JPH0660363A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH0660363A JPH0660363A JP34904691A JP34904691A JPH0660363A JP H0660363 A JPH0660363 A JP H0660363A JP 34904691 A JP34904691 A JP 34904691A JP 34904691 A JP34904691 A JP 34904691A JP H0660363 A JPH0660363 A JP H0660363A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗布型の磁気記録媒体の短波長における出力
を向上する。 【構成】 長手方向で測定した磁性層の保磁力Hcと残
留磁化Brとの積をB、長手方向から60°傾けて測定
した磁性層の保磁力Hcと残留磁化Brとの積をAとし
たとき、A/Bが0.75以上となるように、非磁性支
持体上に磁性層を形成する。
を向上する。 【構成】 長手方向で測定した磁性層の保磁力Hcと残
留磁化Brとの積をB、長手方向から60°傾けて測定
した磁性層の保磁力Hcと残留磁化Brとの積をAとし
たとき、A/Bが0.75以上となるように、非磁性支
持体上に磁性層を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種磁気テープ等の塗
布型の磁気記録媒体に関する。
布型の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体においては、装置の小型化
等に伴い、高記録密度化が要求されてきており、このた
めには、短波長における出力の向上が必要である。
等に伴い、高記録密度化が要求されてきており、このた
めには、短波長における出力の向上が必要である。
【0003】短波長における出力は、媒体の表面粗さに
影響され、表面平滑性が良いと出力が高くなる。しか
し、媒体の表面平滑性が良すぎると、走行摩擦が大きく
なる等走行安定性が低下する。このため、媒体の表面粗
さによる短波長における出力の向上には限界がある。
影響され、表面平滑性が良いと出力が高くなる。しか
し、媒体の表面平滑性が良すぎると、走行摩擦が大きく
なる等走行安定性が低下する。このため、媒体の表面粗
さによる短波長における出力の向上には限界がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような事情から本
発明者らは、塗布型の磁気記録媒体について検討を行っ
たところ、長手方向から垂直方向に60°傾けて測定し
たHcとBrとの積と、短波長における出力とに相関が
あることを見出した。
発明者らは、塗布型の磁気記録媒体について検討を行っ
たところ、長手方向から垂直方向に60°傾けて測定し
たHcとBrとの積と、短波長における出力とに相関が
あることを見出した。
【0005】本発明の目的は、短波長における出力が高
い磁気記録媒体と、その製造方法とを提供することにあ
る。
い磁気記録媒体と、その製造方法とを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)および(2)の本発明により達成される。
(1)および(2)の本発明により達成される。
【0007】(1)非磁性支持体上に、磁性粉末とバイ
ンダとを含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、長
手方向で測定した前記磁性層の保磁力Hcと残留磁化B
rとの積をB、長手方向から垂直方向に60°傾けて測
定した前記磁性層の保磁力Hcと残留磁化Brとの積を
Aとしたとき、A/Bが0.75以上であることを特徴
とする磁気記録媒体。
ンダとを含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、長
手方向で測定した前記磁性層の保磁力Hcと残留磁化B
rとの積をB、長手方向から垂直方向に60°傾けて測
定した前記磁性層の保磁力Hcと残留磁化Brとの積を
Aとしたとき、A/Bが0.75以上であることを特徴
とする磁気記録媒体。
【0008】(2)磁性粉末とバインダとを含む磁性塗
膜を非磁性支持体上に形成した後、長手方向から垂直方
向に10〜60°傾けた磁界中で前記塗膜を乾燥し、上
記(1)に記載の磁気記録媒体を製造することを特徴と
する磁気記録媒体の製造方法。
膜を非磁性支持体上に形成した後、長手方向から垂直方
向に10〜60°傾けた磁界中で前記塗膜を乾燥し、上
記(1)に記載の磁気記録媒体を製造することを特徴と
する磁気記録媒体の製造方法。
【0009】
【作用】本発明の磁気記録媒体では、長手方向で測定し
た保磁力Hcと残留磁化Brとの積Bに対する長手方向
から垂直方向に60°傾けて測定した保磁力Hcと残留
磁化Brとの積Aの比A/Bが0.75以上となるよう
に磁性層を構成する。
た保磁力Hcと残留磁化Brとの積Bに対する長手方向
から垂直方向に60°傾けて測定した保磁力Hcと残留
磁化Brとの積Aの比A/Bが0.75以上となるよう
に磁性層を構成する。
【0010】A/Bを0.75以上とすることにより、
短波長における出力、例えばVHS、S−VHS、8m
m、Hi8における輝度信号の出力が向上した磁気記録
媒体が実現する。
短波長における出力、例えばVHS、S−VHS、8m
m、Hi8における輝度信号の出力が向上した磁気記録
媒体が実現する。
【0011】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
に説明する。
【0012】本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上
に、磁性粉末とバインダとを含む磁性層を有する。
に、磁性粉末とバインダとを含む磁性層を有する。
【0013】この場合、本発明では、NS対向磁石で配
向後、磁場中乾燥させることにより、磁性層の長手方向
で測定した保磁力Hcと残留磁化Brとの積をB、長手
方向から垂直方向に60°傾けて測定した保磁力Hcと
残留磁化Brとの積をAとしたとき、A/Bを0.75
以上となるような磁性層を構成する。
向後、磁場中乾燥させることにより、磁性層の長手方向
で測定した保磁力Hcと残留磁化Brとの積をB、長手
方向から垂直方向に60°傾けて測定した保磁力Hcと
残留磁化Brとの積をAとしたとき、A/Bを0.75
以上となるような磁性層を構成する。
【0014】A/Bが0.75未満では、短波長側の出
力が不十分である。この場合、A/Bの上限は、0.9
5程度である。なお、通常の場合、A/Bは0.55〜
0.65程度である。Hc、Brの値は媒体によって種
々変更可能である。Hi8の場合、60°傾けて測定し
たHcは、1700〜2200Oe程度が好ましく、B
rは1200〜1500G程度が好ましい。この場合、
HcとBrの積Aは、一般に2MGOe以上、4MGO
e未満、特に2.6〜3.3MGOe程度である。な
お、HcやBrはVSMを用いて測定すればよい。
力が不十分である。この場合、A/Bの上限は、0.9
5程度である。なお、通常の場合、A/Bは0.55〜
0.65程度である。Hc、Brの値は媒体によって種
々変更可能である。Hi8の場合、60°傾けて測定し
たHcは、1700〜2200Oe程度が好ましく、B
rは1200〜1500G程度が好ましい。この場合、
HcとBrの積Aは、一般に2MGOe以上、4MGO
e未満、特に2.6〜3.3MGOe程度である。な
お、HcやBrはVSMを用いて測定すればよい。
【0015】また、磁性層の厚さは2〜4μm 程度が好
ましい。磁性層の表面粗さRaは3〜7nm、特に4〜6
nmが好ましい。Raが小さすぎると走行摩擦が高くな
り、走行性が悪化し、Raが大きすぎると短波長側の出
力が低下する。なお、RaはJIS B 0601に規
定されている。
ましい。磁性層の表面粗さRaは3〜7nm、特に4〜6
nmが好ましい。Raが小さすぎると走行摩擦が高くな
り、走行性が悪化し、Raが大きすぎると短波長側の出
力が低下する。なお、RaはJIS B 0601に規
定されている。
【0016】磁性層は前記の特性を有する以外に特に制
限はなく、公知の各種塗布型磁性層であってよい。本発
明に用いる磁性粉末としては、例えばγ−Fe2 O3 、
Co含有γ−Fe2 O3 、Fe3 O4 、Co含有Fe3
O4 、CrO2 等の酸化物微粉末や、Fe、Co、Ni
あるいはこれらの合金微粉末等公知の磁性粉末から、目
的に応じて適当なものを選択すればよく、その保磁力H
c、飽和磁化σs等も目的に応じ適宜選択すればよい。
限はなく、公知の各種塗布型磁性層であってよい。本発
明に用いる磁性粉末としては、例えばγ−Fe2 O3 、
Co含有γ−Fe2 O3 、Fe3 O4 、Co含有Fe3
O4 、CrO2 等の酸化物微粉末や、Fe、Co、Ni
あるいはこれらの合金微粉末等公知の磁性粉末から、目
的に応じて適当なものを選択すればよく、その保磁力H
c、飽和磁化σs等も目的に応じ適宜選択すればよい。
【0017】また、磁性粉末は、針状形態あるいは粒状
形態であり、その寸法は磁気記録媒体として用いる用途
によって選択されるが、一般に、長径0.1〜1μm 、
軸比1〜20のものが好ましい。またビデオ用、オーデ
ィオ用等のテープに使用される針状形態は、直径0.1
〜0.5μm 、針状比4〜15のものが好ましい。ま
た、比表面積(BET値)は20〜70m2/gのものが好
ましい。 本発明に用いるバインダ樹脂は、電子線硬化
性、熱可塑性樹脂、熱硬化性もしくは反応型樹脂または
これらの混合物等いずれであってもよいが、得られる膜
強度等から熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂を用いるこ
とが好ましい。
形態であり、その寸法は磁気記録媒体として用いる用途
によって選択されるが、一般に、長径0.1〜1μm 、
軸比1〜20のものが好ましい。またビデオ用、オーデ
ィオ用等のテープに使用される針状形態は、直径0.1
〜0.5μm 、針状比4〜15のものが好ましい。ま
た、比表面積(BET値)は20〜70m2/gのものが好
ましい。 本発明に用いるバインダ樹脂は、電子線硬化
性、熱可塑性樹脂、熱硬化性もしくは反応型樹脂または
これらの混合物等いずれであってもよいが、得られる膜
強度等から熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂を用いるこ
とが好ましい。
【0018】熱硬化性樹脂としては、例えばフェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、ブチラール樹脂、ホルマール樹脂、メラミン樹脂、
アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系反応樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、飽和
ポリエステル樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂などの縮
重合系の樹脂あるいは高分子量ポリエステル樹脂とイソ
シアネートプレポリマーの混合物、メタクリル酸塩共重
合体とジイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエ
ステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、低分
子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェニルメタ
ントリイソシアネートの混合物など、上記の縮重合系樹
脂とイソシアネート化合物などの架橋剤との混合物、塩
化ビニル−酢酸ビニル(カルボン酸含有も含む)、塩化
ビニル−ビニルアルコール−酢酸ビニル(カルボン酸含
有も含む)、塩化ビニル−塩化ビニリデン、塩素化塩化
ビニル、塩化ビニル−アクリロニトリル、ビニルブチラ
ール、ビニルホルマール等のビニル共重合系樹脂と架橋
剤との混合物、ニトロセルロース、セルロースアセトブ
チレート等の繊維素系樹脂と架橋剤との混合物、ブタジ
エン−アクリロニトリル等の合成ゴム系と架橋剤との混
合物、さらにはこれらの混合物等が好適である。
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、ブチラール樹脂、ホルマール樹脂、メラミン樹脂、
アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系反応樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、飽和
ポリエステル樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂などの縮
重合系の樹脂あるいは高分子量ポリエステル樹脂とイソ
シアネートプレポリマーの混合物、メタクリル酸塩共重
合体とジイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエ
ステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、低分
子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェニルメタ
ントリイソシアネートの混合物など、上記の縮重合系樹
脂とイソシアネート化合物などの架橋剤との混合物、塩
化ビニル−酢酸ビニル(カルボン酸含有も含む)、塩化
ビニル−ビニルアルコール−酢酸ビニル(カルボン酸含
有も含む)、塩化ビニル−塩化ビニリデン、塩素化塩化
ビニル、塩化ビニル−アクリロニトリル、ビニルブチラ
ール、ビニルホルマール等のビニル共重合系樹脂と架橋
剤との混合物、ニトロセルロース、セルロースアセトブ
チレート等の繊維素系樹脂と架橋剤との混合物、ブタジ
エン−アクリロニトリル等の合成ゴム系と架橋剤との混
合物、さらにはこれらの混合物等が好適である。
【0019】バインダ樹脂を硬化する架橋剤としては、
各種ポリイソシアナート、特にジイソシアナートを用い
ることができ、特に、トリレンジイソシアナート、ヘキ
サメチレンジイソシアナート、メチレンジイソシアナー
トの1種以上が好ましい。これらの架橋剤は、バインダ
樹脂に含有される官能基等と結合して樹脂を架橋する。
架橋剤の含有量は樹脂100重量部に対し、10〜30
重量部とすることが好ましい。このような、熱硬化性樹
脂を硬化するには、一般に加熱オーブン中で50〜70
℃にて12〜48時間加熱すればよい。
各種ポリイソシアナート、特にジイソシアナートを用い
ることができ、特に、トリレンジイソシアナート、ヘキ
サメチレンジイソシアナート、メチレンジイソシアナー
トの1種以上が好ましい。これらの架橋剤は、バインダ
樹脂に含有される官能基等と結合して樹脂を架橋する。
架橋剤の含有量は樹脂100重量部に対し、10〜30
重量部とすることが好ましい。このような、熱硬化性樹
脂を硬化するには、一般に加熱オーブン中で50〜70
℃にて12〜48時間加熱すればよい。
【0020】バインダーとしては、電子線硬化型化合物
を硬化したもの、すなわち電子線硬化性樹脂を用いたも
のも好適である。電子線硬化性化合物の具体例として
は、ラジカル重合性を有する不飽和二重結合を示すアク
リル酸、メタクリル酸、あるいはそれらのエステル化合
物のようなアクリル系二重結合、ジアリルフタレートの
ようなアリル系二重結合、マレイン酸、マレイン酸誘導
体等のアミン変性物の不飽和結合等の電子線照射による
架橋あるいは重合乾燥する基を熱可塑性樹脂の分子中に
含有または導入した樹脂である。その他電子線照射によ
り架橋重合する不飽和二重結合を有する化合物であれば
用いることができる。
を硬化したもの、すなわち電子線硬化性樹脂を用いたも
のも好適である。電子線硬化性化合物の具体例として
は、ラジカル重合性を有する不飽和二重結合を示すアク
リル酸、メタクリル酸、あるいはそれらのエステル化合
物のようなアクリル系二重結合、ジアリルフタレートの
ようなアリル系二重結合、マレイン酸、マレイン酸誘導
体等のアミン変性物の不飽和結合等の電子線照射による
架橋あるいは重合乾燥する基を熱可塑性樹脂の分子中に
含有または導入した樹脂である。その他電子線照射によ
り架橋重合する不飽和二重結合を有する化合物であれば
用いることができる。
【0021】電子線硬化樹脂に変性できる熱可塑性樹脂
の例としては、塩化ビニル系共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル、ビニルアルコール系共重合体、塩化ビニル−
アクリル系共重合体、飽和ポリエステルのエポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、繊維素誘導体等を挙げることがで
き、これらを公知の方法によるアクリル変性等を施せば
よい。
の例としては、塩化ビニル系共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル、ビニルアルコール系共重合体、塩化ビニル−
アクリル系共重合体、飽和ポリエステルのエポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、繊維素誘導体等を挙げることがで
き、これらを公知の方法によるアクリル変性等を施せば
よい。
【0022】磁性塗料の溶剤に特に制限はなく、磁性塗
料に通常用いる溶媒、例えばシクロヘキサノン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン等
のケトン系、トルエン等の芳香族系、イソプロピルアル
コール、ブチルアルコール等のアルコール系、エチルセ
ロソルブ、酢酸セロソルブ等のセロソルブ系等の各種有
機溶剤の1種または2種以上を目的に応じて選択すれば
よい。磁性塗料に使用する溶剤の使用量に特に制限はな
いが、強磁性粉末100重量部に対し、150〜300
重量部程度とすることが好ましい。
料に通常用いる溶媒、例えばシクロヘキサノン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン等
のケトン系、トルエン等の芳香族系、イソプロピルアル
コール、ブチルアルコール等のアルコール系、エチルセ
ロソルブ、酢酸セロソルブ等のセロソルブ系等の各種有
機溶剤の1種または2種以上を目的に応じて選択すれば
よい。磁性塗料に使用する溶剤の使用量に特に制限はな
いが、強磁性粉末100重量部に対し、150〜300
重量部程度とすることが好ましい。
【0023】磁性塗料中には、磁性層の機械的強度を高
めるために、α−Al2 O3 、Cr2 O3 、TiO2 、
SiC、α−Fe2 O3 等の無機微粒子を含有させるこ
とが好ましい。また、磁性塗料中には、必要に応じ、脂
肪酸等の分散剤、シリコーンオイル等の潤滑剤、その他
の各種添加物を添加してもよい。
めるために、α−Al2 O3 、Cr2 O3 、TiO2 、
SiC、α−Fe2 O3 等の無機微粒子を含有させるこ
とが好ましい。また、磁性塗料中には、必要に応じ、脂
肪酸等の分散剤、シリコーンオイル等の潤滑剤、その他
の各種添加物を添加してもよい。
【0024】本発明の磁気記録媒体に用いる非磁性支持
体に特に制限はなく、目的に応じて各種可撓性材質、各
種剛性材質から選択した材料を、各種規格に応じてテー
プ状などの所定形状および寸法とすればよい。 例え
ば、可撓性材質としては、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステルが挙げられる。なお、本発明の磁気記
録媒体には必要に応じて、下地層、バックコート層等を
設けてもよい。
体に特に制限はなく、目的に応じて各種可撓性材質、各
種剛性材質から選択した材料を、各種規格に応じてテー
プ状などの所定形状および寸法とすればよい。 例え
ば、可撓性材質としては、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステルが挙げられる。なお、本発明の磁気記
録媒体には必要に応じて、下地層、バックコート層等を
設けてもよい。
【0025】次に本発明の磁気記録媒体の製造方法につ
いて図1に基づいて説明する。
いて図1に基づいて説明する。
【0026】まず、磁性粉末、バインダ等を含有する磁
性塗料を非磁性支持体2上に塗布し、磁性塗膜3を形成
する。次いで、長手方向から垂直方向に角度θ傾いた磁
界を磁性塗膜3に印加して配向を行なう。この場合、角
度θは10〜60°とする。角度θが前記範囲外である
とA/Bを0.75以上にすることが困難である。ま
た、磁界強度は、2000〜7000G程度が好まし
い。
性塗料を非磁性支持体2上に塗布し、磁性塗膜3を形成
する。次いで、長手方向から垂直方向に角度θ傾いた磁
界を磁性塗膜3に印加して配向を行なう。この場合、角
度θは10〜60°とする。角度θが前記範囲外である
とA/Bを0.75以上にすることが困難である。ま
た、磁界強度は、2000〜7000G程度が好まし
い。
【0027】なお、用いる配向装置には特に制限がな
く、例えば図示例のように、配向用磁石4を有する公知
の配向装置を用いればよい。
く、例えば図示例のように、配向用磁石4を有する公知
の配向装置を用いればよい。
【0028】次いで、磁界を印加しているところで磁性
塗膜3を乾燥させて磁場中乾燥を行なう。この際、磁場
中乾燥を行なわないと、配向が不十分となるため、A/
Bを0.75以上にすることができなくなる。なお、磁
性塗膜3の乾燥方法には特に制限がなく、従来公知の方
法で行なえばよい。
塗膜3を乾燥させて磁場中乾燥を行なう。この際、磁場
中乾燥を行なわないと、配向が不十分となるため、A/
Bを0.75以上にすることができなくなる。なお、磁
性塗膜3の乾燥方法には特に制限がなく、従来公知の方
法で行なえばよい。
【0029】これらの後、カレンダー加工等の表面平滑
処理を経て、磁性塗膜3を硬化する。そして、これをス
リッター等により所定寸法に切断して、磁気テープ等と
する。
処理を経て、磁性塗膜3を硬化する。そして、これをス
リッター等により所定寸法に切断して、磁気テープ等と
する。
【0030】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
をさらに詳細に説明する。
【0031】実施例1 組成物 磁性粉末 100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10重量部 重合度 約400 ポリウレタン樹脂 10重量部 数平均分子量 約5万 α−Al2 O3 5重量部 ステアリン酸 2重量部 メチルエチルケトン 80重量部 メチルイソブチルケトン 80重量部 トルエン 40重量部
【0032】磁性粉末として、保磁力Hc1650O
e、飽和磁化σs125emu/g 、BET55m2/gの合金
粉末を使用した前記組成物を加圧ニーダにて十分に混練
処理を行なった後、サンドグラインダーミルにて分散を
行ないトリレンジイソシアナート5重量部を添加して、
10μm 厚のポリエステルフィルム上に塗布した。
e、飽和磁化σs125emu/g 、BET55m2/gの合金
粉末を使用した前記組成物を加圧ニーダにて十分に混練
処理を行なった後、サンドグラインダーミルにて分散を
行ないトリレンジイソシアナート5重量部を添加して、
10μm 厚のポリエステルフィルム上に塗布した。
【0033】次いで、図1に示される配向装置で、角度
θ60°、磁界強度2500Gの磁界を印加して配向と
磁場中乾燥とを行なった。
θ60°、磁界強度2500Gの磁界を印加して配向と
磁場中乾燥とを行なった。
【0034】次いで、カレンダ処理を行ない、60℃に
て24時間熱硬化を行なった。磁性層の最終厚みは3.
0μm とした。次いでスリッターにより8mm幅に切断
し、8ミリビデオテープを得た。これをサンプルNo. 1
とする。
て24時間熱硬化を行なった。磁性層の最終厚みは3.
0μm とした。次いでスリッターにより8mm幅に切断
し、8ミリビデオテープを得た。これをサンプルNo. 1
とする。
【0035】実施例2 実施例1において、磁界強度を5000Gにした他はサ
ンプルNo. 1と同様にしてサンプルNo. 2を得た。
ンプルNo. 1と同様にしてサンプルNo. 2を得た。
【0036】実施例3、4 実施例1において、θ=10°および30°の方向に磁
界強度2500Gの配向磁界を印加した他はサンプルN
o. 1と同様にしてサンプルNo. 4を得た。
界強度2500Gの配向磁界を印加した他はサンプルN
o. 1と同様にしてサンプルNo. 4を得た。
【0037】比較例1 実施例1において、配向装置をN−N対向磁石に変え、
媒体の長手方向(θ=0°)に磁界強度2500Gの磁
界を印加して配向させた後、磁界の届かないところで乾
燥させた他はサンプルNo. 1と同様にしてサンプルNo.
5を得た。
媒体の長手方向(θ=0°)に磁界強度2500Gの磁
界を印加して配向させた後、磁界の届かないところで乾
燥させた他はサンプルNo. 1と同様にしてサンプルNo.
5を得た。
【0038】比較例2 実施例1において、配向後、磁場中乾燥をさせず、通常
の乾燥を行なった他はサンプルNo. 1と同様にしてサン
プルNo. 6を得た。
の乾燥を行なった他はサンプルNo. 1と同様にしてサン
プルNo. 6を得た。
【0039】このようにして得られた各サンプルに対
し、表面粗さRaを求めた。また、テープの長手方向お
よびテープの長手方向から垂直方向に60°傾けた方向
のそれぞれについて、VSMを用い残留磁化Br、飽和
磁束密度Bmを測定し、角型比Br/BmおよびHcと
Brとの積Hc×Brを算出した。また、長手方向のH
c×BrをB、60°傾けた方向のHc×BrをAと
し、A/Bを算出した。
し、表面粗さRaを求めた。また、テープの長手方向お
よびテープの長手方向から垂直方向に60°傾けた方向
のそれぞれについて、VSMを用い残留磁化Br、飽和
磁束密度Bmを測定し、角型比Br/BmおよびHcと
Brとの積Hc×Brを算出した。また、長手方向のH
c×BrをB、60°傾けた方向のHc×BrをAと
し、A/Bを算出した。
【0040】次いで、各サンプルに対し、ソニー社製の
デッキS−900を用いて記録再生を行ない、周波数7
MHz のRF再生出力を測定した。
デッキS−900を用いて記録再生を行ない、周波数7
MHz のRF再生出力を測定した。
【0041】これらの結果は表1および表2に示される
とおりである。
とおりである。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1および表2に示される結果から本発明
の効果が明らかである。
の効果が明らかである。
【0045】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、短波長におけ
る出力、例えばVHS、S−VHS、8mm、Hi8等の
輝度信号の出力が高い。このため、媒体の高記録密度化
を図ることができる。
る出力、例えばVHS、S−VHS、8mm、Hi8等の
輝度信号の出力が高い。このため、媒体の高記録密度化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造方法の一製造工程
が示される側面図である。
が示される側面図である。
1 磁気記録媒体 2 非磁性支持体 3 磁性層塗膜 4 配向用磁石
Claims (2)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に、磁性粉末とバインダ
とを含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、 長手方向で測定した前記磁性層の保磁力Hcと残留磁化
Brとの積をB、長手方向から垂直方向に60°傾けて
測定した前記磁性層の保磁力Hcと残留磁化Brとの積
をAとしたとき、A/Bが0.75以上であることを特
徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 磁性粉末とバインダとを含む磁性塗膜を
非磁性支持体上に形成した後、長手方向から垂直方向に
10〜60°傾けた磁界中で前記塗膜を乾燥し、請求項
1に記載の磁気記録媒体を製造することを特徴とする磁
気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34904691A JPH0660363A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34904691A JPH0660363A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660363A true JPH0660363A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=18401127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34904691A Pending JPH0660363A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660363A (ja) |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP34904691A patent/JPH0660363A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010403 |