JPH0660385A - コンパクトディスクプレーヤ装置 - Google Patents

コンパクトディスクプレーヤ装置

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JPH0660385A
JPH0660385A JP21035292A JP21035292A JPH0660385A JP H0660385 A JPH0660385 A JP H0660385A JP 21035292 A JP21035292 A JP 21035292A JP 21035292 A JP21035292 A JP 21035292A JP H0660385 A JPH0660385 A JP H0660385A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はコンパクトディスクにディジタル信
号を再生し、光学系等で発生する合焦点に対するオフセ
ットを補正することを目的とする。 【構成】 コンパクトディスク100の反射信号を読み
取り、フォーカスエラー信号のオフセットを補正するコ
ンパクトディスクプレーヤ装置に、オフセット打消用注
入電圧電流調整部202の直流電圧に正弦波交流電圧重
畳させるための正弦波交流電圧電流発生手段207と、
反射信号の下側エンベロープを検出する下側エンベロー
プ検出手段601と、下側エンベロープと前記正弦波交
流電圧とを掛算する掛算手段602と、掛算された出力
信号を積分する積分手段603と、積分値が零よりも大
きいかを判定する判定手段604と、判定結果により積
分値がほぼ零となるように注入すべき直流電圧を調整す
る注入電圧電流制御装置605とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体であるコンパク
トディスク(CD)にピットとして記憶されているディ
ジタル信号を再生し、特に本発明では光学系等で発生す
る合焦点に対するオフセットを補正するコンパクトディ
スクプレーヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来このような分野の技術としては以下
に説明するものがあった。図25は従来のコンパクトデ
ィスクプレーヤ装置を示す図である。本図に示すコンパ
クトディスクプレーヤ装置は、先ずらせん状の情報記録
トラックを形成するコンパクトディスク100を回転さ
せるディスク回転モータ101と、前記コンパクトディ
スク100のトラックにピットとして形成される信号面
からディジタル信号を光学的に読み取る光学ヘッド10
2とを具備する。該光学ヘッド102は前記信号面の焦
点にレーザビームを集光する対物レンズ103と、コン
パクトディスク100の面振れに対物レンズ103を上
下に追従させてトラック上に焦点を結ばせるためのフォ
ーカスコイル104と、コンパクトディスク100の偏
心に対物レンズ103を、レーザビームをトラックのほ
ぼ法線方向へ追従させて、移動させるトラッキングコイ
ル105と、後述するレーザ光の方向をかえるミラー1
06と、レーザ光の50%を通過させ対物レンズ103
からの戻り光の50%を通過させるハーフミラー107
と、単一の波長で位相がそろったレーザ光を発光し前記
ハーフミラー107に出射するレーザダイオード108
と、コンパクトディスク100に対して照射したレーザ
ビームの反射光を対物レンズ103からの戻り光として
受光して電気信号に変換するフォトダイオード109を
具備する。
【0003】また前記コンパクトディスクプレーヤ装置
は、前記面振れに対してフォーカスサーボを駆動するた
めに、前記ホトダイオード109上での光量分布から非
点収差法又はフーコー法によりフォーカスエラーを検出
するフォーカスエラー検出器200と、前記フォーカス
エラーに対するオフセット打ち消しために電圧を注入す
るオフセット打消用注入電圧電流調整部202と、該オ
フセット打消用注入電圧電流調整部202のオフセット
電圧と前記フォーカスエラー検出器200のエラー電圧
とを加算する加算器201と、該加算器201に接続さ
れフォーカスサーボの閉ループの発振を防止するための
位相補償回路203と、該位相補償回路203に接続さ
れ前記フォーカスコイル104に電流を供給しフォーカ
スサーボを駆動する駆動回路204とを具備する。
【0004】さらに前記コンパクトディスクプレーヤ装
置は、コンパクトディスク100の偏心に対してトラッ
キングサーボを駆動するために、前記ホトダイオード1
09上の光量分布から3スポット法、プッシュプル法又
はDPD(Differential Phase Detection) 法によりト
ラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出器
300と、該トラッキングエラー検出器300に接続さ
れトラッキングサーボの閉ループの発振を防止するため
の位相補償回路301と、該位相補償回路301に接続
され前記トラッキングコイル105に電流を供給しトラ
ッキングサーボを駆動する駆動回路302を具備する。
【0005】また前記コンパクトディスクプレーヤ装置
は、前記ホトダイオード109からの電気信号を増幅す
る増幅器400と、該増幅器400に接続されビットク
ロックを取り出すためのPLL401(Phase locked L
oop)と、該PLL401に接続されビットクロックを用
いて同期パターンを検出し復調し、エラー訂正、ジッタ
吸収を行ってデータを出力するデータ復調部402を具
備する。
【0006】さらに前記コンパクトディスクプレーヤ装
置は、コンパクトディスク100から読み取った信号の
最長ピット又は最短ピットの周期が規定値とするように
線速一定(CLV)サーボを駆動するために、前記デー
タ復調部402のフレーム同期信号と水晶クロックを分
周した基準周波数の二つを周波数−位相比較しこの誤差
をディスク回転モータ101にフィードバックするPL
L500と、該PLL500に接続され線速一定サーボ
の閉ループの発振を防止するための位相補償回路501
と、該位相補償回路501に接続され該PLL500で
形成された誤差によりディスク回転モータ101を制御
する駆動回路502を具備する。
【0007】ところで、このように構成されるコンパク
トディスクプレーヤ装置に使用する焦点合わせサーボに
は種々の要因により、本来あるべき、合焦点からずれた
(オフセットした)ところに真の合焦点がある。このた
め、工場出荷前の調整時には標準コンパクトディスクを
用いて、標準コンパクトディスクからの反射信号をモニ
タして、例えば信号のアイパターンの開口率が最大とな
るように、焦点合わせ制御回路にオフセットの打ち消し
用に直流電圧又は直流電流を与えるために、制御回路に
取り付けたオフセット打消用注入電圧電流調整部202
である半固定抵抗の値を可変することが行われていた。
【0008】またコンパクトディスクプレーヤ装置に使
用する焦点には、種々の要因により本来あるべき合焦点
からズレた(オフセットした)ところに真の合焦点があ
る場合がある。通常はこのオフセットを打ち消すために
フォーカスサーボに電気的に打ち消し用の電圧又は電流
を注入して行う。このオフセットはコンパクトディスク
プレーヤ装置1台1台異なるので、これを調整する必要
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンパクトディスクプレーヤ装置では工場出荷前に標準
コンパクトディスクで調整を行うため、実際に出荷後に
使用されるコンパクトディスクによって初期の調整値で
前記オフセットが打ち消されない場合があるという問題
がある。
【0010】また、使用中の環境の変化によってオフセ
ットが変動し、初期の調整値で打ち消されない場合があ
るとい問題がある。さらに、使用中の経時変化によって
オフセットが変動し、初期の調整値で打ち消されない場
合があるという問題がある。また、反射信号のアイパタ
ーンの開口を最大にするように、現在調整を行っている
ため、定性的な調整のため、熟練を要し、又正確に調整
されないことがあるという問題がある。
【0011】上記の問題により、場合によっては誤り訂
正ができずに再生音に雑音が入ったり、再生が不能とな
る場合があるという問題がある。またフォーカスサーボ
ゲインが何らかの原因で低下した場合に一定して注入さ
れている打ち消し電圧又は電流が正確にオフセットを打
ち消さずにフォーカスサーボに対して有害な作用をする
場合がある。例えば、実際の出荷後に使用されるコンパ
クトディスクによっては、指紋の付着等により、フォー
カスゲインの変動がある場合等、初期の調整値で打ち消
されない場合がある。この場合には誤り訂正ができずに
再生音に雑音が入ったり再生が不能となるという問題が
ある。
【0012】したがって本発明は上記問題点に鑑みオフ
セット調整時に真の合焦点への調整を簡易に、正確に又
は変動する要因(例えば再生するコンパクトディスクの
一枚、一枚の光学的特性の違いにより発生するオフセッ
トや経時変化によるオフセットの変動)に対して最適な
状態に調整できかつ注入した打ち消し電圧又は電流が正
確にオフセットを打ち消すコンパクトディスクプレーヤ
装置を提供するとことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、コンパクトディスクの反射信号を読み取
り、光学系で発生する合焦点に対するオフセットを打ち
消すために、フォーカスエラー信号を形成する制御回路
に、前記オフセット量に対応する直流電圧又は直流電流
を注入するオフセット打消用注入電圧電流調整部を有す
るコンパクトディスクプレーヤ装置に、前記オフセット
打消用注入電圧電流調整部の直流電圧又は直流電流に正
弦波交流電圧又は交流電流を重畳させるための正弦波交
流電圧電流発生手段と、前記コンパクトディスクの反射
信号の下側エンベロープを検出する下側エンベロープ検
出手段と、前記下側エンベロープと前記正弦波交流電圧
又は交流電流とを掛算する掛算手段と、前記掛算手段の
出力信号を積分する積分手段と、前記積分手段での積分
値が零よりも大きいかを判定する判定手段と、前記判定
手段の判定結果により前記積分値がほぼ零となるように
前記オフセット打消用注入電圧電流調整部の注入すべき
直流電圧又は直流電流を調整する注入電圧電流制御装置
とを設ける。
【0014】また前記コンパクトディスクプレーヤ装置
に前記注入すべき直流電圧又は直流電流の波形を調整す
るオフセット打消電圧電流切換手段と、前記コンパクト
ディスクの反射信号の上側エンベロープを検出する上側
エンベロープ検出手段と、前記上側エンベロープの信号
を所定のしきい値よりも大きいかを判定する判定手段
と、前記判定されたレベルに従って直流電圧又は直流電
流を注入するためにオフセット打消電圧電流切換手段を
制御する電圧電流切換制御装置とを設ける。
【0015】
【作用】本発明のコンパクトディスクプレーヤ装置によ
れば、前記正弦波交流電圧電流発生手段によって前記オ
フセット打消用注入電圧電流調整部の直流電圧又は直流
電流に正弦波交流電圧又は交流電流を重畳させることが
でき、下側エンベロープ検出手段によって前記コンパク
トディスクの反射信号の下側エンベロープが検出され、
前記掛算手段によって前記下側エンベロープと前記正弦
波交流電圧又は交流電流とが掛算され、前記積分手段に
よって前記掛算手段の出力信号が積分され、前記判定手
段によって前記積分手段での積分値が零よりも大きいか
が判定され、前記注入電圧電流制御装置によって前記判
定手段の判定結果により前記積分値がほぼ零となるよう
に前記オフセット打消用注入電圧電流調整部の注入すべ
き直流電圧又は直流電流が調整される。このため工場出
荷前の調整が簡便、正確になり、工場出荷後も使用する
ディスク毎に最適状態に調整され、経過時変化も打ち消
し最適状態に調整されるようになる。
【0016】また、前記オフセット打消電圧電流切換手
段によって前記コンパクトディスクプレーヤ装置に前記
注入すべき直流電圧又は直流電流の波形が調整され、前
記上側エンベロープ検出手段によって前記コンパクトデ
ィスクの反射信号の上側エンベロープが検出され、判定
手段によって前記上側エンベロープの信号を所定のしき
い値よりも大きいかが判定され、前記電圧電流切換制御
装置によって前記判定されたレベルに従って直流電圧又
は直流電流を注入するためにオフセット打消電圧電流切
換手段が制御される。したがってフォーカスサーボゲイ
ンが何らかの原因で低下した場合に一定にして注入され
ている打ち消し電圧が正確にオフセットを打ち消さずに
フォーカスサーボに対して有害な作用をするのを防止
し、最適な状態に調整できるようになる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るコンパク
トディスクプレーヤ装置を示す図である。なお全図を通
じて同様の構成要素については同一の参照番号又は記号
をもって表す。オフセット打消しのために焦点合わせ制
御系に注入する電流(電流)を変化させると、コンパク
トディスクの反射信号の下側の包絡線の値が変化し合焦
点で包絡線の値が最小となることに着眼して、本図にお
いて図25に示す従来の構成要素と異なるものに、前記
加算器201でフォーカスエラー検出器200からのフ
ォーカスエラー信号と加算する信号を形成する加算器2
05と、該加算器205の入力の一方に接続されるスイ
ッチ206と、該スイッチ206を介して前記加算器2
05に出力され前記オフセット打消用注入電圧電流調整
部202の電圧又は電流と加算して正弦波交流電圧又は
交流電流を注入するための正弦波交流電圧電流発生手段
207が設けられる。該正弦波交流電圧電流発生手段2
07は光学ヘッド102の対物レンズ103が動作でき
る上限の周波数より低い周波数に設定される。前記スイ
ッチ206は前記正弦波交流電圧電流発生手段207の
正弦波交流電圧又は交流電流の注入を開始、停止する。
【0018】また異なる構成要素として、コンパクトデ
ィスク100の交換等を検出しオフセット打消用注入電
圧電流調整部202の再調整が必要かの判断に使用され
るディスクセンサ600と、前記増幅器400に接続さ
れ光学ヘッド102から得られたコンパクトディスク1
00に記憶された情報の信号の下側のエンベロープ(包
絡線)を検出する下側エンベロープ検出手段601と、
前記下側エンベロープ検出手段601による検出出力と
前記正弦波交流電圧電流発生手段207との正弦波交流
電圧又は交流電流との積を演算する掛算手段602と、
該掛算手段602の演算結果を、前記正弦波交流電圧電
流発生手段207の正弦波交流電圧が十分変動の少ない
直流とみなしうる程度の期間積分する積分手段603
と、積分手段603の出力をほぼ零か、正の極性か、負
の極性かを判定する判定手段604と、前記ディスクセ
ンサ600の信号を入力に基づき前記スイッチ206を
制御し、前記判定手段604からの判定結果に基づき前
記オフセット打消用注入電圧電流調整部202を調整
し、調整後オフセット打消用注入電圧電流調整部202
をオフにし調整した直流電圧又は直流電流を保持させる
注入電圧電流制御装置605からなる。次に主要各部の
信号の波形を説明する。
【0019】図2は図1の増幅器400の出力であるア
イパターンを示す図である。本図(a)には合焦時にズ
レがない場合のコンパクトディスク100からの反射信
号のアイパターンが示されている。本図においてはアイ
パターンの開口は広く、下側エンベロープが最小になっ
ている。本図(b)には合焦時にズレがある場合のアイ
パターンが示されている。本図においては、開口が狭
く、下側エンベロープが上昇している。このように下側
エンベロープが上昇するのは合焦時のズレよりピット以
外からの反射が増加するためである。
【0020】図3は正弦波交流電圧(電圧)を注入した
場合のアイパターンの変化を示す図である。本図では正
弦波信号注入に伴って、この正弦波信号が観測できる程
度に時間軸を、図2よりも、縮小してある。本図(a)
の上図には合焦時にズレがない場合に正弦波交流電圧を
注入したアイパターンが示され、下図には注入した正弦
波の波形とオフセット打消電圧が示される。本図(b)
の上図に合焦時にズレがある場合に正弦波交流電圧を注
入したアイパターンが示され、下図には注入した正弦波
の波形とオフセット打消電圧が示される。本図(b)の
下図に示す合焦時にズレがある場合には注入するオフセ
ット打消し直流電圧又は直流電流は本図(a)の下図に
示す場合のオフセット打消電圧よりもΔだけ大きくな
る。本図(a)に示すように、注入する直流電圧又は直
流電流にフォーカスアクチュエータが応答できる程度に
高くない周波数の正弦波交流電圧又は交流電流を重畳さ
せて直流電圧又は直流電流を調整すれば、注入する直流
電圧又は直流電流を増加方向、減少方向に変動させなが
ら調整を行うこととなり、合焦点を中心として正負に変
動させた場合、コンパクトディスク100の反射信号の
下側包絡線が合焦点で最小となり、正負への変動が同じ
量であれば包絡線の変動も同量となり、かつ最小とな
る。本図(b)に示すように、これが合焦点を中心とせ
ずに変動した場合は、コンパクトディスク100の反射
信号の下側包絡線の変動は合焦点からの正負への変動が
正負対称でないために大きくなる。上記現象を関係を利
用してコンパクトディスク100の反射信号の下側エン
ベロープの変動と注入した正弦波電圧又は正弦波電流と
の関係を見ながら注入する直流電圧又は直流電流を調整
することができることになる。
【0021】図4は第1の実施例に係る各主要部の出力
波形を示す図である。本図(a)には上から合焦時にズ
レがない場合の下側エンベロープ検出手段601の出力
波形、正弦波交流電圧電流発生手段207の出力波形、
掛算手段602の出力波形、積分手段の603の出力電
圧が示される。同様に本図(b)には上から合焦時にズ
レがある場合の下側エンベロープ検出手段601の出力
波形、正弦波交流電圧電流発生手段207の出力波形、
掛算手段602の出力波形、積分手段603の出力電圧
が示される。本図(a)に示すように合焦時にズレがな
い場合には積分手段603の出力は零になっており、本
図(b)に示すように合焦時にズレがある場合には積分
手段603の出力は正の値となる。
【0022】本実施例によれば、光学系等で発生する合
焦点に対するオフセットの補正において、電気的に焦点
合わせ制御に直流電圧又は直流電流を注入して行う場合
にこれに正弦波交流電圧又は交流電流を重畳させ得られ
たコンパクディスクの反射信号(読取信号)の下側の包
絡線を検出した信号を重畳させた交流信号の積を演算し
この積分値がほぼ零となるように補正用の直流電圧又は
直流電流の大きさを調整する。したがって、工場出荷時
前の調整が簡便、正確となり、工場出荷後も使用するコ
ンパクトディスク毎に最適状態に調整され、経時変化も
打ち消し最適状態に調整される。
【0023】図5は本発明の第2の実施例に係るコンパ
クトディスクプレーヤ装置を示す図である。第1の実施
例と同様の点に着眼し、本図に示すように、図1の第1
の実施例の構成要素との比較では、掛算手段602が削
除され、判定手段604に代わりに積分手段603の積
分値が最小となるように一定の電圧以下かを判定する判
定手段606が設けられる。
【0024】図6は第2の実施例に係る各主要部の出力
波形を示す図である。本図(a)には上から合焦時にズ
レがない場合の下側エンベロープ検出手段601の出力
波形、積分手段の603の出力電圧が示される。同様に
本図(b)には上から合焦時にズレがある場合の下側エ
ンベロープ検出手段601の出力波形、積分手段603
の出力電圧が示される。本図(a)に示すように合焦時
にズレがない場合には積分手段603の出力は最小とな
っており、本図(b)に示すように合焦時にズレがある
場合には積分手段603の出力は前記最小値よりも大き
い値となる。本実施例によれば、光学系等で発生する合
焦点に対するオフセットの補正(調整)において、電気
的に焦点合わせ制御に直流電圧又は直流電流を注入して
行う場合、これに正弦波交流電圧又は交流電流を重畳さ
せ、得られた反射信号(読取信号)の下側の包絡線を検
出した信号の積分値(低域ろ波値)を演算し、この積分
値が最小となるように補正用の直流電圧又は直流電流の
大きさを調整できるようになる。すなわち、コンパクト
ディスク100の反射信号の下側エンベロープの変動の
量を見ながら注入する直流電圧又は直流電流を調整する
ことができるようになる。さらに判定手段606に基準
電圧もたせることにより第1の実施例と比較して構成も
簡単化することができる。
【0025】図7は本発明の第3の実施例に係るコンパ
クトディスクプレーヤ装置を示す図である。第1の実施
例と同様の点に着眼し、本図に示すように、図6の第2
の実施例の構成要素との比較では、正弦波交流電圧電流
発生手段207から出力される正弦波信号のゼロクロス
のタイミングを検出するゼロクロスタイミング検出手段
607と、下側エンベロープ検出手段601と積分手段
603との間に前記ゼロクロスタイミング検出手段60
7のゼロクロスタイミングで下側エンベロープ検出手段
601の出力信号をサンプリングしホールドするサンプ
リングホールド608とが設けられる。
【0026】図8は第3の実施例に係る各主要部の出力
波形を示す図である。本図(a)には上から合焦時にズ
レがない場合の下側エンベロープ検出手段601の出力
波形、正弦波交流電圧電流発生手段207の出力波形、
ゼロクロスタイミング検出手段607の出力波形、サン
プリングホールド608の出力波形、積分手段の603
の出力電圧が示される。同様に本図(b)には上から合
焦時にズレがある場合の下側エンベロープ検出手段60
1の出力波形、正弦波交流電圧電流発生手段207の出
力波形、ゼロクロスタイミング検出手段607の出力波
形、サンプリングホールド608の出力波形、積分手段
の603の出力電圧が示される。本実施例によれば、光
学系等で発生する合焦点に対するオフセットの補正(調
整)方法において、電気的に焦点合わせ制御に直流電圧
又は直流電流を注入して行う場合、これに正弦波交流電
圧又は交流電流を重畳させ、得られたコンパクトディス
ク100の反射信号(読取信号)の下側包絡線を検出し
た信号を前記交流信号のゼロクロスのタイミングでサン
プリングし、この値をホールドしてこの値が最小となる
ように補正用に直流(電流)の大きさを調整できるよう
になる。すなわち、コンパクトディスク100の反射信
号の下側エンベロープの信号を加えた交流信号のゼロク
ロスのタイミングで見ながら、注入する直流電圧又は直
流電流を調整するができる。
【0027】図9は本発明の第4の実施例に係るコンパ
クトディスクプレーヤ装置を示す図である。第1の実施
例と同様の点に着眼し、本実施例ではオフセット打ち消
しのために焦点合わせ制御系に注入する電流(電圧)を
変化させるとコンパクトディスク100の反射信号の下
側の崩落線の値が変化し合焦点で加えた正弦波の正のピ
ーク時と負のピーク時それぞれの包絡線の値の差が最小
になることを利用するために、本図に示すように、図7
の第3の実施例の構成要素との比較では、正弦波交流電
圧電流発生手段207から出力される正弦波信号の正の
ピーク値を検出する正のピーク検出手段609と、前記
正弦波信号の負のピーク値を検出する負のピーク検出手
段610と、下側エンベロープ検出手段601と積分手
段603との間に下側エンベロープ検出手段601の出
力信号を正のピーク検出手段609の正のピークのタイ
ミング信号でサンプリングしホールドするサンプリング
ホールド611と、下側エンベロープ検出手段601の
出力信号を負のピーク検出手段610の負のピークのタ
イミング信号でサンプリングしホールドするサンプリン
グホールド612と、積分手段603ではサンプリング
ホールド611及び612のサンプルホールド出力の差
が積分されてこの積分値が零よりも大きいかを判断する
判定手段604とが設けられる。なお注入電圧電流制御
装置605では前記積分値が零になるようにオフセット
打消用注入電圧電流調整部202を制御する。
【0028】図10は第4の実施例に係る各主要部の出
力波形を示す図である。本図(a)には上から合焦時に
ズレがない場合の下側エンベロープ検出手段601の出
力波形、正のピーク検出手段609の出力波形、サンプ
リングホールド611の出力波形、負のピーク検出手段
610の出力波形、サンプリングホールド612の出力
波形、積分手段603の出力電圧が示される。同様に本
図(b)には上から合焦時にズレがある場合の下側エン
ベロープ検出手段601の出力波形、正のピーク検出手
段609の出力波形、サンプリングホールド611の出
力波形、負のピーク検出手段610の出力波形、サンプ
リングホールド612の出力波形、積分手段603の出
力電圧が示される。本実施例によれば、光学系等で発生
する合焦点に対するオフセット補正(調整)において、
電気的に、焦点合わせ制御に直流電圧又は直流電流を注
入して行う場合、これに正弦波交流電圧又は交流電流を
重畳させ、得られたコンパクトディスク100の反射信
号(読取信号)の下側の包絡線を検出した信号を、前記
交流信号の正のピークのタイミングと負のタイミングで
それぞれサンプリングしこの値をホールドしてそれぞれ
のホールド値の差がほぼ零になるように補正用の直流電
圧又は直流電流の大きさを調整できるようになる。すな
わち、コンパクトディスク100の反射信号の下側のエ
ンベロープの信号を加えた交流信号の正のピークと負の
ピークのタイミングで見ながら、注入する直流電圧又は
直流電流を調整することができる。図11は本発明の第
5の実施例に係るコンパクトディスクプレーヤ装置を示
す図である。本実施例では最適なオフセット打ち消し電
圧がフォーカスサーボのループゲインに依存すること、
フォーカスサーボのループゲインのうちコンパクトディ
スク100に起因するものは反射信号の振幅にほぼ比例
することの2点に着眼し、コンパクトディスク100に
起因するフォーカスゲインの変化を反射信号の振幅によ
り演算しこの結果によりオフセット打ち消し電圧を変化
させ最適なオフセット補正を行う。このため、本図にお
いて図25に示す従来の構成要素と異なるものに、前記
加算器201とオフセット打消用注入電圧電流調整部2
02との間にオフセット打消用注入電圧電流調整部20
2の注入直流電圧又は直流電流を可変にするオフセット
打消電圧電流切換手段208と、前記増幅器400に接
続され光学ヘッドから得られたコンパクトディスク10
0に記憶された情報の信号の上側の包絡線(エンベロー
プ)を検出する上側エンベロープ検出手段613と、該
上側エンベロープ検出手段613に接続され検出された
包絡線のレベルを判定する判定手段614と、該判定手
段614に接続され判定されたレベルに従ってオフセッ
ト打消用注入電圧電流調整部202により注入する直流
電圧又は直流電流を調整するため前記オフセット打消電
圧電流切換手段208を制御する電圧電流切換制御装置
615とが設けられる。
【0029】図12は図11のオフセット打ち消し電圧
切換手段を示す図である。本図に示すオフセット打消電
圧電流切換手段208は、オフセット打消用注入電圧電
流調整部202の電圧又は電流を抵抗2081及び20
84で分圧して又は抵抗2081及び2083で分圧し
出力電圧V0を形成して加算器201に供給される。こ
の分圧の選択はスイッチ2084と2085により行わ
れる。以下に本実施例により解決すべき反射信号の振幅
の減少を説明する。
【0030】図13は指紋等によりコンパクトディスク
の反射信号の振幅の減少を示す図である。本図(a)に
示すように、オフセットが比較的少なく電気的打ち消し
が小さい場合には指紋等で反射信号の振幅が減少しこの
ためフォーカスゲインが低減する。本図(b)に示すよ
うに、オフセットが比較的大きく電気的打ち消しが大き
い場合には、電気的打ち消しが大きいためフォーカスゲ
イン低下時に打ち消しできずに信号乱れの程度がひどく
なる。このため誤り訂正ができなくなったり、トラック
が飛んでしまう。本図(c)にはフォーカスエラー検出
器200からのフォーカスエラー信号が示され、通常時
はオフセットが打ち消され、目標(0)を追従してい
る。しかし本図(b)の場合には前記フォーカスエラー
信号はフォーカスゲイン低下時はオフセットが打ち消さ
れずに注入した電圧によって乱されている。以上の振幅
減少に対して本実施例による補正を以下に説明する。
【0031】図14は第5の実施例の各主要部の出力波
形を示す図である。本図には上から増幅器400の出力
波形、上側エンベロープ検出手段613の出力波形、判
定手段614の二つの出力波形、オフセット打消電圧電
流切換手段208の出力波形が示される。増幅器400
の出力波形はコンパクトディスク100の反射信号であ
り、本図(a)に示すように、指紋等により反射信号の
上側が減少する。本図(b)に示すように、前記判定手
段614ではしきい値電圧1及び2が設定され、本図
(c)、(d)に示すように、前記上側エンベロープ検
出手段613のエンベロープのレベルがしきい値1より
も小さいと判定出力1が“H(high) ”となり、前記エ
ンベロープのレベルがしきい値2よりも小さいと判定出
力2が“H”となる。前記電圧電流切換制御装置615
によりこの判定出力1が“H”のとき図12のスイッチ
2084がメークにされ、判定出力2が“H”のときス
イッチ2085がメークにされる。なお判定出力1及び
2のように二つのレベルを設けるのは補正すべき電圧波
形を指紋等による反射信号の振幅減少の形状に合わせる
ためである。本実施例によれば、光学系等で発生する合
焦点に対するオフセットの補正(調整)方法において、
電気的に焦点合わせ制御(フォーカスサーボ)に直流電
圧又は直流電流を注入して行う場合、反射信号の状態を
監視しておき、この振幅が減少した場合、注入する直流
電圧又は直流電流を制御し、フォーカスサーボのゲイン
が変動した場合にも最適なオフセット補正を行うことが
できる。すなわち、ユーザの使用するコンパクトディス
クについた指紋等によるフォーカスサーボゲイン低下時
も再生状態を最適に保ち、誤り訂正を不能にするデコー
ドノイズの発生や、トラック飛びのような再生不能等の
不具合を回避できる。
【0032】図15は本発明の実施例に係るコンパクト
ディスクプレーヤ装置を示す図である。本実施例では第
5の実施例と同様に最適なオフセット補正を行い、この
場合一定時間以内の短いフォーカスゲインの変化につい
てはオフセットを打消電圧の変化を行わないようにする
ため、本図において図11に示す構成要素と異なるもの
として、判定手段614と電圧電流切換制御装置615
との間に一定時間以上の判定出力を検出したときのみに
電圧電流切換制御装置615によってオフセット打消電
圧電流切換手段208に出力することを判定するために
判定出力継続時間判定手段616が設けられる。
【0033】図16は図15のオフセット打消電圧電流
切換手段のスイッチの動作を説明する図である。本図に
示すように、スイッチ2084は一定時間以上判定出力
1が“H”でメークとなり、スイッチ2085は一定時
間以上判定出力2が“H”でメークとなる。以下に本実
施例により解決すべき反射信号の振幅の減少を説明す
る。
【0034】図17は指紋、傷等によりコンパクトディ
スクの反射信号の振幅の検証を示す図である。本図
(a)には、オフセットが比較的少なく、電気的打ち消
しが小さいときに生じる指紋、傷等による反射信号の振
幅の減少、このためのフォーカスゲインの低下が示され
る。本図(d)には、オフセットが比較的大きく電気的
打ち消しが大きい場合に生じる指紋、傷等による反射信
号の振幅の減少、このためのフォーカスゲイン低下が示
されている。オフセット打ち消し電圧が大きいとフォー
カスゲイン低下時に打ち消しできずに信号が乱れる程度
がひどくなると誤り訂正ができなかったり、トラックが
飛んでしまう点では第5の実施例と同様である。図
(c)に示すフォーカスエラー信号のように、通常時は
オフセットとが打ち消され、目標(0)を追従してい
る。フォーカスゲインの低下の時間が短い場合にはフォ
ーカスエラーの乱れは小さい。フォーカスゲイン低下時
はオフセットが打ち消されずに注入した電圧によってフ
ォーカスエラーが乱されている。以上の振幅減少に対し
て本実施例による補正を以下に説明する。
【0035】図18は第6の実施例の各主要部の出力波
形を示す図である。本図(a)は増幅器400の出力波
形を示し、本図(b)は上側エンベロープ検出手段61
3の出力波形を示し、本図(c)、(d)は判定手段6
14の出力波形を示し、本図(e)はオフセット打消電
圧電流切換手段208の出力波形を示す。本図に示すよ
うに、コンパクトディスク100の傷に対しは判定出力
継続時間判定手段616により補正されない。すなわち
判定出力1及び2に対して一定時間Td1、Td2以上の継
続するものが補正される。本実施例によれば、コンパク
トディスク100に対する傷のようにオフセットエラー
信号に影響を与えないものに対しては補正をしないよう
にした点を加え、第5の実施例と同様の作用効果が得ら
れる。
【0036】図19は本発明の第7の実施例に係るコン
パクトディスクプレーヤ装置を示す図である。本実施例
では第5の実施例と同様に最適なオフセット補正を行
い、また反射信号の下側のエンベロープの変動が一定値
以下の場合にもオフセット打消電圧の変化を行わないよ
うにするため、本図において図11に示す構成要素と異
なるものとして、前記増幅器400に接続され下側の包
絡線(エンベロープ)を検出する手段601と、検出さ
れた下側の包絡線のレベルを判定する判定手段617と
が設けられる。前記電圧電流切換制御装置615は判定
手段614及び604で判定されたレベルに従って前記
注入する直流電圧又は直流電流の値を制御するが、下側
エンベロープのレベル判定出力が検知された場合にのみ
オフセット打消電圧電流切換手段208を制御する。
【0037】図20は図19のオフセット打消電圧電流
切換手段のスイッチの動作を説明する図である。本図に
示すように、スイッチ2084は一定時間以上判定出力
1が“H”かつ判定出力3が“H”でメークとなり、ス
イッチ2085は一定時間以上判定出力2が“H”かつ
判定出力3が“H”でメークとなる。以下に本実施例に
より解決すべき反射信号の振幅の減少を説明する。
【0038】図21は指紋、傷、小さな傷、汚れ等によ
りコンパクトディスクの反射信号の振幅の減少を示す図
である。本図(a)には、オフセットが比較的少なく、
電気的打ち消しが小さいときに生じる指紋、傷、小さな
傷、汚れ等による反射信号の振幅の減少、このためのフ
ォーカスゲインの低下が示される。本図(d)には、オ
フセットが比較的大きく電気的打ち消しが大きい場合に
生じる指紋、傷、小さな傷、汚れ等による反射信号の振
幅の減少、このためのフォーカスゲイン低下が示されて
いる。オフセット打ち消し電圧が大きいとフォーカスゲ
イン低下時に打ち消しできずに信号が乱れる程度がひど
くなると誤り訂正ができなかったり、トラックが飛んで
しまう点では第6の実施例と同様であるが小さな傷、汚
れ等ではフォーカスゲインの低下も少なくオフセットの
打消しのできない量が少ない。図(c)に示すフォーカ
スエラー信号のように、通常時はオフセットとが打ち消
され、目標(0)を追従している。フォーカスゲインの
低下の時間が短い場合にはフォーカスエラーの乱れは小
さい。フォーカスゲイン低下時はオフセットが打ち消さ
れずに注した電圧によってフォーカスエラーが乱されて
いる。以上の振幅減少に対して本実施例による補正を以
下に説明する。
【0039】図22は第7の実施例の各主要部の出力波
形を示す図である。本図(a)は増幅器400の出力波
形を示し、本図(b)は上側エンベロープ検出手段61
3の出力波形を示し、本図(c)、(d)は判定手段6
14の出力波形を示し、本図(e)は下側エンベロープ
検出手段601の出力波形を示し、本図(f)は判定手
段617の出力波形を示し、本図(g)はオフセット打
消電圧電流切換手段208の出力波形を示す。本図
(g)に示すように、コンパクトディスク100の指
紋、傷に対してオフセット打消電圧を形成するが、小さ
い傷、汚れ等に対してはオフセット打消電圧を形成しな
い。本実施例によれば、コンパクトディスク100に対
する小さな傷、汚れ等のようにオフセットエラー信号に
影響を与えないものに対しては補正をしないようにした
点を除き、第5の実施例と同様の作用効果が得られる。
【0040】図23は本発明の第8の実施例に係るコン
パクトディスクプレーヤ装置を示す図である。本実施例
では第5の実施例と同様に最適なオフセット補正を行
い、この場合一定時間以内の短いフォーカスゲインの変
化についてはオフセットを打消電圧の変化を行わないよ
うにするため、また反射信号の下側のエンベロープの変
動が一定値以下の場合にもオフセット打消電圧の変化を
行わないようにするため、本図において図19に示す構
成要素と異なるものとして、判定手段614と電圧電流
切換制御装置615との間に第6の実施例に用いたもの
と同一である判定出力継続時間判定手段616が設けら
れる。本実施例により解決すべき反射信号の振幅の減少
は図21に示すものと同一である。
【0041】図24は第8の実施例の各主要部の出力波
形を示す図である。本図(a)は増幅器400の出力波
形を示し、本図(b)は上側エンベロープ検出手段61
3の出力波形を示し、本図(c)、(d)は判定手段6
14の出力波形を示し、本図(e)は下側エンベロープ
検出手段601の出力波形を示し、本図(f)は判定手
段617の出力波形を示し、本図(g)はオフセット打
消電圧電流切換手段208の出力波形を示す。本図
(g)に示すように、コンパクトディスク100の指紋
に対してオフセット打消電圧を形成するが、傷、小さい
傷、汚れ等に対してはオフセット打消電圧を形成しな
い。本実施例によれば、コンパクトディスク100に対
する傷、小さな傷、汚れ等のようにオフセットエラー信
号に影響を与えないものに対しては補正をしないように
した点を除き、第5の実施例と同様の作用効果が得られ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したようにフォーカスエラー信
号を形成する制御回路への直流電圧に正弦波交流電圧を
重畳し得られた反射信号の下側の包絡線を検出し合焦時
の下側包絡線のレベルに合わせるように直流電圧を補正
するので工場出荷前の調整が簡便、正確になり、さらに
反射信号の振幅を監視しの振幅が減少した場合に注入す
べき直流電流を制御するので、ディスクについた指紋等
によるフォーカスサーボゲインの低下を補正することが
でき誤り訂正不能等の不具合を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るコンパクトディス
クプレーヤ装置を示す図である。
【図2】図1の増幅器400の出力であるアイパターン
を示す図である。
【図3】正弦波交流電圧又は交流電流を注入した場合の
アイパターンの変化を示す図である。
【図4】第1の実施例に係る各主要部の出力波形を示す
図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るコンパクトディス
クプレーヤ装置を示す図である。
【図6】第2の実施例に係る各主要部の出力波形を示す
図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係るコンパクトディス
クプレーヤ装置を示す図である。
【図8】第3の実施例に係る各主要部の出力波形を示す
図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係るコンパクトディス
クプレーヤ装置を示す図である。
【図10】第4の実施例に係る各主要部の出力波形を示
す図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係るコンパクトディ
スクプレーヤ装置を示す図である。
【図12】図11のオフセット打ち消し電圧切換手段を
示す図である。
【図13】指紋等によりコンパクトディスクの反射信号
の振幅の減少を示す図である。
【図14】第5の実施例に係る各主要部の出力波形を示
す図である。
【図15】本発明の第6の実施例に係るコンパクトディ
スクプレーヤ装置を示す図である。
【図16】図15のオフセット打ち消し電圧切換手段の
スイッチの動作を示す図である。
【図17】指紋、傷等によりコンパクトディスクの反射
信号の振幅の減少を示す図である。
【図18】第6の実施例に係る各主要部の出力波形を示
す図である。
【図19】本発明の第7の実施例に係るコンパクトディ
スクプレーヤ装置を示す図である。
【図20】図19のオフセット打ち消し電圧切換手段の
スイッチの動作を示す図である。
【図21】指紋、傷、小さな傷、汚れ等によりコンパク
トディスクの反射信号の振幅の減少を示す図である。
【図22】第7の実施例に係る各主要部の出力波形を示
す図である。
【図23】本発明の第8の実施例に係るコンパクトディ
スクプレーヤ装置を示す図である。
【図24】第7の実施例に係る各主要部の出力波形を示
す図である。
【図25】従来のコンパクトディスクプレーヤ装置を示
す図である。
【符号の説明】
100…コンパクトディスク 202…オフセット打消用注入電圧電流調整部 207…正弦波交流電圧電流発生手段 208…オフセット打消電圧電流切換手段 601…下側エンベロープ検出手段 602…掛算手段 603…積分手段 604、606、614、617…判定手段 605…注入電圧電流制御装置 607…ゼロクロスタイミング検出手段 608、611、612…サンプリングホールド 609…正のピーク検出手段 610…負のピーク検出手段 613…上側エンベロープ検出手段 615…電圧電流切換制御装置 616…判定出力継続時間判定手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンパクトディスク(100)の反射信
    号を読み取り、光学系で発生する合焦点に対するオフセ
    ットを打ち消すために、フォーカスエラー信号を形成す
    る制御回路に、前記オフセット量に対応する直流電圧又
    は直流電流を注入するオフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)を有するコンパクトディスクプレーヤ装
    置であって、 前記オフセット打消用注入電圧電流調整部(202)の
    直流電圧又は直流電流に正弦波交流電圧又は交流電流を
    重畳させるための正弦波交流電圧電流発生手段(20
    7)と、 前記コンパクトディスク(100)の反射信号の下側エ
    ンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段(60
    1)と、 前記下側エンベロープと前記正弦波交流電圧又は交流電
    流とを掛算する掛算手段(602)と、 前記掛算手段(602)の出力信号を積分する積分手段
    (603)と、 前記積分手段(603)での積分値が零よりも大きいか
    を判定する判定手段(604)と、 前記判定手段(604)の判定結果により前記積分値が
    ほぼ零となるように前記オフセット打消用注入電圧電流
    調整部(202)の注入すべき直流電圧又は直流電流を
    調整する注入電圧電流制御装置(605)とを備える。
  2. 【請求項2】 コンパクトディスク(100)の反射信
    号を読み取り、光学系で発生する合焦点に対するオフセ
    ットを打ち消すために、フォーカスエラー信号を形成す
    る制御回路に、前記オフセット量に対応する直流電圧又
    は直流電流を注入するオフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)を有するコンパクトディスクプレーヤ装
    置であって、 前記オフセット打消用注入電圧電流調整部(202)の
    直流電圧又は直流電流に正弦波交流電圧又は交流電流を
    重畳させるための正弦波交流電圧電流発生手段(20
    7)と、 前記コンパクトディスク(100)の反射信号の下側エ
    ンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段(60
    1)と、 前記下側エンベロープ検出手段(601)の出力信号を
    積分する積分手段(603)と、 前記積分手段(603)での積分値が一定値よりも大き
    いかを判定する判定手段(606)と、 前記判定手段(606)の判定結果により前記積分値が
    最小となるように前記オフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)の注入すべき直流電圧又は直流電流を調
    整する注入電圧電流制御装置(605)とを備える。
  3. 【請求項3】 コンパクトディスク(100)の反射信
    号を読み取り、光学系で発生する合焦点に対するオフセ
    ットを打ち消すために、フォーカスエラー信号を形成す
    る制御回路に、前記オフセット量に対応する直流電圧又
    は直流電流を注入するオフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)を有するコンパクトディスクプレーヤ装
    置であって、 前記オフセット打消用注入電圧電流調整部(202)の
    直流電圧又は直流電流に正弦波交流電圧又は交流電流を
    重畳させるための正弦波交流電圧電流発生手段(20
    7)と、 前記正弦波交流電圧又は交流電流のゼロクロスタイミン
    グを検出するゼロクロスタイミング検出手段(607)
    と、 前記コンパクトディスク(100)の反射信号の下側エ
    ンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段(60
    1)と、 前記下側エンベロープの信号を前記ゼロクロスタイミン
    グでサンプリングしホールドするサンプリングホールド
    (608)と、 前記サンプリングホールド(608)の出力信号を積分
    する積分手段(603)と、 前記積分手段(603)での積分値が一定値よりも大き
    いかを判定する判定手段(606)と、 前記判定手段(606)の判定結果により前記積分値が
    最小となるように前記オフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)の注入すべき直流電圧又は直流電流を調
    整する注入電圧電流制御装置(605)とを備える。
  4. 【請求項4】 コンパクトディスク(100)の反射信
    号を読み取り、光学系で発生する合焦点に対するオフセ
    ットを打ち消すために、フォーカスエラー信号を形成す
    る制御回路に、前記オフセット量に対応する直流電圧又
    は直流電流を注入するオフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)を有するコンパクトディスクプレーヤ装
    置であって、 前記オフセット打消用注入電圧電流調整部(202)の
    直流電圧又は直流電流に正弦波交流電圧又は交流電流を
    重畳させるための正弦波交流電圧電流発生手段(20
    7)と、 前記正弦波交流電圧又は交流電流の正のピークのタイミ
    ングを検出する正のピーク検出手段(609)と、 前記正弦波交流電圧又は交流電流の負のピークのタイミ
    ングを検出する負のピーク検出手段(610)と、 前記コンパクトディスク(100)の反射信号の下側エ
    ンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段(60
    1)と、 前記下側エンベロープの信号を前記正のピークのタイミ
    ングでサンプリングしホールドするサンプリングホール
    ド(611)と、 前記下側エンベロープの信号を前記負のピークのタイミ
    ングでサンプリングしホールドするサンプリングホール
    ド(612)と、 前記サンプリングホールド(611)及び(612)の
    出力信号の差を積分する積分手段(603)と、 前記積分手段(603)での積分値が零よりも大きいか
    を判定する判定手段(604)と、 前記判定手段(604)の判定結果により前記積分値が
    ほぼ零となるように前記オフセット打消用注入電圧電流
    調整部(202)の注入すべき直流電圧又は直流電流を
    調整する注入電圧電流制御装置(605)とを備える。
  5. 【請求項5】 コンパクトディスク(100)の反射信
    号を読み取り、光学系で発生する合焦点に対するオフセ
    ットを打ち消すために、フォーカスエラー信号を形成す
    る制御回路に、前記オフセット量に対応する直流電圧又
    は直流電流を注入するオフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)を有するコンパクトディスクプレーヤ装
    置であって、 前記注入すべき直流電圧又は直流電流の波形を調整する
    オフセット打消電圧電流切換手段(208)と、 前記コンパクトディスク(100)の反射信号の上側エ
    ンベロープを検出する上側エンベロープ検出手段(61
    3)と、 前記上側エンベロープの信号を所定のしきい値よりも大
    きいかを判定する判定手段(614)と、 前記判定されたレベルに従って直流電圧又は直流電流を
    注入するためにオフセット打消電圧電流切換手段(20
    8)を制御する電圧電流切換制御装置(615)とを備
    えるコンパクトディスクプレーヤ装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧電流切換制御装置(615)は
    前記判定されたレベルが一定時間以上継続した場合のみ
    直流電圧又は直流電流を注入するためにオフセット打消
    電圧電流切換手段(208)を制御する請求項5記載の
    コンパクトディスクプレーヤ装置。
  7. 【請求項7】 コンパクトディスク(100)の反射信
    号を読み取り、光学系で発生する合焦点に対するオフセ
    ットを打ち消すために、フォーカスエラー信号を形成す
    る制御回路に、前記オフセット量に対応する直流電圧又
    は直流電流を注入するオフセット打消用注入電圧電流調
    整部(202)を有するコンパクトディスクプレーヤ装
    置であって、 前記注入すべき直流電圧又は直流電流の波形を調整する
    オフセット打消電圧電流切換手段(208)と、 前記コンパクトディスク(100)の反射信号の上側エ
    ンベロープを検出する上側エンベロープ検出手段(61
    3)と、 前記上側エンベロープの信号を所定のしきい値よりも大
    きいかを判定する判定手段(614)と、 前記判定されたレベルに従って直流電圧又は直流電流を
    注入するためにオフセット打消電圧電流切換手段(20
    8)を制御する電圧電流切換制御装置(615)と、 前記コンパクトディスク(100)の反射信号の下側エ
    ンベロープを検出する下側エンベロープ検出手段(60
    1)と、 前記下側エンベロープの信号を所定のしきい値よりも大
    きいかを判定する判定手段(617)と、 前記判定手段(614)及び判定手段(617)によっ
    て判定されたレベルに従って直流電圧又は直流電流を注
    入するためにオフセット打消電圧電流切換手段(20
    8)を制御する電圧電流切換制御装置(615)とを備
    えるコンパクトディスクプレーヤ装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧電流切換制御装置(615)は
    前記判定されたレベルが一定時間以上継続した場合のみ
    直流電圧又は直流電流を注入するためにオフセット打消
    電圧電流切換手段(208)を制御する請求項7記載の
    コンパクトディスクプレーヤ装置。
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