JPH0660176A - テキスト画面合成方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスプレイ装置におけるテキスト画面とグラ
フィック画面との合成表示を行わせる。 【構成】プログラム１が出力した文字コード２は、テキ
スト表示装置４へ渡り、テキスト表示ピクセル値６へ変
換後に、テキスト合成装置８へ出力される。また、プロ
グラム１が出力した図形データ３は、グラフィック表示
装置５へ渡り、グラフィック表示ピクセル値７へ変換後
に、テキスト合成装置８へ出力される。テキスト合成装
置８は、グラフィック表示ピクセル値７とテキスト優先
ピクセル値９とが等しい場合には、テキスト表示ピクセ
ル値６を出力ピクセル値１０として、グラフィック表示
ピクセル値７とテキスト優先ピクセル値９とが異なる場
合には、グラフィック表示ピクセル値７を出力ピクセル
値１０としてディスプレイ装置１１へ出力する。 【効果】ウィンドウシステムにおける文字表示としてテ
キスト画面を利用できるようになり、高速な文字表示が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プログラムが設定した
文字コードを文字イメージに変換してディスプレイ装置
に表示するテキスト表示装置と、プログラムが設定した
図形データを図形イメージに変換してディスプレイ装置
に表示するグラフィック表示装置とを持ち、一つのディ
スプレイ装置上にテキスト表示とグラフィック表示とを
同時に合成表示するディスプレイ制御装置のテキスト画
面合成方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のテキスト画面合成方式では、ディ
スプレイ装置に対して出力できるのは、テキスト表示装
置からの出力値、グラフィック表示装置からの出力値、
テキスト表示装置からの出力値とグラフィック表示装置
からの出力値との二項論理演算値、のいずれか１種類で
あり、いずれの場合でも、テキスト表示の一部分のみを
表示する事（マスク機能またはクリッピング機能）はで
きなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のテキス
ト画面合成方式は、前述の様にテキスト表示装置からの
出力を一部分のみディスプレイ装置の出力することがで
きないために、マスク機能またはクリッピング機能が必
要なマルチウィンドウシステムでは、テキスト表示につ
いて低速ではあるが文字の一部分のみの表示が可能なグ
ラフィック表示装置を用いて行われており、テキスト表
示の性能低下の大きな要因となっていた。

【０００４】本発明の目的は、テキスト表示をテキスト
表示装置によって行い、部分表示をグラフィック表示装
置を用いて制御し、高速なテキスト表示を行うテキスト
画面合成方式を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のテキスト画面合
成方式は、プログラムが設定した文字コードを文字イメ
ージに変換してディスプレイ装置に表示するデキスト表
示装置と、前記プログラムが設定した図形データを図形
イメージに変換して前記ディスプレイ装置に表示するグ
ラフィック表示装置とを持ち、一つの前記ディスプレイ
装置上にテキスト表示とグラフィック表示とを同時に合
成して表示するディスプレイ制御装置のテキスト画面合
成方式において、前記テキスト表示装置が出力する文字
表示ピクセル値と前記グラフィック表示装置が出力する
グラフィック表示ピクセル値とを合成し、前記ディスプ
レイ装置に対して出力ピクセル値を出力することを前記
ディスプレイ装置の各ピクセル毎に行うテキスト合成装
置を持ち、前記テキスト合成装置に対して、テキスト優
先ピスセル値を前記プログラムから登録し、前記テキス
ト合成装置で、グラフィック表示ピクセル値がテキスト
優先ピスセル値に等しい場合には、テキスト表示ピクセ
ル値を出力ピクセル値とし、前記テキスト合成装置で、
グラフィック表示ピクセル値がテキスト優先ピクセル値
と異なる場合には、グラフィック表示ピクセル値を出力
ピクセル値とする、ことにより構成されている。

【０００６】

【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図１は、本発明のテキスト画面合成方式
の一実施例を示すブロック図である。また、図２は、本
実施例におけるテキスト合成の一例を示す図である。図
１を参照すると、本実施例のディスプレイ制御装置１２
は、テキスト表示装置４、グラフィック表示装置５、テ
キスト合成装置８から構成されている。

【０００７】次に、この実施例の動作について説明す
る。プログラム１がディスプレイ制御装置１２へ出力し
た文字コード２は、ディスプレイ制御装置１２内のテキ
スト表示装置４へ渡り、テキスト表示装置４内でテキス
ト表示ピクセル値６へ変換後に、テキスト合成装置８へ
出力される。

【０００８】一方、プログラム１がディスプレイ制御装
置１２へ出力した図形データ３は、ディスプレイ制御装
置１２内のグラフィック表示装置５へ渡り、グラフィッ
ク表示装置５内でグラフィック表示ピクセル値７へ変換
後に、テキスト合成装置８へ出力される。

【０００９】そこで、テキスト合成装置８は、テキスト
表示ピクセル値６とグラフィック表示ピクセル値７とを
入力とし、グラフィック表示ピクセル値７とテキスト優
先ピクセル値９とが等しい場合には、テキスト表示ピク
セル値６を出力ピクセル値１０としてディスプレイ装置
１１へ出力し、グラフィック表示ピクセル値７とテキス
ト優先ピクセル値９とが異なる場合には、グラフィック
表示ピクセル値７を出力ピクセル値１０としてディスプ
レイ装置１１へ出力する。

【００１０】次に、この実施例によるディスプレイ表示
例を説明する。図２（Ａ）は、文字コード２が”Ａ”の
指定で出力されるテキスト表示であり、文字の内部は黒
であり、周囲は青とする。これは図中の各点について、
文字の部分のテキスト表示ピクセル値６は黒、文字の周
囲のテキスト表示ピクセル値６は青である事を示す。

【００１１】また、図２（Ｂ）は、文字”Ａ”の表示域
に対して要求されたグラフィック表示であり、左半分は
黄、右半分は青とする。これは、図中の各点について、
左半分のグラフィック表示ピクセル値７は黄であり、右
半分のグラフィック表示ピクセル値７は青である事を示
す。

【００１２】一方、図２（Ｃ）は、テキスト優先ピクセ
ル値９であり、ピクセル値として黄をとるとする。

【００１３】他方、図２（Ｄ）は、以上の条件でのディ
スプレイ装置１１への表示であり、図の左半分について
は、グラフィック表示ピクセル値６（黄）がテキスト優
先ピクセル値９（黄）と等しい事によりテキスト表示ピ
クセル値６が出力ピクセル値１０として出力され、従っ
て、図２（Ａ）の左半分がディスプレイ装置１１上に表
示される。図の右半分については、グラフィック表示ピ
クセル値７（青）がテキスト優先ピクセル値９（黄）と
異なる事より、グラフィック表示ピクセル値７が出力ピ
クセル値１０として出力され、従って、図２（Ｂ）の右
半分がディスプレイ装置１１上に表示される。このよう
に文字の一部だけの表示（マスク機能またはクリッピン
グ機能）が実現できる。

【００１４】

【発明の効果】本発明のテキスト画面合成方式は、マル
チウィンドウシステムを構築する際に、テキスト表示機
能を利用した高速なテキスト表示を行えるという効果を
有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のテキスト画面合成方式の一実施例を示
すブロック図である。

【図２】本実施例におけるテキスト合成の一例を示す図
である。

【符号の説明】

１ プログラム ２ 文字コード ３ 図形データ ４ テキスト表示装置 ５ グラフィック表示装置 ６ テキスト表示ピクセル値 ７ グラフィック表示ピクセル値 ８ テキスト合成装置 ９ テキスト優先ピクセル値 １０ 出力ピクセル値 １１ ディスプレイ装置 １２ ディスプレイ制御装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プログラムが設定した文字コードを文字
   イメージに変換してディスプレイ装置に表示するデキス
   ト表示装置と、前記プログラムが設定した図形データを
   図形イメージに変換して前記ディスプレイ装置に表示す
   るグラフィック表示装置とを持ち、一つの前記ディスプ
   レイ装置上にテキスト表示とグラフィック表示とを同時
   に合成して表示するディスプレイ制御装置のテキスト画
   面合成方式において、 前記テキスト表示装置が出力する文字表示ピクセル値と
   前記グラフィック表示装置が出力するグラフィック表示
   ピクセル値とを合成し、前記ディスプレイ装置に対して
   出力ピクセル値を出力することを前記ディスプレイ装置
   の各ピクセル毎に行うテキスト合成装置を持ち、 前記テキスト合成装置に対して、テキスト優先ピスセル
   値を前記プログラムから登録し、 前記テキスト合成装置で、グラフィック表示ピクセル値
   がテキスト優先ピスセル値に等しい場合には、テキスト
   表示ピクセル値を出力ピクセル値とし、 前記テキスト合成装置で、グラフィック表示ピクセル値
   がテキスト優先ピクセル値と異なる場合には、グラフィ
   ック表示ピクセル値を出力ピクセル値とする、ことを特
   徴とするテキスト画面合成方式。