JPH0660802U - 照明用光ファイバーライトガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象物の立体的側面の観察に有効な照明用光
ファイバーライトガイドを提供することを目的とする。 【構成】 中央に鏡筒挿入孔１１を設けたケース１２内
に光拡散ドーム１３を設け、この光拡散ドーム１３に光
拡散ドーム１３の中心に対向する適数の孔１３ａを設
け、この孔に光ファイバー束１４の先端を固定し、各光
ファイバー束の他端を光源に対向させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

ＣＣＤカメラに適切なレンズ柔を取付けたＣＣＤ顕微鏡や光学顕微鏡などの画 像の観察、観測、画像処理用の画像入力装置において、照明用光ファイバーライ トガイドを使用することは多数行われている。 本考案はこの照明用光ファイバーライトガイドの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のＣＣＤ顕微鏡や光学顕微鏡に使用される照明用光ファイバーライトガイ ド３は、図１に示すように観察対象物１の位置、即ちレンズ鏡筒２の端面から対 象物迄の距離（ワーキングディスタンス）における照度（ルクス）のみが問題視 され、対象物に対する光線の角度は殆んど考慮に入れられなかった。

【０００３】 図１ａは通常の光ファイバーライトガイド３による側射照明の例を示す模式図 であり、図１ｂは同軸落射照明として知られる画像取入軸と照明光軸が一致する 照明の例を示す模式図である。 なお、図中１ａの１は照明及び観察対象物、２はＣＣＤカメラ光学顕微鏡など の画像取入装置の鏡筒の端、３は光ファイバーライトガイド端、４は照明光の照 射方向と角度を示す。また図１ｂの５は照明光角度を９０度変更するハーフミラ ーである。

【０００４】 これら従来の例にみるように、対象物に対する照明光線の角度に対する工夫が 少なかったゝめ、特に平滑な曲面をもち、表面反射率の大きい観察対象物の場合 、特にその表面と照明光の成す角度が９０度以下の場合、充分な照明効果が得ら れず観察が困難であった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来の技術で行われる照明の欠点を改良しようとするものである 。 図２は、特に平滑な曲面で表面反射率の大きい観察対象物１に対する従来技術 の欠点と、本考案が解決しようとする課題を説明する図である。 図２において、１は平滑な曲面で表面反射率の大きい対象物、４１は対象物１ に対し垂直の方向から来る照明光線を示し、対象物の面となす角度はθ１である 。 ４２は対象物の側面に、その面となす角度が９０度より小さいθ２をなす光線 を示し、この光線４２は対象物面で全反射をして４３の方向に去るため、殆んど 照明の効果を有しない。 従って光学顕微鏡、ＣＣＤ顕微鏡などの画像入射光軸方向が４１の方向と一致 する場合、４２の光線により照明されている対象物の部分は著しく画像の鮮明さ を欠き、実質上の利用が困難である。

【０００６】 平滑な曲面をもち表面反射率の大きい観察対象物としては、新しい金属線、ワ イヤ、メッキされた曲面の部品、レンズ、金属球、ハンダスポットなどがある。 本考案は特に平滑な曲線をもち表面反射率の大きい観察対象物を側面まで有効 な照明を行おうとする場合の照明用光ファイバーライトガイドを提供しようとす るものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案は照明対象物に対向する側の光ファイバ ー又は光ファイバー束が照明対象物をとり囲むドーム又はドームの一部の切片上 に配置され、当該光ファイバー又は光ファイバー束の光軸がすべて照明対象物の 中心部に向けて配置したものである。

【０００８】 図３は本考案の照明用光ファイバーライトガイドのドーム状の光出射端を示す 模式図で、６は対象物１の中心部に光軸が一致した光ファイバー又は光ファイバ ー束を示し、７は対象物表面への光ファイバー又は光ファイバー束を示し、７は 対象物表面への光ファイバー又は光ファイバー束端面の写り込みを防止する光拡 散ドームである。

【０００９】 ４２はＣＣＤカメラ、ＣＣＤ顕微鏡、光学顕微鏡などの画像入力鏡筒を示し、 ８は光ファイバー又は光ファイバー束を集合したバンドルであり、保護チューブ （図示しない）を施して保護し、光源（図示しない）へ他端が挿入される。

【００１０】 図４は本考案の照明用光ファイバーライトガイドのドームの一部の切片に光フ ァイバーを設けた光出射端を示す模式図で、９は対象物１の中心部に光軸中心が 対向して設けられた光ファイバー又は光ファイバー束を示し、１０はこれらを納 めるケース、１１は光ファイバー束を集合したバンドルを納めた保護チューブ、 １２はＣＣＤ顕微鏡、光学顕微鏡の鏡筒を挿入する孔である。 図５は本考案の照明用光ファイバーガイドの光出射端の別の態様を示す模式図 であり、光ファイバーがシート状に成形され（９ａ及び９ｂ）、ケース１０中に おさめられている。

【００１１】

【実施例】

図６は本考案の実施例を示すもので、ＣＣＤカメラや顕微鏡の鏡胴を挿入する 挿入孔１１を設けた亜鉛ダイキャスト製の直径１２０ｍｍのケース１２内に厚さ ０．５ｍｍの乳白、アクリル樹脂製のドーム１３を設け、そのドームに中心部に 対向する６０ケの孔を設け、その孔に多成分ガラス光ファイバー直径５０μｍを １３０本集束した光ファイバー束１４をそれぞれ挿入接着剤で固定した。 他端は１５Ｖ，１００Ｗのリフレクタ付ハロゲン電球を納めた光源装置に接続 した。 この照明用光ファイバーライトガイドにより照明し、プリントサーキット基板 上のハンダ部を倍率５０倍の実体顕微鏡により観察したところ、同一視野で盛り 上っているハンダ部の側面迄充分観察可能であることが確認された。

【００１２】

【考案の効果】

平滑な曲面をもち、表面反射率の高い対象物をＣＣＤ顕微鏡、ＣＣＤカメラ、 光学顕微鏡などの画像入力装置により観察するに際し、対象物の立体的側面の観 察も有効ニ行える照明手段を与える。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の光ファイバー照明装置の例を示す模式図
である。

【図２】本考案の解決しようとする課題を説明する模式
図である。

【図３】本考案の構成を示す模式図である。

【図４】本考案の実施形式の１つを示す斜視図である。

【図５】本考案の他の実施形式の１つを示す斜視図であ
る。

【図６】本考案の実施例の一部截断側面図である。

【符号の説明】

１１ 鏡筒挿入孔 １２ ケース １３ 光拡散ドーム １４ 光ファイバー束 １５ 反射板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 照明対象物に対向する側の光ファイバー
   又は光ファイバー束が照明対象物をとりかこむドーム又
   はドームの一部の切片上に配置され、当該光ファイバー
   又は光ファイバー束の光軸がすべて照明対象物の中心部
   に向けて配置されていることを特徴とする照明用光ファ
   イバーライトガイド。