JP3066571U - 金属製ラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背の高いものがあったときに、中間の棚の数
を減らさないで済む。また、収納する物品に応じて棚の
種類を適宜に組み合わせることができる。 【解決手段】 縦に割って二つに分割したテーパースリ
ーブ３を、各部を合わせて抱くようにして支柱２に止め
る。棚の一部にテーパースリーブ５を固定し、その側面
の縦の切欠き６から支柱２を入れる。そしてこれを下げ
てテーパースリーブ３に被せる。これにより棚を取り付
ける。棚として、桟と平板状の棚本体とを一体とした棚
７と、桟と棚本体を別体とし、棚本体を棚７の半分の幅
とした棚８と、桟と棚本体を別体とし、棚本体を棚７の
半分の長さとした棚とをもって構成し、これらを適宜に
組み合わせる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は金属製ラックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

４本の支柱に複数の棚を上下に取り付けて完成する金属製ラックにおいては、 従来棚の全てが同形同大であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように棚の全てが同形同大であると、全体の個数からしたら圧倒的に少な いが、たまたま背の高い物がいくつかあったときには、中間の棚の数を減らさざ るを得ない。

【０００４】 また、全ての棚が平板状であるから、安定性のあるものは立て、また安定性の 悪いものは横にして載せていた。しかし、物によっては、例えばワイン等の如く 、斜めの状態で保持することが望ましい場合がある。また、ＣＤケース等も室内 装飾を兼ねる場合には斜めに立てて保持することが望ましい。

【０００５】 また、平板状であるから、立てたボトルが地震等の震動で倒れ易かった。

【０００６】 本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、中間の棚に幅や長さの小さい ものを用いて、余ったスペースに背の高いものを収納するようになし、もって中 間の棚の数を減らさないで済むようになし、併せてワインやＣＤといった斜めの 状態で保持することが望ましいものの場合には、これに合った棚を用い、更には ボトルを立てて収納する場合には、これが倒れないようにした棚を用いることが できるようになした金属製ラックを提供せんとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 而して、本考案の要旨とするところは、等間隔に円周方向の凹溝を設けた４本 の支柱と棚からなり、縦に割って二つに分割すると共に両者を合わせて一体自在 とし、内面に支柱に設けた円周方向の凹溝に嵌合する円周方向の突条を設けた、 支柱の高さ方向の適宜の位置に止めるテーパースリーブと、支柱を側面から入れ ることができるように縦方向の切欠きを設けた前記テーパースリーブに被さるテ ーパースリーブとを用い、該テーパースリーブを棚の一部に一体的に固定し、該 テーパースリーブを前記支柱に止めるテーパースリーブに被せて棚を取り付ける 構造の金属製ラックであって、棚として、桟と平板状の棚本体とを一体とし、桟 の四隅にテーパースリーブを固定した棚と、長さ方向の両端部にテーパースリー ブを固定し、ラックの幅方向の支柱に差し渡す一対の桟と、該桟と別体に構成し 、該桟に桟の長さ方向に移動可能に架け渡す、幅を前記桟と棚本体とを一体とし た棚の半分の幅とした棚本体とをもって構成した棚と、長さ方向の両端部にテー パースリーブを固定し、ラックの長さ方向の支柱に差し渡す一対の桟と、該桟と 別体に構成し、該桟に桟の長さ方向に移動可能に架け渡す、長さを前記桟と棚本 体とを一体とした棚の半分の長さとした棚本体とをもって構成した棚とをもって 構成し、これらの棚を適宜に組み合わせて用いるようになしたことを特徴とする 金属製ラックにある。

【０００８】 また、ラックの幅方向の支柱に差し渡す一対の桟と、これに架け渡す棚本体と からなる棚における棚本体は、平板状、格子状、波板状、傾斜板状のいずれかの 形態とする。

【０００９】 また、ラックの長さ方向の支柱に差し渡す一対の桟と、これに架け渡す棚本体 とからなる棚における棚本体は、平板状、格子状、波板状、傾斜板状のいずれか の形態とする。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明する。 図１は全体の斜視図、図２は支柱に止めるテーパースリーブの合わせて一体化 する前の状態の斜視図、図３は棚に固定するテーパースリーブの斜視図、図４及 び図５は棚の取り付け工程の説明図、図６は桟と棚本体とを一体とした棚の斜視 図、図７は桟と棚本体とを一体とした棚の半分の幅とした棚の一例の斜視図、図 ８は桟と棚本体とを一体とした棚の半分の幅とした棚の一例の斜視図、図９は桟 と棚本体とを一体とした棚の半分の幅とした棚の一例の斜視図、図１０は桟と棚 本体とを一体とした棚の半分の長さとした棚の一例の斜視図、図１１は桟と棚本 体とを一体とした棚の半分の長さとした棚の一例の斜視図、図１２は桟と棚本体 とを一体とした棚の半分の長さとした棚の一例の斜視図、図１３及び図１４は棚 の組み合わせ例の説明図である。

【００１１】 図中、１は金属製ラックであり、等間隔に円周方向の凹溝２ａを設けた４本の 支柱２と、後記棚とからなる。３は支柱２の高さ方向の適宜の位置に止める樹脂 製のテーパースリーブである。また、該テーパースリーブ３は、縦に割って二つ に分割すると共に両者３ａ、３ｂを合わせて一体化することができるようになっ ている。尚、両者３ａ、３ｂの合わせ目には嵌まり合う凹凸を設けている。また 、該両者３ａ、３ｂの内面には、支柱２に設けた円周方向の凹溝２ａに嵌合する 円周方向の突条４、４を設けている。そして、該テーパースリーブ３は支柱２の 高さ方向の適宜の位置に両者３ａ、３ｂを合わせて止めるものである。

【００１２】 ５は後記棚の一部に一体的に固定したテーパースリーブであり、支柱２を側面 から入れることができるように縦方向の切欠き６を設けている。そして該テーパ ースリーブ５は、図４に示す如く支柱２を側面から入れた後、図５に示す如く下 にずらして前記テーパースリーブ３に被せるものである。これにより棚は支柱２ に簡単に取り付けられるものである。また、支柱の中間に棚を足したり外したり する場合に、一々上側の棚を外す必要がなく、簡単迅速に行うことができる。

【００１３】 ７は桟７ａと平板状の棚本体７ｂとを一体とし、桟７ａの四隅に前記テーパー スリーブ５を固定した棚である。また、該棚７は主に保形用として支柱２の一番 上と一番下に取り付けている。

【００１４】 ８は長さ方向の両端部にテーパースリーブ５を固定し、ラックの幅方向の支柱 ２、２に差し渡す一対の桟９、９と、該桟９、９と別体に構成し、該桟９、９に 桟の長さ方向に移動可能に架け渡す、幅を前記棚７の半分の幅とした棚本体１０ とをもって構成した棚である。また、該棚本体１０は平板状をなし、長さ方向の 両端部は直角に折曲して掛け止め部１０′としている。

【００１５】 また、前記棚８の他に、図８に示す如く、ＣＤを斜めに立てて保持するように 棚本体１０ａを波板状としたり、或いは図９に示す如く、ワインその他の物品を 斜めの状態で保持するように棚本体１０ｂを傾斜板状にしてもよい。尚、図８、 図９の棚は、棚本体以外は前記棚８と同様であるから、同一の部材には同一の符 号を付して詳細な説明は省略する。

【００１６】 １１は長さ方向の両端部にテーパースリーブ５を固定し、ラックの長さ方向の 支柱２、２に差し渡す一対の桟１２、１２と該桟１２、１２と別体に構成し、該 桟１２、１２に桟の長さ方向に移動可能に架け渡す、長さを前記棚７の半分の長 さとした棚本体１３とをもって構成した棚である。また、該棚本体１３は平板状 をなし、幅方向の両端部は直角に折曲して掛け止め部１３′としている。

【００１７】 また、前記棚１１の他に、図１１に示す如く、立てたボトルが地震等の震動で 倒れないように棚本体１３ａを格子状としたり、或いは図１２に示す如く、ワイ ンその他の物品を斜めの状態で保持するように棚本体１３ｂを傾斜板状にしても よい。尚、図１１、図１２の棚は、棚本体以外は前記棚１１と同様であるから、 同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。

【００１８】 而して、上記棚７、８、１１を収納する物品に応じて適宜に組み合わせるもの であり、これは例えば、図１に示す如く、中間の３段目に棚本体が平板状である 棚８、８を並べると共にその一段上の手前側に棚本体が平板状である棚８をセッ トすると、奥側のスペースに背の高い物を収納することができる。また、この場 合には棚の手前側に収納物を集めたいときにも利用できる。

【００１９】 また、図示はしないが、２段目に棚１１を用いることにより同様の効果を期待 することができる。

【００２０】 また、その他、例えば図１３に示す如く、２段目に棚本体が波板状の棚８を１ 枚、３段目に棚本体が平板状のものと傾斜板状のものを２枚並べてセットするよ うにしたり、或いは図１４に示す如く、２段目の奥側と３段目の手前側に夫々棚 本体が波板状のものと平板状のものをセットするようにしてもよい。また、その 他にも収納する物品に応じて様々な組み合わせで用いればよい。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は上記の如き構成、作用であり、中間の棚に幅や長さの小さなものを用 いて、余ったスペースに背の高いものを収納することができるようになしたから 、背の高いものがあったとしても中間の棚の数を従来品の如く減らさないで済む ものである。

【００２２】 また、棚本体を平板状、格子状、波板状、傾斜板状のいずれかの形態とした場 合には、ワインやＣＤといった斜めの状態で保持することが望ましいものの場合 には、これに合った棚を用い、更にはボトルを立てて収納する場合には、これが 倒れないようにした棚を用いることができる等、収納する物品に応じて棚の種類 を適宜に組み合わせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体の斜視図である。

【図２】支柱に止めるテーパースリーブの合わせて一体
化する前の状態の斜視図である。

【図３】棚に固定するテーパースリーブの斜視図であ
る。

【図４】棚の取り付け工程の説明図である。

【図５】棚の取り付け工程の説明図である。

【図６】桟と棚本体とを一体とした棚の斜視図である。

【図７】桟と棚本体とを一体とした棚の半分の幅とした
棚の一例の斜視図である。

【図８】桟と棚本体とを一体とした棚の半分の幅とした
棚の一例の斜視図である。

【図９】桟と棚本体とを一体とした棚の半分の幅とした
棚の一例の斜視図である。

【図１０】桟と棚本体とを一体とした棚の半分の長さと
した棚の一例の斜視図である。

【図１１】桟と棚本体とを一体とした棚の半分の長さと
した棚の一例の斜視図である。

【図１２】桟と棚本体とを一体とした棚の半分の長さと
した棚の一例の斜視図である。

【図１３】棚の組み合わせ例の説明図である。

【図１４】棚の組み合わせ例の説明図である。

【符号の説明】

１ 金属製ラック ２ 支柱 ３ テーパースリーブ ５ テーパースリーブ ７ 棚 ８ 棚 ９、９ 桟 １０ 棚本体 １１ 棚 １２、１２ 桟 １３ 棚本体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 等間隔に円周方向の凹溝を設けた４本の
   支柱と棚からなり、縦に割って二つに分割すると共に両
   者を合わせて一体自在とし、内面に支柱に設けた円周方
   向の凹溝に嵌合する円周方向の突条を設けた、支柱の高
   さ方向の適宜の位置に止めるテーパースリーブと、支柱
   を側面から入れることができるように縦方向の切欠きを
   設けた前記テーパースリーブに被さるテーパースリーブ
   とを用い、該テーパースリーブを棚の一部に一体的に固
   定し、該テーパースリーブを前記支柱に止めるテーパー
   スリーブに被せて棚を取り付ける構造の金属製ラックで
   あって、棚として、桟と平板状の棚本体とを一体とし、
   桟の四隅にテーパースリーブを固定した棚と、長さ方向
   の両端部にテーパースリーブを固定し、ラックの幅方向
   の支柱に差し渡す一対の桟と、該桟と別体に構成し、該
   桟に桟の長さ方向に移動可能に架け渡す、幅を前記桟と
   棚本体とを一体とした棚の半分の幅とした棚本体とをも
   って構成した棚と、長さ方向の両端部にテーパースリー
   ブを固定し、ラックの長さ方向の支柱に差し渡す一対の
   桟と、該桟と別体に構成し、該桟に桟の長さ方向に移動
   可能に架け渡す、長さを前記桟と棚本体とを一体とした
   棚の半分の長さとした棚本体とをもって構成した棚とを
   もって構成し、これらの棚を適宜に組み合わせて用いる
   ようになしたことを特徴とする金属製ラック。
2. 【請求項２】 ラックの幅方向の支柱に差し渡す一対の
   桟と、これに架け渡す棚本体とからなる棚における棚本
   体が、平板状、格子状、波板状、傾斜板状のいずれかの
   形態である請求項１記載の金属製ラック。
3. 【請求項３】 ラックの長さ方向の支柱に差し渡す一対
   の桟と、これに架け渡す棚本体とからなる棚における棚
   本体が、平板状、格子状、波板状、傾斜板状のいずれか
   の形態である請求項１記載の金属製ラック。