JPH0658752U - シートバックフレームの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案はリクライニングシートのフリーヒンジ
側において、シートバックフレームをシートクッション
フレームに容易かつ確実に取付けることを目的とする。 【構成】シートクッションフレーム５のフリーヒンジ側
のブラケット６のボス部１１にリテーナー１３を挾着
し、該リテーナー１３の両側辺部１３Ａ，１３Ａを該ボ
ス部１１の両側に設けられている開溝部１２，１２を介
して該ボス部１１の内部に臨出せしめ、該ボス部１１に
シートバックフレーム１のフリーヒンジ側のブラケット
２の丸棒３を嵌入し、該丸棒３の周溝４に該リテーナー
１３の両側辺部１３Ａ，１３Ａを係合せしめる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば自動車に設置されるリクライニングシートのシートバックフレ ームの取付構造に関するものである。

【０００２】

【考案の背景】

この種のリクライニングシートにあっては、シートバックフレームの一方の側 辺はシートクッションフレームとリクライニングデバイスによって接続され、他 方の側辺はフリーヒンジとしてシートクッションフレームと接続されている。

【０００３】

【従来の技術】

従来例を図６に示す。図において(1) はシートバックのフレームであり、該フ レーム(1) の下辺フリーヒンジ側にはフリーヒンジブラケット(2) が垂設されて おり、該ブラケット(2) からは先端部に周溝(4) を設けた丸棒(3) が突設されて いる。 (5) はシートクッションフレームであり、該フレーム(5) の後辺フリーヒンジ 側にはフリーヒンジブラケット(6) が立設されており、該ブラケット(6) には丸 棒(3) の貫通孔(7) が設けられている。

【０００４】 上記構成において、フリーヒンジ側でシートバックフレーム(1) をシートクッ ションフレーム(5) に取付けるには、該フレーム(1) のブラケット(2) の丸棒(3 ) を該フレーム(5) のブラケット(6) の貫通孔(7) に貫通させ、治具(9) に支持 したＥリング(8) を該丸棒(3) の周溝(4) に係合する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記構成にあっては、フリーヒンジ側でシートバックフレーム(1) をシートク ッションフレーム(5) に取付ける際に、該フレーム(1) のブラケット(2) の丸棒 (3) を該フレーム(5) のブラケット(6) の貫通孔(7) に貫通させ、Ｅリング(8) を該丸棒(3) の周溝(4) に係合する作業が極めて困難で、治具(9) 等を使用する 必要があり、またＥリング(8) が該丸棒(3) の周溝(4) に確実に係合されたかど うかの確認がしにくい、と云う問題点がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の課題を解決するための手段として、シートバックフレーム (1) のフリーヒンジブラケット(2) に突設した丸棒(3) の先端に周溝(4) を設け 、一方シートクッションフレーム(5) のヒンジブラケット(6) に両側に開溝部(1 2,12) を設けたボス部(11)を突設し、該ボス部(11)に二又バネ状のリテーナー(1 3)を挾着して該開溝部(12,12) から該リテーナー(13)の両側辺部(13A,13A) をボ ス部(11)内部に臨出せしめ、該シートバックフレーム(1) のフリーヒンジブラケ ット(2) の丸棒(3) を該シートクッションフレーム(5) のヒンジブラケット(6) のボス部(11)に嵌入し、該ボス部(11)に挾着されている該リテーナー(13)の両側 辺部(13A,13A) を該丸棒(3) の周溝(4) に係合せしめたシートバックフレーム(1 ) の取付構造を提供するものである。

【０００７】

【作用】

本考案ではシートクッションフレーム(5) のヒンジブラケット(6) のボス部(1 1)に二又バネ状のリテーナー(13)を挾着し、該ボス部(11)の開溝部(12,12) から 該リテーナー(13)の両側辺部(13A,13A) をボス部(11)の内部に臨出せしめた状態 にしておき、該ボス部(11)にシートバックフレーム(1) のフリーヒンジブラケッ ト(2) の丸棒(3) を嵌入して、該丸棒(3) の周溝(4) に該リテーナー(13)の両側 辺部(13A,13A) を係合せしめる。

【０００８】

【実施例】

本考案を図１〜図４に示す一実施例によって説明すれば、シートバックフレー ム(1) のフリーヒンジ側において、下辺にはフリーヒンジブラケット(2) が垂設 されており、該ブラケット(2) からは先端部に周溝(4) を設けた丸棒(3) が突設 されている。 一方シートクッションフレーム(5) のフリーヒンジ側において、後辺にはフリ ーヒンジブラケット(6) が立設されており、該フリーヒンジブラケット(6) の上 面には左右一対の開溝部(10,10) が形成され、更に中央部にはボス部(11)が突設 され、該ボス部(11)の両側には開溝部(12,12) が設けられている。

【０００９】 (13)は交差二又バネ状のリテーナーであり、該リテーナー(13)は図２に示すよ うに上部で相互交差する両側辺部(13A,13A) と、該両側辺部(13A,13A) の中間部 に夫々形成されている中間屈曲部(13B,13B) と、上端に形成されている上端屈曲 部(13C,13C) とを有し、該リテーナー(13)は図３および図４に示すように該シー トクッションフレーム(5) のブラケット(6) のボス部(11)に挾着され、該リテー ナー(13)の両側辺部(13A,13A) の中間屈曲部(13B,13B) を該ボス部(11)の開溝部 (12,12) を介して該ボス部(11)の内部に夫々臨出せしめ、更に該リテーナー(13) の両側辺部(13A,13A) の上端屈曲部(13C,13C) を該ブラケット(6) の上面の開溝 部(10,10) に係合して該リテーナー(13)を固定する。

【００１０】 このようにして該シートクッションフレーム(5) のブラケット(6) のボス部(1 1)にリテーナー(13)を先付けしておいてから、該シートバックフレーム(1) のブ ラケット(2) の丸棒(3) を該ボス部(11)に嵌入させると、図４に示すように該丸 棒(3) の周溝(4) に該リテーナー(13)の両側辺部(13A,13A) の中間屈曲部(13B,1 3B) が係合して該丸棒(3) は確実に係止される。

【００１１】 本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えば図５に示すようにリテ ーナー(23)は略Ｕ字形状の二又バネ状であってもよく、該リテーナー(23)はボス 部(11)に挾着され両側辺部(23A,23A) が該ボス部(11)の開溝部(12,12) から該ボ ス部(11)内部に臨出し、該両側辺部(23A,23A) の上部くびれ部(23B,23B) が該ボ ス部(11)の上周面に当接することによって固定される。

【００１２】

【考案の効果】

したがって本考案においては、フリーヒンジ側において、シートバックフレー ムをシートクッションフレームに取付けることが極めて容易かつ確実に行われる 。

【図面の簡単な説明】

図１〜図４は本考案の一実施例を示すものである。

【図１】シートバックフレーム取付説明斜視図

【図２】シートクッションフレームフリーヒンジ側ブラ
ケット部分斜視図

【図３】シートバックフレームフリーヒンジ側取付部分
説明図

【図４】取付状態のボス部断面図

【図５】他の実施例の取付状態のボス部断面図

【図６】従来例の説明図

【符号の説明】

1 シートバックフレーム 2 フリーヒンジブラケット 3 丸棒 4 周溝 5 シートクッションフレーム 6 フリーヒンジブラケット 11 ボス部 12 開溝部 13,23 リテーナー 13A,23A 両側辺部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シートバックフレームのフリーヒンジブラ
   ケットに突設した丸棒の先端に周溝を設け、一方シート
   クッションフレームのヒンジブラケットに両側に開溝部
   を設けたボス部を突設し、該ボス部に二又バネ状のリテ
   ーナーを挾着して該開溝部から該リテーナーの両側辺部
   をボス部内部に臨出せしめ、該シートバックフレームの
   フリーヒンジブラケットの丸棒を該シートクッションフ
   レームのヒンジブラケットのボス部に嵌入し、該ボス部
   に挾着されている該リテーナーの両側辺部を該丸棒の周
   溝に係合せしめたことを特徴とするシートバックフレー
   ムの取付構造