JPH0659282U - マガジンラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板がマガジンラックに収納された
状態で長時間の輸送も可能なように、マガジンラックに
ストッパーを設ける。 【構成】 側板は複数個に分割され（図１では７、８、
９の３個）、そのあいだにクランプ用側板が複数個設置
されている（図１では１０、１１）。クランプ用側板１
０、１１は、互いに同期して側板７、８、９に対して図
３の矢印方向に動くことができる構造になっており、プ
リント基板を挟みこんで固定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリント基板に部品を実装する工程において用いられるマガジンラ ックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、部品が実装されたプリント基板が収納されるマガジンラックは、自動化 機器で基板が自動的に収納されることを前提としている為、基板の幅とマガジン ラックの間に適当なクリアランスを設けることが必要とされている。

【０００３】 図４に、従来のマガジンラックの一般的な外観図を示す。これは、天板１、側 板（ 可動側）２、側板（固定側）３、底板４で構成されている。側板（固定側 ）３は天板１、底板４に対して固定されている。側板（可動側）２は矢印方向に 移動可能で、異なった幅の基板に対して対応できる構造となっている。

【０００４】 図５に、従来の側板の詳細を示す。側板は溝６が掘ってあり、基板は溝６の部 分に 収納される。この方法では、クリアランスを確保する目的から、溝６の部 分を基板の厚みに対して多めにしてやることが必要である。

【０００５】

【考案が解決しょうとする課題】

このようなクリアランスがある為に、プリント基板がマガジンラックに収納さ れた状態での長時間の輸送は振動による基板への悪影響が心配され、通常は行わ れることはなく、他のクリアランスの少い輸送箱へ人手作業で移し替えを行って いるため、余分な手間がかかるという問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

従って、本考案は、電子機器のプリント基板に部品を実装する工程で、このプ リント基板を収納、保管、輸送するマガジンラックにおいて、前記マガジンラッ クの側板に、前記マガジンラックの側板を分割して複数のブロックとし、相対的 にそれら側板が可動して、基板を固定する構造のストッパー機構を設けたマガジ ンラックを供するものである。

【０００７】

【実施例】

図１に、本考案の一例であるマガジンラック側板の構造を示す。

【０００８】 図１に示す様に、側板は複数個に分割され（図１では７、８、９の３個）、そ のあいだにクランプ用側板が複数個設置されている（図１では１０、１１）。ク ランプ用側板１０、１１は、互いに同期して側板７、８、９に対して図１の矢印 方向に動くことができる構造になっている。この構造の側板が従来例図３の側板 ２、３の代わりに入っている。従来の構造と同じく、固定側の側板は天板１、底 板４に対して固定され、可動側の側板は幅方向の移動が可能となっている。

【０００９】 図２は、マガジンラックに基板が収納されている状態（基板クランプ前）を表 している。自動基板収納装置内では基板とマガジンラックの間にクリアランスが 必要となるため、クランプ用側板１０、１１は側板７、８、９の凹凸と同じ位置 に凹凸が来るようになっている。

【００１０】 図３は、マガジンラックが自動基板収納装置から出た状態（基板クランプ後） の状態を現している。矢印の方向にクランプ用側板１０、１１が移動して、側板 ７、８、９との間に基板を挟み込んで固定している。

【００１１】 尚、図２、図３において、１２はプリント基板、１３は側板の凹部、１４は側 板の凸部である。

【００１２】 また、このクランプ用側板は一つの操作で左右のクランプ用側板が同時に動作 する構造となっており、普段はスプリングの力によって基板をクランプする方向 に動作しているが、自動基板収納装置にこのマガジンラックが入ると、マガジン ラックが自動基板収納装置にクランプされると同時にクランプ用側板１０、１１ はクランプ解除される構造になっている。

【００１３】 図６に、側板の上部の構造を表す。上部は三角形で図７、８の様に天板１の角 穴２０を通って天板１の上に出て、丸棒２２によってはさみ込まれており、通常 は丸棒２２が三角形部分２５を矢印方向にもち上げている為、ストッパーは開い ている状態である。 図９は、カム板２１を９０°回した状態で、この時丸棒２ ２は開き、三角形部分２５は矢印方向に移動し、側板の溝によって基板をはさみ 込み、ストッパーが閉じる構造となっている。

【００１４】 本考案は、カム板、丸棒、三角形部分によって、側板の分割部を上下に移動さ せたが、側板の分割部を上下に移動させる構成であれば、いかなるものでもよい ことは言うまでもない。

【００１５】

【考案の効果】

本考案により、マガジンラックでの基板輸送が可能となり、従来、他の輸送箱 に移し替えを行っていた作業が削減できるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のマガジンラックの側板を示す図であ
る。

【図２】本考案のマガジンラックの側板正面図（基板ク
ランプ前）である。

【図３】本考案のマガジンラックの側板正面図（基板ク
ランプ後）である。

【図４】従来のマガジンラックの全体図である。

【図５】従来のマガジンラックの側板を示す図である。

【図６】本考案の側板の上部詳細図である。

【図７】本考案のマガジンラックの平面図（ストッパー
開状態）である。

【図８】本考案のマガジンラックの側面断面図（ストッ
パー開状態）である。

【図９】本考案のマガジンラックの平面図（ストッパー
閉状態）である。

【図１０】本考案のマガジンラックの側面断面図（スト
ッパー閉状態）である。

【符号の説明】

１ 従来のマガジンラックの天板 ２ 従来のマガジンラックの側板（可動側） ３ 従来のマガジンラックの側板（固定側） ４ 従来のマガジンラックの底板 ６ 従来のマガジンラックの溝 ７ 分割された側板 ８ 分割された側板 ９ 分割された側板 １０ 分割された側板 １１ 分割された側板 １２ プリント基板 １３ 分割された側板の凹部 １４ 分割された側板の凸部 ２０ 天板の角穴 ２１ カム板 ２２ 丸棒 ２３ バネ ２５ 三角形部分

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子機器のプリント基板に部品を実装す
   る工程で、このプリント基板を収納、保管、輸送するマ
   ガジンラックにおいて、前記マガジンラックの側板に、
   基板を固定するストッパー機構を設けたことを特徴とす
   るマガジンラック。
2. 【請求項２】 前記基板を固定するストッパー機構は、
   前記マガジンラックの側板を分割して複数のブロックと
   し、相対的にそれらの側板が可動する構造からなってい
   ることを特徴とする請求項１記載のマガジンラック。