JPH0657003U - 自走台車の走行制御装置 - Google Patents

自走台車の走行制御装置

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JPH0657003U
JPH0657003U JP6144493U JP6144493U JPH0657003U JP H0657003 U JPH0657003 U JP H0657003U JP 6144493 U JP6144493 U JP 6144493U JP 6144493 U JP6144493 U JP 6144493U JP H0657003 U JPH0657003 U JP H0657003U
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traveling
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泰明 安部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一定経路を走行する自走台車を、前方台車と
の車間距離を任意に設定した値に維持せしめながら走行
させるための走行制御装置を提供すること。 【構成】 一定経路上を走行する自走台車に前方台車に
対する車間距離検出手段12,13,16を設け、この
車間距離検出手段により検出された車間距離現在値16
aと車間距離設定値14aとの比較結果に基づいて自走
台車の走行速度を、車間距離現在値16aが車間距離設
定値14aと等しくなるように自動調整する制御手段を
自走台車に搭載した走行制御装置であって、自走台車に
外部からの車間距離指令信号15aを受信する受信手段
14を設け、台車走行制御区間の起点またはその手前に
は、受信手段14に対し車間距離指令信号15aを与え
る車間距離指令信号発信手段15を設置して成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一定経路を走行する自走台車を、前方台車との車間距離を任意に設 定した値に維持せしめながら走行させるための走行制御装置に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来、一定経路を走行する軌道式自走台車に於ける前方台車との車間距離の制 御方法として、例えば特開昭56−53959号や特開昭57−34205号な どに開示されているように、一定経路上を走行する自走台車に前方台車に対する 車間距離検出手段を設け、この車間距離検出手段により検出された車間距離現在 値と車間距離設定値との比較結果に基づいて自走台車の走行速度を、車間距離現 在値が車間距離設定値と等しくなるように自動調整する制御方法が知られている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の制御方法では、自走台車に搭載の制御手段に前もって車間距 離を設定しておく必要がある。しかしながら、自走台車の走行経路上に複数の作 業区間が設定されたレイアウトに於いて、作業の種類と搭載するワークの長さ( 台車前後からのワーク突出長さが異なる)やワーク端部に対する作業の有無、或 いはその日の生産計画などに応じた車間距離(ワーク間の距離)を、各作業区間 毎にリアルタイムに設定して自走台車を走行制御することにより、全体としての 作業効率の向上を図りたい場合がある。このような場合に前記のような従来の制 御方法では、車間距離を各作業区間毎に任意に設定することは、実用上無理があ り、従って上記のような方法で全体としての作業効率の向上を図ることが出来な かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記のような従来の問題点を解決するために成されたものであって、 その特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して示すと、本考案の自走 台車の走行制御装置は、一定経路上を走行する自走台車(1) に前方台車に対する 車間距離検出手段(12,13,16)を設け、この車間距離検出手段(12,13,16)により検 出された車間距離現在値(16a) と車間距離設定値(14a) との比較結果に基づいて 自走台車(1) の走行速度を、車間距離現在値(16a) が車間距離設定値(14a) と等 しくなるように自動調整する制御手段を自走台車(1) に搭載した走行制御装置で あって、自走台車(1) に外部からの車間距離指令信号(15a) を受信する受信手段 (14)を設け、台車走行制御区間の起点またはその手前には、受信手段(14)に対し 車間距離指令信号(15a) を与える車間距離指令信号発信手段(15)を設置した点に 特徴を有する。
【0005】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を添付の例示図に基づいて説明すると、図1に於いて 、1は自走台車であって、ガイドレール2とこれに係合する車輪3とによって一 定経路を走行する。4は台車走行経路にそって敷設されたラックギヤ5に咬合す る走行駆動ギヤであって、モータ6に連動連結されている。7はラックギヤ5と 連動連結するパルスエンコーダである。8は台車走行経路にそって敷設された給 電線であって、自走台車1の集電子9を介してモータ6に電力を供給する。走行 駆動ギヤ4とラックギヤ5とを使用する代わりに、車輪3の少なくとも一つをモ ータ6で駆動するようにしても良い。
【0006】 10は台車走行制御区間に於いて自走台車1に速度指令信号を与える速度指令 信号発信手段としての信号線であって、当該台車走行制御区間に於ける台車走行 経路にそって敷設され、自走台車1の集電子11を介して当該自走台車1に速度 指令信号を与える。12は自走台車1の前端に付設された光電式距離センサーで あり、13は自走台車1の後端に取付けられた反射板である。
【0007】 14は自走台車1に取付けられた車間距離指令信号受信手段であって、台車走 行制御区間の起点またはその手前の一定位置に受信手段14に対応するように設 置された車間距離指令信号発信手段15から車間距離指令信号15aを受信し、 2進数値化された車間距離設定値14aを、次に新しい車間距離指令信号15a を受信するまで継続的に出力する。
【0008】 光電式距離センサー12は、前方の自走台車1の反射板13からの反射光線を 受信することにより当該反射板13までの距離、即ち前方台車との車間距離Lに 相当する出力12aを得るものであって、当該出力12aは、図2に示すように 変換部16に於いて2進数値化された車間距離現在値16aに変換される。比較 部17は、車間距離指令信号受信手段14から出力される車間距離設定値14a と車間距離現在値16aとを比較し、速度補正値17aを出力する。
【0009】 図2に示すように信号線10には、変換部18によって直列パルス信号に変換 された速度指令信号18aが供給されており、集電子11によって受信された当 該速度指令信号(直列パルス信号)18aは、変換部19により2進数値化され た速度設定値19aに変換される。速度設定値補正部20は、比較部17からの 速度補正値17aによって速度設定値19aを補正し、速度目標値20aを出力 する。
【0010】 パルスエンコーダ7の出力7aは変換部21によって速度現在値21aに変換 され、比較部22に於いて速度目標値20aと比較される。この比較部22は、 速度目標値20aと速度現在値21aとの差に応じて当該速度目標値20aを補 正した速度制御値22aを出力するものであって、この速度制御値22aによっ てモータ6の回転速度制御装置23が制御され、速度現在値21aが速度目標値 20aに等しくなるようにモータ6の回転速度が自動調整される。即ち、所謂フ ィードバック制御が行われる。
【0011】 上記の構成によれば、同一走行経路上を走行する各自走台車1が台車走行制御 区間の起点またはその手前一定位置を通過するとき、車間距離指令信号受信手段 14が発信手段15からの車間距離指令信号15aを受信し、次段の比較部17 へ車間距離設定値14aを送る。そして当該自走台車1が台車走行制御区間に進 入すると、集電子11が信号線10に供給されている速度指令信号18aを受信 し、変換部19から速度設定値19aが出力される。
【0012】 一方、各自走台車1の光学式距離センサー12と次段の変換部16との働きで 車間距離現在値16aが比較部17に送られており、この比較部17に於いて車 間距離設定値14aと車間距離現在値16aとが比較され、その偏差に相当する 速度補正値17aが次段の速度設定値補正部20に送られる。この速度補正値1 7aは、速度設定値補正部20に於いて速度設定値19aに加減算され、速度目 標値20aが出力される。この速度目標値20aは、車間距離現在値16aが車 間距離設定値14aより大きい場合は速度設定値19aより大きくなり、逆に車 間距離現在値16aが車間距離設定値14aより小さい場合は速度設定値19a より小さくなるように補正される。そしてその補正量は、車間距離現在値16a と車間距離設定値14aとの偏差に比例する。
【0013】 自走台車1の走行速度、即ちモータ6の回転速度は、前記のように速度現在値 21aが速度目標値20aに等しくなるようにフィードバック制御されるので、 自走台車1は、前方台車との車間距離Lが車間距離指令信号15aにより与えら れた設定車間距離よりも大きい場合は速度指令信号18aにより与えられた設定 速度よりも高速で走行し、車間距離Lが設定車間距離に近づくに従って減速され 、車間距離Lが設定車間距離に等しくなったとき設定速度で走行することになる 。
【0014】 また、前方台車との車間距離Lが設定車間距離よりも小さい場合は設定速度よ りも低速で走行し、車間距離Lが設定車間距離に近づくに従って増速され、車間 距離Lが設定車間距離に等しくなったとき設定速度で走行することになる。この ような制御により、同一の台車走行制御区間上にある各自走台車1は、設定され た速度と設定された車間距離を自動的に維持しながら走行することになる。
【0015】 台車走行制御区間上を一定の車間距離を保ちながら走行する複数台の自走台車 1の内、先頭の自走台車1は車間距離現在値16aが無限大またはゼロになるの で、正常な制御を行うことが出来ない。従って台車走行制御区間の起点またはそ の手前適当位置で、先頭になる自走台車1に先頭台車であることの信号を与えた り、先頭になる自走台車1には車間距離指令信号15aを与えないで、車間距離 設定値14aを持たない台車は先頭台車であると判断させ、或いは車間距離検出 手段が前方台車との車間距離を検出しない状態(車間距離現在値16aが無限大 またはゼロになる状態)を以て先頭台車であることを判断させるか、若しくは別 に付加したセンサーにより前方台車の有無を検出させて先頭台車であることを判 断させ、先頭台車となる自走台車1は速度設定値補正部20の機能を無くして常 に速度目標値20aを速度設定値19aと等しくし、以て常に設定速度で走行さ せるようにしなければならない。
【0016】 なお、上記実施例では自走台車1の走行速度も外部から任意に設定し得るよう に構成したが、これは本考案の必須要件ではない。また、車間距離検出手段を光 電式距離センサー12、反射板13、及び変換部16によって構成したが、これ に限定されない。更に、本考案の制御装置は、自走台車1に搭載したマイクロコ ンピューターを使用するプログラム制御により実施することが出来る。
【0017】
【考案の作用及び効果】
以上のように本考案の走行制御装置によれば、自走台車に外部からの車間距離 指令信号を受信する受信手段を設け、台車走行制御区間の起点またはその手前に は、前記受信手段に対し車間距離指令信号を与える車間距離指令信号発信手段を 設置したので、台車走行制御区間を走行する自走台車の車間距離を、当該区間に 入るときに外部から与えられる車間距離指令により任意に設定することが出来る 。
【0018】 従って、連続した台車走行経路中に、作業条件などが異なる複数の作業区間が 設定されているような場合、各作業区間を前記台車走行制御区間とすることによ り、各作業区間毎に、その作業条件などに最適の車間距離を外部から自由に設定 し、或いは状況によっていつでも自由に変更して、これを維持させるように各作 業区間内での自走台車の走行制御を行うことが出来るので、全体としての作業効 率を容易に高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自走台車の構成を示す概略平面図である。
【図2】 制御系を説明するブロック線図である。
【符号の説明】
1 自走台車 4 走行駆動ギヤ 5 ラックギヤ 6 モータ 7 パルスエンコーダ 8 給電線 9 集電子 10 速度指令信号伝送用信号線 11 集電子 12 光学的距離センサー 13 反射板 14 車間距離指令信号受信手段 14a 車間距離設定値 15 車間距離指令信号発信手段 15a 車間距離指令信号 16 変換部 16a 車間距離現在値 17 比較部 17a 速度補正値 18 変換部 18a 速度指令信号 19 変換部 19a 速度設定値 20 速度設定値補正部 20a 速度目標値 21 変換部 21a 速度現在値 22 比較部 22a 速度制御値 23 モータ回転速度制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 13/62 G 9132−3H // B60R 21/00 C 8812−3D B61B 13/00 V 9255−3D

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定経路上を走行する自走台車(1) に前方
    台車に対する車間距離検出手段(12,13,16)を設け、この
    車間距離検出手段(12,13,16)により検出された車間距離
    現在値(16a) と車間距離設定値(14a) との比較結果に基
    づいて自走台車(1) の走行速度を、車間距離現在値(16
    a) が車間距離設定値(14a) と等しくなるように自動調
    整する制御手段を自走台車(1) に搭載した走行制御装置
    であって、 自走台車(1) に外部からの車間距離指令信号(15a) を受
    信する受信手段(14)を設け、台車走行制御区間の起点ま
    たはその手前には、受信手段(14)に対し車間距離指令信
    号(15a) を与える車間距離指令信号発信手段(15)を設置
    して成る自走台車の走行制御装置。
JP6144493U 1993-10-20 1993-10-20 自走台車の走行制御装置 Expired - Lifetime JPH0729685Y2 (ja)

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JPH0729685Y2 JPH0729685Y2 (ja) 1995-07-05

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007058422A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Daifuku Co Ltd 物品搬送設備

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007058422A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Daifuku Co Ltd 物品搬送設備

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