。図3に示すよう
にビレットBのスケール層厚さは1mm未満であり、こ
のスケール層にNi濃化層を加えた厚さの最大値が1m
mであることから、このようにビレットBの表層を厚さ
1mm以上除去することでスケール層及びNi濃化層を
ほぼ完全に除去することができる。
【0019】加熱工程(STP3)は、上記表層削除部
4から搬送された加熱炉5内において、ビレットBを熱
間加工温度に加熱する工程である。この加熱工程におけ
る加熱手段としては、ビレットBを熱間加工温度に加熱
できれば特に限定されるものではないが、多数のビレッ
トBを連続的に加熱することができるウォーキングビー
ム方式が好ましい。
【0020】デスケーリング工程(STP4)は、デス
ケーリング部6において高圧水ジェットをビレットB表
面に噴射することで、上記加熱工程で生じたビレットB
表面のスケール層を除去する工程である。上記表層除去
工程でのスケール層及びNi濃化層の除去によって加熱
工程でビレットB表面に形成されるNi濃化層が低減さ
れていることから、このデスケーリング工程でのスケー
ル層除去の容易性及び完全性が促進される。
【0021】このデスケーリング工程における高圧水ジ
ェットの噴射水圧としては、8MPa以上20MPa以
下が好ましく、10MPa以上20MPa以下が特に好
ましい。これは、高圧水ジェットの噴射水圧が上記範囲
より小さいと、スケール層を除去する能力が小さく、ス
ケールの残存により圧延工程後の条鋼にスケール疵が発
生するおそれがあることからであり、逆に、高圧水ジェ
ットの噴射水圧が上記範囲を超えると、高圧水ジェット
による水冷作用が高まる結果、昇温したビレットBの温
度低下を招来し、その後の圧延工程においてしわ疵等が
発生するおそれがあることからである。
【0022】圧延工程(STP5)は、上記熱間圧延部
7に備える粗列圧延機8、中間列圧延機9及び仕上列圧
延機10によってビレットBに対して熱間圧延を順次施
す工程である。この圧延工程における多段の熱間圧延に
よって、ビレットBが段階的に細径化かつ長尺化し、条
鋼に形成される。上記デスケーリング工程でビレットB
表面のスケール層がほぼ完全に除去されていることか
ら、この圧延工程において条鋼表面のスケール疵を防止
することができる。
【0023】二次加工工程(STP6)は、上記圧延工
程で得られた条鋼に対し、二次加工部11により仕上げ
加工を施す工程である。具体的には、所定寸法への裁
断、矯正、熱処理、巻取り等が当該二次加工工程に属す
る。
【0024】当該Ni含有条鋼の製造方法によれば、上
記各工程を経ることでスケール疵が格段に低減されたN
i含有条鋼を製造することができる。このNi含有条鋼
のスケール疵をより完全に防止するためにはデスケーリ
ング工程直前(つまり、加熱工程後)におけるビレット
BのNi濃化層厚さが0.2mm以下となるよう加熱工
程の加熱条件を制御するとよい。ビレットBのNi濃化
層厚さとデスケーリング工程でのスケール層の剥離性と
の関係は、図4に示すように、Ni濃化層厚さが0.2
mmで急激に変化し、0.2mmを超えるとスケール層
の残存率が上昇する。従って、このようにNi濃化層厚
さを0.2mm以下とすることで、デスケーリング工程
におけるスケール層の除去の完全性を促進することがで
きる。
【0025】上記加熱工程におけるビレットBの加熱温
度としては、950℃以上1150℃以下が好ましく、
1060℃以上1150℃以下が特に好ましい。これ
は、ビレットBの加熱温度が上記範囲より小さいと、圧
延工程における圧延時にしわ疵の発生等の悪影響を及ぼ
すおそれがあり、逆に、ビレットBの加熱温度が上記範
囲を超えると、表層除去工程で一旦スケール層及びNi
濃化層を除去したビレットBであってもNi濃化層厚さ
が0.2mmを超え、デスケーリング工程でのスケール
層の剥離性が低下してしまうことからである。
【0026】なお、本発明のNi含有条鋼の製造方法は
上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、圧延
工程のみで条鋼の製造が可能であれば二次加工工程は必
ずしも必要でなく、ビレットBの素材が入手できれば前
処理工程の溶解精錬工程や鋳造工程は不要である。
【0027】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきではない。
【0028】[実施例1]まず溶解、精錬、鋳造、分塊
圧延等によりビレットを作製し(前処理工程)、このビ
レットの表層(厚さ1.5mm)をピーリングにより切
削除去し(表層除去工程)、表層が除去されたビレット
を加熱炉内において1100℃で60分間加熱し(加熱
工程)、加熱したビレット表面にデスケーリング部によ
って噴射水圧が20MPaの高圧水ジェットを噴射し
(デスケーリング工程)、最後このビレットに熱間圧延
部により熱間圧延を施すことで(圧延工程)、SNCM
220に規定される実施例1のNi含有条鋼を得た。
【0029】[実施例2]デスケーリング部による高圧
水ジェットの噴射水圧を8MPaとした以外は上記実施
例1と同様にして実施例2のNi含有条鋼を得た。
【0030】[実施例3]加熱炉における加熱温度を9
40℃とした以外は上記実施例1と同様にして実施例3
のNi含有条鋼を得た。
【0031】[実施例4]加熱炉における加熱温度を1
160℃とした以外は上記実施例1と同様にして実施例
4のNi含有条鋼を得た。
【0032】[比較例]ビレットの表層の除去(表層除
去工程)を行わない以外は上記実施例1と同様にして比
較例のNi含有条鋼を得た。
【0033】[特性の評価]上記実施例1〜4のNi含
有条鋼及び比較例のNi含有条鋼を用い、これらのNi
含有条鋼の表面性状を検査し、スケール疵やしわ疵等の
表面欠陥がない場合を○、上記表面欠陥が少し発生して
いる場合を△、上記表面欠陥が明らかに発生している場
合を×として評価した。また、これらのNi含有条鋼の
製造過程において、加熱工程後のビレットのNi濃化層
厚さを測定した。その結果を下記表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】上記表1に示すように、比較例のNi含有
条鋼と比較して、実施例1〜4のNi含有条鋼は、表層
除去工程により一旦スケール層及びNi濃化層が除去さ
れているため、加熱工程後のビレットのNi濃化層厚さ
が小さく、その結果、デスケーリング工程でのスケール
層の剥離性が良好になり、スケールの残存に起因するス
ケール疵の発生が防止又は低減されている。
【0036】また、実施例2のNi含有条鋼は、デスケ
ーリング工程における高圧水ジェットの噴射水圧が8M
Paと比較的低いため、スケール層の剥離性が若干低下
し、問題ない程度ではあるがスケール疵が少し発生して
いる。さらに、実施例3のNi含有条鋼は、加熱工程に
おける加熱温度が940℃と比較的低温であることか
ら、圧延工程においてしわ疵が少し発生している。逆
に、加熱炉における加熱温度が1160℃と比較的高い
実施例4のNi含有条鋼は、表層除去工程で一旦は除去
したNi濃化層の厚さが0.2mm以上となり、その結
果、スケール層の剥離性が若干低下し、スケール疵が少
し発生している。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によれば、表層除去工程を有することでデスケーリング
工程でのスケール層の剥離性を高め、ニッケルクロムモ
リブデン鋼、ニッケルクロム鋼等に代表されるNi含有
条鋼に発生しやすいスケール疵の発生を容易かつ確実に
防止又は低減することができる。従って、このNi含有
条鋼の製造方法により歩留まりが向上し、また、Ni含
有条鋼の品質が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るNi含有条
鋼の製造方法を実施するための製造設備を示すブロック
図である。
【図2】図2は、図1の製造設備によるNi含有条鋼の
製造方法を示すフローチャートである。
【図3】図3は、図2の前処理工程で作製されたビレッ
ト(30個)のスケール層厚さの分布を示すグラフであ
る。
【図4】図4は、ビレットのNi濃化層厚さとデスケー
リング工程後のスケール残存率との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1・・・溶解精錬部 2・・・鋳造部 3・・・分塊圧延部 4・・・表層削除部 5・・・加熱炉 6・・・デスケーリング部 7・・・熱間圧延部 8・・・粗列圧延機 9・・・中間列圧延機 10・・・仕上列圧延機 11・・・二次加工部 STP1・・・前処理工程 STP2・・・表層除去工程 STP3・・・加熱工程 STP4・・・デスケーリング工程 STP5・・・圧延工程 STP6・・・二次加工工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ni含有鋼からなるビレットを形成する
    前処理工程と、 このビレット表面に形成されたのスケール層及びNi濃
    化層を除去する表層除去工程と、 ビレットを熱間加工温度に加熱する加熱工程と、 ビレット表面に形成されたスケール層を高圧水ジェット
    の噴射により除去するデスケーリング工程と、 ビレットに対して熱間圧延を施す圧延工程とをこの順に
    有するNi含有条鋼の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記デスケーリング工程直前におけるビ
    レットのNi濃化層厚さが0.2mm以下である請求項
    1に記載のNi含有条鋼の製造方法。
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