JPH0657226B2 - 人工関節 - Google Patents

人工関節

Info

Publication number
JPH0657226B2
JPH0657226B2 JP31842487A JP31842487A JPH0657226B2 JP H0657226 B2 JPH0657226 B2 JP H0657226B2 JP 31842487 A JP31842487 A JP 31842487A JP 31842487 A JP31842487 A JP 31842487A JP H0657226 B2 JPH0657226 B2 JP H0657226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert bearing
bearing member
artificial joint
fitted
snap ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31842487A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01158950A (ja
Inventor
雅克 河原
正博 冨田
則彦 梅田
佳男 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP31842487A priority Critical patent/JPH0657226B2/ja
Publication of JPH01158950A publication Critical patent/JPH01158950A/ja
Publication of JPH0657226B2 publication Critical patent/JPH0657226B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Prostheses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は生体関節に替えて患者に装着される人工関節に
関し、詳細には回転自在に係合される外側補綴部材と着
床部材を確実に接続し、且つ長期間にわたって使用でき
る優れた耐久性を発揮する人工関節に関するものであ
る。
以下においては股関節に適用される人工関節について述
べるが、本発明の適用対象はこの例に限定して解釈され
るべきものではない。
[従来の技術] 第5図は人体の股関節部分を示す概略説明図であり、恥
骨2の寛骨臼4に大腿骨1の骨頭部3が回転自在に係合
される。傷害又は疾病により上記骨頭部3を切除しなけ
ればならなくなった場合、代替として第6図に示す様な
人工関節が使用される。この人工関節は外側補綴部材5
及び着床部材3Aからなり、金属製又はセラミック材製
の外側補綴部材5を恥骨2側に埋め込んで固定し、該外
側補綴部材5に形成した凹部5Aに、大腿骨1の残存骨
側に接続された着床部材3Aの球状部3aを回転自在と
なる様に嵌め込む。前記外側補綴部材5へ球状部3aを
係合させるに当たっては、該球状部3aにおける円滑な
回転のために、両部材の間に高強度合成樹脂材(例えば
超高密度高分子量ポリエチレン)製のインサートベアリ
ング部材6が介装される。即ちインサートベアリング部
材6の外形は前記凹部5Aと同形状に形成されると共
に、インサートベアリング部材6の内側には球状部3a
を係合する中空凹部が形成され、該中空凹部の開口側に
は、球状部3aの嵌め込みを円滑に行ない、且つ首部3
bの傾動をさまたげない目的でテーパ面6cが形成さ
れ、さらに該インサートベアリング部材6の外周には断
面が半円形状の環状溝7が形成され、該環状溝7付近を
境として上部6a及びスカート部6bに分けられる。該
スカート部6bには軸線方向にスリット8を形成し、該
インサートベアリング部材6に球状部3aを嵌挿するに
当たり、スカート部6bが弾性限度内でスムーズに放射
方向へ拡がって挿入し易い様に構成される。
一方前記凹部5Aの内面形状は前述の通りインサートベ
アリング部材6の外形とほぼ同一形状であり、比較的ス
ムーズに嵌合することができる。ただしそのままでは前
記凹部5Aからインサートベアリング部材6が簡単に抜
け出してしまうので、凹部5Aの開口側の内周面に環状
溝9を設けると共に、第7図(この図はインサートベア
リング部材6を開口側から見た平面図である)に示す様
にインサートベアリング部材6の外周側の一部には、前
記環状溝9に弾性力によって嵌合する突起10がスカー
ト部6b外周に突設される。
[発明が解決しようとする問題点] 上記した人工関節においては次の様な問題がある。
手術に際しては予め患者の関節の大きさに合わせて外
側補綴部材5を選定するが、外側補綴部材5,インサー
トベアリング部材6及び球状部3aを一旦組み付けてし
まうと、全ての部材は自動的に係合固着されてしまい、
手術中に外側補綴部材5を他のサイズのものに交換しな
ければならないことが分かったときには、前記環状溝9
と突起10の嵌合部を工具を作って解除しなければなら
ず、大へん作業性が悪かった。また手術中にこの様な時
間ロスを生じることは患者の保全上好ましからぬことで
ある。
また手術後、外側補綴部材5と球状部3aの間で引張
方向に力が作用された場合における外側補綴部材5とイ
ンサートベアリング部材6の引き抜けを抑止するための
構造は、前記環状溝9と突起10の僅かな嵌合部分だけ
であり、該嵌合部分に大きな力が作用すると、突起10
に変形や破損を生じ易く、さらに繰返し作用する力を受
けたときには摩耗を生じ、遂にはインサートベアリング
部材6が抜け出してしまう恐れがある。特に第7図の様
に対向する2箇所だけに突起10を設けた場合におい
て、外側補綴部材5と着床部材3Aの間に圧縮方向への
荷重がかかり、突起10を設けない他のスカート部6b
に押圧力が負荷されたときには、突起10に抜け出し方
向の偏荷重を受けるので、突起10に破損を起こし易
い。尚この場合、突起10をスカート部6bの全周にわ
たって形成することも考えられるが、この様に構成する
と着脱作業がより困難となり、上記の問題が一層深刻
なものとなる。
さらに前記環状溝9へ突起10が容易に嵌め込めるよ
うにするため、スカート部6bの上方に環状溝7を設け
てスカート部6bの分割片を弾性的に縮径し易く構成し
ているが、該環状溝7の配設部分において合成樹脂材料
が薄肉となり、特にスリット8との交差部において強度
的に劣化する箇所ができ、この部分から破断を起こす恐
れがある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、その要旨は、外側補綴部材における凹部の開口側
内周縁にはインサートベアリング部材の装着位置端面に
外接する様な係合溝が形成され、上記係合溝にはスナッ
プリングが嵌合されて上記インサートベアリング部材の
脱出を防止する様に構成された点に要旨を有するもので
ある。
[作用及び実施例] 第1図は本発明の代表的な実施例を示す破断側面図であ
る。外側補綴部材5、インサートベアリング部材6及び
着床部材(球状部3a)の配置は前記した第6図に示さ
れるものとほぼ同じであるが、次の点に本発明の特徴が
存在する。まずインサートベアリング部材6のスカート
部6bの外周には突起10は形成せず、また該インサー
トベアリング部材6の外周には環状溝7を形成せず、全
てに滑らかな外面を形成しておく。
前記外側補綴部材5の凹部開口側の内周縁には、前記イ
ンサートベアリング部材6のスカート部6bの端面が外
接する位置に、断面半円形の係合溝13を周方向に刻設
する。そして該係合溝13には第2図(a) に示す様なス
ナップリング11を嵌合する。このスナップリング11
は断面円形でその両端部に内側へ曲折された把持部12
aが形成される[第1図,第2図(a) ]。スナップリン
グ11は上記の例に限られず、この他断面が楕円形や矩
形のものであっても良く、また第2図(b),(c) に示す様
な形状の把持部12b、12cを形成したものであって
も構わない。ただし第2図(b) に示すものについては後
に説明する如く係合溝13を第3図に示す様な形状とし
たときにのみ採用できる。
上記の構成により、インサートベアリング部材6はその
嵌合状態においてスカート部6b端面のほぼ全周にわた
ってスナップリング11と当接されて外側補綴部材5か
らの抜け出しが規制されることになる。従ってこの規制
部分においては、スカート部6bの端面の一部に偏荷重
が作用されるのを防止でき、両部材の確実な接合を保持
できる。
第1図に示す外側補綴部材5と球状部3aの組立て順序
は、まず球状部3aにインサートベアリング部材6を嵌
挿する。この嵌挿ではスリット8及びテーパ面6cの補
助作用を受けスムーズに行なえる。次いでインサートベ
アリング部材6と外側補綴部材5を嵌め合わせるのであ
るが、インサートベアリング部材6の外形と凹部5Aの
内形はほぼ同形状に形成されているので、この段階での
嵌挿及び取外しには大きな力を必要としない。従って手
術時に異なるサイズの外側補綴部材5への交換の必要が
生じた場合であっても、この時点でのインサートベアリ
ング部材6と外側補綴部材5の着脱は容易に行なうこと
ができる。そしてサイズが合致した段階でスナップリン
グ11を係合溝13へ嵌めれば良いだけであるので、組
付けがワンタッチで完了される。またインサートベアリ
ング部材6の外周面に環状溝7を設けなくて済むので、
インサートベアリング部材6の一部を切除することによ
って生じる強度の劣化箇所をなくすことができ、インサ
ートベアリング部材6が徐々に摩耗されることが予想さ
れる場合であっても、薄肉箇所がないので長寿命とする
ことができる。さらにインサートベアリング部材6の材
質選定に当たっても、高剛性の材料の使用が可能とな
り、選択の幅を広げられるようになる。
第3図は係合溝13を間欠的に配設した例を示す説明図
で、着床部材3Aを省略すると共に、外側補綴部材5の
凹部5Aの開口側から見た平面図である。外側補綴部材
5の開口端面に形成した突壁5b,5bは、周方向に間
欠的に設けられ、該突壁5bに形成される係合溝13に
は断面矩形のスナップリング11aが嵌合される(第4
図は第3図のIV−IV線断面矢視図である)。インサート
ベアリング部材6は前記スナップリング11aにより、
端面が規制されており、矢印B方向へ抜け出すことはな
い。
本発明は上記の実施例に限定されず、本発明の趣旨に反
しない範囲で適宜設計変更を加えたものは全て本発明に
含まれる。
[発明の効果] 本発明の人工関節は、手術時における作業性が高く、ま
たインサートベアリング部材の抜け出しを確実に規制で
きる。さらにこれに合わせてインサートベアリング部材
の高強度化をも達成できる様になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の代表的な実施例を示す破断側面図、第
2図はスナップリングの形状例を示す説明図、第3図は
本発明の他の実施例で、外側補綴部材の開口側から視た
平面図、第4図は第3図のIV−IV線矢視断面図、第5図
は人体の股関節を示す説明図、第6図は従来の人工関節
を示す破断側面図、第7図は従来のインサートベアリン
グ部材6を開口側から視た平面図である。 1……大腿骨、2……恥骨 3……骨頭部、4……寛骨臼 5……外側補綴部材 6……インサートベアリング 7……環状溝、8……スリット 9……環状溝、10……突起 11……スナップリング、13……係合溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹部を形成した外側補綴部材に、球状部を
    形成した着床部材が、インサートベアリング部材を介し
    て嵌装される人工関節において、前記凹部の開口側内周
    縁には上記インサートベアリング部材の装着位置端面に
    外接する様な係合溝が形成され、上記係合溝にはスナッ
    プリングが嵌合されて上記インサートベアリング部材の
    脱出を防止する様に構成されてなることを特徴とする人
    工関節。
JP31842487A 1987-12-15 1987-12-15 人工関節 Expired - Fee Related JPH0657226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31842487A JPH0657226B2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15 人工関節

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31842487A JPH0657226B2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15 人工関節

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01158950A JPH01158950A (ja) 1989-06-22
JPH0657226B2 true JPH0657226B2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=18099000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31842487A Expired - Fee Related JPH0657226B2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15 人工関節

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0657226B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009016139A1 (de) * 2009-04-03 2010-10-14 Trw Automotive Gmbh Elastomergelenk
DE102010052872B4 (de) 2010-12-01 2023-04-27 THK RHYTHM AUTOMOTIVE GmbH Elastomergelenk

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01158950A (ja) 1989-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5437075B2 (ja) 滅菌接触面を有する人工寛骨臼
USRE31865E (en) Artificial joints, in particular coxo-femoral joints
US4619658A (en) Spherical kinematic joint
JP4012618B2 (ja) 大腿骨インプラント用中心決め装置
US4936855A (en) Stepped-lock ring system for implantable joint prostheses
US4437193A (en) Protrusio cup
JPH044898B2 (ja)
US4770661A (en) Conversion femoral endoprosthesis
US4365358A (en) Joint prostheses, particularly in hip prostheses
JP2741612B2 (ja) 大腿骨補装具
JPS62217959A (ja) 寛骨臼カツプ組立体
JPH0329651A (ja) 大腿骨の頭部部品及び幹部部品用のアダプタ
US20130060347A1 (en) Femoral implant
JPS628178B2 (ja)
DE69727953D1 (de) Pfanne für hüftgelenkprothese
JPH02149270A (ja) 取付装置
JPH0824689B2 (ja) ボ−ル・ソケット状の人工器官
EP1197192A3 (en) Constrained socket for use with a ball-and-socket joint
ES2144112T3 (es) Vastago femoral para protesis de cadera.
US20160015520A1 (en) Acetabular prosthesis liner
JPH0657226B2 (ja) 人工関節
JPH0329650A (ja) 人工関節
JPH0444756A (ja) 関節用補綴具
JPH0938120A (ja) 人工関節
JP2566279Y2 (ja) 人工股関節

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees