JPH0658359U - 内燃機関の酸素センサ劣化防止装置 - Google Patents

内燃機関の酸素センサ劣化防止装置

Info

Publication number
JPH0658359U
JPH0658359U JP194293U JP194293U JPH0658359U JP H0658359 U JPH0658359 U JP H0658359U JP 194293 U JP194293 U JP 194293U JP 194293 U JP194293 U JP 194293U JP H0658359 U JPH0658359 U JP H0658359U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor element
oxygen sensor
engine
electrodes
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP194293U
Other languages
English (en)
Inventor
一仁 星野
Original Assignee
日本電子機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電子機器株式会社 filed Critical 日本電子機器株式会社
Priority to JP194293U priority Critical patent/JPH0658359U/ja
Publication of JPH0658359U publication Critical patent/JPH0658359U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構造でありながら、センサ素子表面に付
着したカーボン等をガス化させることにより酸素センサ
素子の劣化を防止する。 【構成】機関停止後(S1)、内側電極と外側電極間に
電圧を印加してセンサ素子表面を加熱する(S2)。そ
して、電極間への印加電圧値Vと出力電流値Iに基づき
算出された酸素センサの内部抵抗値Rに基づきセンサ素
子温度を推定する(S3)。即ち、酸素センサの内部抵
抗値Rが所定値、例えば100Ω以下であれば、センサ
素子温度が700°C以上に達して素子表面に付着して
いるカーボン等がガス化されていると推定されるので、
内側電極と外側電極間への通電をOFFとしてセンサ素
子表面への加熱を終了する(S4)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関の排気管に装着して該機関に供給される混合気の空燃比と 密接な関係にある排気中の酸素濃度を測定し空燃比フィードバック制御における フィードバック信号の提供に用いる酸素センサに関し、特に、その酸素センサ素 子の劣化を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸素センサは、ジルコニア等よりなるセンサ素子を機関の排気中に臨ませて、 大気中の酸素濃度(一定)と排気中の酸素濃度との比に基づいて発生する起電力 を取り出し、これにより、排気中の酸素濃度を介して機関に吸入される混合気の 空燃比を検出するもので、空燃比フィードバック制御に用いられている(実開昭 63−41761号公報等参照)。
【0003】 従来、この種の酸素センサとしては、例えば図4に示すような構造を有したも のがある(特開昭58−204365号公報等参照)。 即ち、このものは図において、先端部を閉塞した酸化ジルコニウム(ZrO2 )を主成分としたセラミック管1の内表面と外表面の各一部には白金(Pt)ペ ーストを塗布した後、セラミック管1を焼成することで、起電力取り出し用の白 金電極2,3を形成してある。セラミック管1の外表面には、更に白金を蒸着し て触媒層4を形成し、その上からマグネシウムスピネル等の金属酸化物を溶射し て、保護層5を形成してある。
【0004】 そして、前記セラミック管1の内側に基準気体として大気が導かれるようにす る一方、セラミック管1の外側を機関排気通路に臨ませて被検出気体である排気 と接触させ、内表面に接触する大気中の酸素濃度と外表面に接触する排気中の酸 素濃度との比に応じた電圧を白金電極2,3間に発生させることにより、排気中 の酸素濃度を検出するものである。
【0005】 そして、前記白金触媒層4は、一酸化炭素COや炭化水素HCと酸素O2 との CO+1/2 O2 →CO2 ,HC+O2 →H2 +CO2 なる酸化反応を促進し、濃 混合気で燃焼させた時にその部分に残存する低濃度のO2 をCOやHCと良好に 反応させてO2 濃度をゼロ近くにし、セラミック管1内外のO2 濃度比を大きく して、大きな起電力を発生させる。
【0006】 一方、希薄混合気で燃焼させた時には、排気中に高濃度のO2 と低濃度のCO やHCがあるため、CO,HCとO2 とが反応してもまだO2 が余り、セラミッ ク管1内外のO2 濃度比は小さく殆ど電圧は発生しない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、機関の低負荷時や機関停止直後又はコールドスタート時等において は、酸素センサの排気管への取り付け位置近傍の排気温度が低温になるため、排 気中のCOやHCが分解反応を起こし、カーボン(C)等が析出する。 そして、この析出したカーボン等は酸素センサ素子表面の保護層5に付着する ことにより、保護層5が目詰まりをおこし、ガスの通過量が制限されることによ り応答性が悪化して、図5の点線で示されるように、制御点がリーン化して制御 周波数の応答遅れが生じるといった問題点があった。
【0008】 尚、かかるセンサ素子表面に析出したカーボン等を除去するために、別途ヒー タを取り付けたものもあるが、製品コストが高くなり好ましくない。 そこで、本考案はかかる従来の問題点に鑑みなされたものであり、簡易な構造 でありながら、センサ素子表面に付着したカーボンをガス化させることにより酸 素センサ素子の劣化を防止した内燃機関の酸素センサ劣化防止装置を提供するこ とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案は、機関の排気系に介装されて、センサ素子の夫々の電極が 設けられた内外表面の一方を排気に、他方を大気に接触させ、大気中の酸素濃度 と排気中の酸素濃度との比に応じて前記電極間に発生する起電力を取り出して排 気中の酸素濃度を検出する酸素センサを備えた内燃機関において、前記電極間を 通電可能な回路構成とすると共に、機関の停止状態を検出する機関停止検出手段 と、機関停止後、所定時間前記電極間を通電してセンサ素子表面を加熱する通電 加熱手段と、を含んで構成される。
【0010】
【作用】
かかる構成によれば、機関運転中は、センサ素子の夫々の電極が設けられた内 外表面の一方を排気に、他方を大気に接触させ、大気中の酸素濃度と排気中の酸 素濃度との比に応じて前記電極間に発生する起電力を取り出すことによって、排 気中の酸素濃度を介して機関に吸入される混合気の空燃比を検出して空燃比フィ ードバック制御に用いられるが、機関停止検出手段により機関運転の停止を検出 すると、通電加熱手段が所定時間前記電極間を通電することによりセンサ素子表 面を加熱する。
【0011】 このように、別途ヒータを設けることなく起電力取り出し用の内外電極を使用 して該電極間に通電することにより、簡易な構造でセンサ素子表面に付着したカ ーボン等のデポジットがガス化され、センサ素子外部へ排出することができる。 従って、酸素センサ素子表面の保護層にカーボン等が付着することが極力防止さ れ、該カーボン等の付着による保護層の目詰まりにより応答性が悪化して、制御 点がリーン化して制御周波数の応答遅れが生じることを防止することができる。 また、排気温度の低温時にも酸素センサの性能を確保できるので、低温始動後空 燃比フィードバックを開始当初から良好な制御精度が得られる。ひいては空燃比 フィードバックの開始時期を早めることもでき、これによって排気エミッション を改善することができる。
【0012】
【実施例】
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1及び図2は、ZrO2 チューブ型の酸素センサ10の構造を示す図で、機 関排気管壁Eに取り付けられるホルダ11の先端部に、センサ素子としてのセラ ミック管12(以下、ジルコニアチューブという。)を保持させ、これをスリッ ト13a付のプロテクタ13によって覆ってある。
【0013】 このジルコニアチューブ12の内表面と外表面の各一部には、起電力取り出し 用の内側電極12aと外側電極12bが形成され、通常大気中の酸素濃度と排気 中の酸素濃度との比に応じて発生する起電力を該電極より取り出して排気中の酸 素濃度を検出する。尚、ジルコニアチューブ12基端部の外側電極12bにはホ ルダー11との絶縁状態を維持するために酸化ジルコニウム(ZrO2 )を上か ら塗布して焼付印刷されている。
【0014】 また、ジルコニアチューブ12の開口端には、導電体である2つに分割された コンタクトプレート14a,14bを夫々内側電極12aと外側電極12bに電 気的に接触させてあり、該コンタクトプレート14a,14bは、筒状のアイソ レーションブッシュ15の先端面で押圧してあり、アイソレーションブッシュ1 5は、ホルダー11に加締固定したカバー16で皿バネ17を介して固定してあ る。
【0015】 そして、コンタクトプレート14a,14bにはリード線19a,19bが圧 着固定され、このリード線19a,19bはアイソレーションブッシュ15の基 端部の孔内に装着されるカバー16により加締固定されるラバーチューブ20に 引通して外部に導出される。 このリード線19a,19b間にはコントロールユニット21からの命令にし たがってバッテリ22より電圧を印加することによりセンサ素子12表面を加熱 するようになっている。
【0016】 また、リード線19a,19b間への印加電圧値Vと電流検出用抵抗γの端子 電圧として求められた出力電流値Iとがコントロールユニット21に入力され、 該入力値に基づきR=V/Iとして酸素センサの内部抵抗値Rが算出される。 次に、図3のフローチャートに基づき、本考案に係る酸素センサのヒータ通電 ルーチンを説明する。
【0017】 先ず、ステップ1(以下「S1」という。)では、イグニッションキースイッ チをOFFとして機関が停止されたか否かを判別する。そして、機関が停止され たと判別されたらS2へ進み、機関が運転状態にあれば本ルーチンを抜けて終了 する。 S2では、リード線19a,19bを介して内側電極12aと外側電極12b 間に電圧を印加してセンサ素子12表面を加熱する。
【0018】 S3では、リード線19a,19b間への印加電圧値Vと電流検出用抵抗γの 端子電圧として求められた出力電流値Iとから算出された酸素センサ内部抵抗値 Rに基づきセンサ素子温度を推定する。即ち、酸素センサ内部抵抗値Rが所定値 、例えば100Ω以下であれば、センサ素子温度が700°C以上あると推定さ れるので、S4で、内側電極と外側電極間への通電をOFFとしてセンサ素子へ の加熱を終了する。そして、抵抗値Rが未だ所定値に達していなければ、所定値 に達するまでS2からのルーチンを繰り返す。このように、センサ内部抵抗Rを 検出して通電時間を制御する構成とすれば、必要最小限の通電量で済むが、簡易 的に一定時間通電するような構成としてもよい。
【0019】 尚、ここで、S1が機関停止検出手段として、S2が通電加熱手段として機能 する。 このように、別途ヒータを設ける必要がなく、起電力取り出し用の内側電極と 外側電極間に電圧を印加してセンサ素子表面を加熱することにより、簡易な構造 でありながら、センサ素子表面に付着したカーボン等のデポジットがガス化され 、センサ素子外部へと排出される。従って、酸素センサの保護層にカーボン等が 付着することが極力防止され、例えば、保護層がカーボン等により目詰まりをお こすことにより応答性が悪化して、制御点がリーン化して制御周波数の応答遅れ が生じることを防止することができる。
【0020】 また、排気温度の低温時にも酸素センサの性能を確保できるので、低温始動後 空燃比フィードバックを開始当初から良好な制御精度が得られる。ひいては空燃 比フィードバックの開始時期を早めることもでき、これによって排気エミッショ ンを改善することができる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、酸素センサ素子の内表面と外表面の各 一部に、起電力取り出し用の内外電極を設けると共に、機関停止検出手段により 機関運転の停止を検出すると、通電加熱手段が所定時間前記電極間を通電するこ とによりセンサ素子表面を加熱するように構成したので、別途ヒータを設ける必 要がなく、簡易な構造でありながら、センサ素子表面に付着したカーボン等のデ ポジットがガス化され、センサ素子外部へと排出され、酸素センサ素子表面の保 護層にカーボン等が付着することが極力防止され、例えば、保護層が目詰まりを おこして応答性が悪化して、制御点がリーン化して制御周波数の応答遅れが生じ ることを防止することができる。
【0022】 また、排気温度の低温時にも酸素センサの性能を確保できるので、低温始動後 空燃比フィードバックを開始当初から良好な制御精度が得られ、ひいては空燃比 フィードバックの開始時期を早めることもでき、これによって排気エミッション を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る酸素センサの構造を示す断面
図。
【図2】 (a)は、図1の酸素センサの一部を省略し
た分解斜視図、(b)は、(a)に示すジルコニアチュ
ーブの底面図。
【図3】 酸素センサへの通電ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図4】 従来の酸素センサの構造を示す断面図。
【図5】 従来の酸素センサの欠点を説明するための説
明図。
【符号の説明】
10 酸素センサ 11 ホルダ 12 ジルコニアチューブ 12a,内側電極 12b 外側電極 13 プロテクタ 14a,b コンタクトプレート 15 アイソレーションブッシュ 16 カバー 17 皿バネ 19a,b リード線 20 ラバーチューブ 21 コントロールユニット 22 バッテリ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の排気系に介装されて、センサ素子の
    夫々の電極が設けられた内外表面の一方を排気に、他方
    を大気に接触させ、大気中の酸素濃度と排気中の酸素濃
    度との比に応じて前記電極間に発生する起電力を取り出
    して排気中の酸素濃度を検出する酸素センサを備えた内
    燃機関において、 前記電極間を通電可能な回路構成とすると共に、 機関の停止状態を検出する機関停止検出手段と、 機関停止後、所定時間前記電極間を通電してセンサ素子
    表面を加熱する通電加熱手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関の酸素セン
    サ劣化防止装置。
JP194293U 1993-01-28 1993-01-28 内燃機関の酸素センサ劣化防止装置 Pending JPH0658359U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP194293U JPH0658359U (ja) 1993-01-28 1993-01-28 内燃機関の酸素センサ劣化防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP194293U JPH0658359U (ja) 1993-01-28 1993-01-28 内燃機関の酸素センサ劣化防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0658359U true JPH0658359U (ja) 1994-08-12

Family

ID=11515675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP194293U Pending JPH0658359U (ja) 1993-01-28 1993-01-28 内燃機関の酸素センサ劣化防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0658359U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1930575A1 (en) 2004-01-23 2008-06-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system for an exhaust gas sensor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1930575A1 (en) 2004-01-23 2008-06-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system for an exhaust gas sensor
EP1930574A1 (en) 2004-01-23 2008-06-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system for an exhaust gas sensor
EP1930573A1 (en) 2004-01-23 2008-06-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system for an exhaust gas sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0859232B1 (en) Apparatus for detecting concentration of nitrogen oxide
CN108061746B (zh) 气体传感器的输出劣化抑制方法
US6303012B1 (en) Gas sensor, gas sensor system using the same
US6453724B1 (en) Gas concentration sensing apparatus
JPS6042368Y2 (ja) 空燃比制御装置
EP0841562A2 (en) Method and apparatus for measuring oxygen concentration and nitrogen oxide concentration
JP2004069547A (ja) 空燃比センサの制御装置
JP2003083933A (ja) アンモニアガス濃度測定装置
JP3800068B2 (ja) ガス濃度センサのヒータ制御装置
JP2002071633A (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置
JP3562030B2 (ja) 酸素センサの異常診断装置
EP0059933A1 (en) Solid electrolyte oxygen sensing element of laminated structure with gas diffusion layer on outer electrode
JP4385423B2 (ja) 排気温度測定装置
US20030089603A1 (en) Gas sensor, in particular a lambda sensor
US6638405B2 (en) Gas sensor and method of manufacturing the same
JP3420932B2 (ja) ガス濃度センサの素子抵抗検出方法
JPH0658359U (ja) 内燃機関の酸素センサ劣化防止装置
JP4051725B2 (ja) 空燃比制御方法
JP2001133429A (ja) 車載用noxセンサのオフセット再校正方法
JPH0627508B2 (ja) 空燃比制御装置
JPH0686067U (ja) 内燃機関の空燃比センサ
JPH11271264A (ja) ガス濃度センサの温度制御装置
US20240125264A1 (en) Control device of exhaust sensor
JPH0669834U (ja) 内燃機関の空燃比センサ劣化防止装置
CN113389625B (zh) 用于排气传感器的控制装置