JPH0661191B2 - 水稲育苗用マットの製造法 - Google Patents

水稲育苗用マットの製造法

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JPH0661191B2
JPH0661191B2 JP1121334A JP12133489A JPH0661191B2 JP H0661191 B2 JPH0661191 B2 JP H0661191B2 JP 1121334 A JP1121334 A JP 1121334A JP 12133489 A JP12133489 A JP 12133489A JP H0661191 B2 JPH0661191 B2 JP H0661191B2
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fiber
rock wool
fibers
paddy rice
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進 青木
彰 小杉
道夫 福田
紀明 朝井
力夫 福田
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Nichias Corp
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    • Y02P60/216

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水稲育苗用の苗床として使用するマットを製
造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、田植え機による水稲苗の植え付けが普及するにと
もない、水稲育苗用苗床に必要な土が不足し、土以外の
材料がしばしば使われるようになった。土に代わる苗床
材として従来提供されている代表的なものは、ロックウ
ール等の無機繊維をマット状に成形したものである。そ
の一例は特開昭60−141217号公報に開示されて
おり、根の生育がよいように、繊維を主としてマット面
に垂直な方向に配列させてある。
しかしながら、繊維をマット面に垂直な方向に配列させ
たマット(以下、縦配列のマットという)は、マットが
裂け易く、そのままでは使用前および育苗後の田植え作
業における取扱いに耐えないから、このような縦配列の
マットを用いる従来の育苗用マットは播種面となる面の
反対側表面に補強用の紙を接着してある。
上述のような縦配列のマットからなる従来の水稲育苗用
マットは、製造工程が複雑なため、高価なものになると
いう欠点があった。すなわち、素材繊維から縦配列のマ
ットを直接製造することができず、オーブン内を走行す
る金網製コンベア面上に繊維を集積させることにより繊
維が主としてマット面に平行な方向に配列したマットを
製造してからこれを何枚も重ねて積層体を作り、次いで
その積層体を繊維配向方向と直交する面に沿って薄く裁
断することにより縦配列のマットを製造する必要があ
り、しかもその後に紙と積層する工程を必要とし、製造
コストが高かった。また、苗床として用いたとき、補強
用の紙が、根の成育を阻害するばかりか、マット上に群
生した苗から田植え機が1株ずつ苗を分け取るのに邪魔
になるという問題点もあった。
播種面となる表面に実質的に平行な方向に無機繊維を配
列させたマット(以下、横配列のマットという)には、
縦配列のマットにみられる上述のような欠点はない。し
かしながら、横配列のマットは上下方向に荷重を加えら
れたとき変形しやすい構造であるから、育苗床に必要な
程度の耐荷重性を付与しようとすると高密度のものにせ
ざるを得ないが、繊維が水平方向に緻密に配列した構造
は、下に向かって伸びようとする水稲の根の生育にとっ
て決して好ましいものではない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、従来の水稲育苗用マットが上述のよう
な問題点を有するものであったことに鑑み、根の生育に
とって好ましい繊維間空隙を十分保有しながらも優れた
物性を備えた横配列のマットからなる水稲育苗用マット
を容易に製造する手段を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、繊維形成性鉱物質原料の溶融物を繊維化して
平均繊維長が3cm以上、ショット含有率が40重量%以
下のロックウールを形成させ、形成されたロックウール
に直ちに渦気流を吹き当ててロックウールの一部に屈曲
またはカールを生じさせ、さらに結合剤を噴霧して付着
させた後、ロックウールをコンベア状繊維捕集面で受け
止め、該繊維捕集面上に形成されたマットを加熱して結
合剤を硬化させ、次いで育苗床として適当な大きさに切
断して、繊維がマット面に実質的に平行な方向に配列し
ており且つ嵩密度が40〜70kg/m3である水稲育苗用
マットを得ることを特徴とする。
ロックウールからなる横配列のマットにおいて、ロック
ウールの平均繊維長を3cm以上、ショット含有率を40
重量%以下とし、且つマットの嵩密度を40〜70kg/m
3とするならば、根の生育は縦配列のマットの場合とほ
とんど同程度に良好である。また、繊維形成直後のロッ
クウールに渦気流を吹き当てることによりロックウール
繊維の一部に屈曲またはカールを生じさせることがで
き、該賦形されたロックウールはマット中で繊維間の絡
み合いを強化し、嵩密度40〜70kg/m3の嵩高なもの
でも十分な物性を備えたマットを与える。本発明は、こ
れら本発明者らによる新規な知見に基づくものである。
以下、本発明による水稲育苗用マットの製造法につき詳
述する。
まず繊維形成性鉱物質原料を溶融状態にして、常法によ
り繊維化するが、曳糸性のよい溶融物を与える原料およ
び製繊条件を選ぶことにより、平均繊維長が3cm以上で
ショット含有量が40重量%以下のロックウールが得ら
れるようにする。
形成されたロックウールを製繊装置から空気中に放出
し、製繊装置の下方で走行するコンベア状繊維捕集面で
受け止めてマットを得るが、このとき、製繊装置から出
た直後の繊維に渦気流を吹き当てる。繊維形成過程にあ
るロックウールは、渦気流による曲げ応力や不均一な冷
却を受けながら固化すると、一部に屈曲またはカールを
生じる。渦気流は、ロックウールが繊維捕集面に堆積す
る段階でも繊維に作用し、真っすぐなまま硬化が完了し
た繊維も曲がった状態で堆積させる。
ロックウールにはまた、繊維捕集面に到達するまでの間
に、結合材を噴霧して付着させる。結合剤としては、フ
ェノール樹脂、尿素樹脂等からなるものを用いることが
できる。必要ならば、このとき肥料やpH調整用の酸など
も噴霧する。
ロックウールを受け止める繊維捕集面がコンベア状に走
行していることにより、該捕集面上に形成されるマット
は繊維が主としてマット面に平行な方向に配列したもの
となるが、屈曲またはカールした繊維は全く不規則な姿
勢でマット中に分布し、その結果、繊維間の絡み合いが
良く裂けにくいマットを与える。
連続的に形成されるマットをオーブンに導入し、加熱し
て結合剤を硬化させたのち、育苗用マットとして適当な
大きさに切断する。
なお、上述のマット形成前に付着させる結合剤の量およ
びオーブンで結合剤を硬化させるときのマットの圧縮度
等を調節することにより、製品の嵩密度が40〜70kg
/m3になるようにする。
製品は、繊維の平均繊維長が3cm以上と長く、ショット
が少なく、一部屈曲またはカールしたロックウールから
なり、且つ大部分の繊維がマット面に平行な方向に配列
しているので、田植えまでの通常の取り扱いに耐える強
度を本質的に備えている。
〔実施例〕
実施例1 銑鉄鉱滓40%、玄武岩50%、およびドロマイト10
%からなる原料混合物をキュポラで溶融し、常法により
繊維化した。得られたロックウールは、平均繊維長10
0mm、ショット含有率38%のものであった。これを、
渦気流およびフェノール樹脂系結合剤(繊維に対して2
重量%)を吹き付けながら、水平方向に走行する繊維捕
集面で捕集することにより、繊維が主として繊維捕集面
に平行な方向に配列し且つその一部がさまざまな態様で
屈曲しているマットを得た。
これを加圧オーブンで250℃に加熱して結合剤を硬化
させ、嵩密度50kg/m3のマットを得た。
このマットを実際に水稲の育苗に使用し、苗の生育およ
び田植え機適応性を調べた。育苗マットには適量の基肥
を施し、播種35日後に田植え機による田植えを行なっ
た。
比較のため、従来の縦配列のマットからなる苗床および
水田土からなる苗床による育苗も行なった。
その結果は表1および表2に示したとおりで、本発明に
よる育苗マットの優れた性能が確認された。
〔発明の効果〕 本発明によれば、空隙率が97%以上と高く、通気性と
保水性に優れ、それにより発芽、発根、およびその後の
根の生長が早く苗の生育が良好であり、さらに十分な強
度を有する一方で田植え機によるかきとりが円滑に行わ
れ、植付け本数が均一で植付け姿勢もよいものとなるな
ど、多くの特長を有する横配列の育苗用マットを、特別
の後処理工程を付加することなしに容易に製造すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 力夫 長野県上水内郡牟礼村大字牟礼708―4 (56)参考文献 特開 平2−276513(JP,A) 特開 昭60−241831(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維形成性鉱物質原料の溶融物を繊維化し
    て平均繊維長が3cm以上、ショット含有率が40重量%
    以下のロックウールを形成させ、形成されたロックウー
    ルに直ちに渦気流を吹き当ててロックウールの一部に屈
    曲またはカールを生じさせ、さらに結合剤を噴霧して付
    着させた後、ロックウールをコンベア状繊維捕集面で受
    け止め、該繊維捕集面上に形成されたマットを加熱して
    結合剤を硬化させ、次いで育苗床として適当な大きさに
    切断して、繊維がマット面に実質的に平行な方向に配列
    しており嵩密度が40〜70 kg/m3である水稲育苗用マ
    ットを得ることを特徴とする水稲育苗用マットの製造
    法。
JP1121334A 1989-05-17 1989-05-17 水稲育苗用マットの製造法 Expired - Lifetime JPH0661191B2 (ja)

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JPH02303421A JPH02303421A (ja) 1990-12-17
JPH0661191B2 true JPH0661191B2 (ja) 1994-08-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2139808T3 (es) * 1994-10-13 2000-02-16 Wolfgang Behrens Estera de lana mineral higroscopica.
JP2015188360A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ユニチカトレーディング株式会社 植物栽培用培地

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DK146297C (da) * 1975-09-01 1984-02-13 Rockwool Int Fremgangsmaade og apparat til fremstilling af mineraluld
JPS61234723A (ja) * 1985-04-11 1986-10-20 日東紡績株式会社 植物栽培用鉱物繊維マツト
FR2644321B1 (fr) * 1989-03-15 1992-04-24 Saint Gobain Isover Substrat pour culture hors-sol a structure macroscopiquement isotrope

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