JPH0657306B2 - シクロデキストリン残基を有する含フッ素高分子化合物と超薄膜及びその製造方法 - Google Patents

シクロデキストリン残基を有する含フッ素高分子化合物と超薄膜及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0657306B2
JPH0657306B2 JP3190568A JP19056891A JPH0657306B2 JP H0657306 B2 JPH0657306 B2 JP H0657306B2 JP 3190568 A JP3190568 A JP 3190568A JP 19056891 A JP19056891 A JP 19056891A JP H0657306 B2 JPH0657306 B2 JP H0657306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
film
containing polymer
general formula
langmuir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3190568A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH057747A (ja
Inventor
正則 田村
章 関屋
Original Assignee
工業技術院長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 工業技術院長 filed Critical 工業技術院長
Priority to JP3190568A priority Critical patent/JPH0657306B2/ja
Publication of JPH057747A publication Critical patent/JPH057747A/ja
Publication of JPH0657306B2 publication Critical patent/JPH0657306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な含フッ素高分子化
合物、その製造方法及びそのラングミュア・ブロジェッ
ト膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シクロデキストリンは、他の種々の分子
を自らの分子内に取り込み包接化合物をつくるという性
質を持つため、この性質を利用して、各種包接化合物を
形成させ、揮発性物質の散逸防止、酸素や光などに対し
て不安定な物質の安定化、香料、薬物などの保持等、多
様な応用が行われている。例えば、この応用の一つとし
てシクロデキストリンを含んだ超薄膜があり、これは、
シクロデキストリンに機能性の分子を導入することによ
り、その機能を持った超薄膜が得られるいう特徴を持
つ。このような超薄膜として、アルキル基を修飾したシ
クロデキストリン誘導体をラングミュア・ブロジェット
手法で薄膜化したものが知られているが〔A.Yabe
et al. Thin Solid Films,
160,33 (1988)等〕、これは低分子の超薄
膜であるため、実用的には機械的強度、耐食性等に問題
がある。
【0003】一方、長鎖のペルフルオロアルキル基で修
飾した高分子化合物は撥水撥油性、防塵性、耐食性等の
優れた性質を示し、表面改質用樹脂として基材保護に用
いられている。また酸素透過膜の素材としても優れてお
り、ペルフルオロアルキル基の酸素親和性により酸素透
過の選択性の向上が成されている。しかし、ペルフルオ
ロアルキル基を導入した高分子化合物はペルフルオロア
ルキル基の持つ撥水撥油性により溶媒に溶け難く、膜素
材としては加工性が悪く扱いにくい。つまり、表面改質
材、基板保護材として重要である超薄膜とすることが難
しい。また、撥水撥油性、酸素親和性等の機能基である
ペルフルオロアルキル基を高分子表面に配列制御するこ
とは、表面改質材や酸素分離膜としての機能の性能を高
める上で重要であるが、表面への配列を制御することは
容易なことではない。この点を解決するため、本発明者
らは、親水性高分子にアミド結合等の共有結合を介して
ペルフルオロアルキル基を導入し、この高分子を用いて
ラングミュア・ブロジェット手法で分子配列を制御した
超薄膜を提案した〔特開昭63−170405号、特開
昭64−4608号、特開平1−207311号、特開
平1−270312号、特開平2−64114号、特開
平2−258801号、特願平2−39258号、特願
平2−231280号〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなアミド結合等の共有結合により導入したペルフルオ
ロアルキル基を有する高分子を用いた超薄膜は、分子内
や分子間で配列の制御された、しかも含フッ素基特有の
優れた低表面エネルギー性を示す超薄膜であるが、他の
機能性分子を導入して新たな機能を付与することはでき
なかった。したがって本発明は、超薄膜材料として好適
な、かつシクロデキストリンを含む、新規な含フッ素高
分子、及びそのラングミュア・ブロジェット膜を提供す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、シクロデキ
ストリンを含んだ優れた超薄膜素材の開発、及びペルフ
ルオロアルキル基の疎水性を利用した超薄膜の作製方法
について鋭意研究を重ね、ポリアリルアミンのアミノ基
の一部をアミド結合によりペルフルオロアルキル基で修
飾した高分子にイオン結合でシクロデキストリン誘導体
を導入して得られる高分子化合物が、超薄膜材料として
好適であることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、 (1)下記一般式(I)
【0007】
【化6】 (式中、Rfは炭素数6〜15のペルフルオロアルキル
基を示し、mは10〜1500の数を示し、nは0<n
≦0.4mを満たす数であり、pは0<p≦m−nを満
たす数であり、kは5〜8の数である。)で表わされる
含フッ素高分子化合物、
【0008】(2)一般式(I)で表わされる含フッ素
高分子化合物よりなることを特徴とするラングミュア・
ブロジェット膜、
【0009】(3)一般式(I)で表わされる含フッ素
高分子化合物のラングミュア・ブロジェット膜を製造す
る方法において、一般式(II)
【0010】
【化7】 (式中、Rf、m及びnは前記と同じ意味を持つ)で表
わされる含フッ素高分子を、式(III)
【0011】
【化8】 で表わされるシクロデキストリン誘導体(式中、kは前
記と同じ意味を持つ)の水溶液上に展開することを特徴
とするラングミュア・ブロジェット膜の製造方法、及び
【0012】(4)一般式(IV)
【化9】 (式中、Rf、m、n、p及びkは前記と同じ意味をも
ち、Gはシクロデキストリンと包接化合物を形成し得る
化合物である。)で表わされる含フッ素高分子化合物よ
りなることを特徴とするラングミュア・ブロジェット
膜、を提供するものである。
【0013】本明細書で言うラングミュア・ブロジェッ
ト膜とは、従来よく知られているラングミュア・ブロジ
ェット法により得られる水面展開膜及び累積膜を意味す
る。
【0014】本発明による前記一般式(I)で表わされ
る含フッ素高分子化合物は、次式に示されるように、下
記一般式(II)で表わされる含フッ素高分子と、式(II
I) で表わされるシクロデキストリン誘導体とを反応さ
せることにより製造される。
【0015】
【化10】 但し、前記式中、Rf、m、n、p及びkは前記と同じ
意味を有する。
【0016】前記反応で一方の反応成分として用いた一
般式(II)で表わされる含フッ素高分子は既に知られて
おり〔特開昭63−170405号〕、アルコール等の
反応溶媒中、ポリアリルアミンとペルフルオロカルボン
酸アルキルとの反応により合成することができる。
【0017】本発明の一般式(I)で表わされる含フッ
素高分子は、アルコール等の有機溶媒中で一般式(II)
で表わされる高分子とシクロデキストリン誘導体 (III)
を混合することによっても得られるが、より好ましく
は、高分子(II)を有機溶媒に溶解した希薄溶液をシク
ロデキストリン誘導体(III) の水溶液上に展開すること
により、含フッ素高分子(I)が水面上の超薄膜として
得られる。この方法によれば、水面上でシクロデキスト
リン誘導体(III) の高分子(II)への修飾反応が進行
し、含フッ素高分子を製造すると同時にこの高分子のラ
ングミュア・ブロジェット膜を作製できる。その超薄膜
の作製方法自体は常法に従って行うことができるが、例
えば、シクロデキストリン誘導体(III) の1×10-4
1×10-1%水溶液を調製し、この水溶液の水面上に一
般式(II)で表わされる高分子化合物(II)の濃度0.
1〜5%の溶液を展開すると、水面上で含フッ素高分子
(I)が合成され、同時にこの高分子のラングミュア・
ブロジェット膜が作製される。この時、水温は5〜50
℃が好ましい。
【0018】シクロデキストリン誘導体(III) の水溶液
上に含フッ素高分子(II)を展開したときの表面圧−占
有面積曲線(F−A曲線)の測定から、ペルフルオロア
ルキル基の修飾率、シクロデキストリン誘導体(III) 水
溶液の濃度を変化させることにより、ペルフルオロアル
キル基一つの占める面積が異なる超薄膜が作製できるこ
とがわかる。このときペルフルオロアルキル基一つの占
める面積は、ペルフルオロアルキル基の修飾率10%の
高分子の方がペルフルオロアルキル基の修飾率20%の
高分子よりも小さく、また、シクロデキストリン誘導体
(III) 水溶液の濃度が2×10-5〜5×10-5mol・
-1の場合に最も小さな値を示す。一般式(II)で表わ
される含フッ素高分子におけるペルフルオロアルキル基
の修飾率は通常1%以上、好ましくは5〜40%、より
好ましくは10〜30%である。
【0019】この超薄膜をガラス基板上に一層または多
層累積させるが、この膜のn−アルカンに対する臨界表
面張力γc dyn・cm-1を求めると、その結果、5×
10-3mol・l-1シクロデキストリン誘導体(III) 水
溶液にペルフルオロアルキル基の修飾率10%の高分子
を展開した場合には、一層膜、五層膜のγc 値はそれぞ
れ約19、17を示し、ペルフルオロアルキル基の修飾
率20%の高分子を展開した場合には、一層膜、五層膜
のγc 値はそれぞれ約17、18を示す。これらの値は
ポリテトラフルオロエチレンのγc 値と同程度あるいは
これより小さく、表面エネルギーの低い、撥水撥油性、
防塵性等の性質を示す優れた膜であることを示してい
る。これらのガラス基板上に累積した膜の膜厚を触針法
及びX線回折により測定したところ、ペルフルオロアル
キル基の修飾率が10%、20%いずれの場合も膜厚は
一層当り約4nmであった。
【0020】また、シクロデキストリン誘導体(III) と
の包接化合物とすることにより、他の化合物をこの含フ
ッ素高分子膜中に導入することもできる。この高分子膜
は一般式(IV)で表わされる。すなわち、シクロデキス
トリン誘導体(III) の水溶液中に目的とする化合物Gを
溶解し、この水溶液上に含フッ素高分子(II)の溶液を
展開することにより、シクロデキストリン誘導体(III)
との包接化合物としてこの化合物を取り込んだ一般式
(IV)で表わされる含フッ素高分子のLB膜が得られ
る。この化合物Gは、シクロデキストリンと包接化合物
を形成するものなら何でもよい。化合物Gとしては、例
えば、p−ニトロアニリン等があげられる。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0022】実施例1 含フッ素高分子のラングミュア・ブロジェット膜の作製
【0023】メタノール15mlに金属ナトリウム0.
20gを加え、水素の発生がなくなってからポリアリル
アミン塩酸塩(平均分子量、約9000)0.81gを
加え、蓋をして攪拌する。析出した塩化ナトリウムを濾
過して取り除き、メタノール10mlで洗い、洗液は濾
液に戻す。この溶液にペルフルオロオクタン酸エチル
0.38gをメタノール7mlに溶かして一度に加え室
温で5時間攪拌すると、ポリアリルアミン中の10%の
アミノ基にペルフルオロアルキル基がアミド結合を介し
て結合した高分子(以下、PAAF10と略して示す)
の溶液が得られた。この高分子の溶液を希釈してメタノ
ール・ベンゼン希薄混合溶液(ペルフルオロアルキル基
の濃度:0.5×10-3mol・l-1)を調製し、これ
をラングミュア・ブロジェット法により17℃で6A
カルボキシメチルチオ−6A −デオキシ−β−シクロデ
キストリン(以下、CDSCH2 COOH と略して示
す)の水溶液(5×10-5mol・l-1)上に展開する
と、水面上でCDSCH2 COOH が高分子に導入さ
れ、シクロデキストリンを含む含フッ素高分子の超薄膜
が得られた。この水面上の超薄膜をフッ化カルシウム基
板上に表面圧20mN・m-1で移しとり、赤外吸収スペ
クトルを測定した結果、シクロデキストリン骨格に由来
する炭素−酸素結合の強い吸収(1154、1081、
1033cm-1)が認められ、CDSCH2 COOH
が高分子に導入されていることが確認された。
【0024】PAAF10の溶液を17℃で種々の濃度
のCDSCH2 COOH 水溶液上に展開したときに得
られる超薄膜についての表面積−占有面積の関係(F−
A曲線)を測定した結果を図1に示す。この結果より、
膜中のペルフルオロアルキル基一つの占める面積、つま
り、ペルフルオロアルキル基当りの極限面積は、CDS
CH2 COOH 濃度1×10-6、5×10-6、1×1
-5、2×10-5、5×10-5、1×10-4mol・l
-1に対してそれぞれ0.62,0.56,0.50,
0.43,0.44,0.52nmの値を示した。ま
た、ポリアリルアミン中の20%のアミノ基にペルフル
オロアルキル基がアミド結合を介して結合した高分子
(以下、PAAF20と略して示す)の溶液をPAAF
10の場合と同様にして調製し、これを17℃でCDS
CH2 COOH 水溶液(5×10-5mol・l-1)上
に展開したときに得られる超薄膜についてのF−A曲線
を測定した。その結果を図2に示す。この場合、ペルフ
ルオロアルキル基当りの極限面積は0.66nmの値を
示した。
【0025】実施例2 臨界表面張力γc の測定 PAAF10及びPAAF20の溶液をCDSCH2
OOH 水溶液(5×10-5mol・l-1)上に展開し
て得られる水面上の超薄膜(以下、それぞれPAAF1
0/CD、PAAF20/CDと略して示す)をガラス
基板上に表面圧20mN・m-1で一層膜、及び多層膜と
して移しとった。これらについて、n−アルカンとの接
触角を測定し、Zismanプロットから求めた臨界表
面張力γc の値を最小二乗法で計算した。これらの結果
を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】実施例3 膜厚の測定 実施例2で得たPAAF10/CD及びPAAF20/
CDのラングミュア・ブロジェット膜について次の二つ
の方法で膜厚を測定した。
【0028】(1)触針法による測定 薄膜を一部剥し、膜との段差を触針法により測定した。
その結果、一層の膜厚はPAAF10/CDでは2.6
〜4.2nm、PAAF20/CDでは2.8〜4.9
nmの値が得られた。
【0029】(2)X線回折による測定 銅のKα1 、λ=1.54050、40kV、30mA
で X線回折図を測定したところ、回折パターンが観測
された。これより膜厚をブラッグの式より求めると、一
層の膜厚は、PAAF10/CDでは約4.4nm、P
AAF20/CDでは約4.2nmの値が得られた。
【0030】実施例4 p−ニトロアニリンを取り込んだ含フッ素高分子ラング
ミュア・ブロジェット膜の作製
【0031】PAAF10のメタノール・ベンゼン希薄
混合溶液(ペルフルオロアルキル基の濃度:0.5×1
-3mol・l-1)を17℃でp−ニトロアニリンを含
むCDSCH2 COOH の水溶液(CDSCH2 CO
OH 濃度:5×10-5mol・l-1、p−ニトロアニ
リン濃度:3×10-3mol・l-1)上に展開し、含フ
ッ素高分子の超薄膜を得た。この水面上の超薄膜をフッ
化カルシウム基板上及び石英基板上に表面圧20mN・
-1で移しとり、それぞれ赤外吸収スペクトル及び紫外
吸収スペクトルを測定した。その結果、赤外吸収スペク
トルではニトロ基の強い吸収(1601、1311cm
-1)が、紫外吸収スペクトルではp−ニトロアニリンの
π−π* 遷移による吸収(380nm)が認められ、p
−ニトロアニリンがこの含フッ素高分子超薄膜に導入さ
れていることが確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、シクロデキストリンを
含む新規な含フッ素高分子が与えられ、これはラングミ
ュア・ブロジェット手法により超薄膜化することがで
き、従来にない超薄膜表面改質物質として用いることが
できる。この膜はシクロデキストリンを含むため、シク
ロデキストリンと包接化合物を形成し得る化合物を超薄
膜中に導入することができる。しかも、この膜の表面に
は機能基であるペルフルオロアルキル基が存在し、含フ
ッ素基特有の優れた低表面エネルギー性を示す。さら
に、ペルフルオロアルキル基の修飾率、及び水層中のシ
クロデキストリン誘導体(III) の濃度を変えることによ
り、一つのペルフルオロアルキル基の占める面積を変化
させることができ、この膜の表面状態を制御することが
できる。このように本発明は含フッ素基及びシクロデキ
ストリンを高分子に導入し、ラングミュア・ブロジェッ
ト手法により分子内や分子間で配列の制御されたこれま
でに例のない機能性の高分子超薄膜を作製しうるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による含フッ素高分子化合物のラングミ
ュア・ブロジェット膜のF−A曲線(PAAF10をC
DSCH2 COOH 水溶液に展開した場合)を示す。
【図2】本発明による含フッ素高分子化合物のラングミ
ュア・ブロジェット膜のF−A曲線(PAAF20をC
DSCH2 COOH 水溶液に展開した場合)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rfは炭素数6〜15のペルフルオロアルキル
    基を示し、mは10〜1500の数を示し、nは0<n
    ≦0.4mを満たす数であり、pは0<p≦m−nを満
    たす数であり、kは5〜8の数である。)で表わされる
    含フッ素高分子化合物。
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表わされる含フッ素
    高分子化合物により形成されることを特徴とするラング
    ミュア・ブロジェット膜。
  3. 【請求項3】 一般式(I) 【化2】 (式中、Rfは炭素数6〜15のペルフルオロアルキル
    基を示し、mは10〜1500の数を示し、nは0<n
    ≦0.4mを満たす数であり、pは0<p≦m−nを満
    たす数であり、kは5〜8の数である。)で表わされる
    含フッ素高分子化合物よりなるラングミュア・ブロジェ
    ット膜を製造するに当り、一般式(II) 【化3】 (式中、Rf、m及びnは前記と同じ意味を持つ)で表
    わされる含フッ素高分子を、式(III) 【化4】 で表わされるシクロデキストリン誘導体(式中、kは前
    記と同じ意味を持つ)の水溶液上に展開することを特徴
    とする一般式(I)で表わされる含フッ素高分子化合物
    のラングミュア・ブロジェット膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(IV) 【化5】 (式中、Rfは炭素数6〜15のペルフルオロアルキル
    基を示し、mは10〜1500の数を示し、nは0<n
    ≦0.4mを満たす数であり、pは0<p≦m−nを満
    たす数であり、kは5〜8の数であり、Gはシクロデキ
    ストリンと包接化合物を形成し得る化合物である。)で
    表わされる含フッ素高分子化合物のラングミュア・ブロ
    ジェット膜。
JP3190568A 1991-07-04 1991-07-04 シクロデキストリン残基を有する含フッ素高分子化合物と超薄膜及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0657306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3190568A JPH0657306B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 シクロデキストリン残基を有する含フッ素高分子化合物と超薄膜及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3190568A JPH0657306B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 シクロデキストリン残基を有する含フッ素高分子化合物と超薄膜及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH057747A JPH057747A (ja) 1993-01-19
JPH0657306B2 true JPH0657306B2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=16260231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3190568A Expired - Lifetime JPH0657306B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 シクロデキストリン残基を有する含フッ素高分子化合物と超薄膜及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0657306B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2002051721A1 (ja) 2000-12-27 2004-04-22 日立化成工業株式会社 感光性フィルムロールの梱包法、そのための樹脂製ケース及びそのケースの回収・リユース方法並びに感光性フィルムロールの梱包物及び搬送法
DE102016110394B4 (de) * 2016-06-06 2019-02-21 Lisa Dräxlmaier GmbH Verwendung von Cyclodextrinen zur Erhöhung der Oberflächenenergie polymerer Kunststoffe

Also Published As

Publication number Publication date
JPH057747A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5686548A (en) Polymers useful in forming self-assembled bonded anisotropic ultrathin layers and their use
JPH0657306B2 (ja) シクロデキストリン残基を有する含フッ素高分子化合物と超薄膜及びその製造方法
JP4723161B2 (ja) 多芳香環化合物による紫外線耐性自己組織化単分子膜
US5001198A (en) Fluorine-containing polymeric compound and a method for the preparation thereof
JP4200212B2 (ja) アゾアリールメルカプトアルキルポリエチレングリコール
JPH03243609A (ja) 含フッ素基を修飾した高分子化合物とその製造方法及びその高分子薄膜
JPH01207311A (ja) 含フッ素高分子化合物とその製造方法及び高分子薄膜
JPH02307572A (ja) 均斉薄膜の形成方法
JPH01207312A (ja) 含フッ素基を修飾した高分子化合物とその製造方法及び超薄膜
US4997886A (en) Fluorine-containing polymeric compound and method for the preparation thereof
JPH04110313A (ja) 含フッ素高分子化合物とその製造方法及び高分子超薄膜
JPH02214726A (ja) ポリペプチド薄膜とこれを担持する材料の製造方法
JPH0615593B2 (ja) 含フツ素高分子化合物
JPH07188581A (ja) トリメトキシシリル官能性ペンタジエノエートを含む酸素障壁被覆組成物
US5095090A (en) Polypeptide thin film from amphiphilic compounds
JPH0264114A (ja) 含フッ素基を修飾した高分子化合物とその製造方法及び超薄膜
KR101991436B1 (ko) 홍합 모사 접착성 자기조립체를 활용한 기체 분리막 및 이의 제조방법
US5869136A (en) Method of manufacturing a chemically adsorbed multilayer film
JPH0753739A (ja) 防曇性薄膜及びその製造方法
JP3538633B2 (ja) アゾベンゼン誘導体化合物及びそれからなる自己組織化膜
JPS62266170A (ja) 単分子膜の製造方法
Tamura et al. The Thin Film of a Fluorine-Containing Polymer with Cyclodextrin Prepared by the Langmuir-Blodgett Technique and Its Application to Photochromic Thin Films.
JPS63221150A (ja) 含フツ素ラングミユア・ブロジエツト膜
JPH02272035A (ja) ポリペプチド薄膜とこれを担持する材料の製造方法
JPH0768314B2 (ja) 含フッ素高分子化合物からなるラングミュアーブロジェット膜

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term