JPH0661314B2 - 電動おろし器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は大根、人参、山芋等のおろし切削を自動的に行
なう電動おろし器に関するものである。

(ロ)従来の技術 従来は特公昭６０−３６７７８号公報で示されるように
おろしカツターが平板状であるため被切削物がおろしカ
ツターにより切削され乍ら切削された材料と共に遠心力
により容器内側壁へ飛び散り、容器内側壁及び容器蓋に
付着し、また切削されない材料が飛びはねて容器内側壁
に付着した切削物に埋もれたり、おろしカツッターと容
器との隙間から落下してしまい、おろしの粒子が荒くな
る問題があった。

(ハ)発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、材料を細か
く、均一におろすことのできる電動おろし器を提供する
ことを目的とする。

(ニ)問題点を解決するための手段 おろしカツターの外周におろし排出用の開口部を有した
リング状壁を形設し、該リング状壁の内周面で且開口部
後方（カツターの回転方向に対して）に突起部を形設し
たものである。

(ホ)作用 おろしカッターから遠心力の作用で飛散する被切削物は
リング状壁に形成された開口部から排出され、粒子の荒
い被切削物は、リング状壁に当接し、開口部から落下す
ることなくおろしカッター上に跳ね返り、再度切削され
る。また、開口部後方に設けた突起部により被切削物が
おろしカッターの中央部へ跳ね返されて再度切削され、
材料が細かく、均一におろされる。

(ヘ)実施例 本発明の一実施例を図面に基づいて説明すると、(1)は
電動機でシヤーシ(2)にビス(3)により取付けられてい
る。シヤーシ(2)は本体(4)にビス(5)により取付けら
れ、本体(4)に電動機(1)が内蔵されている。(6)は電動
機の軸で小プーリー(7)で軸着されている。小プーリー
(7)はベルト(8)を介して大プーリー(9)を駆動する。大
プーリー(9)は主軸(10)に軸着されている。主軸(10)は
オイルレスベアリング(11)を介してシヤーシ(2)に取付
けられている。オイルレスベアリング(11)はゴムカツプ
リング(12)を介して本体(4)に位置決めされている。主
軸(10)の上端部にはコネクター(13)が取付けられてい
る。(14)はコネクター(13)の上部に着脱自在に嵌合して
電動機(1)の力が伝達される合成樹脂製のカツター取付
台で、該取付台(14)に円板状のおろしカツター(15)がネ
ジ止め、或いはインサート成形により取付けられてい
る。おろしカツター(15)の上面には切刃(15)′が適数個
形成されている。カツター(15)の径は約１５０mmであ
る。(16)は合成樹脂製容器で、本体(4)上に着脱自在に
載置されている。(17)は合成樹脂製容器蓋で容器(16)の
上面開口を覆って着脱自在である。(18)はおろしカツタ
ー(15)の外周縁全周に立設した合成樹脂製のリング状壁
で、カツター取付台(14)と一体的に形成するか或いは取
付台(14)とは別体の筒体を取付台(14)又はカツター(15)
に装着することによりリング状壁(18)を形成する。(19)
はリング状壁(18)に形設した複数個のおろし排出用の開
口部で、適切な大きさ、形状をしており略等間隔に設け
られている。(20)はリング状壁(18)の内周面にリング状
壁と一体的に形設した突起部で、開口部(19)後方（カツ
ターの回転方向に対して）から前方に向って且カツター
の中心線(y)に対し所定角度（θ）をもたせて設けられ
ており、切削されたおろし材料が開口部(19)から放出さ
れるよう案内する機能を有する。(21)は本体(4)を覆う
裏板、(22)は支持脚である。

次に操作及び作動について説明する。本体(4)に容器(1
6)を装着し、おろしカツター(15)を取付けたカツター取
付台(14)をコネクター(13)に嵌合させて装着する。次に
２〜３cm角に切った被切削物(A)を約２００グラム、お
ろしカツター(15)上に投入した後、容器蓋(17)を容器(1
6)に装着する。この状態で電動機(1)に通電するとベル
ト(8)を介して主軸(10)に伝えられ、電動機(1)の動力
は、主軸(10)と嵌合しているカツター取付台(14)に伝え
られ、おろしカツター(15)が約２５００〜３０００回転
で回転し、おろしカツター(15)の上面に形設した切刃(1
5)′により被切削物(A)がおろし切削される。

切削された材料は遠心力の作用で外周に押出され突起部
(20)により案内されて開口部(19)から放出されて容器(1
6)下方へ落下する。切削されなく且開口部(19)を通過で
きない被切削物(A)はリング状壁(18)に設けた突起部(2
0)に撥ね飛ばされてカツター(15)中心方向に戻り再度切
削が繰り返され、均一な粒子のおろしが得られる。

(ト)発明の効果 本発明によると、切削物がリング状壁の開口部から排出
されるとともに、粒子の荒い被切削物はリング状壁に当
接しておろしカツター上に跳ね返り、再度切削される。
また、リング状壁内周面に形成された突起部により被切
削物がおろしカツターの中央部へ跳ね返され、再度切削
されることにより、材料を細かく均一に切削することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図はいずれも本発明電動おろし器を示し、第１図は被切
削物を投入した状態の要部拡大断面図、第２図はおろし
カツター部分の拡大斜視図、第３図はカツター部分の横
断面図、第４図は全体的な要部断面図である。 (16)…容器、(17)…容器蓋、(15)…おろしカツター、(1
8)…リング状壁、(19)…開口部、(20)…突起部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動機を内蔵する本体と、該本体上に載置
   される容器と、該容器内に設置し、前記電動機により回
   転駆動されるおろしカツターと、前記容器開口部を覆う
   容器蓋とを備え、前記カツター外周におろし排出用の開
   口部を複数個有したリング状壁を形設し、該リング状壁
   の内周面で且開口部後方（カツターの回転方向に対し
   て）に突起部を形設したことを特徴とする電動おろし
   器。
2. 【請求項２】突起部は開口部後方から前方且カツターの
   中心線に対し所定角度（θ）をもたせて突出させてなる
   特許請求の範囲第１項記載の電動おろし器。