JPH0660192B2 - 新規物質アロサミジン、その製法および用途 - Google Patents

新規物質アロサミジン、その製法および用途

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JPH0660192B2 JP61049237A JP4923786A JPH0660192B2 JP H0660192 B2 JPH0660192 B2 JP H0660192B2 JP 61049237 A JP61049237 A JP 61049237A JP 4923786 A JP4923786 A JP 4923786A JP H0660192 B2 JPH0660192 B2 JP H0660192B2
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  • Saccharide Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、下記式(I)で示される新規な2−アミノ−2
−デオキシ−D−アロース誘導体、その製法およびそれ
を有効成分とする殺虫殺ダニ剤に関する。
キチンは、虫のクチクラ層の主成分であり、虫が脱皮を
繰り返しながら成虫となる過程で、キチンの合成と分解
とが深く関係していることが知られている。従つて、キ
チンの生合成を阻害する物質、すなわちキチナーゼ阻害
剤は、新しいタイプの昆虫成長調節剤(IGR)となり
え、更には殺虫殺ダニ剤として使用しうることが期待さ
れる。本発明者等は、カイコの中腸から単離、精製され
たキチナーゼを用いて、その活性阻害度を指標としてキ
チナーゼ阻害物質を検索した結果、ある種の放線菌によ
り生産される上記式(I)の化合物が、この作用を強く発
現することを見出した。
式(I)の化合物は、ストレプトミセス属の微生物により
生産され、下記の記載のとおり実質的に純粋な形で単離
され、「アロサミジン」(Allosamidin)と命名され
た。アロサミジンを生産する微生物の菌学的性状は次の
とおりである。
1.形態学的特徴 ISP〔インターナシヨナル・ストレトマイセス・プロジ
エクト(International Streptomyces Project)〕規定
の培地上、28℃、14日間培養後、顕微鏡下観察では、こ
の菌株の基生菌糸は分枝して良く伸長し、気菌糸は単純
分枝である。胞子鎖の形態は多くのものは直状ないしゆ
るやかな曲状を示す。胞子鎖の表面構造は平滑状(Smoo
th)を示す。また、気菌糸の車軸分枝、菌核、基生菌糸
の断裂、胞子のうなどの特殊器官は観察されなかつた。
2.各種培養基上で28℃、14日間培養後の性状は第1表に
示す通りである。
色調の表示は日本色彩研究所版、“標準色票”のカラー
チツプ・ナンバーを表す。
グリセリン・アスパラギン寒天、チロシン寒天、イース
トエキス・麦芽エキス寒天、オートミール寒天等の培地
に産生された鈍橙、明るい茶や鈍黄味橙等の可溶性色素
は0.05N-NaOHを添加すると、明るい茶や明るい橙に、ま
た、0.05N-NClを添加すると、鈍黄や薄黄味茶に変化す
る所謂pH依存性の性質を有する。
3.生理学的性質 SANK 62785株の生理学的性質は第2表に示す通りであ
る。
また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地を使用して、14
日間培養後に観察したSANK 62785株の炭素源の資化性は
第3表に示す通りである。
4.菌体成分について SANK 62785株の細胞壁はビー・ベツカーらの方法〔B.Be
cker et al.アプライド・マイクロバイオロジー(Appli
ed Microbiology)、12巻、421-423頁、1964年〕に従い
検討した結果、LL−ジアミノピメリン酸およびグリシン
が検出されたことから、細胞壁タイプIであることが確
認された。またSANK 62785株の全細胞中の糖成分をエム
・ピー・レシエバリエの方法〔M.P.Lechevalier、ジヤ
ーナル・オブ・ラボラトリー・アンド・クリニカル・メ
デイシン(Journal of Laboratory&Clinical Medicin
e)、71巻、934頁、1968年〕に従い検討した結果、特徴
的なパターンは認められなかつた。
以上のことから、本菌株は放線菌の中でもストレプトマ
イセス属に属することが判明したのでストレプトマイセ
ス・エスピー(Streptomyces sp.)SANK 62785と命名さ
れた。
本菌株は通産省工業技術院微生物工業技術研究所に寄託
されており、その微生物受託番号は微工研菌寄第FERM P
-8441号である。
なお、SANK 62785株の同定はISP〔ジ・インターナシヨ
ナル・ストレプトマイセス・プロジエクト(The Intern
ational Streptomyces Project)〕基準、バージーズ・
マニユアル(Bergey's Manual of Determinative Bacte
riology)第8版、ジ・アクチノミセイテス(The Actin
omycetes)第2巻および放線菌に関する最近の文献によ
つて行つた。
以上、アロサミジンの生産菌について説明したが、放線
菌の諸性質は一定したものではなく、自然的、人工的に
容易に変化することは周知の通りであり、本発明で使用
しうる菌株はストレプトマイセス属に属し、アロサミジ
ンを生産する菌株すべてを包含するものである。
アロサミジンを製造するには、ストレプトミセス属に属
する同物質生産菌、たとえば、ストレプトミセス SP.S
ANK 62785を適当な培地に培養し、その培養物から同物
質を採取することによりおこなわれる。培養方法は、通
常のストレプトミセス属の培養方法に準じて行なわれ、
液体培地による深部培養法が有利である。培地組成は特
に限定はなく、同物質生産菌が資化しうる栄養源を含有
するものであれば、合成培地、半合成培地、天然培地の
いずれをも使用することができる。炭素源としては、た
とえばグルコース、シユークロース、マルトース、グリ
セリン、でん粉、液化でん粉等が用いられ、窒素源とし
ては、たとえば肉エキス、カゼイン加水分解物、ペプト
ン、グルテンミール、コーンミール、棉実粕、大豆粉、
コーンスチープリカー、乾燥酵母、酵母エキス、尿素、
リン酸アンモニウム等が用いられる。この他、リン酸水
素2ナトリウム、リン酸2水素カリウム、塩化マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム等の無機塩も
必要に応じて培地に添加される。培養中の発泡を抑制す
るため、必要に応じて高級アルコール、植物油、シリコ
ン化合物等の消泡剤が適宜添加され、そのうちあるもの
は炭素源を兼ねることができる。培養温度は27℃前後が
適当である。培養容量が増大するに従つて、適宜種培養
を行うことにより好結果が得られることが多い。培養時
間は、培養物中のアロサミジン濃度が最高に達するのを
目途に適宜選択され、通常は50ないし120時間程度であ
るが、培地の濃厚化に従つて、更に延長してもよい。上
記の培養条件は、使用する菌株の特性に従つて最適の条
件が選択される。このように培養物中に蓄積されたアロ
サミジンは、主として菌体中に存在する。従つて、培養
物を遠心分離または過して菌体を分離したのち、抽
出、分離、採取、精製等の常法に従つて、菌体からアロ
サミジンを得ることができる。このような操作として
は、たとえば、減圧濃縮、凍結乾燥、溶媒抽出、液性変
換、各種クロマトグラフイー(たとえば、イオン交換樹
脂、非イオン性吸着樹脂または活性炭、けい酸、シリカ
ゲル、アルミナ等を使用するもの)、結晶化、再結晶等
があげられ、このような手段は、単独もしくは任意の順
序に組合せて、場合により反復しておこなわれる。次
に、アロサミジンの製造を実施例で例示する。
実施例1. グルコース(20g)、肉エキス(2g)、ペプトン(4
g)、酵母エキス(2g)および水(2)からなる培
地を調製し、このものを1の三角フラスコ2本に700m
ずつ分注した。このときの培地のpHは7.2だつた。120
℃で20分間滅菌したのち、ストレプトミセスsp.SANK627
85株の斜面培養菌体を1白金耳ずつ接種し、28℃で3日
間振とう培養した。一方、上記組成の培地を100容タ
ンクに50注入し、120℃で30分間滅菌した。これに、
上記の培養物のうち1を加えて、26−27℃で24時間培
養した。更に、上記と同一組成の培地300を、600容
タンクに注入し、120℃で30分間滅菌したのち、上記の
培養物のうち6を加えて、26−27℃で110時間培養し
た。菌体が灰色から褐色に変化する時点を培養の終点と
した。このようにして得られた培養物からのアロサミジ
ンの単離および精製は次のようにしておこなわれた。
(1)培養液300(pH7.28)をセライトを用いて過し、
菌体30kgと液270を得た。
菌体を先ずメタノール70、ついで80%メタノール60
で抽出し、抽出液を合せて、減圧濃縮し液量を15とし
た。
(2)上記のメタノール抽出液の全量を活性炭カラム(径
7cm、長さ40cm、和光純薬製クロマトグラフ用活性炭36
0g)に吸着させ、蒸溜水4.5で洗つたのち、下記の5
種類の溶媒を用いて、順次段階溶出を行つた。
10%エタノール 7.5 25%エタノール 7.5 50%エタノール 7.5 酢酸でpH3.5に調整したエタノール 7.5 80%エタノール 7.5 活性はに3/4が、に1/8が、そしてに1/16がそれぞ
れ回収された。従つて、以後の精製はの溶出区につい
て行なわれた。
(3)50%エタノール溶出区7.5を滅圧下3.9に濃縮し
た。この時のpHは7.12であつた。濃縮液をDowex50カラ
ム(径8.4cm,長さ9cm、HCRW2,H+型,20〜50メツシ
ユ)に吸着させ、蒸溜水1.5で洗つた。ついで、1M
酢酸アンモニウム水3、さらに1M食塩水2.5で順
次溶出させたところ、活性は前者に1/2、後者に1/8回収
された。従つて、以後の精製は1M酢酸アンモニウム水
溶出区について行なわれた。
(4)1M酢酸アンモニウム水溶出区3(pH4.83)を活
性炭カラム(径2.8cm、長さ19cm,活性炭20g)に吸着
させ、蒸溜水300mで洗つた。ついで、50%エタノー
ル1で溶出を行なつた。
(5)50%エタノール溶出区1を600mに濃縮した。こ
の時のpHは4.04であつた。
蒸溜水を加えて液量を1.5とし、酢酸を加えてpHを3.9
に調整した。あらかじめ50mM酢酸アンモニウム/酢酸
(pH5.0)で平衡化したSP-Sephadex C-25カラム(径2.8
cm、長さ30cm、25g)に上記の液を吸着させ、50mM酢酸
アンモニウム/酢酸(pH5.0)で一段階溶出を行い、11
mずつ分画した。フラクシヨン45〜65について、弱陽
イオン交換樹脂カラムを用いた高速液体クロマトグラフ
イー(HPLC)により、予備実験で得られていた2種の活性
物質(主成分および副成分)の溶出状況を分析した。
HPLC分析の結果を基に、以下の4区分をプールし、それ
ぞれ凍結乾燥した。
フラクシヨンNO. 収量(mg) 49−53 70 54−56 96 57−59 88 60−64 28 なお、HPLCを行うにあたり、ODSなどの通常の逆相系の
カラムでは活性の回収が極めて悪く、その使用が不適当
であつた。上記の各区分のうち、NO.49−56から得られ
た物質は、HPLC上で単一のピークを与え、下記の物理化
学的諸性状から、式(I)で表わされるアロサミジンであ
ることが確認された。
(1)外観:白色粉末 (2)融点:228℃(分解) (3)〔α〕D:−24.8°(c=0.5,0.1M酢酸) (4)分子式:C25H42N4O14 (5)FABMS:m/z 623(M+H)+,グリセロール・マトリツク
ス (6)赤外線吸収スペクトル(ヌジヨール,max,cm-1):
3500,3350,3300,1640〜1660,1560 (7)紫外線吸収スペクトル:末端吸収(220nm) (8)1H-NMRスペクトル(500MHz,D2O+CD3CO2D,WEFT法
によりHODのピークを消去) 炭素NO. 1 5.45(dd,J=5,9) 2 4.45(dd,J=4,9) 3 4.35(dd,J=4,5) 4 3.94(dd,J=5,7) 5 2.60(m,J=5,5,7,7) 6 3.74(dd,J=7,12),3.88(dd,J=5,12) 8 3.14(s) 9 3.14(s) 1′ 4.84(d,J=9) 2′ 3.91(dd,J=3,9) 3′ 4.41(t,J=3) 4′ 3.79(dd,J=3,10) 5′ 3.84(ddd,J=2,5,10) 6′ 3.80(dd,J=5,12),3.93(dd,J=2,1
2) NCOCH3 2.14(s)* 1″ 4.86(d,J=9) 2″ 3.95(dd,J=3,9) 3″ 4.12(t,J=3) 4″ 3.75(dd,J=3,10) 5″ 3.96(ddd,J=2,7,10) 6″ 3.69(dd,J=7,12),3.87(dd,J=2,1
2) NCOCH3 2.12* *2個のCH3は完全にはアサインされていない。
上記のようにして製造された、式(I)のアロサミジン
は、強力なキチナーゼ阻害活性を有しており、たとえば
蛹化後2〜3日目のカイコ消化管から分離したエンド型
キチナーゼを50%阻害する濃度(ID50)は0.35〜0.38μ
Mであつた。アロサミジンは、殺虫殺ダニ作用をも有し
ており、農薬として使用されうる。
アロサミジンを殺虫殺ダニ剤として使用するには、通常
の農薬としての剤型、たとえば粉剤、水和剤、乳剤、液
剤等に調製して、適宜希釈してこれを用いる。希釈剤等
の補助剤としては、たとえば、クレー、タルク、カオリ
ン、けいそう土、ベントナイト等の固形担体、水、キシ
レン、アルコール類、ジメチルホルムアミド等の溶媒、
種々の界面活性剤、保護コロイド剤等があげられる。
場合によつては、このように調製された殺虫殺ダニ剤
を、他の殺虫・殺ダニ性の化合物と配合することにより
効力を増強し、相乗効果を期待することもできるし、省
力化のため、殺菌剤等の他の農薬主剤と配合することも
できる。
アロサミジンを殺虫殺ダニの目的で散布剤として使用す
るときは、通常は上記のように製剤されたものを粉剤の
場合はそのままで、水和剤、乳剤、液剤等の場合は、水
で希釈して、アロサミジン濃度が10〜1000ppm.好まし
くは20〜500ppmの濃度に調整して散布する。
次に、アロサミジンを有効成分として含有する殺虫殺ダ
ニ剤の製剤例を例示する。
実施例2. アロサミジン 2部、クレーとタルクの混合物98部を混
合粉砕して粉剤が製造される。
実施例3. アロサミジン20部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム塩3部、ポリビニルアルコール1部およびクレー76
部を混合粉砕して水和剤が製造される。
アロサミジンは、前述のとおり殺虫殺ダニ活性を有して
おり、ナミハダニに対する活性を試験例によつて説明す
る。
実施例4. ササゲの初生葉にナミハダニ雌成虫を1区あたり約30頭
接種し、25℃の定温室中で1日保存した。所定濃度に希
釈され、展着剤(新グラミン、三共株式会社製)を0.01
%加用した薬液を、みずほ式回転散布塔で、ダニの生育
したササゲ葉に均一に散布した。処理後、ササゲ葉は25
℃の定温室に保存され、処理から1日後および3日後に
生死を調査した。その結果を次表に示す。
殺ダニ率 (%) 20ppm 2ppm 1日後 12.8 7.7 3日後 85.7 22.8 なお、アロサミジンを適当な条件下、たとえば4N塩酸中
100℃で4時間程度加水分解に付することにより、下記
式を有する化合物アロサミゾリン(Allosamizoline)が
得られ、このものも昆虫成長調節剤の合成原料として有
用である。
実施例5. アロサミゾリン塩酸塩 アロサミジン(23mg)の4N塩酸(5.75ml)溶液を封管中
に入れ、100℃で4時間加熱した。反応液を濃縮、凍結
乾燥し、得られた固体残渣を0.3N塩酸(0.5ml)に溶か
してダウエックス(Dowex)−50(H+型、200-400メッシ
ュ)のカラム(1×23cm)に通じた。0.3N塩酸によって
カラムの溶出を行うと、D-アロサミン塩酸塩とアロサミ
ゾリン塩酸塩がこの順に分離・溶出された。溶出液分画
の一部を中和し、Nova-PAK C18 60 Å OD 210 カラ
ム(waters社製)を用いたHPLC(10%Pic B8-アセトニト
リル、流速5ml/)にかけ、アロサミゾリンを検出
(保持時間:5.3-5.6分)した。アロサミゾリン塩酸塩
を含有する分画を集めて凍結乾燥し、吸湿性粉末として
アロサミゾリン塩酸塩(7.5mg)を得た。
比旋光度:▲[α]22 D▼−22.2°(C0.5、H2O) FABMS(m/z):217(M+H)+ 1 HNMR(D2O、100MHz)δppm: 2.43(1H,m,J=5,5,7and8Hz) 3.08(3H,s) 3.11(3H,s) 3.72(1H,dd,J=7and12Hz) 3.83(1H,dd,J=7and8Hz) 3.92(1H,dd,J=5and12Hz) 4.14(1H,dd,J=4and7Hz) 4.34(1H,dd,J=4and9Hz) 5.37(1H,dd,J=5and9Hz)13 NMR(D2O、25MHz)δppm: 37.9(q) 38.1(q) 51.9(d) 59.9(t) 64.2(d) 75.4(d) 82.2(d) 87.2(d) 161.2(s) 実施例6. アロサミゾリン アロサミジン10gを水180mlに溶かして塩酸でpH2
とした。更に最終濃度0.5規定となるように塩酸を加
えてオイルバス中にて100℃、4.5時間加水分解を
行なった。HPLC(Waters Nova-Pak C18 60Å OD 2
10 溶媒10%アセトニトリル−Pic B8 5ml/)を
用いてアロサミジンを測定したところアロサミジンのピ
ークは完全に消失し、新たにアロサミゾリンのピークの
出現が認められた。これに水酸化ナトリウムを加えてpH
8に調整した。アシライザー(旭化成製)にて脱塩後、
H+型のDowex50カラム(カラムサイズ:アロサミ
ゾリン1gに対して17ml)にチャージし、水洗後0.
5Nアンモニアで溶出した。このうち、HPLC(Wate
rs Nova-Pak C18 60Å OD 210溶媒10%アセトニトリ
ル−Pic B8 5ml/)でアロサミゾリンのピークが見
られた画分を回収し、濃縮してアンモニアを除去した。
次にこれをアンモニア型のCG−50カラム(カラムサ
イズ:アロサミゾリン1gに対し200ml)にチャージ
して水洗した。通過、水洗液を分画し、アロサミゾリン
のみを含む画分を集めた。凍結乾燥後、2.56gのア
ロサミゾリンを得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】下記式で表わされる化合物を有効成分とす
    るキチナーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】下記式で表わされる化合物を有効成分とす
    る殺虫、殺ダニ剤。
  4. 【請求項4】ストレプトミセス属に属する下記式の化合
    物を生産する菌を培養して、培養物から当該物質を採取
    することを特徴とする当該物質の製法。
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