JPH0658875A - 液体性状検出装置 - Google Patents

液体性状検出装置

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JPH0658875A
JPH0658875A JP23654792A JP23654792A JPH0658875A JP H0658875 A JPH0658875 A JP H0658875A JP 23654792 A JP23654792 A JP 23654792A JP 23654792 A JP23654792 A JP 23654792A JP H0658875 A JPH0658875 A JP H0658875A
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JP
Japan
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light
refractive index
liquid
angle
boundary surface
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JP23654792A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nishimura
浩昭 西村
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光の入射角又は反射角と検査対象液体の屈折
率との関係を様々に決めることのできる液体性状検出装
置を提供すること。 【構成】 検査対象液体41と所定の屈折率を有するプ
リズム13との境界面52に,発光体11より入射光3
1を入射させ,受光素子12で反射光32を受光する。
全反射臨界角を検出して上記液体41の屈折率を求める
液体性状検出装置1である。上記境界面52は様々の曲
率を有する非平面である。水平面に対して異なった角度
を有する複数の平面により境界面52を構成し,入射光
31を平行光線とすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば自動車燃料中の
メタノール濃度やガソリン性状などを検出するために用
いる,光の屈折率を利用した光学式液体性状検出装置に
関する。
【0002】
【従来技術】近年,自動車用燃料においては,クリーン
な排気ガスを排出させるために,ガソリン中にメタノー
ル,エタノール等の他成分を混入することが提案されて
いる。そして,この燃料中の濃度を検出するために,光
の屈折率を利用した光学式の液体性状検出装置が提案さ
れ,ガソリンの性状が重質か軽質かの検出に利用可能と
される(例えば,特開昭62−276438号公報,特
開昭62−232538号公報)。
【0003】上記従来装置は,図9に示すように,プリ
ズム13と検査対象液体41の境界面51に発光体11
から入射光31を入射させ,反射光32を計測し全反射
臨界角θC を算定し,検査対象液体41の屈折率n2
求めている。図9の符号12は受光素子である。また,
境界面51は一般に平面である。プリズム13の屈折率
をn1 としたとき,sinθC =n2 /n1 の関係式が
成立し,上記関係式から屈折率と全反射臨界角との間に
は図10に示すような非直線のカーブが描かれる。
【0004】なお,図9においては入射光31は直線と
して表示してあるが,一般には図11に示すように一定
の広がり角Δθを持ったビームである。そして,入射光
31の断面形状は図12の(a)に示すような円形であ
ることが多い。この場合,図11の受光素子12に達す
る反射光32の断面形状は図の左方に示すような部分円
335を示す。次に,検査対象液体41の屈折率n2
変化し,全反射臨界角θC が変化すると,上記反射光3
2の断面状況は,図12の(a)〜(d)のように変化
する。θC が小さい場合は,全ての入射光が反射され
(a)のような全円となり,θCが大きいと,右端の
(d)のように反射は起こらない。その中間のθC 値で
は,(b),(c)に示すような部分円形となる。な
お,図12において鎖線部は,ごく微弱な反射光の存在
を示している。
【0005】すなわち,入射光31の入射角度θが図1
1に示すようにθ1 〜θ2 の範囲にあり,全反射臨界角
θC が,θ1 以下のときは,入射光31は全て反射し,
反射光32は図12の(a)のような全円の断面形状と
なる。θC がθ2 以上の時は,反射光32の断面は同図
の(d)のような無反射の場合の形状になる。θ1 <θ
C <θ2 のときは同図の(b)又は(c)のような部分
円331,332の形状となる。
【0006】なお,上記部分円331,332の弦35
1,352に対応する入射角312が全反射臨界角θC
である(図11)。それ故,θC の絶対値を求めること
ができるためには,θC が上記θ1 とθ2 の間になけれ
ばならない(θ1 <θC <θ2 )。それ以外の範囲で
は,θC がθ1 より小さいか(図12(a)),θ2
り大きいか(図12(d))の判定しかできない。それ
故,入射光の広がり角度Δθ(=θ1 −θ2 )によっ
て,計測できるθCの範囲(ΔθC ),従って計測でき
るn2 の範囲(Δn2 )が決まる。
【0007】一方,入射光31が平行光線の場合には,
上記θが一定(Δθ=0)であるから,反射光32の描
く断面像は図12の(a)又は(d)である。従って検
査対象液体の屈折率n2 は,平行光線の入射角に対応す
る全反射臨界角θC を持つ屈折率n2 より大きい(図1
2(d))か,小さいか(図12(a))の判定しかす
ることができない。なお,検査対象液体の屈折率につい
てのみ述べてきたが,屈折率n2 と検査対象液体の成分
混合比との関係は一義的に定めることができる。それ
故,以下についても屈折率n2 の測定を中心に記述す
る。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の液体性
状検出装置には,次のような問題がある。図10に示す
ように,全反射臨界角θC とn2 /n1 の関係は非直線
のサインカーブである。従ってθC からn2 への変換は
非線形の変換式によらねばならない。従って,θC から
2 への変換を自動的に行わせるには,非線形の変換器
が必要である。
【0009】また,人間が計算する場合は,手間がかか
り計算を誤りやすいという問題がある。実際に使用され
るθC の範囲は,図10の一部の領域であるが,θC
π/2に近いほど非直線性は大きくなる(dsinθ/
dθ=cosθ)。本発明の解決課題の1つは,全反射
臨界角θC から屈折率n2 への変換をより容易にするこ
とである。
【0010】また,前記のように従来装置では,入射光
の広がり角度Δθの大きさによって測定できる屈折率n
2 の範囲Δn2 が決定される。装置の大きさや,プリズ
ムの形状には制約があるから,入射光の広がりΔθ(反
射光の広がり角と同じ,以下同じ)には,限度がある。
そのため,計測できる屈折率n2 の範囲Δn2 にも限界
がある。より一般的にいえば,n1 を一定にして入射光
の入射角(θ1 〜θ2 )をきめれば,測定できるn2
範囲が一義的に決まってしまうという問題があった。本
発明の第2の課題は,上記の一定の入射角(θ1
θ2 )に対して,測定できる屈折率n2 のスパンを拡大
したり,縮小したりまたシフトしたりなど,測定範囲を
目的に応じて変更することである。
【0011】また,入射光に平行光線を用いた場合に
は,前記のように検査対象液体の屈折率n2 が,一定の
屈折率n2Cより大きいか,小さいかの判定しかできな
い。本発明のもう1つの課題はこのような屈折率の大小
関係の判定のみならず,ある一定の領域内にあることの
領域判定ができる液体性状検出装置を提供することであ
る。
【0012】上記のように本発明は,光の入射角又は反
射角と検査対象液体の屈折率(=成分混合比)との関係
を目的に合わせて様々に変化させて,上記計測光の角度
に対する屈折率の非直線性を改善して屈折率の読み取り
を容易にしたり,屈折率の測定範囲を変更することので
きる液体性状検出装置を提供することである。
【0013】
【課題の解決手段】本発明は検査対象液体と所定の屈折
率を有するプリズムとの境界面に発光体より光を入射さ
せ,受光素子で反射光を受光し,その全反射臨界角を検
出して,上記検査対象液体の屈折率を求めて,その液体
の成分の混合比を求める液体性状検出装置において,上
記境界面を非平面とすることを特徴とする液体性状検出
装置である。
【0014】本発明の液体性状検出装置は検査対象液体
とプリズムとの境界面を非平面で構成する。上記非平面
の境界面には,例えば一定の曲率を有する曲面,曲率が
連続的に変化する曲面,曲率が不連続に変化する曲面な
どがある。
【0015】曲率が不連続に変化する曲面の簡単な一例
として,水平面に対して異なった傾斜角を有する複数の
平面からなる曲面がある。この場合,入射光を平行光線
とすれば,上記のそれぞれの平面に対して異なった入射
角度を取ることになるから,それぞれの平面の反射の態
様は異なってくる。すなわち,全反射の起こる平面,起
こらない平面等,それぞれ異なった反射の態様を示すよ
うになる。それ故,境界面が単純平面である場合に比べ
て,検査対象液体の屈折率に関する情報をより豊富に得
ることができる。なお,この場合,複数の平面からの反
射光をそれぞれ別個に受光するため,受光素子はそれぞ
れの平面に対応させて複数個とするものとする。
【0016】また,液体性状検出装置は検査対象液体が
洩漏しないように気密性の高いパッケージングを行うこ
とが好ましい。また,プリズム,発光体及び受光素子等
は一体的に成形することが好ましい。これによって液体
性状検出装置全体の小型化が可能となると共に,光学系
における組立精度の向上を図ることができる。
【0017】
【作用及び効果】記述を平易にするために,従来装置に
おけるプリズムと検査対象液体との境界面(平面)を水
平面として以下を記述する。本発明における上記境界面
は平面ではない。従って,後述する図2に示すように,
入射光が境界面の法線となす角θは,入射光又は反射光
が水平面の法線(垂線)となす角θ′,θ″とは,異な
っている。ところが実際に計測する場合に測定の容易な
角度は,反射光が垂線となす上記θ″である。それ故,
θ″とθとの間に予め一定の関係を持たせておけば,
θ″を測定してθ,従って前記n2 を測定することがで
きる。θとθ″との関係は境界面の水平面に対する曲率
を様々に変化させて実現することができる。
【0018】例えば,sinθ=aθ″となるようにす
れば,sinθC =n2 /n1 =aθC ″となる。n1
は予め決められた一定値であるから,n2 とθC ″との
間に比例関係を持たせることができる。例えばa=1と
した場合にはsinθ=θ″(θ=sin-1θ″)とな
りn2 =n1 θC ″となる。また,a=2/πとすれ
ば,sinθ=2/π×θ″となり,θが0〜π/2変
化すれば,θ″も0〜π/2だけ変化し,θ″とn2
関係は同様にリニアになる。上記のようにすることによ
り計測の容易な反射角θ″と求める屈折率n2 との関係
はリニアとなり,n2 の算出を容易にすることができ
る。なお,このような,θ″とn2 との間のリニアな関
係は,測定すべきn2 のスパンΔn2 (n21〜n22)の
間で実現できればよい。
【0019】なお,上記sinθ=aθ″なる関係は境
界面の曲率を連続的に変化させて,境界面の法線と垂線
との角度αを連続的に変化させて実現することができ
る。同様にΔθ″=bΔθ(0<b<1)なる関係を構
築すれば,反射光の反対角のスパンΔθ″に対し実際の
θの変化幅Δθを大きくすることができる。それ故,屈
折率n2 の測定範囲を拡大することができる。なお,Δ
θ″=bΔθなる関係は,境界面を一定の曲率で連続的
に変化させて実現することができる。逆に,Δθ″=c
Δθ(1<C)とすることにより,同じ反射角のスパン
Δθ″に対しΔθが小さくなるから,測定できる屈折率
2 の範囲Δn2 が狭くなる。従って屈折率n2 をより
細い精度で測定することが可能となる。すなわち,屈折
率n2 の測定精度が向上する。
【0020】また,θ″=θ+dとなるようにすれば,
測定する角度の範囲を角度dだけ平行移動することがで
きる。従って,測定する屈折率n2 のレンジをシフトす
ることができる。上記のθ′=θ+dなる関係式は境界
面を水平面に対して角度dだけ傾けることにより実現す
ることができる。
【0021】上記のように,本発明によれば光の入射角
又は反射角と検査対象液体の屈折率(=成分混合比)と
の関係を目的に合わせて様々に変化させて,上記計測光
の角度に対する屈折率の非直線性を改善して屈折率の読
み取りを楽にしたり,屈折率の測定範囲を変更したりす
ることのできる液体性状検出装置を提供することができ
る。
【0022】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例について図1〜図4を用いて説明する。
本例は検査対象液体41と所定の屈折率n1 を有するプ
リズム13との境界面52に発光体11より入射光31
を入射させ,受光素子12で反射光32を受光し,その
全反射臨界角θC を検出して,上記検査対象液体の屈折
率n2 を求め,その液体41の成分の混合比を求める液
体性状検出装置1である。ここに注目すべきことは,上
記境界面52は非平面となっていることである。
【0023】本例の検査対象液体41はガソリンであ
り,メタノールが混合されている。プリズム13の屈折
率はn1 である。図1に示すように該プリズム13の左
右の傾斜面133,134上には,それぞれ受光素子1
2及び発光体11が固定されている。発光体11から,
発射される入射光31は直線で表示してあるが,実際に
は前記図11に示したのと同様に入射角θがθ1 〜θ2
の幅をもったビームである。
【0024】プリズム13は検査対象液体41を収容す
るタンク45の上部に取付られている。タンク45に
は,流入管451と流出管452が設けられている。プ
リズム13の下面は検査対象液体41と接触する境界面
52が形成されている。該境界面52の左右は水平な平
面521,522となっているが,中央部に設けられた
反射曲面53は非平面である。該反射曲面53はその曲
率を連続的に漸減させる曲面となっている。
【0025】図1,図2に示すように,反射曲面53の
法線61は,水平面521,522に対する法線(垂
線)62に対して角度αだけ傾いている。この傾きαを
連続的に変えて,π/2×sinθ=θ″なる関係を実
現している(図3)。図3に示すように,また,入射光
線の入射角θはπ/4より大きい領域にあり,その変化
幅Δθ(=θ2 −θ1 )に対して,θ″の変化幅Δθ″
(=θ2 ″−θ1 ″)は狭くなっている。
【0026】次に,本例の作用効果について述べる。本
例は,入射光31が境界面52の反射曲面53の法線6
1となす角θと,反射光32が水平面521,522の
垂線62となす角度θ″との間に,π/2×sinθ=
θ″なる関係を有している。従って,全反射臨界角θC
に対応するθC ″と屈折率nとの間にはθC ″=π/2
(n2 /n1 )の関係があり,図4に示すように,両者
の間には直線関係が成立する。それ故,θC ″と屈折率
2 の関係もリニアであり,その間の変換は一定の定数
を乗ずればよく,極めて容易である。
【0027】また,前記のようにθ″の変化幅Δθ″に
対して,θの変化幅Δθが広くなっている。従って,
θ″の変化幅Δθ″に対する屈折率n2 の測定スパンΔ
2 は,従来例における水平な境界面の場合の同じΔ
θ″の変化幅に対する屈折率n2の変化幅Δn2fより大
きい(Δn2 >Δn2f)。従って,本例では,反射光3
2の変化幅Δθ″に対応する屈折率測定スパンΔn2
従来例より広くなっており,測定スパンを拡大する効果
がある。
【0028】また,図2に示すように反射光32が垂線
62となす角θ″と,反射曲面53の法線61となす角
θとの間には,図3に示すようにずれがある(θ1 <θ
1 ″,θ2 <θ2 ″,α>0)。なお,従来例のよう
に,境界面52が水平の場合には,上記θとθ″とは全
く同一である。本例では,同じ反射光32の角度θ″に
対して測定される屈折率n2 の値は,θとθ″の角度差
αに相当する分だけ小さい方にずれている。すなわち,
本例では,測定される屈折率n2 の値は従来の水平な境
界面の場合の測定値より低目の方向にシフトされてい
る。
【0029】上記のように,本例によれば,反射光32
の反射角θ″と検査対象液体41の屈折率n2 (=成分
混合比)との関係を,直線化してその間の変換を容易に
すると共に,屈折率n2 の測定範囲を拡大し,更にシフ
トすることができる液体性状検出装置を提供することが
できる。
【0030】実施例2 本例は,実施例1において,図5に示すように,液体性
状検出装置1を金属ケース42内に気密封止し,小型化
を図ったものである。本例は,図5に示すように,ガラ
ス製のプリズム135は金属ケース42にガラス封止剤
423でシールされて固定されている。発光体11,受
光素子12及び回路素子を搭載したプリント板14は,
ステー422上に接着剤等で固定されており,該ステー
422は,上記金属ケース42の下部425に溶接され
ている。また,発光体11,及び受光素子12とプリン
ト板14の間はリード線141,142で接続されてい
る。
【0031】外部と接続するための入出力端子144
は,ガラス封止剤424によって金属ケース42に絶
縁,シールされて固定されている。また上記入出力端子
144はリード線143によって,プリント板14と接
続されている。金属ケース42の上部にはカバー421
が溶接されてシールされており,金属ケース42全体が
完全密閉構造となっている。
【0032】上記ユニットは,半導体素子のパッケージ
と類似の密閉構造となっており,コンパクトにまとめる
ことができる。従って,上記液体性状検出装置を燃料タ
ンク内に装着することはもとより,燃料配管部品内に内
蔵することができる。また,液体性状検出装置を通じて
燃料が外部に洩れるようなこともなく,より安全性が高
い。その他は,実施例1と同様であり,同様の効果を得
ることができる。
【0033】実施例3 本例は実施例1において,図6に示すように,境界面5
5が複数の異なった傾きを持った境界平面551〜55
3で構成されている,もう一つの実施例である。境界平
面551〜553の法線はそれぞれ異なっている。第1
の境界平面551は,水平面であり,左端の水平面52
2と平行であり,その法線611は垂線62と同一であ
る。第2の境界平面552の法線612,及び第3の境
界面553の法線613は,垂線62と,それそれ
α1 ,α2 の角度を有しており,α2 はα1 より大きく
なっている(α1 <α2 )。
【0034】また,発光体11とプリズム136との間
には入射光31を平行光線314〜316にする凸レン
ズ111が介設されている。受光素子12は,第1〜第
3境界平面551〜553からの反射光324〜326
を受光する第1〜第3受光素子121〜123で構成さ
れている。また,入射平行光線314〜316が垂線6
2となす角θ1 はsin-10.4(sinθ1 =0.
4)となっている。また,入射平行光線314〜316
が第2,第3境界平面551,552の法線611,6
12となす角θ2 ,θ3 はそれぞれsin-10.6,s
in-10.8となっている(sinθ2 =0.6,si
nθ3 =0.8)。
【0035】次に,本例の作用効果について述べる。上
記のようにsinθ1 =0.4である。従って屈折率の
比n2 /n1 が0.4以下の範囲では,第1境界平面5
51で全反射が起こり,第1受光素子121が反射光3
24を受光する。逆に,n2 /n1 が0.4以上では,
第1境界面551では全反射が起こらないので,第1受
光素子121には反射光324が達しない。
【0036】同様に,n2 /n1 が0.6以下のとき,
第2受光素子122は反射光325を受光するが,n2
/n1 が0.6以上では反射光325を受光しない。ま
た,n2 /n1 が0.8以下のとき,第3受光素子12
3は反射光326を受光し,n2 /n1 が0.8以上で
は,第3受光素子123は反射光326を受光しない。
第1〜第3受光素子121〜123が反射光324〜3
26を受光する状態をH,受光しない状態をLとして,
上記の関係を図示したのが図7である。
【0037】上記のように,本例は第1〜第3受光素子
121〜123における受光の有無の組合わせによっ
て,検査対象液体41の屈折率n2 が,0.4n1
下,0.4〜0.6n1 の間,0.6〜0.8n1
間,0.8n1 以上の4つのゾーンのいずれにあるかを
判定できる。上記判定は受光素子121〜123におけ
る反射光の受光の有無を検出すればよいから,屈折率n
2 の上記スパンの判定は極めて容易である。
【0038】また,境界平面551〜553及び受光素
子121〜123の数mを増加すれば,上記判定ゾーン
の段数(m+1)を増やすことができ,判定のゾーンの
目をより細かくすることができる。このように,本例に
よれば,検査対象液体41の屈折率n2 (=成分混合
比)がどのようなゾーンに属するかを極めて容易に読み
とることのできる液体性状検出装置を提供することがで
きる。
【0039】実施例4 本例は実施例3において,プリズム,発光体,及び受光
素子を一体的に形成して,小型化と組立精度向上を図っ
た例である。本例は,図8に示すように,樹脂で成形し
たプリズム17と,ケース43,タンク45とを,取付
ボルト431によって一体化してある。プリズム17の
左右の傾斜面133,134には溝131,132が設
けてある。左方溝131には受光素子121〜123が
接着剤で固定されている。また,右方溝132には,発
光体11と凸レンズ111とを一体化した発光部10が
接着剤で固定されている。発光部10の一端には,リー
ド端子101が取付けられている。
【0040】プリズム17の上部ピン137には,回路
素子145を搭載したプリント板14が取付けられてい
る。プリント板14と発光部10及び受光素子121〜
123との間はリード線145,146によって接続さ
れている。また,タンク45の右方には,検査対象液体
41を流入させる流入管451が設けられ,底部には流
出管452を設けてある。図8において,符号432は
シール用のオーリングであり,符号433はコネクタハ
ウジングであり,符号434はコネクタターミナルであ
る。
【0041】本例は,前記のように受光素子121〜1
23及び発光部10が,プリズム17に設けた溝13
1,132に埋め込んで接着してある。また,プリズム
17は透明樹脂を成形したものであり,上記溝131,
132を精度良く形成することが容易である。そのた
め,プリズム17の反射平面551〜553に対する発
光部10の取付角度や距離の精度をより向上することが
でき,その値のばらつきやその後の変動も少なくするこ
とができる。受光素子121〜123と反射平面551
〜553との関係についても同様である。その他につい
ては,実施例3と同様であり,同様の効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の液体性状検出装置の全体説明図。
【図2】実施例1の光路の拡大説明図。
【図3】実施例1におけるθ(入射光と境界面の法線と
の角度)とθ″(反射光が垂線となす角)との関係図。
【図4】実施例1における反射光が垂線となす角θ″と
屈折率比n2 /n1 との関係図。
【図5】実施例2における液体性状検出装置の全体説明
図。
【図6】実施例3における液体性状検出装置の全体説明
図。
【図7】実施例3における各受光素子の受光の有無と屈
折率比n2 /n1 との関係図。
【図8】実施例4の液体性状検出装置の全体説明図。
【図9】従来の液体性状検出装置説明図。
【図10】全反射臨界角と屈折率比n2 /n1 との関係
図。
【図11】従来例の入射光と反射光との関係説明図。
【図12】従来例の入射光又は反射光の断面形状説明
図。
【符号の説明】
11...発光体, 12...受光素子, 13,135,136,17...プリズム, 14...プリント板, 31...入射光, 32...反射光, 41...検査対象液体, 45...タンク, 51,52...境界面, 53・・・反射面, 61...法線, 62...垂線, θ...入射光が境界面の法線となす角, θC ...全反射臨界角, θ′...入射光が垂線となす角, θ″...反射光が垂線となす角, Δθ...θの変化幅, Δθ″...θ″の変化幅,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象液体と所定の屈折率を有するプ
    リズムとの境界面に発光体より光を入射させ,受光素子
    で反射光を受光し,その全反射臨界角を検出して,上記
    検査対象液体の屈折率を求める液体性状検出装置におい
    て,上記境界面を非平面とすることを特徴とする液体性
    状検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記境界面は,該境
    界面の法線と入射光となす角度が異なった複数の平面で
    構成されていると共に,受光素子は上記複数の平面に対
    応させた複数個の受光素子で構成されており,一方,入
    射光が平行光線であることを特徴とする液体性状検出装
    置。
JP23654792A 1992-08-12 1992-08-12 液体性状検出装置 Pending JPH0658875A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017026425A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 京セラ株式会社 光学式センサ
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CN111508400A (zh) * 2020-06-04 2020-08-07 霸州市云谷电子科技有限公司 显示屏图像的获取装置及显示屏检测设备

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