JPH065945Y2 - ラツクアンドピニオン式パワ−ステリアング装置 - Google Patents
ラツクアンドピニオン式パワ−ステリアング装置Info
- Publication number
- JPH065945Y2 JPH065945Y2 JP10795985U JP10795985U JPH065945Y2 JP H065945 Y2 JPH065945 Y2 JP H065945Y2 JP 10795985 U JP10795985 U JP 10795985U JP 10795985 U JP10795985 U JP 10795985U JP H065945 Y2 JPH065945 Y2 JP H065945Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- pinion shaft
- swing lever
- steering device
- power steering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、ラックアンドピニオン式パワーステアリン
グ装置の改良に関する。
グ装置の改良に関する。
（従来の技術） 一般に、ラックアンドピニオン式パワーステアリング装
置は、第３図ないし第５図に示すように、ギヤケース１
内にステアリングリンクに連係するラック２が収納さ
れ、さらにピニオン軸３がラック２を挟む位置に設けら
れている軸受４，４に支持されるとともにラック２にか
み合っている。前記ピニオン軸３はラック２の軸方向に
所定距離だけ変位できるようになっていて、この変位に
よってピニオン軸３に装着された揺動レバー５を揺動す
るようになっている。そしてこの揺動レバー５はスプー
ルバルブ６に接続され、その揺動によってスプールバル
ブ６をセンタリングスプリング７に抗して移動させるよ
うになっている。
置は、第３図ないし第５図に示すように、ギヤケース１
内にステアリングリンクに連係するラック２が収納さ
れ、さらにピニオン軸３がラック２を挟む位置に設けら
れている軸受４，４に支持されるとともにラック２にか
み合っている。前記ピニオン軸３はラック２の軸方向に
所定距離だけ変位できるようになっていて、この変位に
よってピニオン軸３に装着された揺動レバー５を揺動す
るようになっている。そしてこの揺動レバー５はスプー
ルバルブ６に接続され、その揺動によってスプールバル
ブ６をセンタリングスプリング７に抗して移動させるよ
うになっている。
いま図示しないハンドルを操作してピニオン軸３を例え
ば第５図において左方向に回動すると、ステアリングリ
ンクに連係するラック２の抵抗が大きいため、ラック２
に沿ってピニオン軸３が変位する。この変位によって揺
動レバー５が揺動してスプールバルブ６を第４図におい
て左方向に移動させ、このスプールバルブ６の移動によ
って作動油の流れが切換わり、車輪が転舵する。このと
き揺動レバー５はスプールバルブ６を右方向中立位置に
戻そうとするセンタリングスプリング７の反力を受ける
ので、ピニオン軸３も第５図に示すように揺動レバー５
を介して、右方に反力Ｆを受る。この結果、ピニオン軸
３はラック２とのかみ合いの中心Ｐのまわりに矢印のよ
うにこじりＭを受け、ピニオン軸３とラック２とは直交
しなくなる。このため、かみ合いが不正規になり、歯面
がせって操向作動が不安定になるという問題があった。
ば第５図において左方向に回動すると、ステアリングリ
ンクに連係するラック２の抵抗が大きいため、ラック２
に沿ってピニオン軸３が変位する。この変位によって揺
動レバー５が揺動してスプールバルブ６を第４図におい
て左方向に移動させ、このスプールバルブ６の移動によ
って作動油の流れが切換わり、車輪が転舵する。このと
き揺動レバー５はスプールバルブ６を右方向中立位置に
戻そうとするセンタリングスプリング７の反力を受ける
ので、ピニオン軸３も第５図に示すように揺動レバー５
を介して、右方に反力Ｆを受る。この結果、ピニオン軸
３はラック２とのかみ合いの中心Ｐのまわりに矢印のよ
うにこじりＭを受け、ピニオン軸３とラック２とは直交
しなくなる。このため、かみ合いが不正規になり、歯面
がせって操向作動が不安定になるという問題があった。
従来、この問題を解消するために、第６図に示すよう
に、ピニオン軸３の先端に弾性力のあるピニオン８の後
端部９を固設し、このピン８の先端部10をプラグ11に固
設された球面座12に回転自在に支持させていた。これに
よりピニオン軸３が例えば紙面の手前方向に変位した場
合、ピン８が曲り、その弾性力によってピニオン軸３は
第５図において反力Ｆ′を受け、この反力Ｆ′によって
こじりＭ′が発生し、このこじりＭ′によってこじりＭ
を相殺させて、ピニオン軸３とラック２のかみ合いを正
規状態にさせている。
に、ピニオン軸３の先端に弾性力のあるピニオン８の後
端部９を固設し、このピン８の先端部10をプラグ11に固
設された球面座12に回転自在に支持させていた。これに
よりピニオン軸３が例えば紙面の手前方向に変位した場
合、ピン８が曲り、その弾性力によってピニオン軸３は
第５図において反力Ｆ′を受け、この反力Ｆ′によって
こじりＭ′が発生し、このこじりＭ′によってこじりＭ
を相殺させて、ピニオン軸３とラック２のかみ合いを正
規状態にさせている。
（本考案が解決しようとする問題点） しかしながら、揺動レバー５が軸受４の外側に位置して
いるので、ラック２と揺動レバー５との距離Ｌが長くな
り、ラック２回りの回転モーメントが大きくなってしま
う。そのためにピン８の弾性力を強くしなければならな
いので、ピン８およびピニオン軸３の直径が大きくな
り、装置が大型化してしまうという欠点があった。
いるので、ラック２と揺動レバー５との距離Ｌが長くな
り、ラック２回りの回転モーメントが大きくなってしま
う。そのためにピン８の弾性力を強くしなければならな
いので、ピン８およびピニオン軸３の直径が大きくな
り、装置が大型化してしまうという欠点があった。
この考案は上記欠点を解消することのできるラックアン
ドピニオン式パワーステアリング装置を提供することを
目的とする。
ドピニオン式パワーステアリング装置を提供することを
目的とする。
（問題を解決するための手段） この考案は、上記の目的を達成するために、揺動レバー
を、軸受と、ラック及びピニオン軸のかみ合い部分と、
の間に対応するピニオン軸に、揺動レバーを設けたもの
である。
を、軸受と、ラック及びピニオン軸のかみ合い部分と、
の間に対応するピニオン軸に、揺動レバーを設けたもの
である。
（本考案の作用） 揺動レバーとラックとの距離を短くすることができるの
で、ラック回りの回転モーメントを小さくすることがで
きる。
で、ラック回りの回転モーメントを小さくすることがで
きる。
（本考案の効果） ラック回りの回転モーメントを小さくすることができる
ので、ピンは弾性力の弱い小さいもので済み、したがっ
て装置の小型化を図ることができる。
ので、ピンは弾性力の弱い小さいもので済み、したがっ
て装置の小型化を図ることができる。
（本考案の実施例） 第１，２図において、21はギヤケースでラック２と軸受
22との間の上部位置に孔23が設けられている。24はスプ
ールバルブ28のみを囲むようにしたバルブケースで、図
示しないボルトによってギヤケース21に取付けられてお
り、このバルブケース24には前記孔23に対向した孔25が
設けられている。そしてラック２と軸受22との間の位置
に揺動レバー26がピニオン軸３に嵌合され、揺動レバー
26とラック２との距離が短くなっている。そして揺動レ
バー26の先端部26ａが前記孔23,25から突出してバルブ
ケース24内に挿入され、後端部26ｂがギヤケース21の支
持部27に支持されて、ピニオン軸３が変位するとその支
持部27を支点にして揺動するようになっている。
22との間の上部位置に孔23が設けられている。24はスプ
ールバルブ28のみを囲むようにしたバルブケースで、図
示しないボルトによってギヤケース21に取付けられてお
り、このバルブケース24には前記孔23に対向した孔25が
設けられている。そしてラック２と軸受22との間の位置
に揺動レバー26がピニオン軸３に嵌合され、揺動レバー
26とラック２との距離が短くなっている。そして揺動レ
バー26の先端部26ａが前記孔23,25から突出してバルブ
ケース24内に挿入され、後端部26ｂがギヤケース21の支
持部27に支持されて、ピニオン軸３が変位するとその支
持部27を支点にして揺動するようになっている。
一方前記先端部26ａはスプールバルブ28に接続され、そ
の揺動によってスプールバルブ28を移動させるようにな
っている。
の揺動によってスプールバルブ28を移動させるようにな
っている。
なお第３図ないし第５図に示したものと同一なものには
同一符号を付したのでその説明は省略する。
同一符号を付したのでその説明は省略する。
いま図示しないハンドルを操作してピニオン軸３を回動
すると、ラック２に沿ってピニオン軸３が変位する。こ
の変位によって揺動レバー26が揺動してスプールバルブ
28がセンタリングスプリング７に抗して第２図において
右あるいは左方向に移動する。これにより揺動レバー26
はセンタリングスプリング７の反力を受け、ピニオン軸
３にラック２を支点にした回転モーメントが生じる。し
かし揺動レバー26とラック２との距離が短いので、その
回転モーメントは小さく、このためピニオン軸３とラッ
ク２とのかみ合いのフリクションも小さい、したがって
ピンは弾性力の弱い径の小さいもので済む。
すると、ラック２に沿ってピニオン軸３が変位する。こ
の変位によって揺動レバー26が揺動してスプールバルブ
28がセンタリングスプリング７に抗して第２図において
右あるいは左方向に移動する。これにより揺動レバー26
はセンタリングスプリング７の反力を受け、ピニオン軸
３にラック２を支点にした回転モーメントが生じる。し
かし揺動レバー26とラック２との距離が短いので、その
回転モーメントは小さく、このためピニオン軸３とラッ
ク２とのかみ合いのフリクションも小さい、したがって
ピンは弾性力の弱い径の小さいもので済む。
またバルブケース24はスプールバルブ28のみを囲むよう
に、ギヤケース23の上部に取付けたものであるからコン
パクトになり、従来のものに比べて孔あけ加工がしやす
くなる。
に、ギヤケース23の上部に取付けたものであるからコン
パクトになり、従来のものに比べて孔あけ加工がしやす
くなる。
第１図は実施例の従断面図、第２図はそのII-II線断面
図、第３図は従来の従断面図、第４図はそのIV-IV線断
面図、第５図はピニオン軸とラックとの関係を示した斜
視図、第６図は従来のピニオン軸先端部周辺の断面図で
ある。 ２……ラック、３……ピニオン軸 ４，22……軸受、５，26……揺動レバー ６，28……スプール
図、第３図は従来の従断面図、第４図はそのIV-IV線断
面図、第５図はピニオン軸とラックとの関係を示した斜
視図、第６図は従来のピニオン軸先端部周辺の断面図で
ある。 ２……ラック、３……ピニオン軸 ４，22……軸受、５，26……揺動レバー ６，28……スプール
Claims (1)
- 【請求項１】車輪の操向アームと連結するラックにかみ
合い、かつ操向ハンドルとともに回動するピニオン軸
を、ラックを挟む位置に設けた軸受で保持する一方、こ
のピニオン軸には揺動レバーを設け、ハンドルの回動に
よってピニオン軸をラックの軸方向に変位させて揺動レ
バーを揺動させるとともに、この揺動によって前記ピニ
オン軸と直交する方向に配置したスプールバルブを移動
させ、ポンプからの圧油をパワーシリンダへ選択的に供
給する構成にしたパワーステアリング装置において、前
記揺動レバーを、前記軸受と、ラック及びピニオン軸の
かみ合い部分と、の間に対応するピニオン軸に、前記揺
動レバーを設けたことを特徴とするラックアンドピニオ
ン式パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10795985U JPH065945Y2 (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | ラツクアンドピニオン式パワ−ステリアング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10795985U JPH065945Y2 (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | ラツクアンドピニオン式パワ−ステリアング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6216078U JPS6216078U (ja) | 1987-01-30 |
| JPH065945Y2 true JPH065945Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=30984712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10795985U Expired - Lifetime JPH065945Y2 (ja) | 1985-07-15 | 1985-07-15 | ラツクアンドピニオン式パワ−ステリアング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH065945Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-07-15 JP JP10795985U patent/JPH065945Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6216078U (ja) | 1987-01-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH03505071A (ja) | 自動車のパワーステアリング装置 | |
| JPH065945Y2 (ja) | ラツクアンドピニオン式パワ−ステリアング装置 | |
| JPH0351259Y2 (ja) | ||
| JPH04271958A (ja) | テレスコピツクステアリング装置 | |
| JPH0581470B2 (ja) | ||
| JPS6355473B2 (ja) | ||
| JPH0231347Y2 (ja) | ||
| JPH024862Y2 (ja) | ||
| JPH0611864Y2 (ja) | 動力舵取装置 | |
| JPH08215Y2 (ja) | 電動式チルトステアリング装置 | |
| JPH0546549Y2 (ja) | ||
| JPH0352607Y2 (ja) | ||
| JPS63306971A (ja) | 動力舵取装置 | |
| JPH0230383Y2 (ja) | ||
| JPH0624304Y2 (ja) | 前後輪操舵車の後輪操舵装置 | |
| JPH0537898Y2 (ja) | ||
| JPH0717202B2 (ja) | 車両の前後輪操舵装置 | |
| JPH02128960A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
| JPH0321336Y2 (ja) | ||
| JPH0223494Y2 (ja) | ||
| JPH0236787Y2 (ja) | ||
| JP2515384Y2 (ja) | 動力舵取装置 | |
| JPH0321339Y2 (ja) | ||
| JPH05262244A (ja) | パワーステアリング装置 | |
| JPH065946Y2 (ja) | 動力舵取装置 |