JPH065921A - 発光ダイオード - Google Patents

発光ダイオード

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JPH065921A
JPH065921A JP15787892A JP15787892A JPH065921A JP H065921 A JPH065921 A JP H065921A JP 15787892 A JP15787892 A JP 15787892A JP 15787892 A JP15787892 A JP 15787892A JP H065921 A JPH065921 A JP H065921A
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修 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極直下の無効な発光を相対的に減少させて
外部量子効率を改善できる上、電流拡散層を省略して短
波長の光を効率良く出射できる発光ダイオードを提供す
る。 【構成】 チップ表面30の表面電極16が、略円形状
をなすパッド部18を有する。さらに、このパッド部1
8から線状に延びる第1次の分枝19a,…,19dと、各
第1次の分枝19a,…,19dから分岐して線状に延びる
第2次の分枝20a,20b,20cと、各第2次の分枝2
0a,20b,20cから分岐して線状に延びる第3次の分
枝22a,22b,22cを少なくとも有する。表面電極1
6のうちパッド部18が直下の半導体層31と電気的に
接触しておらず、最高次(第3次)の分枝22a,22b,2
2cの先端で表面電極16と半導体層31とが電気的に
接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表示用などに用いら
れる発光ダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、黄色ないし緑色の光を発する発光
ダイオード(LED)として、GaAsPまたはGaP系材
料の他に、AlGaInP系材料を用いたものが開発され
つつある。
【0003】従来のAlGaInP系LEDは次のように
して作製されている。まず、図7に示すように、n型Ga
As基板90の表面100にn型AlGaInPクラッド層
91、アンドープAlGaInP発光層92、p型AlGaI
nPクラッド層93、p型AlGaAs電流拡散層94、p型
GaAsコンタクト層95、p側表面電極(例えば、AuZ
n)96を全面に積層する。次に、図8に示すように、こ
の表面電極96およびp型GaAs層95を一部除去して
パターン化する。すなわち、表面電極96をワイヤボン
ドを行うための円形状のパッド部98と、このパッド部
98から四方に直線状に延びる分枝99a,99b,99c,
99dとで構成する。このように分枝を複数設けること
により、電流をチップ内にできるだけ均一に拡散するよ
うにしている。この後、基板90の裏面にn側表面電極
97を形成する。発光層92より発した光は、基板90
と表面電極96とに吸収されるため、チップ表面100
のうち表面電極96を除去した領域100aと側面10
1とからチップ外へ出射する。
【0004】なお、このLEDは、発光層92をこの層
92よりもバンドギャップが大きい2つのクラッド層9
1,93で挟んだダブルヘテロ構造となっている。ここ
で、クラッド層91,93によって発光層92に有効に
電子およびホールを閉じ込めるためには、クラッド層9
1,93の組成(AlyGa1-y)0.5In0.5PにおいてAl混
晶比yを0.7〜1と大きくする必要がある。ところが、
このようにAl混晶比yを大きくすると、層中へのp型あ
るいはn型のドーピングが難しくなり、クラッド層91,
93の比抵抗を低くすることが困難となる。そこで、こ
のLEDでは、電流拡散層94を設けて表面電極96の
直下に電流が集中することを防ぎ、これにより表面電極
96で覆われていない領域100aでの発光量を多くし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
流拡散層94の働きは十分ではなく、その結果、表面電
極96直下での無効な発光が表面電極96で覆われてい
ない領域100aでの発光に比べて多くなっている。こ
のため、上記従来のLEDは、外部量子効率が悪いとい
う問題がある。
【0006】また、発光波長が590nm(黄色)〜550
nm(緑色)であるから、AlGaAs電流拡散層94で光吸
収が生じるという問題がある。AlxGa1-xAsは、たと
え最も広いバンドギャップとなる混晶比x=1に設定し
たとしても、吸収端は574nmであり、これより短波長
の光を透過しないからである。なお、AlAs(x=1に相
当する)は空気中で腐食され易く、表面層として用いる
には適当でない。
【0007】そこで、この発明の目的は、表面電極直下
の無効発光を相対的に減少させて外部量子効率を改善で
きる上、電流拡散層を省略して短波長の光を効率良く出
射できる発光ダイオードを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、半導体チップの表面に、発光層を含む
半導体層と表面電極とが順に積層され、上記発光層が発
した光を上記半導体層のうち上記表面電極で覆われてい
ない部分からチップ外へ光を出射する発光ダイオードに
おいて、上記表面電極は、パッド部と、上記パッド部か
ら線状に延びる第1次の分枝と、上記第1次の分枝から
分岐して線状に延びる第2次の分枝と、さらに上記第2
次の分枝から分岐して線状に延びる第3次の分枝を少な
くとも有し、上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記
半導体層とは電気的に接触している一方、上記表面電極
の上記パッド部と上記半導体層とは電気的に接触してい
ないことを特徴としている。
【0009】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とオーミック接触する材料からなるコ
ンタクト層を有し、上記表面電極の上記先端以外の部分
と上記半導体層との間に、絶縁層が設けられているのが
望ましい。
【0010】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とショットキーバリアを生ずる材料か
らなる層を有するとともに、この層と上記表面電極の上
記最高次の分枝の先端との間に、上記表面電極とオーミ
ック接触する材料からなるコンタクト層を有するのが望
ましい。
【0011】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とオーミック接触する材料からなりp
型またはn型の導電型を持つコンタクト層を有するとと
もに、このコンタクト層と上記表面電極の上記先端以外
の部分との間に、上記コンタクト層と異なる導電型を持
つ電流阻止層を有するのが望ましい。
【0012】また、上記表面電極は、この表面電極が占
める領域全域にわたって設けられ、上記半導体層表面と
オーミック接触しない材料からなる上部電極と、上記半
導体層表面と上記最高次の分枝の先端で上記上部電極と
上記半導体層表面との間に設けられ、上記半導体層表面
とオーミック接触する材料からなる下部電極とで構成さ
れているのが望ましい。
【0013】また、上記各次の分枝の線幅は、次数が増
えるにつれて細くなっているのが望ましい。
【0014】
【作用】この発明によれば、チップ表面に設けられた表
面電極が、パッド部から延びる第1次の分枝と、この第
1次の分枝から延びる第2次の分枝と、さらにこの第2
次の分枝から延びる第3次の分枝とを有しているので
(さらに高次の分枝を有していても良い)、チップ表面は
上記各次の分枝によって樹枝状に覆われた状態となる。
しかも、上記表面電極のうちパッド部が直下の半導体層
と接触しておらず、最高次の分枝の先端で上記表面電極
と上記半導体層とが接触しているので、チップの隅々に
まで電流が拡散され、電流拡散抵抗が実質的に減少す
る。この結果、表面電極直下での無効な発光よりも表面
電極で覆われていない領域での発光が相対的に多くな
る。例えば、図6(b),(c)に示すように、表面電極2,3
の分枝の途中(点M,N直下)で発せられた光q,rは電極に
遮られる部分が多いが、同図(a)に示すように、表面電
極1の分枝の先端で発せられた光pは電極に遮られる部
分が少ない。したがって、チップ外へ光が出射しやすく
なり、外部量子効率が改善される。また、上記表面電極
の形状によってチップ内に電流を十分拡散できることか
ら、例えば黄色より短波長のAlGaInP系LEDにお
いてAlGaAs電流拡散層を設ける必要がなくなる。し
たがって、短波長の光であっても吸収のない好適な特性
となる。なお、この表面電極形状は、AlGaInP系L
EDだけでなく、一般のAlGaAs系、GaP系、ZnSe
系、GaN系、SiC系LEDなどに適用される。特に、
低抵抗電流拡散層を得ることが困難なZnCdSe系LE
Dに有効である。
【0015】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とオーミック接触する材料からなるコ
ンタクト層を有し、上記表面電極の上記先端以外の部分
と上記半導体層との間に、絶縁層が設けられている場
合、上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記半導体層
とが上記コンタクト層を通して良好に電気的接触する一
方、上記表面電極の上記先端以外の部分と上記半導体層
とが上記絶縁層によって電気的絶縁状態となる。したが
って、上記表面電極の上記先端部分でのみ電流が注入さ
れる。この結果、上に述べたように、チップ外へ光を出
射し易くなり、さらに外部量子効率が改善される。
【0016】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とショットキーバリアを生ずる材料か
らなる層を有するとともに、この層と上記表面電極の上
記最高次の分枝の先端との間に、上記表面電極とオーミ
ック接触する材料からなるコンタクト層を有する場合、
上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記半導体層とが
上記コンタクト層を通して良好に電気的接触する一方、
上記表面電極の上記先端以外の部分と上記半導体層とが
上記ショットキーバリアによって電流が流れにくい状態
(ある程度の高電圧を印加しないと電流が流れない状態)
となる。したがって、実際上、上記表面電極の上記先端
部分でのみ電流が注入される。この結果、上に述べたよ
うに、チップ外へ光を出射し易くなり、さらに外部量子
効率が改善される。
【0017】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とオーミック接触する材料からなりp
型またはn型の導電型を持つコンタクト層を有するとと
もに、このコンタクト層と上記表面電極の上記先端以外
の部分との間に、上記コンタクト層と異なる導電型を持
つ電流阻止層を有する場合、上記表面電極の最高次の分
枝の先端と上記半導体層とが上記コンタクト層を通して
良好に電気的接触する一方、上記表面電極の上記先端以
外の部分と上記半導体層とが上記電流阻止層によって電
気的に導通しない状態となる。したがって、上記表面電
極の上記先端部分でのみ電流が注入される。この結果、
上に述べたように、チップ外へ光を出射し易くなり、さ
らに外部量子効率が改善される。
【0018】また、上記表面電極は、この表面電極が占
める領域全域にわたって設けられ、上記半導体層表面と
オーミック接触しない材料からなる上部電極と、上記半
導体層表面と上記最高次の分枝の先端で上記上部電極と
上記半導体層表面との間に設けられ、上記半導体層表面
とオーミック接触する材料からなる下部電極とで構成さ
れている上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記半導
体層とが上記下部電極を通して良好に電気的接触する一
方、上記表面電極の上記先端以外の部分と上記半導体層
とが電気的に導通不良の状態となる。したがって、上記
表面電極の上記先端部分でのみ電流が注入される。この
結果、上に述べたように、チップ外へ光を出射し易くな
り、さらに外部量子効率が改善される。
【0019】また、上記各次の分枝の線幅は、次数が増
えるにつれて細くなっている場合、低次の分枝の線幅は
比較的広くなっているので、配線抵抗はほとんど増大す
ることがない。また、上記各次の分枝の線幅を次数が増
えるにつれて一定の比率で細くなるようにした場合、表
面電極のパターン設計が容易になる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の発光ダイオードを実施例に
より詳細に説明する。
【0021】図1は第1実施例のAlGaInP系LED
のチップ表面を示している。図1に示すように、チップ
表面30には、発光層を含む半導体層31と、表面電極
16が設けられている。表面電極16は、ワイドボンド
のための略矩形状のパッド部18を中央に備えている。
このパッド部18から対角方向に直線状に第1次の分枝
19a,19b,19c,19dが延びている。第1次の分枝
19a,19b,19c,19dは、互いに同一線幅、同一長
さとなっている。各第1次の分枝19a,19b,19c,1
9dの先端からそれぞれ三方向に第2次の分枝20a,2
0b,20cが分岐して延びている。第1次の分枝と第2
次の分枝とがなす角度は0°または90°となってい
る。なお、設計上は、各第1次の分枝19a,19b,19
c,19dと重なる図示しない第2次の分枝がある。第2
次の分枝20a,20b,20cは、互いに同一線幅、同一
長さとなっており、第1次の分枝に対して線幅,長さが
いずれも1/2となっている。また、各第2次の分枝2
0a,20b,20cの先端からそれぞれ三方向に直線状に
第3次の分枝21a,21b,21cが分岐して延びてい
る。第2次の分枝と第3次の分枝とがなす角度は0°ま
たは90°となっている。また、第3次の分枝21a,2
1b,21cは、互いに同一線幅,同一長さとなっており、
第2次の分枝に対して線幅,長さがいずれも1/2とな
っている。なお、各第1次の分枝19a,19b,19cの
中ほどからも第3次の分枝が分岐しているが、これは各
第1次の分枝19a,19b,19cに重なって上記図示し
ない第2次の分枝の先端があるためである。第3次の分
枝21a,21b,21cの先端には、直下の半導体層31
とオーミック接触するためのコンタクト部22a,22b,
22cが設けられている。一方、表面電極16のうち上
記コンタクト部21a,21b,21c以外の部分は、半導
体層31と電気的に接触しない状態となっている(後述
するAl23絶縁層15による)。
【0022】このように、この表面電極16はどの分岐
においても枝別れ数が等しく、低次の分枝と高次の分枝
との関係は'X'形状の4つの先端に長さが1/2の'X'
を組み合わせた規則的で相似な自己相似形状、すなわち
フラクタル形状となっている。したがって、パターン設
計を容易に行うことができる。また、高次の分枝同士が
重なることなくチップ表面30の略全域を樹枝状に覆う
ことができる。さらに、低次の分枝の配線幅を比較的広
くしているので配線抵抗を低く抑えることができる。低
次の分枝ほど電流が多く流れるからである。
【0023】図2(a)〜(d)はこのチップの作製過程を示
している。同図(a),(c)は、チップ表面30の一部(具体
的には第2次の分枝20bの先端付近)を例示し、同図
(b),(d)は、それぞれ同図(a),(c)におけるB−B線,D
−D線矢視断面を示している。このチップは、次のよう
にして作製する。 まず、同図(a),(b)に示すように、n型GaAs基板10
上に、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)により、
半導体層31としてn型AlGaInPクラッド層11、ア
ンドープAlGaInP発光層12、p型AlGaInPクラ
ッド層13、p型GaAsコンタクト層14を順に全面に
堆積し、さらにAl23絶縁層15を形成する。次に、
フォトリソグラフィーによって、Al23絶縁層15の
うち所定箇所に開口15a,15b,15cを形成する。 次に、同図(c),(d)に示すように、この上に全面に表
面電極16を蒸着した後、フォトリソグラフィおよびエ
ッチングを行って、表面電極16,Al23絶縁層15お
よびp型GaAsコンタクト層14を先に述べたフラクタ
ル形状にパターン加工する。エッチングは、ウェットエ
ッチングでもRIBE(反応性イオンビーム・エッチン
グ)でも良い。これにより、コンタクト部22a,22b,
22cで、開口15a,15,b,15cを通して表面電極1
6とp型コンタクト層14(したがって半導体層31)と
がオーミック接触する状態となる。一方、表面電極16
のうちコンタクト部22a,22b,22c以外の領域で
は、Al23絶縁層15によって、表面電極16と半導
体層31とが電気的に絶縁される。なお、p型GaAsコ
ンタクト層14は、表面電極16直下にのみ設けられて
いるので、電流拡散層としては働かない。 最後に、基板10の裏面側に、裏面電極17を全面に
形成する(作製完了)。
【0024】上述のように、このAlGaInP系LED
は、チップ表面30を表面電極16によって樹枝状に覆
っている。しかも、第3次(最高次)の分枝21a,21b,
21cの先端のコンタクト部22a,22b,22cを通して
表面電極16と半導体層31とを電気的に接触させる一
方、表面電極16のうち上記先端以外の部分で表面電極
216と半導体層31とを電気的絶縁状態にしているの
で、電流拡散層を設けなくても、チップの隅々にまで電
流を拡散でき、実質的に電流拡散抵抗を減少させること
ができる。この結果、表面電極16直下での無効な発光
よりも表面電極16で覆われていない領域での発光を相
対的に増大させることができる。したがって、チップ外
へ光を出射しやすくなり、外部量子効率を改善すること
ができる。また、電流拡散層を設けていないので、短波
長の光であっても吸収が生じないようにできる。実際に
特性測定を行ったところ、発光波長は570nm(黄緑色)
で、外部量子効率は、2.0%であった。
【0025】なお、この例では、第3次の分枝21a,2
1b,21cの先端にのみコンタクト部22a,22b,22c
を設けたが、これに限られるものではない。例えば、図
1に示した第2次の分枝20a,20b,20cの中点にも
コンタクト部を設けても良い。この場合、電流−光変換
効率自体は若干低下するが、多くの電流を流すことがで
きるので、チップ当たりのトータル発光量を増大させる
ことができる。
【0026】また、この例では、上記コンタクト部22
a,22b,22cの幅は第3次の分枝21a,21b,21cの
幅よりも狭くしたが(図2(c))、これに限られるもので
はなく、逆に広くしても良い。この場合、コンタクト部
での電気抵抗を減少させることができる。
【0027】また、パッド部18の位置はチップ表面3
0の中央に限定されるものではなく、周辺部にあっても
よい。
【0028】また、表面電極16のパターン形状は、エ
ッチングによらず、いわゆるマスク蒸着(表面電極14
と同じ形状の開口部を有するメタルマスクを用いて蒸着
する)により形成しても良い。
【0029】また、LEDの材料はAlGaInPに限定
されるものでなく、AlGaAs、GaAsP、GaP、Al
GaN、GaInAsPなどのIII−V族化合物半導体、Zn
Se,ZnCdSSe、ZnCdSeTeなどのII−VI族化合物
半導体、CuAlSSe、CuGaSSeなどのカルコパイラ
イト系半導体であってもよい。
【0030】また、基板材料はGaAsに限定されるもの
ではなく、GaP、InP、サファイアなどでも良く、発
光波長に対して不透明であっても透明であってもよい。
基板の導電型はn型でもp型でもよい。
【0031】また、この実施例ではチップ表面30側に
分岐を有する表面電極16を設けたが、発光波長に対し
透明な基板を用いる場合は、裏面電極17にも分枝を設
ける。これにより、光出射効率をさらに向上させること
ができる。
【0032】また、発光層12界面の接合はダブルヘテ
ロ接合に限定されるものでなく、シングルヘテロ接合、
ホモ接合であってもよい。
【0033】また、絶縁層15の材料は、Al23に限
られるものではなく、SiO2またはSi34などでも良
い。
【0034】また、各半導体層11,…,15をMOCV
D法(有機金属化学気相成長法)で形成したが、MBE法
(分子線エピタキシ法)、VPE法(気相成長法)、LPE
法(液相成長法)などで形成してもよい。pn接合は、結晶
成長時に作り込むほか、結晶成長後にドーパントを拡散
して形成してもよい。
【0035】また、表面電極(p側電極)16の材料とし
て、AuZn,InAu,Cr/Au,Mo/Au,Ti/Pt/Au,
Au,Al,In,ITO(錫添加酸化インジウム),InO2,S
nO2およびこれらの積層膜を採用することができる。一
方、裏面電極(n側電極)17の材料として、AuGe/N
i,AuSn,AuSi,Mo/Au,Au,Al,In,ITOおよび
これらの積層膜を採用することができる。
【0036】図3は第2実施例のZnCdSe系LEDを
示している。同図(a)はチップ表面の全体を示し、同図
(b)はその一部(電極先端)を例示している。また、同図
(c)は同図(b)におけるC−C線断面を示している。
【0037】同図(a)に示すように、このLEDは、チ
ップ表面50に、発光層を含む半導体層51と、表面電
極47を備えている。表面電極47のパターンは、略矩
形状のパッド部52と、このパッド部52から直線状に
延びる第1次の分枝53a,53b、第2次の分枝54a,
54b、第3次の分枝55a,55b、第4次の分枝56a,
56b、第5次の分枝57a,57b、第6次の分枝58a,
58bを有している。上記各次の分枝は、'H'形状の4
つの先端に長さが1/2の'H'を組み合わせることを繰
り返したフラクタル形状となっている。この例では、各
次の分枝を正方形のチップの四辺に平行な線で形成して
いるので、パターン設計を容易に行うことができる。ま
た、高次の分枝同士が重なることなく、チップ表面50
の略全域を樹枝状に覆うことができる。なお、設計上、
パッド部52近傍に配される第6次の分枝は、ここでは
省略している。第6次の分枝58a,58bの先端には、
直下の半導体層51とオーミック接触するためのコンタ
クト部59a,59bが設けられている。一方、表面電極
47のうち上記コンタクト部59a,59b以外の部分
は、半導体層51とショットキーバリアを生ずる状態と
なっている。
【0038】このチップは次のようにして作製する。 まず、同図(c)に示すように、n型GaAs基板40上
に、MBE法により、半導体層51としてn型InGaAs
バッファ層41、n型ZnSeクラッド層42、アンドー
プZnCdSe歪量子井戸発光層43、p型ZnSeクラッド
層44、p型AlGaAsコンタクト層45、p型GaAsコ
ンタクト層46を順に堆積する。 次に、フォトリソグラフィおよびエッチングを行っ
て、このコンタクト層45,46のうち上記コンタクト
部59a,59bに相当する部分を残す一方、チップ表面
50にp型ZnSeクラッド層44を露出させる。 次に、基板の表面に表面電極47、裏面に裏面電極4
8を全面に形成する。そして、表面電極47を図3に示
したフラクタル形状となるように一部エッチングしてパ
ターン化する(作製完了)。これにより、表面電極47の
うち第6次(最高次)の分枝58a,58bの先端部分のみ
が半導体層51とオーミック接触し、上記先端以外の部
分は半導体層51(p型ZnSeクラッド層44)とショッ
トキーバリアを生ずる状態に仕上がる。
【0039】上述のように、このZnCdSe系LED
は、チップ表面50を表面電極47によって樹枝状に覆
っているので、第1実施例と同様に、外部量子効率を改
善することができる。しかも、第6次(最高次)の分枝5
8a,58bの先端部分と半導体層51とをコンタクト部
59a,59bを通して良好にオーミック接触させる一
方、上記先端以外の部分と半導体層51とをショットキ
ーバリアによって電流が流れにくい状態(ある程度の高
電圧を印加しないと電流が流れない状態)にしているの
で、表面電極51の先端部分でのみ電流を注入すること
ができる。したがって、チップ外へ光を出射しやすくな
り、さらに外部量子効率を高めることができる。また、
電流拡散層を設けていないので、短波長の光であっても
吸収が生じないようにできる。
【0040】なお、基板材料はGaAsに限定されるもの
ではなく、ZnSeなどでも良く、発光波長に対して不透
明であっても透明であってもよい。基板の導電型はn型
でもp型でもよい。
【0041】また、LEDの材料は、ZnCdSeに限定
されるものではなく、AlGaInP、AlGaAs、GaAs
P、GaP、AlGaN、GaInAsPなどのIII−V族化
合物半導体、ZnSe、ZnCdSSe、ZnCdSeTeなど
のII−VI族化合物半導体、CuAlSSe、CuGaSSeな
どのカルコパイライト系半導体であってもよい。
【0042】また、発光層43はZn1-xCdxSe(x=0.
2)としたが、xの値は特に限定されるものではなく、例
えば、x=0のZnSeであっても良い。また、発光層はn
型ZnSe/ZnCdSe多重量子井戸構造であっても良
い。
【0043】また、バッファ層41はn型InGaAsとし
たが、n型ZnSSeであっても良く、n型ZnS/ZnSe
歪超格子層であっても良い。
【0044】また、各半導体層41,…,45をMBE法
で形成したが、MOCVD法、VPE法、LPE法など
で形成してもよい。pn接合は、結晶成長時に作り込むほ
か、結晶成長後にドーパントを拡散して形成してもよ
い。
【0045】図4は、第3実施例のAlGaInP系LE
Dを示している。同図(a)はチップ表面の全体を示し、
同図(b)はその一部(電極先端)を例示している。また、
同図(c)は同図(b)におけるC−C線断面を示している。
【0046】同図(a)に示すように、このLEDは、チ
ップ表面90に、発光層を含む半導体層91と表面電極
76を備えている。表面電極76のパターンは、略矩形
状のパッド部81と、第1次の分枝82a,82bと、第
2次の分枝83a,83b,83c,83d,83e,83f,83
g,83hと、各第2次の分枝83a,…,83hから分岐し
た第3次の分枝84a,84b,84c,84d,84e,84f,
84g,84hを有している。詳しくは、パッド部81を
通るチップ側面に平行な直線上に第1次の分枝82a,8
2bを有し、この第1次の分枝82a,82bに垂直に第2
次の分枝83a,…,83eを8本有している。さらに各第
2次の分枝83a,…,83hに垂直に第3次の分枝84a,
…,84hを8本有している。なお、この第3次の分枝
は、パッド部81に重なる部分では実際には形成されて
いない。上記各次の分枝の線幅は、電流が多く流れる低
次の分枝ほど太くなっている。この例は、枝分かれの数
が分岐の次数によって異なるため狭義のフラクタルでは
ないが、設計思想はフラクタル的である。第3次の分枝
84a,…,84hの先端には、直下の半導体層91とオー
ミック接触するためのコンタクト部85a,…,85hが設
けられている。一方、表面電極76のうち上記コンタク
ト部85a,…,85h以外の部分は、半導体層31と電気
的に接触しない状態となっている。
【0047】このチップは次のようにして作製する。 まず、同図(c)に示すように、n型GaAs基板70上
に、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)により、半
導体層91としてn型AlGaInPクラッド層71、アン
ドープAlGaInP発光層72、p型AlGaInPクラッ
ド層73、p型GaAsコンタクト層74、n型GaAs電流
阻止層75を順に全面に堆積する。 次に、フォトリソグラフィおよびエッチングを行っ
て、n型GaAs電流阻止層75のうち所定箇所に開口7
5aを形成する。 次に、この上に全面に表面電極76を蒸着した後、こ
の表面電極76上に図示しないフォトレジストを設け、
フォトリソグラフィおよびエッチングを行って、表面電
極76,n型GaAs電流阻止層75およびp型GaAsコン
タクト層74を先に述べたフラクタル形状にパターン加
工する。エッチングは、ウェットエッチングでもRIB
E(反応性イオンビーム・エッチング)でも良い。これに
より、コンタクト部85で、開口75aを通して、表面
電極76とp型コンタクト層74(したがって半導体層9
1)とがオーミック接触する状態となる。一方、表面電
極76のうち上記コンタクト部85以外の領域では、導
電型が異なるn型GaAs電流阻止層75によって表面電
極76と半導体層91との導通が妨げられる。なお、p
型AlGaAsコンタクト層74は、表面電極76直下に
しかなく、電流拡散層としては働かない。 最後に、基板70の裏面側に、裏面電極77を全面に
形成する(作製完了)。
【0048】上述のように、このAlGaInP系LED
は、第1,第2実施例と同様に、チップ表面90を表面
電極76によって樹枝状に覆っているので、電流拡散層
を設けなくても、チップの隅々にまで電流を拡散でき、
実質的に電流拡散抵抗を減少させることができる。しか
も、第3次(最高次)の分枝84a,…,84hの先端のコン
タクト部85a,…,85hを通して、表面電極76と半導
体層91とをオーミック接触させる一方、表面電極76
のうち上記コンタクト部85a,…,85h以外の部分と半
導体層91とを電流阻止層75によって導通しない状態
にしているので、表面電極76直下での無効な発光より
も表面電極76で覆われていない領域での発光を相対的
に増大させることができる。したがって、チップ外へ光
を出射しやすくなり、外部量子効率を改善することがで
きる。また、電流拡散層を設けていないので、短波長の
光であっても吸収が生じないようにできる。さらに、第
1実施例に比して、絶縁層形成工程を省略できる利点が
ある。
【0049】図5は第4実施例のAlGaInP系LED
を示している。同図(a)はチップ表面の一部(電極先端)
を示し、同図(b)は同図(a)におけるB−B線断面を示し
ている。このLEDは、チップ表面230に、発光層を
含む半導体層231と、第1実施例の表面電極16と全
く同一パターンの表面電極216を備えている(なお、
簡単のため、チップ表面全体の図は省略している。)。
第3次の分枝206の先端には、直下の半導体層231
とオーミック接触するためのコンタクト部(下部電極)2
05が設けられている。一方、表面電極216のうち上
記コンタクト部205以外の部分は、半導体層231と
電気的に接触しない状態となっている。
【0050】このチップは、次のようにして作製する。 まず、n型GaAs基板200上に、MOCVD法(有機
金属化学気相成長法)により、半導体層231としてn型
AlGaInPクラッド層201、アンドープAlGaInP
発光層202、p型AlGaInPクラッド層203、p型
GaAsコンタクト層204を順に全面に堆積する。 次に、この上に、コンタクト部205の材料としてA
nZn層を蒸着し、このAnZn層を、表面電極216先端
よりも狭い幅を有する矩形状のパターンに加工する。続
いて、加熱処理を行って、p型GaAsコンタクト層20
4とコンタクト部205とをオーミック接触させる。 この上に、表面電極216の材料としてAl層を蒸着
した後、フォトリソグラフィおよびエッチングを行っ
て、上記Al層(上部電極)およびp型GaAsコンタクト層
204を、第1実施例と同様のフラクタル形状に同時に
パターン加工する。これにより、第3次(最高次)の分枝
206の先端のコンタクト部205を通して、表面電極
216とp型コンタクト層204(したがって半導体層2
31)とがオーミック接触する状態となる。一方、表面
電極216のうちコンタクト部205以外の領域では、
表面電極16と半導体層31とが電気的に導通しない状
態となる。これは、Al層とp型GaAsコンタクト層とは
オーミック接触しにくい材料だからであり、また、工程
で既に加熱処理を終えているからである。なお、p型
GaAsコンタクト層14は、表面電極16直下にのみ設
けられているので、電流拡散層としては働かない。 最後に、基板10の裏面側に、裏面電極17を全面に
形成する(作製完了)。
【0051】上述のように、このAlGaInP系LED
は、各実施例と同様に、チップ表面230を表面電極2
16によって樹枝状に覆っているので、電流拡散層を設
けなくても、チップの隅々にまで電流を拡散でき、実質
的に電流拡散抵抗を減少させることができる。しかも、
第3次(最高次)の分枝206の先端のコンタクト部20
5を通して表面電極216と半導体層231とをオーミ
ック接触させる一方、表面電極216のうち上記先端以
外の部分で表面電極216と半導体層231とが電気的
に接触しないようにしているので、表面電極216直下
での無効な発光よりも表面電極216で覆われていない
領域での発光を相対的に増大させることができる。した
がって、チップ外へ光を出射しやすくなり、外部量子効
率を改善することができる。さらに、第1実施例に比し
て、絶縁層形成工程を省略できる利点がある。
【0052】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の発
光ダイオードは、表面電極が、パッド部から延びる第1
次の分枝と、この第1次の分枝から延びる第2次の分枝
と、さらにこの第2次の分枝から延びる第3次の分枝を
少なくとも有しているので、チップ表面を上記各次の分
枝によって樹枝状に覆うことができる。しかも、上記表
面電極のうちパッド部が直下の半導体層と接触しておら
ず、最高次の分枝の先端で上記表面電極と上記半導体層
とが接触しているので、チップの隅々にまで電流を拡散
して電流拡散抵抗を実質的に減少させることができ、こ
の結果、表面電極直下での無効発光よりも表面電極で覆
われていない領域での発光を相対的に多くすることがで
きる。したがって、チップ外へ光を出射し易くなり、外
部量子効率を改善することができる。また、上記表面電
極の形状によってチップ内に電流を十分拡散できること
から、例えば黄色より短波長のAlGaInP系LEDに
おいてAlGaAs電流拡散層を省略でき、したがって、
短波長の光であっても吸収のない好適な特性を実現する
ことができる。この発明は、AlGaInP系LEDだけ
でなく、一般のAlGaAs系、GaP系、ZnSe系、Ga
N系、SiC系LEDなどに適用でき、特に、低抵抗電
流拡散層を得ることが困難なZnCdSe系LEDに有効
である。
【0053】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とオーミック接触する材料からなるコ
ンタクト層を有し、上記表面電極の上記先端以外の部分
と上記半導体層との間に、絶縁層が設けられている場
合、上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記半導体層
とが上記コンタクト層を通して良好に電気的接触する一
方、上記表面電極の上記先端以外の部分と上記半導体層
とが上記絶縁層によって電気的絶縁状態となる。したが
って、上記表面電極の上記先端部分でのみ電流を注入で
きる。この結果、チップ外へ光を出射し易くなり、さら
に外部量子効率を改善することができる。
【0054】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とショットキーバリアを生ずる材料か
らなる層を有するとともに、この層と上記表面電極の上
記最高次の分枝の先端との間に、上記表面電極とオーミ
ック接触する材料からなるコンタクト層を有する場合、
上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記半導体層とが
上記コンタクト層を通して良好に電気的接触する一方、
上記表面電極の上記先端以外の部分と上記半導体層とが
上記ショットキーバリアによって電流が流れにくい状態
(ある程度の高電圧を印加しないと電流が流れない状態)
となる。したがって、実際上、上記表面電極の上記先端
部分でのみ電流を注入できる。この結果、チップ外へ光
を出射し易くなり、さらに外部量子効率を改善すること
ができる。
【0055】また、上記半導体層は、上記表面電極側
に、上記表面電極とオーミック接触する材料からなりp
型またはn型の導電型を持つコンタクト層を有するとと
もに、このコンタクト層と上記表面電極の上記先端以外
の部分との間に、上記コンタクト層と異なる導電型を持
つ電流阻止層を有する場合、上記表面電極の最高次の分
枝の先端と上記半導体層とが上記コンタクト層を通して
良好に電気的接触する一方、上記表面電極の上記先端以
外の部分と上記半導体層とが上記電流阻止層によって電
気的に導通しない状態となる。したがって、上記表面電
極の上記先端部分でのみ電流を注入できる。この結果、
チップ外へ光を出射し易くなり、さらに外部量子効率を
改善することができる。
【0056】また、上記表面電極は、この表面電極が占
める領域全域にわたって設けられ、上記半導体層表面と
オーミック接触しない材料からなる上部電極と、上記半
導体層表面と上記最高次の分枝の先端で上記上部電極と
上記半導体層表面との間に設けられ、上記半導体層表面
とオーミック接触する材料からなる下部電極とで構成さ
れている上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記半導
体層とが上記下部電極を通して良好に電気的接触する一
方、上記表面電極の上記先端以外の部分と上記半導体層
とが電気的に導通不良の状態となる。したがって、上記
表面電極の上記先端部分でのみ電流を注入できる。この
結果、チップ外へ光を出射し易くなり、さらに外部量子
効率を改善することができる。
【0057】また、上記各次の分枝の線幅は、次数が増
えるにつれて細くなっている場合、低次の分枝の線幅は
比較的広くなっているので、配線抵抗の増大を抑制する
ことができる。また、上記各次の分枝の線幅を次数が増
えるにつれて一定の比率で細くすることによって、表面
電極のパターン設計を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例のAlGaInP系LE
Dのチップ表面と断面を示す図である。
【図2】 上記LEDの作製過程を示す図である。
【図3】 この発明の第2実施例のZnCdSe系LED
のチップ表面と断面を示す図である。
【図4】 この発明の第3実施例のAlGaInP系LE
Dのチップ表面と断面を示す図である。
【図5】 この発明の第4実施例のAlGaInP系LE
Dのチップ表面要部と断面を示す図である。
【図6】 この発明の作用を説明する図である。
【図7】 従来のAlGaInP系LEDのチップ断面を
示す図である。
【図8】 上記従来のAlGaInP系LEDのチップ表
面を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 表面電極 10,40,70,200 n型GaAs基板 11,71,201 n型AlGaInPクラッド層 12,72,202 アンドーブAlGaInP発光層 13,73,203 p型AlGaInPクラッド層 14,46,74,204 p型GaAsコンタクト層 15 Al23絶縁層 16,47,76,216 表面電極 17,48,77,207 裏面電極 18,52,81 パッド部 19a,…,19d,53a,53b,82a,82b 第1次の分
枝 20a,…,20c,54a,54b,83a,…,83h 第2次
の分枝 21a,…,21c,55a,55b,84,84a,…,84h 第
3次の分枝 22a,…,22c,59a,59b,85,85a,…,85h コ
ンタクト部 30,50,90,230 チップ表面 31,51,91 半導体層 41 n型InGaAsバッファ層 42 n型ZnSeクラッド層 43 アンドープZnCdSe歪量子井戸型発光層 44 p型ZnSeクラッド層 45 p型AlGaAsコンタクト層 55a,55b 第4次の分枝 56a,56b 第5次の分枝 57,57a,57b 第6次の分枝 75 n型GaAs電流阻止層 205 AuZn層 206 Al層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの表面に、発光層を含む半
    導体層と表面電極とが順に積層され、上記発光層が発し
    た光を上記半導体層のうち上記表面電極で覆われていな
    い部分からチップ外へ光を出射する発光ダイオードにお
    いて、上記表面電極は、パッド部と、上記パッド部から
    線状に延びる第1次の分枝と、上記第1次の分枝から分
    岐して線状に延びる第2次の分枝と、さらに上記第2次
    の分枝から分岐して線状に延びる第3次の分枝を少なく
    とも有し、 上記表面電極の最高次の分枝の先端と上記半導体層とは
    電気的に接触している一方、上記表面電極の上記パッド
    部と上記半導体層とは電気的に接触していないことを特
    徴とする発光ダイオード。
  2. 【請求項2】 上記半導体層は、上記表面電極側に、上
    記表面電極とオーミック接触する材料からなるコンタク
    ト層を有し、 上記表面電極の上記先端以外の部分と上記半導体層との
    間に、絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の発光ダイオード。
  3. 【請求項3】 上記半導体層は、上記表面電極側に、上
    記表面電極とショットキーバリアを生ずる材料からなる
    層を有するとともに、この層と上記表面電極の上記最高
    次の分枝の先端との間に、上記表面電極とオーミック接
    触する材料からなるコンタクト層を有することを特徴と
    する請求項1に記載の発光ダイオード。
  4. 【請求項4】 上記半導体層は、上記表面電極側に、上
    記表面電極とオーミック接触する材料からなりp型また
    はn型の導電型を持つコンタクト層を有するとともに、
    このコンタクト層と上記表面電極の上記先端以外の部分
    との間に、上記コンタクト層と異なる導電型を持つ電流
    阻止層を有することを特徴とする請求項1に記載の発光
    ダイオード。
  5. 【請求項5】 上記表面電極は、この表面電極が占める
    領域全域にわたって設けられ、上記半導体層表面とオー
    ミック接触しない材料からなる上部電極と、上記半導体
    層表面と上記最高次の分枝の先端で上記上部電極と上記
    半導体層表面との間に設けられ、上記半導体層表面とオ
    ーミック接触する材料からなる下部電極とで構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオー
    ド。
  6. 【請求項6】 上記各次の分枝の線幅は、次数が増える
    につれて細くなっていることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の発光ダイオード。
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