JPH0661081U - 撒餌、釣用品類の収納具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピトンに吊り下げた状態での蓋体の開閉が容
易で、かつ蓋体を開いた状態でピトンに吊り下げること
ができ、収納物を容易に取り出すことができる撒餌、釣
用品類の収納具を提供すること。 【構成】 本考案に係る撒餌、釣用品類の収納具は、前
後両面２，３に提手４，４を取付け、上方開口を開閉自
在とする蓋体５を備えた撒餌、釣用品類の収納具におい
て、蓋体５を収納具本体１の前後両面２，３の長さ方向
に沿って開閉自在に構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、撒餌や竿、リール、仕掛け等の釣用品を入れる収納具に関するもの で、主に撒餌を入れるのに用いられる収納具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の収納具は、図６に示すように、合成樹脂等折畳み可能な柔軟材 料で立方形状に形成されており、上方開口部を開閉する蓋体５は収納具本体１の 後面部の連結部６で一体に連結されており、該連結部６をヒンジとして横開きす るようになっている。

【０００３】 この収納具は通常の使用には何ら問題はないが、例えば、撒餌入れとして足場 の非常に悪い磯場に携行すると、岩場の凹凸等で磯に置けないことがあり、また 置けたとしても安定感が悪く、バランスが崩れて転倒したり、或いは波しぶきが かかったり、波にさらわれたりすることがあり、それらを防ぐため、岩場の割れ 目等にピトン（支柱）を打ち込み、そのピトンに設けた係止片に収容具の提手を 吊下げて使用することがある。

【０００４】 このピトンに吊り下げて使用する場合、特に、撒餌を入れた場合は、釣果を上 げるため頻発に撒餌をする必要上、また、撒餌を撒くひしゃくを立てて入れてあ るので、蓋体を開けた状態で使用している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の収納具であると、蓋体を閉めた状態では使用できても、蓋体 を開けた状態では後面側に取付けられた提手が蓋体の開放で下方に折り曲げられ るので吊り下げられず使用できなかった。

【０００６】 従って、やむを得ず蓋体を閉めた状態で吊下げ、必要時にファスナーを開いて 蓋体を開け、撒餌を撒いていたので、非常に面倒であり不便であった。

【０００７】 本考案は上記のような問題点を解決することを課題として、開発されたもので 、ピトンに吊り下げた状態での蓋体の開閉が容易で、かつ蓋体を開いた状態でピ トンに吊り下げることができ、収納物の取り出しを容易にできることを目的とし た撒餌、釣用品類の収納具を提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案では、前後両面 に提手を取付け、上方開口を開閉自在とする蓋体を備えた撒餌、釣用品類の収納 具において、蓋体を収納具本体の前後両面の長さ方向に沿って開閉自在に構成し たことを特徴とする撒餌、釣用品類の収納具を開発し、採用した。

【０００９】 また、本考案では、上記のように構成した撒餌、釣用品類の収納具において、 蓋体の表面側の両側端縁部に係合具を取付け、該係合具を係合させて蓋体を１部 開放できるように構成した撒餌、釣用品類の収納具を開発し、採用した。

【００１０】

【作用】

ピトンＡの係止片Ｂに蓋体５を開放して吊り下げることができる。また、蓋体 ５は長さ方向に二つ折りになり、開口部が半開き、半閉じ状態になるので、収納 物を炎天下や雨から守り、かつ取り出しやすくなる。また、蓋体５は全開して連 結部６の下方垂らしても地面と接することがなく汚れない。

【００１１】

【実施例】

以下に、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明すれば、１はポリエチレン −酢酸ビニル共重合体、帆布等の防水性で折畳み可能な柔軟性の素材からなる長 立方形状の収納具本体で、上下方向に折畳み自在になっており、前後両面２，３ の上端部に堤手４，４を取付けてある。

【００１２】 ５は収納具本体１の上面開口を開閉自在とする蓋体で、収納具本体１の１側部 で連結することにより開閉自在に取り付けてある。即ち、蓋体５は収納具本体１ と蓋体５の一体連結部６を除いた周辺にファスナー７を縫着してあると共に、こ のファスナー７と係合する収納具本体１の上部開口周辺に縫着したファスナー８ と係合することにより前後両面２，３の長さ方向に沿って開閉自在になっている 。

【００１３】 この蓋体５の表面の両側端縁には、合成樹脂製の雌、雄ホックの係合具９、１ ０を取付けてあり、その係合具９、１０を係合することにより蓋体５は長さ方向 に二つ折りされ開口部が半開き、半閉じの状態になる。また、蓋体５は全開状態 で連結部６の下方に垂れ下がっても、その下端は収納具本体１の底面よりやゝ高 く地面に接しない長さになっている。

【００１４】 このように構成した本考案の使用例を説明すると、通常の一般的な使用状態に したがって、地面に置いて使用する時には、蓋体を半開あるいは全開して利用で き、全開時に蓋体を一側部に折り曲げても地面に接することがなく汚れることが ない。また、図５に示すように、提手４，４をピトンＡの係止片Ｂに吊り下げて 使用する時にも蓋体５を全開あるいは半開した状態で何ら問題なく使用できるも のである。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成されているので、ピトンに吊り下げて使用する場合 に、蓋体を開いて使用でき、開口部から収納部品を自由に取出すことができる。 特に収納品が撒餌である時には、頻繁に撒餌を行うので著しく便利である。

【００１６】 また、蓋体に取付けた係合具同志を係合すれば、蓋体が二つ折りされて開口部 が半分開き、半分閉じて覆われることになるので、撒餌時に支障を来すことがな い利点を有すると共に、日よけ、波しぶき、雨水から内部を守ることができ、内 部の餌を傷めることなく、長時間に亘って餌の鮮度を良好に保つことができる。 さらに、蓋体は係合具で二つ折りされているので、風でパタパタ揺れ動くこと もなく、全開した場合においても、蓋体は地表面に着かないので汚れたり、傷つ けたりすることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す簡略斜視図である。

【図２】蓋体を半分開放した状態の簡略斜視図である。

【図３】蓋体を全開した状態の簡略斜視図である。

【図４】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図５】ピトンに吊り下げた状態の斜視図である。

【図６】従来例の簡略斜視図である。

【符号の説明】

１ 収納具本体 ２ 前面 ３ 後面 ４ 提手 ５ 蓋体 ９・１０ 係合具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前後両面２，３に提手４，４を取付け、
   上方開口を開閉自在とする蓋体５を備えた撒餌、釣用品
   類の収納具において、蓋体５を収納具本体１の前後両面
   ２，３の長さ方向に沿って開閉自在に構成したことを特
   徴とする撒餌、釣用品類の収納具。
2. 【請求項２】 蓋体５の表面側の両側端縁部に係合具
   ９，１０を取付け、該係合具９，１０を係合させて蓋体
   ５を１部開放できるように構成したことを特徴とする請
   求項１に記載の撒餌、釣用品類の収納具。