JPH0657844U - 吐出容器の吐出口部構造 - Google Patents
吐出容器の吐出口部構造Info
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- JPH0657844U JPH0657844U JP2008893U JP2008893U JPH0657844U JP H0657844 U JPH0657844 U JP H0657844U JP 2008893 U JP2008893 U JP 2008893U JP 2008893 U JP2008893 U JP 2008893U JP H0657844 U JPH0657844 U JP H0657844U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 弾性変形可能な栓体12と吐出通路14を有
する受体11とが形成する隙間を吐出口とする、吐出容
器の吐出口部構造。ここで、受体11には、吐出通路1
4の端部を囲むようにリブ19が設けてあり、このリブ
19のところで栓体12は強い力で当接する。但し、吐
出口の近辺においては他の部分と比べ当接力が小さくな
るようにする。例えば、該部にはリブ19を設けない。 【効果】 複雑な構造によらず、しかも、常時における
吐出口部の密閉性を良好にしつつ、使用に当たっては、
所望箇所から所望通りに流体を吐出できる。
する受体11とが形成する隙間を吐出口とする、吐出容
器の吐出口部構造。ここで、受体11には、吐出通路1
4の端部を囲むようにリブ19が設けてあり、このリブ
19のところで栓体12は強い力で当接する。但し、吐
出口の近辺においては他の部分と比べ当接力が小さくな
るようにする。例えば、該部にはリブ19を設けない。 【効果】 複雑な構造によらず、しかも、常時における
吐出口部の密閉性を良好にしつつ、使用に当たっては、
所望箇所から所望通りに流体を吐出できる。
Description
【0001】
本考案は、収容室に収容した流体に圧力を加えて吐出口から吐出するようにし た吐出容器の吐出口部構造に関する。ここで、吐出する流体の一例としては、リ ップカラ−、リップクリ−ム、ファンデ−ションなどの化粧料や、マヨネ−ズ、 絵具、接着剤などを挙げられる。
【0002】
上記した種の吐出容器としては、例えば、接着剤や中性洗剤や歯磨の一般的な 容器に代表される、変形可能な収容室を外部から押圧するようにしたものとか、 また、例えば、洗髪用シャンプ−やリンスの一般的な容器に代表される、加圧ノ ズルを有するものなど種々ある。
【0003】 また、このような容器において、収容した流体の経時的変質とか乾燥とか漏れ とかを防止するために、吐出口部と収容部との間に収容室の封をする中栓を除去 可能に取り付けたり、弁構造を設けたりしたものもある。
【0004】 しかし、中栓は、一旦除去すると上記変質防止などを継続することができなく なる。また、弁構造も、この弁構造と吐出口部との間に存在する流体の変質など の防止は果たせない。
【0005】 そこで、本考案は、簡易構造でありながら、吐出口部の密閉を良好になし得る 吐出口部構造を提供することを目的とする。
【0006】
収容室からの流体の吐出通路を有する受体と弾性変形可能な栓体とによって吐 出口部を形成する。栓体は、常時は受体の吐出通路の端部を密閉するように受体 に対して弾性的に当接しているが、受体の吐出通路を通る流体の吐出圧を受ける と受体との間に部分的な隙間を形成するもので、この隙間の開口端が流体の吐出 口となる。また、受体には栓体に対する当接力を大きくする当接縁部を設ける。 この当接縁部は、吐出通路の端部を囲むように、かつ、吐出口の近辺に位置する 部分における受体と栓体との当接力が他の部分における当接力よりも小さくなる ように設ける。即ち、本考案は、収容室に収容した流体に圧力を加えて吐出口か ら吐出するようにした吐出容器の吐出口部構造であって、収容室からの流体の吐 出通路を有する受体と、常時はこの受体の吐出通路の端部を密閉するように受体 に対して弾性的に当接しているが、受体の吐出通路を通る流体の吐出圧を受ける と、受体との間に部分的な隙間を形成して、この隙間の開口端を流体の吐出口と する弾性変形可能な栓体とよりなり、ここで、受体に、栓体に対する当接力を大 きくする当接縁部を、前記吐出通路の端部を囲むように、かつ、吐出口の近辺に 位置する部分における受体と栓体との当接力が他の部分における当接力よりも小 さくなるように設けてなる吐出容器の吐出口部構造を要旨とする。
【0007】
添付図1〜図3に基づき、一例を説明する。容器本体1は上端開口部に口部材 2を固定している。口部材2は、容器本体1の内部に位置するよう軟質の袋体3 を外側筒部の外壁に固定している。この固定は袋体3の内部に収容した流体4を 漏らさないものである。袋体3は流体4が吐出されればそれに応じて収縮する。
【0008】 口部材2の内側筒部には、ピストン部材5が固定されており、また、上部には 第一の弁6が配してある。第一の弁6は、例えば、「C」字状の切欠を有する変 形容易な軟質の板状体からなり、図面上方のみに開き得る。即ち、ピストン部材 5に対して漏れの無い摺動をするシリンダ−部材7がスプリング8によって図面 上方に付勢されており、シリンダ−部材7を図面下方に押圧変位させても、第一 の弁6の上方に存在する流体4は、第一の弁6を通って袋体3側へと移動するこ とを妨げられるが、押圧解除してスプリング8の弾撥力によってシリンダ−部材 7が上に移動するときには、第一の弁6が開放して袋体3内の流体が通過するこ とができる。
【0009】 また、シリンダ−部材7の内側には第二の弁9が配してある。この第二の弁9 も、図面上方のみに開き得、従って、上記したシリンダ−部材7の図面下方への 押圧変位時に、第一の弁6の上方に存在する流体4を通過させる。
【0010】 シリンダ−部材7の上にはノズル体10が固定されている。ノズル体10は受 体11と栓体12と蓋体13とからなっている。ここで、受体11は、吐出通路 14として、第二の弁9を通り出た流体4の溜り部となる内孔15とこの内孔1 5の出口である開孔16で連通する溝17とを有する。溝17の上部は凹陥部1 8となっており(図2参照)、この凹陥部18の底面にリブ19を有する。リブ 19は、本例のものにおける当接縁部となるものであり、溝17の開口部を両側 から囲むように、二等辺三角形状など適宜の断面形状のものが二条、位置してい る(図2では、図面手前側のものが隠れていて見えない)。
【0011】 また、栓体12は、シリコ−ンゴム、SBR、ブチルゴムなど弾性変形可能な 材質からなり、突起20(図2参照)を貫通する部分を除いて受体11のほとん ど上面全部を覆っており、ここで、一部は凹陥部18への収納部21とし(図3 参照)、この収納部21の一端部は凹陥部18と連続する逆向きの凹部22とな っている(図3参照)が、蓋体13と受体11との固定(突起20による嵌合) による挟持力を受けて、リブ19に弾性的に当接し、常時は凹陥部18を封鎖し ている。
【0012】 栓体12のリブ19に対する弾性的な当接は、常時は吐出通路14の端部を密 閉するものとなる。しかも、局所的当接による大きな変形を栓体12に与えるの で、その密閉性は確実である。しかし、押圧によりノズル体10を下方変位させ ると、内孔15に溜った流体4は圧力を増し、やがて、栓体12の受体11に対 する弾性的な当接力の弱いところ、即ち、リブ19が存在せず、しかも、上部を 蓋体13で押圧されていない、図面右端における栓体11の部分で受体11との 間に部分的な隙間が形成され、そこから流体が吐出される。
【0013】 次に、添付図4〜図8に基づき、別の一例を説明する。以下、前例のものと基 本的に同一の部位には同一の参照符号を使用するが、本例のものの前例のものと の最も大きな相違点は、リブ19が吐出通路14の端部周辺を一周する環状のも のとなっているところにある(第6図参照)。本例のものにおけるリブ19は、 断面形状が二等辺三角形状となっており、高さは一定である。栓体12の、蓋体 13からの露出部23のところが、蓋体13と受体11とによる挟持力を直接的 に受けていないことによって、該部における栓体12とリブ19との弾性的な当 接力がリブ19の他の部分におけるよりも小さくなっている。尚、袋体3の収縮 を上下全体に及ぼすのに役立つ棒状体24を口部材2に固定している点、前例の ものにおける第2の弁9に相当するものを省略している点、受体11に突起20 に代えて孔25を設けている点なども前例のものとの相違点である。
【0014】 次に、図9〜図11に基づき、それぞれまた別の一例を説明する。
【0015】 図8のD部相当拡大図である図9において、リブ19は直角三角形状断面のも のとなっている。図示は省略するが、例えば、半円状断面とか台形状断面とかを 有するものとすることもでき、ここで、リブ19の高さや栓体12の柔らかさを 適宜設定することにより、リブ19の尖頭部でのみ栓体12が当接するのではな く、リブ19の全体が栓体12に埋没するようにすることもできる。
【0016】 また、やはり図8のD部相当拡大図である図10において、リブ19に代わっ て段部26が形成してあり、これが当接縁部となっている。栓体12下面に形成 した膨出部27の周部が段部26に当接している。
【0017】 また、図11において、蓋体13が受体11と一部品になっている。射出成形 品が意識されており、栓体12を配置後、蓋体13の部分と受体11の部分との つなぎ部28を折り曲げ、蓋体13の部分と受体11の部分とを、例えば、接着 や嵌合により固定し、栓体12の下部を吐出口とする組立品にする。
【0018】 更に、以上の他にも種々なせる。例えば、栓体12と受体11の当接縁部にお ける当接力の比較的小さい部分を満足するのに、栓体12の相当部分を薄肉にし たり、また、リブ19や段部26で例示した当接縁部として、適宜のものを一重 あるいは多重に設けたり、更に、上述したもののように加圧ノズルを有するタイ プの容器とするのではなく、変形可能な収容室を外部から押圧するタイプの容器 とか、加圧状態で流体を収容するタイプの容器とかとしたり、その他、受体の吐 出通路の端部形状なども適宜になせる。
【0019】
本考案の吐出容器の吐出口部構造によれば、収容室に収容した流体に圧力を加 えて吐出口から吐出するようにした吐出容器の吐出口部構造であって、収容室か らの流体の吐出通路を有する受体と、常時はこの受体の吐出通路の端部を密閉す るように受体に対して弾性的に当接しているが、受体の吐出通路を通る流体の吐 出圧を受けると、受体との間に部分的な隙間を形成して、この隙間の開口端を流 体の吐出口とする弾性変形可能な栓体とよりなり、ここで、受体に、栓体に対す る当接力を大きくする当接縁部を、前記吐出通路の端部を囲むように、かつ、吐 出口の近辺に位置する部分における受体と栓体との当接力が他の部分における当 接力よりも小さくなるように設けてなるので、複雑な構造によらず、しかも、常 時は吐出口部の密閉をきわめて良好になし得ながら、使用に当たっては所望箇所 から所望通りに流体を吐出することができる。
【図1】本考案の一実施例を説明する縦断面図。
【図2】図1のものの受体の要部斜視図。
【図3】図1のA部拡大図。
【図4】本考案の別の一実施例を説明する縦断面図。
【図5】図4のノズル部の斜視図。
【図6】図4のノズル部の分解斜視図(栓体省略)。
【図7】図4のB部拡大図。
【図8】図5のC−C線断面図。
【図9】本考案のまた別の一実施例を説明する、図8の
D部相当拡大図。
D部相当拡大図。
【図10】本考案の更に別の一実施例を説明する、図8
のD部相当拡大図。
のD部相当拡大図。
【図11】本考案の更にまた別の一実施例を説明する、
ノズル部の分解斜視図。
ノズル部の分解斜視図。
1 容器本体 2 口部材 3 袋体 4 流体 5 ピストン部材 6 第一の弁 7 シリンダ−部材 8 スプリング 9 第二の弁 10 ノズル部 11 受体 12 栓体 13 蓋体 14 吐出通路 15 内孔 16 開孔 17 溝 18 凹陥部 19 リブ 20 突起 21 収納部 22 凹部 23 栓体の露出部 24 棒状体 25 孔 26 段部 27 膨出部 28 つなぎ部
Claims (1)
- 【請求項1】 収容室に収容した流体に圧力を加えて吐
出口から吐出するようにした吐出容器の吐出口部構造で
あって、収容室からの流体の吐出通路を有する受体と、
常時はこの受体の吐出通路の端部を密閉するように受体
に対して弾性的に当接しているが、受体の吐出通路を通
る流体の吐出圧を受けると、受体との間に部分的な隙間
を形成して、この隙間の開口端を流体の吐出口とする弾
性変形可能な栓体とよりなり、ここで、受体に、栓体に
対する当接力を大きくする当接縁部を、前記吐出通路の
端部を囲むように、かつ、吐出口の近辺に位置する部分
における受体と栓体との当接力が他の部分における当接
力よりも小さくなるように設けてなる吐出容器の吐出口
部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993020088U JP2606172Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1993-03-26 | 吐出容器の吐出口部構造 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2598592 | 1992-03-27 | ||
JP8862692 | 1992-11-30 | ||
JP4-88626 | 1992-11-30 | ||
JP4-25985 | 1992-11-30 | ||
JP1993020088U JP2606172Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1993-03-26 | 吐出容器の吐出口部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657844U true JPH0657844U (ja) | 1994-08-12 |
JP2606172Y2 JP2606172Y2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=27282897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993020088U Expired - Lifetime JP2606172Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1993-03-26 | 吐出容器の吐出口部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606172Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012126445A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吐出容器 |
CN113413080A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-21 | 深圳市欣盛电子科技有限公司 | 一种免接触式智能感应洗手液控制机 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP1993020088U patent/JP2606172Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012126445A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吐出容器 |
CN113413080A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-21 | 深圳市欣盛电子科技有限公司 | 一种免接触式智能感应洗手液控制机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2606172Y2 (ja) | 2000-09-25 |
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Legal Events
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