JPH0660597A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JPH0660597A JPH0660597A JP22797992A JP22797992A JPH0660597A JP H0660597 A JPH0660597 A JP H0660597A JP 22797992 A JP22797992 A JP 22797992A JP 22797992 A JP22797992 A JP 22797992A JP H0660597 A JPH0660597 A JP H0660597A
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- JP
- Japan
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- tape
- reel
- cassette
- cassette housing
- core
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- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 テープカセットを小型化し保管や持ち運びに
適した小型のテープカセットを得る。 【構成】 カセット筐体内に磁気テープを巻回した供給
および巻き取リールを収納するテープカセットにおい
て、磁気テープを引き出す為のテープガイドが磁気テー
プとリールの間に侵入する開口部を形成するテープ保持
体をカセット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成
し、テープ保持体がカセット筐体内に収納される第1の
位置とカセット筐体から突出し開口部を形成する第2の
位置の間を移動可能な構成とし、摺動体と一体で移動す
る摩擦体と、摩擦体の移動方向とほぼ平行に設けられた
規制部と、摩擦体の移動する方向と所定の角度を成す傾
斜面を持つ嵌合溝をカセット筐体に設け、テープ保持体
が第2の位置から第1の位置に移動する時には摩擦体、
規制部および嵌合溝の傾斜面が前記リールのコアに接触
してリールのコアをテープ巻き取り方向に回転させ、テ
ープ保持体の移動により弛緩する磁気テープをリールで
巻き取る。
適した小型のテープカセットを得る。 【構成】 カセット筐体内に磁気テープを巻回した供給
および巻き取リールを収納するテープカセットにおい
て、磁気テープを引き出す為のテープガイドが磁気テー
プとリールの間に侵入する開口部を形成するテープ保持
体をカセット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成
し、テープ保持体がカセット筐体内に収納される第1の
位置とカセット筐体から突出し開口部を形成する第2の
位置の間を移動可能な構成とし、摺動体と一体で移動す
る摩擦体と、摩擦体の移動方向とほぼ平行に設けられた
規制部と、摩擦体の移動する方向と所定の角度を成す傾
斜面を持つ嵌合溝をカセット筐体に設け、テープ保持体
が第2の位置から第1の位置に移動する時には摩擦体、
規制部および嵌合溝の傾斜面が前記リールのコアに接触
してリールのコアをテープ巻き取り方向に回転させ、テ
ープ保持体の移動により弛緩する磁気テープをリールで
巻き取る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテープカセットから磁
気テープを引き出し、回転ヘッドドラムに巻き付けて前
記磁気テープに磁気記録再生を行う磁気記録再生装置に
使用するテープカセットに関するものである。
気テープを引き出し、回転ヘッドドラムに巻き付けて前
記磁気テープに磁気記録再生を行う磁気記録再生装置に
使用するテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21から図25は例えば特開昭60−15
4381号公報に示された従来のテープカセットを示し、図
21から図23はこのテープカセットの不使用状態を示
し、図21はこのカセットの透視平面図、図22は図2
1中矢印Y方向から見たその側面図、図23は図21中
Z1−Z1千に沿う断面図である。図において100 はカ
セット筐体であり、このカセット筐体100 は底板101 、
天板102 、側面板103 、104 、と背面板105 とから構成
されている。
4381号公報に示された従来のテープカセットを示し、図
21から図23はこのテープカセットの不使用状態を示
し、図21はこのカセットの透視平面図、図22は図2
1中矢印Y方向から見たその側面図、図23は図21中
Z1−Z1千に沿う断面図である。図において100 はカ
セット筐体であり、このカセット筐体100 は底板101 、
天板102 、側面板103 、104 、と背面板105 とから構成
されている。
【0003】68は前記カセット筐体100 の側面板103 に
設けられた軸106 および側面板104に設けられた軸107
によって回動自由に支持されたリッドである。
設けられた軸106 および側面板104に設けられた軸107
によって回動自由に支持されたリッドである。
【0004】18は前記カセット筐体100 内に矢印X1方
向および矢印X2に摺動可能に収納された摺動体であ
る。108 、109 はこの摺動体18に植立されたテープガイ
ドポール、110 、111 は前記摺動体18に植立されたテー
プガイドローラである。45および44はそれぞれ前記摺動
体18上に並置された供給側リールおよび巻き取り側リー
ル、46はこの供給側リール45および巻き取り側リール44
に巻回された磁気テープであり前記テープガイドポール
108 、109 およびテープガイドローラ110 、111にガイ
ドされている。摺動体18にはテープガイドローラ110 、
111 の間に磁気テープを引き出すテープガイドが侵入す
るための切欠部112 が形成されている。
向および矢印X2に摺動可能に収納された摺動体であ
る。108 、109 はこの摺動体18に植立されたテープガイ
ドポール、110 、111 は前記摺動体18に植立されたテー
プガイドローラである。45および44はそれぞれ前記摺動
体18上に並置された供給側リールおよび巻き取り側リー
ル、46はこの供給側リール45および巻き取り側リール44
に巻回された磁気テープであり前記テープガイドポール
108 、109 およびテープガイドローラ110 、111にガイ
ドされている。摺動体18にはテープガイドローラ110 、
111 の間に磁気テープを引き出すテープガイドが侵入す
るための切欠部112 が形成されている。
【0005】113 、114 は前記カセット筐体100 の底板
101 に設けられたリール軸侵入用孔、115 、116 は前記
摺動体18に設けられたリール軸侵入用孔であり前記リー
ル45、44に設けられたリール軸嵌合用孔117 、118 と同
軸上に配置されている。119、120 は前記摺動体18に設
けられた位置決め穴、121 、122 は前記カセット筐体10
0 に設けられた位置決め穴である。
101 に設けられたリール軸侵入用孔、115 、116 は前記
摺動体18に設けられたリール軸侵入用孔であり前記リー
ル45、44に設けられたリール軸嵌合用孔117 、118 と同
軸上に配置されている。119、120 は前記摺動体18に設
けられた位置決め穴、121 、122 は前記カセット筐体10
0 に設けられた位置決め穴である。
【0006】次に動作について説明する。図21から図
23はこのテープカセットの不使用状態を示し、この不
使用状態では摺動体18は矢印X2方向に最大摺動しカセ
ット筐体100 内に完全に収納されており、切き欠き部11
2 はカセット筐体100 の底板101 によってふさがれてい
る。カセット筐体100 の底板101 に設けられたリール軸
侵入用孔113 、114 と、摺動板18に設けられたリール軸
侵入用孔115 、116 はこの時位置がずれておりカセット
筐体100 の底板101 に設けられたリール軸侵入用孔113
、114 は摺動体18によってふさがれている。また、リ
ッド68は不使用状態では図22に示すように閉じてカセ
ット筐体100 の前面の矩形状開口をふさいでいる。
23はこのテープカセットの不使用状態を示し、この不
使用状態では摺動体18は矢印X2方向に最大摺動しカセ
ット筐体100 内に完全に収納されており、切き欠き部11
2 はカセット筐体100 の底板101 によってふさがれてい
る。カセット筐体100 の底板101 に設けられたリール軸
侵入用孔113 、114 と、摺動板18に設けられたリール軸
侵入用孔115 、116 はこの時位置がずれておりカセット
筐体100 の底板101 に設けられたリール軸侵入用孔113
、114 は摺動体18によってふさがれている。また、リ
ッド68は不使用状態では図22に示すように閉じてカセ
ット筐体100 の前面の矩形状開口をふさいでいる。
【0007】図24、図25はこのテープカセットの使
用状態を示し、図24はこのカセットの透視平面図、図
25は図24中Z2−Z2線に沿う断面図である。使用
状態ではこのテープカセットが装着される磁気記録再生
装置のリッド開閉機構(図示せず)によってリッド68が
回動させられて開きこのリッド68の動作に連動し摺動体
18がX1方向に所定の距離摺動しカセット筐体100 から
突出して、切り欠き部112 がカセット筐体100 外に露出
する。またこの時カセット筐体100 の底板101に設けら
れたリール軸侵入用孔113 、114 と、摺動体18に設けら
れたリール軸侵入用孔115 、116 は位置が一致し磁気記
録再生装置のリール軸(図示せず)がリール45、44に設
けられたリール軸嵌合用孔117 、118 に嵌合できる状態
となっている。
用状態を示し、図24はこのカセットの透視平面図、図
25は図24中Z2−Z2線に沿う断面図である。使用
状態ではこのテープカセットが装着される磁気記録再生
装置のリッド開閉機構(図示せず)によってリッド68が
回動させられて開きこのリッド68の動作に連動し摺動体
18がX1方向に所定の距離摺動しカセット筐体100 から
突出して、切り欠き部112 がカセット筐体100 外に露出
する。またこの時カセット筐体100 の底板101に設けら
れたリール軸侵入用孔113 、114 と、摺動体18に設けら
れたリール軸侵入用孔115 、116 は位置が一致し磁気記
録再生装置のリール軸(図示せず)がリール45、44に設
けられたリール軸嵌合用孔117 、118 に嵌合できる状態
となっている。
【0008】さらに摺動体18に設けられた位置決め穴11
9 、120 は磁気記録再生装置に設けられた位置決めピン
123 、124 に嵌合し、且つカセット筐体100 に設けられ
た位置決め穴121 、122 は磁気記録再生装置に設けられ
た位置決めピン125 、126 に嵌合し、このテープカセッ
トは摺動体18とカセット筐体100 の両方について位置決
めされて装着され、磁気記録再生装置に設けられたテー
プガイド127 、128 が切り欠き部112 に侵入する。この
後テープガイド127 、128 が移動しテープローディング
動作が行われ、磁気テープ46は引き出されて所定のパス
に装填され磁気記録再生が行われる。
9 、120 は磁気記録再生装置に設けられた位置決めピン
123 、124 に嵌合し、且つカセット筐体100 に設けられ
た位置決め穴121 、122 は磁気記録再生装置に設けられ
た位置決めピン125 、126 に嵌合し、このテープカセッ
トは摺動体18とカセット筐体100 の両方について位置決
めされて装着され、磁気記録再生装置に設けられたテー
プガイド127 、128 が切り欠き部112 に侵入する。この
後テープガイド127 、128 が移動しテープローディング
動作が行われ、磁気テープ46は引き出されて所定のパス
に装填され磁気記録再生が行われる。
【0009】また記録再生後テープカセットが磁気記録
再生装置より排出される時、排出される過程でリッド68
が閉じられ、これに連動し摺動体18が矢印X2方向に摺
動してカセット筐体100 内に収納され、図21に示した
不使用状態で磁気記録再生装置から排出される。
再生装置より排出される時、排出される過程でリッド68
が閉じられ、これに連動し摺動体18が矢印X2方向に摺
動してカセット筐体100 内に収納され、図21に示した
不使用状態で磁気記録再生装置から排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のテープカセット
は以上のように構成されており、テープカセットを使用
しないとき摺動体はカセット筐体内に収納され、磁気テ
ープを引き出すテープガイドが侵入する開口部を構成す
るために摺動体に設けた切り欠き部もそのままカセット
筐体内に収納される。つまり使用しないときにはテープ
ガイドが侵入する切り欠き部は存在する必要がないにも
かかわらずこの切り欠き部を収納する空間をカセット筐
体内に確保しなければならない。このため不使用時のテ
ープカセットが必要以上に大きくなるという問題があっ
た。
は以上のように構成されており、テープカセットを使用
しないとき摺動体はカセット筐体内に収納され、磁気テ
ープを引き出すテープガイドが侵入する開口部を構成す
るために摺動体に設けた切り欠き部もそのままカセット
筐体内に収納される。つまり使用しないときにはテープ
ガイドが侵入する切り欠き部は存在する必要がないにも
かかわらずこの切り欠き部を収納する空間をカセット筐
体内に確保しなければならない。このため不使用時のテ
ープカセットが必要以上に大きくなるという問題があっ
た。
【0011】また使用時において、摺動体はカセット筐
体から突出する方向に摺動し、摺動体に設けられた切り
欠き部はカセット筐体外に露出する。この時カセット筐
体内の背面板側には摺動体が摺動した分全く使用されな
い空間が形成される。つまり切り欠き部が露出した分筐
体内に空間ができるわけである。このため使用時のテー
プカセットの寸法が大きくなりさらにはこのテープカセ
ットが装着される磁気記録再生装置の小型化を妨げると
言った問題があった。
体から突出する方向に摺動し、摺動体に設けられた切り
欠き部はカセット筐体外に露出する。この時カセット筐
体内の背面板側には摺動体が摺動した分全く使用されな
い空間が形成される。つまり切り欠き部が露出した分筐
体内に空間ができるわけである。このため使用時のテー
プカセットの寸法が大きくなりさらにはこのテープカセ
ットが装着される磁気記録再生装置の小型化を妨げると
言った問題があった。
【0012】この発明は以上のような問題を解決するた
めになされたもので、テープカセットを使用しない時に
はテープ保持体をカセット筐体内に収納しテープガイド
が侵入する為の空間をカセット筐体内には設けずにテー
プカセットを小型化し、保管や持ち運びに適した小型の
テープカセットを得ることを目的とする。
めになされたもので、テープカセットを使用しない時に
はテープ保持体をカセット筐体内に収納しテープガイド
が侵入する為の空間をカセット筐体内には設けずにテー
プカセットを小型化し、保管や持ち運びに適した小型の
テープカセットを得ることを目的とする。
【0013】また、テープカセットを使用するときには
テープガイドが侵入する空間を形成するために摺動体が
カセット筐体から突出する方向に摺動した時、摺動体が
摺動した方向と反対の側のカセット筐体内に摺動体が摺
動した分、使用されない空間が形成されることがなく、
使用時のテープカセット自体の大きさが必要以上に大き
くならず、このテープカセットが装着される磁気記録再
生装置の小型化を容易にするテープカセットを得ること
を目的とする。
テープガイドが侵入する空間を形成するために摺動体が
カセット筐体から突出する方向に摺動した時、摺動体が
摺動した方向と反対の側のカセット筐体内に摺動体が摺
動した分、使用されない空間が形成されることがなく、
使用時のテープカセット自体の大きさが必要以上に大き
くならず、このテープカセットが装着される磁気記録再
生装置の小型化を容易にするテープカセットを得ること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】特許請求の範囲第1項の
テープカセットは、磁気テープを引き出す為に磁気記録
再生装置に設けられたテープガイドが磁気テープとリー
ルの間に侵入するための開口部を形成するテープ保持体
をカセット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成し、
このテープ保持体が前記カセット筐体内に収納される第
1の位置と前記カセット筐体から突出し前記開口部を形
成する第2の位置の間を移動可能な構成とし、前記摺動
体と一体で移動する摩擦体と、この摩擦体を前記リール
のコアの外周部に負勢させる負勢手段と、前記摺動体に
前記摩擦体の移動方向とほぼ平行に設けられた規制部
と、前記摩擦体の移動する方向と所定の角度を成す傾斜
面を持ち前記リールのコアが嵌合する嵌合溝を前記カセ
ット筐体に設けている。
テープカセットは、磁気テープを引き出す為に磁気記録
再生装置に設けられたテープガイドが磁気テープとリー
ルの間に侵入するための開口部を形成するテープ保持体
をカセット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成し、
このテープ保持体が前記カセット筐体内に収納される第
1の位置と前記カセット筐体から突出し前記開口部を形
成する第2の位置の間を移動可能な構成とし、前記摺動
体と一体で移動する摩擦体と、この摩擦体を前記リール
のコアの外周部に負勢させる負勢手段と、前記摺動体に
前記摩擦体の移動方向とほぼ平行に設けられた規制部
と、前記摩擦体の移動する方向と所定の角度を成す傾斜
面を持ち前記リールのコアが嵌合する嵌合溝を前記カセ
ット筐体に設けている。
【0015】そして、テープカセットが磁気記録再生装
置に装着されている時には前記テープ保持体が前記カセ
ット筐体から突出する第2の位置にあって前記摩擦体お
よび前記規制部は前記リールのコアとは離れており、テ
ープカセットが磁気記録再生装置から排出される際には
前記テープ保持体が前記カセット筐体から突出した第2
の位置から前記カセット筐体内に収納される第1の位置
に移動し、この過程で前記摩擦体、前記規制部および前
記嵌合溝の傾斜面が前記リールのコアに接触して前記リ
ールのコアをテープ巻き取り方向に回転させながら移動
する。
置に装着されている時には前記テープ保持体が前記カセ
ット筐体から突出する第2の位置にあって前記摩擦体お
よび前記規制部は前記リールのコアとは離れており、テ
ープカセットが磁気記録再生装置から排出される際には
前記テープ保持体が前記カセット筐体から突出した第2
の位置から前記カセット筐体内に収納される第1の位置
に移動し、この過程で前記摩擦体、前記規制部および前
記嵌合溝の傾斜面が前記リールのコアに接触して前記リ
ールのコアをテープ巻き取り方向に回転させながら移動
する。
【0016】特許請求の範囲第2項のテープカセット
は、前記磁気テープを引き出す為に磁気記録再生装置に
設けられたテープガイドが前記磁気テープと前記リール
の間に侵入するための開口部を形成するテープ保持体を
前記カセット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成
し、前記テープ保持体が前記カセット筐体内に収納され
る第1の位置と前記カセット筐体から突出し前記開口部
を形成する第2の位置の間を移動可能な構成とするとと
もに、この摺動体と一体で移動する摩擦体と、この摩擦
体を前記リールのコアに負勢する負勢手段と、前記摺動
体に前記摩擦体の移動する方向とほぼ平行に設けられた
規制部を備えている。
は、前記磁気テープを引き出す為に磁気記録再生装置に
設けられたテープガイドが前記磁気テープと前記リール
の間に侵入するための開口部を形成するテープ保持体を
前記カセット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成
し、前記テープ保持体が前記カセット筐体内に収納され
る第1の位置と前記カセット筐体から突出し前記開口部
を形成する第2の位置の間を移動可能な構成とするとと
もに、この摺動体と一体で移動する摩擦体と、この摩擦
体を前記リールのコアに負勢する負勢手段と、前記摺動
体に前記摩擦体の移動する方向とほぼ平行に設けられた
規制部を備えている。
【0017】また、前記テープ保持体が前記カセット筐
体内に収納される第1の位置からカセット筐体から突出
する第2の位置へ移動する時の前記摩擦体と前記リール
のコア間の摩擦係数は前記規制部と前記リールのコア間
の摩擦係数より大きく、前記テープ保持体が前記カセッ
ト筐体から突出した第2の位置からカセット筐体内に収
納される第1の位置へ移動する時の前記摩擦体と前記リ
ールのコア間の摩擦係数は前記規制部と前記リールのコ
ア間の摩擦係数より小さく設定されている。
体内に収納される第1の位置からカセット筐体から突出
する第2の位置へ移動する時の前記摩擦体と前記リール
のコア間の摩擦係数は前記規制部と前記リールのコア間
の摩擦係数より大きく、前記テープ保持体が前記カセッ
ト筐体から突出した第2の位置からカセット筐体内に収
納される第1の位置へ移動する時の前記摩擦体と前記リ
ールのコア間の摩擦係数は前記規制部と前記リールのコ
ア間の摩擦係数より小さく設定されている。
【0018】そして、テープカセットが磁気記録再生装
置に装着されている時には前記テープ保持体が前記カセ
ット筐体から突出する第2の位置にあって前記摩擦体お
よび前記規制部は前記リールのコアとは離れており、テ
ープカセットが磁気記録再生装置から排出される際には
前記テープ保持体が前記カセット筐体から突出した第2
の位置から前記カセット筐体内に収納される第1の位置
に移動し、この過程で前記規制部および前記摩擦体が前
記リールのコアに接触して前記リールのコアをテープ巻
き取り方向に回転させながら移動する。
置に装着されている時には前記テープ保持体が前記カセ
ット筐体から突出する第2の位置にあって前記摩擦体お
よび前記規制部は前記リールのコアとは離れており、テ
ープカセットが磁気記録再生装置から排出される際には
前記テープ保持体が前記カセット筐体から突出した第2
の位置から前記カセット筐体内に収納される第1の位置
に移動し、この過程で前記規制部および前記摩擦体が前
記リールのコアに接触して前記リールのコアをテープ巻
き取り方向に回転させながら移動する。
【0019】
【作用】特許請求の範囲第1項および第2項におけるテ
ープカセットは磁気記録再生装置に装着されたときには
テープ保持体をカセット筐体から突出させ磁気テープを
引き出すテープガイドが侵入する開口部を形成し、磁気
記録再生装置から取り出されたときには、磁気テープを
引き出すテープガイドが侵入する開口部を形成するテー
プ保持体をカセット筐体内に収納する事によってテープ
カセットの全長を収縮させるものである。
ープカセットは磁気記録再生装置に装着されたときには
テープ保持体をカセット筐体から突出させ磁気テープを
引き出すテープガイドが侵入する開口部を形成し、磁気
記録再生装置から取り出されたときには、磁気テープを
引き出すテープガイドが侵入する開口部を形成するテー
プ保持体をカセット筐体内に収納する事によってテープ
カセットの全長を収縮させるものである。
【0020】
実施例1.以下この発明の一実施例について説明する。
図1から図15はこの発明の一実施例によるテープカセ
ットを示し、図1はこのテープカセットの組立図、図2
は要部斜視図、図3はロック爪部の拡大図、図11は使
用時の状態を示す斜視図である。図1の組立図におい
て、1はカセット下筐体、2、3はこのカセット下筐体
1に設けられた嵌合溝、4、5、6、7は前記カセット
下筐体1に設けられたロック穴、8、9は前記カセット
下筐体1の側板に設けられたスライド溝、10は前記カセ
ット下筐体に設けられた突起部、15、16はそれぞれ前記
スライド溝8、9と底板17の間に設けられたスライド
溝、61はカセット下筐体1の底板17に設けた嵌合穴であ
る。
図1から図15はこの発明の一実施例によるテープカセ
ットを示し、図1はこのテープカセットの組立図、図2
は要部斜視図、図3はロック爪部の拡大図、図11は使
用時の状態を示す斜視図である。図1の組立図におい
て、1はカセット下筐体、2、3はこのカセット下筐体
1に設けられた嵌合溝、4、5、6、7は前記カセット
下筐体1に設けられたロック穴、8、9は前記カセット
下筐体1の側板に設けられたスライド溝、10は前記カセ
ット下筐体に設けられた突起部、15、16はそれぞれ前記
スライド溝8、9と底板17の間に設けられたスライド
溝、61はカセット下筐体1の底板17に設けた嵌合穴であ
る。
【0021】11、12はそれぞれ前記カセット下筐体のス
ライダ溝8、9に嵌合し摺動自由に支持される連動体で
あり、この連動体11、12の片側にはラック部13、14が形
成されている。
ライダ溝8、9に嵌合し摺動自由に支持される連動体で
あり、この連動体11、12の片側にはラック部13、14が形
成されている。
【0022】18は摺動体、19、20はこの摺動体18に設け
られたテープ保持体、21、22は前記摺動体18に設けられ
た摩擦体、23、24は前記摺動体18に設けられた規制部、
25は前記摺動体18に設けられた板ばね部でその先端には
図3に示すようにロック爪25a が形成されている。図1
にもどって、26は前記板ばね部25と同様の構造の板ばね
部である。27、28は前記摺動体18に設けられた溝嵌合
部、29は前記摺動体18に設けられた突起部、30、31は前
記テープ保持体19、20に設けられたねじ穴、32は前記摺
動体18のほぼ中央に設けられた溝部である。
られたテープ保持体、21、22は前記摺動体18に設けられ
た摩擦体、23、24は前記摺動体18に設けられた規制部、
25は前記摺動体18に設けられた板ばね部でその先端には
図3に示すようにロック爪25a が形成されている。図1
にもどって、26は前記板ばね部25と同様の構造の板ばね
部である。27、28は前記摺動体18に設けられた溝嵌合
部、29は前記摺動体18に設けられた突起部、30、31は前
記テープ保持体19、20に設けられたねじ穴、32は前記摺
動体18のほぼ中央に設けられた溝部である。
【0023】前記摺動体18はその溝嵌合部27、28がそれ
ぞれ前記カセット下筐体1のスライド溝15、16と嵌合す
る事によってカセット下筐体上において矢印A1および
A2方向に摺動可能に組み立てられる。またこの時図3
に示す板ばね部25の先端のロック爪25a は前記カセット
下筐体1に設けられたロック穴5と嵌合する。図1にも
どり、板ばね部26についても板ばね部25と同様でその先
端のロック爪はロック穴6と嵌合する。
ぞれ前記カセット下筐体1のスライド溝15、16と嵌合す
る事によってカセット下筐体上において矢印A1および
A2方向に摺動可能に組み立てられる。またこの時図3
に示す板ばね部25の先端のロック爪25a は前記カセット
下筐体1に設けられたロック穴5と嵌合する。図1にも
どり、板ばね部26についても板ばね部25と同様でその先
端のロック爪はロック穴6と嵌合する。
【0024】33は前記カセット下筐体1の突起部10と前
記摺動体18の突起部29の間に懸架される捻回ばねであ
る。この捻回ばね33は突起部10と突起部29を近づける方
向に負勢力がはたらくように構成されているので前記摺
動体18は常に前記カセット下筐体1上で矢印A2方向に
負勢力を受けることになる。
記摺動体18の突起部29の間に懸架される捻回ばねであ
る。この捻回ばね33は突起部10と突起部29を近づける方
向に負勢力がはたらくように構成されているので前記摺
動体18は常に前記カセット下筐体1上で矢印A2方向に
負勢力を受けることになる。
【0025】34はL形体で、側面にはリッド取付穴36と
連動体取付穴37が設けられ、上面には取付穴38が設けら
れている。そして、L形体34は取付穴38とテープ保持体
19のねじ穴30を同軸に合わせ、ねじ42をねじ穴30にねじ
込むことで前記摺動体18に取り付けられる。35は前記L
形体34と同様のL形体でL形体34と同様にして前記摺動
体18に取り付けられる。
連動体取付穴37が設けられ、上面には取付穴38が設けら
れている。そして、L形体34は取付穴38とテープ保持体
19のねじ穴30を同軸に合わせ、ねじ42をねじ穴30にねじ
込むことで前記摺動体18に取り付けられる。35は前記L
形体34と同様のL形体でL形体34と同様にして前記摺動
体18に取り付けられる。
【0026】44は巻き取りリール、45は供給リール、前
記リール44、45には磁気テープ46が巻回され二つのリー
ルの間で磁気テープ46が走行できるようになっている。
47、48はそれぞれ巻き取りリール44、供給リール45の中
心部に設けられた突起部である。図2に示すようにリー
ル44、45の下面にはそれぞれコア49、50が設けられてい
る。摺動体18は合成樹脂などの弾性体によって形成され
ており摺動体18に設けられた摩擦体21と規制部23の間隔
はこのリールのコア49の直径より小さく設定されていて
前記摩擦体21が弾性変形して前記リールのコア49は摩擦
体21と規制部23の間に挟み込まれるように組み立てられ
るとともに図1に示したカセット下筐体1の嵌合溝2に
嵌合する。前記リールのコア50は前記リールのコア49と
同様の構成となっていて摩擦体22と規制部24の間に挟み
込まれるように組み立てられるとともにカセット下筐体
1の嵌合溝3に嵌合している。
記リール44、45には磁気テープ46が巻回され二つのリー
ルの間で磁気テープ46が走行できるようになっている。
47、48はそれぞれ巻き取りリール44、供給リール45の中
心部に設けられた突起部である。図2に示すようにリー
ル44、45の下面にはそれぞれコア49、50が設けられてい
る。摺動体18は合成樹脂などの弾性体によって形成され
ており摺動体18に設けられた摩擦体21と規制部23の間隔
はこのリールのコア49の直径より小さく設定されていて
前記摩擦体21が弾性変形して前記リールのコア49は摩擦
体21と規制部23の間に挟み込まれるように組み立てられ
るとともに図1に示したカセット下筐体1の嵌合溝2に
嵌合する。前記リールのコア50は前記リールのコア49と
同様の構成となっていて摩擦体22と規制部24の間に挟み
込まれるように組み立てられるとともにカセット下筐体
1の嵌合溝3に嵌合している。
【0027】また磁気テープ46は前記摺動体18に設けら
れたテープ保持体19および20にガイドされるようにL形
体34とテープ保持体19の間およびL形体35とテープ保持
体20の間を通して組み立てられる。
れたテープ保持体19および20にガイドされるようにL形
体34とテープ保持体19の間およびL形体35とテープ保持
体20の間を通して組み立てられる。
【0028】51はカセット上筐体、52、53は前記カセッ
ト上筐体51の側板に設けられたスライド溝、54、55は前
記カセット上筐体51の側面に設けられた軸、56、57はそ
れぞれ前記軸54、55に枢持された歯車である。58は前記
カセット上筐体51に設けられた窓で透明な材質で形成さ
れた蓋体がはめ込まれている。59は前記カセット上筐体
51に固定された板ばねでリール44、45の突起部47、48を
押さえてリール44、45のがたつきを抑えるように組み立
てられる。60は前記摺動体18の溝部32および前記カセッ
ト下筐体1の嵌合穴61と嵌合するように前記カセット上
筐体51に植立されたストッパ軸である。
ト上筐体51の側板に設けられたスライド溝、54、55は前
記カセット上筐体51の側面に設けられた軸、56、57はそ
れぞれ前記軸54、55に枢持された歯車である。58は前記
カセット上筐体51に設けられた窓で透明な材質で形成さ
れた蓋体がはめ込まれている。59は前記カセット上筐体
51に固定された板ばねでリール44、45の突起部47、48を
押さえてリール44、45のがたつきを抑えるように組み立
てられる。60は前記摺動体18の溝部32および前記カセッ
ト下筐体1の嵌合穴61と嵌合するように前記カセット上
筐体51に植立されたストッパ軸である。
【0029】62、63はそれぞれ前記カセット上筐体のス
ライダ溝52、53に嵌合し摺動自由に支持される連動体で
あり、この連動体62、63の片側にはそれぞれラック部6
4、65が形成されている。そしてこの連動体62のラック
部64と前記歯車56とは噛み合う構造となっている。また
連動体62の一端には係合部66が設けられており係合部66
がL形体34の連動体取付穴37に係合してこの連動体62の
動きと摺動体18の動きを連動させる。連動体63について
も前記連動体62と同様の構造であり、前記摺動体18の動
きと連動している。
ライダ溝52、53に嵌合し摺動自由に支持される連動体で
あり、この連動体62、63の片側にはそれぞれラック部6
4、65が形成されている。そしてこの連動体62のラック
部64と前記歯車56とは噛み合う構造となっている。また
連動体62の一端には係合部66が設けられており係合部66
がL形体34の連動体取付穴37に係合してこの連動体62の
動きと摺動体18の動きを連動させる。連動体63について
も前記連動体62と同様の構造であり、前記摺動体18の動
きと連動している。
【0030】前記カセット上筐体51は前記カセット下筐
体1とは重なるように接合され、この時前記連動体11の
ラック部13と前記歯車56は噛み合い、前記連動体12のラ
ック部14と前記歯車57は噛み合う。よって連動体11、12
の動きによって歯車56、57は回転させられ続いて連動体
62、63がスライド溝52、53上でスライドし摺動体18はカ
セット下筐体上で摺動させられる。
体1とは重なるように接合され、この時前記連動体11の
ラック部13と前記歯車56は噛み合い、前記連動体12のラ
ック部14と前記歯車57は噛み合う。よって連動体11、12
の動きによって歯車56、57は回転させられ続いて連動体
62、63がスライド溝52、53上でスライドし摺動体18はカ
セット下筐体上で摺動させられる。
【0031】68はリッド、69、70はこのリッド68の側面
に設けられた回動軸である。このリッド68は回動軸69、
70がそれぞれL形体34の取付穴36、L形体35の取付穴39
にはめ込まれて、回動軸69、70を中心に回動可能に取り
付けられる。この時捻回ばね71は回動軸70に回動可能に
支持されるようにリッド68とL形体35の間に挟み込まれ
その一端がL形体35に他端がリッド68に当接してリッド
68を図中B方向に回動させるように負勢している。
に設けられた回動軸である。このリッド68は回動軸69、
70がそれぞれL形体34の取付穴36、L形体35の取付穴39
にはめ込まれて、回動軸69、70を中心に回動可能に取り
付けられる。この時捻回ばね71は回動軸70に回動可能に
支持されるようにリッド68とL形体35の間に挟み込まれ
その一端がL形体35に他端がリッド68に当接してリッド
68を図中B方向に回動させるように負勢している。
【0032】このテープカセットは以上のような構造で
あり図11に示すような状態に組み立てられる。
あり図11に示すような状態に組み立てられる。
【0033】次に動作について説明する。図4は不使用
状態のテープカセットの斜視図、図5はカセット上筐体
51およびカセット下筐体1の側面を透視し図4中の矢印
C方向から見た側面図、図6は不使用状態のテープカセ
ットの概略平面図、図7はロック爪の動作を示す動作図
である。不使用状態では図6に示すように摺動体18は矢
印E1方向に最大摺動しテープ保持体19、20をカセット
下筐体1内に収納した第1の位置にある。この時摺動体
18は捻回ばね33によってさらに矢印E1方向に負勢力を
受けるが図7(A)に示すように摺動体18の板ばね部25
の先端のロック爪25a がロック穴5と嵌合しており、ま
た同様の構造の板ばね部26も同様の動作をしているので
摺動体18はこの位置を保つことができる。
状態のテープカセットの斜視図、図5はカセット上筐体
51およびカセット下筐体1の側面を透視し図4中の矢印
C方向から見た側面図、図6は不使用状態のテープカセ
ットの概略平面図、図7はロック爪の動作を示す動作図
である。不使用状態では図6に示すように摺動体18は矢
印E1方向に最大摺動しテープ保持体19、20をカセット
下筐体1内に収納した第1の位置にある。この時摺動体
18は捻回ばね33によってさらに矢印E1方向に負勢力を
受けるが図7(A)に示すように摺動体18の板ばね部25
の先端のロック爪25a がロック穴5と嵌合しており、ま
た同様の構造の板ばね部26も同様の動作をしているので
摺動体18はこの位置を保つことができる。
【0034】次にテープカセットが磁気記録再生装置の
カセットハウジング(図示せず)に装着される時テープ
カセットは図5に示す矢印D1方向に進行させられてカ
セットハウジングに装着される。つまりテープカセット
はリッド68を前面としてカセットハウジングに装着され
るわけである。この時連動体11はカセットハウジングに
設けられた突起体(図示せず)と係合しテープカセット
が矢印D1方向に押し込まれるにつれ矢印D2方向に摺
動させられる。
カセットハウジング(図示せず)に装着される時テープ
カセットは図5に示す矢印D1方向に進行させられてカ
セットハウジングに装着される。つまりテープカセット
はリッド68を前面としてカセットハウジングに装着され
るわけである。この時連動体11はカセットハウジングに
設けられた突起体(図示せず)と係合しテープカセット
が矢印D1方向に押し込まれるにつれ矢印D2方向に摺
動させられる。
【0035】連動体11が矢印D2方向に摺動させられる
と摺動体11のラック部と噛み合っている歯車56は矢印D
3方向に回転させられる。歯車56が矢印D3方向に回転
すると連動体62はそのラック部がこの歯車56と噛み合っ
ているので矢印D1方向に摺動する。図1に示した連動
体12、歯車57、連動体63はそれぞれ連動体11、歯車56、
連動体62と同様の構造なので連動体63も図5中矢印D1
方向に摺動する。
と摺動体11のラック部と噛み合っている歯車56は矢印D
3方向に回転させられる。歯車56が矢印D3方向に回転
すると連動体62はそのラック部がこの歯車56と噛み合っ
ているので矢印D1方向に摺動する。図1に示した連動
体12、歯車57、連動体63はそれぞれ連動体11、歯車56、
連動体62と同様の構造なので連動体63も図5中矢印D1
方向に摺動する。
【0036】図5にもどり、連動体62の係合部66がL形
体34の連動体取付穴37に係合しているので連動体62が矢
印D1方向に摺動するとこの連動体62の動きと連動し摺
動体18も矢印D1方向に摺動する。この動作は連動体63
においても同様である。
体34の連動体取付穴37に係合しているので連動体62が矢
印D1方向に摺動するとこの連動体62の動きと連動し摺
動体18も矢印D1方向に摺動する。この動作は連動体63
においても同様である。
【0037】またテープカセットが磁気記録再生装置の
カセットハウジング(図示せず)に装着される時、図7
(B)に示すように板ばね部25はカセットハウジング
(図示せず)に設けられた凸部80に押し上げられロック
穴5との嵌合を解かれている。テープカセットがさらに
図5中の矢印D1方向に押し込まれると図7(C)に示
すように板ばね部25の先端のロック爪25a は完全にロッ
ク穴5からはずれる。よって摺動体18の摺動は板ばね部
25のロック機構に妨げられない。この動作は板ばね部26
とロック穴6においても同様である。
カセットハウジング(図示せず)に装着される時、図7
(B)に示すように板ばね部25はカセットハウジング
(図示せず)に設けられた凸部80に押し上げられロック
穴5との嵌合を解かれている。テープカセットがさらに
図5中の矢印D1方向に押し込まれると図7(C)に示
すように板ばね部25の先端のロック爪25a は完全にロッ
ク穴5からはずれる。よって摺動体18の摺動は板ばね部
25のロック機構に妨げられない。この動作は板ばね部26
とロック穴6においても同様である。
【0038】テープカセットが図5の矢印D1方向にさ
らに押し込まれ摺動体18がさらにD2方向に摺動すると
摺動体18はテープ保持体19、20をカセット下筐体1およ
びカセット上筐体51から突出させる第2の位置に達す
る。
らに押し込まれ摺動体18がさらにD2方向に摺動すると
摺動体18はテープ保持体19、20をカセット下筐体1およ
びカセット上筐体51から突出させる第2の位置に達す
る。
【0039】図8、図11は摺動体18が第2の位置に達
した状態のテープカセットの斜視図、図9はこの状態の
テープカセットの概略平面図、図10、図12はカセッ
ト上筐体51およびカセット下筐体1の側面を透視したこ
の状態の側面図である。
した状態のテープカセットの斜視図、図9はこの状態の
テープカセットの概略平面図、図10、図12はカセッ
ト上筐体51およびカセット下筐体1の側面を透視したこ
の状態の側面図である。
【0040】摺動体18が第2の位置に達すると図7
(D)に示すように板ばね体25のロック爪25a はロック
穴4と嵌合する。板ばね体26についても同様に先端のロ
ック爪がロック穴と嵌合し摺動体18を第2の位置に保持
する事になる。よって図9に示すように摺動体18は捻回
ばね33によって矢印E1方向に負勢力を受けても第2の
位置に保持され図9に示すように摺動体18が突出した状
態になる。
(D)に示すように板ばね体25のロック爪25a はロック
穴4と嵌合する。板ばね体26についても同様に先端のロ
ック爪がロック穴と嵌合し摺動体18を第2の位置に保持
する事になる。よって図9に示すように摺動体18は捻回
ばね33によって矢印E1方向に負勢力を受けても第2の
位置に保持され図9に示すように摺動体18が突出した状
態になる。
【0041】図9に示すように摺動体18は第2の位置で
はテープ保持体19、20をカセット下筐体1およびカセッ
ト上筐体51から突出させるので磁気テープ46とリール4
4、45の間に磁気記録再生装置に設けられたテープガイ
ド127 、128 の侵入する開口部112 を形成する。磁気記
録再生装置に設けられたカセットハウジング(図示せ
ず)内でこの状態となったテープカセットは図10に示
す矢印F方向にカセットハウジングとともに移動させら
れる。この時磁気記録再生装置のリッド開閉機構(図示
せず)によってリッド68が矢印J方向に回動させられて
開き図11に示す状態となる。また図12に示すように
テープガイド127 、128 が開口部112 に侵入する。
はテープ保持体19、20をカセット下筐体1およびカセッ
ト上筐体51から突出させるので磁気テープ46とリール4
4、45の間に磁気記録再生装置に設けられたテープガイ
ド127 、128 の侵入する開口部112 を形成する。磁気記
録再生装置に設けられたカセットハウジング(図示せ
ず)内でこの状態となったテープカセットは図10に示
す矢印F方向にカセットハウジングとともに移動させら
れる。この時磁気記録再生装置のリッド開閉機構(図示
せず)によってリッド68が矢印J方向に回動させられて
開き図11に示す状態となる。また図12に示すように
テープガイド127 、128 が開口部112 に侵入する。
【0042】この後テープガイド127 、128 が移動しテ
ープローディング動作が行われ、磁気テープ46は引き出
されて所定のパスに装填され磁気記録再生が行われる。
ープローディング動作が行われ、磁気テープ46は引き出
されて所定のパスに装填され磁気記録再生が行われる。
【0043】ここで摺動体18がテープ保持体19、20をカ
セット筐体に収納した第1の位置からテープ保持体19、
20をカセット筐体外に突出させる第2の位置へ移動する
過程でのリール44、45の動きについて説明する。
セット筐体に収納した第1の位置からテープ保持体19、
20をカセット筐体外に突出させる第2の位置へ移動する
過程でのリール44、45の動きについて説明する。
【0044】摺動体18が第1の位置にある時には図6に
示すように供給側のリールのコア50は摩擦体22と規制部
24の間に挟まれている。この状態で摺動体18が矢印E2
方向に移動し始めるとリール45のコア50も摺動体18とと
もに移動しようとするがコア50は嵌合溝3に嵌合してい
るので嵌合溝3の一方の傾斜面200 に規制され所定の範
囲からは移動できない。
示すように供給側のリールのコア50は摩擦体22と規制部
24の間に挟まれている。この状態で摺動体18が矢印E2
方向に移動し始めるとリール45のコア50も摺動体18とと
もに移動しようとするがコア50は嵌合溝3に嵌合してい
るので嵌合溝3の一方の傾斜面200 に規制され所定の範
囲からは移動できない。
【0045】この時のリール45のコア50にかかる力の釣
合を図13で説明する。図13はリールのコア50にかか
る力の釣合を示す要部平面図である。矢印E2方向と平
行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向とし、
傾斜面200 がX方向となす角度をθ、規制部24とコア50
との摩擦係数をμ1、摩擦体22とコア50との摩擦係数を
μ2、傾斜面200 とコア50の摩擦係数をμ3とする。ま
た、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP2、こ
れに反して規制部24の押し返す力をP1、傾斜面200 が
コア50の移動を規制する時に傾斜面200 がコア50を押す
力をP4とするとX方向の力の釣合は次の(1)式で表
される。この時磁気テープ46がテープ保持体19、20の移
動によって引き出されリール45は矢印G2方向に回転し
ている。また、ここでのP1、P2、P4は図13のそ
れぞれの矢印の方向を正としている。 P1−P2+P4×SIN θ−μ3×P4×COS θ=0 ・・・(1)
合を図13で説明する。図13はリールのコア50にかか
る力の釣合を示す要部平面図である。矢印E2方向と平
行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向とし、
傾斜面200 がX方向となす角度をθ、規制部24とコア50
との摩擦係数をμ1、摩擦体22とコア50との摩擦係数を
μ2、傾斜面200 とコア50の摩擦係数をμ3とする。ま
た、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP2、こ
れに反して規制部24の押し返す力をP1、傾斜面200 が
コア50の移動を規制する時に傾斜面200 がコア50を押す
力をP4とするとX方向の力の釣合は次の(1)式で表
される。この時磁気テープ46がテープ保持体19、20の移
動によって引き出されリール45は矢印G2方向に回転し
ている。また、ここでのP1、P2、P4は図13のそ
れぞれの矢印の方向を正としている。 P1−P2+P4×SIN θ−μ3×P4×COS θ=0 ・・・(1)
【0046】またY方向の力の釣合は次の(2)式で表
される。 −μ1×P1−μ2×P2+P4×COS θ+μ3×P4×SIN θ=0 ・・・(2) さらにコア50の半径をRとし、図13の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(3)式で表される。 Tr=(−μ1×P1+μ2×P2+μ3×P4)×R ・・・(3) ここでμ1、μ2、μ3、θ、およびRの値をここでは
例えば以下のとおりとすると、P1、P4、Trは以下
の(4)、(5)、(6)式のとおりとなる。μ1=0.
4 、μ2=0.2 、μ3=0.2 、θ=45°、R=4
される。 −μ1×P1−μ2×P2+P4×COS θ+μ3×P4×SIN θ=0 ・・・(2) さらにコア50の半径をRとし、図13の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(3)式で表される。 Tr=(−μ1×P1+μ2×P2+μ3×P4)×R ・・・(3) ここでμ1、μ2、μ3、θ、およびRの値をここでは
例えば以下のとおりとすると、P1、P4、Trは以下
の(4)、(5)、(6)式のとおりとなる。μ1=0.
4 、μ2=0.2 、μ3=0.2 、θ=45°、R=4
【0047】P1=0.6842×P2 ・・・(4) P4=0.5582×P2 ・・・(5) Tr=0.1519×P2 ・・・(6) P2は摩擦体22がリールのコア50を挟んでいる力なので
図13の矢印P2方向にかかる力でありここでの力P2
は正の値をとる。よって上記の(4)、(5)、(6)
式で表されるP1、P4、Trも性の値をとる。Trが
正の値であるということは摺動体18が矢印E2方向に摺
動する事によって矢印G1方向にリールのコア50を回転
させようとするトルクが発生するわけである。しかし前
述のとおり摺動体18がE2方向に摺動するとテープ保持
体20および19も同様にE2方向に移動しテープ46はリー
ル45から引き出されるのでリール45のコア50は矢印G1
方向にトルクを受けながらも矢印G2方向に回転するこ
とになりテープ46弛むことなくリール45から引き出され
る。
図13の矢印P2方向にかかる力でありここでの力P2
は正の値をとる。よって上記の(4)、(5)、(6)
式で表されるP1、P4、Trも性の値をとる。Trが
正の値であるということは摺動体18が矢印E2方向に摺
動する事によって矢印G1方向にリールのコア50を回転
させようとするトルクが発生するわけである。しかし前
述のとおり摺動体18がE2方向に摺動するとテープ保持
体20および19も同様にE2方向に移動しテープ46はリー
ル45から引き出されるのでリール45のコア50は矢印G1
方向にトルクを受けながらも矢印G2方向に回転するこ
とになりテープ46弛むことなくリール45から引き出され
る。
【0048】図6に示したリール44、リール44のコア4
9、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リール45の
コア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であるのでリ
ール44もテープ巻きとり方向にトルクを受けるのでテー
プ46は弛むことなく引き出される。
9、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リール45の
コア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であるのでリ
ール44もテープ巻きとり方向にトルクを受けるのでテー
プ46は弛むことなく引き出される。
【0049】次に記録再生後テープカセットが磁気記録
再生装置から排出される過程について説明する。テープ
ガイド127 、128 が移動しアンローディング動作が行わ
れ、磁気テープ46はリールに巻きとられ図9に示す状態
になる。この後テープカセットは図12の矢印H方向に
移動させられるとともにリッド68は閉じられて図10に
示す状態となる。
再生装置から排出される過程について説明する。テープ
ガイド127 、128 が移動しアンローディング動作が行わ
れ、磁気テープ46はリールに巻きとられ図9に示す状態
になる。この後テープカセットは図12の矢印H方向に
移動させられるとともにリッド68は閉じられて図10に
示す状態となる。
【0050】テープカセットが図10の矢印D2方向に
引き出されると図7(D)に示すカセットハウジング
(図示せず)に設けられた凸部80はテープカセットに対
して相対的に矢印D1方向に移動するので板ばね体25の
ロック爪25a はこの凸部80に押し上げられロック穴4と
の嵌合を解かれる。板ばね体26についても同様に先端の
ロック爪がロック穴との嵌合を解かれる。この時図9の
ように摺動体18は捻回ばね33により矢印E1方向に負勢
力を受けているので矢印E1方向に摺動する。
引き出されると図7(D)に示すカセットハウジング
(図示せず)に設けられた凸部80はテープカセットに対
して相対的に矢印D1方向に移動するので板ばね体25の
ロック爪25a はこの凸部80に押し上げられロック穴4と
の嵌合を解かれる。板ばね体26についても同様に先端の
ロック爪がロック穴との嵌合を解かれる。この時図9の
ように摺動体18は捻回ばね33により矢印E1方向に負勢
力を受けているので矢印E1方向に摺動する。
【0051】図9において摺動体18がE1方向に摺動す
ると図10では摺動体18はD2方向に摺動するこの時連
動体62の係合部66がL形体34の連動体取付穴37に係合し
ているので連動体62は矢印D2方向に摺動する。連動体
62が矢印D2方向に摺動させられると摺動体62のラック
部と噛み合っている歯車56は矢印D4方向に回転させら
れる。歯車56が矢印D4方向に回転すると連動体11はそ
のラック部がこの歯車56と噛み合っているので矢印D1
方向に摺動する。図1に示した連動体12、歯車57、連動
体63はそれぞれ連動体11、歯車56、連動体62と同様の構
造なので連動体12も図10の矢印D1方向に摺動する。
ると図10では摺動体18はD2方向に摺動するこの時連
動体62の係合部66がL形体34の連動体取付穴37に係合し
ているので連動体62は矢印D2方向に摺動する。連動体
62が矢印D2方向に摺動させられると摺動体62のラック
部と噛み合っている歯車56は矢印D4方向に回転させら
れる。歯車56が矢印D4方向に回転すると連動体11はそ
のラック部がこの歯車56と噛み合っているので矢印D1
方向に摺動する。図1に示した連動体12、歯車57、連動
体63はそれぞれ連動体11、歯車56、連動体62と同様の構
造なので連動体12も図10の矢印D1方向に摺動する。
【0052】摺動体18が図6に示すように矢印E1方向
に最大摺動しテープ保持体19、20をカセット下筐体1内
に収納した第1の位置に達すると図7(A)に示すよう
に摺動体18の板ばね部25の先端のロック爪25a がロック
穴5と嵌合する。また同様の構造の板ばね部26も同様の
動作をしているので摺動体18はこの第1の位置を保つこ
とになる。そしてテープカセットは図4に示す不使用状
態となる。
に最大摺動しテープ保持体19、20をカセット下筐体1内
に収納した第1の位置に達すると図7(A)に示すよう
に摺動体18の板ばね部25の先端のロック爪25a がロック
穴5と嵌合する。また同様の構造の板ばね部26も同様の
動作をしているので摺動体18はこの第1の位置を保つこ
とになる。そしてテープカセットは図4に示す不使用状
態となる。
【0053】ここで摺動体18がテープ保持体19、20をカ
セット筐体外に突出させる第2の位置からテープ保持体
19、20をカセット筐体に収納した第1の位置へ移動する
過程でのリール44、45の動きについて説明する。
セット筐体外に突出させる第2の位置からテープ保持体
19、20をカセット筐体に収納した第1の位置へ移動する
過程でのリール44、45の動きについて説明する。
【0054】摺動体18が第2の位置にある時は図9に示
すように供給側のリールのコア50は摩擦体22、規制部24
とは離れている。摺動体18が矢印E1方向に摺動すると
摩擦体22が弾性変形しリールのコア50は摩擦体22と規制
部24の間に挟まれ図14に示す状態となる。この状態で
はリール45のコア50も摺動体18とともにE1方向に移動
しようとするがコア50は嵌合溝3に嵌合しているので嵌
合溝3の一方の傾斜面201 に規制され所定の範囲からは
移動できない。
すように供給側のリールのコア50は摩擦体22、規制部24
とは離れている。摺動体18が矢印E1方向に摺動すると
摩擦体22が弾性変形しリールのコア50は摩擦体22と規制
部24の間に挟まれ図14に示す状態となる。この状態で
はリール45のコア50も摺動体18とともにE1方向に移動
しようとするがコア50は嵌合溝3に嵌合しているので嵌
合溝3の一方の傾斜面201 に規制され所定の範囲からは
移動できない。
【0055】この時のリール45のコア50にかかる力の釣
合を図15で説明する。図15はリールのコア50にかか
る力の釣合いを示す要部平面図である。矢印E1方向と
平行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向と
し、傾斜面201 がX方向となす角度をθ、規制部24とコ
ア50との摩擦係数をμ1、摩擦体22とコア50との摩擦係
数をμ2、傾斜面201 とコア50の摩擦係数をμ3とす
る。また、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP
2、これに反して規制部24の押し返す力をP1、傾斜面
201 がコア50の移動を規制する時に傾斜面201 がコア50
を押す力をP3とするとX方向の力の釣合は次の(7)
式で表される。P1、P2、P3は図15のそれぞれの
矢印の方向を正としている。 P1−P2−P3×SIN θ−μ3×P3×COS θ=0 ・・・(7)
合を図15で説明する。図15はリールのコア50にかか
る力の釣合いを示す要部平面図である。矢印E1方向と
平行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向と
し、傾斜面201 がX方向となす角度をθ、規制部24とコ
ア50との摩擦係数をμ1、摩擦体22とコア50との摩擦係
数をμ2、傾斜面201 とコア50の摩擦係数をμ3とす
る。また、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP
2、これに反して規制部24の押し返す力をP1、傾斜面
201 がコア50の移動を規制する時に傾斜面201 がコア50
を押す力をP3とするとX方向の力の釣合は次の(7)
式で表される。P1、P2、P3は図15のそれぞれの
矢印の方向を正としている。 P1−P2−P3×SIN θ−μ3×P3×COS θ=0 ・・・(7)
【0056】またY方向の力の釣合は次の(8)式で表
される。 μ1×P1+μ2×P2−P3×COS θ+μ3×P3×SIN θ=0 ・・・(8) さらにコア50の半径をRとし、図15の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(9)式で表される。 Tr=(μ1×P1−μ2×P2−μ3×P3)×R ・・・(9) ここでμ1、μ2、μ3、θ、およびRの値は摺動体18
が第1の位置から第2の位置に移動する場合と同じで以
下のとおりであるので、P1、P3、Trは以下の(1
0)、(11) 、(12)式のとおりとなる。 μ1=0.4 、μ2=0.2 、μ3=0.2 、θ=45°、R=
4
される。 μ1×P1+μ2×P2−P3×COS θ+μ3×P3×SIN θ=0 ・・・(8) さらにコア50の半径をRとし、図15の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(9)式で表される。 Tr=(μ1×P1−μ2×P2−μ3×P3)×R ・・・(9) ここでμ1、μ2、μ3、θ、およびRの値は摺動体18
が第1の位置から第2の位置に移動する場合と同じで以
下のとおりであるので、P1、P3、Trは以下の(1
0)、(11) 、(12)式のとおりとなる。 μ1=0.4 、μ2=0.2 、μ3=0.2 、θ=45°、R=
4
【0057】P1=3.25×P2 ・・・(10) P3=2.652 ×P2 ・・・(11) Tr=2.279 ×P2 ・・・(12) P2は摩擦体22がリールのコア50を挟んでいる力なので
図15の矢印P2方向にかかる力でありここでの力P2
は正の値をとる。よって上記の(10)、(11)、(12)式で表
されるP1、P3、Trも正の値をとる。Trが正の値
であるということは摺動体18が矢印E1方向に摺動する
事によって矢印G1方向にリールのコア50を回転させよ
うとするトルクが発生するわけである。つまり摺動体18
がE1方向に摺動するとテープ保持体20も同様にE1方
向に移動しテープ46はテープ保持体20がリール45に近付
いた分弛もうとするがリールのコア50が矢印G1方向に
回転させられテープ46は弛むことなくリール45に巻き取
られる。
図15の矢印P2方向にかかる力でありここでの力P2
は正の値をとる。よって上記の(10)、(11)、(12)式で表
されるP1、P3、Trも正の値をとる。Trが正の値
であるということは摺動体18が矢印E1方向に摺動する
事によって矢印G1方向にリールのコア50を回転させよ
うとするトルクが発生するわけである。つまり摺動体18
がE1方向に摺動するとテープ保持体20も同様にE1方
向に移動しテープ46はテープ保持体20がリール45に近付
いた分弛もうとするがリールのコア50が矢印G1方向に
回転させられテープ46は弛むことなくリール45に巻き取
られる。
【0058】図14に示したリール44、リール44のコア
49、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リール45の
コア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であるのでリ
ール44もテープ巻きとり方向にトルクを受けて回転させ
られテープ46は弛むことなく巻きとられる。
49、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リール45の
コア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であるのでリ
ール44もテープ巻きとり方向にトルクを受けて回転させ
られテープ46は弛むことなく巻きとられる。
【0059】以上のように本実施例では磁気テープを引
き出す為に磁気記録再生装置に設けられたテープガイド
が磁気テープとリールの間に侵入するための開口部を形
成するテープ保持体をカセット筐体内で摺動可能な摺動
体と一体に構成し、このテープ保持体が前記カセット筐
体内に収納される第1の位置と前記カセット筐体から突
出し前記開口部を形成する第2の位置の間を移動可能な
構成としテープカセットを使用しない時にはテープ保持
体はカセット筐体内に収納するがテープガイドが侵入す
る空間をカセット筐体内には設けずテープカセットを小
型化し、保管や持ち運びに適した小型のテープカセット
を得ることができる。
き出す為に磁気記録再生装置に設けられたテープガイド
が磁気テープとリールの間に侵入するための開口部を形
成するテープ保持体をカセット筐体内で摺動可能な摺動
体と一体に構成し、このテープ保持体が前記カセット筐
体内に収納される第1の位置と前記カセット筐体から突
出し前記開口部を形成する第2の位置の間を移動可能な
構成としテープカセットを使用しない時にはテープ保持
体はカセット筐体内に収納するがテープガイドが侵入す
る空間をカセット筐体内には設けずテープカセットを小
型化し、保管や持ち運びに適した小型のテープカセット
を得ることができる。
【0060】実施例2.図16から図20は規制部とリ
ールのコア間の摩擦係数を摺動体の摺動方向によって変
化させるようにしたこの発明によるテープカセットを示
し、図16はこのテープカセットの組立図、図17は要
部斜視図である。図16の組立図において、1はカセッ
ト下筐体、2、3はこのカセット下筐体1に設けられた
嵌合溝、この嵌合溝2、3は上記実施例1とは違い傾斜
面は設けられていない。18は摺動体、21、22は前記摺動
体18に設けられた摩擦体、23、24は前記摺動体18に設け
られた規制部である。44は巻き取りリール、45は供給リ
ール、前記リール44、45には磁気テープ46が巻回され二
つのリールの間で磁気テープ46が走行できるようになっ
ている。図17に示すようにリール44、45の下面にはそ
れぞれコア49、50が設けられている。また、図18に示
すように前記規制部24には鋸状の突起が設けられコア50
との摩擦係数が規制部24の摺動する方向によって変化す
るように構成されている。つまり摺動体18が矢印E2方
向摺動するときは規制部24とコア50の摩擦係数は摩擦体
22とコア50の摩擦係数より小さく、摺動体18が矢印E1
方向に摺動するときはその逆となるように設定されてい
る。規制部23においても規制部24と同様の構造である。
ールのコア間の摩擦係数を摺動体の摺動方向によって変
化させるようにしたこの発明によるテープカセットを示
し、図16はこのテープカセットの組立図、図17は要
部斜視図である。図16の組立図において、1はカセッ
ト下筐体、2、3はこのカセット下筐体1に設けられた
嵌合溝、この嵌合溝2、3は上記実施例1とは違い傾斜
面は設けられていない。18は摺動体、21、22は前記摺動
体18に設けられた摩擦体、23、24は前記摺動体18に設け
られた規制部である。44は巻き取りリール、45は供給リ
ール、前記リール44、45には磁気テープ46が巻回され二
つのリールの間で磁気テープ46が走行できるようになっ
ている。図17に示すようにリール44、45の下面にはそ
れぞれコア49、50が設けられている。また、図18に示
すように前記規制部24には鋸状の突起が設けられコア50
との摩擦係数が規制部24の摺動する方向によって変化す
るように構成されている。つまり摺動体18が矢印E2方
向摺動するときは規制部24とコア50の摩擦係数は摩擦体
22とコア50の摩擦係数より小さく、摺動体18が矢印E1
方向に摺動するときはその逆となるように設定されてい
る。規制部23においても規制部24と同様の構造である。
【0061】そのほかの構成については上記実施例1と
まったく同じ構成である。
まったく同じ構成である。
【0062】次に動作について説明する。まず摺動体18
がテープ保持体19、20をカセット筐体に収納した第1の
位置からテープ保持体19、20をカセット筐体外に突出さ
せる第2の位置へ移動する過程でのリール44、45の動き
について説明する。
がテープ保持体19、20をカセット筐体に収納した第1の
位置からテープ保持体19、20をカセット筐体外に突出さ
せる第2の位置へ移動する過程でのリール44、45の動き
について説明する。
【0063】摺動体18が第1の位置にある時には上記実
施例1の場合と同様に供給側のリールのコア50は摩擦体
22と規制部24の間に挟まれている。この状態で摺動体18
が矢印E2方向に移動し始めるとリール45のコア50も摺
動体18とともに移動しようとするがコア50は嵌合溝3に
嵌合しているので所定の範囲からは移動できない。
施例1の場合と同様に供給側のリールのコア50は摩擦体
22と規制部24の間に挟まれている。この状態で摺動体18
が矢印E2方向に移動し始めるとリール45のコア50も摺
動体18とともに移動しようとするがコア50は嵌合溝3に
嵌合しているので所定の範囲からは移動できない。
【0064】この時のリール45のコア50にかかる力の釣
合を図19で説明する。図19はリールのコア50にかか
る力の釣合を示す要部平面図である。矢印E2方向と平
行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向とし、
規制部24がE2方向に摺動するときの規制部24とコア50
との摩擦係数をμ11、摩擦体22とコア50との摩擦係数を
μ22、嵌合溝3とコア50との摩擦係数をμ3とする。ま
た、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP2、こ
れに反して規制部24の押し返す力をP1、嵌合溝3がコ
ア50を押す力をP4とするとX方向の力の釣合は次の(1
3)式で表される。P1、P2,P4は図19のそれぞれ
の矢印の方向を正としている。 P1=P2 ・・・(13)
合を図19で説明する。図19はリールのコア50にかか
る力の釣合を示す要部平面図である。矢印E2方向と平
行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向とし、
規制部24がE2方向に摺動するときの規制部24とコア50
との摩擦係数をμ11、摩擦体22とコア50との摩擦係数を
μ22、嵌合溝3とコア50との摩擦係数をμ3とする。ま
た、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP2、こ
れに反して規制部24の押し返す力をP1、嵌合溝3がコ
ア50を押す力をP4とするとX方向の力の釣合は次の(1
3)式で表される。P1、P2,P4は図19のそれぞれ
の矢印の方向を正としている。 P1=P2 ・・・(13)
【0065】またY方向の力の釣合は次の(14)式で表さ
れる。 μ11×P1+μ22×P2=P4 ・・・(14) さらにコア50の半径をRとし、図19の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(15)式で表される。 Tr=(−μ11×P1+μ22×P2+μ3×P4)×R ・・・(15) ここでμ11はμ22より小さな値をとるように設定されお
りμ11、μ22、μ3、およびRの値をここでは例えば以
下のとおりとすると(15)式で表されるトルクTrは(16)
式のとおりとなる。 μ11=0.2 、μ22=0.3 、μ3=0.3 、R=4 Tr=0.25×P2 ・・・(16)
れる。 μ11×P1+μ22×P2=P4 ・・・(14) さらにコア50の半径をRとし、図19の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(15)式で表される。 Tr=(−μ11×P1+μ22×P2+μ3×P4)×R ・・・(15) ここでμ11はμ22より小さな値をとるように設定されお
りμ11、μ22、μ3、およびRの値をここでは例えば以
下のとおりとすると(15)式で表されるトルクTrは(16)
式のとおりとなる。 μ11=0.2 、μ22=0.3 、μ3=0.3 、R=4 Tr=0.25×P2 ・・・(16)
【0066】P2は摩擦体22がリールのコア50を挟んで
いる力なので図19の矢印P2方向にかかる力でありこ
こでの力P2は正の値をとる。よって上記の(16)式で表
されるTrも正の値をとる。Trが正の値であるという
ことは摺動体18が矢印E2方向に摺動する事によって矢
印G1方向にリールのコア50を回転させようとするトル
クが発生するわけである。しかし摺動体18がE2方向に
摺動するとテープ保持体20および19も同様にE2方向に
移動しテープ46はリール45から引き出されるのでリール
45のコア50は矢印G1方向にトルクを受けながらも矢印
G2方向に回転することになりテープ46弛むことなくリ
ール45から引き出される。
いる力なので図19の矢印P2方向にかかる力でありこ
こでの力P2は正の値をとる。よって上記の(16)式で表
されるTrも正の値をとる。Trが正の値であるという
ことは摺動体18が矢印E2方向に摺動する事によって矢
印G1方向にリールのコア50を回転させようとするトル
クが発生するわけである。しかし摺動体18がE2方向に
摺動するとテープ保持体20および19も同様にE2方向に
移動しテープ46はリール45から引き出されるのでリール
45のコア50は矢印G1方向にトルクを受けながらも矢印
G2方向に回転することになりテープ46弛むことなくリ
ール45から引き出される。
【0067】図16、図17に示したリール44、リール
44のコア49、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リ
ール45のコア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であ
るのでリール44もテープ巻きとり方向にトルクを受ける
のでテープ46は弛むことなく引き出される。
44のコア49、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リ
ール45のコア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であ
るのでリール44もテープ巻きとり方向にトルクを受ける
のでテープ46は弛むことなく引き出される。
【0068】今度は逆に摺動体18がテープ保持体19、20
をカセット筐体外に突出させる第2の位置からテープ保
持体19、20をカセット筐体に収納した第1の位置へ移動
する過程でのリール44、45の動きについて説明する。
をカセット筐体外に突出させる第2の位置からテープ保
持体19、20をカセット筐体に収納した第1の位置へ移動
する過程でのリール44、45の動きについて説明する。
【0069】摺動体18が第2の位置にある時は上記実施
例1の場合と同様に供給側のリールのコア50は摩擦体2
2、規制部24とは離れている。摺動体18が矢印E1方向
に摺動すると摩擦体22が弾性変形しリールのコア50は摩
擦体22と規制部24の間に挟まれる。この状態ではリール
45のコア50も摺動体18とともにE1方向に移動しようと
するがコア50は嵌合溝3に嵌合しているので所定の範囲
からは移動できない。
例1の場合と同様に供給側のリールのコア50は摩擦体2
2、規制部24とは離れている。摺動体18が矢印E1方向
に摺動すると摩擦体22が弾性変形しリールのコア50は摩
擦体22と規制部24の間に挟まれる。この状態ではリール
45のコア50も摺動体18とともにE1方向に移動しようと
するがコア50は嵌合溝3に嵌合しているので所定の範囲
からは移動できない。
【0070】この時のリール45のコア50にかかる力の釣
合を図20で説明する。図20はリールのコア50にかか
る力の釣合を示す要部平面図である。矢印E1方向と平
行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向とし、
規制部24がE1方向に摺動するときの規制部24とコア50
との摩擦係数をμ12、摩擦体22とコア50との摩擦係数を
μ22、嵌合溝3とコア50の摩擦係数をμ3とする。ま
た、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP2、こ
れに反して規制部24の押し返す力をP1、嵌合溝3がコ
ア50を押す力をP3とするとX方向の力の釣合は次の(1
7)式で表される。P1、P2、P3は図20のそれぞれ
の矢印の方向を正としている。 P1=P2 ・・・(17)
合を図20で説明する。図20はリールのコア50にかか
る力の釣合を示す要部平面図である。矢印E1方向と平
行な方向をY方向、これと直行する方向をX方向とし、
規制部24がE1方向に摺動するときの規制部24とコア50
との摩擦係数をμ12、摩擦体22とコア50との摩擦係数を
μ22、嵌合溝3とコア50の摩擦係数をμ3とする。ま
た、摩擦体22が弾性変形してコア50を押す力をP2、こ
れに反して規制部24の押し返す力をP1、嵌合溝3がコ
ア50を押す力をP3とするとX方向の力の釣合は次の(1
7)式で表される。P1、P2、P3は図20のそれぞれ
の矢印の方向を正としている。 P1=P2 ・・・(17)
【0071】またY方向の力の釣合は次の(18)式で表さ
れる。 μ12×P1+μ22×P2=P3 ・・・(18) さらにコア50の半径をRとし、図20の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(19)式で表される。 Tr=(μ12×P1−μ22×P2−μ3×P3)×R ・・・(19) ここでμ12はμ22より大きな値をとるように設定されお
りμ12、μ22、μ3、およびRの値をここでは例えば以
下のとおりとする。μ12以外の値は規制部24の移動方向
で変化しないので先ほどと同じ値である。 μ12=0.8 、μ22=0.3 、μ3=0.3 、R=4 とすると(19)式で表されるトルクTrは(20)式のとおり
となる。 Tr=0.17×P2 ・・・(20) P2は摩擦体22がリールのコア50を挟んでいる力なので
図20の矢印P2方向にかかる力でありここでの力P2
は正の値をとる。よって上記の(20)式で表されるTrも
正の値をとる。
れる。 μ12×P1+μ22×P2=P3 ・・・(18) さらにコア50の半径をRとし、図20の矢印G1方向を
正としたコア50の中心まわりのトルクをTrとするとT
rは次の(19)式で表される。 Tr=(μ12×P1−μ22×P2−μ3×P3)×R ・・・(19) ここでμ12はμ22より大きな値をとるように設定されお
りμ12、μ22、μ3、およびRの値をここでは例えば以
下のとおりとする。μ12以外の値は規制部24の移動方向
で変化しないので先ほどと同じ値である。 μ12=0.8 、μ22=0.3 、μ3=0.3 、R=4 とすると(19)式で表されるトルクTrは(20)式のとおり
となる。 Tr=0.17×P2 ・・・(20) P2は摩擦体22がリールのコア50を挟んでいる力なので
図20の矢印P2方向にかかる力でありここでの力P2
は正の値をとる。よって上記の(20)式で表されるTrも
正の値をとる。
【0072】Trが正の値であるということは摺動体18
が矢印E2方向に摺動する事によって矢印G1方向にリ
ールのコア50を回転させようとするトルクが発生するわ
けである。つまり摺動体18がE1方向に摺動するとテー
プ保持体20も同様にE1方向に移動しテープ46はテープ
保持体20がリール45に近付いた分弛もうとするがリール
のコア50が矢印G1方向に回転させられテープ46は弛む
ことなくリール45に巻き取られる。
が矢印E2方向に摺動する事によって矢印G1方向にリ
ールのコア50を回転させようとするトルクが発生するわ
けである。つまり摺動体18がE1方向に摺動するとテー
プ保持体20も同様にE1方向に移動しテープ46はテープ
保持体20がリール45に近付いた分弛もうとするがリール
のコア50が矢印G1方向に回転させられテープ46は弛む
ことなくリール45に巻き取られる。
【0073】図16、図17に示したリール44、リール
44のコア49、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リ
ール45のコア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であ
るのでリール44もテープ巻きとり方向にトルクを受けて
回転させられテープ46は弛むことなく巻きとられる。
44のコア49、摩擦体21、規制部23の構成はリール45、リ
ール45のコア50、摩擦体22、規制部24の構成と同様であ
るのでリール44もテープ巻きとり方向にトルクを受けて
回転させられテープ46は弛むことなく巻きとられる。
【0074】この他の動作については上記実施例1とま
ったく同じ動作である。
ったく同じ動作である。
【0075】以上のように本実施例ではテープ保持体が
前記カセット筐体内に収納される第1の位置と前記カセ
ット筐体から突出し前記開口部を形成する第2の位置の
間を移動可能な構成としテープカセットを使用しない時
にはテープ保持体はカセット筐体内に収納するがテープ
ガイドや侵入する空間をカセット筐体内には設けずテー
プカセットを小型化し、保管や持ち運びに適した小型の
テープカセットを得ることができる。また摺動体の移動
によってリールを回転させテープ保持体の移動による磁
気テープの弛みを解消する事ができる。
前記カセット筐体内に収納される第1の位置と前記カセ
ット筐体から突出し前記開口部を形成する第2の位置の
間を移動可能な構成としテープカセットを使用しない時
にはテープ保持体はカセット筐体内に収納するがテープ
ガイドや侵入する空間をカセット筐体内には設けずテー
プカセットを小型化し、保管や持ち運びに適した小型の
テープカセットを得ることができる。また摺動体の移動
によってリールを回転させテープ保持体の移動による磁
気テープの弛みを解消する事ができる。
【0076】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、使用時にはテープカセットにテープガイド
が侵入する開口部を設け、不使用時にはこの開口部を形
成するテープ保持体をカセット筐体内に収納させること
によって使用時より開口部の分テープカセットを収縮さ
せることができ保管や持ち運びの時に適した小型のテー
プカセットが得られる効果がある。
ているので、使用時にはテープカセットにテープガイド
が侵入する開口部を設け、不使用時にはこの開口部を形
成するテープ保持体をカセット筐体内に収納させること
によって使用時より開口部の分テープカセットを収縮さ
せることができ保管や持ち運びの時に適した小型のテー
プカセットが得られる効果がある。
【0077】またテープ保持体の動きに連動して動く摩
擦体および規制部によってリールに回転トルクを与えテ
ープカセットが伸縮する時に磁気テープを弛ませないの
で磁気テープの傷付きを防止することができる。
擦体および規制部によってリールに回転トルクを与えテ
ープカセットが伸縮する時に磁気テープを弛ませないの
で磁気テープの傷付きを防止することができる。
【図1】この発明の実施例1のテープカセットの組立図
である。
である。
【図2】この発明の実施例1のテープカセットの要部斜
視図である。
視図である。
【図3】この発明の実施例1のロック爪部の拡大図であ
る。
る。
【図4】この発明の実施例1のテープカセットの不使用
状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
【図5】この発明の実施例1のテープカセットの側面図
である。
である。
【図6】この発明の実施例1のテープカセットの不使用
状態の概略平面図である。
状態の概略平面図である。
【図7】この発明の実施例1のロック爪の動作を示す動
作図である。
作図である。
【図8】この発明の実施例1のテープカセットの斜視図
である。
である。
【図9】この発明の実施例1のテープカセットの使用状
態の概略平面図である。
態の概略平面図である。
【図10】この発明の実施例1のテープカセットの側面
図である。
図である。
【図11】この発明の実施例1のテープカセットの使用
状態の斜視図である。
状態の斜視図である。
【図12】この発明の実施例1のテープカセットの側面
図である。
図である。
【図13】この発明の実施例1のリールのコアにかかる
力の釣合を示す要部平面図である。
力の釣合を示す要部平面図である。
【図14】この発明の実施例1のテープカセットの概略
平面図である。
平面図である。
【図15】この発明の実施例1のリールのコアにかかる
力の釣合を示す要部平面図である。
力の釣合を示す要部平面図である。
【図16】この発明の実施例2のテープカセットの組立
図である。
図である。
【図17】この発明の実施例2のテープカセットの要部
斜視図である。
斜視図である。
【図18】この発明の実施例2のテープカセットの規制
部の拡大図である。
部の拡大図である。
【図19】この発明の実施例2のリールのコアにかかる
力の釣合を示す要部平面図である。
力の釣合を示す要部平面図である。
【図20】この発明の実施例2のリールのコアにかかる
力の釣合を示す要部平面図である。
力の釣合を示す要部平面図である。
【図21】従来のテープカセットの不使用状態の透視平
面図である。
面図である。
【図22】従来のテープカセットの不使用状態の側面図
である。
である。
【図23】従来のテープカセットの不使用状態の断面図
である。
である。
【図24】従来のテープカセットの使用状態の透視平面
図である。
図である。
【図25】従来のテープカセットの使用状態の断面図で
ある。
ある。
1 カセット下筐体 2 嵌合溝 3 嵌合溝 18 摺動体 19 テープ保持体 20 テープ保持体 21 摩擦体 22 摩擦体 23 規制部 24 規制部 44 巻き取りリール 45 供給リール 46 磁気テープ 49 コア 50 コア
Claims (2)
- 【請求項1】 カセット筐体内に磁気テープを巻回した
供給リールおよび巻き取リールを収納し、前記カセット
筐体から前記磁気テープを引き出し磁気記録再生装置の
磁気ヘッドに摺接させるテープカセットにおいて、前記
磁気テープを引き出す為に磁気記録再生装置に設けられ
たテープガイドが前記磁気テープと前記リールの間に侵
入するための開口部を形成するテープ保持体を前記カセ
ット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成し、前記テ
ープ保持体が前記カセット筐体内に収納される第1の位
置と前記カセット筐体から突出し前記開口部を形成する
第2の位置の間を移動可能な構成とし、前記摺動体と一
体で移動する摩擦体と、この摩擦体を前記リールのコア
の外周部に負勢させる負勢手段と、前記摺動体に前記摩
擦体の移動方向とほぼ平行に設けられた規制部と、前記
摩擦体の移動する方向と所定の角度を成す傾斜面を持ち
前記リールのコアが嵌合する嵌合溝を前記カセット筐体
に設け、前記テープ保持体が前記カセット筐体から突出
する第2の位置にあるときは前記摩擦体および前記規制
部は前記リールのコアとは離れており、前記テープ保持
体が前記カセット筐体から突出した第2の位置から前記
カセット筐体内に収納される第1の位置に移動する時に
は前記摩擦体、前記規制部および前記嵌合溝の傾斜面が
前記リールのコアに接触して前記リールのコアをテープ
巻き取り方向に回転させながら移動し、前記テープ保持
体が前記カセット筐体に収納されることによって弛緩す
る磁気テープを前記リールで巻き取る構成としたことを
特徴とするテープカセット。 - 【請求項2】 カセット筐体内に磁気テープを巻回した
供給リールおよび巻き取リールを収納し、前記カセット
筐体から前記磁気テープを引き出し磁気記録再生装置の
磁気ヘッドに摺接させるテープカセットにおいて、前記
磁気テープを引き出す為に磁気記録再生装置に設けられ
たテープガイドが前記磁気テープと前記リールの間に侵
入するための開口部を形成するテープ保持体を前記カセ
ット筐体内で摺動可能な摺動体と一体に構成し、前記テ
ープ保持体が前記カセット筐体内に収納される第1の位
置と前記カセット筐体から突出し前記開口部を形成する
第2の位置の間を移動可能な構成とするとともに、この
摺動体と一体で移動する摩擦体と、この摩擦体を前記リ
ールのコアに負勢する負勢手段と、前記摺動体に前記摩
擦体の移動する方向とほぼ平行に設けられた規制部を備
え、前記テープ保持体が前記カセット筐体から突出した
第2の位置からカセット筐体内に収納される第1の位置
へ移動する時の前記摩擦体と前記リールのコア間の摩擦
係数は前記規制部と前記リールのコア間の摩擦係数より
小さく、前記テープ保持体が前記カセット筐体内に収納
される第1の位置からカセット筐体から突出する第2の
位置へ移動する時の前記摩擦体と前記リールのコア間の
摩擦係数は前記規制部と前記リールのコア間の摩擦係数
より大きくなるように設定し、前記テープ保持体が前記
カセット筐体から突出した第2の位置にあるときは前記
摩擦体および前記規制部は前記リールのコアとは離れて
おり、前記テープ保持体が前記カセット筐体から突出し
た第2の位置からカセット筐体内に収納される第1の位
置に移動する時には前記摩擦体および前記規制部が前記
リールのコアに接触して前記リールのコアをテープ巻き
取り方向に回転させながら移動し、前記テープ保持体が
前記カセット筐体内に収納される事によって弛緩する磁
気テープを前記リールで巻き取る構成としたことを特徴
とするテープカセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22797992A JPH0660597A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | テープカセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22797992A JPH0660597A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | テープカセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660597A true JPH0660597A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16869263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22797992A Pending JPH0660597A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | テープカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660597A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10697397B2 (en) | 2014-03-26 | 2020-06-30 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Combustor, jet engine, flying body, and operation method of jet engine |
US11067036B2 (en) | 2014-03-26 | 2021-07-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Combustor and jet engine having the same |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP22797992A patent/JPH0660597A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10697397B2 (en) | 2014-03-26 | 2020-06-30 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Combustor, jet engine, flying body, and operation method of jet engine |
US11067036B2 (en) | 2014-03-26 | 2021-07-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Combustor and jet engine having the same |
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