JPH0657917U - 伸縮式柵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柵を伸縮自在として運搬、保管を容易とし、
隙間や倒れの発生を防止する。 【構成】 縦桟２，２’の間に、側面に開溝３を形成し
た断面リップチャンネル状を呈する複数本の水平横桟４
を平行状に架け渡して構成される適数個の柵体１を、順
次同一側に隣接させて段状に並列し、各柵体１の水平横
桟４の開溝部３に移動自在に嵌合した滑動子７を、隣接
する他の柵体１の縦桟２，２’に取り付けた連結子８に
固定して連接し、各柵体１の一方の縦桟２、並びに最端
部の縦桟２’の下方に、車輪６，１０を設けた脚体５，
９を取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、必要時に伸長し、不要時には縮小して収納可能となる柵に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、通行を制限し、或いは通行を案内する柵としては、各個毎に分離状態に 構成されているのが通常であり、使用時には分離状態の柵を並べていたのである 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の分離状態の柵は、運搬、保管に極めて不便であると共に 並列して使用する際にも、各柵の間に隙間を生じたり、或いは柵が倒れるという 不都合を有していた。

【０００４】 そこで、本考案は斯る点に鑑み、運搬、保管が至便に行えると共に、柵の本来 の機能、即ち通行制限、通行案内等を確実に行わしめる柵を提供しょうとするも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、適当な間隔をおいて設けた２本の縦桟の間に、側面を開溝とした断 面リップチャンネル状を呈する複数本の水平横桟を平行状に架け渡して構成され る適数個の柵体を、順次同一側に隣接させて段状に並列させると共に、各柵体の 水平横桟の開溝部に移動自在に嵌合した滑動子を、隣接する他の柵体の縦桟に取 り付けた連結子に固定して連接し、各柵体の一方の縦桟、並びに最端部の縦桟の 下方に、車輪を設けた脚体を取り付けたのである。

【０００６】 また、水平横桟の開溝は両側面に形成されており、隣接する他の柵体の縦桟に 取り付けた連結子に固定した滑動子が相互に嵌合されていることが好ましい。

【０００７】

【作用】

而して、各柵体は、水平横桟の開溝に沿って伸縮自在となるもので伸長状態に おいては、縦桟の下端は隣接する柵体の脚体上方に位置され、縮小状態において は各柵体は重なり合う状態を呈する。

【０００８】

【実施例】

図面に基づいて本考案の実施例を説明すると、１は柵体で、適当な間隔をおい て設けた２本の縦桟２，２’の間の上下部に、両側面に開溝３を形成した断面リ ップチャンネル状を呈する２本の水平横桟４を、平行状に架け渡して構成されて いる。５は一方の縦桟２の下端に取り付けた脚体で、水平横桟４に直交する両方 向に突設されており、その下方両端部には車輪６を取り付けている。

【０００９】 ７は適数個の柵体１を伸縮自在に連接する滑動子で、水平横桟４の両側面に形 成した開溝３に移動自在に嵌合されている。８は重なり合う柵体１の縦桟２，２ ’に取り付けた連結子で、柵体１の同一側に隣接して順次段状に並列される他の 柵体１の滑動子７を相互に固定しており、伸長状態においては、隣接する柵体の 縦桟２，２’が相隣合うように連接されている。

【００１０】 ９は最端部の柵体１の縦桟２’に取り付けた脚体で、車輪１０を取り付けてい る。 図面の実施例では、縦桟２，２’の上方を連結した逆Ｕ字状としたものを示し ているが、この方式に限るものではない。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、水平横桟の開溝に移動自在に嵌合した滑動子を、隣接する柵体の縦 桟に取り付けた連結子に固定することによって適数個の柵体を伸縮自在に連接す ることから、必要時には伸長して用いられ、この使用時には各柵体の間に隙間を 生じたり、或いは柵体が倒れたりするおそれは全くなく、通行制限、通行案内等 の機能を充分に発揮することが出来る。

【００１２】 また、不要時には縮小することができるのであり、しかも、柵体の下方には車 輪を有することから、所定位置への移動や運搬が縮小状態で極めて至便に行える と共に、場所を占有することなく保管できるのである。

【００１３】 更に、滑動子が隣接する柵体の水平横桟の両側面に形成した開溝に夫々嵌合さ れ、相対応する縦桟に対して相互に固定されることによって、隣接する柵体を垂 れ下がることなく確実に保持することができ、強靭で、且つ安定した柵を得られ るのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】伸長状態の正面図である。

【図２】伸長状態の平面図である。

【図３】縮小状態の正面図である。

【図４】連接部の正面図である。

【図５】連接部の平面図である。

【図６】連接部の側面図である。

【符号の説明】

１ 柵体 ２，２’ 縦桟 ３ 開溝 ４ 水平横桟 ５，９ 脚体 ６，１０ 車輪 ７ 滑動子 ８ 連結子

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適当な間隔をおいて設けた２本の縦桟
   （２），（２）’の間に、側面を開溝（３）とした断面
   リップチャンネル状を呈する複数本の水平横桟（４）を
   平行状に架け渡して構成される適数個の柵体（１）を、
   順次同一側に隣接させて段状に並列させると共に、各柵
   体（１）の水平横桟（４）の開溝部（３）に移動自在に
   嵌合した滑動子（７）を、隣接する他の柵体（１）の縦
   桟（２），（２）’に取り付けた連結子（８）に固定し
   て連接し、各柵体（１）の一方の縦桟（２）、並びに最
   端部の縦桟（２）’の下方に、車輪（６），（１０）を
   設けた脚体（５），（９）を取り付けて成る伸縮式柵。
2. 【請求項２】 開溝（３）が水平横桟（４）の両側面に
   形成されており、隣接する他の柵体（１）の縦桟
   （２），（２）’に取り付けた連結子（８）に固定した
   滑動子（７）が相互に嵌合されている請求項１記載の伸
   縮式柵。