JPH0657242U - 多目的箪笥 - Google Patents

多目的箪笥

Info

Publication number
JPH0657242U
JPH0657242U JP3488993U JP3488993U JPH0657242U JP H0657242 U JPH0657242 U JP H0657242U JP 3488993 U JP3488993 U JP 3488993U JP 3488993 U JP3488993 U JP 3488993U JP H0657242 U JPH0657242 U JP H0657242U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drawer
plate
chest
lowermost
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3488993U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2531229Y2 (ja
Inventor
良治 古川
Original Assignee
良治 古川
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 良治 古川 filed Critical 良治 古川
Priority to JP3488993U priority Critical patent/JP2531229Y2/ja
Publication of JPH0657242U publication Critical patent/JPH0657242U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2531229Y2 publication Critical patent/JP2531229Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の箪笥としての機能を備え更に、必要に
応じて雛壇、祭壇、裁縫台、アイロン台、簡易机又は簡
易棚等の各種用途に使用出来る多目的箪笥を目的として
いる。 【構成】 複数段の箱形で前部に手懸けを有する引き出
しを備えた箪笥で、最下段以外の各段の引き出しの下面
と各段の仕切り板との間に最大限引き出し下面と同寸の
奥行きで前部に手懸けを有する方形の表面摩擦抵抗の少
ないスライド板を設け、最下段の引き出し下方面に支持
具を介して少なくと3個の車輪を設けた多目的箪笥であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多目的な用途に使用できる箪笥に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より通常の家庭においては、箪笥に衣類などが収納されているが、箪笥は 収納以外の目的に使用されることはなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
昨今の住宅事情から、箪笥が衣類などの収納以外の多目的に使用できれば狭隘 な住宅においても生活がより豊かとなることが考えられるが、どの家庭でも目一 杯衣類などをつめこんであるため、その状態を維持したままでは他の目的に利用 することは困難であった。
【0004】 本考案は、上記のような従来の箪笥としての機能を備え更に、必要に応じて雛 壇、祭壇、裁縫台、アイロン台、簡易机又は簡易棚等の各種用途に使用出来る多 目的箪笥を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1の考案は、上記課題を解決するための、複数段の箱形で前部 に手懸けを有する引き出しを備えた箪笥において、最下段以外の各段の引き出し の間に最大限引き出し下面と同寸の奥行きで前部に手懸けを有する方形の表面摩 擦抵抗の少ないスライド板を前記箪笥の左右側板内側に穿設した水平溝にしゅう 動可能に設け、最下段の引き出し下方面に支持具を介して少なくと3個の車輪を 設けた多目的箪笥である。 さらに、請求項2の考案は、複数段の箱形で前部に手懸けを有する引き出しを 備えた箪笥において、最下段以外の各段の引き出しの下面と各段の仕切り板との 間に最大限引き出し下面と同寸の奥行きで前部に手懸けを有する方形の表面摩擦 抵抗の少ないスライド板を設け、最下段の引き出しと直上の引き出し間に仕切り 板を設け、最下段の引き出し下方面に支持具を介して少なくと3個の車輪を設け た多目的箪笥である。 さらに、請求項3の考案は、請求項1〜2のいずれかの多目的箪笥において、 最上段上に戸棚を設けた多目的箪笥である。 さらに、請求項4の考案は、請求項1〜3のいずれかの多目的箪笥において、 引き出し上面とほぼ同幅で奥行きが深く厚さがスライド板と同じ少なくとも1個 の方形の補助板と、最下段直上の前記スライド板下面と床面の距離に等しい長さ を有する支持材と、少なくとも1個の引き出し上面と前記スライド板間の距離に 等しい厚さを有する噛ませ材とよりなる多目的箪笥である。 さらに、請求項5の考案は、請求項4の多目的箪笥において、補助板と支持材 とが蝶番で連結されている多目的箪笥である。 さらに、請求項6の考案は、請求項1〜3のいずれかの多目的箪笥において、 最下段引き出しが上面に固着した方形の上板と、端部を前記上板端部と蝶番で連 結し前記上板と同幅同厚で奥行きが前記上板下面と床面との距離より僅かに小さ い方形の折板と、最下段引き出し左右側板内側に平行に間隙を置いて設けられた 左右振れ止め板と、最奥部が前記上板下面と床面との距離に等しい長さを有する 鉛直方向の上下板足と、前記上下板足の手前側に前記左右振れ止め板と前記最下 段引き出し左右側板との間隙に挿入されて水平方向に前後する長さを有する支え 板とより成る左右可動支持材と、最下段引き出し底板端部とスライド蝶番で連結 されている最下段引き出し前板とよりなる多目的箪笥である。 さらに、請求項7の考案は、請求項1〜3のいずれかの多目的箪笥において、 最下段に上下面の方形の引き出し台上板および引き出し台底板と左右面に方形の 引き出し台左右側板と前面に方形の開口部を有する方形の引き出し台前板と後面 に引き出し台後板とよりなる箱形の引き出し台と、前記引き出し台左右側板内側 に平行に間隙を置いて設けられた左右振れ止め板と、最奥部が前記引き出し台上 板上面と床面との距離に等しい長さを有する鉛直方向の上下板足と、前記上下板 足の手前側に前記左右振れ止め板と前記引き出し台左右側板との間隙に挿入され て水平方向に前後する長さを有する支え板とよりなる左右可動支持材と、前記引 き出し台前板開口部に嵌入し最下段引き出し前板が前記引き出し台前板と同一面 を形成する箱形の最下段引き出しと、前記引き出し台上板とほぼ同幅で奥行きが 深く厚さがスライド板と同じ少なくとも1個の方形の補助板とよりなる多目的箪 笥である。
【0006】
【作用】
本考案の箪笥は通常は衣類等を各引き出しに収納して箪笥として使用するが、 必要に応じて例えば次のように使用することが出来る。 1)1年に一回の節句や盂蘭盆などの時に、各引き出しに収納物はそのままにし て、各引き出しを階段状に引き出して雛壇や祭壇(以下雛壇と略称する)とする ことができる。この場合、最下段以外の引き出しは下面に接してスライド板があ り、各引き出しを衣類等を収納したままでも容易に引き出して各段を整えること が出来る。 一方、最下段は引き出し下面に車輪が取付けてあるので、衣類等を収納した ままでも箪笥から離れた位置に引き出しを容易に引っ張り出すことが出来る。こ の場合箪笥前の床面は畳・絨毯又は板張りとまちまちであり、表面に細かい凹凸 があっても車輪が取付けてあるので引き出しを容易に移動することができる。
【0007】 2)日常必要に応じて、最下段の引き出しを引っ張り出して、引き出し上面にス ライド板又は別に準備してある補助板をかぶせれば、裁縫台・アイロン台叉は簡 易机等の各種台として利用できる。この場合、引き出し下面に車輪が取付けてあ るので引き出しを容易に移動することができることは前記1)の場合と同様であ る。又、予め最下段の引き出しを上面に上板を固着し、上板と折板とを蝶番で連 結し折板を下面より支持する可動支持材を用いる構造とすることにより、補助板 を別途準備することなく前記した各種台として使用することもできる。 3)最下段の引き出しの外側に箱形の引き出し台を設け、内側に引き出しを設け る構造とすれば、最下段も通常の引き出しとして使用することができる。 4)所望の高さの段の引き出しを適宜の長さ引き出して、スライド板をかぶせれ ば、茶器セット、コーヒーセット又はラジオなどを載置する簡易棚として利用す ることができる。
【0008】
【実施例】
図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案の多目的箪笥の実施例の正面図であり、図2は本考案の多目的 箪笥の実施例を箪笥として使用する場合の側断面図である(図2以下に示す各側 断面図は箪笥の正面図を左右に分ける中心線からずれた位置の断面で示してある )。 多目的箪笥1は右側板2、左側板3、裏板6で周囲を囲い、上段より箱形の 引き出し9、11(以下一部符号省略)、15、20及び最下段引き出し25と 図面では7段が設けられている。必要に応じ最上段の上に天板4を有する戸棚5 0を設置することができる。戸棚50は引違い戸7、7又は開き戸(図示省略) を設けるのが望ましい。
【0009】 図3は図2の箪笥引き出し最上段及び第2段の前部側断面部分拡大図である。 引き出し最上段9の鉛直方向前板8の下端面を引き出し9の引き出し底板53 の下面と同一面にそろえ、上端面を戸棚50を設置したときは戸棚底板51底面 に揃え、戸棚50を設置しないときは最上段の天板(図示省略)底面に揃えてあ る。最上段の次の引き出し第2段11の前板10の下端面は引き出し11の底板 (図示省略)下面と揃え、上端面を箪笥1の右側板2、左側板3及び裏板6に固 着された仕切り板13の上面より通常2〜5mm程度の間隔の間隙55を置いた 構造としている。
【0010】 引き出し底板53に接して、ほぼ引き出し底板53及び前板8の下面と同じ大 きさで厚さ10〜15mm程度のスライド板12を設け、このスライド板12は 引き出し底板53下面と仕切り板13上面との間に遊嵌状態で介在するが、スラ イド板12の前部で前板10の対向部にて掛け小さなえぐり54を通常2か所設 け、前記間隙55に指又は取っ手を挿入してえぐり54に掛けてスライド板12 を引っ張り出し易くしている。スライド板12前面にえぐり54に代えて取っ手 を設けても良い。 第3〜6段も同様であって(第3〜4段は一部符号省略)、引き出し15及び 20、仕切り板17、22及び28、スライド板18、23及び29、前板14 及び19がそれぞれ前記引き出し第2段11について述べたと同様の構造を有し ている。
【0011】 最下段引き出し25(本実施例では第7段)には、下面に少なくと3個の支持 具を介して車輪27(本実施例では4個)が取り付けられており、車輪27は通 常キャスターと呼ばれる車輪の方向が変換できる形式のものが用いられるが、箪 笥幅方向に長さを有する2本のローラーで方向変換のできない形式のものでもよ い。又、車輪を所定位置に固定するようストッパーを付けた構造のものが望まし い。最下段引き出し25前面に鉛直方向の最下段引き出し前板24が設けられ、 床面と2〜5mm程度の僅かな間隙をおいた下端面と仕切り板28上端面と同一 面の上端面を有する構造とされている。
【0012】 各引き出しの前面に取り付けられた前板8、10、(3、4段符号省略)14 、19及び最下段引き出し前板24の前面外側に各引き出しの出し入れが容易な ように手懸けとして取っ手52を通常左右に取り付けるのが望ましい。取っ手5 2に代えて各前板の下端面にえぐりを設けても良い。 箪笥1を構成する各部材は、支持具付き車輪27は金属製若しくは合成樹脂製 とされ、それ以外は合成樹脂製若しくは木製の単独又は組み合わせの材料が用い られる。 スライド板12、(一部符号省略)、18、23及び29は木製の場 合表裏両面にワックス掛けするか、合成樹脂製とし表面摩擦抵抗を少なくし滑り やすくする。通常合成樹脂製とするのが経年変化がなく望ましい。
【0013】 次に図面を参照して本考案の実施例の箪笥以外に使用した場合を説明する。 図4は図2の実施例を雛壇として使用する場合の側断面図である。 先ず、最下段引き出し25(本実施例では第7段)を衣類等を収納したままで 引っ張り出し最下段の雛段とする。引っ張り出す距離は、目的とする雛壇の大き さによって変わるが図4の実施例では、引き出し25の奥行きの2倍をやや越え る程度にとっている。 次に、スライド板29を最奥端部が仕切り板28に僅かに掛かる程度に引っ張 り出し、スライド板29の先端部にスライド板29と幅及び厚さがほぼ同じ平板 状の補助板26の一端部を当接せしめ、他端部を前板24の上端部に先端を合わ せて載置し、スライド板29の先端部と補助板26の後端部との接触部を中心線 として左右にまたがる鉛直方向の支持材30を設けている。補助板26の長さは 引き出し25の引っ張り出す距離に応じて決まるが、図4の実施例ではスライド 板29よりやや長くとってある。支持材30は、合成樹脂製若しくは木製の単独 又は組み合わせの材料で、最下段直上のスライド板29下面と床面の距離に等し い長さを有している。 補助板26及び支持材30は、雛壇として使用しないときは別の場所に格納し て置くことになるが、補助板26及び支持材30を蝶番で連結して置く構造とし ておけば保管に便利で使い勝手が良い。
【0014】 次に、第6段の引き出し20を既に引っ張り出されている補助板26の上面に 引き出し25の前面より1/3程度後位置まで引っ張り出し、補助板26と同様 の補助板21とスライド板23の各端部を当接してそれぞれ前板19上端部先端 と仕切り板22上に載置して第6段の雛壇とする。この場合通常引き出し20の 上面とスライド板23の下面間の距離に等しい厚さの噛ませ材31を置いている 。引き出し20の引っ張り出し量は雛段の段に必要とする大きさに応じて加減す ることができる。
【0015】 次に、第5段の引き出し15を既に引っ張り出されている第6段の補助板21 上面に、引き出し20の前面より1/3程度後位置まで引っ張り出し、スライド 板18の先端部を前板14上に前面を合わせて載置して第5段の雛壇とする。こ の場合通常引き出し15の上面とスライド板の間の隙間に前記噛ませ材31と等 しい厚さの噛ませ材32を置いている。
【0016】 次に、第4段の引き出しを既に引っ張り出されている第5段のスライド板18 上面に、第5段引き出し15の前面より1/3程度後位置まで引っ張り出し、ス ライド板の先端部を前板上に前面を合わせて最奥端部が第4段の仕切板に僅かに 掛かる程度まで引っ張り出して第4段の雛壇とする。 次に、第3段の引き出しを既に引っ張り出されている第4段の引き出し上面の スライド板上面に、第4段引き出しの前面より1/3程度後位置まで引っ張り出 し、第3段の引き出し上面のスライド板の先端部を前板上に前面を合わせるまで 引っ張り出して第3段の雛壇とする。
【0017】 次に、第2段の引き出し11を既に引っ張り出されている第3段の引き出し上 面のスライド板上面に、第3段の引き出しの前面より1/3程度後位置まで引っ 張り出し、第2段の引き出し11上面のスライド板12の先端部を前板10上に 前面を合せるまで引っ張り出して第2段の雛壇とする。 最後の最上段の引き出し9は箪笥として使用するときと同様引き出し9をいれ たままとし、最上段上に引き違い戸付き戸棚50を設置した場合は戸をはずし、 開き戸付き戸棚50を設置した場合は戸を開いて、戸無し戸棚50を設置した場 合はそのまま雛壇の最上段として飾り付けを行うことができる。戸棚50が設置 してない時は、戸棚底板51の部分が天板となりその上面が雛壇の最上段として 飾り付けを行うことができる。
【0018】 以上は雛壇7段の場合を説明したが、段数は飾り付ける人形や供え物等の種類 と数に合せて適宜選択できるし各引き出しの引っ張り出しの程度も加減できる。 又、段数の少ない場合には補助板21、26及び噛ませ材31、32は複数用 意する必要はない。
【0019】 更に日常の必要に応じて、最下段引き出し25を引っ張り出して、上面に補助 板26又はスライド板29を蓋としてかぶせ、裁縫台・アイロン台叉は簡易机等 として利用することができる。この場合引き出し25の下面に支持具を介して車 輪27が取付けてあるので使用する場所に容易に移動することができる。 また、所望の高さの段の引き出しを適宜の長さ引き出して、スライド板をかぶ せれば、茶器セット、コーヒーセット又はラジオなどを載置する簡易棚として利 用することができる。
【0020】 図5は本考案の多目的箪笥の最下段の引き出しの他の一例を示す概略斜視図で ある。 本実施例の最下段引き出しは、最下段引き出し右側板60、最下段引き出し左 側板61、最下段引き出し後板63及び最下段引き出し底板72で囲い、上面に 後端部が僅かに張り出した上板64を固着し、最下段引き出し底板72と前端部 をスライド蝶番73で連結し開閉可能とされている最下段引き出し前板62とよ り成っている。上板64と同幅同厚で奥行きが上板64下面と床面との距離より 僅かに小さい折板65の前端部とを蝶番70で連結した折板65を水平位置と鉛 直位置間で揺動可能にしている。 また、最下段引き出し左右側板61、60内側に平行に間隙を置いて左右振れ 止め板71、71を設け、最奥部が上板64下面と床面との距離に等しい高さを 有する鉛直方向の上板足67、下板足68と、上下板足67、68の手前側に左 右振れ止め板71、71と最下段引き出し左右側板60、61との間隙に挿入さ れ最も後退した時は上下板足67、68の頂部が折板65下面後部を支持し、最 も前進した時(一点鎖線で示す)のみ折板65の支持がはずれて折板65は鉛直 位置に折れ下る水平方向の長さlを有し、上板64下面と最下段引き出し底板7 2上面の間隔より小さい高さhを有する支え板69とより成る横T字形の左右可 動支持材66、66よりなっている。前記した上板64の後端部は最下段引き出 し後板63より僅かに張り出しており、その張り出しは上下板足67、68の前 後方向幅wより僅かに大きくとっておくことが必要である。 最下段引き出し底板72の下面に少なくと3個の支持具を介して車輪27が取 り付けられていることは前記した他の実施例の場合と同様である。
【0021】 最下段の引き出しを箪笥1最下段に収納する場合、折板65の左右可動支持材 66、66の上下板足67、68による支持がはずれる様左右可動支持材66、 66の支え板69を最下段の引き出し内に押し込み、折板65が鉛直位置に折れ 下った状態にし、折板65の外面を箪笥1の裏板6の手前面に接触するまで押し 込む。その時最下段引き出し前板62前面が上段の引き出しの前板8、10、1 4、19の前面と同一鉛直面上に揃う様に最下段引き出し左右側板61、60の 奥行きを短縮してある。 最下段の引き出しをこの構造とすれば、前記実施例の様に補助板を予め準備し 、補助板を使用しなくてもよいときは別の場所に格納して置く必要が無く、箪笥 の中に引き出しを入れているときは、折板65を鉛直位置に折り下げて置き、引 き出しを引っ張り出して使用するときは、左右可動支持材66、66を引っ張り 出し上下板足67、68によって折板65を水平に支持し、上板64上面と連続 した平面として雛壇・裁縫台・アイロン台叉は簡易机等に使用することができる 。ただこの実施例において、最下段の引き出しを単に引き出しとして使用する場 合は、上板64が引き出し上面に固着されているため最下段底板72とスライド 蝶番73で端部を連結されている最下段引き出し前板62を開閉して収納物を出 し入れすることとなる。最下段引き出し前板62には手懸けとして取っ手52を 左右に取り付けるのが望ましい。
【0022】 図6は、本考案の他の実施例の多目的箪笥を箪笥として使用する場合の側断面 図である。 図7は図6の箪笥引き出し最上段及び第2段の前部側断面部分拡大図である。 多目的箪笥91は右側板2、左側板3、裏板6で周囲を囲い、上段より箱形の 引き出し9、92(以下一部符号省略)、96及び101と最下段引き出し75 と7段が設けられている。必要に応じ最上段の上に戸棚50を設置することがで きるのは図2の実施例と同様である。 図6の実施例では、仕切り板は最下段の仕切り板28のみを残しその他は無く してある。図7において、最上段引き出し9の底板53に接して、ほぼ引き出し 9の底板53下面と同じ大きさで厚さ10〜15mm程度のスライド板93を設 け、このスライド板93は底板53下面と第2段引き出し92上面との間に遊嵌 状態で介在し、箪笥の左右側板3、2内側に穿設した水平溝94にしゅう動可能 に設けてある。引き出し9には前板8が、引き出し92には前板91が前面鉛直 方向に設けられ、箪笥として使用する時は同一鉛直面に揃う構造とされている。 スライド板93の下面前部と前板8及び91下端面に手懸てとして小さなえぐ り54を通常左右2か所設けてある。スライド板93、前板8及び91下面のえ ぐり54に代えて外側前面に取っ手を設けても良いが、その場合は図3で説明し た様にスライド板93は前板8及び91前面と同一鉛直面上に揃うのが望ましい 。 第3〜6段も同様であって(第3〜4段は一部符号省略)、引き出し96及 び101、スライド板98及び97、前板95及び100、水平溝99及び10 3がそれぞれ前記引き出し第2段92について述べたと同様の構造を有している 。
【0023】 図9は、本考案の多目的箪笥の最下段の引き出しの他の一例を示す概略斜視図 である。 最下段に、箱形の引き出し台77が設けられ、上下面に方形の引き出し台上板 84と引き出し台底板79、左右面に方形の引き出し台左右側板81、80、前 面に方形の開口部を有する方形の引き出し台前板78と引き出し台後板83とよ り成っている。引き出し台前板78の下端面は床面と2〜5mm程度の僅かな間 隙をおき正面に方形の開口部を有している。 箱形の最下段引き出し75は引き出し台前板78の開口部に嵌入し最も奥まで 押し込んだ時、最下段引き出し75前面の最下段引き出し前板76が引き出し台 前板78と同一面を形成する奥行きとされている。最下段引き出し前板76下端 面にはえぐり54が通常左右2か所設けられているが、この場合には、最下段引 き出し前板76下端面から指が入れられるように最下段引き出し75下面と引き 出し台底板79上面の間に桟をわたすのが望ましい。えぐり54に代えて最下段 引き出し前板76前側面に取っ手52を設けても良いが、この場合は最下段引き 出し75下面と引き出し台底板79上面の間の桟は不要である。
【0024】 引き出し台左右側板81、80の内側に平行に間隙を置いて左右振れ止め板8 9、89を設けている。最奥部が引き出し台上板84上面と床面との距離に等し い高さを有する鉛直方向の上板足86、下板足87と、水平方向に引き出し台上 板84上面と床面との間隔より小さい高さhを有する支え板88とにより横T字 形の左右可動支持材85、85を形成している。左右可動支持材85、85は、 左右振れ止め板89、89と引き出し台左右側板81、80との間隙に挿入され 前進後退が可能で、最も後退した時は引き出し台上板84に載置され引き出し台 上板84とほぼ同幅で奥行きが深く厚さがスライド板と同じ補助板104(一点 鎖線で示す)の後端下面を上下板足86、87の頂部で支持し、最も前進した時 は(一点鎖線で示す)は水平方向の長さlだけ前進し上下板足86、87の前後 方向幅wだけ外部にはみだす構造とされている。 引き出し台底板79下面に前記他の実施例と同様に車輪27が取り付けられて いる。
【0025】 最下段を箪笥として使用する場合には、左右可動支持材85、85を最も前進 した位置に置き、引き出し台77と共に箪笥最下段に上下板足86、87の最奥 鉛直面が箪笥91の裏板6の手前面に接触するまで押し込み、引き出し台前板7 8及び最下段引き出し前板76前面が上段の引き出しの前板8、91、95、1 00の前面と同一鉛直面上に揃う様に引き出し台の奥行きを設定してある。
【0026】 図8は図6の実施例を雛壇として使用する場合の側断面図である。 先ず、最下段引き出し75(本実施例では第7段目)に衣類等を収納したまま で引き出し台77を引っ張り出す。引っ張り出す距離はほぼ、図2の実施例で説 明した通りである。引き出し台77の引き出し台上板84上面に別に準備してあ る補助板104を載置し、補助板104前端を最下段引き出し前板76前面に合 わせ後端下面を上下板足86、87の頂部で支持せしめ最下段の雛壇とする。 次に、第6段の引き出し101を既に引っ張り出されている補助板104の上 面に引き出し台77の前面より1/3程度後位置まで引っ張り出し、別に準備し てある補助板102を引き出し101上面に先端部を前板100前面に合わせて 載置し第6段の雛壇とする。
【0027】 次に、第5段の引き出し96を第6段の補助板102上面に、引き出し101 の前面より1/3程度後位置まで引っ張り出し、第5段の引き出し96と第6段 の引き出し101間の水平溝103にしゅう動可能に設けたスライド板97を引 き出し96上面に先端部を前板95前面に合わせて載置し第5段の雛壇とする。 次に、第4段の引き出しを既に引っ張り出されている第5段の引き出し96上 面のスライド板97上面に、第5段引き出し96の前面より1/3程度後位置ま で引っ張り出し、第4段の引き出しと第5段の引き出し96間の水平溝99にし ゅう動可能に設けたスライド板98を先端部が第4段の引き出し後端下面に僅か に掛かる程度まで引っ張り出し、第3段の引き出しと第4段の引き出し間の水平 溝にしゅう動可能に設けたスライド板を第4段の引き出し上面に先端部を前板前 面に合わせて載置して第4段の雛壇とする。
【0028】 次に、第3段の引き出しを既に引っ張り出されている第4段の引き出し上面の スライド板上面に、第4段引き出しの前面より1/3程度後位置まで引っ張り出 し、第2段の引き出し92と第3段の引き出し間の水平溝にしゅう動可能に設け たスライド板の先端部を第3段の引き出し上面に前板前面と合せるまで引っ張り 出して第3段の雛壇とする。 次に、第2段の引き出し92を既に引っ張り出されている第3段の引き出し上 面のスライド板上面に、第3段の引き出しの前面より1/3程度後位置まで引っ 張り出し、第1段の引き出し9と第2段の引き出し92間の水平溝94にしゅう 動可能に設けたスライド板93の先端部を第2段の引き出し92上面に前板91 前面と合せるまで引っ張り出して第2段の雛壇とする。 最上段の引き出し9及び戸棚50は前記した他の実施例と同様であり、説明を 省略する。
【0029】 前記した最下段の引き出しの各実施例と、最下段以外の各段の引き出しの各実 施例はそれぞれ組み合わせることができる。
【0030】
【考案の効果】 本考案の多目的箪笥は、従来の箪笥としての機能を備え収納物を収納したまま で、更に必要に応じて雛壇、祭壇、裁縫台、アイロン台、簡易机又は簡易棚等の 各種用途にも使用出来るので、これを使用することにより昨今の厳しい住宅事情 下においても生活をより豊かにエンジョイすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多目的箪笥の実施例の正面図である。
【図2】本考案の多目的箪笥の実施例を箪笥として使用
する場合の側断面図である。
【図3】図2の箪笥引き出し最上段及び第2段の前部側
断面部分拡大図である。
【図4】図2の実施例を雛壇として使用する場合の側断
面図である。
【図5】本考案の多目的箪笥の最下段の引き出しの他の
一例を示す概略斜視図である。
【図6】本考案の他の実施例の多目的箪笥を箪笥として
使用する場合の側断面図である。
【図7】図6の箪笥引き出し最上段及び第2段の前部側
断面部分拡大図である。
【図8】図6の実施例を雛壇として使用する場合の側断
面図である。
【図9】本考案の多目的箪笥の最下段の引き出しの他の
一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、91 箪笥 2 右側板 3 左側板 4 天板 6 裏板 8、10、14、19、91、95、100 前板 9、11、15、20、92、96、101 引き出し 12、18、23、29、93、97、98 スライド
板 13、17、22、28 仕切り板 21、26、102、104 補助板 27 車輪 25、75 最下段引き出し 30、支持材 31、32 噛ませ材 50 戸棚 51 戸棚底板 52 取っ手 53 引き出し底板 54 えぐり 55 間隙 60 最下段引き出し右側板 61 最下段引き出し左側板 24、62、76 最下段引き出し前板 63 最下段引き出し後板 64 上板 65 折板 66、85 左右可動支持材 67、86 上板足 68、87 下板足 69、88 支え板 70 蝶番 73 スライド蝶番 71、89 左右振れ止め板 72 最下段引き出し底板 77 引き出し台 78 引き出し台前板 79 引き出し台底板 80 引き出し台右側板 81 引き出し台左側板 83 引き出し台後板 84 引き出し台上板 94、99、103 水平溝

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の箱形で前部に手懸けを有する引
    き出しを備えた箪笥において、最下段以外の各段の引き
    出しの間に最大限引き出し下面と同寸の奥行きで前部に
    手懸けを有する方形の表面摩擦抵抗の少ないスライド板
    を前記箪笥の左右側板内側に穿設した水平溝にしゅう動
    可能に設け、最下段の引き出しと直上の引き出し間に仕
    切り板を設け、最下段の引き出し下方面に支持具を介し
    て少なくと3個の車輪を設けたことを特徴とする多目的
    箪笥。
  2. 【請求項2】 複数段の箱形で前部に手懸けを有する引
    き出しを備えた箪笥において、最下段以外の各段の引き
    出しの下面と各段の仕切り板との間に最大限引き出し下
    面と同寸の奥行きで前部に手懸けを有する方形の表面摩
    擦抵抗の少ないスライド板を設け、最下段の引き出し下
    方面に支持具を介して少なくと3個の車輪を設けたこと
    を特徴とする多目的箪笥。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2のいずれかの多目的箪笥に
    おいて、最上段上に戸棚を設けたことを特徴とする多目
    的箪笥。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの多目的箪笥に
    おいて、引き出し上面とほぼ同幅で奥行きが深く厚さが
    スライド板と同じ少なくとも1個の方形の補助板と、最
    下段直上の前記スライド板下面と床面の距離に等しい長
    さを有する支持材と、少なくとも1個の引き出し上面と
    前記スライド板間の距離に等しい厚さを有する噛ませ材
    とよりなることを特徴とする多目的箪笥。
  5. 【請求項5】 請求項4の多目的箪笥において、補助板
    と支持材とが蝶番で連結されていることを特徴とする多
    目的箪笥。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかの多目的箪笥に
    おいて、最下段引き出しが上面に固着した方形の上板
    と、端部を前記上板端部と蝶番で連結し前記上板と同幅
    同厚で奥行きが前記上板下面と床面との距離より僅かに
    小さい方形の折板と、最下段引き出し左右側板内側に平
    行に間隙を置いて設けられた左右振れ止め板と、最奥部
    が前記上板下面と床面との距離に等しい長さを有する鉛
    直方向の上下板足と、前記上下板足の手前側に前記左右
    振れ止め板と前記最下段引き出し左右側板との間隙に挿
    入されて水平方向に前後する長さを有する支え板とより
    成る左右可動支持材と、最下段引き出し底板端部とスラ
    イド蝶番で連結されている最下段引き出し前板とよりな
    ることを特徴とする多目的箪笥。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかの多目的箪笥に
    おいて、最下段に上下面の方形の引き出し台上板および
    引き出し台底板と左右面に方形の引き出し台左右側板と
    前面に方形の開口部を有する方形の引き出し台前板と後
    面に引き出し台後板とよりなる箱形の引き出し台と、前
    記引き出し台左右側板内側に平行に間隙を置いて設けら
    れた左右振れ止め板と、最奥部が前記引き出し台上板上
    面と床面との距離に等しい長さを有する鉛直方向の上下
    板足と、前記上下板足の手前側に前記左右振れ止め板と
    前記引き出し台左右側板との間隙に挿入されて水平方向
    に前後する長さを有する支え板とよりなる左右可動支持
    材と、前記引き出し台前板開口部に嵌入し最下段引き出
    し前板が前記引き出し台前板と同一面を形成する箱形の
    最下段引き出しと、前記引き出し台上板とほぼ同幅で奥
    行きが深く厚さがスライド板と同じ少なくとも1個の方
    形の補助板とよりなることを特徴とする多目的箪笥。
JP3488993U 1992-12-01 1993-06-03 多目的箪笥 Expired - Lifetime JP2531229Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3488993U JP2531229Y2 (ja) 1992-12-01 1993-06-03 多目的箪笥

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-88251 1992-12-01
JP8825192 1992-12-01
JP3488993U JP2531229Y2 (ja) 1992-12-01 1993-06-03 多目的箪笥

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0657242U true JPH0657242U (ja) 1994-08-09
JP2531229Y2 JP2531229Y2 (ja) 1997-04-02

Family

ID=26373762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3488993U Expired - Lifetime JP2531229Y2 (ja) 1992-12-01 1993-06-03 多目的箪笥

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2531229Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198953A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Make Softwear:Kk 画像印刷装置、および収納装置
CN109363466A (zh) * 2018-12-10 2019-02-22 金彩萍 一种衣柜挂架

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198953A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Make Softwear:Kk 画像印刷装置、および収納装置
CN109363466A (zh) * 2018-12-10 2019-02-22 金彩萍 一种衣柜挂架
CN109363466B (zh) * 2018-12-10 2024-04-19 金彩萍 一种衣柜挂架

Also Published As

Publication number Publication date
JP2531229Y2 (ja) 1997-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6766747B1 (en) Game table with recessed game board storage area
KR20100000637A (ko) 복합 가구형 침대
US2566954A (en) Combination table and cabinet
US2340762A (en) Vanity drawer for chiffoniers and the like
US5584548A (en) Office armoire
JPH0657242U (ja) 多目的箪笥
JP2532877Y2 (ja) 作業台
JPH105057A (ja) 収納庫
US1571896A (en) Combined china closet, buffet, and extension table
JPS6228237Y2 (ja)
JP6784506B2 (ja) 組み合わせ家具
JP3066365U (ja) 仏壇下台と仏壇本体と仏壇
JP3244897U (ja) 集合住宅用玄関の構造
US20100109495A1 (en) Storage Furniture for Decorative Bedding
JPH0716339Y2 (ja) キャビネット
US1409871A (en) Dining-room cabinet
JPS6322957Y2 (ja)
JPH035335Y2 (ja)
JPS62545Y2 (ja)
JPS62546Y2 (ja)
JPH0241322B2 (ja)
JPH049434Y2 (ja)
JPH0738819B2 (ja) ベッド付家具
US1714115A (en) Article of furniture
KR200419223Y1 (ko) 수용공간 활용성을 높인 다용도 기숙사 옷장

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960917