JPH0659715B2 - 耐熱性基板 - Google Patents

耐熱性基板

Info

Publication number
JPH0659715B2
JPH0659715B2 JP61105169A JP10516986A JPH0659715B2 JP H0659715 B2 JPH0659715 B2 JP H0659715B2 JP 61105169 A JP61105169 A JP 61105169A JP 10516986 A JP10516986 A JP 10516986A JP H0659715 B2 JPH0659715 B2 JP H0659715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
present
substrate
surface roughness
structure represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61105169A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62261435A (ja
Inventor
邦博 竹中
幸雄 弥永
浅次 林
静枝 酒井
徹 今奈良
Original Assignee
三菱化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱化成株式会社 filed Critical 三菱化成株式会社
Priority to JP61105169A priority Critical patent/JPH0659715B2/ja
Publication of JPS62261435A publication Critical patent/JPS62261435A/ja
Publication of JPH0659715B2 publication Critical patent/JPH0659715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性基板およびその製造方法に関するもので
ある。詳しくは電子材料分野に好適な耐熱性基板および
その製造方法に関するものである。本発明の適用される
分野は電子材料の分野であり、特に太陽電池、光センサ
ー、光スイツチ等の光電変換装置用の基板、サーマルヘ
ツド用の基板等が挙げられる。
〔従来の技術〕
電子材料用の絶縁基板は太陽電池用基板、サーマルヘツ
ド用基板、プリント配線板用基板等をはじめとして広く
用いられている。これらのものは、たとえば集積型の太
陽電池用基板であれば、表面平滑性が要求されるためス
テンレスの境面研摩板の表面に電気絶縁性樹脂をコーテ
イングしたものが知られている。
例えば表面粗度としてRmax=200〜400Å、Ra=2
0〜40Å程度の鏡面研摩板にポリイミド樹脂の溶媒溶
液を塗布することにより、乾燥膜厚5〜10μmの場
合、該樹脂表面の粗度としてRmax=100〜250、Ra
=10〜30程度のものが得られる。
しかし、ステンレス板の境面研摩コストは一般に高価で
あり、鏡面研摩板を用いることは工業的生産においては
有利な方法とは言えない。
〔発明の目的〕
本発明者達はこれらの事情に鑑みて鋭意検討を行つた結
果、表面粗度Rmax500〜5,000Åのステンレス板の表
面にポリイミド樹脂をコーテイングすることにより、表
面平滑性の高い基板を安価に製造できることを見い出
し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は表面粗度Rmaxが500〜
5,000Åであるステンレス板、およびその表面に繰
り返し単位の10〜30モル%が式 で表わされる構造を有し、かつ残り90〜70モル%が
で表わされる構造を有するコポリイミドまたは、繰り返
し単位の70〜90モル%が式 で表わされる構造を有し、かつ残り30〜10モル%が
で表わされる構造を有するコポリアミドイミドを被着し
てなり、該被着膜の表面粗度Rmaxが280Å以下で
あることを特徴とする耐熱性基板 〔発明の構成〕 以下に本発明を詳しく説明する。
本発明の耐熱性基板は表面粗度Rmaxが500〜5,00
0Åであるステンレス板および、その表面に被着してな
るポリイミド樹脂層よりなる。
本発明においてステンレスとは、ふつうの炭素鋼に比較
してとくに耐食性の優れた特殊鋼のことであり、多くは
Cr約12%以上のクロム鋼を主体として、これにNi、M
o、Ti、Nbなどを添加したものである。組織の方からマ
ルテンサイト型、フエライト型、オーステナイト型に大
別できる。マルテンサイト型の標準組成はCr13%なの
で13クロムステンレス鋼とも呼ばれ、SUS301、
304、305、310、316、321、TUS27
A(いずれもJIS記号)等が挙げられる。フエライト
型の標準組成はCr18%なので18クロムステンレス鋼
と呼ばれ、TUS410、430、SUS430、43
4等が挙げられる。オーステナイト型の標準組成はCr1
8%−Ni8%なので18−8ステンレス鋼とも呼ばれ、
SUS410、THR 100等が挙げられる。本発明
ではこれらのすべてが含まれる。
本発明のステンレス板は、厚さが一般には0.05〜5
mm、好ましくは0.1〜1mm程度のものが好適に使用さ
れる。
表面粗度は一般には平滑であるほど好ましいが、本発明
においてはRmaxが500〜5,000Åのものを使用す
る。ここで表面粗度はJIS B 0601で定義され
ている値であり、JIS B 0651に準拠して測定
したものである。
このようなステンレス板を製造する方法としては、機械
的研摩、電解研摩による方法、光輝焼鈍による方法等が
挙げられる。金属板の硬度としては硬すぎるものは加工
性が悪く、また軟らかすぎるものはプレス打抜き加工等
で端部変形(バリ)を発生しやすくいずれも好ましくな
い。好適にはビツカース硬度が100〜300、特に好
ましくは150〜250のものが用いられる。
本発明でコポリイミド、コポリアミドイミドとは溶媒可
溶性のものであり、具体的には、ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物(BTDA)と二種の芳香族ジイソ
シアネート、すなわち4,4′−ジイソシアノジフェニ
ルメタンおよび2,4−ジイソシアノトルエンを共重合
させて合成したもの、例えば (Arは 又は を表わす。但し、 および/または を表わす) を構造を有するもの。
繰り返し単位の約80モル%が式 で表わされる構造を有し、かつ残りの20モル%が式 で表わされる構造を有するコポリアミドイミド。
本発明においては、繰り返し単位の10〜30モル%が
で表わされる構造を有し、かつ残り90〜70モル%が
で表わされる構造を有するコポリイミド、または繰り返
し単位の70〜90モル%が式 で表わされる構造を有し、かつ残り30〜10モル%が
で表わされる構造を有するコポリアミドイミドが好適に
用いられる。
前者は特に耐熱性に優れている。また後者は耐熱性およ
び柔軟性に優れており、曲げ加工を必要とする場合に好
適に用いることができる。
また、本発明のコポリミイドおよびコポリアミドイミド
の対数粘度(ηinh)は0.1〜10dl/g(N−メチ
ルピロリドン中、0.5%、30℃で測定)の範囲から
選ばれる。
ポリイミド樹脂層の膜厚としては1〜100μm、好ま
しくは2〜80μm、より好ましくは5〜50μm程度
が好適である。膜厚は、この範囲より小さい場合ピンホ
ール等の欠陥が発生しやすく、また電子部品として使用
する際には絶縁破壊を発生する危険性が高くなり好まし
くない。また膜厚がこの範囲より大きい場合には該樹脂
を塗布する工程で使用した溶媒が残留しやすくなりやは
り好ましくない。
次に本発明の基板を製造する方法を説明する。まず、金
属板の表面にポリイミド樹脂の溶媒溶液を塗布する。塗
布の方法としてはスピンコート、ドクターブレードコー
ト、バーコート、ロールコート、フローコート等種々あ
るが、たとえばロールコートであれば、ロールの種類、
樹脂溶液の粘度、濃度等にもよるが、湿り膜厚として3
〜300μm程度に塗布することができるので、乾燥膜
厚が所定の膜厚になるよう上記の操作条件を適宜調整す
ればよい。
塗布が完了したら加熱処理を行う。塗布する樹脂溶液に
使用する溶媒の種類によつては、塗布後大気中に放置す
ると吸湿して樹脂を凝固析出させるものがあるので、こ
の場合には、大気の湿度にもよるが、数秒〜数分以内に
直ちに加熱して残留溶媒濃度が十分低い値になるように
する必要がある。加熱処理の仕方としては、200〜4
00℃程度で5〜30分程度加熱する。具体的には、溶
媒の種類や本発明の基板の用途にもよるが、たとえば溶
媒がジメチルホルムアミドであつて、用途がアモルフア
スシリコーン太陽電池基板であれば、真空下のCVD操
作において悪影響の出ないよう残留溶媒濃度は150pp
m程度以下である必要がある。
加熱時の昇温の仕方としては、使用する溶媒の種類によ
つては、いきなり昇温すると急激に気化して表面性が悪
くなることがあるので徐々に昇温させることが好まし
い。この場合、連続的に昇温しても、数十度毎に段階的
に昇温してもよく、表面性、残留溶媒濃度の程度に従つ
て適宜昇温パターンを選択することができる。
このようにして本発明の基板は製造される。さらに、こ
の基板を所定の形状、寸法に打抜くことによつても良好
な基板を製造することができる。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
表面粗度Rmax、RaはJIS B 0651に準拠して測
定した。
製造参考例1 米国特許第3,708,458号の実施例4に述べられている手
順を使用し3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラ
カルボン酸無水物と80モル%のトリレンジイソシアネ
ート(2,4−異性体約80モル%と2,6−異性体約
20モル%の混合物)および20モル%の4,4′−ジ
フエニルメタンジイソシアネートを含む混合物より共重
合ポリイミドを重合した。
重合溶媒はN,N′−ジメチルホルムアミドを使用し樹
脂物濃度は21重量%であつた。
このコポリイミドの30℃における相対粘度(ηinh)
(ジメチルホルムアミド中、0.5%)は0.6dl/g
であつた。
製造参考例2 予備乾燥した10の反応器に614.82g(3.2
0モル)のトリメリツト酸無水物および132.90g
(0.80モル)のイソフタル酸を装入した。この反応
器は温度計、凝縮器、撹拌機及び窒素入口を備えてい
た。
5の乾燥したびん中に1000.96g(4.0モ
ル)の4,4′−メチレンビスフエニルイソシアナート
(以下MDIと略称)をはかり取り、次い434mlのN
−メチルピロリドン(以下NMPと略称)をはかり取つ
てMIDを溶解した。このMDI溶液を反応器に加え、
次いでMDIをはかり取つたびんをすすぐために365
0mlのNMPを加えた。
65rpmの撹拌速度および窒素雰囲気の下でこの溶液を
3時間40分にわたつて53℃から170℃まで加熱し
さらに1時間55分169℃〜171℃に加熱した。こ
のようにして繰返し単位の約80モル%が の構造を有し、繰返し単位の約20モル%が の構造を有するランダムコポリアミドイミドのNMPの
25重量%溶液が得られた。
このコポリアミドイミドの30℃における対数粘度(η
inh)(N−メチルピロピドン中、0.5%)は0.6
03dl/gであつた。
この溶液をメタノール中に加え、ポリマーを析出させた
後、150℃で3時間乾燥し、コポリアミドイミド粉末
を得た。
実施例1 ステンレス板として光輝焼処理をしたSUS430、寸
法300mm角、板厚0.15mmのものを用いた。ビツカ
ース硬度は200、表面粗度はRmax=1500Å、Ra
180Åであつた。ポリイミド樹脂としては製造参考例
1に記載のものをジメチルホルムアミドを溶媒として固
形分濃度15重量%に調整し、孔径1μmのフイルター
で過した溶液を用いた。
上記ステンレス板の片側表面に上記ポリイミド樹脂溶液
を室温下ロールコータで塗布し、直ちに80℃のオーブ
ンで5分間処理し、その後徐々に昇温して350℃で5
分間処理した。得られた塗膜は約10μmの膜厚を有
し、表面粗度はRmax=250Å、Ra=50Åであつた。
実施例2 ポリイミド樹脂として製造参考例2に記載のものを用
い、また、熱処理温度が300℃であつたこと以外は実
施例1と同様にして基板を得た。この基板における塗膜
の表面粗度はRmax=280Å、Ra=55Åであつた。
実施例3 ポリイミド樹脂として製造参考例1に記載のものと製造
参考例2に記載のものを固形分重量として等量混合した
溶液であつて、固形分濃度を22重量%に調整し孔径1
μmのフイルターで過し溶液を用いたこと、乾燥塗膜
の膜厚が25μであつたこと以外は実施例1と同様にし
て基板を得た。この基板における表面粗度はRmax=23
0Å、Ra=45Åであつた。
〔発明の効果〕
本発明の耐熱性基板は耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性に
優れており、電子材料用の用途に好適に用いることがで
きる。本発明によれば、このような表面平滑な基板を安
価に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 静枝 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 今奈良 徹 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−84090(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面粗度Rmaxが500〜5,000Å
    であるステンレス板、およびその表面に繰り返し単位の
    10〜30モル%が式 で表わされる構造を有し、かつ残り90〜70モル%が
    で表わされる構造を有するコポリイミドまたは、繰り返
    し単位の70〜90モル%が式 で表わされる構造を有し、かつ残り30〜10モル%が
    で表わされる構造を有するコポリアミドイミドを被着し
    てなり、該被着膜の表面粗度Rmaxが280Å以下で
    あることを特徴とする耐熱性基板。
JP61105169A 1986-05-08 1986-05-08 耐熱性基板 Expired - Lifetime JPH0659715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61105169A JPH0659715B2 (ja) 1986-05-08 1986-05-08 耐熱性基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61105169A JPH0659715B2 (ja) 1986-05-08 1986-05-08 耐熱性基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62261435A JPS62261435A (ja) 1987-11-13
JPH0659715B2 true JPH0659715B2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=14400178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61105169A Expired - Lifetime JPH0659715B2 (ja) 1986-05-08 1986-05-08 耐熱性基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0659715B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003127276A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Mitsui Chemicals Inc ポリイミド金属箔積層板及びその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6184090A (ja) * 1984-09-29 1986-04-28 日東電工株式会社 絶縁基板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003127276A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Mitsui Chemicals Inc ポリイミド金属箔積層板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62261435A (ja) 1987-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0997488B1 (en) Polybenzoxazole resin and precursor thereof
JP7053208B2 (ja) ポリイミドフィルム、金属張積層板及び回路基板
EP0875906B1 (en) Electronic part and process for manufacturing the same
US5723206A (en) Polyimide-metal foil composite film
Bruma et al. Silicon-containing polyesterimides
TW200403320A (en) Novel polyimide copolymer and metal laminate comprising the same
JPH0659715B2 (ja) 耐熱性基板
JPS60210894A (ja) フレキシブル印刷配線板用基板の製造法
US5534614A (en) Method for the preparation of amide oligomers and polybenzazole polymers therefrom
JP7230148B2 (ja) 金属張積層板及び回路基板
US5575955A (en) Electrically conductive polyimide film containing gold (III) ions, composition, and process of making
JPH01156653A (ja) 結露センサ
JP4449285B2 (ja) 絶縁膜用材料、絶縁膜用コーティングワニス、及び、これらを用いた絶縁膜並びに半導体装置
JPS62101430A (ja) 薄膜形成用耐熱性絶縁基板およびその製法
JPWO2011027866A1 (ja) 基板の製造方法およびそれに用いられる組成物
JPWO2011027866A6 (ja) 基板の製造方法およびそれに用いられる組成物
EP3786213A1 (en) Silicon-containing compound
JP4311606B2 (ja) ポリイミド電着用組成物およびポリイミド電着方法
JPH10329268A (ja) 耐熱性基板
JPH11227099A (ja) 耐熱性基板
JPH10272725A (ja) 耐熱性基板
JP3894668B2 (ja) 接着性の改良された耐熱性フィルムの積層体
JPS6116618B2 (ja)
JPH1060076A (ja) ポリアミドイミド樹脂、その製造方法及び塗料
JP4281384B2 (ja) 絶縁膜用材料、絶縁膜用コーティングワニス及びこれらを用いた絶縁膜並びに半導体装置